JP3002061U - セキュリテイ装置付き収納ケース - Google Patents

セキュリテイ装置付き収納ケース

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JP3002061U
JP3002061U JP1994002233U JP223394U JP3002061U JP 3002061 U JP3002061 U JP 3002061U JP 1994002233 U JP1994002233 U JP 1994002233U JP 223394 U JP223394 U JP 223394U JP 3002061 U JP3002061 U JP 3002061U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アラーム乃至ブザー等の警報装置が収納ケー
スにスペースをとらないで内蔵でき、しかもスイッチ機
構が外から見ても判らず盗難防止効果に優れ、しかもコ
ストも安くつき実用性に優れている盗難防止付き収納ケ
ースを提供する。 【構成】 カバン等の収納ケースと、該収納ケース内部
に設けられた警報、高音声等の音声発生装置と、該収納
ケースの外壁及び内部の少くとも一方に設けられ該音声
装置の回路を活性状態と休止状態に切換えるための第一
のスイッチ機構と、該収納ケースに設けられ該音声発生
装置が活性状態のときに該音声発生装置を出力し得る第
二のスイッチ機構として収納ケースの外壁に設けられ接
地状態から接地が解除されたときスイッチ・オンするス
イッチ付接地具及び収納ケースの把手を動かしたときス
イッチ・オンするスイッチ付把手の少くとも一つとを備
えており、且つ第二のスイッチ機構として水銀スイッチ
及びボールスイッチの少くとも一つを使用したスイッチ
機構を備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、アタッシュケース、カバン、トランク、フライトケース、金銭輸送 ケース等の収納ケースの置き引き、盗難等を防止するためのセキュリテイ装置を 付けている収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アタッシュケース、フライトケース等の収納ケースの置き引き、盗難防 止のためにリモコンでスイッチをON・OFFし得るアラーム発生装置や高電圧 ショック発生装置或いは両装置を設けた収納ケースが知られている。このリモコ ン式盗難防止付収納ケースでは、収納ケースの持主が洋服のポケット、バンド等 に即ち身にリモコンをつけておく。収納ケースを地面あるいは床、机上に置いて おくとき、リモコンのスイッチをONにしておくと、一寸した隙をみて盗人が置 き引きや盗み去ろうとするとアラームが発生したり、高電圧ショックが収納ケー スに発生したり或いは同時にアラームと高電圧ショックが発生する。或いは、リ モコンスイッチをONに入れてなくて盗み去られても或る距離(例えば約50m )以内では、リモコンのスイッチをONにすれば同様にアラームが発生したり高 電圧ショックが発生したり、両者を発生したりすることができるものである。し かしこのリモコン或は、装備にコストがかかりまた収納スペースが狭くなるので 一般には普及しにくいという問題がある。
【0003】 またカバン等に取付けられる盗難防止装置として、本当のスイッチと複数の偽 物スイッチを備えたアラーム発生装置とその装置と有線で連結するセンサー付マ ジックテープ部(第二のスイッチ)とから成るものがある。この装置は、カバン 等のグリップにマジックテープ部を巻つけておいて、アラーム発生装置をカバン 等の外側にぶら下げて使用する。アラーム装置の本当のスイッチをONにしてお く。このカバン等を盗み去ろうとグリップをマジックテープ部の上から手で把持 するとアラームが鳴り、これにより置き引きや盗難を防止するものである。この 方式は、素手でグリップのマジックテープ部を把むときはアラームが鳴るが、手 袋等によってグリップのマジックテープ部を把むとアラームが鳴らないという欠 点がある。またこの方式はアラーム発生装置が外から見えるためアラーム発生装 置を切断し放棄すれば、持ち逃げされるカバン等にアラーム発生位置がついてい なくなり盗難防止効果が十分でないという問題がある。
