JP2999687B2 - 酸素ガスバリヤー性キャップの射出成形用金型 - Google Patents

酸素ガスバリヤー性キャップの射出成形用金型

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JP2999687B2
JP2999687B2 JP7107554A JP10755495A JP2999687B2 JP 2999687 B2 JP2999687 B2 JP 2999687B2 JP 7107554 A JP7107554 A JP 7107554A JP 10755495 A JP10755495 A JP 10755495A JP 2999687 B2 JP2999687 B2 JP 2999687B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸素ガスバリヤー性を
有するキャップの製造技術に関し、特に、その製造のた
めに用いられる射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】ケチャップやマヨネーズ等は、酸素ガス
により好気性細菌やバクテリアの繁殖が促進されること
はよく知られている。このため、ケチャップやマヨネー
ズ等の内容物を保存するための容器を酸素ガスバリヤー
性樹脂から作ることが試みられている(特開昭55−8
4660号公報)。
【0003】しかし、従来においては、容器のキャップ
は、酸素ガス透過度の高いポリプロピレン等の樹脂のみ
から成る成形品であるのが一般的であったため、開封時
にガスバリヤー性シート材を容器口から剥がした後は、
キャップの各部からの酸素ガスの侵入が懸念されてい
た。特に、近年、大型冷蔵庫が普及したことにより、冷
蔵温度で開封後も内容物をより長く保存させたいという
要望が強くなった。
【0004】この要望に対して、キャップを被せた状態
で、キャップの各部からの酸素ガス透過を小さくして、
内容物を日持ちさせることが従来から試みられ、種々の
酸素ガスバリヤー性キャップが提案されている。かかる
酸素ガスバリヤー性キャップとしては、キャップ天板部
の内側にガスバリヤー性フィルムを貼着し、当該ガスバ
リヤー性フィルムの外周部にパッキング材を配置したキ
ャップ(実開平2−117348号公報、実開平2−1
17349号公報)等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のキャップでは、パッキン材をガスバリヤ
ー性フィルムの貼着後に塗付し硬化させる必要があり、
製造に極めて手間がかかり、キャップが高価なものとな
ってしまう。
【0006】また、パッキン材をガスバリヤー性フィル
ムとは別個にその外周部に設けた場合、キャップの開閉
操作でパッキン材がねじれ変形し、容器口の端縁とキャ
ップ天板部との間に隙間が形成される可能性がある。
【0007】更に、ガスバリヤー性フィルムはキャップ
本体の射出成形時に金型のキャビティ内に配置して、キ
ャップ本体に一体的に融着させることもできるが、薄い
ガスバリヤー性フィルムをキャビティ内の所定位置に配
置し保持することは困難である、という問題点もある。
【0008】本発明は、上記従来における問題点を解決
することを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、まず、本発明による射出成形用金型により製造しよ
うとする酸素ガスバリヤー性キャップは、熱可塑性樹脂
から成るキャップ本体と、このキャップ本体の天板部の
裏面に密着状態で固定された酸素ガスバリヤー性の環状
シート体とを備え、環状シート体が、容器閉栓時に容器
の口部の端縁に気密に当接ないしは弾性的に押し付けら
れるよう、所定の厚さ、即ち厚さが20μmないし20
00μmであり、且つ所定の硬さ特性、即ち、容器口部
に当接する面となる側からのJIS−K7215による
デュロメータ硬さがHDD22ないしHDD100とな
