JP3000010B1 - カートリッジに収納されたディスクの記録又は再生装置 - Google Patents

カートリッジに収納されたディスクの記録又は再生装置

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JP3000010B1 JP10318532A JP31853298A JP3000010B1 JP 3000010 B1 JP3000010 B1 JP 3000010B1 JP 10318532 A JP10318532 A JP 10318532A JP 31853298 A JP31853298 A JP 31853298A JP 3000010 B1 JP3000010 B1 JP 3000010B1
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 カートリッジ排出時に、カートリッジの角部
がホルダを擦ることをなくし、且つバネ片のホルダへの
取付け強度を確保する。 【解決手段】 ディスク記録又は再生装置は、カートリ
ッジ60が出没し、シャーシ1に対し昇降自在に取り付け
られたホルダ3に、カートリッジ60をシャーシ1に付勢す
るバネ片65を取り付ける。カートリッジ60をホルダ3か
ら蹴り出す蹴出し部材は、ホルダ3の側面に沿ってカー
トリッジ排出方向に、スライド可能に設けられている。
ホルダ3側部上面には外向きに、保持壁37が立設され、
バネ片65は保持壁37に固定される立片66と、ホルダ3内
に侵入してカートリッジ60の上面に接する接片67とを具
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジに収
納されたディスクの記録又は再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、ディスク(6)を収納した矩形状
のカートリッジ(60)の斜視図である。カートリッジ(60)
の一側部には、シャッタ(61)がスライド可能に設けら
れ、カートリッジ(60)の上面には、カートリッジ(60)が
挿入されるべき方向を示す矢印(63)が印されている。図
10は、従来のディスク記録又は再生装置の斜視図であ
る(特開平9−306077号参照)。該装置は、ディス
ク(6)を回転させるターンテーブル(20)が配備されたシ
ャーシ(1)上に、カートリッジ(60)収納用の内ホルダ(2
00)を昇降自在に具えて構成され、該内ホルダ(200)上に
外ホルダ(3)がカートリッジ挿入排出方向にスライド可
能に設けられている。以下の記載に於いて、内ホルダ(2
00)にカートリッジ(60)が挿入される方向を前方、排出
される方向を後方とする。
【0003】ピックアップ(2)には、ブラケット(71)を
介して、ヘッドレバー(7)が枢支されている。該ヘッド
レバー(7)は、ピックアップ(2)とともに、ターンテー
ブル(20)に対し接近離間する方向に移動する。シャーシ
(1)の両側壁には、水平孔(19)と、L字形のガイド孔(1
8)が開設され、外ホルダ(3)から外向きに延びた突出片
(310)が水平孔(19)に、内ホルダ(200)から突出し、外ホ
ルダ(3)の側面の傾斜孔(320)を貫通した案内軸(210)が
ガイド孔(18)に夫々嵌まる。内ホルダ(200)の上面前端
部には、カートリッジ(60)を蹴り出す屈曲片(830)を先
端部に具えた蹴出しレバー(800)の基端部が枢支されて
いる。該蹴出しレバー(800)はバネ(810)付勢されて、上
面に開設された円弧孔(840)の一端縁がホルダ(3)から
突出したストッパ(220)に接している。
【0004】内ホルダ(200)の開口から、図11(a)に示
すように、カートリッジ(60)を押し込むと、カートリッ
ジ(60)の先端面が、蹴出しレバー(800)の屈曲片(830)を
押して、図11(b)に示すように、蹴出しレバー(800)を
回動させる。円弧孔(840)の他端縁がストッパ(220)に接
