JP3656679B2 - 足括り罠の作動制御装置及びそれを備えた足括り罠 - Google Patents

足括り罠の作動制御装置及びそれを備えた足括り罠 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は足括り罠の作動制御装置及びそれを備えた足括り罠に関するものである。更に詳しくは、夜間にのみ作動し、昼間は作動しないようにする制御が正確にできる足括り罠の作動制御装置及びそれを備えた足括り罠に関する。
【0002】
【従来技術】
狩猟用法定猟具である足括り罠は、昼間は作動装置である引き金等を解除して作動しないようにし、乙種猟師が使用する猟犬が罠にかかったり、猟師自身が罠にかかることを防止するのが望ましい。
従来の罠においては、罠のセット(作動可能な状態)及びセット解除(作動不能な状態)は甲種猟師が手動で行う必要があり、毎日朝夕に罠を仕掛けた場所を巡回して罠のセットとセット解除を行うので、罠及び罠周辺に人間臭が残り、目的獣に感知されて罠に掛かりにくくなっていた。このため、罠は一旦セットされると、セット解除されることなく作動可能な状態のまま設置されているのが実情である。
従って、上記したような、昼間に乙種猟師や猟犬が罠を作動させてしまって怪我をすることによるトラブルが後を絶たない。
【0003】
これを解決するものとして、昼間には作動せず、夜間にのみ作動するよう制御できるようにした罠が実開昭61−115081号公報に開示されている。この罠は、ロックピンソレノイドで作動するロックピンを光センサーを使用することにより制御し、跳上ピンを掛止している引き金を昼間はロックピンで後方から支えてロックすることによって罠が作動しないようにし、夜間はロック解除して罠が作動するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報記載の罠には次のような課題があった。
(a)引き金を後方からシリンダーロッドで支えてロックする構造であるので、踏板が踏まれたときにシリンダーロッドの軸方向に大荷重がかかることを想定しなければならない。従って、耐久性が高い大型のエアシリンダーが必要であり、更にエアシリンダーの固定部分の構造も強固にする必要があるので、罠が大型化して重量が重くなるばかりでなく、製造コストが高くなる。
【0005】
(b)上記公報に記載された罠のロックピンソレノイドは地中穴の内部にむき出しになっているので、ロックピンと引き金との間に草や木の葉が挟まったり、あるいは凍結した土が邪魔になったりして引き金のロックが不安定となる場合がある。
【0006】
本発明は上記課題を解決するもので、夜間には罠を作動可能なようにし、昼間には罠が作動しないようにする足括り罠において、罠を小型軽量化して製造コストを安価に抑えるようにすると共に罠の制御が正確にできる、足括り罠の作動制御装置及びそれを備えた足括り罠を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
滑具を含むループ状の捕獲部を有し、上記滑具のスライドによって上記捕獲部が絞られるワイヤロープと、受アームと、跳上げ方向に付勢して設けてあり先部には上記ワイヤロープを引き上げるワイヤ絞り具を有する跳上アームと、上記受アームの先部に回動可能に設けられ、上記跳上アームを付勢力に抗した状態で掛止し、下方へ回動することにより上記跳上アームの掛止を解除する踏板受具とを備えている足括り罠の作動制御装置であって、
受アームに取付可能な先端部材を有しており、
上記先端部材の先端部には踏板受具を回動できるように掛止できる掛止隙間部が設けられており、
ケースを有し、ケースの内部には作動制御部材と制御手段が水密に封鎖されて収容してあり、
上記作動制御部材は、上記掛止隙間部内で上記踏板受具の回動平面と交差するよう移動して上記踏板受具の回動阻止及び阻止解除を行うよう構成してあり、
上記制御手段は、光センサーによる周囲の明るさの検知または限時手段による所定の時間帯において、上記作動制御部材を移動させて上記踏板受具の回動を阻止して罠が作動不能となるようにし、その他の時間帯においては上記作動制御部材を上記踏板受具の回動を阻止しない位置に移動させて罠が作動可能になるよう構成してあることを特徴とする、
足括り罠の作動制御装置である。
【0008】
第2の発明にあっては、
滑具を含むループ状の捕獲部を有し、上記滑具のスライドによって上記捕獲部が絞られるワイヤロープと、受アームと、跳上げ方向に付勢して設けてあり先部には上記ワイヤロープを引き上げるワイヤ絞り具を有する跳上アームと、上記受アームの先部に回動可能に設けられ、上記跳上アームを付勢力に抗した状態で掛止し、下方へ回動することにより上記跳上アームの掛止を解除する踏板受具とを備えている足括り罠の作動制御装置であって、
受アームに取付可能な先端部材を有しており、
