JP3000505U - 鋏装置 - Google Patents

鋏装置

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JP3000505U
JP3000505U JP1994000240U JP24094U JP3000505U JP 3000505 U JP3000505 U JP 3000505U JP 1994000240 U JP1994000240 U JP 1994000240U JP 24094 U JP24094 U JP 24094U JP 3000505 U JP3000505 U JP 3000505U
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Japan
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scissors
cutting
scissor
blade
moving
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JP1994000240U
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Inventor
立雄 寺林
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立雄 寺林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切断する物の表面が滑りやすくても、切断し
やすくすることが可能な技術を提供する。 【構成】 切断用の刃を有する2枚の第一鋏部材及び第
二鋏部材を刃先がかみ合うように重ね合わせ、前記刃先
の先端から所定の距離の位置に設けられた支点となる固
定部材で前記両者の刃先が回動自在になるように固定さ
せてなる鋏装置において、前記第一鋏部材の支点の位置
を移動させる移動用貫通孔を第一鋏部材に設け、該移動
用貫通孔は前記固定部材で摺動自在に固定され、前記支
点移動の範囲及び第一鋏部材の刃と第二鋏部材の刃の摺
動切断範囲及びかみ合わせの同期を定める手段を第一鋏
部材及び第二鋏部材に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鋏装置に関し、特に、整髪用鋏、裁縫用鋏等に適用して有効な技術 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の鋏装置は、切断用の刃を有する2枚の第一鋏部材及び第二鋏部材を刃先 がかみ合うように重ね合わせ、前記刃先の先端から所定の距離の位置に設けられ た支点となる固定部材で前記両者の刃先が回動自在になるように固定したもので あり、その切断は、前述の2枚の第一鋏部材及び第二鋏部材の刃先をかみ合わせ 、そのかみ合わせ位置で、両者の刃により挟み込むように押し切りしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案者は、上記従来技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0004】 従来の鋏装置における切断は、2枚の第一鋏部材及び第二鋏部材の刃先をかみ 合わせ、そのかみ合わせ位置で両者の刃により挟みこむように押し切りしていた ため、例えば、頭髪等の表面が滑りやすい物を切断する時には、両者の刃のかみ 合わせ位置から切断物がずれていくため、切りにくくなるという問題点があった 。
【0005】 本考案の目的は、切断する物の表面が滑りやすくても、切断しやすくすること が可能な技術を提供することにある。
【0006】 本考案の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付 図面によって明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本願において開示される考案のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば 、下記のとおりである。
【0008】 切断用の刃を有する2枚の第一鋏部材及び第二鋏部材を刃先がかみ合うように 重ね合わせ、前記刃先の先端から所定の距離の位置に設けられた支点となる固定 部材で前記両者の刃先が回動自在になるように固定させてなる鋏装置において、 前記第一鋏部材の支点の位置を移動させる移動用貫通孔を第一鋏部材に設け、 該移動用貫通孔は前記固定部材で摺動自在に固定され、前記支点移動の範囲及び 第一鋏部材の刃と第二鋏部材の刃の摺動切断範囲及びかみ合わせの同期を定める 手段を第一鋏部材及び第二鋏部材に設ける。
【0009】
【作用】
上述した手段によれば、切断用の刃を有する2枚の第一鋏部材及び第二鋏部材 を刃先がかみ合うように重ね合わせ、前記刃先の先端から所定の距離の位置に設 けられた支点となる固定部材で前記両者の刃先が回動自在になるように固定させ てなる鋏装置において、 前記第一鋏部材の支点の位置を移動させる移動用貫通孔を第一鋏部材に設け、 該移動用貫通孔は前記固定部材で摺動自在に固定され、前記支点移動の範囲及び 第一鋏部材の刃と第二鋏部材の刃の摺動切断範囲及びかみ合わせの同期を定める 手段を第一鋏部材及び第二鋏部材に設けることにより、第一鋏部材の刃は、切断 時に物を引き切りするように動き、第二鋏部材の刃とかみ合う位置から切断する 物がずれないように押さえ込みながら引き切るので、切断する物の表面が滑りや すくても、切断しやすくすることが可能となる。