して、蹴出しレバー(800)がそれ以上の回動を規制され
ても、カートリッジ(60)は蹴出しレバー(800)を押し続
けるから、内ホルダ(200)が前進する。図12(a)に示す
ように、案内軸(210)により内ホルダ(200)と連繋した外
ホルダ(3)も前進する。蹴出しレバー(800)は、シャー
シ(1)の規制片(17)によりカートリッジ排出方向の回動
を阻止される。内ホルダ(200)は水平進行後、図12(b)
に示すように、ガイド孔(18)に沿って下降して、カート
リッジ(60)内のディスク(6)がターンテーブル(20)に装
着される。この状態で記録又は再生がされる。
【0005】カートリッジ(60)のシャーシ(1)への装着
状態から、外ホルダ(3)の手動操作片(330)を引くと、
外ホルダ(3)の傾斜孔(320)は内ホルダ(200)の案内軸(2
10)を押し上げる。内ホルダ(200)はガイド孔(18)に沿っ
て上昇した後に、図12(a)に示すように、カートリッ
ジ排出方向に後退する。蹴出しレバー(800)が規制片(1
7)から離れ、バネ(810)付勢により、カートリッジ(60)
を内ホルダ(200)から排出する。このように、カートリ
ッジ(60)は、内ホルダ(200)内を出没するが、記録又は
再生時には、カートリッジ(60)の内ホルダ(200)内での
ガタ付きを防止して、ディスク(6)がターンテーブル(2
0)に正確に回転させられる必要がある。図13は、内ホ
ルダ(200)の右側前端部を示す斜視図であるが、内ホル
ダ(200)の上面内側には、カートリッジ(60)上面に接す
るバネ片(65)がかしめ固定され、該バネ片(65)は、記録
又は再生状態で、カートリッジ(60)をシャーシ(1)に付
勢する。尚、ホルダ(3)内でのカートリッジ(60)の上下
方向の振れを押さえる為に、バネ片(65)はカートリッジ
(60)の隅部に対応して、内ホルダ(200)の左側前端部及
び後端部にも設けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置では、図1
1(b)に示すように、内ホルダ(200)の上面に枢支された
蹴出しレバー(800)が回動して、カートリッジ(60)を排
出する。然るに、ホルダ(3)の左右両側壁と、カートリ
ッジ(60)との間には、クリアランスが形成されているか
ら、カートリッジ(60)は排出時に、図14に示すよう
に、水平面内を回動する向きに付勢される。このとき、
カートリッジ(60)の角部がホルダ(3)の側壁内面を擦
り、カートリッジ(60)が排出されにくいことがある。出
願人は、この点に鑑みて、カートリッジ排出方向に平行
にスライドする蹴出し部材でカートリッジ(60)を排出
し、カートリッジ(60)の角部がホルダ(3)を擦る問題を
解決することを着想した。また、ホルダ(3)の上方に
は、ピックアップ(2)等に給電する電気回路(図示せず)
が設けられることが多いが、蹴出しレバー(800)をホル
ダ(3)の上面に配置すれば、該電気回路の配置の邪魔に
なる。従って、出願人は、該蹴出し部材を装置の側部に
配置することを着想した。
【0007】しかし、幅方向長さを大きくし過ぎると、
装置の小型化たる市場の要請に反する。また、蹴出し部
材は、装置の側部に配置されても、一部がホルダ(3)に
侵入して、カートリッジ(60)を蹴り出すから、図13の
ように、バネ片(65)をホルダ(3)の内側に設けている
と、蹴出し部材の移動の邪魔になる。更に、バネ片(65)
をホルダ(3)の上面に取り付けても、ホルダ(3)の上方
は、ヘッドレバー(7)がスライドするから、バネ片(65)
はヘッドレバー(7)の移動範囲を避けて取り付けなけれ
ばならない。即ち、バネ片(65)は、蹴出し部材の移動範
囲と、ヘッドレバー(7)の移動範囲を避けた場所に設け
る必要があるが、バネ片(65)を取り付ける部分の面積が
小さいと、ホルダ(3)への固定強度が弱くなる虞れがあ
る。本発明の目的は、カートリッジ排出時に、カートリ
ッジの角部がホルダ内面を擦ることをなくし、且つバネ
