JP3001755U - 折りたたみ式フラワースタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワンタッチで折りたたみ、或いは使用状態に
展開する事が出来、強風や動物、幼児などが触れても転
倒せず、ベランダや室内などでも利用できるフラワース
タンドを提供して、植物愛好家や転勤族などのニーズに
応える。 【構成】 形鋼などを用いて長方形に形成し、二個一対
の基枠として枢軸で開閉出来るようになし、基枠と相似
形に形成したサイズの異なる複数の棚枠をその大きさ順
に組み重ねて基枠内に収納、支柱とアームホルダーによ
って、各棚枠が水平状態を保てるようになし、棚枠のエ
ッジに差し渡した複数の支持板で、植木鉢を挟持出来る
ようにした事を特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

盆栽や花などを植栽した植木鉢を載置する台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のフラワースタンドは、その殆どが解体・組立方式によるもので、棚板上 に植木鉢を置くだけのものであった。このため、不用意に植木鉢に触れ、或いは 僅かな風などによって転落するなどのトラブルを生じていた。また、解体や組み 立てなどが煩雑な上に、ボルトやナットなどの部品を紛失し易く、移動や移転な どに伴う再組み立てなどに、支障を来す事が多かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ワンタッチで折りたたみ、ワンタッチで使用状態に展開して、植木鉢を支持板 で挾持し、安定した状態で植木鉢を支持できる、フラワースタンドを提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

図１は、上記課題に基づいて解決したフラワースタンドの一例で、使用状態に 展開した時の状態を示す斜視図、図２は折たたんだ時の状態を示す斜視図、図３ は図１の右側下端部に於ける連結構造を拡大して示す斜視図、図４は図３に示す 連結部分の上段部分に於ける連結構造を拡大して示す斜視図である。図５は棚枠 の一例を示す斜視図で、棚枠に適宜の間隔で支持板を置き、植木鉢を挟持した時 の一例を示す斜視図である。

【０００５】 図に於いて、本考案のフラワースタンドは基枠１a・１b、支柱２a・２b・２c 、棚枠３a・３b・３c 、アームホルダー４、支持板５などから主要部分を構成し てある。折り畳んだとき、最上段の棚枠３c と最上段のアームホルダー４は、中 段の棚枠３b 内に収まり、中段の棚枠とアームホルダーは、下段の棚枠３a 内に 収まるようになっている。５は直ホルダー、６・７・８・９は枢軸、１０は止軸 、１１a ・１１b ・１２はサポーター、１３はクロスバーである。基枠や支柱、 棚枠はアルミニュームや鉄などによる形鋼、或いはプラスチックによる成形品で 形成してあり、二つの基枠１a・１bは、枢軸６を回転軸として開閉出来るように なっている。

【０００６】

【作用】

本考案のフラワースタンドは、流通過程や移転など、その不使用時には、図２ に示す如く折りたたんで、コンパクトにする事が出来る。使用に際しては、枢軸 ６を回転軸として基枠１a・１bを開き、左右の支柱２a を立ち上げ、直ホルダー ５の一端に穿孔したピン孔を止軸１０に嵌合させると、左右の支柱２a が直立す る。次に、棚枠３a を持ち上げて水平に開き、折曲げてあったアームホルダー４ を伸ばすと、棚枠３a は、水平に開いた状態で固定化する。以後同様にして棚枠 ３b と３c を開き、固定化して行く。なお、３段目以上の棚枠を連設する場合の 接合部は、図４に示す構造の繰り返しになる。各段の支柱（２b、２c）は、棚枠 （３a、３b）の後側のエッジ部分で支えているので、上記操作によって、使用可 能な状態に展開できる。しかし、或程度の揺れは避けられない。このため、棚枠 の後方と基枠間に、サポーターとクロスバーを適宜装着させると、それらの揺れ が完全に解消し、フラワースタンド全体が安定する。

