JP2017070681A - 部屋干しツリー - Google Patents

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一弘 矢口
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Abstract

【課題】干す分量・重量の配慮が無用で、床スペースを取り過ぎず、天井までの高所空間が利用でき、位置移動自由で、非使用時にコンパクトに縮めてスマートな置物としても利用できるツリー型部屋干しスタンドを提供する。
【解決手段】脚台4から伸縮式に立ち上がるポール9,10に、放射型物干しアーム1を2段に設け、その上方位置にハンガーごと干し掛けるためのハンガー掛けバー2とハンガー掛けリング3を設け、放射型・バー型・リング型いずれも、固定グリップハンドル16とスライドストッパーリング13a,13b,13cによって、各々の制約された範囲で自由に位置移動ができ、収納も低く小さく縮められる構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、室内という省スペースにおいて、できるだけたくさんの洗濯物を干すことができ、場所も自由に移動できる物干し具に関するものである。
従来の室内干し用具は、カーテンレールや鴨居や建具等をハンガー掛け部として利用するものや、あるいは部屋の角隅の高所に何らかのハンガー掛け体を細工設置した上で物干しハンガーを掛けるという様なものが多かった。2本一対の支柱を相対向させて置き、両支柱間に竿を渡し掛けて結合し、平行する竿に複数の干し杆を有する干し枠を設けて干し杆に掛け干すという構造で、キャスター移動可能な室内用スタンドも知られる(特許文献1参照)。
特開2002−369999号 公報
カーテンレールや鴨居をハンガー掛け部として利用する物干し具は、掛け止られる場所そのものを傷つけたり、干し掛けられる洗濯物の分量・重量に細かい配慮が要求され、思う存分に干し掛ける訳にはいかなった。丈長の冬物や厚手の重さのあるものには適さず、実際的には干せなかった。部屋に風が入る時でも、角隅は最も風が当たりにくく、従ってもっとも乾きにくい場所でもある。また、これらの殆どの干し具は、陽光や風が時間帯等によって部屋に入り具合が変わっても、自由に最適の場所に移動することもできなかった。上から頭上に被さる様に洗濯物がぶら下げられているのも不快であった。
特許文献1に示される先行技術は、たくさんのパイプ材を用いて支柱や干し枠を組立てる手間負担が大きく、支柱を支え踏ん張る足場も二つにまたがってかなりのスペースを食うことになり、また使用しない時に分解し束ねる苦労を考えると、事実上、常時使用時の状態で部屋に嵩張るまま放置する他なく、しかもいかにも洗濯物干し用具以外には用を為さない構造物だといえる。
本発明は、以上のような問題点を解決するために為されたものである。
室内干しを想定したツリー型物干し具である。主要に脚台要素とその中心から直立するポール要素と、ポールに設置される二段の放射型物干しアーム要素と、それより上部に設置されるハンガー掛けバー要素と、それより上部のポール最上部に設置されるハンガー掛けリング要素、という様な諸要素によって構成される。
脚台は、直交的に平面置きに交差させた脚材がそれぞれの両端・即ち四点において足を踏ん張る様に形成され、足部にはストッパー付キャスターが設けられる。脚材交差部を中心とする円盤状に滴受け盤を設置し、盤面円周縁に上方向に浅いエッジを形設する。滴受け盤中心において、滴受け盤と脚材とポールの基幹部とが重合し、一体的に結合固定されるが、そのポール即ち基幹ポールの根元から発してポールに沿いつつも、少し距離をおいてポールを取り巻くように、複数の細い・靴のサイズよりも少し長めの靴干しハンガーを立設し、靴干しハンガーの上端に小円盤状の靴干し掛け受け部を設ける。