片のホルダへの取付け強度を確保することにある。
【0008】
【課題を解決する為の手段】ディスク記録又は再生装置
は、ターンテーブル(20)を具えたシャーシ(1)に対し昇
降自在に取り付けられ、ディスク(6)を収納したカート
リッジ(60)が出没するホルダ(3)に、カートリッジ(60)
をターンテーブル(20)に向けて下向き付勢するバネ片(6
5)を取り付けるとともに、カートリッジ(60)を排出方向
に蹴り出す蹴出し部材をスライド可能に設けている。蹴
出し部材は、ホルダ(3)の側面に沿ってカートリッジ排
出方向にスライド可能に設けられ、ホルダ(3)上には外
向きに、保持壁(37)が立設され、バネ片(65)は保持壁(3
7)に固定される立片(66)と、ホルダ(3)の透孔(38)から
ホルダ(3)内に侵入してカートリッジ(60)の上面に接す
る接片(67)とを具えている。
【0009】
【作用及び効果】蹴出し部材は、ホルダ(3)上をカート
リッジ排出方向に沿って真っ直ぐにスライドするから、
カートリッジ排出時に、カートリッジ(60)がホルダ(3)
内で傾いて、角部がホルダ(3)の内壁と擦ることを防止
できる。また、蹴出し部材は、ホルダ(3)の側面に設け
られているから、ホルダ(3)の上面に配置される電気回
路の邪魔にはならない。更に、バネ片(65)はホルダ(3)
から外向きに立設された立片(66)に取り付けられている
から、該取付け面積を大きく設けることができ、ホルダ
(3)への固定強度が弱くなることはない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一例を図を用いて
詳述する。従来と同一構成については、同一符号を用い
る。図1は、ディスク記録又は再生装置の分解斜視図で
ある。装置は、シャーシ(1)と、カートリッジ(60)が挿
入されるホルダ(3)を具えている。シャーシ(1)上に
は、ピックアップ(2)やターンテーブル(20)が周知の如
く設けられ、ピックアップ(2)はネジ軸(21)に螺合して
ターンテーブル(20)に接近離間する方向に移動する。シ
ャーシ(1)の一隅部には、ブラケット(4)が取り付けら
れ、該ブラケット(4)の側面内側からは枢軸(41)が突出
している。ブラケット(4)の側面外側には、切換えレバ
ー(40)が枢支されている。
【0011】ホルダ(3)の一端部側面には、上記枢軸(4
1)に嵌まる嵌合孔(31)が開設され、ホルダ(3)は枢軸(4
1)を中心に斜めに起きあがった開位置と、ホルダ(3)内
のカートリッジ(60)がシャーシ(1)上のターンテーブル
(20)に装着される閉位置との間を往復移動する。閉位置
にて記録又は再生状態となる。ピックアップ(2)の下面
には、ヘッドレバー(7)が枢支されたブラケット(4)が
取り付けられ、該ヘッドレバー(7)は先端部に記録ヘッ
ド(70)を具えて、下向きにバネ付勢されている。記録時
にあっては、ヘッドレバー(7)はホルダ(3)に開設され
た開口(32)を通って、記録ヘッド(70)がカートリッジ(6
0)内のディスク(6)(図5参照)に接する。再生時には、
後記の如く、ヘッドレバー(7)は上昇し、記録ヘッド(7
0)がディスク(6)から離間する。即ち、周知の如く、記
録時には記録ヘッド(70)とピックアップ(2)にて信号を
記録し、記録ヘッド(70)をディスク(6)から離間させて
ピックアップ(2)にて再生する。
【0012】ホルダ(3)上にて、開口(32)の一側縁に
は、保持壁(37)が上向きに突出し、該保持壁(37)の前方
には、透孔(38)が開設されている。保持壁(37)にはカー
トリッジ(60)の上面に接して、カートリッジ(60)を下向
きに付勢するバネ片(65)が取り付けられる。バネ片(65)
は、保持壁(37)に接する立片(66)と、該立片(66)に直交
し一端部に下向き突出した折曲部(68)を形成した接片(6
7)とを一体に具える。バネ片(65)の折曲部(68)は、図3
に示すように、透孔(38)を通ってホルダ(3)内に侵入