っていることを特徴としている。
【0010】なお、酸素ガスバリヤー性は、一般的に
は、酸素ガスの透過度が200(cm3 /m2 ・24h
・atm)以下となる特性をいうとされている。殺菌剤
や酸化防止剤等の食品添加物の添加をできるだけ抑えた
ケチャップやマヨネーズ等の食品は、酸素ガスによる変
色や腐敗に敏感であり、酸素ガス透過度が200(cm
3 /m2 ・24h・atm)以下であることが必要条件
となるからである。ここで、酸素ガス透過度の単位であ
る(cm3 /m2 ・24h・atm)はJIS−K72
16によるものであり、(cm3 /m2 /24h/at
m)と同義である。
【0011】環状シート体としては、酸素ガスバリヤー
性の樹脂組成物から成るものが考えられ、その場合、当
該樹脂組成物のJIS−K7215によるデュロメータ
硬さはHDD22ないしHDD100であるのが好適で
ある。
【0012】また、環状シート体は、酸素ガスバリヤー
性の積層体から成るものであってもよい。この場合も、
厚さは20μmないし2000μmであり、且つ容器の
口部に当接する面となる側からの当該積層体のJIS−
K7215によるデュロメータ硬さはHDD22ないし
HDD100であることが好適である。
【0013】酸素ガスバリヤー性の樹脂組成物又は酸素
ガスバリヤー性の積層体において、酸素ガスの透過度が
200(cm3 /m2 ・24h・atm)以下となるよ
うに、樹脂組成物では構成樹脂とその樹脂組成比を規定
し、積層体では構成層樹脂とその層厚さを規定して、当
該樹脂組成物又は積層体のJIS−K7215によるデ
ュロメータ硬さを、HDD22ないしHDD100す
る。容器のねじ付き口部に環状シート体付きキャップを
取り付けるとき、当該口部が環状シート体に当接後に弾
性的に押し付けられ、それによって密封が達成されるの
で、JIS−K7215によるデュロメータ硬さをHD
D22ないしHDD100とすることが、当該密封の必
要条件となる。
【0014】環状シート体を構成する酸素ガスバリヤー
性の樹脂としては種々考えられるが、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体鹸化物(単に、EVOHということもある)
を含むこと、塩化ビニリデン系共重合体(単に、PVD
Cということもある)又は芳香族ポリアミドを含むこと
が好ましい。
【0015】EVOHを含むこととは、EVOHを50
重量%以上含む樹脂組成物であり、適宜加工助剤のよう
な添加剤や着色のための顔料などを含んでも良いこと、
又は、積層体を構成する少なくとも1層にEVOH又は
EVOHを50重量%以上含む樹脂組成物を層として配
した積層体のことをいう。EVOHと脂肪族ポリアミド
から成る樹脂組成物、EVOHとスチレンエチレンブタ
ジエンブロック共重合体から成る樹脂組成物、EVOH
と熱可塑性ポリウレタンから成る樹脂組成物が例示され
る。
【0016】PVDCを含むこととは、PVDCを50
重量%以上含む樹脂組成物であり、適宜加工助剤のよう
な添加剤や着色のための顔料などを含んでも良いこと、
又は、積層体を構成する少なくとも1層にPVDC又は
PVDCを50重量%以上含む樹脂組成物を層として配
した積層体のことをいう。PVDCとポリエステルから
成る樹脂組成物、PVDCと熱可塑性ポリウレタンから
成る樹脂組成物、PVDCとエチレンメチルアクリレー
ト共重合体から成る樹脂組成物が例示される。
【0017】芳香族ポリアミドを含むこととは、芳香族
ポリアミドを50重量%以上含む樹脂組成物であり、適
宜加工助剤のような添加剤や着色のための顔料などを含
んでも良いこと、又は、積層体を構成する少なくとも1
層に芳香族ポリアミド又は芳香族ポリアミドを50重量
%以上含む樹脂組成物を層として配した積層体のことを
いう。芳香族ポリアミドと脂肪族ポリアミドから成る樹
脂組成物、芳香族ポリアミドとEVOHから成る樹脂組