この様に形成された脚台の中心部から基幹ポールが立設され、更に基幹ポールの上端偏り域内に挿入して上下にスライドしつつ、上方に突き出るスライドポールが接続設置される。基幹ポールには、基幹ポールの外面に添って上下スライドする二つ・二段の放射型物干しアームのスライド域を制限する三つのスライドストッパーリングを設置するが、まず靴干し掛け受け部の高さ位置から数十cm上方位置に一つ設け、もう一つは基幹ポールの上端の下方手前に、残りの一つはその中間位置に設ける。この三つのスライドストッパーリングにおいて、下から順に、一つ目は放射型物干しアームの一段目のスライド下方限界を制約し、二つ目は同じ一段目のスライド上方限界・及び二段目のスライド下方限界を併せて制約し、三つ目は二段目のスライド上方限界を制約する。これら三つのスライドストッパーリングによって挟まれる形で区分された上下二つの領域において、下部域に放射型物干しアームの一段目が、そして上部域に二段目が設置され、各々の放射型物干しアームは各々の位置する制限区域内を自在にスライド移動することができる。
放射型物干しアームは、基幹ポールの外面に添ってスライド可能な内径を有する短い筒体状の胴部即ちアーム軸胴部を根元として、横放射状四方八方に伸びる干し掛けアームが、水平から上方へポールまでの90°角度域で可動する形で形成される。アーム軸胴部には、放射型物干しアームを制限域内の好みの高さ位置で止固定するための手段・固定グリップハンドルが設けられる。
基幹ポールに一部分を挿入した状態で上下にスライドしつつ・基幹ポールの上方に突き出るスライドポールには、ポール外面に添ってスライド可能な内径を有する短い筒体状の胴部即ち掛けバー軸胴部が設置され、掛けバー軸胴部から連続一体的に発して相反対方向に伸びる掛けバーを形設してハンガー掛けバーを設ける。掛けバー其々の末端には球状のフックストッパーが設けられて、掛けバーに引っ掛けられる物干しハンガーのフックが滑り外れないための手段となる。掛けバー軸胴部には、スライドポール外面に添って上下にスライドするハンガー掛けバーを好みの高さ位置で止め固定する固定グリップハンドルを設ける。更に、基幹ポールの上端域において、上端縁の下方手前に設置されたスライドストッパーリングよりも上・上端縁辺沿いにも固定グリップハンドルを設けて、スイドポールのスライドを好みの高さ位置で止め固定する手段となる。
スライドポール最上部域に設置されるハンガー掛けリングは、船のハンドル様のリング体をポール上先端に水平に取り付けられ、ここに物干しハンガーをフック掛けして利用する。ハンガー掛けリングの中心の上・スライドポール頂端にはクッションボールを設置し、スライドポールを伸ばし過ぎて思わず天井にぶち当たった時の衝撃を吸収するクッションとなり、また床面と天井とに上下を押し当てた状態を固定して、ツリー状に高く使用される時の転倒防止の手段ともなる。
全体として斯の様に形成された構成体を室内に設置し、洗濯衣類を好みの高さで放射型物干しアームに干し掛け、別のハンガーに干した洗濯物をハンガーごとハンガー掛けバーやハンガー掛けリングに掛け干し、あるいは靴や上履き物も掛け干すことができるのであり、また物干しとしてでなく、放射型物干しアームを畳んで、ハンガー掛けやハンガー掛けリングを利用して、普段の着替え用衣服や丈の長い冬物オーバー・コート等をハンガーごと吊るして利用することもできる。一切利用しない時は、すべての固定グリップハンドルを緩めて、スライドポールと放射型物干しアームを最低限界位置のスライドストッパーリングまで下げ降ろし、干し掛けアームを畳んでコンパクトな形で、部屋の片隅に収納し置き、脚台には観葉植物や干し掛ける鉢花を置き飾ったりする風にも利用できる。
以上を特徴とする部屋干しツリーである。
