JP3028106U - 電子手帳 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ入力と紙面への筆記を同時並行的にな
しうる電子手帳を提供する。 【解決手段】 データ入力ペンを兼ねたシャープペンシ
ル５は、収納孔３に収納可能な大きさに形成されてお
り、ペン先部５ａは、通常のシャープペンシルに用いる
０．８ｍｍ、０．５ｍｍ、０．３ｍｍ等の黒芯であり、
データ表示部２が、感圧式のタッチパネルであることか
ら、このシャープペンシル５でデータ表示部２をデータ
入力ペンと同様に操作することにより、電子手帳へのコ
マンド入力や手書き文字の入力などを行うことが出来
る。また、ペン先部５ａが、シャープペンシルに用いる
黒芯であることから、紙面への筆記が可能となり、電子
手帳７へのデータ入力５とメモ用紙やノート等への記載
を同時並行的に行うことが出来る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、データ入力ペンを有し、このデータ入力ペンでデータ表示面を押し 圧することによりデータ入力を行う電子手帳に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、日常業務の日程管理や個人情報等の管理を行うために、紙手帳に換えて 、電子手帳が用いられている。かかる電子手帳は、インプットされた種々の情報 を、内部のコンピュータで処理して内部メモリに記憶し、必要な情報を適宜加工 して読み出すことを可能にするものであるが、最近シャープ製ザウルスに代表さ れるように、電子手帳本体にデータ入力用の入力ペンを備え、このデータ入力ペ ンでデータ表示面を軽く押し圧し、あるいは押し圧した状態で走査することによ りデータ入力を行う電子手帳が広く用いられている。

【０００３】 この形式の電子手帳は、図４に示されるように、本体枠１、その中央部に設け られたデータ表示部２、及びデータ入力を行うためのデータ入力ペン４を有し、 このデータ入力ペン４は、本体枠１に穿設した収納孔３に収納することができ、 使用に際して、この収納孔３から取り出して用いられる。

【０００４】 データ表示部２は、データ表示を行うための液晶部とデータ入力ペン４の押し 圧によりデータ入力を行うための入力部とが重ねて配設されており、この入力部 は、感圧方式のタッチパネルから成り、手書用入力部２ａとコマンド入力部２ｂ 、２ｃを有する。

【０００５】 データ入力ペン４は、その先端部にプラスチックやベークライトなどで形成さ れたペン先部４ａを有しており、操作者は、データ入力ペン４のペン先部４ａで コマンド入力部２ｂ、２ｃの所定コマンドが表示された部分を軽く押し圧するこ とで、メニュー表示や名刺管理等その部分に表示されたコマンドを実行すること が出来、また、通常の筆記具により紙面に文字を書く要領で、データ入力ペン４ のペン先部４ａで手書用入力部２ａをなぞれば、なぞった手書き文字をそのまま 或いは活字に変換して電子手帳に入力することができる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、会議等において、その議事進行に合わせて、予め電子手帳に準 備しておいた事項に対する決定事項等を電子手帳に入力すると共に、配布された レジュメ等にもメモ書きを行う等、電子手帳へのデータ入力を行う際には、デー タ入力と所定の紙面への筆記を同時並行的に行いたい場合が多々生じるが、従来 より用いられているデータ入力ペン４のペン先部４ａは、上述したようにプラス チックやベークライトで形成されているため、電子手帳へのデータ入力を行うこ とはできても、メモ用紙やノート等に直接文字を書き込むことが出来なかった。

【０００７】 本考案は、上記課題を解決するために創案されたもので、データ入力と紙面へ の筆記を同時並行的になしうる電子手帳を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、データ入力ペンを有し、このデータ入 力ペンでデータ表示面を押し圧することによりデータ入力を行う電子手帳におい て、前記データ入力ペンを、押し圧可能でかつ紙面に書き込み可能な筆記具によ り構成したことを特徴とする。

【０００９】 この筆記具は、シャープペンシル、ボールペン、万年筆、インクペン、鉛筆の いずれかを用いることが出来る。

【００１０】 この筆記具は、その側部に可撓性の蝶番によりなるツマミを有することを特徴 とする。

【００１１】 この可撓性の蝶番によりなるツマミは、熱収縮性材料で形成されたチューブ状 部材の一部分を前記筆記具の側部に熱収縮を加えて付着することにより形成され る。

【００１２】 また、この可撓性の蝶番によりなるツマミは、前記筆記具の側部に形成したク リップの先端に折り込みを設けることで形成することもできる。

【００１３】 さらに、前記筆記具は、筆記を行う部分の他端部にプラスチック又はベークラ イトよりなるデータ入力用の突部を有することを特徴とする。

【００１４】

【考案の実施の形態】

図１に示される本考案の一実施例である電子手帳は、本体枠１、その中央部に 設けられデータ表示部２、データ入力ペンを収納する収納孔３、及びデータ表示 部２の手書用入力部２ａ、コマンド入力部２ｂ、２ｃについては、図４に示され る従来の構成と同様であり、同一符号を用いて示している。

【００１５】 図１において、本考案にかかるデータ入力ペンの一例であるシャープペンシル ５は、収納孔３に収納可能な大きさに形成されており、そのペン先部５ａは、通 常のシャープペンシルに用いる０．８ｍｍ、０．５ｍｍ、０．３ｍｍ等の黒芯よ りなる。

