JP3000205B2 - 罠装置及びそれに使用するトリガー手段 - Google Patents

罠装置及びそれに使用するトリガー手段

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JP3000205B2 JP35817796A JP35817796A JP3000205B2 JP 3000205 B2 JP3000205 B2 JP 3000205B2 JP 35817796 A JP35817796 A JP 35817796A JP 35817796 A JP35817796 A JP 35817796A JP 3000205 B2 JP3000205 B2 JP 3000205B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は猪等の獣類を捕獲す
る罠装置及びそれに使用するトリガー手段に関するもの
である。更に詳しくは、仕掛け時の姿勢が安定し、正確
に作動して捕獲率も高い罠装置及びそれに使用するトリ
ガー手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】猪等の獣類を捕獲する罠装置には様々な
構造のものがあるが、その一例として図7に示した特開
平7−107891号公報に記載の罠がある。上記公報
記載の罠は次の構成を有している。罠9は短パイプ90
とL型の長パイプ91を備えている。短パイプ90の上
部には解除金具当接部92が設けられ、短パイプ90の
外周面には軸方向に解除金具当接部92上面に達する溝
が設けてある。解除金具当接部92には踏板93を載せ
る解除金具94が当接されている。解除金具94には引
張ワイヤ95の一端が接続され、他端側は溝を通って長
パイプ91に接続してある。そして、解除金具94が脱
落して短パイプ90の固定が解除されることにより長パ
イプ91に内蔵してある弾発ばね96によって短パイプ
90が弾き出されワイヤ97の括り輪98が引き絞られ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の罠には、次のような課題があった。 (a)解除金具94が解除金具当接部92に載置掛止さ
れている状態は非常に不安定である。従って、目的獣よ
り小さな動物による僅かな衝撃にも反応しやすく、誤作
動が起きやすい。また、上記理由から解除金具94のセ
ッティングがしにくく、安全性に難点がある。
【0004】(b)罠の構造上、罠を仕掛けたときに長
パイプ91上部の図7における奥行方向の回動が止めに
くく、更に罠が作動したときに長パイプ91が反作用に
よって図7におけるa方向に逃げやすい。このため、罠
周囲の土の踏み固めを入念に行う必要がある等、仕掛け
に時間がかかる。しかし、これでは人のにおいが周囲に
残るので獲物が警戒し、捕獲率が低下してしまう。
【0005】(c)短パイプ90が引張ワイヤ95によ
って周方向の動きの制限を受けているため、解除金具9
4の方向すなわちそれに載置される踏板93の方向を変
えることができない。このため、例えば罠を獣道沿いの
最も好適な場所に仕掛けようとしたとき、長パイプ91
の埋設方向に木の根や岩等があって罠が安定しない場合
に長パイプ91の方向を変えると踏板93の方向も変わ
ってうまく仕掛ることができないことがある。
【0006】本発明は上記課題を解消するもので、曲管
に弾発ばねを収容しトリガー手段を解除させることによ
り弾発ばねの弾発力を利用してワイヤの括り部を引き絞
る罠において、仕掛けが安全にでき、目的獣より小さな
動物による僅かな衝撃によって安易に誤作動を起こさ
ず、目的獣の捕獲率が高い罠装置及びそれに使用するト
リガー手段を提供することを目的とする。また、罠を仕
掛けるときに罠本体の固定が迅速かつ確実にできるよう
にし、周囲に人のにおいが極力残らないようにして、捕
獲率を向上させることができる罠装置及びそれに使用す