【0010】 以下、本考案の構成について、実施例とともに説明する。
【0011】 なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符 号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0012】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例である整髪用鋏の構成を説明するための図である。 図1において、11は第一鋏部材(動刃)、12は第二鋏部材(静刃)、13は 結合ネジ、14は支点移動用貫通孔、15は摺動突起、16は摺動溝、17は結 合穴、18は回転部材、19は結合ナット、20はヒットポイントをそれぞれ示 す。
【0013】 本実施例の整髪用鋏は、図1に示すように、髪を切るときに動かす動刃11に は、動刃11と静刃12を結合する結合部材(17は結合穴、18は回転部材、 19は結合ナット)の位置を移動させ、切断時における動刃11の支点を移動す る支点移動用貫通孔14と、動刃11と静刃12が互いにかみ合うように摺動切 断範囲を定める摺動突起15と、動刃11と静刃12のかみ合わせによる衝突の クッションとなるヒットポイント20とが設けられている。
【0014】 上述の支点移動用貫通孔14は、結合ネジ13のヘッド部分が摺動するレール が設けられており、結合ネジ13と結合ナット19は、回転部材18により、回 転しながら支点移動用貫通孔14を摺動する構造になっている。なお、本実施例 では、摺動突起15は、動刃11の貫通孔を穿ち、そこにネジを嵌通させた構造 になっているが、動刃11そのものに突起を設けてもかまわないし、ごみ等が支 点移動用貫通孔14に入らないように、支点移動用貫通孔14に蓋等のカバー( 図示せず)を設けてもよい。
【0015】 また、髪を切る時に櫛を当てる等、切断時には動かさない静刃12には、上述 の摺動突起15が摺動する摺動溝16と、結合部材で動刃11と静刃12を結合 する結合穴17とが設けられている。
【0016】 次に、本実施例の整髪用鋏の切断時における動作について説明する。
【0017】 図2は、本実施例の整髪用鋏の切断時における動作を説明するためのものであ り、図2(a)は、動刃が全開したときのものであり、図2(b)は、その全開 から少し閉じたときのものであり、図2(c)は、完全に閉じたときのものであ る。
【0018】 図2(a)に示すように、本実施例の整髪用鋏は、動刃11の全開時に支点と なる結合ネジ13の位置は、支点移動用貫通孔14の一端にあり、それに対応し て、摺動ネジ15も摺動溝16の一端にある。このときの全開の角度は支点移動 用貫通孔14と摺動溝16の長さによって調整される。
【0019】 この図2(a)の整髪用鋏の動刃11を少し閉じたものが図(b)に示しあり 、結合ネジ13の位置は、支点移動用貫通孔14の中心部側に寄り、それに対応 して、摺動突起15も摺動溝16の中心部側に寄っている。
【0020】 このとき、支点となる結合ネジ13は動かないので、動刃11の刃先は矢印で 示した方向に引かれるように動く。
【0021】 つまり、切断時(静刃12とのかみ合わせ時)には、動刃11は切断物に対し て引き切りするように動く。
【0022】 そして、図2(c)に示したように、整髪用鋏が完全に閉じたときの結合ネジ 13の位置は、全開時とは反対の支点移動用貫通孔14の他端にあり、それに対 応して、摺動突起15も摺動溝16の他端にある。
【0023】 よって、図2(a)〜図2(c)に示した一連の動刃11の開閉動作から、本 実施例の整髪用鋏は、動刃11に設けられた支点移動用貫通孔14を結合ネジ1 3が摺動することによって、動刃11の開閉動作における支点位置を変えて、動 刃11と静刃12とがかみ合う切断時に切断物に対して引き切りするように動く 。
【0024】 また、摺動突起15が摺動溝16を摺動することによって、動刃11と静刃1 2がそれぞれバラバラに開閉動作しないように、摺動切断範囲及び静刃12との かみ合わせにおける同期をとってある。
【0025】 最後に、本実施例の整髪用鋏を用いた切断物の切断を説明するための図を図3 に示す。図3において、30は切断物である毛髪を示す。
【0026】 本実施例の整髪用鋏は、図3に示した毛髪30を切断するときに、上述の動刃 11の開閉動作で説明したように、毛髪30に対して引き切りするように動く。
【0027】 これによって、毛髪30は、矢印で示した動刃11と静刃12のかみ合わせ位 置に引き込まれるように動くため、切断する物の表面が滑りやすくても、切断し やすくすることが可能となる。
【0028】 また、従来の挟み込んで押し切りする場合と違って、引き込んで切断すること により、切断する時にかける負荷を小さくすることができる。