上記先端部材の先端部には踏板受具を回動できるように掛止できる掛止隙間部が設けられており、
ケースを有し、ケースの内部にはロックピンと制御手段が水密に封鎖されて収容してあり、
ケースのうち掛止隙間部に対応する壁部にはロックピンが進退するピン孔が貫通して設けてあり、
掛止隙間部には踏板受具を回動可能に掛止する掛止ピンが固定してあり、
上記ロックピンは、上記掛止隙間部内で上記踏板受具の回動平面と交差するよう移動し上記踏板受具のロック孔へ挿通して回動阻止及び逆に移動して阻止解除を行うよう構成してあり、
上記制御手段は、光センサーによる周囲の明るさの検知または限時手段による所定の時間帯において、上記作動制御部材を移動させて上記踏板受具の回動を阻止して罠が作動不能となるようにし、その他の時間帯においては上記作動制御部材を上記踏板受具の回動を阻止しない位置に移動させて罠が作動可能になるよう構成してあることを特徴とする、
足括り罠の作動制御装置である。
【0009】
第3の発明にあっては、
滑具を含むループ状の捕獲部を有し、上記滑具のスライドによって上記捕獲部が絞られるワイヤロープと、受アームと、跳上げ方向に付勢して設けてあり先部には上記ワイヤロープを引き上げるワイヤ絞り具を有する跳上アームと、上記受アームの先部に回動可能に設けられ、上記跳上アームを付勢力に抗した状態で掛止し、下方へ回動することにより上記跳上アームの掛止を解除する踏板受具とを備えている足括り罠と、
請求項1または2記載の足括り罠の作動制御装置と、
を備えており、
上記作動制御装置は上記受アームの先部に接続されており、上記踏板受具は掛止隙間部に回動可能に掛止されていることを特徴とする、
足括り罠である。
【0010】
光伝送手段としては、例えば光ファイバー、光伝送線路、光導波管などであるが、これらに限定されない。
光センサーとしては、例えば光導電形としてホトセル、光起電力形としてホトダイオード、ホトトランジスタ、その他、光電子放出形、熱電効果形のもの等があるが、これらに限定はされない。
【0011】
(作 用)
足括り罠の作動制御装置によれば、跳上アームをトリガー手段である踏板受具で掛止して罠を仕掛けた後に、罠の周囲の明るさが所定の明るさより明るいときには作動制御部材が励磁手段等によって移動し、踏板受具の回動が阻止されて罠が作動不能となる。罠周囲の明るさが所定の明るさに満たないときには作動制御部材が踏板受具の回動を阻止しない位置に移動し罠が作動可能となる。
また、限時手段により制御するものにあっては、所定の時間帯においては作動制御部材が移動し、踏板受具の回動が阻止されて罠が作動不能となる。その他の時間帯においては作動制御部材が踏板受具の回動を阻止しない位置に移動し、罠が作動可能になる。
【0012】
そして、作動制御部材は踏板受具の回動平面と交差するよう移動して踏板受具の回動阻止及び阻止解除を行うので、踏板が踏まれたときには作動制御部材を剪断する方向に荷重がかかり、作動制御部材の強度を強くすれば大荷重でも耐えることができる。
つまり、作動制御部材を移動させる機構部には罠作動時の荷重がかからないので、例えば、耐久性が高い大型のエアシリンダー等の駆動機構部を必要とせず、構造も簡単にできるので、罠を小型化でき、製造コストの安価にできる。
【0013】
制御手段が、光センサーと、光センサーに罠の周囲の明るさを伝える光伝送手段とを含むものにあっては、
光伝送手段によって光センサーに伝えられる罠の周囲の明るさが所定の明るさより明るいときには、跳上アームを踏板受具で掛止して罠を仕掛けた後の踏板受具の回動が作動制御部材によって阻止され、罠が作動不能となる。
また、罠の周囲の明るさが所定の明るさに満たないときには踏板受具の回動が作動制御部材で阻止されないので罠が作動可能となる。
光伝送手段によれば光センサーから離れた場所の明るさを光センサーに伝えて検知できるので、例えば罠が地面の穴に仕掛られ、かつカムフラージュのために草や木の葉がかぶせてあるときでも、罠の周囲の明るさを光センサーに確実に伝えることが可能である。
【0014】
作動制御部材がケースの内部に収容してあるものにあっては、罠のカムフラージュに使用される草や木の葉または土が回動阻止手段の作動を邪魔することはないので作動が安定する。従って、夜間に罠を作動可能なようにし、昼間には罠が作動しないようにする罠の制御が確実にできる。
【0015】
受アームがシャフトと先端部材を備えており、ケースは先端部材と型成形により一体に形成してあるものにあっては、製造時において先端部材にケースを取着する組み立て工程が不要となるので、製造効率が向上する。また、一体化されることによって強度、耐久性が向上する。
【0016】
先端部材はシャフトに着脱手段を介し固着してあるものにあっては、必要に応じて先端部材を他のものと交換できる。すなわち、例えば作動制御装置を使用しないときには、ケースが一体形成されていない先端部材と交換して、昼間の作動阻止等を行わない通常の罠としての使用が可能となる。