るトリガー手段を提供することを目的とする。更には、
罠を仕掛けるときの踏板の方向を任意に設定でき、罠本
体の固定方向がずれても踏板の方向を最も好適に設定す
ることができる罠装置及びそれに使用するトリガー手段
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、一端側にバネ停止手段を有する管体に弾発
バネが収容してあり、当該管体の他端側の開口部にワイ
ヤ挿通孔を有する作動体が配置してあり、上記管体には
上記作動体の上記ワイヤ挿通孔を貫通し上記作動体側の
外部に引き絞り可能な括り輪が形成してあるワイヤを備
えており、上記管体に上記作動体を上記弾発バネの付勢
力に抗して上記管体の開口部に固定するトリガー手段が
設けてあり、罠作動時には上記トリガー手段が解除され
上記弾発バネの作用によって上記作動体が弾き出され上
記括り輪が引き絞られる獣類を捕獲する罠装置であっ
て、上記管体は、罠装置の設置箇所に罠装置を固定する
ための部材と係合する係合手段を有することを特徴とす
る、罠装置である。
【0008】第2の発明にあっては、一方側の本質的に
水平な部分の端部にバネ停止手段を有する管体と、当該
管体の他方側の本質的に垂直な部分の開口部に配置して
ありワイヤ挿通孔を有する作動体と、上記管体に収容し
てあり上記バネ停止手段と上記作動体の間に反発方向の
付勢力を作用させる弾発バネと、上記管体に上記作動体
の上記ワイヤ挿通孔を貫通して設けられ上記作動体側の
外部には引き絞り可能な括り輪が形成してあるワイヤ
と、上記作動体を上記弾発バネの付勢力に抗して上記管
体の開口部に固定するトリガー手段とを備え、罠作動時
には上記トリガー手段が解除され上記弾発バネの作用に
よって上記作動体が弾き出され上記括り輪が引き絞られ
る獣類を捕獲する罠装置であって、上記管体は、罠装置
の設置箇所に罠装置を固定するための部材と係合する係
合手段を有することを特徴とする、罠装置である。
【0009】第3の発明にあっては、トリガー手段は、
作動体に設けてある掛止部と、管体に設けてある掛止ピ
ンと、踏板載置部を有しており、上部には上記掛止部と
上側から掛合する上部掛合部を有し、下部には上記掛止
ピンと下側から掛合する下部掛合部を有するトリガー具
と、を含んで構成されていることを特徴とする、第1ま
たは第2の発明に係る罠装置である。
【0010】第4の発明にあっては、掛止ピンは管体に
軸周方向へ回動可能かつ所定の位置で固定可能に設けて
ある回動調整体に設けられていることを特徴とする、第
3の発明に係る罠装置である。
【0011】第5の発明にあっては、係合手段は杭を挿
通させる管体であることを特徴とする、第1、第2、第
3または第4の発明に係る罠装置である。
【0012】第6の発明にあっては、トリガー具と作動
体を罠の作動前の状態にセッティングした初期状態を維
持して上記トリガー具が作動するのを防止する作動防止
手段を備えたことを特徴とする、第3の発明に係る罠装
置である。
【0013】第7の発明にあっては、一端側にバネ停止
手段を有する管体に弾発バネが収容してあり、当該管体
の他端側の開口部にワイヤ挿通孔を有する作動体が配置
してあり、上記管体には上記作動体の上記ワイヤ挿通孔
を貫通し上記作動体側の外部に引き絞り可能な括り輪が
形成してあるワイヤが取り付けてあり、上記管体に上記
作動体を上記弾発バネの付勢力に抗して上記管体の開口
部に固定するトリガー手段が設けてあり、罠作動時には
上記トリガー手段が解除され上記弾発バネの作用によっ
て上記作動体が弾き出され上記括り輪が引き絞られる獣
類を捕獲する罠装置に使用されるトリガー手段であっ
て、上記作動体に設けてある掛止部と、上記管体に設け
てある掛止ピンと、踏板載置部を有しており、上部には
上記掛止部と上側から掛合する上部掛合部を有し、下部
には上記掛止ピンと下側から掛合する下部掛合部を有す
るトリガー具と、を含んで構成されていることを特徴と
する、トリガー手段である。
