JP3000485U - 食品加工器 - Google Patents
食品加工器Info
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- JP3000485U JP3000485U JP1994001009U JP100994U JP3000485U JP 3000485 U JP3000485 U JP 3000485U JP 1994001009 U JP1994001009 U JP 1994001009U JP 100994 U JP100994 U JP 100994U JP 3000485 U JP3000485 U JP 3000485U
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- JP
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- food
- synthetic resin
- rubber
- foods
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- Expired - Lifetime
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- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 家庭にある電子レンジを使用して食品の調理
加工、および、従来の缶詰と同様な保存食品の調理加工
が可能な食品加工器を改善し提供することにある。 【構成】 少くとも、耐熱性,ガスバリア性,柔軟性な
どを有する合成樹脂シート材料よりなり、かつ、筒状構
造をした容体1の一側端にファスナー構造の開閉可能な
密封手段2をもつ開口部1aを形成するとともに、前記
容体1の他端閉塞部3の一側に、脱気手段4がもつ排気
針4aの反復刺通可能なゴム、または、ゴム系合成樹脂
材料よりなる比較的肉厚の弾性栓体5を気密に挟持溶着
したことを特徴とする。
加工、および、従来の缶詰と同様な保存食品の調理加工
が可能な食品加工器を改善し提供することにある。 【構成】 少くとも、耐熱性,ガスバリア性,柔軟性な
どを有する合成樹脂シート材料よりなり、かつ、筒状構
造をした容体1の一側端にファスナー構造の開閉可能な
密封手段2をもつ開口部1aを形成するとともに、前記
容体1の他端閉塞部3の一側に、脱気手段4がもつ排気
針4aの反復刺通可能なゴム、または、ゴム系合成樹脂
材料よりなる比較的肉厚の弾性栓体5を気密に挟持溶着
したことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、電子レンジのような高周波誘電加熱により食品を調理加工し、また は、缶詰のように長期保存を可能とした食品加工器の改善に関する。
【0002】
一般に知られているレトルト・パウチのような方法は、耐熱性をもち通気性の ないラミネートフィルムなどの包装袋に食品を入れ、これを真空ポンプで内部を 減圧にしヒートシーラーで密封したのちレトルトに入れて殺菌する。その他缶詰 も瓶詰食品も内部を真空とする前に加工処理を必要としている。即ち、この種の ものは、真空ポンプ,ヒートシーラやシーラーキャッパーのようなパッキング装 置を設備する必要がある。 また、家庭で作った例えばカレールーなどの食材は、これを保存する手段とし て冷凍庫にて冷凍し、庫内保存しているが、庫内スペースにも限界がありその保 存量も限られるし、また、食用に当り解凍するのに手間と時間を要し、更に、長 期の保存に当っては電力の消費量もかさみ不経済である。
【0003】
前述した従来技術を解決する手段として、耐熱、断熱性を有する誘電体材料に て分割可能な密封容器を形成し、該密封容器を構成する蓋の上面略中央部に、中 途部にノズル孔を形成した螺筒を一体形成するとともに、この螺筒に上記ノズル 孔を開閉する誘電体材料のキャップを螺着せしめ、一方、上記密封容器を構成す る容器に、肉薄で、かつ、容器の内方に向け反転可能な球面膨出底部を形成した 食品加工器が本件出願人から提案されている。(例えば、実開平4−10349 8号公報参照) また、他の手段として、耐熱、断熱性を有する誘電体材料よりなる蓋の上面に 、中途部にノズル孔を形成した比較的広口の螺筒を形成するとともに、この螺筒 に上記ノズル孔を開閉する誘電体材料のキャップを螺着せしめ、更に、上記蓋に 、誘電体フィルム材料にて形成した容器を結合した食品加工器が本件出願人から 提案されている。(例えば、実開平4−110488号公報参照)
【0004】
