JPH0545023U - 線 香 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、屋内又は風の強い屋外等に於いても
複数の線香を同時に、しかも簡単に着火させることが出
来る非常に優れた線香を提供するものである。 【構成】線香本体の少なくとも何れか一方の端部には、
発火剤が塗布されてなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、線香、更に詳しくは、例えば葬式、供養等の弔事に適用される線香 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の線香は、白檀、丁子、沈香等の香料の粉末を松脂等の糊料で固 めて所定寸法の線状体に形成したものが存在する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記従来の線香に於いては下記の様な問題点があった。

【０００４】 即ち、上記従来の線香は、その端部に火を点じ仏前等に供えて使用されるもの である。

【０００５】 従って、通常は複数の線香を把持し、その端部にマッチ、ライター等の点火手 段による火を点じることになるが、如何せん、前記複数の線香に火を点じる場合 に於いては、同時に複数の線香へと着火させることがなかなか出来ず、よってそ の着火作業が大変煩雑で時間がかかるだけでなく、屋外に於いて着火させる際に は、風によって着火が更に困難となる等の種々の難儀な問題が生じていた。

【０００６】 而して、本考案は上記の問題を全て解決するものであり、屋内又は風の強い屋 外等に於いても複数の線香を同時に、しかも簡単に着火させることが出来る非常 に作業性の優れた線香を提供することを課題とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

即ち、本考案は所定寸法の線状体からなる線香に於いて、該線香本体の少なく とも何れか一方の端部に、発火剤が具備された点にある。

【０００８】

【作用】

上記構成からなる線香に於いては、線香本体の少なくとも何れか一方の端部に 発火剤が具備されてなることから、所望の点火手段を介して複数本の線香を同時 に、且つ瞬時に着火させることが出来る。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。

【００１０】 図１に於いて、１は線状体に形成された複数の線香本体1a…を和紙３等の巻着 手段によって一本にまとめた線香を示す。

【００１１】 尚、上記線香本体1a…は白檀、丁子、沈香等の香料の粉末を松脂等の糊料で固 めて所定寸法の線状体に形成したものである。

【００１２】 ２は上記線香本体1a…の一端部に塗布された発火剤を示す。

【００１３】 尚、上記発火剤２は塩素酸カリウム、二酸化マンガン、硫黄等の含有によって 所定の燃焼強度を有してなるものである。

【００１４】 本実施例に係る線香は以上の構成からなるが、次に係る線香を使用する場合に ついて説明する。

【００１５】 先ず、上記線香１の一端部に塗布された発火剤２にライター（図示せず）、マ ッチ（図示せず）等の所望の点火手段による火を近づけると、該点火手段による 火の熱によって発火剤２が発火することになる。

【００１６】 よって、発火剤２が塗布された複数の線香本体1a…の一端部は、該発火剤２の 発火と同時に火が点じることになるのである。

【００１７】 従って、屋内又は風の強い屋外等に於いても複数の線香を同時に、しかも簡単 に着火させることが出来る。

【００１８】 尚、上記実施例に於いて、線香本体は所定寸法の線状体からなるが、本考案は 決してこれに限定されず、図２に示す様に螺旋状に形成されていてもよく、要は 火を点じる為の所定の端部に発火剤が塗布されていれば該線香本体の形状、数量 、更に発火剤が塗布された端部の具体的な形状、数量、形成箇所等も決して限定 されない。

【００１９】 更に、上記実施例に於いて、線香本体の端部に塗布された発火剤は塩素酸カリ ウム、二酸化マンガン、硫黄等の含有によって所定の燃焼強度を有してなるが、 本考案に於ける発火剤は決してこれに限定されないのは言うまでもなく、要は所 望の点火手段によって発火し、且つ所定の燃焼強度を有して前記線香本体に火を 点じるものであれば、例えば黒色火薬等の硝酸塩混合火薬、塩素酸塩爆薬等の混 合火薬類及び三硝酸グリセリン、ニトロセルロース等の化合火薬類等の発火剤等 でもよく、更に該発火剤の塗布状態も固体、液体状これを問わない。

【００２０】 更に、上記実施例に於いて、発火剤は線香本体の一方の端部にのみ塗布されて なるが、他方の端部（図示せず）にも塗布されていてもよい。

【００２１】 尚、上記発火剤は線香本体の端部の外周面に塗布されてなるが、本考案は決し てこれに限定されず、該発火剤が線香本体内に充填されていてもよく、要は線香 本体の端部に発火剤が具備されていれば該発火剤の設けられた箇所や量、更に塗 着、粉着、粘着、付着、固化等の取付手段によって前記端部に設けられていても よく、その具体的な取付手段もこれを問わない。

【００２２】 而して、本考案に於ける線香本体及び発火剤が塗布される線香本体端部の具体 的な形状、数量等も決して限定されるものではなく、その他発火剤の塗布状態や 成分等の具体的な構成も全て本考案の意図する範囲内で任意に設計変更自在であ る。

【００２３】

【考案の効果】

叙上の様に、本考案は所定寸法の線状体からなる線香に於いて、該線香本体の 少なくとも何れか一方の端部には、発火剤が具備されてなるために、所望の点火 手段を介して複数本の線香を同時に、且つ瞬時に着火させることが出来る。

【００２４】 従って、屋内又は風の強い屋外等に於いても複数の線香を同時に、しかも簡単 に着火させることが出来るという格別な効果を有するに至った。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に於ける線香の斜視図。

【図２】本考案の線香に於ける他の実施例を示す斜視
図。

【符号の説明】

１ 線香 1a 線香本体 ２ 発火剤

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定寸法の線状体からなる線香１に於い
   て、該線香本体1a…の少なくとも何れか一方の端部に
   は、発火剤２が具備された構成にしてなることを特徴と
   する線香。