【0014】第8の発明にあっては、トリガー具と作動
体を罠の作動前の状態にセッティングした初期状態を維
持して上記トリガー具が作動するのを防止する作動防止
手段を備えたことを特徴とする、第7の発明に係るトリ
ガー手段である。
【0015】(作 用) 第1、第2の発明に係る罠装置にあっては、罠を仕掛け
るときに管体を係合手段を使用して設置箇所に固定す
る。また、第5の発明に係る罠装置にあっては、管体を
固定するときに管体に杭を挿通して土に打ち込むことに
より確実な固定ができる。これによって、従来のように
罠周囲の土を踏み固めることによって罠を固定する方法
と比較して、一般に固定が迅速かつ確実にできる。従っ
て、罠の設置箇所に人のにおいが残りにくくなり、人の
においに起因する獲物の捕獲率の低下を防止できる。ま
た、罠が安定するので誤作動が起こりにくくなる。
【0016】第3の発明に係る罠装置及び第7の発明に
係るトリガー手段にあっては、トリガー具の踏板載置部
に載置されている踏板に荷重がかかるとトリガー具が下
部の掛止ピンを中心に回動し上部掛合部が作動体の掛止
部から外れる。これにより作動体が弾発バネの作用によ
り弾き出されワイヤの括り輪が引き絞られる。罠は作動
体の固定をトリガー具によって作動体の掛止部と曲り部
材の掛止ピンを上下に挟むようにして確実にできるの
で、トリガー具のセッティングがしやすく安全性に優れ
る。
【0017】第4の発明に係る罠装置にあっては、回動
調整体を管体の軸周方向に回して適当な位置で固定でき
る。トリガー具の下部掛合部を掛合する掛止ピンはこの
回動調整体に設けてあるので、回動調整体を回動調整す
ることによってトリガー具、すなわちトリガー具に載置
される踏板の方向も調整することができる。従って、例
えば罠を仕掛けるときに、最初に管体の方向を安定しや
すい方向へ向けて固定しても、それに関係なく踏板の方
向も最も好適な方向に設定することができ、罠の仕掛け
が確実にできる。
【0018】第6の発明に係る罠装置及び第8の発明に
係るトリガー手段にあっては、罠のセッティング時にお
いて、作動防止手段の作用によりトリガー具と作動体を
罠の作動前の状態にセッティングした初期状態を維持し
てトリガー具が作動するのを防止できるので、罠の持ち
運びやセッティングが安全にできる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る罠装置の第
1の実施の形態を示す一部省略斜視図、図2はトリガー
具の取り付け部の構造を示す一部を断面した説明図、図
3は作動体の斜視図、図4はトリガー具の分解斜視図で
ある。
【0020】符号A1は罠装置で、ほぼL状に曲った曲
管1を備えている。曲管1は短く形成してある縦部材1
1と、この縦部材11と直角方向に長く形成してある横
部材12及び両管11、12をつなぐ曲部材13で一体
に構成されている。曲管1の素材としては、塩化ビニ
ル、強化プラスチック等の合成樹脂の他、アルミニウム
等の金属があげられるが、それらに限定されるものでは
ない。曲管1の内部にはコイル状の弾発バネ2が収容さ
れている。弾発バネ2は伸び切った状態においては曲管
1より長く、圧縮した状態では曲管1内に収容される長
さに設定されている。
【0021】曲管1の横部材12の端部開口部には有底
円筒形の端部材14が固着されている。端部材14の端
壁の中央部にはワイヤ5を挿通する挿通孔140が設け
られている。曲管1の曲り内側には縦部材11から横部
材12にかけて補強リブ15が設けられている。また、
横部材12と曲部材13との境界部分の管の両側には係
合手段である円筒形の杭保持管16が縦方向に設けられ
ている。
【0022】縦部材11の端部開口部の下方には外周部
に円筒体を固着して、後で説明する回動調整体18が上
方へ抜け出るのを止めるストッパー17が設けられてい
る。ストッパー17より下方には縦部材11の外径より
やや径大の内径を有する円筒形状の回動調整体18が軸
