JP3001196U - ボールペンケースとボールペンセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ボールペンとメモ用紙などの書き留め用具とを
併せもつことができるようにして、常時携帯できてボー
ルペンによるメモ書きなどが迅速に行えるようにする。 【構成】ボールペン２が着脱可能に挿入される略筒状の
装着部３と、蓋体１０により開放面が開閉可能に覆われ
たボックス体７内に再接着再剥離可能に綴じ合わされた
複数枚の紙片４を収納してなるメモ収納部５とを一体に
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ボールペン用のケースおよびそれを用いたボールペンセットに関す るものである。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

従来からボールペンは取り扱い易い筆記具として利用されており、外出時など においてメモを取る場合に備えて携帯されることも多いものとなっている。 しかしながら、外出時などにおいてボールペンを携帯することが多い反面、メ モ用紙や手帳などはそれがかさ張り易いことから携帯することが少ない。そして 例え携帯していても迅速に電話番号や要件などを書き留める場合には手近なもの に書き込むことが多く、このため、ナプキンなどに書き込んだり電話機に書き入 れたりすると、その書き込みを改めて転記する必要も生じることがあるなどの手 間を要していた。

【０００３】 そこで本考案は上記事情に鑑みて、ボールペンとメモ用紙などの書き留め用具 とを併せもつことができるようにすることを課題とし、常時携帯できて、そして ボールペンによるメモ書きなどが迅速に行えるようにすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のボールペンケースは上記した課題を考慮してなされたもので、ボール ペンが着脱可能に挿入される略筒状の装着部と、蓋体により開放面が開閉可能に 覆われたボックス体内に再接着再剥離可能に綴じ合わされた複数枚の紙片を収納 してなるメモ収納部とを一体に備えることを特徴とするものであり、前記装着部 にボールペンを挿入して、必要時にそのボールペンを引き出して紙片への書き込 みが行えるようにしたものである。 もう一つの考案は、ボールペンが着脱可能に挿入される略筒状の装着部と、前 記装着部の挿入口に対向する端部側に位置し、該装着部の長手方向に亘って設け られた凹部内に再接着再剥離可能に綴じ合わされた複数枚の紙片を収納してなる メモ収納部とを備えていて、これにより、装着部にボールペンを挿入して、必要 時にそのボールペン引き出して紙片への書き込みが行えるようにし、そして前記 メモ収納部の取り出し口を、該メモ収納部から前記装着部にかけてスライド可能 に取り付けられた蓋体により開閉可能に覆うようにしており、スライドできる蓋 体でメモ収納部の紙片を覆うことができるようにしたものである。 さらにもう一つの考案は、ボールペンが着脱可能に挿入される略筒状の装着部 と、前記装着部の挿入口に対向する端部側に位置し、該装着部の長手方向に亘っ て設けられた凹部内に再接着再剥離可能に綴じ合わされた複数枚の紙片を収納し てなるメモ収納部とを備えていて、これにより、装着部にボールペンを挿入して 、必要時にそのボールペン引き出して紙片への書き込みが行えるようにしている 。そして、前記メモ収納部の取り出し口を、該メモ収納部から前記装着部にかけ てスライド可能に取り付けられた蓋体により開閉可能に覆い、スライドできる蓋 体でメモ収納部の紙片を覆うことができるようにし、メモ収納部の底壁の一部に 透孔を備え、前記蓋体はペンクリップを備えたことにより、前記透孔から指など を差し入れてメモ用の紙片を持ち上げることができるようにし、ペンクリップに ケースを服などのポケットに插し掛けることができるようにした。また前記装着 部の差し入れ深さに対応する寸法に形成されたボールペンを装着してボールペン セットとし、ボールペンを大きく突出させた状態とすることなく前記紙片とを一 体的に取り扱えるようにしたものである。

【０００５】

【作用】

本考案においては、ボールペン用の装着部を備えていて、この装着部にボール ペンを差し入れることによりボールペンとケースとが一体化され、必要に応じて そのボールペンを引き出すことができるようになる。そしてメモ収納部において 複数枚の紙片が備え付けられ、前記ボールペンと紙片とを一体的に取り扱えるよ うになる。蓋体は収納されている前記紙片を覆ってこれを保護し、必要に応じて これを開いて紙片を取り出したり、或いはメモ収納部に収めた状態のままメモな どの書き込みが行えるようになる。 またメモ収納部の底壁に設けられた透孔からは指などを差し入れて紙片を持ち 上げることができ、前記透孔は紙片取り出しの補助を行う操作口となり、さらに 蓋体に設けたペンクリップによりケースを服のポケットなどに掛け止めるための 手段となる。

