JP3001499B2 - 湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式画像形成装置

Info

Publication number
JP3001499B2
JP3001499B2 JP10124594A JP12459498A JP3001499B2 JP 3001499 B2 JP3001499 B2 JP 3001499B2 JP 10124594 A JP10124594 A JP 10124594A JP 12459498 A JP12459498 A JP 12459498A JP 3001499 B2 JP3001499 B2 JP 3001499B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
intermediate transfer
transfer roller
photoconductor
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10124594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11327310A (ja
Inventor
功 久保田
Original Assignee
新潟日本電気株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新潟日本電気株式会社 filed Critical 新潟日本電気株式会社
Priority to JP10124594A priority Critical patent/JP3001499B2/ja
Priority to US09/300,943 priority patent/US6078776A/en
Publication of JPH11327310A publication Critical patent/JPH11327310A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3001499B2 publication Critical patent/JP3001499B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式の画像形成装
置に関し、特にベルト状の感光体を有する画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、湿式画像形成装置は、電子写真
プロセスで感光体に形成された静電潜像を現像液を用い
て現像し可視像を形成する。中間転写ローラーを有する
湿式画像形成装置では、この可視像を中間転写ローラー
に移してから、記録媒体に転写・定着して画像を形成す
る。
【0003】このような画像形成装置では、感光体から
中間転写ローラーへ一旦可視像が転写される。よって高
品質の画像形成を行うためには、この感光体から中間転
写ローラーへの転写が良好に行われること、及びこの中
間転写ローラーから記録媒体への転写が良好に行われる
ことが、要求される。
【0004】かかる中間転写ローラーを介した転写を良
好に行うためには、中間転写ローラーの表面温度を所定
の設定温度に保つことが必要である。
【0005】ここで、感光体が筒状の感光体である場合
には、このような感光体と中間転写ローラーとの接触
が、中間転写ローラーの表面温度に与える影響は比較的
小さい。よって、筒状の感光体を採用する湿式画像形成
装置においては、記録媒体への安定した転写・定着が課
題となり、これに関し、定着ローラーを加熱する手段に
関する技術(特開平7−49622号公報、特開平7−
49623号公報)が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベルト
状の感光体を採用した場合には、中間転写ローラーの表
面温度は、動作開始後の温度低下が著しい。
【0007】ベルト状の感光体にあっては、その搬送に
伴い感光体表面及び背面の両面から放熱する。よって感
光体の温度は低下し、この温度の低下した感光体が、転
写補助ローラー又は中間転写ローラーと接触してその熱
を奪い、結果として中間転写ローラーの表面温度を低下
させるからである。
【0008】また、湿式画像形成装置においては、その
転写効率を確保するため中間転写ローラーの表面を樹脂
層で被覆することが多く、このような加工が施された中
間転写ローラーの熱伝導率は低く、中間転写ローラー内
部から加熱してもその表面温度が上がりにくい。
【0009】特に、転写補助ローラーの材質がアルミニ
ウムその他の熱伝導性の高い素材である場合には、転写
補助ローラーは感光体を介して中間転写ローラーから熱
を奪い、この奪った熱を放熱し、中間転写ローラーの表
面温度をさらに低下させる。
【0010】このように、感光体に無端状に連なるベル
ト状感光体を採用しながら、中間転写ローラーの表面温