周方向に回動可能に嵌め入れてある。回動調整体18の
側壁には直径方向の二箇所に外方へ突出させて掛止ピン
180が設けられている。また、回動調整体18の側壁
の各掛止ピン180の中間部分には側壁を貫通して螺合
されたネジ181が設けられている。回動調整体18は
ネジ181を締め付けることによって縦部材11の外周
部に固定することができ、掛止ピン180の軸周方向に
おける方向を適宜設定することができる。
【0023】縦部材11の端部開口部には本質的に有底
円筒形の作動体3が外嵌めされて配置されている。作動
体3の内径は作動体3が縦部材11に嵌め入れた状態で
スライドできる程度に縦部材11の外径より径大に形成
されている。作動体3の端壁にはワイヤ5を挿通する挿
通孔30が設けられている。作動体3の一方側の外壁部
には膨出された軸受部31が設けられている。軸受部3
1の上部には端壁上面より一段下がって掛止部32が設
けられている。また、軸受部31には横方向へ貫通して
ピン孔33が設けられている。
【0024】作動体3は上記弾発バネ2を圧縮して縦部
材11の端部開口部に嵌め入れた状態でトリガー具4に
よって固定されている。トリガー具4は上記回動調整体
18の掛止ピン180と上記作動体3の掛止部32と共
にトリガー手段を構成している。
【0025】トリガー具4は掛合体40と踏板受体43
を備えている。掛合体40は長方形状の基板41を有し
ている。基板41の一端部両側には下方へ直角に垂下し
てなる一対のL型のアーム板42が設けられている。基
板41には三箇所にネジ孔410が長さ方向に設けられ
ている。基板41のアーム板42側の端縁部は上部掛合
部411となっている。アーム板42の基部寄りにはそ
れぞれピン孔420が設けられている。また、アーム板
42の先部側の上縁部には上記掛止ピン180と掛合さ
せる下部掛合部である掛合凹部421がそれぞれ設けら
れている。
【0026】踏板受体43は掛合体40にネジ着して一
体化されている。踏板受体43は細板状の受板44を有
し、受板44の幅方向の一端部には止板45が直角に形
成されている。止板45の両端部にはワイヤ掛具46が
立設されている。ワイヤ掛具46の先端側は一方側へ湾
曲させてあり、外側には湾曲が緩やかな上挟持片460
が設けられ、内側には湾曲が急な下挟持片461が設け
られている。この構造によれば、上挟持片460と下挟
持片461によってワイヤ5を挟んで保持することがで
きる。
【0027】受板44の中間部分には止板45寄りにネ
ジ47を挿通する挿通孔440が設けられている。挿通
孔440の両側には受板44の下面に内側が直線状の突
出部442を形成するための凹部441が設けられてい
る。突出部442の内側の間隔は上記掛合体40の基板
41の幅よりやや広く設定されている。この構造によれ
ば、ネジ47を挿通孔440に挿通しネジ孔410に螺
着して踏板受体43と掛合体40を一体化したときに突
出部442がストッパーとなってネジ47を中心とする
踏板受体43の回動を防止できる。また、踏板受体43
の固定位置もネジ孔410の位置によって三段階に調整
することができる。
【0028】この構造によって、踏板受体43は掛合体
40で作動体3を固定したまま固定位置を変えることが
可能であり、罠を仕掛けるときに踏板の細かな位置の調
整を行うような場合に作業が容易にできる。また、梃子
の原理により踏板受体43の固定位置が作動体3から遠
くなるにつれてトリガー具4の作動感度が敏感になるの
で、これによって作動感度の調整も可能である。
【0029】曲管1の内部には弾発バネ2の内部空間部
を通ってワイヤ5が挿通してある。ワイヤ5の一端側は
作動体3の挿通孔30から外部に延出され、絞り金具5
0を経て括り輪51が形成されている。また、ワイヤ5
のうち端部材14の挿通孔140の外部側には停止ピン
52が装着されている。符号53は猿環でワイヤ5の撚
れによる切断、損傷を防止するものである。
