JP3001764U - 着火性の蚊取線香 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 いかなる粗面と擦っても着火し得、以ってマ
ッチ棒の使用を不必要とする着火性蚊取線香を提供する
こと。 【構成】 着火した線香から蒸発する蚊を近よらせない
ようにするための活性成分を含有する着火性で緩慢に燃
焼する素材の渦巻状物からなる蚊取線香において、渦巻
状物の外側端部が、粗面と擦った際に容易に着火できる
混合物で被覆されている構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は木材又は木材チップおよび／又は、プレスや適当なバインダーによ りあるいは両者を用いて結合された木材繊維、のような着火性で且つ緩慢に燃焼 する素材からなる渦巻形をした蚊取線香に関する。

【０００２】

【従来の技術】

このような蚊取線香は一般に、該線香を燃焼した際、蒸発し、そして蚊を近よ らせない適当な活性成分を含浸させた表層、又はそれを含有した表層を有する。 適当な活性成分は、本分野で一般に公知であるピロトライド（ｐｙｒｏｔｈｒ ｉｄｅｓ）のような殺虫剤、又は芳香、又はこれらの組み合わせであり得る。 該線香は一般に燃焼性のベース素材の板から引き切られるか、又は打抜かれる 。このような板は約１〜６ｍｍの厚みと約０．４〜０．８ｋｇ／ｄｍ³ の密度を 有する。

【０００３】 該線香の長さはその一端を着火したのち約３〜６時間燃焼するように選択され る。このような線香は一般に本分野でたとえばＤＥ−Ａ（ドイツ公開公報）第４ ２０９９２１号、又は日本特許明細書第５３−２７３４１号又はＧＢ−Ａ（英国 公開公報）第２１３９４９８号から公知となっている。

【０００４】 この考案の第一の目的は、いかなる粗面と擦っても着火できる、マッチ棒の使 用を排除した着火性蚊取線香を提供することである。 もう一つの目的は、暗がりにおいてさえ容易に着火できて蚊を追い払うガスを 容易に放散もしくは蒸発させる着火性蚊取線香を提供することである。 さらに他の目的は、非常に単純であるが故に所与の土地で入手可能な素材を用 いて製造できる着火性蚊取線香を提供することである。

【０００５】 したがって、この考案による蚊取線香は着火性で緩慢に燃焼する素材の渦巻状 物からなり、その渦巻状物の一端は粗面と擦ったとき容易に着火できる着火性混 合物によって被覆されている。容易に着火できる混合物の先端は渦巻状物の外側 端部にある。 この考案のこれらのおよび他の目的と利点とは、添付図面とともに以下の詳細 な説明を読むと、充分に理解されよう。

【０００６】 ここで、同じ参照数字が同じ部分を指し示す図面の各図を参照すると、全体的 に１０として指示される着火性蚊取線香のための考案が示されている。前記蚊取 線香１０は基本的に先端において着火性混合物１２で被覆された蚊取線香部材１ １からなる。 着火性混合物１２は好ましくは酸化剤、燃焼維持剤、燃焼速度調節剤およびバ インダーからなる。

【０００７】 酸化剤は本分野でこれまでに周知のいかなるものであり得、たとえば塩素酸カ リウムおよび他の塩素酸塩および過塩素酸塩、ならびに硝酸カリウム、硝酸鉛、 その他の如き硝酸塩である。 燃焼速度調節剤は残渣物中に残留することなく燃焼するように適合したもので 、メタアルデヒドおよびトリオキサンのようなアルデヒドの重合体、ならびにヘ キサメチレンテトラミンのようなアンモニア誘導体および類似物を包含する。

【０００８】 燃焼維持剤は二酸化マンガンおよび他を包含する。 前述した各成分にはバインダーも混合され、このバインダーはこれまで広範に 使用されてきた硝酸セルロースのようないかなる適切な燃焼性物質であり得る。 この考案に従って形成される着火性蚊取線香用の燃焼混合物は次のような一般 的処方を有する。

【０００９】 材 料 重量部 酸化剤 約６．５ 燃焼速度調節剤 約５．２ 燃焼維持剤 約３ バインダー 約１．３

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の着火性蚊取線香の透視図である。

【図２】図１の２−２線に沿う断面図である。

【図３】図１の３−３線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１０ 着火性蚊取線香 １１ 蚊取線香部材 １２ 着火性混合物

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 着火した線香から蒸発する蚊を近よらせ
   ないための活性成分を含む着火性で緩慢に燃焼する素材
   の渦巻状物からなる蚊取線香において、該渦巻状物の外
   側端部が、粗面と擦ったときに容易に着火できる混合物
   で被覆されていることを特徴とする蚊取線香。