JP3023858U - 置き忘れ防止及び盗難防止機能付き鞄 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鞄の蓋を開け物品を収容又は取り出した後、
蓋を閉めると鞄を置き忘れないよう注意を喚起し、又鞄
が第三者により持ち去られようとした場合、鞄の存在を
周囲にしらせると共に、この第三者に心理的抑制を与
え、持ち去りを断念させることが可能な鞄とする。 【解決手段】 堅牢な箱型で倒した状態で蓋２を開閉す
る鞄１であり、鞄１に閉蓋時にメロディー音発生部５に
連絡する蓋開閉検知センサー４を設ける。鞄１を倒れて
いる状態から起こした時にアラーム音発生部９に連絡す
る鞄の起倒検知センサー６を設ける。鞄１の外側にメロ
ディー音及びアラーム音の発生を事前に抑止及び発生中
に抑止する停止スイッチ１０を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、重要な機器、工具、現金や宝石、その他各種商品の見本等を収容し 携帯する堅牢な箱型で、倒した状態で蓋を開閉する鞄であって、詳しくは、置き 忘れ防止及び盗難防止機能を備えた鞄に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の鞄で閉蓋時メロディー音が発生し、鞄が倒れた状態から起こした時にア ラーム音を発生する置き忘れ防止及び盗難防止機能を付したものは存在しない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

公衆電話保守作業において、登録器をはじめとする重要な機器等を収容した鞄 を開き、機器等を取り出し作業し、作業が終了後、作業者が鞄を置き忘れたり或 いは盗難にあうことがある。 又、現金や宝石、その他各種商品の見本等を収容し携帯する鞄においても同様 に、鞄を開いて内部を見せた後、鞄の蓋を閉じた状態で置き忘れや盗難にあうこ とがある。

【０００４】 上記点より、本考案は鞄の蓋を開け物品を収容又は取り出した後、蓋を閉める と鞄を置き忘れないよう注意を喚起し、又鞄が第三者により持ち去られようとし た場合、鞄の存在を周囲に知らせると共に、この第三者に心理的抑制を与え、持 ち去りを断念させることが可能な置き忘れ防止及び盗難防止機能付き鞄を提供し ようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、堅牢な箱型で倒した状態で蓋を開閉する鞄であり、該鞄に閉蓋時に メロディー音発生部に連絡する蓋開閉検知センサーが設けられると共に、鞄が倒 れている状態から起こした時にアラーム音発生部に連絡する鞄の起倒検知センサ ーが設けられ、鞄の外側にメロディー音及びアラーム音の発生を事前に抑止及び 発生中に抑止する停止スイッチを設けたものである。

【０００６】 よって、鞄の所持者は鞄の蓋を開け、物品を収容又は取り出した後、蓋を閉じ ると蓋開閉検知センサーが感知し、メロディー音発生部よりメロディーが流れ、 所持者は注意を喚起され、鞄の置き忘れを防止できる。

【０００７】 又、第三者が鞄を持ち去ろうと倒れた状態から鞄を起こすと鞄の起倒検知セン サーが感知し、アラーム音発生部よりアラーム音が鳴動することにより、鞄の存 在を周囲に知らせ盗難を防止する。

【０００８】 尚、メロディー音は鞄の所持者が鞄の蓋を閉める前、及びアラーム音は鞄を起 こす前に停止スイッチを押すことにより、事前に抑止することができる。 又、メロディー音が流れ或いはアラーム音が鳴動している最中であっても、停 止スイッチを押すことによりメロディー音或いはアラーム音を抑止することがで きる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施の形態を図面に基づき説明する。 図１は本考案鞄の一実施の形態を示す前方斜視図、図２は同上の後方斜視図、 図３は同上のブロック図である。