前記両手段は、例えば300ccの容器から蓋をとり除いて容器内に200g rの食品、例えば、カレールーを入れたのち施蓋し、キャップをゆるめてノズル 孔を開放にした状態で電子レンジに入れ、約2分間通電する。高周波誘導加熱に より水蒸気が発生し、この水蒸気により容器内の空気はノズル孔から外部に放出 され、容器内は水蒸気のみになる。この状態で密封容器を電子レンジからとり出 し直ちにキャップを締め、ノズル孔をキャップにて閉塞するとともに、キャップ の開口縁をシールリングに押圧接させて密封性を高める。 次に、密封容器を圧力なべに入れるとともに、この圧力なべの容器に約50c cの水を入れ、この圧力なべを電子レンジにて約3分間誘導加熱する。約3分経 過後圧力なべをとり出し、次いで、この圧力なべから密封容器をとり出したのち 、要すれば冷水で冷却すると、密封容器内の水蒸気が冷却作用によって凝縮する 。この凝縮作用によって密封容器内は真空となる。 この状態で缶詰同様の保存が可能で、食用とするときは、キャップをゆるめて ノズル孔を開放すると、密封容器内は大気圧となり蓋は容易に開封しうる。また 、例えば、容器内に生のイワシと調味料を入れ、通電時間は異るが上記と同様な 操作を行うことにより、調理もできるし、併せて、缶詰と同様な食品調理がなし うる。 このように従来の食品加工器は、容器内に食材を収容、または、取出すのに不 便であるとともに、食材を変えるときの内部洗浄に多くの時間を要するという欠 点がある。更に、キャップをゆるめてノズル孔を開放した状態で、容器内に残存 している空気を発生する水蒸気によって外部に放出し、空気と水蒸気とを置換す る煩雑な操作が要求されるという不都合がある。
【0005】 本考案の目的は、家庭にある電子レンジを使用して食品の調理加工、および、 従来の缶詰と同様な保存食品の調理加工が可能な食品加工器を改善し提供するこ とにある。
【0006】
従来技術の課題を解決する本考案の構成は、少くとも、耐熱性,ガスバリア性 ,柔軟性などを有する合成樹脂シート材料よりなり、かつ、筒状構造をした容体 の一側端にファスナー構造の開閉可能な密封手段をもつ開口部を形成するととも に、前記容体の他端閉塞部の一側に、脱気手段がもつ排気針の反復刺通可能なゴ ム、または、ゴム系合成樹脂材料よりなる比較的肉厚の弾性栓体を気密に挟持溶 着したものである。
【0007】
次に、図面について本考案実施例の詳細を説明する。 図1は、本考案食品加工器の正面図、図2は、底面図、図3は、加工食材の収 容状態を示す斜視図、図4は、弾性栓体に排気針を刺通し容体内の残存空気を吸 引除去する手段を示す斜視図、図5は、弾性栓体に排気針を刺通し容体内の残存 空気を吸引除去する手段を示す一部切欠正面図、図6は、脱気済み容体の斜視図 、図7は、電子圧力なべを使用した食品の調理加工状態を示す説明図である。
【0008】 図1,図2について本考案の食品加工器の構成を説明する。1は、少くとも、 耐熱性,ガスバリア性,適度の柔軟性などを有する合成樹脂シート材料からなる 筒状構造をした容体で、該容体1の一側端には、これの全幅にわたって密封手段 であるファスナー2が単条、または、2条一体に形成された開口部1aが形成さ れている。 一方、前記容体1の他端には全幅にわたってヒートシール構造の閉塞部3が形 成されており、この閉塞部3の一側部には、シリンジなどの脱気手段4がもつ排 気針4aを反復刺通可能としたゴム、または、ゴム系合成樹脂材料よりなる比較 的肉厚の弾性栓体5を気密に挟持溶着したものである。尚、前記弾性栓体5の外 周と容体1の閉塞部3とを気密的に溶着するために、弾性栓体5の形状を流線形 とすることが望ましい。また、弾性栓体5の軽量化と資材の節減を図る目的で、 肉盗み凹部6を設ける。本考案の食品加工器Aは上述のように構成されている。
【0009】
図3に示すように、ファスナー2の係合を解き、例えば、300cc容量の容 体1の中に約200grの食品、例えば、カレールー7を入れたのち、容体1内 の空気を絞り出すように押圧して再びファスナー2を再封する。次いで、図4, 図5で示すように、弾性栓体5に脱気手段4の排気針4aを刺通し、容体1内の 残存空気を抜きとる。1回の操作で空気が抜きとれない場合にはこの操作を数回 繰り返し行う。
【0010】 次に、図7で示すように、電子圧力なべ8を構成する容器8aの中に約50c cの水を入れたのち、脱気済みの容体1を1個または複数個入れ、容器8aに蓋 8bを施蓋する。電子圧力なべ8の蓋8bには、安全弁9,低圧力で作動する低 圧力調整弁10と高圧で作動する高圧力調整弁11が付設されている。 このように複数の容体1を封入した電子圧力なべ8を電子レンジ(図示略)に て約3分間高周波誘電加熱する。約3分経過したのち電子圧力なべ8を電子レン ジからとり出し、次いで、この電子圧力なべ8から容体1をとり出したのち、要 すれば冷水で冷却すると容体1内の水蒸気が凝縮する。この凝縮作用によって容 体1内は真空となり、可撓性をもつ容体1は大気圧により偏平に変形する。 この状態で缶詰と同様な食品の長期保存が可能な製品が得られる。そして食用 に供するときは、ファスナー2を開放することにより容体1の内部は大気圧とな り、内部の食品が容易にとり出せる。
【0011】 また、例えば、容体1内に生のイワシと調味料を入れ、通電時間は異るが前記 と同様な加工操作を行うことにより、調理が可能であるし、併せて缶詰と同様な 長期保存が可能な食品調理がなしうる。
【0012】
