JP3229870B2 - 捕獣用罠 - Google Patents

捕獣用罠

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は猪等の通り道(獣
道)に仕掛け、そこを通る猪等の脚を捕獲ワイヤーのル
ープを縮小して掴むことにより捕獲する捕獣用罠に関す
る。
【0002】
【従来の技術】このような捕獣用罠は、実用新案登録第
3038510号公報により公知である。この公知の罠
は地面に縦に埋められ、上端に作動キャップを被った筒
形本体と、上記筒形本体の傍で獣道に置かれ、獣が脚で
踏むことにより踏み下げられる踏板と、筒形本体に一端
を固定され、その内部から前記作動キャップを貫通して
外に延長し、上記踏板上で縮小可能なループを形成する
捕獲ワイヤーと、筒形本体中に縮めて収容され、その縮
められた復元力で作動キャップを筒形本体の上端部から
上向きに押し外して捕獲ワイヤー沿いに移動させ、踏板
上で捕獲ワイヤーのループを縮小させるコイルバネと、
作動キャップを筒形本体に被せた状態に係止し、踏板が
踏み下げられるとこれに連動して作動キャップの係止を
釈放する係止−釈放装置とを備え、獣が脚で踏板を踏み
下げると、係止−釈放装置は作動キャップの係止を釈放
し、これによりコイルバネの復元力で作動キャップは筒
形本体の上端から上向きに外れ、捕獲ワイヤー沿いに移
動して踏板上でワイヤーのループを瞬時に縮小して獣の
脚を掴み、獣を捕獲する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の罠の作動キ
ャップの係止−釈放装置は、筒形本体の下方に下端を枢
着されたV形の2本の腕からなる梃子杆で、一方の腕の
上端が踏板に固定され、他方の腕の上端は作動キャップ
の一側に設けた孔や溝などの凹部に係合してコイルバネ
の復元力で筒形本体の上端から作動キャップが外れるの
を防止している。このV形の梃子杆は踏板の踏み下げに
敏感に連動するため、猪や鹿などの獣が踏板の中央部を
脚で踏み下げたときは、瞬時に縮小する捕獲ワイヤーの
ループで獣の脚を掴み、捕獲することができるが、踏板
の縁を踏み下げたときでも、或いは捕獲対象外の猿、
兎、鼠などの小動物が踏板の上に乗ったときでも捕獲ワ
イヤーのループは瞬時に縮小するため、猪や鹿の脚を掴
むことができず、空(から)動作してしまう。又、獣道
に仕掛けた後、雨が降り、地面と、落葉、草などで地面
から浮かせた踏板の下面との間に小石、土砂などが流れ
込むと、獣が踏板を踏んでも踏板は動かなくなることが
あり、その場合は捕獲できなくなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した問題
点を解消するために開発されたもので、筒形本体の上端
部に被さった作動キャップの係止−釈放装置16を、作
動キャップの一側から突出する突出片21と、作動キャ
ップの下方で筒形本体の一側に下端を支点として枢着さ
れた上向きの揺動腕22と、踏板12の一端部の下面に
一方のヒンジ片23aを固定され、他方のヒンジ片23
bが上記揺動腕22の上端に固定された蝶番23と、前
記揺動腕の上端及び蝶番のヒンジ片23bと一体に設け
られ、前記作動キャップの突出片21に上から離脱可能
に摺接する係止片24とで構成し、踏板12の他端部下
面に下向きに短い突出部40を設けると共に、上記突出
部40を除いた踏板の下面に、突出部40の下向き長さ
と厚さが等しい圧縮可能層41を設けたことを特徴とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】図は本発明の罠の一実施形態を示
すもので、図中、10は獣道R、或いはその傍の地中に
上端部を残して埋める上端が開放した筒形本体、11は
筒形本体の上端部に取外し可能に被せられた作動キャッ
プ、17は筒形本体の下端を塞ぐ底蓋、13は筒形本体
の内部に長さを縮めて収容され、下端を底蓋17に受止
められて作動キャップ11を上向きに押し、筒形本体か
ら作動キャップを外す復元力を蓄えるコイルバネ、15
は筒形本体内のコイルバネ中を通り、作動キャップ11
及び底蓋17の中心孔から外に突出して筒形本体を上下
方向に移動可能に貫通した金属製の捕獲ワイヤーを示
す。
【0006】又、12は獣道に置いて獣に踏ませるため
の平面形状が直線縁部を有するほゞ円形ないし巾着形の
木板からなる踏板を示す。そして、前記捕獲ワイヤー1
3の作動キャップ11から外に出た上部で、踏板12と
同程度、又はそれより少し大きいループ14を形成し、
獣道Rの踏板の回りに置く。
【0007】捕獲対象の動物が猪や鹿の場合、筒形本体
10は例えば直径約25mm、長さ約20cmの鋼管、
捕獲ワイヤー13は多数本の金属細線を撚り合わせた直
径約5mm、長さ約1.5mの可撓な金属ワイヤーであ
り、作動キャップ11及び底蓋17には上記捕獲ワイヤ
ーを移動可能に通すため直径約6mmの中心孔が開設し
てある。又、踏板は直径が約15cm、厚さ約1cm、
ループ14の直径は約10〜20cmである。
【0008】捕獲ワイヤー13によるループ14は、前
記従来例にも記載されているように、ワイヤー13の先
端に、ワイヤーの途中を移動可能に通す結び目13′を
設けて形成し、ループの径は上記結び目13′に通って
いるワイヤーの途中の位置によって任意に調節可能にす
る。このため、筒形本体の下端の底蓋17の中心孔から
下に突出する捕獲ワイヤー13の下端部に底蓋に下から
当接するストッパ18をボルトなどでワイヤー沿いに移
動調節可能に固定し、捕獲しようとする獣の脚の太さ
(熊のように太い場合、熊よりも細い猪や鹿の場合)に
よって変えるループ14の直径の変化に応じストッパ1
8の固定位置を調節し、所定の直径のループを形成する
と常にストッパ18が底蓋17に下から当接するように
し、これにより一定の直径のループを常に形成できるよ
うにしておく。ループは上記のようにして形成されてい
るため、結び目13′をワイヤー沿いにワイヤーの先端
に向かって移動させることによりループ14を絞ってそ
の直径をほゞ0にまで縮小することができる。
【0009】ループ14の直径の瞬間的な縮小は、獣が
脚で踏板を踏み下げると、これに連動して筒形本体10
の上端部に被さった状態に係止されていた作動キャップ
11の係止が釈放され、筒形本体内に縮めて収容されて
弾力を蓄えていたコイルバネ15が復元力で作動キャッ
プを筒形本体の上端部から外したのちワイヤー沿いに移
動させ、ワイヤーの結び目13′を押し動かす作動キャ
ップ11の係止−釈放装置16によって行う。筒形本体
中に縮めて収容するコイルバネ15の長さは、捕獲ワイ
ヤーのループ14の直径を瞬時に縮小する復元力に影響
するので、前述したように筒形本体が長さ約20cmの
鋼管の場合、コイルバネの長さは約1mである。
【0010】前述したように従来の罠の係止−釈放装置
は非常に敏感で、猪や鹿が踏板のどこを踏み下げても作
動キャップの係止は釈放され、捕獲ワイヤーのループ1
4は直径を縮小するため、猪や鹿が踏板の縁を踏み下げ
たときはループが完全に縮小する前に、驚いて脚を踏板
から上に離すのでループが縮小しても空動作で捕獲でき
ないことが多くあった。又、猿、兎、鼠などの軽量な小
動物が踏板に乗ったときも作動キャップの係止は釈放さ
れ、ループは直径を縮小するので捕獲対象外の動物を捕
獲することもあった。本発明は、捕獲対象の獣が踏板の
中央部を踏み下げない限りループの縮小が生じないよう
に改良し、猪や鹿などの捕獲対象の動物だけを確実に捕