【0004】 また盗難防止装置としてスイッチ付ブザーがある。例えばスイッチが一次と二 次の二段階についており、一次スイッチをONにして二次スイッチがひもつきで ひもを引っぱると、スイッチボタンを引出してONにしブザーが鳴るもの、或は ブザーにひも或いはコード付プラグを差し込んでおいて、その差し込みプラグを ひも或いはコードを引っぱってブザーから取り去るとブザーが鳴るものなどがあ る。このブザーの鳴る音を止めるには前者では、ひもで引き出たスイッチボタン を押し更に一次スイッチボタンを押して止めることができる。また後者では差し 込みプラグをブザーに差し込むことにより止めることができる。
【0005】 このような機構のためにカバン等にブザーをとりつけておき、ひも或いはコー ドの先を身につけておけば、カバン等を置引き、或いはひったくられたり、或い は盗まれたりするときブザーが鳴って盗難を防止することができる。コストも高 くならず簡単に利用できるという利点があるがブザーをカバン等から取去ること も容易であり、ブザーをカバン等から取去って持ち逃げすることができるため、 盗難防止効果が十分でないという問題がある。また、この装置ではカバン等と体 をひも等でつないでいることになり不便でもある。
【0006】
【考案が解決すべき課題】
従来のリモコン式盗難防止装置付収納ケースは、その装置が高価であり、また 収納スペースが狭くなるので実用化が困難である。 また簡便な盗難防止装置は、コスト的に有利であるがアラームやブザーの発生 装置が収納ケースの外側にあるため、発見されて除去されやすい。また直接音声 を発生させるための二次スイッチ方式にも問題がある。
【0007】 従って本考案の目的は、アラーム乃至ブザー等の警報装置が収納ケースにスペ ースをとらないで内蔵でき、しかもスイッチ機構が外から見ても判らず盗難防止 効果に優れしかもコストも安くつき実用性に優れているセキュリテイ装置付き収 納ケースを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、カバン、トランク、ケース等の収納ケースにおいて、該収納 ケース内部に設けられた警報、高音等の音声発生装置と、該収納ケースの外壁ま たは内部に設けられ該音声装置の回路を活性状態または休止状態に切換えるため の第一のスイッチ機構と、該収納ケースに設けられ該音声発生装置が活性状態の ときに該音声発生装置を出力し得る第二のスイッチ機構とを備えており、且つ該 第二のスイッチ機構として水銀スイッチ及びボールスイッチの少くとも一つを使 用したスイッチ機構を備えていることを特徴とするセキュリテイ装置付き収納ケ ースが提供される。
【0009】 また本考案において、第二のスイッチ機構として、前記水銀スイッチ及びボー ルスイッチの少くとも一つを使用したスイッチ機構と共に、収納ケースが接地状 態から接地が解除されたときスイッチ・オンするスイッチ付接地具を設けている ことが好適である。
【0010】
【作用】
本考案の収納ケースは、大まかにいって、収納ケースと警報、高音声等(ブザ ー、アラーム等)の音声発生装置及びその音声発生を制御する第一及び第二のス イッチ機構より成っている。 本考案は、ブザー、アラーム等の音声発生装置が収納ケースの内部にセットさ れていること、該音声発生装置を活性状態または休止状態に切換えるための第一 のスイッチ機構を収納ケースの外壁及び内部の少くとも一方に設けていること、 及び該音声発生装置が活性状態のときに該音声発生装置を出力し得る第二のスイ ッチ機構として収納ケースに収納ケースの動きによりスイッチ・オンする水銀ス イッチ及びボールスイッチの少くとも一つを使用したスイッチ機構を設けている ことが特徴である。