し、カートリッジ(60)を下向きに付勢する。図1に示す
ように、ホルダ(3)上にて、開口(32)の側方には、摺動
板(95)がカートリッジ挿入排出方向にスライド可能に配
備され、該摺動板(95)の一側部にはカム板(96)が立設さ
れている。摺動板(95)は、シャーシ(1)上の駆動機構
(図示せず)に連繋して、スライドする。
【0013】ホルダ(3)上面にて、開口(32)の前端部に
は、回動支持壁(39)(39)が立設され、各回動支持壁(39)
(39)からは支持軸(300)が外向きに突出する。両支持軸
(300)(300)には、外側から持上げレバー(9)の基端部が
回動自在に嵌まる。図2は、ホルダ(3)に持上げレバー
(9)を取り付けた状態の斜視図であるが、該持上げレバ
ー(9)の側面は、保持壁(37)の内面に接近する。これに
より、持上げレバー(9)が支持軸(300)から不用意に外
れることを防ぐ。持上げレバー(9)の一側部からは、カ
ムフォロア(90)が立設され、該カムフォロア(90)は、摺
動板(95)のカム板(96)に対向している。また、持上げレ
バー(9)の先端部は、上向きに延びた折曲片(91)を形成
している。前記ヘッドレバー(7)は、持上げレバー(9)
の上面に被さり、後記の如く、持上げレバー(9)により
記録又は再生動作に応じて昇降駆動される。
【0014】図1に示すように、ホルダ(3)の側面上
で、嵌合孔(31)よりもカートリッジ排出側には、突片(3
0)が外向きに突出し、該突片(30)の下側には、横長スリ
ット状の開口(32)が開設されている。該突片(30)よりも
カートリッジ排出側には、ホルダ(3)から載置板(33)が
外向きに突出し、該載置板(33)上に蹴出し部材(5)がカ
ートリッジ挿入排出方向に沿って移動自在に設けられて
いる。該蹴出し部材(5)は、カートリッジ排出方向にバ
ネ(54)付勢されている。ホルダ(3)の開位置から閉位置
に移行する際に、蹴出し部材(5)によりカートリッジ(6
0)が、ホルダ(3)からの排出方向に付勢される。
【0015】図4は、蹴出し部材(5)とホルダ(3)の分
解斜視図である。ホルダ(3)の側面内側には、シャッタ
開き片(36)が突出し、ホルダ(3)にカートリッジ(60)が
挿入されると、該シャッタ開き片(36)はカートリッジ(6
0)のガイド溝(62)(図5参照)内に嵌まって、シャッタ(6
1)を押して開く。蹴出し部材(5)は、長手方向をカート
リッジ挿入排出方向に向けた移動板(50)の一側部から蹴
出し片(51)を突出しており、該蹴出し片(51)は開口(32)
からホルダ(3)内に侵入する。移動板(50)には、長手方
向に2つの長孔(53)(53)が開設され、該長孔(53)(53)が
ホルダ(3)の載置板(33)に立設された嵌め軸(34)(34)に
嵌まることにより、移動板(50)はカートリッジ挿入排出
方向に沿って移動する。本例にあっては、図3に示すよ
うに、カートリッジ(60)を下向き付勢するバネ片(65)
は、ホルダ(3)の上面に設けられ、折曲部(68)のみが下
向きにホルダ(3)内に侵入しており、バネ片(65)が蹴出
し片(51)の移動の邪魔になることはない。
【0016】図4に示す移動板(50)の蹴出し片(51)とは
反対側からは、一点鎖線で示す縦壁(52)が立設され、該
縦壁(52)の内面には板材を折曲して構成される弾性片
(8)が取り付けられている。弾性片(8)は、縦壁(52)に
取り付けられる基板(83)の前端部に上向きに係止片(80)
を突出し、下向きに押し板(82)を突出する。係止片(80)
は先端部に傾斜面(81)を形成して、ホルダ(3)の突片(3
0)に接して下向きに弾性変形可能である。
【0017】シャーシ(1)上のブラケット(4)に枢支(4
5)された切換えレバー(40)は、弾性片(8)の押し板(82)
に当接可能な作動片(42)と、ブラケット(4)の上端に接
するストッパ(43)を具えている。切換えレバー(40)は、
枢支部(45)に嵌められたネジリバネ(44)により時計方向