成物から成る樹脂組成物が例示される。
【0018】尚、環状シート体の中心孔内には、キャッ
プ天板部の中心部分の肉厚を厚くして当該部分の酸素ガ
ス透過度を小さくするために、キャップ本体を構成する
熱可塑性樹脂が充填されるのがよい。
【0019】一方、上記構成の酸素ガスバリヤー性キャ
ップを製造するための方法としては、射出成形法、より
詳しくはインモールド式(絵付成形式)の射出成形法に
よるものが好ましい。即ち、雄型及び雌型から成る射出
成形用金型を用意し、この金型の雄型の所定部分に設け
られた突起を環状シート体の中心孔に通して当該環状シ
ート体を雄型上で保持し、この後、金型を型締めして、
雌型及び雄型により形成されたキャビティ内に熱可塑性
樹脂を射出し、当該熱可塑性樹脂を冷却固化することが
よい。
【0020】また、上記構成のキャップを製造するため
の本発明による射出成形用金型は、凹部を有する雌型
と、この雌型の凹部に挿入されて所定の形状のキャビテ
ィを形成する雄型と、雄型の所定部分に設けられ、環状
シート体の中心孔に嵌挿されて当該環状シート体を保持
する突起とを備えることを特徴とする。
【0021】更に、本発明によれば、金型の雄型は、熱
可塑性樹脂を射出する射出孔を有する内部コアと、内部
コアの外周に摺動可能に取り付けられた外部コアとから
構成されることを特徴としている。
【0022】
【作用】このような構成の射出成形用金型を用いて酸素
ガスバリヤー性キャップを製造した場合、金型の雄型に
設けられた突起により酸素ガスバリヤー性の環状シート
体をキャビティ内で確実に位置決めすることができ、キ
ャップ本体の天板部の裏面側に隙間なく環状シート体を
取り付けることができる。
【0023】そして、製造された酸素ガスバリヤー性キ
ャップは、キャップ本体の天板部に環状シート体が適正
に取り付けられることにより、天板部を透過する酸素ガ
スの容器内への侵入を防止することができる。また、こ
の環状シート体は、パッキンとしても機能するため、容
器の口部の外周面に沿って侵入しようとする酸素ガスを
遮断することが可能となる。
【0024】
【実施例】以下、図面と共に本発明の好適な実施例につ
いて詳細に説明する。
【0025】図1は本発明に係るキャップ10の一実施
例を示す断面図であり、図2は、当該キャップ10がケ
チャップやマヨネーズ等の容器12のねじ付き口部14
に取り付けられた状態を示す断面図である。このキャッ
プ10の本体16は、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂
から射出成形により作製されたものであり、円板状の天
板部18と、その周縁部から延びる切頭円錐形ないしは
略円筒形のスカート部20とから構成されている。スカ
ート部20の内周面には、封止すべき容器12のねじ付
き口部14に螺合し得るよう形成されたねじ部22が設
けられている。
【0026】天板部18の裏面、より詳細には容器取付
け時に容器12の口部14の端縁24が当接する側の面
には、環状シート体26が隙間なく固定されている。こ
の環状シート体26は、ガス酸素バリヤー性を有し、且
つ、適当な硬さないしは弾力性を有するものである。ま
た、環状シート体26は、天板部18の裏面の直径と実
質的に同一の外径を有しており、その中心部には円形の
小さな中心孔28が形成されている。この中心孔28
は、以下で詳細に説明するが、製造時に環状シート体2
6を金型内で保持することを主目的として形成されたも
のである。完成品のキャップ10においては、図示の如
く、環状シート体26の中心孔28にキャップ本体16
の樹脂が充填されているのが好適である。
【0027】環状シート体26は、単層或いは積層の酸
素ガスバリヤー性シートから例えば自動打抜き機により
作られ、厚さは20μm〜2000μmのものが好適で
あり、より好適には100μm〜1000μmである。
なお、当該環状シート体の酸素ガスバリヤー性は、酸素
ガスの透過度が200(cm3 /m2 ・24h・at