度を設定温度に保ち、画像質を維持しうる湿式画像形成
装置を提供することは困難であり、湿式画像形成装置に
おいてベルト状感光体の採用を妨げるものであった。
【0011】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、ベルト状感光体の背面に接し、この感光体の
表面を中間転写ローラーに圧接する転写補助ローラーに
熱源を内蔵させることにより、ベルト状感光体が中間転
写ローラーの表面温度に与える影響を排除し、中間転写
ローラーの表面を設定温度に保って印字質を維持できる
湿式画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】また、中間転写ローラー、転写補助ローラ
ー、定着ローラーを特徴的に配置することにより、感光
体から中間転写ローラーへの転写が行われる際に、その
転写が行われる部分のみを効率的に加熱・加圧すること
により、小型で省電力型の湿式画像形成装置を提供する
ことをも目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、感光体と、この感光体を帯
電させる帯電器と、この帯電した感光体に静電潜像を形
成する露光器と、この静電潜像に基づき可視像を形成す
る現像器を備えている。
【0014】また、この可視像の形成で使用する現像液
をこの現像器へ供給する現像液供給器と、感光体に形成
された可視像を記録媒体に転写する中間転写ローラー
と、この中間転写ローラーに内蔵された熱源と、中間転
写ローラーから記録媒体へ転写された前記可視像を記録
媒体に定着する定着ローラーと、該定着ローラーに内蔵
された熱源とを備えている。
【0015】本発明の感光体は無端状に連なるベルト状
とした。そして、本発明の湿式画像形成装置は、このベ
ルト状感光体の背面に接し、この感光体の表面を中間転
写ローラーに圧接すると共に当該中間転写ローラの表面
を加熱する転写補助ローラーを有している。また、この
転写補助ローラーには熱源を内蔵した。
【0016】ベルト状感光体は、所定の感度、耐刷性を
有し、材料としてはZnS、CdS、Se合金、OPC
(有機感光体)、アモルファスSiその他の感光体材料
が適宜使用される。このベルト状感光体は無端状に連な
り、転写補助ローラーのほか少なくとも1以上の支持ロ
ーラによって支持され、回転搬送する。
【0017】中間転写ローラーは、中間転写ローラー
は、金属製等の導電性をもつローラーを芯材として、そ
の回りをフッ素樹脂、ラバー層等の樹脂層で被覆しても
よい。
【0018】転写補助ローラーの材質は、アルミ、ステ
ンレス等の金属などの熱伝導性に優れる材質が主に用い
られる。中間転写ローラー及び感光体に効率的に熱を与
えるためである。
【0019】転写補助ローラーは、ベルト状感光体を挟
んで中間転写ローラーに並設される。すなわち転写補助
ローラーはベルト状感光体を裏側から支持し、その張力
を保持するとともに、一定の圧力・温度をもって、ベル
ト状感光体の全幅を、中間転写ローラーに加熱しながら
押しつけ、感光体表面の可視像を中間転写ローラーへ良
好に転写する働きを有する。
【0020】中間転写ローラー及び感光体を補助的に加
熱する手段として筒状の転写補助ローラーを採用したの
は、ベルト状感光体及び中間転写ローラーと抵抗を生じ
ることなく、感光体から中間転写ローラーへの転写が行
われる転写部分の感光体の全幅において面接触し、この
部分と接触する中間転写ローラーの表面を、ムラなく加
熱することができるからである。
【0021】転写補助ローラーは、熱源を内蔵するもの
のほか、電気抵抗体等で構成される発熱層で周囲を被覆
したものであってもよい。
【0022】本発明は、ベルト状の感光体を採用し、熱
源を内蔵する転写補助ローラーを設け、ベルト状感光体
が中間転写ローラーの表面温度を低下させるという欠点
を補うとともに、感光体が中間転写ローラーと接触して
転写を行う部分のみに加熱と加圧を同時に行えるように
構成した。
【0023】本発明の転写補助ローラーは、感光体が中
間転写ローラーへ転写を行う部分(設定温度であるべき
部分)のみを効率よく加熱するから、印字画質の維持を
少ない電力で達成することができる。
【0024】このように構成された湿式画像形成装置で
は、ベルト状感光体に形成された可視像は、転写補助ロ
ーラーからの加熱・加圧の補助を受けて中間転写ローラ
ーに転写され、中間転写ローラーの回転とともに移動
し、定着ローラーからの加熱・加圧を受けて記録媒体へ
転写・定着されて画像形成が行われる。
【0025】前述したように、中間転写ローラーに、熱
源を内蔵した。
【0026】熱源を内蔵する転写補助ローラーは、感光
体に接触して、その感光体を介して中間転写ローラーの
表面から効率的に熱を与え、中間転写ローラーの表面温
度を上昇させるものである。
【0027】しかし、中間転写ローラーの表面がフッ素