ツリー型で、高さ調節で天井まで高くすることもできるので、丈長の衣類もハンガーごと掛け干しできる。洗濯物の種類に応じて干し掛ける高さ位置を区分けできる。日当たり具合、風の入込み具合等によって、ツリー全体を自由に位置移動できる。カーテンレールや鴨居や家具や突っ張り棒に掛けたりするのと違って、一度にたくさんの分量を干しても、重量は床に踏ん張り支える脚台がうけとめるので、分量を気にする必要もない。二つ・二段の放射型物干しアームとハンガー掛けバーとハンガー掛けリングが、各々一定の範囲内で高さ調節ができるので、干し物の種類・分量に合わせて、干し物同士の間隔を空け、できるだけ空気の通流を良くすることが出来る。厚物で脱水不十分だったりして、もし滴が落ちることがあっても、エッジ付きの滴受け盤があるので安心。転倒防止のためにツリー頂端部を天井に押し当てて使用する時も、クッションボールで天井との圧力を吸収できる。使用していない時は、すべての固定グリップハンドルを緩めてツリーの背丈を低くして、放射型物干しアームをポールと平行に畳み止め、コンパクトに収納できる。そのまま部屋の中に置いて脚台の滴受け盤の上に観葉植物等を飾り置いたり、おしゃれな収納法も利用できる。
本発明における使用可能状態を示す斜視図 本発明の非使用状態において、縮め畳んだ状態を示す斜視図
以下、本発明の実施の形態を説明する。
主要に脚台(4)要素とその中心から直立するポール要素と、ポールに設置される二段の放射型物干しアーム(1)要素と、それより上部に設置されるハンガー掛けバー(2)要素と、それより上部のポール最上部に設置されるハンガー掛けリング(3)要素、という様な諸要素によって構成される。
脚台(4)は、直交的に平面置きに交差させた脚(5)材がそれぞれの両端・即ち四点において足を踏ん張る様に形成され、足部にはストッパー付キャスター(6)が設けられる。脚(5)材交差部を中心とする円盤状に滴受け盤(7)を設置し、盤面円周縁に上方向に浅いエッジ(8)を形設する。滴受け盤(7)中心において、滴受け盤(7)と脚(5)材とポールの基幹部とが重合し、一体的に結合固定されるが、そのポール即ち基幹ポール(9)の根元から発してポールに沿いつつも、少し距離をおいてポールを取り巻くように、複数の細い・靴のサイズよりも少し長めの靴干しハンガー(11)を立設し、靴干しハンガー(11)の上端に小円盤状の靴干し掛け受け部(12)を設ける。
この様に形成された脚台(4)の中心部から基幹ポール(9)が立設され、更に基幹ポール(9)の上端偏り域内に挿入して上下にスライドしつつ、上方に突き出るスライドポール(10)が接続設置される。基幹ポール(9)には、基幹ポール(9)の外面に添って上下スライドする二つ・二段の放射型物干しアーム(1)のスライド域を制限する三つのスライドストッパーリング(13)を設置するが、まず靴干し掛け受け部(12)の高さ位置から数十cm上方位置に一つ設け、もう一つは基幹ポール(9)の上端の下方手前に、残りの一つはその中間位置に設ける。この三つのスライドストッパーリング(13)において、下から順に、一つ目は放射型物干しアーム(1)の一段目のスライド下方限界を制約し、二つ目は同じ一段目のスライド上方限界・及び二段目のスライド下方限界を併せて制約し、三つ目は二段目のスライド上方限界を制約する。これら三つのスライドストッパーリング(13)によって挟まれる形で区分された上下二つの領域において、下部域に放射型物干しアーム(1)の一段目が、そして上部域に二段目が設置され、各々の放射型物干しアーム(1)は各々の位置する制限区域内を自在にスライド移動することができる。
放射型物干しアーム(1)は、基幹ポール(9)の外面に添ってスライド可能な内径を有する短い筒体状の胴部即ちアーム軸胴部(14)を根元として、横放射状四方八方に伸びる干し掛けアーム(15)が、水平から上方へポールまでの90°角度域で可動する形で形成される。アーム軸胴部(14)には、放射型物干しアーム(1)を制限域内の好みの高さ位置で止固定するための手段・固定グリップハンドル(16)が設けられる。