【００１６】 そして、データ表示部２が、感圧式のタッチパネルであることから、このシャ ープペンシル５を図４に示す従来のデータ入力ペン４と同様にデータ表示部２上 を操作することで、電子手帳へのコマンド入力や手書き文字入力などを行うこと が出来る。

【００１７】 また、ペン先部５ａが、通常のシャープペンシルの黒芯であることから、紙面 への筆記が可能となり、電子手帳７へのデータ入力とメモ用紙やノートへの筆記 を同時並行的に行うことが出来る。

【００１８】 シャープペンシル５の側部には、熱収縮性材料で形成された付着部５ｂとツマ ミ部５ｃとからなるチューブが、付着部５ｂをシャープペンシル５の側部と共に 熱収縮を加えることで配設されており、熱収縮が加えられてないツマミ部５ｃが 可撓性の蝶番となっている。

【００１９】 これにより、収納孔３にシャープペンシル５を収納した場合であっても、かか るツマミ部５ｃをシャープペンシル５の長手方向に引っ張ることで容易に取り出 すことが可能となる。

【００２０】 図２は、本考案にかかるデータ入力ペンの他の実施例を示し、データ入力ペン がシャープペンシル６により形成され、ペン先部６ａが通常のシャープペンシル の黒芯よりなることは図１の実施例の場合と同様であるが、シャープペンシル６ の側部にプラスチックにより形成されたクリップ６ｂが配設されており、クリッ プ６ｂの先端部に折り込み６ｄを形成することで、ツマミ部６ｃが可撓性の蝶番 となる。

【００２１】 かかるシャープペンシル６を用いることによって、図１に示す実施例の場合と 同様に、収納孔３にシャープペンシル６を収納した場合であっても、かかるツマ ミ部６ｃをシャープペンシル６の長手方向に引っ張ることで容易に取り出すこと が可能となる。

【００２２】 図３は、本考案にかかるデータ入力ペンの他の実施例を示し、データ入力ペン がシャープペンシル７により形成され、ペン先部７ａが通常のシャープペンシル の黒芯よりなり、シャープペンシル７の側部にプラスチックにより形成されたク リップ７ｂが配設されており、その先端部に折り込み７ｄを形成することで、ツ マミ部７ｃが可撓性の蝶番となっている点は、図２の実施例と同様である。

【００２３】 本実施例では、さらに、シャープペンシル７のペン先部７ａの他端にプラスチ ックまたはベークライトよりなるデータ入力用の突部７ｅを併せて設けた構成を 示している。これにより、メモ用紙やノートなどの紙面に対しては、通常のシャ ープペンシルの黒芯よりなるペン先部７ａで筆記を行い、他端の突部７ｅでデー タ入力を行うことにより、図１に示すデータ表示面２にダメージを与えることな く、データ入力及び紙面への筆記を電子手帳に備えたデータ入力ペンで行うこと が可能となる。

【００２４】 上述した実施例では、データ入力ペンとして、シャープペンシルを用いた例を 示したが、本考案はこれに限るものではなく、たとえば、ボールペン、万年筆、 インクペン、鉛筆等紙面に筆記可能で、かつ、電子手帳のデータ表示面を押し圧 可能な筆記具であれば何でも良い。

【００２５】

【考案の効果】

本考案によれば、データ入力ペンを有し、このデータ入力ペンでデータ表示面 を押し圧することによりデータ入力を行う電子手帳において、データ入力ペンと してデータ表示面を押し圧可能でかつ紙面に書き込み可能な筆記具を用いたため 、電子手帳へのデータ入力と紙面への筆記を一つの入力ペンで同時並行的に行う ことができ、日程管理や情報管理がより便利なものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例である電子手帳を示す図であ
る。

【図２】本考案にかかるデータ入力ペンの一実施例を示
す図である。

【図３】本考案にかかるデータ入力ペンの一実施例を示
す図である。

【図４】従来の電子手帳を示す図である。

【符号の説明】

１・・・・・・本体枠 ２・・・・・・データ表示部 ２ａ・・・・・手書用入力部 ２ｂ，２ｃ・・コマンド入力部 ３・・・・・・収納孔 ５・・・・・・シャープペンシル ５ａ・・・・・ペン先部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 データ入力ペンを有し、このデータ入力
   ペンでデータ表示面を押し圧することによりデータ入力
   を行う電子手帳において、 前記データ入力ペンとして、このデータ表示面を押し圧
   可能でかつ紙面に書き込み可能な筆記具を用いたことを
   特徴とする電子手帳。
2. 【請求項２】 請求項１記載の筆記具は、シャープペン
   シル、ボールペン、万年筆、インクペン、鉛筆のいずれ
   かであることを特徴とする電子手帳。
3. 【請求項３】 請求項１記載の筆記具は、その側部に可
   撓性の蝶番によりなるツマミを有することを特徴とする
   電子手帳。
4. 【請求項４】 請求項１記載の筆記具は、筆記を行う部
   分の他端部にプラスチック又はベークライトよりなるデ
   ータ入力用の突部を有することを特徴とする電子手帳。