【0017】
罠の作動制御装置を備えた罠にあっては、光センサーの感度の設定を適正に行うことによって、昼間の明るいときには罠を作動不能とし、夜になって暗くなれば罠を作動可能とする制御を自動的に行うことが可能となる。
また、限時手段によって罠の作動制御を行うものにあっては、悪天候により周囲が暗くなった場合でも影響なく制御ができ、昼間であるにも関わらず罠が作動不能になるような事態を防止できる。
これによって、昼間に猟犬や猟師が罠の踏板などを過って踏んでも罠は作動しないので怪我をすることはなく、作動後に罠を仕掛け直す手間もかからない。また、夜間に目的獣が踏板を踏めば罠は正常に作動する。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る足括り罠の一実施の形態を示す斜視図、図2は図1に示す足括り罠の罠本体を示す側面図、図3は下部先端部材に設けられた作動制御装置の分解斜視図、図4は下部先端部材に設けられた作動制御装置の平面図、図5は光ファイバーの取付構造を示す分解斜視図、図6は踏板受具の係合構造を示す説明図、図7は上部先端部材の斜視図である。
【0019】
足括り罠Aは受アーム1と、跳ね上がって、後述するワイヤロープ5のループ状の捕獲部50を引き絞る跳上アーム2を備えている。
受アーム1はシャフト10を備えている。シャフト10の先端部には下部先端部材11が取り付けてある。
図3を主に参照する。下部先端部材11は軸ロッド110を備えている。軸ロッド110の先端部には作動制御装置7のケース71、72がロストワックス法による精密鋳造で一体に設けてある。作動制御装置7については後述する。
【0020】
軸ロッド110先部の上部側にはU板状のワイヤ案内具111が設けてある。ワイヤ案内具111の各側板にはそれぞれ軸孔112が設けてある。軸孔112間には、後述する上部先端部材21と同様にして滑車113が装着されている。 滑車113はヘッド部を有する軸ネジ114により側板間に配置され、軸ネジ114の先部に、後述する上部先端部材21の滑車232と同様、ゴムリングとナットを取り付けて装着される(図7参照)。
【0021】
軸ロッド110の後端部の上部側にはU板状の跳上げ防止具115が設けてある。跳上げ防止具115の各側板の上部にはそれぞれ軸孔116が設けてある。 罠の仕掛け前においては、軸孔116間にはストッパーネジ117が装着されており、ストッパーネジ117は跳上アーム2が跳ね上がらないようにする安全装置となる。
軸孔116の下側にはストッパーネジ117に設けてある紐118の一端部を繋ぐ挿通孔119が設けてある。なお、ストッパーネジ117の先部には蝶ナット120が螺合されて抜け防止が図られる。
また軸ロッド110の後端部には差込口121(図2参照)が設けてあり、その両側部には差込口121に貫通する取着孔122が設けてある。
【0022】
跳上げ防止具115の下部にはバネ掛止具123が設けてある。バネ掛止具123の前部にはコイルバネ18の一端部を掛止する、斜め下方へ切り込まれた掛止部124が設けてある(図2参照)。
なお、シャフト10の先端部には下部先端部材11の取着孔122と対応する挿通孔(図示省略)が直径方向に貫通して設けてある。
そして、下部先端部材11はシャフト10先端部に差込口121をはめ入れ、取着孔122と挿通孔を合せ、ボルト・ナット125により取り外し可能に固定されている。なお、本実施の形態では丸棒と円管をボルト・ナット125により取り付ける構造であるが、例えば、角棒と角穴管を嵌め合わせてピンで止める構造、丸棒と円管をネジによって螺着する構造等を採用することもできる。
【0023】
上記作動制御装置7は上記軸ロッド110と連続する軸体70を有し、軸体70の両側にはケース71、72が設けてある。一方のケース71には収容空間部701が設けてあり、内部には電池Bが収容される。
他方のケース72には収容空間部702、703が設けてある。収容空間部703には光センサー(図示省略)を含む制御基板73が内蔵されている。収容空間部702にはソレノイド(自己保持型)74が内蔵されている。ソレノイド74は作動制御部材となるロックピン75を備えている。
【0024】
ケース71、72には、それぞれ蓋板704とパッキンシート705が取着ネジ706を介し装着されて収容空間部701、702、703は水密に封鎖される。
蓋板704の上記収容空間部703に対応する部分には蓋板704を貫通して光ファイバーFが取り付けてある。
【0025】
ここで、図5を参照して光ファイバーFの取り付け部の構造を説明する。
蓋板704には収容空間部703に貫通して装着孔707が設けてある(図示は省略しているがパッキンシート705にも同様に孔が設けてある)。装着孔707の上部側にはネジ部708が設けてあり、その下部にはネジ部708より径小の挿通孔(図示省略)が設けてある。
ネジ部708には固定ボルト709が螺着される。固定ボルト709には挿通孔710が軸方向へ貫通して設けてある。ネジ部708下部には座金711とリング状のパッキン712が収容される。
【0026】
光ファイバーFを取り付ける手順は次のとおりである。
座金711とパッキン712をネジ部708に収容し、ネジ部708に固定ボルト709を緩く螺合する。
罠が仕掛られる穴から外部へ延出可能な長さに設けられた光ファイバーFの一端側を固定ボルト709の挿通孔710から座金711、パッキン712、更に挿通孔に通し、制御基板73に設けられた光センサーに近接させ、明るさを検知できるようにする。
そして、固定ボルト709をきつく締付けると、パッキン712は座金711で押し潰されて内径が小さくなり、光ファイバーFはこれにより水密に挟持される。
【0027】
上記軸体70の先端部には縦方向に切欠されて掛止隙間部76が設けてある。掛止隙間部76は後述する踏板受具3の下部掛止片33が動けるように下部掛止片33の厚さよりやや広い幅に形成してある。
上記ケース72のうち掛止隙間部76に対応する壁部にはロックピン75が進退するピン孔77が貫通して設けてある。また、ピン孔77の内部には水密のためのシール部材78が設けてある(図4参照)。
【0028】
掛止隙間部76の上部には掛止ピン79が横切るようにして固定してある。また、軸体70の下部には軸受部材700が設けてある。軸受部材700はシャフト10の軸線方向と平行な底面(図示省略)を有している。
軸受部材700には固定棒ホルダー13が軸ピン130によって前後方向に回動可能に取り付けてある。固定棒ホルダー13下部はほぼ円筒状に形成されており、上部の後部側には軸受部材700の底面と当接し、受アーム1を固定棒ホルダー13の軸線方向と直角状態で支える受具131が設けてある。
なお、軸体70の下部には軸受部材700と隣接してバネ掛止具713が設けてある。
【0029】
上記作動制御装置7の掛止ピン79と後述する上部先端部材21の掛止片233にはトリガー手段である踏板受具3が掛止される。
踏板受具3は踏板4を受けるL板状の受部材30を備えている。受部材30の両端寄りには拡開片31が立設されている。受部材30の後部側中央部には、上部掛止片32が受部材30と直角に設けてある。上部掛止片32の下部にはほぼL型の下部掛止片33が垂設されている。下部掛止片33の先端上部には掛止ピン79に掛止される掛止凹部34が設けてある。
また、掛止凹部34の下方には、掛止凹部34を掛止ピン79に掛止したときに上記ロックピン75に対応するロック孔35が設けてある。
【0030】
跳上アーム2はシャフト20を備えている。シャフト20の先端部には上部先端部材21が設けてある。シャフト20の中間部には横方向へ貫通した通孔25が設けてある。
図7を参照する。
上部先端部材21はロストワックス法による精密鋳造で型成形されている。上部先端部材21は軸ロッド22を備えている。軸ロッド22の先端部には斜め下方へ傾斜したワイヤ絞り具23が設けてある。軸ロッド22の後端部には、シャフト20の先端部を差込む差込口24(図2参照)が設けてある。
【0031】
ワイヤ絞り具23は所要間隔をおいて設けられた側板230を備えている。各側板230には、それぞれ軸孔238が設けてある。各側板230の前部には、この軸孔238を中心とする円弧状に張出したガード部231が設けてある。ガード部231の縁部は、側板230間に装着される滑車232の周縁より張出すように設けてある。
ガード部231によれば、罠作動時に後述するワイヤロープ5の滑具51が滑車232に当たることがないので滑車232は破損しない。従って、例えば捕獲に失敗して滑車232が残っている場合には、そのまま使用することができる。また、滑車232の周縁部がガード部231の縁部より内側にあるので、罠作動時に草などを巻き込みにくく、滑車232の回転に支障をきたすことを防止できる。
【0032】
また、従来の罠では跳上げアームが跳ね上がるときに滑具の下縁部が踏板受具を掛止する掛止部に瞬間的に引っ掛り、ワイヤロープが滑具を摺通する際の抵抗が大きくなって、ワイヤロープの捕獲部を引き絞るタイミングが遅れて目的獣を逃がしてしまうことがあった。
しかし、本発明に係る罠ではガード部231が前方に張出していることによって、滑具51が後述する掛止片233に引っ掛ることはなく、ワイヤロープ5の捕獲部50を引き絞るタイミングが遅れることを防止できる。
【0033】
各側板230の下端部には、上部に平面部234を有する掛止片233が設けてある。上記滑車232はヘッド部を有する軸ネジ235により側板230間に配置され、軸ネジ235の先部にゴムリング236とナット237を取り付けて装着される。
滑車232の上部側の隙間部分がワイヤ挿通部239となっており、ワイヤ挿通部239の位置は、跳上アーム2が跳ね上がる際の軸線の作動軌跡と重なる位置に設けてある。
上部先端部材21はシャフト20先端部に差込口24を嵌め入れ、溶接によって固着されている。なお、上部先端部材21を上記下部先端部材11と同様にボルト・ナット等を介し取り外し可能に取着することもできる。
【0034】
図1、図2を参照する。
受アーム1の後部には受基部アーム19が設けてある。また、跳上アーム2の後部には跳上基部アーム29が設けてある。受基部アーム19と跳上基部アーム29は軸ピン27により回動可能に軸着されている。
受基部アーム19の後部側は板状に形成されており、前端部はやや折曲され円管状に形成されて差込口190が設けてある。
【0035】
なお、191はストッパー段部であり、跳上基部アーム29の下側の前縁部が当たることにより跳上げアーム2と受アーム1が一定の開き角度で止まるようになっている。これによると、ワイヤロープ5のストッパーピン54の位置設定など罠のセッティングがしやすく、捕獲率も向上する。
跳上基部アーム29の後部側は板状に形成されており、前端部はやや折曲され円管状に形成されて差込口290が設けてある。また、跳上基部アーム29の後端部にはコイルバネ18の一端部を掛止する掛止部291が設けてある。
【0036】
受基部アーム19、跳上基部アーム29は、シャフト10、20先端部に差込口190、290をはめ入れ、溶接によって固着されている。なお、受基部アーム19と跳上基部アーム29は上記下部先端部材11と同様にボルト・ナット等を介し取り外し可能に取着することもできる。
そして、掛止部124、291間には、跳上アーム2を跳ね上げ方向へ付勢するコイルバネ18が取り付けられている。コイルバネ18には円筒形のカバー17が被せてある。
なお、掛止部291の下部側はやや細く形成してあり、コイルバネ18の装着後にはハンマーなどで叩いて変形させる。これにより、掛止部124が斜め下方へ切り込まれていることも相まって、コイルバネ18は作動時の衝撃などによっても容易には外れない。
【0037】
跳上アーム2と受アーム1には捕獲用のワイヤロープ5(図1参照)が装着される。ワイヤロープ5の先端部にはU板状の滑具51が取り付けてある。ワイヤロープ5の先端部は滑具51の一方の先部に貫通させてストッパー52で止めてある。ワイヤロープ5は先部でループ状の捕獲部50をつくり、滑具51の基部に摺通可能に貫通させてある。
【0038】
ワイヤロープ5はワイヤ挿通部239を通ってワイヤ絞り具23に挿通され、滑車113の下部を通ってワイヤ案内具111に挿通されている。ワイヤロープ5の後部側は、更に跳上げ防止具115を通ってシャフト20の通孔25に取り付けてある番線26で括られて、後方へ延ばしてある。なお、ワイヤロープ5において番線26より後部側にはストッパーピン54が差込んである。
ワイヤロープ5の後端部には猿環53を介して延長ワイヤロープ6に接続されている。なお、延長ワイヤロープ6の後部は立ち木Wに括り付けられる。
【0039】
(作 用)
図8は罠作動時における踏板受具の動きを示す説明図、図9は罠作動時における罠全体の動きを示す説明図である。図1ないし図9を参照して本実施の形態の作用を説明する。
(1)足括り罠Aの跳上アーム2をコイルバネ18の付勢力に抗して受アーム1側に回動させ、両アーム1、2の先端部を踏板受具3によって掛止し、跳上げ防止具115にストッパーネジ117を装着して蝶ネジ120で留めておく。
【0040】
(2)足括り罠Aを昼間の明るいうち、すなわち所定の明るさより明るいときに仕掛ける場合、作動制御装置7の光ファイバーFによって光センサーに罠の周囲の明るさが伝えられ、ソレノイド74が作動してロックピン75は踏板受具3のロック孔35に挿通され、踏板受具3はロック状態となっている(図6参照)。
【0041】
(3)足括り罠Aを図1、図8に示す状態で地面に仕掛ける。すなわち、固定棒ホルダー13に木製の固定棒131を差し込んで固定する。地面に設置穴8を掘り、その底面に固定棒132を差し込んで足括り罠Aを固定する。そして、ワイヤロープ5の捕獲部50を拡げて受部材30の拡開片31に掛止する。捕獲部50は受部材30に載置される踏板4を囲むようにして拡げる。足括り罠Aの上部には木の葉や土を適当に盛ってカムフラージュする。延長ワイヤロープ6の後部は立ち木Wに括り付ける。
【0042】
(4)作動制御装置7のソレノイド74が作動してロックピン75が踏板受具3をロックした状態においては、例えば猟犬が踏板4を踏むと、その重さで踏板受具3は下方へ回動しようとするが、ロックピン75で回動が阻止されるので、跳上アーム2の掛止が外れず、罠は作動しない。
【0043】
(5)周囲が暗くなって光ファイバーFで光センサーに伝えられる明るさが所定の明るさに満たなくなると、ソレノイド74が上記とは逆に作動してロックピン75が踏板受具3のロックを解除する。