m)以下である。
【0028】このような酸素ガスバリヤー性シートとし
ては種々あるが、次に示す8種類のシートを好適に用い
ることができる。
【0029】[シートA]シートAは、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体鹸化物(EVOH)であるクラレ社製・商
品名「EVAL#EP−G156」(エチレン含有率4
7モル%、鹸化度98%)と酸変性されたスチレンエチ
レンブタジエンブロック共重合体(SEBS)である旭
化成工業社製・商品名「TUFTEC#MX−007」
(スチレン含有率30重量%、酸価10mgCH3 ON
a/g)の両原料を準備し、これらの樹脂を樹脂組成比
{EVOH/SEBS}=60/40(重量%)として
ドライブレンドし、混練型のマドック型単軸スクリュー
を装着した押出し装置にコートハンガー型Tダイを備え
て、このEVOH樹脂組成物を混練温度210℃で押出
し、厚さ20μmの単層シートとしたものである。この
シートAの30℃且つ80%RHにおける酸素ガス透過
度は48(cm3 /m2 ・24h・atm)であり、J
IS−K7215によるデュロメータ硬さはHDD68
であった。
【0030】尚、酸素ガス透過度は、JIS−K712
6に準拠する測定器であるModern Contro
l社製のOX−TRAN2/20試験器を用いて測定し
た。以下も同様である。
【0031】[シートB]酸変性されたプロピレンエチ
レン共重合体(酸変性PP)である三井石油化学社製・
商品名「Admer#QF−551」、及び、芳香族ポ
リアミド樹脂であるメタキシリレンジアミンとアジピン
酸とから重縮合された三菱瓦斯化学社製・商品名「MX
D6#T600」(PA1)の両原料を準備し、これら
の樹脂を樹脂組成比{酸変性PP/PA1}=90/1
0(重量%)としてドライブレンドし、混練型のダルメ
ージ型単軸スクリューを装着した押出し装置にコートハ
ンガー型Tダイを備えて、混練温度240℃で押出し、
厚さ2000μmの単層シートとしたものである。この
シートBの30℃且つ80%RHにおける酸素ガス透過
度は13(cm3 /m2 ・24h・atm)であり、J
IS−K7215によるデュロメータ硬さはHDD83
であった。
【0032】[シートC]シートCは2層積層シートで
あり、第1層として酸変性されたエチレン酢酸ビニル共
重合体(酸変性EVA)である三井石油化学社製・商品
名「Admer#VF−600」を用い、第2層として
シートAのEVOH樹脂組成物を用いたものである。酸
変性EVA及びEVOH樹脂組成物は、フルフライト型
スクリューを装着したマルチマニホールド型の2層Tダ
イ押出し装置により温度230℃で共押出しされ、これ
により厚さ30μmのシートCが得られる。このシート
Cの30℃且つ80%RHにおける酸素ガス透過度は4
2(cm3 /m2 ・24h・atm)であり、第1層側
からのJIS−K7215によるデュロメータ硬さはH
DD65であった。
【0033】尚、環状シート体26がこのシートCから
形成された場合、当該シートCの第1層が容器12の口
部14の端縁24に接する側に配置されることとなる。
以下のシートD〜Hから成る環状シート体26も、シー
トの第1層が容器口部14に向けて配置される。
【0034】[シートD]シートDは、マルチマニホー
ルド型の2層Tダイ押出し装置を用いて作られた2層積
層シートである。第1層は、塩化ビニル塩化ビニリデン
共重合体(PVDC)である呉羽化学工業社製・商品名
「クレハロン」(塩化ビニリデン含有率85重量%、塩
化ビニル含有率15重量%の共重合体で若干の可塑剤を
含む)とエチレンメチルアクリート共重合体(EMA)
であるエクソン化学社製・商品名「OPTEMA#TC
−110」(メチルアクリレート含有率21重量%)か
ら成り、第2層は、エチレン酢酸ビニル共重合体(EV
A)である住友化学工業社製・商品名「EVATATE