上述のように本考案の構成によれば、次のような効果が得られる。 (a)容体がシート構造で可撓性をもつことから、食品の調理加工に際して単な る収縮変形によって大気圧が吸収でき、容体そのものに大気圧吸収の手段を施す ことなく、構造の簡略化と製造の容易性が図れ、また、大気圧に対抗すべく密封 性容器全体に肉厚耐圧構造が要求されないので、経済的効果も大きいく、家庭で 作った料理を、電子レンジを使用して簡単に保存加工しうるとともに、缶詰と同 様な保存、および、加工調理がなしうることから、従来の冷凍保存のように、冷 凍庫内スペースを食品保存のために圧迫することがなく、また、保存手段も容易 である。加えて、密封容器Aは反復使用しうることから、廃棄処分によるゴミ公 害も自然解消でき、更に、容体をシート構造としたので、全体の形態のコンパク ト化が図れ、家庭における収納整理、および、製品の輸送効率の向上が図れるこ とは勿論のこと、 (b)特に本考案においては、容体の一側端にファスナー構造の開閉可能な密封 手段をもつ開口部を形成するとともに、容体の他端閉塞部の一側に、脱気手段が もつ排気針の反復刺通可能なゴム、または、ゴム系合成樹脂材料よりなる比較的 肉厚の弾性栓体を気密に挟持溶着したので、食材を容れた容器内の空気の殆んど をファスナー部から外部に放出させ、更に、弾性栓体に刺通した排気針から残余 の空気を排出することができ、従って、従来技術のように、容体内の空気を電子 レンジを用いて水蒸気と置換させるというような煩雑な工程が不要となり、取扱 いの大巾な簡便化が図れる。
【図1】本考案食品加工器の正面図である。
【図2】食品加工器の底面図である。
【図3】加工食材の収容状態を示す斜視図である。
【図4】弾性栓体に排気針を刺通し容体内の残存空気を
吸引除去する手段を示す斜視図である。
吸引除去する手段を示す斜視図である。
【図5】弾性栓体に排気針を刺通し容体内の残存空気を
吸引除去する手段を示す一部切欠正面図である。
吸引除去する手段を示す一部切欠正面図である。
【図6】脱気済み容体の斜視図である。
【図7】電子圧力なべを使用した食品の調理加工状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
A 食品加工器 1 容体 1a 開口部 2 ファスナー 3 閉塞部 4 脱気手段 4a 排気針 5 弾性栓体 6 凹部 7 カレールーなどの食材 8 電子圧力なべ 8a 容器 8b 蓋 9 安全弁 10 低圧力調整弁 11 高圧力調整弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24C 7/02 B 7539−3L
Claims (1)
- 【請求項1】 少くとも、耐熱性,ガスバリア性,柔軟
性などを有する合成樹脂シート材料よりなり、かつ、筒
状構造をした容体の一側端にファスナー構造の開閉可能
な密封手段をもつ開口部を形成するとともに、前記容体
の他端閉塞部の一側に、脱気手段がもつ排気針の反復刺
通可能なゴム、または、ゴム系合成樹脂材料よりなる比
較的肉厚の弾性栓体を気密に挟持溶着したことを特徴と
する食品加工器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994001009U JP3000485U (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 食品加工器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994001009U JP3000485U (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 食品加工器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3000485U true JP3000485U (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=43136492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994001009U Expired - Lifetime JP3000485U (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 食品加工器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3000485U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004091322A1 (ja) * | 2003-04-17 | 2004-10-28 | Aru Corporation | 食品の真空保存容器及び真空保存方法 |
JP2017190153A (ja) * | 2016-04-13 | 2017-10-19 | 株式会社サンエー化研 | 食品保存方法、及び、食品保存用収容袋 |
-
1994
- 1994-01-27 JP JP1994001009U patent/JP3000485U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004091322A1 (ja) * | 2003-04-17 | 2004-10-28 | Aru Corporation | 食品の真空保存容器及び真空保存方法 |
JP2017190153A (ja) * | 2016-04-13 | 2017-10-19 | 株式会社サンエー化研 | 食品保存方法、及び、食品保存用収容袋 |
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