この状態で、例えば捕獲対象獣が踏板4を踏むと、その重さで踏板受具3は掛止ピン79を中心として下方へ回動し、跳上アーム2は掛止が外れて上方へ跳ね上がる。また、受アーム1の後部も同時に跳ね上がり、それと同時にワイヤロープ5のストッパーピン54が番線26に掛かり、更に滑具51がワイヤ絞り具23に当たり、捕獲部50は目的獣の足に沿って上昇しながら急激に引き絞られて足を括る(図9参照)。
【0044】
なお、ワイヤ絞り具23のワイヤロープ案内部239は跳上アーム2の跳ね上がり時における跳上アーム2の軸線の作動平面と同一平面内に設けてあるので、罠作動時にワイヤ絞り具23に瞬間的な荷重がかかったとき、滑車232がスムーズに回転し、アームを捻る方向に力が逃げることを防止できる。
従って、ワイヤの捕獲部50を引き絞るタイミングが遅れることもなく、素早く十分な力で引き絞ることができ、目的獣を捕獲できる確率が高くなる。
【0045】
(6)目的獣は捕獲されると力の限り暴れるので、番線26は切れ、軸ネジ235、114も抜けて滑車232、113が外れ、ワイヤロープ5から受アーム1と跳上アーム2が離脱し、捕獲部50で目的獣の足を括った状態でワイヤロープ5だけが残る(図9参照)。
なお、受アーム1の先端部の下部先端部材11と、跳上アーム2の先端部の上部先端部材21と、受アーム1と跳上アーム2の後部の受基部アーム19と跳上基部アーム29はロストワックス法による精密鋳造で型成形されており、各部が正確な寸法で形成されるので、作動も正確である。
また、従来の罠は、跳上げ防止具115、バネ掛止具123、受基部アーム19、跳上基部アーム29に相当する部分が罠作動時の衝突などによる衝撃で変形して使用できなくなることがあったが、本発明に係る足括り罠Aでは上記各部分が十分な剛性を有しているので、変形を防止できる。
【0046】
(7)夜が明けて罠の周囲が所定の明るさになると、踏板受具3はロック状態となり、罠は作動不能な状態になる。
【0047】
上記したように作動制御部材であるロックピン75は踏板受具3の下部掛止片33の回動平面と交差するよう移動して踏板受具3のロック及びロック解除を行うので、踏板4が踏まれたときには下部掛止片33によってロックピン75を剪断する方向に荷重がかかる構造であるので、ロックピン75の強度を強くすれば大荷重でも耐えることができる。
つまり、ロックピン75を移動させるソレノイド74には罠作動時の荷重がかからないので、大型のソレノイドは必要とせず、構造も簡単にできるので、罠を小型化でき、製造コストの安価にできる。
【0048】
罠の製造にあたっては下部先端部材11と上部先端部材21及び受基部アーム19と跳上基部アーム29をシャフト10とシャフト20に溶接により固着するだけでよく、特に熟練を必要としないので足括り罠Aの大量生産が可能で、製造コストも安価にできる。
また、シャフト10、20の長さを変えるだけで、設置場所の地形や目的獣など、仕掛けの条件に合った異なる大きさの罠を簡単に製造できる利点もある。
なお、図面に示した足括り罠Aは大型の罠であるためコイルバネ18の一端部はバネ掛止具123に掛けてあるが、シャフト10、20の長さを短くして小型の罠を製造する場合は、コイルバネ18の一端部はバネ掛止具713に掛けられる。なお、このときバネ掛止具123が邪魔になるので切断する。
【0049】
また、作動制御装置7に限時手段であるタイマー(図示省略)を設け、罠を仕掛けて例えば午前六時になると、上記と同様に踏板受具3をロックして罠が作動しないようにし、例えば午後六時になると踏板受具3のロックを解除して罠を作動可能な状態とすることもできる。
この構造によれば、任意の時間帯によって夜間には罠を作動可能なようにし、昼間には罠が作動しないようにする罠の制御ができるので、例えば悪天候で昼間暗い場合でも罠の周囲の明るさに関係なく確実に制御ができる。
【0050】
なお、本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【0051】
【発明の効果】
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)足括り罠の作動制御装置によれば、跳上アームを踏板受具等のトリガー手段で掛止して罠を仕掛けた後に、罠の周囲の明るさが所定の明るさより明るいときには作動制御部材が励磁手段等によって移動し、踏板受具の回動が阻止されて罠が作動不能となる。罠周囲の明るさが所定の明るさに満たないときには作動制御部材が踏板受具の回動を阻止しない位置に移動し罠が作動可能となる。
また、限時手段により制御するものにあっては、所定の時間帯においては作動制御部材が移動し、踏板受具の回動が阻止されて罠が作動不能となる。その他の時間帯においては作動制御部材が踏板受具の回動を阻止しない位置に移動し、罠が作動可能になる。
そして、作動制御部材は踏板受具の回動平面と交差するよう移動して踏板受具の回動阻止及び阻止解除を行うので、踏板が踏まれたときには作動制御部材を剪断する方向に荷重がかかり、作動制御部材の強度を強くすれば大荷重でも耐えることができる。
つまり、作動制御部材を移動させる機構部には罠作動時の荷重がかからないので、例えば、耐久性が高い大型のエアシリンダー等の駆動機構部を必要とせず、構造も簡単にできるので、罠を小型化でき、製造コストの安価にできる。
【0052】
(b)制御手段が、光センサーと、光センサーに罠の周囲の明るさを伝える光伝送手段とを含むものにあっては、
光伝送手段によって光センサーに伝えられる罠の周囲の明るさが所定の明るさより明るいときには、跳上アームを踏板受具で掛止して罠を仕掛けた後の踏板受具の回動が作動制御部材によって阻止され、罠が作動不能となる。
また、罠の周囲の明るさが所定の明るさに満たないときには踏板受具の回動が作動制御部材で阻止されないので罠が作動可能となる。
光伝送手段によれば光センサーから離れた場所の明るさを光センサーに伝えて検知できるので、例えば罠が地面の穴に仕掛られ、かつカムフラージュのために草や木の葉がかぶせてあるときでも、罠の周囲の明るさを光センサーに確実に伝えることが可能である。
【0053】
(c)作動制御部材がケースの内部に収容してあるものにあっては、罠のカムフラージュに使用される草や木の葉または土が回動阻止手段の作動を邪魔することはないので作動が安定する。従って、夜間に罠を作動可能なようにし、昼間には罠が作動しないようにする罠の制御が確実にできる。
【0054】
(d)受アームがシャフトと先端部材を備えており、ケースは先端部材と型成形により一体に形成してあるものにあっては、製造時において先端部材にケースを取着する組み立て工程が不要となるので、製造効率が向上する。また、一体化されることによって強度、耐久性が向上する。
【0055】
(e)先端部材がシャフトに着脱手段を介し固着してあるものにあっては、必要に応じて先端部材を他のものと交換できる。すなわち、例えば作動制御装置を使用しないときには、ケースが一体形成されていない先端部材と交換して、昼間の作動阻止等を行わない通常の罠としての使用が可能となる。
【0056】
(f)罠の作動制御装置を備えた罠にあっては、光センサーの感度の設定を適正に行うことによって、昼間の明るいときには罠を作動不能とし、夜になって暗くなれば罠を作動可能とする制御を自動的に行うことが可能となる。
また、限時手段によって罠の作動制御を行うものにあっては、悪天候により周囲が暗くなった場合でも影響なく制御ができ、昼間であるにも関わらず罠が作動不能になるような事態を防止できる。
これによって、昼間に猟犬や猟師が罠の踏板などを過って踏んでも罠は作動しないので怪我をすることはなく、作動後に罠を仕掛け直す手間もかからない。また、夜間に目的獣が踏板を踏めば罠は正常に作動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る足括り罠の一実施の形態を示す斜視図。
【図2】 図1に示す足括り罠の罠本体を示す側面図。
【図3】 下部先端部材に設けられた作動制御装置の分解斜視図。
【図4】 下部先端部材に設けられた作動制御装置の平面図。
【図5】 光ファイバーの取付構造を示す分解斜視図。
【図6】 踏板受具の係合構造を示す説明図。
【図7】 上部先端部材の斜視図。
【図8】 罠作動時における踏板受具の動きを示す説明図。
【図9】 罠作動時における罠全体の動きを示す説明図。
【符号の説明】
A 足括り罠
1 受アーム
10 シャフト
11 下部先端部材
110 軸ロッド
111 ワイヤ案内具
112 軸孔
113 滑車
114 軸ネジ
115 跳上げ防止具
116 軸孔
117 ストッパーネジ
118 紐
119 挿通孔
120 蝶ナット
121 差込口
122 取着孔
123 バネ掛止具
124 掛止部
125 ボルト・ナット
7 作動制御装置
70 軸体
71、72 ケース
701、702、703 収容空間部
B 電池
73 制御基板
74 ソレノイド
75 ロックピン
704 蓋板
705 パッキンシート
706 取着ネジ
F 光ファイバー
707 装着孔
708 ネジ部
709 固定ボルト
710 挿通孔
711 座金
712 パッキン
76 掛止隙間部
77 ピン孔
78 シール部材
79 掛止ピン
700 軸受部材
13 固定棒ホルダー
130 軸ピン
131 受具
713 バネ掛止具
3 踏板受具
30 受部材
31 拡開片
32 上部掛止片
33 下部掛止片
34 掛止凹部
35 ロック孔
4 踏板
2 跳上アーム
20 シャフト
21 上部先端部材
25 通孔
22 軸ロッド
23 ワイヤ絞り具
24 差込口
230 側板
238 軸孔
231 ガード部
232 滑車
233 掛止片
234 平面部
235 軸ネジ
236 ゴムリング
237 ナット
239 ワイヤ挿通部
27 軸ピン
19 受基部アーム