#H2011」(酢酸ビニル含有率15重量%)から成
っている。PVDC及びEMAを樹脂組成比{PVDC
/EMA}=20/80(重量%)でドライブレンド
し、混練型のダルメージ型単軸スクリューにより温度1
90℃で2層Tダイに導入すると共に、EVAを、フル
フライト型スクリューにより温度220℃で2層Tダイ
に導入し、2層Tダイ内で溶融積層する共押出しを行な
うことによって、厚さ120μmのシートDが得られ
る。このシートDの30℃且つ80%RHにおける酸素
ガス透過度は90(cm3 /m2 ・24h・atm)で
あり、第1層側からのJIS−K7215によるデュロ
メータ硬さはHDD23であった。
【0035】[シートE]シートEは3層積層シートで
あり、第1層としてEVAである住友化学工業社製・商
品名「EVATATE#H2011」(酢酸ビニル含有
率15重量%)を用い、第2層としてPVDCである呉
羽化学工業社製・商品名「クレハロン」(塩化ビニリデ
ン含有率85重量%、塩化ビニル含有率15重量%の共
重合体で若干の可塑剤を含む)を用い、第3層として第
1層と同じEVAを用いたものである。これらの樹脂
を、フルフライト型スクリューを装着したマルチマニホ
ールド型の3層Tダイ押出し装置により温度210℃で
共押出しすることによって、厚さ20μmのシートEが
得られる。このシートEの30℃且つ80%RHにおけ
る酸素ガス透過度は16(cm3 /m2 ・24h・at
m)であり、第1層側からのJIS−K7215による
デュロメータ硬さはHDD42であった。
【0036】[シートF]シートFは4層積層シートで
あり、第1層に酸変性EVAである三井石油化学社製・
商品名「Admer#VF−600」を用い、第2層に
EVOHであるクラレ社製・商品名「EVAL#EP−
E105」(エチレン含有率44モル%、鹸化度99
%)を用い、第3層に接着性樹脂(ad)であるEVA
の住友化学工業社製・商品名「EVATATE#H20
11」(酢酸ビニル含有率15重量%)を用い、第4層
にエチレンαオレフィン共重合体(PE1)である住友
化学工業社製・商品名「EXCELLEN#VL20
0」を用いたものである。これらの樹脂を、フルフライ
ト型スクリューを装着したマルチマニホールド型の2層
Tダイ押出し装置により温度250℃で共押出しするこ
とによって、厚さ80μmのシートFが得られる。この
シートFの30℃且つ80%RHにおける酸素ガス透過
度は21(cm3 /m2 ・24h・atm)であり、第
1層側からのJIS−K7215によるデュロメータ硬
さはHDD95であった。
【0037】[シートG]シートGは5層積層シートで
あり、第1層にPPである住友化学工業社製・商品名
「住友ノーブレン#X−131」を用い、第2層にad
である住友化学工業社製・商品名「EVATATE#H
2011」(酢酸ビニル含有率15重量%)を用い、第
3層にPA1である三菱瓦斯化学社製・商品名「MXD
6#T600」を用い、第4層に第2層と同じadを用
い、第5層にPE1である住友化学工業社製・商品名
「EXCELLEN#VL200」を用いたものであ
る。これらの樹脂を、フルフライト型スクリューを装着
したマルチマニホールド型の2層Tダイ押出し装置によ
り温度250℃で共押出しすることによって、厚さ20
0μmのシートGが得られる。このシートGの30℃且
つ80%RHにおける酸素ガス透過度は8.6(cm3
/m2 ・24h・atm)であり、第1層側からのJI
S−K7215によるデュロメータ硬さはHDD95で
あった。
【0038】[シートH]シートHは5層積層シートで
あり、第1層にPPである住友化学工業社製・商品名
「住友ノーブレン#X−131」を用い、第2層にad
である住友化学工業社製・商品名「EVATATE#H
2011」(酢酸ビニル含有率15重量%)を用い、第
3層にEVOHであるクラレ社製・商品名「EVAL#
EP−E105」(エチレン含有率44モル%、鹸化度