に付勢され、ストッパ(43)により時計方向の回動を規制
されている。図6(a)、(b)は、ホルダ(3)の開位置を示
す側面図であり、(a)はカートリッジ(60)を挿入せんと
するとき、(b)はカートリッジ(60)挿入完了時を示す。
図6(a)、(b)にあっては、説明の便宜上、切換えレバー
(40)の図示を省く。カートリッジ(60)をホルダ(3)に挿
入すると、カートリッジ(60)の侵入側先端面は、バネ(5
4)に抗して蹴出し部材(5)の蹴出し片(51)を押し込み、
蹴出し部材(5)を載置板(33)に沿って移動させる。係止
片(80)の傾斜面(81)がホルダ(3)の突片(30)に接する
と、係止片(80)は下向きに弾性変形して進行し、突片(3
0)よりもカートリッジ(60)挿入側に位置して弾性復帰
し、突片(30)に引掛かる。この状態で、蹴出し部材(5)
は不用意な移動を規制され、図6(b)に示すカートリッ
ジ(60)挿入完了状態となる。
【0018】図7(a)、(b)、(c)は、ホルダ(3)の一部
を拡大した側面図であり、(a)は開位置でのカートリッ
ジ(60)挿入完了状態を、(b)は閉位置を、(c)は閉位置か
ら開位置への移行状態を夫々示す。図7(a)に示すよう
に、カートリッジ(60)挿入完了状態では、弾性片(8)の
押し板(82)は、切換えレバー(40)の作動片(42)よりも上
側に位置している。ホルダ(3)を枢軸(41)を中心に下向
き回動させると、押し板(82)が切換えレバー(40)の作動
片(42)を押して、ネジリバネ(44)に抗して反時計方向に
回動させる。押し板(82)と作動片(42)の当接が解除され
ると、切換えレバー(40)はネジリバネ(44)によって元の
位置に復帰し、ホルダ(3)は図7(b)に示すように、閉
位置に達する。
【0019】閉位置からホルダ(3)を上向き回動させる
と、押し板(82)が切換えレバー(40)の作動片(42)に当接
し、切換えレバー(40)を時計方向に付勢する。然るに、
ストッパ(43)がブラケット(4)の端面に接して、切換え
レバー(40)の時計方向への回動を規制しているから、押
し板(82)が下向きに押されて、図7(c)に示すように、
弾性片(8)は弾性変形する。突片(30)と弾性片(8)の引
掛かりが解除され、弾性片(8)は蹴出し部材(5)に取り
付けられているから、弾性片(8)と蹴出し部材(5)がバ
ネ(54)によりカートリッジ排出方向に戻される。蹴出し
部材(5)の蹴出し片(51)は、図6(b)に示す位置からカ
ートリッジ(60)をホルダ(3)からの排出方向に押し出
す。これにより、カートリッジ(60)は使用者にとって掴
みやすくなる。
【0020】図8(a)は、ホルダ(3)の閉位置にて再生
状態を示す平面図、図8(b)は、同上の左側面図であ
る。また、図9(a)は、ホルダ(3)の閉位置にて記録状
態を示す平面図、図9(b)は、同上の左側面図である。
再生状態にあっては、図8(a)に示すように、摺動板(9
5)はホルダ(3)の前端部に位置しており、図8(b)に示
すように、摺動板(95)のカム板(96)は、持上げレバー
(9)のカムフォロア(90)を押し上げ、持上げレバー(9)
の折曲片(91)はヘッドレバー(7)を持ち上げる。記録ヘ
ッド(70)はディスク(6)から離間し、ディスク(6)はピ
ックアップ(2)により再生される。記録状態にあって
は、図9(a)に示すように、摺動板(95)はホルダ(3)上
を後退し、カム板(96)が持上げレバー(9)のカムフォロ
ア(90)から離間する。持上げレバー(9)が下降回動し、
ヘッドレバー(7)が下降して、記録ヘッド(70)がホルダ
(3)の開口(32)を通って、カートリッジ(60)内のディス
ク(6)に接する。
【0021】カートリッジ(60)を排出する蹴出し部材
(5)を、ホルダ(3)の側面に取り付けたことにより、カ
ートリッジ(60)を付勢するバネ片(65)は、蹴出し部材
(5)の摺動範囲及びヘッドレバー(7)の移動範囲から外
れた位置に設ける必要がある。然るに、従来と同様に、