【0011】 本考案においては、ブザー、アラーム等の音声発生装置が収納ケース内にセッ トされるが、市販の小型のブザー、アラーム等の音声発生装置で、出力した音声 が収納ケース内から、明瞭に大きな音声で聞こえる。ケース内にあるため該音声 発生装置は収納ケースを開かない限り取り出せなくなっている。
【0012】 第一のスイッチ機構を収納ケースの外壁に設けておくと外からON,OFFに より該音声発生装置を活性状態、不活性状態に切換えることができる。収納ケー スの内部に設けておくときは開いた状態の収納ケースを閉じるまえにON,OF Fできる。また両者を併用しておけば収納ケースを開いたときに或いは閉めてか らの何れにもON,OFFできる。この第一のスイッチ機構としては、キー方式 、差し込みプラグ方式、回転方式、押ボタン方式、暗証記号方式、或いはカード 式の液晶電卓の数字、記号のように指先の押圧によりスイッチのON,OFFが できる方式、或は更に数字、記号等を複数個ならべ暗証させておき暗証通り押圧 してON,OFFする暗証方式等が好適に使用される。これらスイッチ機構のO N,OFFする手段を外壁に設ける場合、その頭が収納ケースの外壁表面から凸 出することがなく外壁表面とほぼ面一か僅かに凹んでいることが好ましい。
【0013】 第一のスイッチ機構がONされて、該音声発生装置はその回路が活性状態にな り、第二のスイッチ機構の入力により出力できる状態になる。 第二のスイッチ機構として、水銀スイッチ及びボールスイッチの少くとも一つ を使用したスイッチ機構が使用される。水銀スイッチの概要を説明すると、例え ば図5に示すように、中空のガラス管状部材17内に2本のリード線20に連な るスイッチ接点19が僅かな間隔をあけて封入され、またその空間内に水銀粒2 1が封入されている。中空のガラス管部材17の傾斜具合により水銀粒21が管 内を移動し得る。水銀粒が移動し対のスイッチ接点19に接すると回路が閉じス イッチがONする。水銀粒21が対のスイッチ接点19と接していないときは回 路が開きスイッチがOFFする。ボールスイッチもほぼ同様で例えば中空の管( シリンダー)内に2本のリード線に連なる対のスイッチ接点を有し、またその中 空部に金属製球(例えば鋼球)が封入されている。管の傾きにより球がスイッチ 接点側に移動しスイッチ接点と接して回路を閉じスイッチがONする。球がスイ ッチ接点から離れると回路を開きスイッチがOFFする。即ち水銀スイッチもボ ールスイッチも管体の傾き具合によってON,OFFする。
【0014】 水銀スイッチ或いはボールスイッチは、収納ケースの壁体或いは把手或いは壁 体及び把手の両方に設けることができ、また1個所でなく複数個所に設けること もできる、把手では内部に埋めこまれ、壁体では壁体の内面側か或いは壁体内に 、主に設けられ、管体の傾きを適当に選びセットしておくことにより、横に寝か せた収納ケースをおこしたり、立てている収納ケースを傾けたり、或いは把手を おこしたりすると、途端にスイッチをONし、アラームを鳴らすことができる。 このスイッチは、場所をかえて複数個設けて、収納ケースの動き方に対応してス イッチがONするようにすることができる。 このスイッチ機構は、収納ケースの傾き或いは収納ケースの把手を元の状態に 戻すことによりOFFにしアラームが鳴り止むようにすることも、また一度ON にしたら、第一のスイッチ機構をOFFにしない限りアラームが鳴り続けるよう にすることもできる。
【0015】 本考案において、上記スイッチと共に、第二のスイッチ機構としてスイッチ付 接地具を設けておくと、盗難防止効果が更に確実に発揮できて好適である。 通常カバン類には接地具として底に接地金具等の鋲脚が設けられている。また 旅行用トランクでは、接地具として更にキャスターがついている。これらの接地 具の少くとも1個をスイッチ付接地具とする。或いは接地具のないものでも、収 納ケースの適当な位置に外壁より外方に突出すスイッチ付接地具を設けておく。 このスイッチ付接地具は、収納ケースがスイッチ付接地具を下にして地面、床面 等に置かれているとスイッチはOFFの状態にあるが、収納ケースが持ち上げら れてスイッチ付接地具の接地が解除されるとスイッチがONする。該音声発生装 置が活性状態にある時にスイッチONするとブザー、アラーム等の音声が発生し 鳴り続ける。収納ケースを下ろしスイッチ付接地具を接地すると音声の発生は止 まる。また接地しても発生が止まらず第一のスイッチ機構をOFFすることによ り発声を止めるようにすることもできる。
【0016】 このようにして例えば、電車、列車内等の網棚に置いた収納ケースを持ち去ろ うとするとき、或いは地面、床面、机等に置いてある(接地状態にある)収納ケ ースを持ち去ろうとするとき、収納ケース或いは収納ケースの把手に設けられた 第二のスイッチ機構が途端に作動し、アラームを発生させることができる。
【0017】 かくして収納ケースの置き引き、ひったくり、盗難が防止できる。収納ケース を盗む人がブザー、アラーム等の音声を止めようとしても該音声発声装置が収納 ケースに内蔵されているため音声を止めることができないので収納ケースを放棄 しなければならなくなる。また、収納ケースを接地しても音声が鳴り止まず第一 のスイッチ機構のOFFにより止めることができるようにしておくと、自動車等 に載置しても音声が鳴り止まないので自動車等で盗み去ることが困難で盗難を二 重に防止できる。 またこの音声発声装置、スイッチ機構は、簡便な小型タイプで十分でありコス トもかからず、取付も容易である。
【0018】
【考案の好適実施態様】
本考案でいう収納ケースとは、手提、肩掛け等の各種カバン類、バッグ類、ア タッシュケース、フライトケース、トランク等のケース類、リックサック類、金 銭輸送ケース、荷物の運搬用の各種ケース類等を包含する。これらの収納ケース には、警報装置を簡便に低コストで後から取り付けることができる。 本考案の収納ケースに使用される警報、高音声等(ブザー、アラーム等)の音 声装置としては、電源を電池とする市販の小型装置を用いることができる。 また盗難防止装置として商品化されている市販の小型装置を使用することがで きる。例示するとナショナル110番ブザ−(松下電器産業社、松下電池工業社 製、商品名)、マイコン社製の小型警報装置(例えば助っ人くん、まもるくん( 何れも商品名))が応用できる。
【0019】 第一のスイッチ機構としては、種々の方式を採用し得るが、例えばキーを差し 込みその回転によりON,OFFするキー方式、キー棒を単に出し入れすること によりON,OFFする差し込みプラグ方式、凸ボタンを押して凹ましONし再 度押すと凸に戻りOFFする押ボタン方式、円板(マイナス印付)を回転させて ON,OFFする回転方式、複数の記号、番号等の押ボタンを有し予め暗証記号 、番号をきめておいてそれ等を押すことによりON,OFFする暗証記号番号方 式等が好適に使用できる。またカード式液晶電卓のように平らで指先の押圧によ ってスイッチのON,OFFをし得るスイッチが好適に使用される。このスイッ チにおいても上記同様暗証記号番号方式にして使用することもできる。 これらスイッチ機構を収納ケースの外壁に設ける場合、収納ケースの外壁表面 から凸出することなく、外壁表面とほぼ面一か僅かに凹んでいることが好ましい 。
【0020】 第二のスイッチ機構として使用される水銀スイッチ及びボールスイッチは、収 納ケースの壁体の内面側か壁体内に組込むか、或いは把手に組込んでおくことが 好ましい。また収納ケースの壁体と把手の両方にスイッチを組込んでおくことが できる。またスイッチ付接地具は、収納ケースの鋲脚、キャスター等の接地具に スイッチを組込んでおくと好適である。
【0021】
【実施例】
本考案を実施例により具体的に説明する。 図1は本考案の一例を示すアタッ シュケースの斜視図であり、図2はその底面図であり、図3はケースの蓋を開い て内部機構を示す一部切欠いた斜視図である。