99%)を用い、第4層に第2層と同じadを用い、第
5層にPE1である住友化学工業社製・商品名「EXC
ELLEN#VL200」を用いたものである。これら
の樹脂を、フルフライト型スクリューを装着したマルチ
マニホールド型の2層Tダイ押出し装置により温度25
0℃で共押出しすることによって、厚さ200μmのシ
ートHが得られる。このシートHの30℃且つ80%R
Hにおける酸素ガス透過度は12(cm3 /m2・24
h・atm)であり、第1層側からのJIS−K721
5によるデュロメータ硬さはHDD98であった。
【0039】次に、上述したシートA〜Hのような酸素
ガスバリヤー性シートから成る環状シート体26を有す
るキャップ10の製造方法について述べる。
【0040】本実施例のキャップ10はインモールド式
(絵付成形式)の射出成形法に従って製造される。図3
〜図5は射出成形装置における金型30の各状態を示
し、符号32は雌型、符号34は雄型を示している。
【0041】雌型32は、雄型34と共働してキャビテ
ィ36を形成する凹部38を有している。また、この雌
型32は、油圧シリンダ等のスライド駆動装置(図示せ
ず)によって雄型34に対して前進・後退が可能であ
り、金型30を開いたり、型締めしたりすることができ
る。即ち、金型30は、雌型32の移動により、図3に
示す型締め状態と、図5に示す開放状態(雌型は示さ
ず)とになる。ここで、説明の簡略化のため、雄型34
から雌型32に向かう方向を「前」方向とし、その逆を
「後」方向とする。
【0042】雄型34は、基本的に、内部コア40、外
部コア42及びスライドコア44から構成されている。
【0043】内部コア40は、射出成形装置の基台(図
示せず)に対して固定されており、円筒形の本体部46
と、本体部46の前端部に同軸且つ一体的に設けられた
凸部48と、その反対側の後端部に一体的に設けられた
フランジ部50とから成る。この内部コア40は、中心
軸線に沿って溶融樹脂を射出する樹脂射出孔52を有し
ており、特にその出口となる部分はゲート孔54となっ
ている。このゲート孔54は好ましくは直径0.4mm
〜2.5mmであり、キャップ本体16の天板部18が
大きい場合にはゲート孔54の直径も大きくされる。内
部コア40は、そのフランジ部50を介して樹脂の押出
し機(図示せず)に接続されており、この押出し機から
溶融樹脂が樹脂射出孔52に供給されるようになってい
る。
【0044】外部コア42は、内部コア40の本体部4
6を摺動可能に被包するカップ状の本体部56と、この
本体部56の後端に一体的に設けられたフランジ部58
とを有している。外部コア42の本体部56は、雌型3
2の凹部38内の所定位置に配置されることで、キャッ
プ10と実質的に同形のキャビティ36を形成すること
ができ、キャップ10のねじ部22に対応する部分には
雄ねじ部60が設けられている。本体部56の前端部に
は、内部コア40の凸部48が挿入される貫通孔62が
形成されている。この貫通孔62は凸部48とほぼ同形
となっている。また、本体部56の前端面であって、貫
通孔62の周縁部には、前方に僅かに突出する環状突起
66が形成されている。この環状突起66は、外径が環
状シート体26の中心孔28の直径と実質的に同一であ
り、環状シート体26を保持することができるようにな
っている。更に、本体部56の前端部には、図示しない
が、環状シート体26を吸引保持するための減圧吸引孔
が形成されている。この減圧吸引孔には、環状シート体
26に吸引跡を残さないために、気体を通過させること
のできる焼結金属板又はスリット板を適宜配設すること
が好適である。
【0045】スライドコア44は、外部コア42の本体
部56の円筒形部分を摺動可能に被包している。外部コ
ア42のフランジ部58の外周部には複数個の貫通孔6
8が形成されており、これらの貫通孔68を通って延び
るボルト70がスライドコア44の外周部に螺合されて