樹脂等の熱伝導性の低い素材で被覆されている場合、そ
の被覆層が厚く形成されている場合には、転写補助ロー
ラーから受ける表面のみの加熱では、中間転写ローラー
の表面温度の上昇速度(装置の立ち上がり)が遅れる場
合もある。
【0028】そこで、転写補助ローラーの加熱を補助す
るため、中間転写ローラーに熱源を内蔵させた。
【0029】これにより、より安定した熱供給を行うこ
とができ、中間転写ローラーの表面温度の維持が容易と
なる。また、中間転写ローラーの表面が設定温度に到達
するまでの時間をより短縮することができ、電源投入か
ら印字可能状態までの所要時間を短かくすることができ
る。
【0030】なお、中間転写ローラー内に別途熱源を設
けることで、転写補助ローラー内部の熱源の負担を減ら
すことができる。
【0031】請求項2記載の発明では、転写補助ローラ
ーの中心点が、定着ローラーの中心点と中間転写ローラ
ーの中心点とを結ぶ直線の延長線上に位置するように、
転写補助ローラーを配置した。
【0032】中間転写ローラーは、その回転軸に対して
点対称の位置から定着ローラーと転写補助ローラーとに
圧接され、感光体から中間転写ローラーへの転写に際
し、転写補助ローラーが感光体を中間転写ローラーに押
しつけても、その押圧力は定着ローラーが記録媒体を中
間転写ローラーに押しつける力によって相殺される。
【0033】よって、感光体から中間転写ローラーへの
転写に際し、転写補助ローラーは、感光体を十分な力を
もって中間転写ローラーを押圧し、転写を良好に行うこ
とができる。さらに長期間の使用を経ても転写補助ロー
ラー、中間転写ローラー、定着ローラーの軸が、このよ
うな押圧による影響を受けにくく、各ローラーの接触位
置(転写位置)がずれることを防止して、印字質を長期
間維持できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施態様を図を
もって説明する。
【0035】図1は本発明の実施形態における画像形成
装置1の断面構成図を示す。画像形成装置1は、無端状
に連なるベルト状の感光体2と、このベルト状感光を帯
電させる帯電器3と、この帯電した感光体2に静電潜像
を形成する露光器4と、この静電潜像に基づき可視像を
形成する現像ローラ5aと、この可視像の形成で使用す
るトナーTを現像ローラー5aへ供給するトナー供給器
5bと、感光体2に形成された可視像を記録媒体Pに転
写する中間転写ローラー6と、この中間転写ローラー6
から記録媒体Pへ転写された可視像を定着する定着ロー
ラー8とを有している。
【0036】そして、この感光体2の背面に接し、感光
体2の表面(画像形成面)を中間転写ローラー6に圧接
すると共に当該中間転写ローラ6の表面を加熱する転写
補助ローラー7を有している。また、この転写補助ロー
ラー7には熱源7aが内蔵されている。
【0037】次に、本発明の第一の実施形態を構成する
各構成要素を説明する。
【0038】ベルト状感光体2は、所定の感度、耐刷性
を有し、材料としてはZnS、CdS、Se合金、OP
C(有機感光体)、アモルファスSiその他の感光体材
料が使用される。このベルト状感光体2は無端状に連な
り、転写補助ローラー7のほか少なくとも1以上の支持
ローラ9R、9Lによって支持され、a方向に回転搬送
する。
【0039】帯電器3はこのベルト状の感光体2に一定
の初期電位を与える。露光器4はレーザ、LED、液晶
の光源から画像データに基づいてベルト状感光体2に露
光を行う。
【0040】この静電潜像は、現像液に含まれるトナー
Tの付着によって可視像を形成する。
【0041】現像液供給器5bは、現像液を収納し、使
用時に現像ローラー5aへ所定量を供給する。この湿式
画像形成装置1で使用される現像液は、キャリア液にト
ナーTが分散されたものである。
【0042】転写補助ローラー7は、ベルト状感光体2
を挟んで中間転写ローラー6に並設される。すなわち転
写補助ローラー7はベルト状感光体2を裏側から支持
し、その張力を保持するとともに、一定の圧力をもって
ベルト状感光体2を中間転写ローラー6へ押しつけ、感
光体2の表面に形成された可視像を中間転写ローラー6
へ良好に転写する。転写補助ローラー7には、アルミ、
ステンレス等の金属等の熱伝性の高い材料や、耐熱性の
プラスチック等が用いられる。
【0043】また、筒状の転写補助ローラー7は感光体
2と抵抗を生じることなく接触し、転写補助ローラー
7、感光体2及び中間転写ローラー6が重なる部分(転
写部分)にムラなく熱を供給する。
【0044】転写補助ローラー7は、熱源7aを内蔵す
るもののほか、電気抵抗体等で構成される発熱層で周囲
を被覆したものであってもよい。熱源7aの発熱量は、
中間転写ローラー6の表面を設定温度まで急速に加熱
し、維持できることを条件として設定されるが、感光体
2の基材のガラス転移点以下でなければならない。ガラ
ス転移点を越えると感光体2の感光特性を害するおそれ
があるからである。