【０００６】

【実施例】

つぎに本考案を図１から図３に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図中１はボールペンケースで、該ボールペンケース１は、図１に示すように、 ボールペン２を収納する装着部３と複数枚の紙片４を収納したメモ収納部５とを 備えてなるものである。前記装着部３はボールペン２を出し入れできるように一 端を挿入口３ａとして開放した略筒状とし、差し入れたボールペン２を装着部３ の内壁間で挟持することによりそのボールペン２を着脱可能に保持するように設 けられている。そして装着部３に差し入れてボールペンセットを構成する前記ボ ールペン２は、図示するように、装着部３の差し入れ深さに対応した長さ寸法に 設定されていて、装着部３に差し入れたときは挿入口３ａにボールペン端部が表 出するように設けられている。３ｂは前記ボールペン２を引き出す便宜を図った 切り欠きを示している。 なお、ボールペンを保持する機構はこれに限定されるものではなく各種のもの が採用できる。

【０００７】 メモ収納部５は前記装着部３の挿入口と反対の端部側に位置し、装着部３の長 手方向に揃えて一体に設けられている。図示するようにこのメモ収納部５は、長 手方向に沿って開放面を形成するようにした凹部６を有するボックス体７を、前 記装着部３の挿入口と反対の端部に連続させ、前記凹部６内に短冊状の複数枚の 紙片４を収納するとともに、凹部６の開放面を取り出し口８としてこれを蓋体９ により開閉可能に覆うようにしたものである。 前記蓋体９は断面略Ｃ字型状に形成され、メモ収納部５から装着部３の範囲に かけてその長手方向にスライド可能に取り付けられており、蓋体９の長手方向に 沿う側端縁１０が、凹部６の底壁１１の外表面１２からこれに連続する装着部３ の外表面１３に亘っている段部１４に位置し、この段部１４に前記側端縁１０が 案内されながらこの蓋体９が移動する（なお、９′は開放時に移動した蓋体を示 している）。 また、蓋体９の外面には図示するようにペンクリップ１５が設けられていて、 このボールペンケース１を、そして装着部３にボールペン２を挿入したセットと して前記ペンクリップ１５により服などのポケットに掛け止めることができるよ うにしている。もちろんこのペンクリップ１５に指をかけて蓋体９をスライドさ せるようにすることもできる。

【０００８】 上記複数枚の紙片４それぞれは再剥離再接着できる性能を備えた接着剤が塗布 されて（図示せず）再剥離再接着可能に綴じ合わされており、最下位に位置する 紙片４に塗布されている接着剤により底壁１１に貼り付けられ、この纏まった状 態の複数枚の紙片４が凹部６内に配置されている。このように凹部６において紙 片４が再剥離再接着可能にして綴じ合わされた状態で収められていることから、 紙片４をバラつきなく取り扱えるようになる。そして蓋体９の閉時にはこの蓋体 ９により紙片４が保護され、必要時に蓋体９をスライドさせて取り出し口８を開 放させれば、メモ収納部５内にある紙片４にボールペン２を用いてメモなどが記 載できるようになる。 さらにこのメモ収納部５の凹部６の底壁１１には透孔１６が設けられていて、 この透孔１６に指などを差し入れることにより、紙片４が取り出し口８から持ち 上がり、紙片４が少なくなってもその取り出しが簡単になるよう便宜が図られて いる。このように紙片４の取り出しが容易になっていることから、収納された状 態で記載するだけでなく、一枚の紙片を取り出して何らかの表面に貼り付けた状 態でメモなどを記載するようにしてもよい。この取り出された紙片４は再剥離再 接着可能であることから、メモ記載の後にその紙片を取りまとめるようにするな ど、管理が簡単に行えるようになるものである。

