JP3002283U - キャップ型タッチパネル入力用ペン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】各種の筆記具４を本来の筆記用にもペン入力コ
ンピュータのタッチパネルの入力ペンとしても使用でき
るようにすることを目的とする。 【構成】一般筆記具４の先端部に被せられるキャップ部
２と，このキャップ部の外側先端に，タッチパネルを押
圧しコンピュータに入力するためのペン先部３とを有す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は，鉛筆，ボールペンその他の既存の筆記具を，液晶画面から入力可 能なペン入力コンピュータ等に用いることができるようにしたキャップ型タッチ パネル入力用ペンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

携帯型情報機器として，液晶画面上にタッチパネルを配置し，画面上からメニ ュー選択や文字入力を可能としたペン入力コンピュータが普及しはじめている。 従来，このような装置の入力器具として，合成樹脂で一体形成された入力専用の ペンが用いられていた。 この携帯型情報機器に付属する入力専用のペンは，情報機器への入力以外の用 途に使用することができなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

携帯型情報機器を使用する場合，情報機器への入力を行うとともに紙などにメ モを録る必要が生じることがよくある。また，これとは逆に用紙に文字を記入し て書類等を作成している最中に，情報機器に記憶しているデータを参照したり更 新したりするためペン操作が必要になることがある。

【０００４】 しかし，鉛筆やボールペン等の筆記具により，直接，情報機器の入力画面を押 圧すると，入力ができないわけではないが，パネルに傷が付いたり，汚れが生じ るという問題がある。そのため，筆記具と情報機器入力用の専用のペンを，その 都度持ちかえて使用する必要があり，煩わしさがあった。また，筆記または入力 中に，筆記具または入力用ペンの一方を落としたり，紛失したりしてしまうこと があった。

【０００５】 さらにまた，携帯型情報機器への入力用のペンは，携帯型情報機器に合わせて 軽く小さく作る必要があるために，握りも細くなり，文字入力などのときに書き にくいという問題があった。 本考案は，以上のような問題点を解決し，鉛筆やボールペン等の筆記具を，そ の機能を損なうことなく，携帯型情報機器への入力用のペンとして使用できるよ うにすることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のキャップ型タッチパネル入力用ペンは，一般筆記具の先端部に被せら れるキャップ部と，このキャップ部の外側先端に，タッチパネルを押圧しコンピ ュータに入力するためのペン先部とを有する。 このキャップ部の本体は，先端部に孔が形成されたゴムなどの弾性素材によっ て構成され，ペン先部は，キャップ部本体の孔に嵌装される合成樹脂によって構 成されている。

【０００７】

【作用】

本考案のキャップ型タッチパネル入力用ペンを，鉛筆やボールペンなどの各種 筆記具の後部に被せて取り付けることにより，その筆記具を本来の筆記用に使用 することができるとともに，筆記具の上下を持ちかえるだけで，携帯型情報機器 等への入力のためのペンとして用いることができる。

【０００８】 特に，キャップ部本体を弾力のあるゴムなどの弾性素材によって構成すること により，各種筆記具の後部形状に多少の差異があっても適用可能であり，種々の タイプの筆記具に対応させることができる。さらに筆記具の握り部分に弾力を与 えることができるので，握り具合の感触もよくなる。

【０００９】

【実施例】

図１は，本考案の実施例の構成を示す図であって，特に（Ａ）は正面図，（Ｂ ）は断面図，（Ｃ）は使用法を示す。 本考案に係るタッチパネル入力用ペン１は，キャップ部２およびペン先部３か らなる。キャップ部２およびペン先部３を，プラスチックにより一体成形すれば ，製造が容易であり，また安価に製造することができる。

【００１０】 また，図１（Ｂ）の断面図に示すように，キャップ部２とペン先部３とを別の 部材で構成することもできる。本実施例では，キャップ部２を弾力のある天然ゴ ムまたは人造ゴムとし，ペン先部３をプラスチックとしている。キャップ部２の 先端部にペン先部３を差し込む孔を設け，ペン先部３を嵌装している。ペン先部 ３の下方端には膨らみ部３ａがあり，キャップ部２の孔に係止するようになって いる。 これを用いるときには，図１（Ｃ）に示すように，筆記具４の後部に被せる。 筆記具４の後部端がペン先部３の膨らみ部３ａに当接するようにすれば，使用時 のペン先が安定する。

【００１１】 図２は，本考案の使用状態を示す図である。図中，５はペン入力コンピュータ ，６は液晶スクリーン上に設けられたタッチパネル，７は筆記用紙を表す。 タッチパネル入力用ペン１を，ペン入力コンピュータ５の入力具として用いる ときには，筆記具４にタッチパネル入力用ペン１を被せ，図２（Ａ）に示すよう に，ペン先部３でタッチパネル６を押圧する。

【００１２】 一方，鉛筆やボールペン等の筆記具４を本来の用途で筆記用に使う場合には， 図２（Ｂ）に示すように筆記具４の上下を持ちかえて，メモ用紙や書類等の筆記 用紙７に筆記する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば，一般の筆記具を携帯型情報機器への入力具として使用するこ とができるようになり，かつ本来の筆記具の使用と携帯型情報機器への入力具と しての使用とを，単に上下を逆に持ちかえるだけで使い分けることができるよう になる。また，どのようなタイプの筆記具とも組み合わせて使用することができ る。小型であり通常の筆記具と一緒にして携帯可能であるため，携帯に便利であ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の構成を示す図である。

【図２】本考案の使用状態を示す図である。

【符号の説明】

１ タッチパネル入力用ペン ２ キャップ部 ３ ペン先部 ３ａ 膨らみ部 ４ 筆記具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンピュータへの入力に用いられるタッ
   チパネルを押圧する入力用ペンであって， 一般筆記具の先端部に被せられるキャップ部と， このキャップ部の外側先端にペン先部とを有することを
   特徴とするキャップ型タッチパネル入力用ペン。
2. 【請求項２】 請求項１記載のキャップ型タッチパネル
   入力用ペンにおいて， 前記キャップ部の本体は，先端部に孔が形成された弾性
   素材によって構成され， 前記ペン先部は，前記孔に嵌装される合成樹脂によって
   構成されていることを特徴とするキャップ型タッチパネ
   ル入力用ペン。