【0029】 特に、毛髪30の切断においては、切る側の切断時に動刃11にかける負荷を 小さくすることができると、同時に、切断時において、切られる側の頭皮に伝わ る引っ張り応力を緩和することが可能となる。
【0030】 更に、上述したように、切断時にかける負荷を小さくする効果により、太い切 断物や硬い切断物を切断する鋏装置、例えば、枝切り鋏等にも、本考案は好適で ある。
【0031】 更に、従来の挟み込んで押し切りする場合に比べ、引き込んで切断した場合は 、切断断面がシャープになることから、切れ味の良さを必要とする裁鋏等にも、 本考案は好適である。
【0032】 したがって、切断用の刃を有する2枚の第一鋏部材及び第二鋏部材を刃先がか み合うように重ね合わせ、前記刃先の先端から所定の距離の位置に設けられた支 点となる固定部材で前記両者の刃先が回動自在になるように固定させてなる鋏装 置において、 前記第一鋏部材の支点の位置を移動させる移動用貫通孔を第一鋏部材に設け、 該移動用貫通孔は前記固定部材で摺動自在に固定され、前記支点移動の範囲及び 第一鋏部材の刃と第二鋏部材の刃の摺動切断範囲及びかみ合わせの同期を定める 手段を第一鋏部材及び第二鋏部材に設けることにより、第一鋏部材の刃は、切断 時に物を引き切りするように動き、第二鋏部材の刃とかみ合う位置から切断する 物がずれないように押さえ込みながら引き切るので、切断する物の表面が滑りや すくても、切断しやすくすることが可能となる。
【0033】 以上、本考案者によってなされた考案を、前記実施例に基づき具体的に説明し たが、本考案は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない 範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0034】
【考案の効果】
本願において開示される考案のうち代表的なものによって得られる効果を簡単 に説明すれば、下記のとおりである。
【0035】 切断用の刃を有する2枚の第一鋏部材及び第二鋏部材を刃先がかみ合うように 重ね合わせ、前記刃先の先端から所定の距離の位置に設けられた支点となる固定 部材で前記両者の刃先が回動自在になるように固定させてなる鋏装置において、 前記第一鋏部材の支点の位置を移動させる移動用貫通孔を第一鋏部材に設け、 該移動用貫通孔は前記固定部材で摺動自在に固定され、前記支点移動の範囲及び 第一鋏部材の刃と第二鋏部材の刃の摺動切断範囲及びかみ合わせの同期を定める 手段を第一鋏部材及び第二鋏部材に設けることにより、第一鋏部材の刃は、切断 時に物を引き切りするように動き、第二鋏部材の刃とかみ合う位置から切断する 物がずれないように押さえ込みながら引き切るので、切断する物の表面が滑りや すくても、切断しやすくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である整髪用鋏の構成を説明
するための図である。
【図2】本実施例の整髪用鋏の切断時における動作を説
明するための図である。
【図3】本実施例の整髪用鋏を用いた切断物の切断を説
明するための図である。
【符号の説明】
11…第一鋏部材(動刃)、12…第二鋏部材(静
刃)、13…結合ネジ、14…支点移動用貫通孔、15
…摺動突起、16…摺動溝、17…結合穴、18…回転
部材、19…結合ナット、20…ヒットポイント、30
…毛髪。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断用の刃を有する2枚の第一鋏部材及
    び第二鋏部材を刃先がかみ合うように重ね合わせ、前記
    刃先の先端から所定の距離の位置に設けられた支点とな
    る固定部材で前記両者の刃先が回動自在になるように固
    定させてなる鋏装置において、 前記第一鋏部材の支点の位置を移動させる移動用貫通孔
    を第一鋏部材に設け、該移動用貫通孔は前記固定部材で
    摺動自在に固定され、前記支点移動の範囲及び第一鋏部
    材の刃と第二鋏部材の刃の摺動切断範囲及びかみ合わせ
    の同期を定める手段を第一鋏部材及び第二鋏部材に設け
    たことを特徴とする鋏装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の鋏装置における支
    点移動の範囲及び第一鋏部材の刃と第二鋏部材の刃の摺
    動切断範囲とかみ合わせの同期を定める手段は、第一鋏
    部材もしくは第二鋏部材のいずれか一方に突起を、他方
    に溝を設け、前記両者の突起と溝を嵌合させ、該突起が
    該溝内を摺動する構成からなることを特徴とする鋏装
    置。
JP1994000240U 1994-01-28 1994-01-28 鋏装置 Expired - Lifetime JP3000505U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3441324B2 (ja) 1996-12-25 2003-09-02 兼松工業株式会社

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