【０００７】 棚枠上には、図５に示す如く、植木鉢の大きさに合わせ、適宜の間隔で支持板 １４を置く。支持板と棚枠の接する部分には、その何れかにゴム板などを接着し ておくと、支持板がずれ動くような事はない。図に見られるように、棚枠に架け 渡した支持板に植木鉢を挟持させるだけでも良いが、この架け渡した支持板に交 差するように、更に別の支持板を架け渡し、鉢の四方から支えるようにして、鉢 を挟持すると更に良い。展開したフラワースタンドを折りたたむときは、広げる 場合とほぼ逆の手順で完了できる。

【０００８】 上述の例では、各段の棚枠内のフランジに支持板を架け渡し、縁廻しのある植 木鉢を支持板で挟持するようにしてあるが、合板や発泡プラスチック板などを棚 枠内に嵌入させると、盆栽などを植栽した、縁廻しの無い低い植木鉢などを置く 事が出来る。また、桃の節句や端午の節句などに於ける、人形などの飾り棚とし て活用する事も可能である。

【０００９】

【実施例】

３０mm角、厚さ３mmの山形鋼を用い、図に示す形状のフラワースタンドを試作 した。基枠の横幅は９５cm、奥行き３５cm、最下段の棚枠は横幅が９０cm、奥行 き３０cmで、棚枠は上段に至るに従って横幅が１３mm、奥行きが５mm程度小さく なるようにした。その結果、何等のきしみなどもなく、ワンタッチで使用可能な 状態に展開し、或いは折りたたむ事が出来た。この例では、三段の棚枠を折たた んでいるので、組重ねたときの棚枠の全高は３６mm程度になり、一対の基枠の空 間（５４mm）に十分な余裕をもって収納する事ができた。したがって、６〜７段 程度の棚数にする事は可能である。図２は、山形鋼を用いて骨組構成した基枠上 に合成樹脂化粧板を張り、折りたたんだ時のデザインに配慮してあるが、この化 粧板を省略しても実用上何等差し支えない。また、これとは別に、基枠内に治ま る浅い角盆を収納しておいて、室内で使用したときに、植木鉢から滴下する余剰 水や泥土などを受納し、その効果を向上させる事も可能である。なお、試作の折 りたたみ式フラワースタンドを室の内外で使用した結果、植木鉢が横転した事は 皆無で、所期の目的を達成する事が出来た。

【００１０】

【考案の効果】

試作の折りたたみ式フラワースタンドを再三試用し、次の効果を確認した。 強風や動物、幼児などが植木鉢を倒し、転落、破損させるなどのトラブルを 生じる事がない。 組み立てや折たたみなどがワンタッチで出来るので、盆栽や鉢花などの好き な人、転勤族などには、掛け替えの無いフラワースタンドとなる。 マンションのベランダなどでの栽培と、その観賞が増えてきている昨今、そ れらのニーズに応える事が出来る。 庭先やベランダはもとより、室内への移動も容易なので、温室栽培を要する 植物のフラワースタンドとしても活用する事が出来る。 本考案のフラワースタンドは、植木鉢以外の製品などの展示、例えば、桃の 節句や端午の節句などに於ける人形などを飾る、飾り棚として活用する事も可能 である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る折りたたみ式フラワースタンドの
一例で、使用状態に展開したときの状態で示す斜視図で
ある。

【図２】折りたたんだときの状態で示す斜視図である。

【図３】図１の右側下端部に於ける連結構造を拡大して
示す斜視図である。

【図４】図３に示す連結部分の上段部分に於ける連結構
造を拡大して示す斜視図である。

【図５】棚枠上に支持板を架け渡し、植木鉢を挟持した
一例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１a・１b 基枠 ２a・２b・２c 支柱 ３a・３b・３c 棚枠 ４ アームホルダー ５ 直ホルダー ６・７・８・９ 枢軸 １０ 支軸 １１a・１１b・１２ サポーター １３ クロスバー １４ 支持板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 形鋼などを用いて長方形の枠形状に形成
   し、二個一対の基枠として枢軸で開閉出来るように構成
   して、該基枠と相似形に形成したサイズの異なる複数の
   棚枠を大きさ順に組み重ね、該基枠内に収納し、基枠と
   棚枠間、および棚枠と棚枠間を支柱で連接、棚枠と支柱
   間をアームホルダーで連接して、各棚枠に複数の支持板
   を載置し、或いは載置出来るようにしてなる折りたたみ
   式フラワースタンド。