【0045】転写補助ローラー7とベルト状感光体2と
の構成を図2に詳しく示した。ベルト状感光体2は、無
端状に連なり支持ローラ9R、9Lによって、一定の張
力をもって張設されている。支持ローラの一方(9R)
には、感光体2を回転駆動させる回転駆動部が設けられ
ている。
【0046】ベルト状の感光体2は、支持ローラ9Rと
9Lを結ぶ線を底辺とし、側面が三角形(好ましくは二
等辺三角形)となるように、その三角形の頂点に転写補
助ローラー7を配置して、張設する。この感光体2の両
側面には、感光体2の搬送経路をガイドする、サイドフ
レームaとサイドフレームbが設けられている。
【0047】このように配置することで、感光体2の全
幅に均等に張力がかかり、感光体2を滑らかに走行さ
せ、感光体2から中間転写ローラー6への転写が良好に
行われる。設置する支持ローラ9の数、配置、またこれ
と転写補助ローラー7との位置関係は、湿式画像形成装
置1の全体の大きさや感光体2の長さ等を考慮して適宜
決定される。
【0048】中間転写ローラー6は、ベルト状感光体2
の全幅で面接触するように回転自在に設けられ、金属製
等の導電性をもつローラーを芯材として、その回りをフ
ッ素樹脂、ラバー層等の樹脂層で被覆している。
【0049】中間転写ローラー6は、所定のニップ幅に
設定したニップ部Aで感光体2に接触し、感光体2表面
に形成された可視像を一旦担持し、次いで所定のニップ
幅に設定したニップ部Bで記録媒体Pに接触し、ここで
記録媒体Pに可視像を転写する。
【0050】この中間転写ローラー6には、熱源6aが
内蔵され、その表面を設定温度の維持を補助している。
【0051】中間転写ローラー6の表面がフッ素樹脂等
の熱伝導性の低い素材で被覆されている場合等には、転
写補助ローラー7及び中間転写ローラー6の双方から加
熱した方がより安定した熱供給が確保でき、中間転写ロ
ーラー6の表面温度の維持が容易となるからである。
【0052】さらには、中間転写ローラー6の表面が設
定温度に到達するまでの時間をより短縮することがで
き、電源投入から印字可能状態までの所要時間を短縮
し、装置の立ち上がりを速くすることができる。
【0053】 この中間転写ローラー6の表面温度は、温
度検出用のサーミスター(図示せず)によって検知され
る。
【0054】 その検出温度に応じて熱源6a、7a、8
aの電源を、入れたり切ったりすることで中間転写ロー
ラー6表面の温度を設定温度に管理する。
【0055】定着ローラー8は、記録媒体Pの搬送経路
を挟んで中間転写ローラー6に並設される。すなわち、
定着ローラー8は、ニップ部Bにおいて記録媒体Pを裏
側から押さえ、記録媒体Pを一定の温度・圧力をもって
中間転写ローラー6へ押しつけ、中間転写ローラー6表
面の可視像を記録媒体へ転写する。
【0056】定着ローラー8の内部にも熱源8aが内蔵
される。記録媒体Pへの転写を良好に行うためである。
また、定着ローラー8はアルミ、ステンレス等の金属
や、耐熱性のプラスチック等が用いられる。その表面に
は、フッ素樹脂等の被覆を行うと汚れ防止等に優れる。
【0057】中間転写ローラー6、転写補助ローラー
7、定着ローラー8を、その回転軸を同じ方向となるよ
うに配置し、中間転写ローラー6は、転写補助ローラー
7と定着ローラー8の間に挟まれた状態で配置されてい
る。
【0058】この構成によりベルト状感光体2を駆動
(a方向)することによって、中間転写ローラー6、定
着ローラー8がベルト状感光体2に従動回転する。すな
わち、ベルト状感光体2の駆動のみによって中間転写ロ
ーラー6、転写補助ローラー7、定着ローラー8の全て
が回転し、記録媒体Pはb方向に搬送されて画像が形成
される。
【0059】さらに本実施形態においては、転写補助ロ
ーラー7の中心点が、定着ローラー8の中心点と中間転
写ローラー6の中心点とを結ぶ直線α(図1)の延長線
上に位置するように、転写補助ローラー7を配置した。
【0060】中間転写ローラー6は、その回転中心点に
対して点対称の位置で、定着ローラー8と転写補助ロー
ラー7とに圧接されるから、中間転写ローラー6は、転
写補助ローラー7(感光体2からの転写部分において)
と定着ローラー8(記録媒体への転写部分において)と
の双方から反対の向きで押圧されることとなる。
【0061】すなわち、感光体2から中間転写ローラー
6への転写に際し、転写補助ローラー7が感光体2を中
間転写ローラー6に押しつけても、その押圧力は定着ロ
ーラー8が記録媒体を中間転写ローラー6に押しつける
力に相殺される。
【0062】そのため、感光体2から中間転写ローラー
6への転写に際し、転写補助ローラー7は、感光体2を
十分な力をもって中間転写ローラー6に押圧することが
でき良好な転写を行うことができる。
【0063】よって、この湿式画像形成装置は、長期間
の使用を経ても転写補助ローラー7、中間転写ローラー
6、定着ローラー8の軸が、このような押圧による影響