【０００９】 上記実施例においてボックス体を装着部に連続させてメモ収納部が形成されて いる構造を示しているが、ボックス体とすることなく、単に装着部３の端部を延 設し、この延設部分に上記紙片が収まるような凹部が設けられているものであっ てもよく、そして、上記実施例では、蓋体がスライド可能なものであるが、本考 案ではこれに限定されるものではなく、例えば、凹部の一辺に蓋体を回動可能に 取り付け、これにより取り出し口が開閉できるメモ収納部を得るようにしてもよ い。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のボールペンケースは、ボールペンが着脱可能に 挿入される略筒状の装着部と、蓋体により開放面が開閉可能に覆われたボックス 体内に再接着再剥離可能に綴じ合わされた複数枚の紙片を収納してなるメモ収納 部とを一体に備えることを特徴とするものであり、これによって前記装着部にボ ールペンを配置すれば、筆記具であるボールペンとメモ用紙になる紙片とを一体 的に取り扱えるようになり、このケースとボールペンとを一体にして携帯するこ とにより別途にメモ用紙を用意することなく、急なメモ取りにも迅速に対処でき るようになる。またメモ収納部の取り出し口を覆う蓋体をケース長手方向にスラ イド可能としたことにより、単なる蓋体の移動操作で紙片を表出させることがで き、迅速な書き込みや紙片の迅速な取り出しが行えるようになる。さらに、蓋体 にペンクリップを備えたことによって通常のボールペンの如くポケットなどへ掛 け止めることができ、携帯に際して定位置に止め置くことができるようになる。 加えて凹部底壁に透孔を設けたことから、紙片が残り少なくなってもその透孔か ら紙片を持ち上げることができ、紙片の取出しが簡単に行えるようになり、さら に装着部に対応した長さのボールペンをその装着部に装着するようにしたので、 ボールペンセットとしてかさ張ることが無く、取り扱いが容易で携帯し易い筆記 具とメモ用紙の組み合わせ用具が得られるようになるなど、実用性に優れた効果 を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るボールペンケースの一実施例を示
すもので、（イ）は正面側を示す説明図、（ロ）は要部
を断面で示す説明図、（ハ）はメモ収納部側からの側面
を示す説明図、（ニ）はボールペンを装着した装着部側
からの側面を示す説明図である。

【図２】同じく一実施例を示すもので、（イ）は背面を
示す説明図、（ロ）は側面を示す説明図である。

【図３】一実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１…ボールペンケース ２…ボールペン ３…装着部 ４…紙片 ５…メモ収納部 ６…凹部 ７…ボックス体 ８…取り出し口 ９…蓋体 １５…ペンクリップ １６…透孔

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ボールペンが着脱可能に挿入される略筒状
   の装着部と、蓋体により開放面が開閉可能に覆われたボ
   ックス体内に再接着再剥離可能に綴じ合わされた複数枚
   の紙片を収納してなるメモ収納部とを一体に備えること
   を特徴とするボールペンケース。
2. 【請求項２】ボールペンが着脱可能に挿入される略筒状
   の装着部と、前記装着部の挿入口に対向する端部側に位
   置し、該装着部の長手方向に亘って設けられた凹部内に
   再接着再剥離可能に綴じ合わされた複数枚の紙片を収納
   してなるメモ収納部とを備え、 前記メモ収納部の取り出し口が、該メモ収納部から前記
   装着部にかけてスライド可能に取り付けられた蓋体によ
   り開閉可能に覆われていることを特徴とするボールペン
   ケース。
3. 【請求項３】ボールペンが着脱可能に挿入される略筒状
   の装着部と、前記装着部の挿入口に対向する端部側に位
   置し、該装着部の長手方向に亘って設けられた凹部内に
   再接着再剥離可能に綴じ合わされた複数枚の紙片を収納
   してなるメモ収納部とを備え、 前記メモ収納部の取り出し口が、該メモ収納部から前記
   装着部にかけてスライド可能に取り付けられた蓋体によ
   り開閉可能に覆われ、前記メモ収納部の底壁の一部に透
   孔を備え、前記蓋体はペンクリップを備えることを特徴
   とするボールペンケース。
4. 【請求項４】請求項３のボールペンケースにおける装着
   部に装着したときにボールペン端部が挿入口に表出する
   長さ寸法に設けられたボールペンを、該装着部に着脱可
   能に装着したことを特徴とするボールペンセット。