190、290 差込口
191 ストッパー段部
29 跳上基部アーム
290 差込口
291 掛止部
5 ワイヤロープ
50 捕獲部
51 滑具
52 ストッパー
53 猿環
54 ストッパーピン
6 延長ワイヤロープ

Claims (3)

  1. 滑具(51)を含むループ状の捕獲部(50)を有し、上記滑具(51)のスライドによって上記捕獲部(50)が絞られるワイヤロープ(5)と、受アーム(1)と、跳上げ方向に付勢して設けてあり先部には上記ワイヤロープ(5)を引き上げるワイヤ絞り具(23)を有する跳上アーム(2)と、上記受アーム(1)の先部に回動可能に設けられ、上記跳上アーム(2)を付勢力に抗した状態で掛止し、下方へ回動することにより上記跳上アーム(2)の掛止を解除する踏板受具(3)とを備えている足括り罠の作動制御装置であって、
    受アーム (1) に取付可能な先端部材 (11) を有しており、
    上記先端部材 (11) の先端部には踏板受具 (3) を回動できるように掛止できる掛止隙間部 (76) が設けられており、
    ケース (71)(72) を有し、ケース (71)(72) の内部には作動制御部材 (77) と制御手段が水密に封鎖されて収容してあり、
    上記作動制御部材 (77) は、上記掛止隙間部 (76) 内で上記踏板受具(3)の回動平面と交差するよう移動して上記踏板受具(3)の回動阻止及び阻止解除を行うよう構成してあり、
    上記制御手段は、光センサーによる周囲の明るさの検知または限時手段による所定の時間帯において、上記作動制御部材を移動させて上記踏板受具(3)の回動を阻止して罠が作動不能となるようにし、その他の時間帯においては上記作動制御部材を上記踏板受具(3)の回動を阻止しない位置に移動させて罠が作動可能になるよう構成してあることを特徴とする、
    足括り罠の作動制御装置。
  2. 滑具(51)を含むループ状の捕獲部(50)を有し、上記滑具(51)のスライドによって上記捕獲部(50)が絞られるワイヤロープ(5)と、受アーム(1)と、跳上げ方向に付勢して設けてあり先部には上記ワイヤロープ(5)を引き上げるワイヤ絞り具(23)を有する跳上アーム(2)と、上記受アーム(1)の先部に回動可能に設けられ、上記跳上アーム(2)を付勢力に抗した状態で掛止し、下方へ回動することにより上記跳上アーム(2)の掛止を解除する踏板受具(3)とを備えている足括り罠の作動制御装置であって、
    受アーム (1) に取付可能な先端部材 (11) を有しており、
    上記先端部材 (11) の先端部には踏板受具 (3) を回動できるように掛止できる掛止隙間部 (76) が設けられており、
    ケース (71)(72) を有し、ケース (71)(72) の内部にはロックピン (75) と制御手段が水密に封鎖されて収容してあり、
    ケース (72) のうち掛止隙間部 (76) に対応する壁部にはロックピン (75) が進退するピン孔 (77) が貫通して設けてあり、
    掛止隙間部 (76) には踏板受具 (3) を回動可能に掛止する掛止ピン (79) が固定してあり、
    上記ロックピン (77) は、上記掛止隙間部 (76) 内で上記踏板受具(3)の回動平面と交差するよう移動し上記踏板受具(3)のロック孔 (35) へ挿通して回動阻止及び逆に移動して阻止解除を行うよう構成してあり、
    上記制御手段は、光センサーによる周囲の明るさの検知または限時手段による所定の時間帯において、上記作動制御部材を移動させて上記踏板受具(3)の回動を阻止して罠が作動不能となるようにし、その他の時間帯においては上記作動制御部材を上記踏板受具(3)の回動を阻止しない位置に移動させて罠が作動可能になるよう構成してあることを特徴とする、
    足括り罠の作動制御装置。
  3. 滑具 (51) を含むループ状の捕獲部 (50) を有し、上記滑具 (51) のスライドによって上記捕獲部 (50) が絞られるワイヤロープ (5) と、受アーム (1) と、跳上げ方向に付勢して設けてあり先部には上記ワイヤロープ (5) を引き上げるワイヤ絞り具 (23) を有する跳上アーム (2) と、上記受アーム (1) の先部に回動可能に設けられ、上記跳上アーム (2) を付勢力に抗した状態で掛止し、下方へ回動することにより上記跳上アーム (2) の掛止を 解除する踏板受具 (3) とを備えている足括り罠と、
    請求項1または2記載の足括り罠の作動制御装置と、
    を備えており、
    上記作動制御装置は上記受アーム (1) の先部に接続されており、上記踏板受具 (3) は掛止隙間部 (76) に回動可能に掛止されていることを特徴とする、
    足括り罠。
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