を受けにくく、各ローラーの接触位置(転写位置)がず
れることを防止して、印字質を長期間維持できる。
【0064】また、各ローラーの回転軸が一直線上とい
う配置により、中間転写ローラー6、定着ローラー8、
転写補助ローラー7の位置決めが容易となり、保守、点
検、調整が容易となる。
【0065】このように構成することにより、ベルト状
感光体2に形成された可視像は、転写補助ローラー7か
らの加熱・加圧を受けて、中間転写ローラー6に転写さ
れる。このとき感光体2は、搬送の過程で熱を放熱して
おり、この状態で中間転写ローラー6に接触する場合に
は中間転写ローラー6の表面温度を低下させる。
【0066】本実施形態は、ベルト状の感光体2を採用
し、熱源7aを内蔵する転写補助ローラー7を特徴的に
配置することで、ベルト状感光体2の接触が中間転写ロ
ーラー6の表面温度を低下させるという欠点を補うとと
もに、感光体2が中間転写ローラー6と接触して転写を
行う部分のみに加熱と加圧を同時に行えるように構成さ
れている。
【0067】また、転写補助ローラー7は、感光体2が
中間転写ローラー6へ転写を行う部分(設定温度である
べき部分)のみを効率よく加熱するから、省電力型の湿
式画像形成装置を提供することができる。
【0068】中間転写ローラー6に転写された可視像
は、中間転写ローラー6の回転とともに移動し、定着ロ
ーラー8からの加熱・加圧を受けて記録媒体へ転写・定
着されて、画像形成が行われる。
【0069】図4には、本実施形態における転写補助ロ
ーラー7が、中間転写ローラー6の表面温度の維持に与
える効果を示した。
【0070】図4(a)には、転写補助ローラー7に熱
源を設けていない場合の中間転写ローラー6の表面温度
の推移を示し、図4(b)には、転写補助ローラー7に
熱源を設けた場合の中間転写ローラー6の表面温度の推
移を示した。
【0071】図4(a)のとおり、転写補助ローラー7
に熱源7aが設けられていない場合では、中間転写ロー
ラー6の表面温度は、感光体2の動作開始とともに、急
速に低下する。一方、図4(b)のとおり、転写補助ロ
ーラー7に熱源を設けた場合の中間転写ローラー6の表
面温度は、感光体2動作開始後であっても設定温度を維
持している。
【0072】このように、転写補助ローラー7に内蔵し
た熱源7aは、転写補助ローラー7それ自身や感光体2
が中間転写ローラー6の表面温度に与える影響を排除し
て、中間転写ローラー6表面を一定温度に維持し、印字
印画の質を維持できる湿式画像形成装置を提供する。
【0073】図3は、本実施形態の画像形成装置1の全
体を表す断面構成図であって、電子写真方式を採用する
カラー画像形成装置1を示す。
【0074】画像形成装置1は、無端状に連なるベルト
状の感光体2には、このベルト状感光2を帯電させる帯
電器3と、この帯電した感光体2に各色ごとの静電潜像
を形成する露光器4Y(イエロー用),4M(マゼンタ
用)、4C(シアン用)、4Bk(ブラック用)と、こ
の静電潜像に基づき各色(イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラック)の可視像を形成する現像器5Y,5M、
5C,5Bkとを4組備える。
【0075】また、感光体2の搬送経路を挟むように転
写補助ローラー7、中間転写ローラー6、が備えられて
いる。この部分の構成については図1に示した。
【0076】画像が形成される記録媒体Pは、ホッパに
収納され、ピックローラによって送りだされる。
【0077】画像形成に際し、感光体2は帯電器3によ
り所定の電位に帯電させられ、まず、イエローの露光手
段3Yによってイエロー画像に対応した潜像が形成され
る。現像器5Yにはイエローのトナーが収納されてお
り、感光体2にイエロートナーを供給してイエロー画像
が現像される。
【0078】順次、マゼンタ、シアン、ブラックの各色
について露光、現像が繰り返され(計4回)、感光体2
の上には、4色のフルカラー画像が現像される。このよ
うに4色のフルカラー画像が現像された状態で、感光体
2は回転し、中間転写ローラー6との接触点ニップ部A
(図1)へ可視像を移動させ、中間転写ローラー6へフ
ルカラーの可視像を転写する。
【0079】カラー画像の形成には、各色ごとの現像を
行う必要がありモノクロの画像と比較して、一の画像形
成にかかる時間が長い。カラー画像形成装置は、その画
像形成時間において中間転写ローラー6表面の温度を常
に設定温度に保つことが、高品質の画像形成に欠くこと
ができない。
【0080】中間転写ローラー6の表面全体を設定温度
に維持するためには、中間転写ローラー6を熱容量の高
い材料で肉厚に形成するか、中間転写ローラー6の表面
全体を加熱する等の大がかりな装備が必要となる。
【0081】一方、カラー画像形成装置は、その部品数
の多さから大型のものとなるが、広く普及させるために
は小型化は重要な課題である。
【0082】本実施態様によれば、ベルト状の感光体2
