JP3000064U - エアー圧送式吐出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトかつ安価とすることができるエア
ー圧送式吐出装置を提供する。 【構成】 制御手段８と、タイマー手段９と、交流直流
変換手段10と、外部電源接続用端子11と、吐出テスト用
スイッチ12と、ヒューズ13と、作動スイッチ14と、作動
表示ランプ15とを、１枚の基板５上に設ける。圧力調整
弁16と圧力計17と電磁弁18を１枚の取付板６に取付け
る。基板５と取付板６とを、スペーサ部材７…を介し
て、相互に平行に連結する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、エアー圧送式吐出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、流体を間欠的又は連続的に微量吐出させるためのエアー圧送式吐出装置 として、図３に示すようなものが公知であった。即ち、その吐出装置は、電磁弁 ｂ、電気回路が設けられた基板ｃ、タイマーユニットｄ、トランスｅ、ノイズフ ィルターｆ、外部電源接続用端子、吐出テスト用スイッチｇ、ヒューズｈ、作動 表示ランプ兼作動スイッチｉ、調整摘み付きの圧力制御弁ｊ、及び、デジタル表 示圧力計ｋ等を、金属製の包囲枠状のケーシングａに取付けたものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述のような従来の吐出装置では、部品点数が多く、かつ、ケーシン グａがあるため、部品の取付と配管・配線が難しく、装置全体をコンパクト化す るにも限界があった。このため、コンパクトかつ安価なエアー圧送式吐出装置を 実現することができなかった。

【０００４】 そこで、本考案は、上述の問題を解決して、部品の取付と配管・配線が容易で 、コンパクトかつ安価なエアー圧送式吐出装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために本考案に係るエアー圧送式吐出装置は、電磁弁の 開閉操作により吐出を制御するエアー圧送方式塗布装置に於て、上記電磁弁の開 閉を制御する制御手段と、該制御手段の作動を制御するタイマー手段と、該制御 手段とタイマー手段に直流電気エネルギーを供給する交流直流変換手段とを、１ 枚の基板上に設けたものである。

【０００６】 また、電磁弁の開閉操作により吐出を制御するエアー圧送方式塗布装置に於て 、上記電磁弁の開閉を制御する制御手段と、該制御手段の作動を制御するタイマ ー手段と、該制御手段とタイマー手段に直流電気エネルギーを供給する交流直流 変換手段と、該交流直流変換手段に電気的に接続される外部電源接続用端子と、 吐出テスト用スイッチと、ヒューズと、作動スイッチと、作動表示ランプとを、 １枚の基板上に設けたものである。

【０００７】 また、基板と、空圧関係部品が取付けられた取付板とを、スペーサ部材を介し て、相互に平行に連結したものである。あるいは、基板と、空圧関係部品が取付 けられた取付板とを、相互に平行に連結すると共に、該基板及び／又は取付板及 び／又は空圧関係部品には、他部材に取付けて固定する取付部を付設し、かつ、 全体を包囲するケーシングを省略したものである。

【０００８】 また、空圧関係部品が、圧力調整弁と圧力計と電磁弁である。

【０００９】

【作用】

制御手段、タイマー手段、交流直流変換手段等を、１枚の基板上に設けるため 、全体がコンパクトとなる。さらに、外部電源接続用端子と、吐出テスト用スイ ッチと、ヒューズと、作動スイッチと、作動表示ランプとを、１枚の基板上に設 ければ、全体が一層コンパクトとなる。

【００１０】 基板と、空圧関係部品が取付けられた取付板とを、相互に平行に連結したもの では、ケーシングが不要となり、全体が一層コンパクトとなる。かつ、各種部品 の取付作業が容易となる。

【００１１】

【実施例】

以下、実施例を示す図面に基づき本考案を詳説する。

【００１２】 図１に於て、１はエアー圧送式吐出装置であり、図外の圧縮空気源と仮想線で 示す流体微量吐出用バレル２との間に、配管３ａ，３ｂ等を介して接続される。 即ち、このエアー圧送式吐出装置１は、電磁弁18の開閉操作によりバレル２内に 収容された接着剤又はその他の薬剤等の流体の吐出を制御するためのものであり 、特に定量吐出における１ショットの吐出量が約0.0001cc〜約１ccの範囲とされ た微量吐出用の装置である。

【００１３】 しかして、この吐出装置１は、電気関係部品が付設された基板５と、空圧関係 部品が取付けられた取付板６とを、備えている。また、基板５と取付板６とを、 スペーサ部材７…を介して、相互に平行に連結する。基板５と取付板６は、略同 一外形寸法の矩形状とされ、その四隅が円筒状のスペーサ部材７…とビスにて相 互に連結される。図示省略するが基板５及び／又は取付板６には、孔付取付片等 を設ける等して、又は、空圧関係部品に取付片を取付けて、他部材に取付けて全 体を固定する取付部を形成しておく。

【００１４】 具体的には、電磁弁18の開閉を制御する制御手段８と、該制御手段８の作動を 制御するタイマー手段９と、該制御手段８とタイマー手段９に直流電気エネルギ ーを供給する交流直流変換手段10と、該交流直流変換手段10に電気的に接続され る外部電源接続用端子11と、吐出テスト用スイッチ12と、ヒューズ13と、作動ス イッチ14と、作動表示ランプ15とを、１枚の基板５上に設ける。

【００１５】 また、手動調整用ノブ21を有する圧力調整弁16と、圧力計17と、電磁弁18を、 取付板６に固着する。つまり、空圧関係部品とは、圧力調整弁16と圧力計17と電 磁弁18のことである。なお、圧力計17としては、アナログ表示のものを使用する 。そのようにすれば、組立てが容易となると共に、全体のコンパクト化に貢献で きる。