【００１０】 図１及び図２において、本考案鞄１は堅牢な箱型で倒した状態で蓋２を開閉す る形式の鞄で、硬質の革製、硬質樹脂製、金属製等により製作される。 鞄１の身３の縁部に蓋開閉検知センサー４が設けられ、蓋２が閉じる時、蓋２ の縁部が蓋開閉検知センサー４に触れることにより閉蓋を感知し、鞄１の身３内 に設けたメロディー音発生部５よりメロディーが流れる。

【００１１】 又、鞄１の身３内に鞄の起倒検知センサー６が設けられ、鞄１が倒れている状 態から起こした時、スイッチ７が錘８により傾倒し、起倒検知センサー６に触れ ることにより鞄１の起立を感知し、鞄１の身３内に設けたアラーム音発生部９よ りアラーム音が鳴動する。

【００１２】 １０は鞄１の底部に設けた押釦式の停止スイッチであり、停止スイッチ１０を 押し込むことにより、メロディー音やアラーム音を事前に抑止又は発生中に抑止 する。

【００１３】 図３のブロック図は一連の機能を示すもので、蓋２を開けた時はメロディー音 は発生せず、蓋２を閉じると蓋開閉センサー４よりフリップフロップ回路１１を 経てメロディー音発生部５に連絡し、メロディー音を発生する。メロディー音は 停止スイッチ１０を入れることで停止できる。

【００１４】 鞄１を起立状態から倒した時はアラーム音は鳴動せず、鞄１を倒した状態から 起こした時に鞄の起倒検知センサー６より積分回路１３、フリップフロップ回路 １２を経てアラーム音発生部９に連絡し、アラーム音を鳴動する。

【００１５】 鞄１の携行中、鞄１を垂直方向に振っても積分回路１３によりアラーム音の鳴 動はない。アラーム音は停止スイッチ１０を入れることで停止できる。 又、メロディー音発生部５及びアラーム音発生部９にメロディー音及びアラー ム音を抑止するタイマーが設けられ、タイマーは約１０秒間停止後、待機状態に 自動復帰する。

【００１６】

【考案の効果】

本考案によれば、鞄の蓋を開けた場合はメロディーが流れず、物品を収容又は 取り出した後、蓋を閉じた時のみメロディーが流れ、鞄の所持者の注意を喚起し 置き忘れを防止する機能を発揮する。 又、鞄を倒した状態から起こした時のみアラーム音が鳴動し、第三者が持ち去 ろうとした時、心理的にこれを抑制し、盗難防止の機能を発揮する。 そして、鞄の携行中、鞄を垂直方向に振ってもアラーム音は鳴動せず、又メロ ディー音やアラーム音は停止スイッチにより事前に或いは発生中に停止させるこ とができ、時と場所によって使い分けることが可能である。 以上のように、本考案は置き忘れ防止及び盗難防止を兼ね備えた鞄であるから 、公衆電話保守作業において、登録器をはじめとする重要な機器等を収容する鞄 、銀行等の金融機関における現金輸送用鞄、貴金属や宝石等を収容する鞄、その 他商品見本等を収容する鞄として好適な有用な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案鞄の一実施の形態を示す前方斜視図であ
る。

【図２】本考案鞄の一実施の形態を示す後方斜視図であ
る。

【図３】本考案鞄の機能を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 鞄 ２ 蓋 ４ 蓋開閉検知センサー ５ メロディー音発生部 ６ 起倒検知センサー ９ アラーム音発生部 １０ 停止スイッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松田 昭 石川県金沢市鳴和町１番２ 株式会社エ ヌ・ティ・ティ・テレコムエンジニアリン グ北陸内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 堅牢な箱型で倒した状態で蓋を開閉する
   鞄であり、該鞄に閉蓋時にメロディー音発生部に連絡す
   る蓋開閉検知センサーが設けられると共に、鞄が倒れて
   いる状態から起こした時にアラーム音発生部に連絡する
   鞄の起倒検知センサーが設けられ、鞄の外側にメロディ
   ー音及びアラーム音の発生を事前に抑止及び発生中に抑
   止する停止スイッチを設けたことを特徴とする置き忘れ
   防止及び盗難防止機能付き鞄。