【0022】 アタッシュケース1は、物品を収納するケース部2とそれに嵌合し蓋する蓋部 3を有し、ケース部2に蓋部3が蝶番4により開閉自在に連結している。図1の ようにアタッシュケース1を立てた状態における底部には図2に示すように蝶番 4が対にあり、更にコーナー部にケース部2と蓋部3に夫々2個づつ外方に突出 する鋲脚5,6が設けられている。また頂部にはケース部2の中央に把手7が設 けられている。把手7の両側に、蓋部3には回動可能に設けられたロックキー8 がまたケース部2には対応するロックキー受部9が設けられている。ロックキー 受部9にはロックキー8のキーを嵌合し係合する穴とキーのロック機構が設けら れている。また一方のロックキー受部9の横に第一のスイッチ機構としてかぎ式 スイッチ10が設けられている。スイッチ10はかぎ穴を有しこのかぎ穴に専用 のかぎを差しこみ回転させると回路を閉じON、即ち、ブザー、アラーム等の発 声回路を活性状態(第二のスイッチのスイッチONにより発声する)になる。か ぎで元に戻せば回路が開きOFF即ち発声回路を休止状態(第二のスイッチのス イッチONでも発声しない)になる。かぎはON,OFFの何れの状態でも抜い ておくことができる。またアタッシュケース1のケース部2の内側の側部にブザ ー乃至アラーム発生装置(以下単にブザー装置という)12が設けられている。 ブザー装置12には、電源の乾電池、ブザー乃至アラームの音声発生機構(BZ )、電池の出力のチェック機構、回路、スイッチ機構等がコンパクトに組込まれ 、電池は交換式になっている。
【0023】 アタッシュケース1のケース部2の内側の側部には水銀スイッチ固定具13を 介して水銀スイッチ14が固定されている。水銀スイッチ14の傾き角度は、水 銀固定具13によって、可変調節できるようになっている。また鋲脚5には、第 二のスイッチ機構としてスイッチ付接地具15を組込んでいる。
【0024】 スイッチ10からリード線11でブザー装置12、水銀スイッチ14及びスイ ッチ付接地具15のスイッチ16に、またブザー装置12と水銀スイッチ14及 びスイッチ16をリード線11で接続している。リード線11はプリント配線と することができる。
【0025】 図4に回路図の概要を示す。 スイッチ10(SW1 )がONのときに、水銀スイッチ14(SW2 −1)及 びスイッチ16(SW2 −2)の2種のスイッチのうち少くとも1個がスイッチ ONのときにブザーが鳴るようになっている。
【0026】 図5は、第二のスイッチ機構の水銀スイッチ14の一例の説明図(断面図)で 、(A)はスイッチONの状態、(B)はスイッチOFFの状態を示す。図にお いて17は中空のガラス製管状部材であり、中空部18は真空か或いは不活性ガ スが封入されており、中空部18の一方に対のスイッチ接点19が少し間隔をあ けて封入されており、スイッチ接点19はリード線20に続いている。中空部1 8にはまた水銀粒21が封入されており、中空部18の傾き即ち水銀スイッチ1 4の傾きによって、中空部18内を水銀粒21が低い方へ流動する。水銀粒21 が移動し対のスイッチ接点19と接するとスイッチONの状態、スイッチ接点1 9から離れるとスイッチOFFの状態になる。2本のリード線20のうち一方が ブザー装置12に他方がスイッチ10に接続される。
【0027】 図6は、第二のスイッチ機構としてスイッチ付接地具15を組込んだ鋲脚5の 一例の説明図で、(A)は接地でスイッチOFFの状態、(B)は接地解除しス イッチONの状態を示す。図において、25はアタッシュケースの底板である。 鋲脚5は、底板25に設けた鋲脚取付用穴に嵌めこまれた接地カラー26と、接 地カラー26の中央に嵌めこまれたロッド付接地具27と、ロッド付接地具27 のロッド28にはめこんだスプリング29と、スプリング29の上端を抑え中央 にロッド28を通す貫通孔を有し上面にスイッチ接点30を設けているスイッチ 接点付プレート31と、ロッド28の上端に取付けられた下面にスイッチ接点3 2を設けているスイッチ接点付プレート33と、接地カラー26とねじで係合し 接地カラー26を底板25に固定する止め具34と、止め具34の上部内側に下 端部を係合するスイッチカバー35よりなる。スイッチ接点20及び32にリー ド線36及び37が接続されている。これらリード線はプリント配線で設けるこ とができる。そして一方のリード線がブザー装置12に他方のリード線がスイッ チ10に接続される。
【0028】 アタッシュケース1が地面或いは床面等に置かれ鋲脚5が接地しているときは 、ケースの自重によりスプリングが圧縮されて(A)のスイッチOFF状態にな る。アタッシュケース1が持ち上げられ接地が解除されるとスプリング29が弾 性によりのび、ロッド付接地具27が下がりスイッチONの状態になる。
【0029】 上記アタッシュケース1において、水銀スイッチ14を把手7内に(例えば把 手の立上り部内に)組込んでおくこともできる。把手に組込むことにより把手を おこすと途端にスイッチONしブザー装置を鳴らすことができる。これにより把 手7を握ってアタッシュケースを持ち上げている間はアラームが発生し続け、ス イッチ付き接地具15を設けたと同様に作用するので、把手7にも水銀スイッチ 14を設けて盗難防止効果を向上させることができ、また把手7にも水銀スイッ チ14を設けてスイッチ付き接地具15を省略することもできる。
【0030】 アタッシュケース1の盗難防止装置の利用は次のようである。物品を収納して いるアタッシュケース1の上蓋3を閉めロックキー8をロック受部9に係合しキ ーでロックしておく。 このアタッシュケース1を図1のように立てて地面或いは床面に置く。接地状 態となる。次いでスイッチ10をキーでONにセットする。アタッシュケース1 を持ち上げると途端にスイッチ16(スイッチ付接地具15のスイッチ)がON され、回路を閉じブザー装置12のブザー(BZ)が鳴る。アタッシュケース1 の鋲脚5を接地させない限りブザー(BZ)が鳴り続ける。これにより置き引き や盗難を防止できる。
【0031】 またこのアタッシュケースを持ち上げる際、傾けると、それによっても水銀ス イッチ14がONされ、回路を閉じブザーを鳴らすことができる。また電車の網 棚或いは机、椅子等の上にアタッシュケースを横に寝かしておきスイッチ10を ONにしておけば、アタッシュケースを持ち上げようとすると水銀スイッチ14 がONして回路を閉じブザーを鳴らすことができるので、置引きや盗難を防止で きる。またアタッシュケース1の表面、人の目につくところに図1のように盗難 防止のための警報装置付きを表示する標示ラベル(或いは標示プレート)40を つけておくことができる。それにより二重に盗難を予防できる。
【0032】 図7は第二のスイッチ機構としてアタッシュケース1の壁体、把手等に水銀ス イッチ14を複数個設けて、アタッシュケースの傾きや把手をおこすことによっ てスイッチがONし得るようにすると共に、スイッチ付接地具15を設けている 回路図の例で、スイッチ10のテストスイッチとしてオルタネイト式スイッチ4 1を設けおり、またスイッチ付接地具15のスイッチ16を使用せず水銀スイッ チ14のみを第二のスイッチ機構として作動できるようにオルタネイト式スイッ チ42を設けている。
【0033】 上記実施例は、第一のスイッチ機構のスイッチをON(活性)の状態にしてお いて第二のスイッチ機構のスイッチがONされるとブザーが鳴り、第二のスイッ チ機構のスイッチをOFFの状態にすればブザーが発声を止めるようになってい るが、第二のスイッチ機構のスイッチが一たんONしたら、このスイッチをOF Fに戻してもブザーの発声がやまず、第一のスイッチ機構のスイッチをOFFに して始めてブザーの発声がやむようにすることもできる。こうすることにより、 盗難防止効果をたかめることができる。
【0034】
【考案の効果】