【0030】トリガー具4による作動体3の固定は次の
ように行われる。まず、作動体3を弾発バネ2の付勢力
に抗して押し下げ、曲管1の縦部材11の端部開口部に
嵌め入れる。次に、トリガー具4のアーム板42の掛合
凹部421を回動調整体18の掛止ピン180に下方か
ら当てがい、上部掛合部411下面を作動体3の掛止部
32に掛合させる。作動体3は弾発バネ2の作用によっ
て上方へ強く付勢されているので、作動体3はトリガー
具4で縦部材11の端部開口部に固定される。なお、回
動調整体18はストッパー17に当って上方へ抜けるこ
とはない。
【0031】符号6は安全装置であるストッパーピンで
ある。ストッパーピン6は先部60がピンによって屈曲
可能に設けてある。ストッパーピン6はアーム板42の
ピン孔420と作動体3のピン孔33に挿通され、先部
60を倒して装着される。これにより、トリガー具4は
作動体3から外れなくなり、罠が作動するのを防止する
ことができる。
【0032】(作 用) 図5は本発明に係る罠装置を仕掛けた状態を示す説明図
である。図1ないし図5を参照して本発明に係る罠装置
の作用を説明する。まず、獣道等に踏板7を落とし込む
ための穴8を掘り、図5に示すように曲管1を設置し、
杭9を杭保持管16に挿通して打ち込んで罠を固定す
る。次に、踏板7を穴8の縁とトリガー具4の踏板載置
体43に掛け渡し、その上部にワイヤ5の括り輪51を
広げて載置する。このとき、括り輪51を踏板載置体4
3のワイヤ掛具46で挟持して輪を確実に広げるように
する。なお、ワイヤ掛具46は括り輪51を高くして作
動時における土の抵抗を軽減する作用も有している。
【0033】罠の設置現場の状況によって、踏板7の方
向を調整する必要がある場合は、回動調整体18のネジ
181を緩めて方向を調整すれば調整が容易にできる。
ワイヤ5の他端部は近くの立ち木等に括り付けておく。
罠の上には土や草をおいてカムフラージュしておく。な
お、罠の設置後はストッパーピン6は抜いておき、罠を
作動可能にしておく。
【0034】獲物10が踏板7を踏み抜くと、トリガー
具4が外れて作動体3の固定が解除される。これによ
り、弾発バネ2の作用によって作動体3は上方へ弾き出
され、ワイヤ5の括り輪51が引き絞られ、獲物10の
足が括られる。なお、曲管1内部壁にテフロン加工等、
滑性を高めるための表面加工を施しておけば抵抗が少な
くなるため弾発バネ2の伸長はよりスムーズに行われ
る。なお、罠作動の際には曲管1に括り輪51を引き絞
る際の反作用が瞬間的に作用するが、曲管1は杭9によ
って固定されているので逃げが生じることがなく、獲物
10の足を確実に括ることができる。
【0035】図6は罠装置の第2の実施の形態を示す一
部省略斜視図である。なお、図6においては罠装置A1
と同一または同等箇所には同一の符号を付して示してい
る。罠装置A2の曲管1は上記罠装置A1の曲管1と相
違して縦部材、横部材等の直線部分はなく、一方の端部
から他方の端部まで緩やかに湾曲させてある。この構造
によれば、弾発バネ2が伸びるときの曲管1の内壁との
摩擦抵抗が小さくなり、括り輪51を引絞る力もより強
くなる。
【0036】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形
が可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)請求項1、2記載の罠装置にあっては、罠を仕掛
けるときに管体を係合手段を使用して設置箇所に固定す
る。また、第5の発明に係る罠装置にあっては、管体を
固定するときに管体に杭を挿通して土に打ち込むことに
より確実な固定ができる。これによって、従来のように
罠周囲の土を踏み固めることによって罠を固定する方法
と比較して、一般に固定が迅速かつ確実にできる。従っ
て、罠の設置箇所に人のにおいが残りにくくなり、人の
においに起因する獲物の捕獲率の低下を防止できる。ま