基幹ポール(9)に一部分を挿入した状態で上下にスライドしつつ・基幹ポール(9)の上方に突き出るスライドポール(10)には、ポール外面に添ってスライド可能な内径を有する短い筒体状の胴部即ち掛けバー軸胴部(17)が設置され、掛けバー軸胴部(17)から連続一体的に発して相反対方向に伸びる掛けバー(18)を形設してハンガー掛けバー(2)を設ける。掛けバー(18)其々の末端には球状のフックストッパー(19)が設けられて、掛けバー(18)に引っ掛けられる物干しハンガーのフックが滑り外れないための手段となる。掛けバー軸胴部(17)には、スライドポール(10)外面に添って上下にスライドするハンガー掛けバー(2)を好みの高さ位置で止め固定する固定グリップハンドル(16)を設ける。更に、基幹ポール(9)の上端域において、上端縁の下方手前に設置されたスライドストッパーリング(13)よりも上・上端縁辺沿いにも固定グリップハンドル(16)を設けて、スイドポール(10)のスライドを好みの高さ位置で止め固定する手段となる。
スライドポール(10)最上部域に設置されるハンガー掛けリング(3)は、船のハンドル様のリング体をポール上先端に水平に取り付けられ、ここに物干しハンガーをフック掛けして利用する。ハンガー掛けリング(3)の中心の上・スライドポール(10)頂端にはクッションボール(20)を設置し、スライドポール(10)を伸ばし過ぎて思わず天井にぶち当たった時の衝撃を吸収するクッションとなり、また床面と天井とに上下を押し当てた状態を固定して、ツリー状に高く使用される時の転倒防止の手段ともなる。
全体として斯の様に形成された構成体を室内に設置し、洗濯衣類を好みの高さで放射型物干しアーム(1)に干し掛け、別のハンガーに干した洗濯物をハンガーごとハンガー掛けバー(2)やハンガー掛けリング(3)に掛け干し、あるいは靴や上履き物も掛け干すことができるのであり、また物干しとしてでなく、放射型物干しアーム(1)を畳んで、ハンガー掛けバー(2)やハンガー掛けリング(3)を利用して、普段の着替え用衣服や丈の長い冬物オーバー・コート等をハンガーごと吊るして利用することもできる。一切利用しない時は、すべての固定グリップハンドル(16)を緩めて、スライドポール(10)と放射型物干しアーム(1)を最低限界位置のスライドストッパーリング(13)まで下げ降ろし、干し掛けアーム(15)を畳んでコンパクトな形で、部屋の片隅に収納し置き、脚台(4)には観葉植物や干し掛ける鉢花を置き飾ったりする風にも利用できる。
本発明は、以上のような構成であり、以下実際の使用方法・実施の形態について説明する。
ツリー型で、固定グリップハンドル(16b)を緩めてスライドポール(10)を上方にスライドさせていけば天井まで高くして固定調節することもできるので、丈長の衣類もハンガーごと掛け干しできる。ハンガーごと干し掛けたい時は、ハンガー掛けリング(3)かハンガー掛けバー(2)にフック掛けすればよい。ハンガー掛けリング(3)とハンガー掛けバー(2)との間隔調整は、固定グリップハンドル(16a)を緩めてハンガー掛けバー(3)をスライドさせて調節する。洗濯物の種類に応じて干し掛ける高さ位置を区分けできるが、比較的薄手の下着や靴下等は放射型物干しアーム(1)を利用すれば、たくさんの洗濯バサミも好きなだけ利用できる。その際、上下の放射型物干しアーム(1)の間隔を調整したい時は、各々のアーム軸胴部にある固定グリップハンドル(16c,16d)を緩め、各々が、基幹ポール(9)に設置された三つのスライドストッパーリング(13a,13b,13c)によって制限されたスライド上限・下限の範囲内でスムーズに位置変更調節し、好みの間隔を保って固定できる。日当たり具合、風の入込み具合等に応じて全体を自由に位置移動したい時は、干し掛けてある洗濯物やフック掛けしてあるハンガー等を全くそのままの状態で、キャスター(6)のストッパーを解除し脚台(4)を動かせば、全体に大きな重量がかかっている時でも簡単に移動できる。こうして、カーテンレールや鴨居や家具や突っ張り棒に掛けたりするのと違って、一度にたくさんの分量を干しても、重量は床に踏ん張り支える脚台(4)が受けとめるので、分量を気にする必要もない。二つ・二段の放射型物干しアームとハンガー掛けバーとハンガー掛けリングが、各々一定の範囲内で高さ調節ができるので、干し物の種類・分量に合わせて、干し物同士の間隔を空け、できるだけ空気の通流を良くすることが出来る。厚物で脱水不十分だったりして、もし滴が落ちることがあっても、エッジ(8)付きの滴受け盤(7)があるので安心。転倒防止のためにツリー頂端部を天井に押し当てて使用する時も、クッションボール(20)で天井との圧力を吸収できるので、天井を痛めることもない。使用していない時は、すべての固定グリップハンドル(16)を緩めてツリーの背丈を低くして、放射型物干しアーム(1)をポールと平行に畳み止め、コンパクトに収納できる。そのまま部屋の中に置いて脚台(4)の滴受け盤(7)の上に観葉植物や鉢花等を飾り置いたり、おしゃれな収納法も楽しめる。
1 放射型物干しアーム, 2 ハンガー掛けバー, 3 ハンガー掛けリング, 4 脚台, 5 脚, 6 キャスター, 7 滴受け盤, 8 エッジ, 9 基幹ポール, 10 スライドポール, 11 靴干しハンガー, 12 靴干し掛け受け部, 13 スライドストッパーリング, 13a スライドストッパーリング, 13b スライドストパーリング, 13c スライドストッパーリング, 14 アーム軸胴部, 15 干し掛けアーム, 16 固定グリップハンドル, 16a 固定グリップハンドル, 16b 固定グリップハンドル, 16c 固定グリップハンドル, 16d 固定グリップハンドル, 17 掛けバー軸胴部, 18 掛けバー, 19 フックストッパー, 20 クッションボール

Claims (1)

  1. 室内干しを想定したツリー型物干し具であって、主要に脚台要素とその中心から直立するポール要素と、ポールに設置される二段の放射型物干しアーム要素と、それより上部に設置されるハンガー掛けバー要素と、それより上部のポール最上部に設置されるハンガー掛けリング要素、という様な諸要素によって構成されるのであるが、
    脚台は、直交的に平面置きに交差させた脚材がそれぞれの両端・即ち四点において足を踏ん張る様に形成され、足部にはストッパー付キャスターが設けられ、脚材交差部を中心とする円盤状に滴受け盤を設置し、盤面円周縁に上方向に浅いエッジを形設し、滴受け盤中心において、滴受け盤と脚材とポールの基幹部とが重合し、一体的に結合固定されるが、そのポール即ち基幹ポールの根元から発してポールに沿いつつも、少し距離をおいてポールを取り巻くように、複数の細い・靴のサイズよりも少し長めの靴干しハンガーを立設し、靴干しハンガーの上端に小円盤状の靴干し掛け受け部を設けるのであり、
    この様に形成された脚台の中心部から基幹ポールが立設され、更に基幹ポールの上端偏り域内に挿入して上下にスライドしつつ、上方に突き出るスライドポールが接続設置され、基幹ポールには、基幹ポールの外面に添って上下スライドする二つ・二段の放射型物干しアームのスライド域を制限する三つのスライドストッパーリングを設置するが、まず靴干し掛け受け部の高さ位置から数十cm上方位置に一つ設け、もう一つは基幹ポールの上端の下方手前に、残りの一つはその中間位置に設けるのであり、この三つのスライドストッパーリングにおいて、下から順に、一つ目は放射型物干しアームの一段目のスライド下方限界を制約し、二つ目は同じ一段目のスライド上方限界・及び二段目のスライド下方限界を併せて制約し、三つ目は二段目のスライド上方限界を制約するのであり、これら三つのスライドストッパーリングによって挟まれる形で区分された上下二つの領域において、下部域に放射型物干しアームの一段目が、そして上部域に二段目が設置され、各々の放射型物干しアームは各々の位置する制限区域内を自在にスライド移動することができるというものであり、放射型物干しアームは、基幹ポールの外面に添ってスライド可能な内径を有する短い筒体状の胴部即ちアーム軸胴部を根元として、横放射状四方八方に伸びる干し掛けアームが、水平から上方へポールまでの90°角度域で可動する形で形成され、アーム軸胴部には、放射型物干しアームを制限域内の好みの高さ位置で止固定するための手段・固定グリップハンドルが設けられるのであるが、基幹ポールに一部分を挿入した状態で上下にスライドしつつ・基幹ポールの上方に突き出るスライドポールには、ポール外面に添ってスライド可能な内径を有する短い筒体状の胴部即ち掛けバー軸胴部が設置され、掛けバー軸胴部から連続一体的に発して相反対方向に伸びる掛けバーを形設してハンガー掛けバーを設け、掛けバー其々の末端には球状のフックストッパーが設けられて、掛けバーに引っ掛けられる物干しハンガーのフックが滑り外れないための手段となるのであり、掛けバー軸胴部には、スライドポール外面に添って上下にスライドするハンガー掛けバーを好みの高さ位置で止め固定する固定グリップハンドルを設け、更に、基幹ポールの上端域において、上端縁の下方手前に設置されたスライドストッパーリングよりも上・上端縁辺沿いにも固定グリップハンドルを設けて、スライドポールのスライドを好みの高さ位置で止め固定する手段となるのであるがスライドポール最上部域に設置されるハンガー掛けリングは、船のハンドル様のリング体をポール上先端に水平に取り付けられ、ここに物干しハンガーをフック掛けして利用するのであり、ハンガー掛けリングの中心の上・スライドポール頂端にはクッションボールを設置し、スライドポールを伸ばし過ぎて思わず天井にぶち当たった時の衝撃を吸収するクッションとなり、また床面と天井とに上下を押し当てた状態を固定して、ツリー状に高く使用される時の転倒防止の手段ともなるのであるが、全体として斯の様に形成された構成体を室内に設置し、洗濯衣類を好みの高さで放射型物干しアームに干し掛け、別のハンガーに干した洗濯物をハンガーごとハンガー掛けバーやハンガー掛けリングに掛け干し、あるいは靴や上履き物も掛け干すことができるのであり、また物干しとしてでなく、放射型物干しアームを畳んで、ハンガー掛けやハンガー掛けリングを利用して、普段の着替え用衣服や丈の長い冬物オーバー・コート等をハンガーごと吊るして利用することもできる。一切利用しない時は、すべての固定グリップハンドルを緩めて、スライドポールと放射型物干しアームを最低限界位置のスライドストッパーリングまで下げ降ろし、干し掛けアームを畳んでコンパクトな形で、部屋の片隅に収納し置き、脚台には観葉植物や干し掛ける鉢花を置き飾ったりする風にも利用できるということを特徴とする部屋干しツリー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108342882A (zh) * 2018-03-15 2018-07-31 平湖市泉明地毯有限公司 一种毛毯晾晒架中底座的转动装置
CN109468812A (zh) * 2019-01-12 2019-03-15 石天 一种带有热风功能的晾衣架
CN110801140A (zh) * 2019-12-06 2020-02-18 苏州市职业大学 一种可收纳的便携式衣架
CN114061288A (zh) * 2021-11-11 2022-02-18 徐州阳洁缘新能源有限公司 一种用于农业果实的晾晒设备

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