本考案の収納ケースは、ケース内部にブザー、アラーム等の音声発声装置(電 池を電源とする)がセットされ、その回路を活性状態(ON)と休止状態(OF F)に切換える第一のスイッチ機構としてケースの外壁及び内部の少なくとも一 つにスイッチを設け、第二のスイッチ機構としてケースの壁体の内側或いは壁体 内、或いは把手内部の少なくともいづれかに傾斜角度をかえることによってスイ ッチがON,OFFし得る水銀スイッチ或いはボールスイッチを設け、更に好適 には鋲脚、キャスター等の接地具スイッチが設けられており、地面、床面等に置 かれ第一のスイッチ機構のスイッチをONにしておくと収納ケースを持ち上げた とき、或は把手を握るためにおこしたとき等に第二のスイッチ機構のスイッチが ONされてブザー、アラーム等が鳴り、収納ケースを接地するが手離さない限り 鳴り続く。その上、ブザー、アラーム等の警報装置が収納ケース内に内蔵され、 盗人にとって第一のスイッチ機構が判りにくく操作できないことから、ブザー、 アラーム等の音声を止めることが困難であり、置き引き、盗難を有効に防止でき る。更に第二のスイッチ機構のスイッチがONしたら、第一のスイッチ機構のス イッチをOFFにしない間鳴り続けるようにしておくと、車等に収納ケースを置 いて車等で逃げることも防止できる。
【0035】 本考案では、ブザー装置、第一及び第二のスイッチ機構の各スイッチなど、何 れも市販の比較的安価な商品がそのまま或いは僅かに改良できるので非常に安価 にでき実用的である。盗難防止付セキュリテイ装置の着脱が簡便にでき、しかも 堅牢である。各種の収納ケース即ちハードタイプのものにもソフトタイプのもの にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例を示すアタッシュケースの斜視図
である。
【図2】図1のケースの底面図である。
【図3】図1のケースの内部機構を示す一部切欠いた斜
視図である。
【図4】図1のケースの回路図である。
【図5】水銀スイッチの一例の説明図である。
【図6】スイッチ付鋲脚の一例の説明図である。
【図7】収納ケースの他の一例の回路図である。
【符号の説明】
1 アタッシュケース 2 ケース部 3 蓋部 4 蝶番 5,6 鋲脚 7 把手 8 ロックキー 9 ロックキー受部 10 スイッチ 11 リード線 12 ブザー装置 13 水銀スイッチ固定具 14 水銀スイッチ 15 スイッチ付接地具 16 スイッチ 17 中空のガラス管状部材 18 中空部 19 スイッチ接点 20 リード線 21 水銀粒 25 底板 26 接地カラー 27 ロッド付接地具 28 ロッド 29 スプリング 30,32 スイッチ接点 31,33 スイッチ接点付プレート 34 止め具 35 スイッチカバー 36,37 リード線 40 標示ラベル(標示プレート) 41,42 スイッチ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバン、トランク、ケース等の収納ケー
    スにおいて、該収納ケース内部に設けられた警報、高音
    声等の音声発生装置と、該収納ケースの外壁及び内部の
    少くとも一方に設けられ該音声装置の回路を活性状態と
    休止状態に切換えるための第一のスイッチ機構と、該収
    納ケースに設けられ該音声発生装置が活性状態のときに
    該音声発生装置を出力し得る第二のスイッチ機構とを備
    えており、且つ該第二のスイッチ機構として水銀スイッ
    チ及びボールスイッチの少くとも一つを使用したスイッ
    チ機構を備えていることを特徴とするセキュリテイ装置
    付き収納ケース。
  2. 【請求項2】 第二のスイッチ機構として、前記水銀ス
    イッチ及びボールスイッチの少くとも一つを使用したス
    イッチ機構と、収納ケースが接地状態から接地が解除さ
    れたときスイッチ・オンするスイッチ付接地具とを備え
    ている請求項1記載のセキュリテイ装置付き収納ケー
    ス。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3461726B2 (ja) 1998-07-01 2003-10-27 松下電器産業株式会社 防犯警報装置

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JP3461726B2 (ja) 1998-07-01 2003-10-27 松下電器産業株式会社 防犯警報装置

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