と転写補助ローラー7とを特徴的に配置し、感光体2か
ら中間転写ローラー6への転写部分を転写直前に効率的
に加熱し、その設定温度に維持し、結果として高品質の
画像を維持できる。
【0083】上記した構成によって本実施形態では、小
型の画像形成装置、省電力の画像形成装置を提供するこ
とができる。これは、特にカラーの画像形成装置におけ
る有利な効果が期待できる。
【0084】中間転写ローラー6に転写された可視像
は、記録媒体Pに画像が転写され、定着ローラー8によ
って所定の加熱、加圧が行われ記録媒体Pへ画像を定着
し、画像形成が完了する。
【0085】
【発明の効果】本願発明は以上のように構成され機能す
るので、転写補助ローラーは、ベルト状の感光体の背面
に接し、この感光体の表面(画像形成面)を前記中間転
写ローラーに圧接するとともに、転写補助ローラーに内
蔵する熱源器により中間転写ローラー及び感光体を加熱
する。
【0086】この転写補助ローラーは、ベルト状の感光
体が中間転写ローラーを表面に接することにより、中間
転写ローラーから奪う熱を、その転写が行われる際に、
その転写に必要な部分に効率的に補うことができる。
【0087】よって、中間転写ローラーの表面のうち、
転写を行う部分のみを設定温度に維持するため、中間転
写ローラーの表面温度の変化による印字質への影響を排
除し、印字印画質を維持できる湿式画像形成装置を提供
することができる。
【0088】このように、感光体をベルト状とし、これ
に接する転写補助ローラーを特徴的に配置したことか
ら、中間転写ローラーの転写が行われる際に、転写を行
う部分のみを加熱して印字質を維持するとともに、小型
で、消費電力の少ない湿式画像形成装置が提供できる。
【0089】さらに、転写補助ローラーを、その中心点
が定着ローラーの中心点と中間転写ローラーの中心点と
を結ぶ直線の延長線上に位置するように配置したことに
より、転写補助ローラーは、十分な押圧力をもって感光
体を中間転写ローラーに押しつけることができ、良好な
画像形成を行うことができる。
【0090】これは感光体から中間転写ローラーへの転
写に際し、転写補助ローラーが感光体を中間転写ローラ
ーに押しつけても、その押圧力は定着ローラーが記録媒
体を中間転写ローラーに押しつける力に相殺され、転写
補助ローラーは、感光体を十分な力をもって中間転写ロ
ーラーに押圧することができるからである。
【0091】このように構成したことから、長期間の使
用を経ても転写補助ローラー、中間転写ローラー、定着
ローラーの軸が、転写または転写・定着のための押圧に
よる影響を受けにくく、各ローラーの接触位置(転写位
置)がずれにくく、印字品質を長期間維持できる耐久性
の高い湿式画像形成装置を提供することができる。
【0092】また、各ローラーの回転軸が一直線上とい
う配置により、中間転写ローラー6、定着ローラー8、
転写補助ローラー7の位置決めが容易となり、保守、点
検、調整が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す湿式画像形成装置の転
写又は定着部分を示す断面構成図である。
【図2】本発明の実施形態を示す湿式画像形成装置のベ
ルト状感光体を示す斜視構成図である。
【図3】本発明の実施形態を示す湿式画像形成装置の全
体を示す構成図である。
【図4】図4(a)には、転写補助ローラー7に熱源を
設けていない場合の中間転写ローラー6の表面温度の推
移を示し、図4(b)には、転写補助ローラー7に熱源
を設けた場合の中間転写ローラー6の表面温度の推移を
示した図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 感光体 3、3Y、3M、3C、3Bk 帯電器 4、4Y、4M、4C、4Bk 露光器 5、5Y、5M、5C、5Bk 現像器 6 中間転写ローラー 7 転写補助ローラー 8 定着ローラー 9、9R、9L 支持ローラ 5a 現像ローラー 5b 現像液供給器 7a 熱源 8a 熱源 T トナー P 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/10 - 13/11 G03G 13/16 G03G 15/10 - 15/11 G03G 15/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と、該感光体を帯電させる帯電器
    と、この帯電した前記感光体に静電潜像を形成する露光
    器と、前記静電潜像に基づき可視像を形成する現像器
    と、前記可視像の形成で使用する現像液を前記現像器へ
    供給する現像液供給器と、前記感光体に形成された前記
    可視像を記録媒体に転写する中間転写ローラーと、該中
    間転写ローラーに内蔵された熱源と、前記中間転写ロー
    ラーから記録媒体へ転写された前記可視像を定着する定