た、罠が安定するので誤作動が起こりにくくなる。
【0038】(b)請求項3記載の罠装置及び請求項7
記載のトリガー手段にあっては、トリガー具の踏板載置
部に載置されている踏板に荷重がかかるとトリガー具が
下部の掛止ピンを中心に回動し上部掛合部が作動体の掛
止部から外れる。これにより作動体が弾発バネの作用に
より弾き出されワイヤの括り輪が引き絞られる。罠は作
動体の固定をトリガー具によって作動体の掛止部と曲り
部材の掛止ピンを上下に挟むようにして確実にできるの
で、トリガー具のセッティングがしやすく安全性に優れ
る。
【0039】(c)請求項4記載の罠装置にあっては、
回動調整体を管体の軸周方向に回して適当な位置で固定
できる。トリガー具の下部掛合部を掛合する掛止ピンは
この回動調整体に設けてあるので、回動調整体を回動調
整することによってトリガー具、すなわちトリガー具に
載置される踏板の方向も調整することができる。従っ
て、例えば罠を仕掛けるときに、最初に管体の方向を安
定しやすい方向へ向けて固定しても、それに関係なく踏
板の方向も最も好適な方向に設定することができ、罠の
仕掛けが確実にできる。
【0018】(d)請求項6記載の罠装置及び請求項8
記載のトリガー手段にあっては、罠のセッティング時に
おいて、作動防止手段の作用によりトリガー具と作動体
を罠の作動前の状態にセッティングした初期状態を維持
してトリガー具が作動するのを防止できるので、罠の持
ち運びやセッティングが安全にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る罠装置の第1の実施の形態を示す
一部省略斜視図。
【図2】トリガー具の取り付け部の構造を示す一部を断
面した説明図。
【図3】作動体の斜視図。
【図4】トリガー具の分解斜視図。
【図5】罠装置を仕掛けた状態を示す説明図。
【図6】罠装置の第2の実施の形態を示す一部省略斜視
図。
【図7】従来の罠の一例を示す説明図。
【符号の説明】
A1 罠装置 1 曲管 11 縦部材 12 横部材 13 曲部材 14 端部材 140 挿通孔 15 補強リブ 16 杭保持管 17 ストッパー 18 回動調整体 180 掛止ピン 181 ネジ 2 弾発バネ 3 作動体 30 挿通孔 31 軸受部 32 掛止部 33 ピン孔 4 トリガー具 40 掛合体 41 基板 410 ネジ孔 411 上部掛合部 42 アーム板 420 ピン孔 421 掛合凹部 43 踏板受体 44 受板 440 挿通孔 441 凹部 442 突出部 45 止板 46 ワイヤ掛具 460 上挟持片 461 下挟持片 47 ネジ 5 ワイヤ 50 絞り金具 51 括り輪 52 停止ピン 53 猿環 6 ストッパーピン

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側にバネ停止手段を有する管体に弾
    発バネ(2)が収容してあり、当該管体の他端側の開口部
    にワイヤ挿通孔を有する作動体(3)が配置してあり、上
    記管体には上記作動体(3)の上記ワイヤ挿通孔を貫通し
    上記作動体(3)側の外部に引き絞り可能な括り輪(51)が
    形成してあるワイヤ(5)を備えており、上記管体に上記
    作動体(3)を上記弾発バネ(2)の付勢力に抗して上記管体
    の開口部に固定するトリガー手段が設けてあり、罠作動
    時には上記トリガー手段が解除され上記弾発バネ(2)の
    作用によって上記作動体(3)が弾き出され上記括り輪(5
    1)が引き絞られる獣類を捕獲する罠装置であって、 上記管体は、罠装置の設置箇所に罠装置を固定するため
    の部材と係合する係合手段を有することを特徴とする、 罠装置。
  2. 【請求項2】 一方側の本質的に水平な部分の端部にバ
    ネ停止手段を有する管体と、当該管体の他方側の本質的
    に垂直な部分の開口部に配置してありワイヤ挿通孔を有
    する作動体(3)と、上記管体に収容してあり上記バネ停
    止手段と上記作動体(3)の間に反発方向の付勢力を作用
    させる弾発バネ(2)と、上記管体に上記作動体(3)の上記
    ワイヤ挿通孔を貫通して設けられ上記作動体(3)側の外
    部には引き絞り可能な括り輪(51)が形成してあるワイヤ
    (5)と、上記作動体(3)を上記弾発バネ(2)の付勢力に抗
    して上記管体の開口部に固定するトリガー手段とを備
    え、罠作動時には上記トリガー手段が解除され上記弾発
    バネ(2)の作用によって上記作動体(3)が弾き出され上記
    括り輪(51)が引き絞られる獣類を捕獲する罠装置であっ
    て、 上記管体は、罠装置の設置箇所に罠装置を固定するため
    の部材と係合する係合手段を有することを特徴とする、 罠装置。
  3. 【請求項3】 トリガー手段は、 作動体(3)に設けてある掛止部(32)と、 管体に設けてある掛止ピン(180)と、 踏板載置部を有しており、上部には上記掛止部(32)と上
    側から掛合する上部掛合部(411)を有し、下部には上記
    掛止ピン(180)と下側から掛合する下部掛合部を有する
    トリガー具(4)と、 を含んで構成されていることを特徴とする、 請求項1または2記載の罠装置。
  4. 【請求項4】 掛止ピン(180)は管体に軸周方向へ回動
    可能かつ所定の位置で固定可能に設けてある回動調整体
    (18)に設けられていることを特徴とする、 請求項3記載の罠装置。
  5. 【請求項5】 係合手段は杭を挿通させる管体であるこ
    とを特徴とする、 請求項1、2、3または4記載の罠装置。
  6. 【請求項6】 トリガー具(4)と作動体(3)を罠装置の作
    動前の状態にセッティングした初期状態を維持して上記
    トリガー具(4)が作動するのを防止する作動防止手段を
    備えたことを特徴とする、 請求項3記載の罠装置。
  7. 【請求項7】 一端側にバネ停止手段を有する管体に弾
    発バネ(2)が収容してあり、当該管体の他端側の開口部
    にワイヤ挿通孔を有する作動体(3)が配置してあり、上
    記管体には上記作動体(3)の上記ワイヤ挿通孔を貫通し
    上記作動体(3)側の外部に引き絞り可能な括り輪(51)が
    形成してあるワイヤ(5)が取り付けてあり、上記管体に
    上記作動体(3)を上記弾発バネ(2)の付勢力に抗して上記
    管体の開口部に固定するトリガー手段が設けてあり、罠
    作動時には上記トリガー手段が解除され上記弾発バネ
    (2)の作用によって上記作動体(3)が弾き出され上記括り
    輪(51)が引き絞られる獣類を捕獲する罠装置に使用され
    るトリガー手段であって、 上記作動体(3)に設けてある掛止部(32)と、 上記管体に設けてある掛止ピン(180)と、 踏板載置部を有しており、上部には上記掛止部(32)と上
    側から掛合する上部掛合部(411)を有し、下部には上記
    掛止ピン(180)と下側から掛合する下部掛合部を有する
    トリガー具(4)と、 を含んで構成されていることを特徴とする、 トリガー手段。
  8. 【請求項8】 トリガー具(4)と作動体(3)を罠の作動前
    の状態にセッティングした初期状態を維持して上記トリ
    ガー具(4)が作動するのを防止する作動防止手段を備え
    たことを特徴とする、 請求項7記載のトリガー手段。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102051740B1 (ko) * 2018-03-22 2019-12-03 유영배 낙상 방지 안전 휠체어 브레이크 장치

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