バネ片(65)をホルダ(3)上面に取り付けると、該取付け
部分の面積が少なくなり、取付け強度が弱くなる虞れが
ある。本例にあっては、ヘッドレバー(7)の移行路から
外れ、ホルダ(3)上から立設された保持壁(37)に、バネ
片(65)を取り付けているから、バネ片(65)を取り付ける
部分の面積を大きく設けることができ、取付け強度が弱
くなる虞れはない。
【0022】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク記録又は再生装置の分解斜視図であ
る。
【図2】持上げレバーを取り付けたホルダの斜視図であ
る。
【図3】バネ片のホルダへの侵入状態を一部破断して示
す側面図である。
【図4】蹴出し部材とホルダの分解斜視図である。
【図5】カートリッジの斜視図である。
【図6】ホルダの開位置を示す側面図であり、(a)はカ
ートリッジを挿入せんとするとき、(b)はカートリッジ
挿入完了時を示す。
【図7】ホルダの一部を拡大した側面図であり、(a)は
開位置でのカートリッジ(60)挿入完了状態を、(b)は閉
位置を、(c)は閉位置から開位置への移行状態を夫々示
す。
【図8】(a)は、ホルダの閉位置にて再生状態を示す平
面図、(b)は、同上の左側面図である。
【図9】(a)は、ホルダの閉位置にて記録状態を示す平
面図、(b)は、同上の左側面図である。
【図10】従来のディスク記録又は再生装置の斜視図で
ある。
【図11】(a)、(b)は装置の平面図であり、(a)はカー
トリッジを内ホルダに挿入せんとする状態を、(b)はカ
ートリッジを内ホルダに挿入した状態を夫々示す。
【図12】(a)、(b)は、装置の側面図であり、(a)はカ
ートリッジを内ホルダに挿入せんとする状態を、(b)は
カートリッジを内ホルダに挿入した状態を夫々示す。
【図13】従来の内ホルダの前端部の拡大斜視図であ
る。
【図14】カートリッジの内ホルダ内のガタ付きを示す
平面図である。
【符号の説明】
(3) ホルダ (5) 蹴出し部材 (6) ディスク (9) 持上げレバー (37) 保持壁 (60) カートリッジ (65) バネ片 (66) 立片 (67) 接片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 17/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターンテーブル(20)を具えたシャーシ
    (1)に対し昇降自在に取り付けられ、ディスク(6)を収
    納したカートリッジ(60)が出没するホルダ(3)に、カー
    トリッジ(60)をターンテーブル(20)に向けて下向き付勢
    するバネ片(65)を取り付けるとともに、ホルダ(3)にカ
    ートリッジ(60)を排出方向に蹴り出す蹴出し部材をスラ
    イド可能に設けたディスク記録又は再生装置に於いて、 蹴出し部材は、ホルダ(3)の側面に沿ってカートリッジ
    排出方向にスライド可能に設けられ、 ホルダ(3)上に外向きに保持壁(37)が立設され、バネ片
    (65)は保持壁(37)に固定される立片(66)と、ホルダ(3)
    の透孔(38)からホルダ(3)内に侵入してカートリッジ(6
    0)の上面に接する接片(67)とを具えたことを特徴とする
    ディスク記録又は再生装置。
  2. 【請求項2】 ホルダ(3)の保持壁(37)近傍には、回動
    支持壁(39)が立設され、該回動支持壁(39)にはヘッドレ
    バー(7)の下面に接して、ヘッドレバー(7)を昇降させ
    る持上げレバー(9)の基端部が枢支され、保持壁(37)は
    持上げレバー(9)の側面に接近して、持上げレバー(9)
    の回動支持壁(39)からの不用意な外れを防止する請求項
    1に記載のディスク記録又は再生装置。
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