    着ローラーと、該定着ローラーに内蔵された熱源とを備
    え、 前記感光体は、無端状に連なるベルト状であって、 前記感光体の背面に接し、前記感光体の表面を前記中間
    転写ローラーに圧接すると共に当該中間転写ローラの表
    面を加熱する転写補助ローラーを有し、 該転写補助ローラーに、熱源を内蔵したことを特徴とす
    る湿式画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写補助ローラーの中心点が、前記
    定着ローラーの中心点と前記中間転写ローラーの中心点
    とを結ぶ直線の延長線上に位置するように、前記転写補
    助ローラーを配置したことを特徴とする、請求項1記載
    の湿式画像形成装置。
JP10124594A 1998-04-30 1998-05-07 湿式画像形成装置 Expired - Fee Related JP3001499B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10124594A JP3001499B2 (ja) 1998-05-07 1998-05-07 湿式画像形成装置
US09/300,943 US6078776A (en) 1998-04-30 1999-04-28 Image formation apparatus having a peeling claw and heated rollers

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10124594A JP3001499B2 (ja) 1998-05-07 1998-05-07 湿式画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11327310A JPH11327310A (ja) 1999-11-26
JP3001499B2 true JP3001499B2 (ja) 2000-01-24

Family

ID=14889326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10124594A Expired - Fee Related JP3001499B2 (ja) 1998-04-30 1998-05-07 湿式画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3001499B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11327310A (ja) 1999-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3882821B2 (ja) 画像形成装置
US6603936B2 (en) Fixing apparatus and fixing method
JP3382477B2 (ja) 加熱装置
JP2004233837A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2003195669A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2004029610A (ja) フルカラー電子写真装置
JP3912874B2 (ja) 画像形成装置
JP3001499B2 (ja) 湿式画像形成装置
US6078776A (en) Image formation apparatus having a peeling claw and heated rollers
JP2901599B1 (ja) 湿式画像形成装置
JPH0915933A (ja) 画像形成装置及び加熱装置
JP2944629B1 (ja) 画像形成装置
JP2002258660A (ja) 画像形成装置
JP4577044B2 (ja) 画像形成装置
JPH11327335A (ja) 画像形成装置
US10571835B2 (en) Image forming apparatus with passively rotating fixing device
JP2000056596A (ja) 定着装置
JP2003280420A (ja) 画像形成装置
JP4396545B2 (ja) 画像形成装置
JP2004101801A (ja) 画像形成装置
JP2000112268A (ja) 定着装置
JP2003280436A (ja) 画像形成装置
JP2001209266A (ja) 定着装置
JP2003280428A (ja) 画像形成装置
JP2005352111A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991012

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees