JP3000259U - コークス炉炉締め装置 - Google Patents
コークス炉炉締め装置Info
- Publication number
- JP3000259U JP3000259U JP12794U JP12794U JP3000259U JP 3000259 U JP3000259 U JP 3000259U JP 12794 U JP12794 U JP 12794U JP 12794 U JP12794 U JP 12794U JP 3000259 U JP3000259 U JP 3000259U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coke oven
- furnace
- protective pipe
- tension rod
- pipe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コークス炉の炉頂煉瓦中に布設した保護パイ
プ内にテンションロッドを貫通させ、両側のバックステ
ーを介して炉体煉瓦を一定荷重で締めつけるコークス炉
の炉締め装置において、テンションロッドの過熱と腐食
を防止し、保護パイプ内の堆積ダストの除去が容易で、
かつ安価なコークス炉炉締め装置の提案。 【構成】 保護パイプの内面下端にテンションロッドを
支持する部材を配設し、さらに望ましくは保護パイプ上
面に流体の吹き込み短管を設け、その頂部にダスト浸入
防止用のカバーを布設したコークス炉炉締め装置。
プ内にテンションロッドを貫通させ、両側のバックステ
ーを介して炉体煉瓦を一定荷重で締めつけるコークス炉
の炉締め装置において、テンションロッドの過熱と腐食
を防止し、保護パイプ内の堆積ダストの除去が容易で、
かつ安価なコークス炉炉締め装置の提案。 【構成】 保護パイプの内面下端にテンションロッドを
支持する部材を配設し、さらに望ましくは保護パイプ上
面に流体の吹き込み短管を設け、その頂部にダスト浸入
防止用のカバーを布設したコークス炉炉締め装置。
Description
【0001】
本考案は、室炉式コークス炉の炉頂煉瓦の熱膨張収縮により、煉瓦の亀裂や浮 き上がり等によって、保護パイプ及びその内部のテンションロッドが局部過熱や 腐食により破断されることを防止する炉締め装置に関するものである。
【0002】
コークス炉は耐火煉瓦積構造の室炉であるが、これらの煉瓦積構造体を整形に 保つためと耐震強度を持たせるため、炉締め装置をコークス炉の長手方向と幅方 向(上・下)に設置している。 コークス炉1上部の炉幅方向の炉締め装置は、図1に示すように炉幅方向に炉 頂テンションロッド(これ以後テンションロッドと呼ぶ)3があり、保護パイプ 4内部へテンションロッド3を直接接触させて設置されていた。そのため、炉頂 煉瓦2の熱膨張収縮による煉瓦の亀裂や浮き上がり等によって、煉瓦目地やクラ ック箇所から、炉内の高熱を受けてパイプ4が過熱され、度々内部に設置してあ るテンションロッドの破断が発生していた。
【0003】 これを改善するため実開平4-106341号公報のように、テンションロッド(或い はクロスロッドとも呼ぶ)に突起をつけ、保護パイプとテンションロッドとの直 接接触を防止し、ロッドの温度上昇を抑制して、炉締め力を安定維持し、ロッド 破断(折損)を防止する方式が提案されている。 しかしながら、この方式では、ロッド表面の全長に亘り、非常に多くの突起片 が溶接で取り付けられており、溶接部のアンダーカット等による欠陥や残留応力 を伴い、かえって炉締め荷重が常時かかっていることで、欠陥部に応力集中を起 こし、破断する可能性が極めて大きいという問題があった。
【0004】 また突起片を多数つけるための製作工数が嵩むことで製作費が高くなる欠点が あった。その上溶接部の欠陥を検査するには、多くの時間が必要であり、しかも ロッドが長尺物で重量物のため、検査には特殊な治具や揚重機が必要となり、多 大な費用がかかる欠点があった。 また、バックステーと保護パイプの隙間より、パイプ内にダストが浸入堆積し 、堆積部で過熱や腐食の発生原因となっている。そのため、洗浄や掃除をするに も、多数ある突起片やリング片に邪魔されて、本来の機能が発揮できないという 問題があった。
【0005】
本考案の目的は、上記従来技術が抱えている問題点に鑑み、より簡単な手段に よりロッドの過熱と腐食を防止し、さらにはロッド内部の掃除等が容易にできる 室炉式コークス炉の炉締め装置を提案することである。
【0006】
すなわち、本考案は、室炉式コークス炉の炉頂煉瓦中に布設した保護パイプ内 にテンションロッドを貫通させて、両側のバックステーを介して炉体煉瓦を一定 荷重で締めつけるコークス炉炉締め装置において、該保護パイプの内面下端に該 テンションロッドを支持する部材を配設したことを特徴とするコークス炉炉締め 装置であり、また本考案は、上記考案に加えて室炉式コークス炉の炉頂煉瓦中に 布設した保護パイプ上面にさらに炉頂煉瓦を貫通した流体吹き込み用短管を設け 、かつ該短管頂部にダスト浸入防止用カバーを付設したことを特徴とするコーク ス炉炉締め装置である。
【0007】
本考案では、保護パイプの内面下端にテンションロッドを支持する部材を配設 したことにより、熱伝導が軽減され、テンションロッドの局部過熱が防止される ので、テンションロッドの寿命が大幅に延長される。 本考案では、またさらに、保護パイプ上面に炉頂煉瓦を貫通した流体吹き込み 用短管を設け、かつ該短管頂部にダスト浸入防止用カバーを付設したことにより 、空気又は水を簡単に吹き込むことができ、保護パイプ内のダストを容易に排出 することができ、ロッドの腐食原因(堆積ダスト)が排除されるのでロッドの寿 命が延びる。
【0008】 また、ロッドが部分過熱した場合でも、流体吹き込み用短管から冷却水等を吹 き込むことで、過熱部分の冷却が可能であり寿命の延長につながる。
【0009】
本考案の実施例を図1〜4に示す。 図1は本考案の全体説明図である。図2、図3は本考案の他の実施例を示す支 持部材と吹き込み用短管を示す斜視図である。図4は図1A−A部の拡大断面図 である。
【0010】 図2は、テンションロッド3には全く手を加えず、保護パイプ4の内面下端の 全長に亘ってテンションロッド3を支持する部材5を配設したものである。この 例では、保護パイプ4の下端部に対をなして設けた支持部材5がテンションロッ ド3を支持するように設けられており、さらに支持部材5の途中に支持部材貫通 孔13が穿たれている。この場合の支持部材5の保護パイプ4の下端部への固定 は、保護パイプ4の管端7に溶接されている。
【0011】 図3は、支持部材5の削減と洗浄効果をあげるために支持部材5を定尺ものと した保護パイプ(5.5m) の両端部に各2ケ所設置したものである。このパイプが 所定の長さ溶接により連結されて保護パイプ4を構成する。 図4は、支持部材5を保護パイプ4の内面両端部に各1点づつ設けたもので、 ロッド全長が比較的短いところやダスト堆積が多いところに適している。この例 では、支持部材5は保護パイプ4の下端部7において溶接されている。
【0012】 図1は、流体吹き込み用短管6を3ケ所設置したものである。この短管吹き込 み口から0.7MPa(7気圧) 程度の圧縮空気を吹き込むと、パイプ内の堆積ダストが 簡単に排出でき、ダストによるロッドの腐食がなくなった。またロッドの局部過 熱が発生した場合は、近傍の吹き込み用短管6から冷却水を適量注入することで 過熱防止ができ、ロッド寿命を大幅に延長することができた。
【0013】 なお、吹き込み用短管6ー1の頂部には吹き込み用短管用カバー6ー2が設け られているので、この部分からダストが浸入することは殆どない。
【0014】
本考案によれば、コークス炉炉頂煉瓦の熱膨張、収縮による煉瓦の亀裂、目地 切れや浮きあがり等の悪影響を最小限に抑えて、局部過熱等による炉頂テンショ ンロッドの破断を防止することで安定した炉締力を維持保証できるようになった 。そのためにテンションロッド補修費用の削減はもとより、ロッドの長寿命化が 図れ、最安価な炉締め装置の供給が可能となった。また、炉締力の維持が保証さ れることでコークス炉煉瓦のゆるみも防止され、ガス洩れの軽減等環境改善効果 もあり、かつコークス炉寿命延長に相当な効果が期待できる。
【図1】本考案の実施例を示す全体説明図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す斜視図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】図1のA−A部拡大断面図である。
1 コークス炉 2 炉頂煉瓦 3 テンションロッド 4 保護パイプ 5 支持部材 6ー1 吹き込み短管 6ー2 吹き込み短管用カバー 7 溶接部 8 炉締めスプリング 9 バックステー 10 ナット 11 上昇管 12 装炭車軌条 13 支持部材貫通孔
Claims (2)
- 【請求項1】 室炉式コークス炉の炉頂煉瓦中に布設し
た保護パイプ内にテンションロッドを貫通させて、両側
のバックステーを介して炉体煉瓦を一定荷重で締めつけ
るコークス炉炉締め装置において、該保護パイプの内面
下端に該テンションロッドを支持する部材を配設したこ
とを特徴とするコークス炉炉締め装置。 - 【請求項2】 室炉式コークス炉の炉頂煉瓦中に布設し
た保護パイプ上面に炉頂煉瓦を貫通した流体吹き込み用
短管を設け、かつ該短管頂部にダスト浸入防止用カバー
を付設したことを特徴とする請求項1記載のコークス炉
炉締め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12794U JP3000259U (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | コークス炉炉締め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12794U JP3000259U (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | コークス炉炉締め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3000259U true JP3000259U (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=43136274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12794U Expired - Lifetime JP3000259U (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | コークス炉炉締め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3000259U (ja) |
-
1994
- 1994-01-19 JP JP12794U patent/JP3000259U/ja not_active Expired - Lifetime
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