【００１６】 制御手段８とタイマー手段９は、トランジスタ、ＩＣ、ダイオード、抵抗、コ ンデンサ、及び、その他の電子部品にて構成される。交流直流変換手段10は、 A C100Ｖ〜 240Ｖの範囲で使用できるスイッチングレギュレータ20からなる。

【００１７】 タイマー手段９は、連続的な吐出（連続吐出）と間欠的な吐出（定量吐出）と を選択的に切り替えるための切替スイッチ19を有する。切替スイッチ19は、具体 的には、連続吐出と定量吐出との切り替えのみならず、定量吐出での１回吐出に おける量を複数段階に切り替え可能とされる。

【００１８】 また、基板５の両面には、回路の短絡等を防止するための絶縁材22が塗布され る。具体的には、基板５の電気関係部品を取付けた面では、ほとんどの電気関係 部品の基端部が絶縁材22に埋もれている。

【００１９】 上述のように、この吐出装置は、電気関係部品が基板５上に取付けられ、かつ 、空圧関係部品が取付板６に取付けられているため、従来の装置のように全体を 包囲するケーシングが不要となる。従って、各種部品の取付作業が容易となると 共に、全体がコンパクトとなると共に構造も簡単となる。さらに、製造コストの 低減を図ることができ、装置を安価とし得る。

【００２０】 図２は、この吐出装置の空気圧回路と電気制御回路を示す簡略図である。電磁 弁18には、制御手段８とテスト用スイッチ12が電気的に接続される。また、制御 手段８にはタイマー手段９が電気的に接続される。23は空気圧力源である。

【００２１】 しかして、タイマー手段９から送られる信号により制御手段８が作動すると、 制御手段８からの信号により電磁弁18が所定時間開いて、所定圧力Ｐの圧縮空気 がバレル２内に送られる。これにより、バレル２のニードル先端４から流体Ｒが 吐出する。

【００２２】 上記所定圧力Ｐは、圧力調整弁16にて手動で調整することができる。また、電 磁弁18が開く時間は、タイマー手段９の切替スイッチ19にて調整できる。従って 、圧力調整弁16による所定圧力Ｐの調整と、タイマー手段９による電磁弁18の作 動パターンの調整とを適宜組み合わせることにより、流体Ｒの吐出を調節できる 。即ち、連続吐出（ステディモード）に於ては、単位時間内の吐出量の調整を行 うことができる。また、定量吐出（タイマー動作モード）に於ては、１回吐出（ １ショット）での吐出量の調整を行うことができる。

【００２３】

【考案の効果】

本考案は、上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。

【００２４】 請求項１記載のエアー圧送式吐出装置によれば、全体をコンパクトとすること ができると共に構造も簡単となる。また、容易に組立てることができると共に、 製造コストを減少でき販売価格の低下を図り得る。

【００２５】 請求項２記載のエアー圧送式吐出装置によれば、全体を極めてコンパクトとす ることができると共に構造も簡単となる。また、容易に組立てることができると 共に、製造コストを減少でき販売価格の低下を図り得る。

【００２６】 請求項３又は４記載のエアー圧送式吐出装置によれば、請求項１又は請求項２ 記載のものと同様の効果を奏すると共に、ケーシングが不要となり、全体のコン パクト化と製造コストの低減を一層顕著とすることができる。

【００２７】 請求項５記載のエアー圧送式吐出装置によれば、請求項３記載のものと同様の 効果を奏すると共に、部品点数が少なくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】空気圧回路等を示す簡略図である。

【図３】従来例の斜視図である。

【符号の説明】

５ 基板 ６ 取付板 ７ スペーサ部材 ８ 制御手段 ９ タイマー手段 10 交流直流変換手段 11 接続用端子 12 テスト用スイッチ 13 ヒューズ 14 作動スイッチ 15 ヒューズ 16 圧力調整弁 17 圧力計 18 電磁弁

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電磁弁18の開閉操作により吐出を制御す
   るエアー圧送方式塗布装置に於て、上記電磁弁18の開閉
   を制御する制御手段８と、該制御手段８の作動を制御す
   るタイマー手段９と、該制御手段８とタイマー手段９に
   直流電気エネルギーを供給する交流直流変換手段10と
   を、１枚の基板５上に設けたことを特徴とするエアー圧
   送式吐出装置。
2. 【請求項２】 電磁弁18の開閉操作により吐出を制御す
   るエアー圧送方式塗布装置に於て、上記電磁弁18の開閉
   を制御する制御手段８と、該制御手段８の作動を制御す
   るタイマー手段９と、該制御手段８とタイマー手段９に
   直流電気エネルギーを供給する交流直流変換手段10と、
   該交流直流変換手段10に電気的に接続される外部電源接
   続用端子11と、吐出テスト用スイッチ12と、ヒューズ13
   と、作動スイッチ14と、作動表示ランプ15とを、１枚の
   基板５上に設けたことを特徴とするエアー圧送式吐出装
   置。
3. 【請求項３】 基板５と、空圧関係部品が取付けられた
   取付板６とを、スペーサ部材７…を介して、相互に平行
   に連結した請求項１又は請求項２記載のエアー圧送式吐
   出装置。
4. 【請求項４】 基板５と、空圧関係部品が取付けられた
   取付板６とを、相互に平行に連結すると共に、該基板５
   及び／又は取付板６及び／又は空圧関係部品には、他部
   材に取付けて固定する取付部を付設し、かつ、全体を包
   囲するケーシングを省略した請求項１又は請求項２記載
   のエアー圧送式吐出装置。
5. 【請求項５】 空圧関係部品が、圧力調整弁16と圧力計
   17と電磁弁18である請求項３又は請求項４記載のエアー
   圧送式吐出装置。