獲できるようにしたのである。
【0011】このため、本発明では作動キャップ11の
一側から突出する突出片21と、作動キャップの下方で
筒形本体の一側に下端を支点として枢着された上向きの
揺動腕22と、踏板12の一端部12aの下面に一方の
ヒンジ片23aを固定され、他方のヒンジ片23bが上
記揺動腕22の上端に固定された蝶番23と、前記揺動
腕の上端及び蝶番のヒンジ片23bと一体に設けられ、
前記作動キャップの突出片21に上から離脱可能に摺接
する係止片24とで作動キャップの係止−釈放装置16
を構成する。そして、踏板の下面には蝶番のヒンジ片2
3bを固定した一端部とは反対側の他端部12bに下向
きの突出部40を設けると共に、突出部40を設けてい
ない部分に突出部40の下向き長さと同程度の厚さの圧
縮可能なスポンジ、ゴム、ウレタンゴムなどの圧縮可能
層41を設ける。突出部40の長さ、圧縮可能層41の
厚さは約5〜10cmである。
【0012】従って、この罠を仕掛けるには、獣道R或
いはその傍を掘って筒形本体10を上端部を残して埋
め、その傍の獣道の踏板12を置く個所は、踏板の上面
が地表と同一面になるように地面を浅く掘り下げ、掘り
下げ部42の上に踏板を置き、踏板の上、又はその回り
の地上にループ14を配置し、その上や、筒形本体の上
端部を草や落ち葉でかくす。踏板は下面に設けた突出部
40及び圧縮可能層41で掘り下げ部42の底に接触
し、その上面は水平に保たれる。
【0013】尚、上記のように罠を仕掛ける際に、係止
−釈放装置16が不意に作動するのを防止するため、安
全装置として作動キャップ11には突出片21を設けた
のとは別の側部に例えばナット25を溶接で取付け、筒
形本体に下端を溶接などで固定されて本体沿いに上向き
に延びる錠止片26の上端に前記ナット25にねじ込む
ボルト27を取付け、ボルト27をナット25にねじ込
むことにより筒形本体に上から被せた作動キャップ11
が筒形本体中に縮めて収容されているコイルバネ15の
弾性復元力で、不意に筒形本体から上向きに外されるの
を確実に防いでおくことが好ましい。尚、上記ボルト2
7に代えて錠止片の上端部にピンを横向きに取付け、ナ
ット27の代わりに作動キャップ11の側部に設けたボ
スの孔に上記ピンを挿入してもよい。
【0014】更に、ストッパ18を固定した捕獲ワイヤ
ー13の下端部には連結金具28により長さ2m程度
の、捕獲ワイヤーと同じ延長ワイヤー30を連結し、留
め金具29によりこの延長ワイヤー30の末端部に樹木
や杭への巻付け部31を形成しておくことが好ましい。
前記連結金具28は捕獲ワイヤー13の下端部を折返し
状に通す孔を備えた第1金具28aと、延長ワイヤー3
0の一端部を折返し状に通す孔を備えた第2金具28b
の2つを回転自在に連結した周知のもので、各金具28
a,28bの孔に通したワイヤーの折返し部分は揃えて
固定する。又、留め金具29は、図3に示すようにワイ
ヤー30の末端と、その途中とを揃えて載せる台座32
と、台座32に下向きの両端部を通して台座の下面にナ
ットで締付けられ、台座32上にワイヤー30の末端
と、その途中とを一体に固定する逆U字形ボルト33と
からなり、樹木や杭にワイヤー30を巻付けた後、その
末端部と途中とを固定し、巻付け部31を形成する。
【0015】捕獲ワイヤー13と延長ワイヤー30を一
連の長いワイヤーにすると、筒形本体の底蓋から下に出
たワイヤーを底蓋の下で上向きに曲げ、その上向きの末
端部に巻付け部31を形成しなければならず、それには
ワイヤーを折返して上向きに曲げるのに大きな曲率の折
返し湾曲部を作る必要があるが、連結金具28で連結さ
れた2本のワイヤー13,30にすると、連結金具28
から延長ワイヤー30を筒形本体に沿って真っ直ぐ上に
向けることができ、筒形本体を地中に埋めてワイヤーの
巻付け部31を樹木などに巻付けるために折返し湾曲部
の分だけ土地を広く掘り下げる手数と時間が省ける。
【0016】従って、前述したように、獣道R、又はそ
の傍の地中に筒形本体10の大部分を埋め、獣道の上に
踏板12、捕獲ワイヤーのループ14を置いて草、葉で
覆い隠して罠を仕掛ける際は、筒形本体の上端部に作動
キャップ11を被せることによりコイルバネ15を筒形
本体中で縮めて伸長する復元力を蓄えさせ、錠止片26
のボルト27を作動キャップのナット25にねじ込んで
作動キャップが筒形本体の上端から不意に外れないよう
にしておく。そして、筒形本体10を地中に埋め、筒形
本体沿いに上向したワイヤー30の端部を近くの樹木等
に巻付けて巻付け部31を形成し、又、揺動腕22の上
端部及び蝶番のヒンジ片23bと一体の係止片24を作
動キャップの突出片21に上から接触させる。それか
ら、錠止片26のボルト27を作動キャップのナット2
5から外す。このようにボルト27をナット25から外
しても作動キャップ11の突出片21には揺動腕22の
上端及び蝶番のヒンジ片23bと一体の係止片24が上
から接触して作動キャップを筒形本体に被っている状態
に抑えているため、常態では作動キャップ11は筒形本
体中で圧縮されたコイルバネ15の復元力によって筒形
本体の上端から外されることはない。
【0017】これによって、猪や鹿、その他、兎、鼠な
どの小動物が踏板の縁部12bを踏んでも(図1a破線
参照)、その下の突出部40が掘り下げ部の底に接触し
ているため踏板は傾くことなく水平を保っているので、
猪や鹿は安心する。又、猿、兎、鼠などの小動物が踏板
の中央部や、蝶番のヒンジ片23aを下面に取付けた端
部12aに乗っても、軽量であるため、踏板の下面に設
けた圧縮可能層41は圧縮されず、踏板は水平を保ち、
係止−釈放装置の係止片24は作動キャップの突出片2
1の上からずれ動かず、このため捕獲ワイヤーのループ
14の縮小は起こらない。
【0018】猪や鹿が安心して踏板の中央部や、端部1
2aに脚を乗せると(図1a実線参照)、重量があるた
め圧縮可能層41は圧縮され(矢印A)、踏板12は端
部12aが下になるように傾き、これによって蝶番の他
方のヒンジ片23b及び上向きの揺動腕22の上端と一
体の係止片24は、揺動腕22の支点22′を中心とす
る時計方向の揺動(図1a,bの矢印B参照)で作動キ
ャップ11の突出片21の上から図で右にずれ動いて離
れるため、前述したように、コイルバネ15の復元力で
作動キャップ11は筒形本体の上端部から外れて捕獲ワ
イヤー沿いに移動するので、捕獲ワイヤーのループ14
は瞬時に縮小して猪や鹿の脚を掴み、生け捕りする。
【0019】尚、突出片21、及びその上に接触する係
止片24は揺動腕22の旋回支点22′を中心とした円
弧状に形成し、係止片が突出片上でずれ動き易くしてお
くことが好ましい。
【0020】そして、縮小したループで脚を掴まれ、驚
いた猪や鹿が大暴れして筒形本体を地中から引き抜いて
も、捕獲ワイヤーの末端部の巻付け部31が樹木などに
巻付いているため、獣は筒形本体、踏板を引擦って逃げ
ることはできない。かくして、捕獲対象の猪や鹿を確実
に生け捕りすることができる。
【0021】熊を捕獲する場合は、踏板、筒形本体を大
型にすればよい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、捕獲対象の猪や鹿が脚
で踏板の中央部を踏み下げたときにだけ捕獲ワイヤーの
ループが縮小して脚を掴み、踏板の筒形本体に向いたの
とは反対側の端部を脚で踏んでも、或いは踏板の中央部
に小動物が乗って動いてもループ14は縮小しないの
で、猪や鹿など捕獲対象の動物だけを正確に生け捕りす
る罠を提供することができる。又、仕掛けたあと雨が降
り、掘り下げ部に土砂、小石などが流れ込み、圧縮可能
層の下に入り込んでも、圧縮可能層は圧縮性を有するた
め、獣が踏板を踏むと支障なく圧縮される。従って、土
砂、小石などが圧縮可能層の下に入り込んでも、捕獲対
象の獣を捕獲できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の罠の一実施形態の要部の仕掛
けた状態の説明図、(b)は同上の捕獲ワイヤーのルー
プが縮小し、動物の脚を掴んだ状態を示す一部を断面に
した要部の説明図、(c)は同上の平面図。
【図2】(a)は図1(a)の全体の一部を断面にした
説明図、(b)は図2(a)の要部の平面図。
【図3】(a)は樹木などへのワイヤーの巻付け部を示
す斜視図、(b)は巻付け部を形成する留め金具の分解
斜視図、(c)は留め金具の使用状態における図3
(b)のC−C線での断面図、(d)は(c)とは直角
な断面図。
【符号の説明】
10 筒形本体 11 作動キャップ 12 踏板 13 捕獲ワイヤー 14 捕獲ワイヤーのループ 15 コイルバネ 16 係止−釈放装置 17 筒形本体の底蓋 21 作動キャップに設けた突出片 22 筒形本体に枢着した上向きの揺動腕 23 蝶番 23a 踏板下面に固定した蝶番のヒンジ片 23b 揺動腕の上端に固定した蝶番のヒンジ片 24 係止片 25 作動キャップの側面に固定したナット 26 筒形本体に設けた錠止片 27 錠止片に設けたボルト 28 連結金具 29 留め金具 30 延長ワイヤー 31 樹木などへの巻付け部 40 踏板の下面に設けた突出部 41 踏板の下面に設けた圧縮可能層 42 踏板を仕掛けるため獣道に設けた掘り下げ部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に作動キャップ11を被り、地面に
    縦に埋められる筒形本体10と、上記筒形本体の傍で獣
    道Rに置かれ、獣が脚で踏むことにより踏み下げられる
    踏板12と、筒形本体に一端を固定され、筒内から前記
    作動キャップを貫通して外に延長し、上記踏板上で縮小
    可能なループ14を形成する捕獲ワイヤー13と、筒形
    本体中に縮めて収容され、その縮められた復元力で作動
    キャップ11を筒形本体10の上端部から上向きに押し
    外して捕獲ワイヤー13沿いに移動させ、踏板12上で
    捕獲ワイヤーのループ14を縮小させるコイルバネ15
    と、上記コイルバネの復元力に抗して作動キャップ11
    を筒形本体に被った状態に係止し、踏板12が踏み下げ
    られるのに連動して作動キャップの係止を釈放する係止
    −釈放装置16とを備えた捕獣用罠において、上記係止
    −釈放装置を作動キャップの一側から突出する突出片2
    1と、作動キャップの下方で筒形本体の一側に下端を支
    点として枢着された上向きの揺動腕22と、踏板12の
    一端部下面に一方のヒンジ片23aを固定され、他方の
    ヒンジ片23bが上記揺動腕22の上端に固定された蝶
    番23と、前記揺動腕の上端及び蝶番のヒンジ片23b
    と一体に設けられ、前記作動キャップの突出片21に上
    から離脱可能に摺接する係止片24とで構成し、踏板1
    2の他端部下面に下向きに短い突出部40を設けると共
    に、上記突出部40を除いた踏板の下面に、突出部40
    の下向き長さと厚さが等しい圧縮可能層41を設けたこ
    とを特徴とする捕獣用罠。
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