JP3002130U - 耳掃除器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型吸引ポンプによって耳あかを吸引、除去
する耳掃除器。 【構成】 吸引ホース２に手回し吸引管１を接続し、そ
の吸引管１の先端にゴム製挿入管３を交換可能にはめ
た。吸引管１には耳当て４が定位置で空転するように取
付けられている。挿入管３の先端に３〜４本のすくい爪
３ａが付き、吸引管１を指で回転させると、すくい爪３
ａが耳内壁の耳あかを浮かして吸引する。挿入管３は大
人用、子供用等の長さが違う複数種類が揃えられてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は耳掃除器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

いわゆる耳かきは、先端が爪状で後端に毛玉が付いたもの等があり、その爪状 の先端をらせんその他の形に変えるとか、電気掃除器のように耳あかを真空吸引 するものも出ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

耳かきの先端の爪は耳あかをすくい上げ、耳の外まで爪によって運び出すため の形が種々工夫されている。しかし耳あかを真空吸引する方式では、もっぱら吸 引力に頼っていて、爪の形に工夫が無い。 この考案は真空吸引式耳掃除器として爪が最適の形状で、しかも大人から幼児 までに適用出来るものを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案の耳掃除器は小型吸引ポンプに接続した吸引ホースの先に後端を接続 し、先端のすぐ後方に耳孔より大きな耳当てを固定又は空転可能に定置した直線 状手回し吸引管と、上記手回し吸引管の先端に後端を交換可能にはめた管で、先 端に３〜４本の弓形にふくらんで開いた柔軟弾性のすくい爪を持つ挿入管とから なり、上記挿入管は大人用、子供用等の複数種類を揃えたことを特徴とする。 なおその耳当ては上記手回し吸引管の途中がふくらんでフィルタ付き収塵室と なったもので、その収塵室は前後部はめ込み式になっているものが奨められる。

【０００５】

【作用】

この考案の耳掃除器の手回し吸引管は直線状で小型吸引ポンプに接続した吸引 ホースの先に接続しているから、吸引管を親指と人示指、中指とで挟んで回転さ せても、上記ホースが僅かによじれるだけで、ほとんど抵抗が無い。無論、挿入 管、吸引管、吸引ホースの吸引作用は支障なく続けられる。 その手回し吸引管の耳当ては、その先にはめた大人用、子供用、幼児用等の長 さの違う挿入管が鼓膜に当たるのを防ぐストッパで、固定耳当ては耳から僅に離 して使い、空転可能な耳当てなら耳に押しつけたまま吸引管を手回しできる。 挿入管先端の柔軟弾性のすくい爪は、吸引管を手回しすると、耳穴の内壁を軽 く押しながら回転して、固着した耳あかを剥がし吸引しやすくするに適した弓形 になっており、その数も３〜４本が適当である。 小型吸引ポンプが真空掃除器のものなら、吸引した耳あかを送り込んでも構わ ない。そうでない場合は上記耳当ての位置に耳当ての働きもする収塵室を設け、 分解してフィルタ交換できるようにするとよい。

【０００６】

【実施例】

図１はこの考案の実施例で収塵室の無いものである。 その１は手回し吸引管で、この実施例は非鉄金属製直管であって、その後端は 図示しない小型吸引ポンプに接続した吸引ホース２の先に接続している。 ３は挿入管でゴム製である。その後端は吸引管１の先端に着脱容易にはまって いる。その先端の弓形にふくらみ開いたすくい爪３ａはこの例では四本で、挿入 管３の先の回りに等分布している。材料のゴムは爪３ａに柔軟弾性を与え得る材 質を選ぶ。 手回し吸引管１の先端の挿入管３をはめたすぐ後方に、耳当て４があり、この 例では前側突条４ａと後側止め板４ｂとの間の定位置で空転できるよう、ゆるく はまった環体である。

【０００７】 図２の実施例は耳当て４´が収塵室になった例である。 収塵室である耳当て４´はこの場合、手回し吸引管１の後部と一体の後半室５ と、前部と一体の前半室６とをはめ合わせ、間にフィルタ７を入れたもので、随 時、分解して収塵したフィルタ７を取換えられるようにしている。 図３の実施例は図２のものの変形で、耳当て兼収塵室４´の前半室６が長く伸 びた透明プラスチック製になり、それ自体が図１、２の手回し吸引管１の役割り もするものである。この場合のフィルタ７は多孔板で、前半室６と後半室５のは め込みをはずせば溜った塵を取り出せる。 図１の挿入管３は大人用で、図２の挿入管３は幼児用である。長さは違うが形 は相似である。 なおこの考案の耳掃除器は上記実施例に限らず、考案の要旨を変えることなく 多様に変化、応用し得ることは言うまでもない。

【０００８】

【考案の効果】

この考案によれば吸引管を自由に自分の指か親の指で静かに回すことが出来、 耳当てと、長さが違う大人用、子供用、幼児用の挿入管により、鼓膜を傷付ける 恐れなく使用できる。挿入管先端のすくい爪の形は耳あかを柔らかくかき起こし て吸引するに適している。 また耳当てを収塵室にしたものは、小型電気掃除器のない場合に有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案一実施例の断面説明図。

【図２】他の実施例の断面説明図。

【図３】別の実施例の説明図。

【符号の説明】

１ 手回し吸引管 ２ 挿入管 ４´耳当て（収塵室）

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 小型吸引ポンプに接続した吸引ホースの
   先に後端を接続し、先端のすぐ後方に耳孔より大きな耳
   当てを固定又は空転可能に定置した直線状手回し吸引管
   と、上記手回し吸引管の先端に後端を交換可能にはめた
   管で、先端に３〜４本の弓形にふくらんで開いた柔軟弾
   性のすくい爪を持つ挿入管とからなり、上記挿入管は大
   人用、子供用等の複数種類を揃えたことを特徴とする耳
   掃除器。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の耳掃除器において、そ
   の耳当ては上記手回し吸引管の途中がふくらんでフィル
   タ付き収塵室となったもので、その収塵室は前後部はめ
   込み式になっていることを特徴とする耳掃除器。