いる。また、各ボルト70の軸部には圧縮コイルばね7
2が取り付けられている。これらの圧縮コイルばね72
は、スライドコア44と外部コア42のフランジ部58
との間に配置されており、外部コア42のフランジ部5
8をスライドコア44から離隔する方向に付勢してい
る。
【0046】キャップ製造工程の第1段階では、上記金
型30の雌型32を雄型34から引き離した状態(図5
の状態)で、適当な治具を用いて、環状シート体26の
中心孔28内に雄型34の外部コア42の環状突起66
が嵌挿されるように、当該環状シート体26を外部コア
42の前端面に配置する。環状シート体26の中心孔2
8と環状突起66との嵌合により環状シート体26は正
確に位置決めされるが、位置ずれをより確実に防止すべ
く、外部コア42の減圧吸引孔内を負圧とし、環状シー
ト体26を吸引保持する。
【0047】次に、図示しないスライド駆動装置によっ
て雌型32を雄型34に向かって移動させ、型締めを行
う。このとき、雌型32は最初に雄型34のスライドコ
ア44に当接し、次いで圧縮コイルばね72のばね力に
よりスライドコア44と外部コア42とが離れた状態で
一体的に移動して、外部コア42が内部コア40に当接
する。そして、最終的には、圧縮コイルばね72も圧縮
され、図3に示すように、スライドコア44、外部コア
42及び内部コア40は一体化される。
【0048】図3に示す型締め状態において、キャップ
本体16を構成する熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレ
ンを溶融状態で雌型32と雄型34の間のキャビティ3
6内に射出する。この直後、スライド駆動装置を駆動し
て環状シート体26の厚さ分だけ雌型32を前方に移動
させると、図4に示すように、圧縮コイルばね72のば
ね力により雄型34の外部コア42及び内部コア40は
雌型32及びスライドコア44から離される。これによ
り、外部コア42の前端面及び内部コア40の凸部48
の前端面はキャップ本体16の天板部18から離され
る。また、この時すでに、環状シート体26はキャップ
本体16の天板部18の裏面に密着状態で融着されてい
るので、環状シート体26は外部コア42の前端面から
も分離される。この状態では、内部コア40の凸部48
の前端面の直前に小さな空間74が形成されるが、この
空間74内に、背圧がかかり歪みを含んだキャビティ3
6内の溶融樹脂の一部が流動していき、当該空間74の
一部を埋める。また、ゲート孔54から溢れた溶融樹脂
も当該空間74に充填されるので、当該空間74は樹脂
でほぼ埋まり、樹脂の後端面と環状シート体26の後面
とはほぼ同一の面となる。
【0049】前記密着状態とは、環状シート体26の面
とキャップ本体16の天板部18の裏面との間に隙間が
なく、且つキャップを容器の口部に閉栓トルク2kg・
mで螺着して捩りも加わる状態にし、再び開栓したとき
に、環状シート体26が天板部18の裏面から剥離しな
い状態をいう。
【0050】キャップ本体16を構成する樹脂が冷却固
化されたならば、スライド駆動装置を再度駆動して雌型
32を初期の開放状態まで移動させると、圧縮コイルば
ね72のばね力によりスライドコア44が外部コア42
に対して前方に相対移動し、これにより、キャップ10
は外部コア42の雄ねじ部60から一部強制的に引き抜
かれる。図5はこの状態を示している。
【0051】最後に、油圧シリンダ等のスライド駆動装
置を備えた排出板(図示せず)をキャップ10とスライ
ドコア44との間に挿入し、キャップ10を雄型34か
ら排出することで、製品としてのキャップ10を得る。
【0052】このようにして得られたキャップ10を、
容器12のねじ付き口部14に螺合させると、図2に示
す如く、容器12の口部14の端縁24はキャップ10
内の環状シート体26に押し付けられる。環状シート体
26は、酸素ガスバリヤー性を有し且つ適当な硬さを有
しているため、容器12の口部14の端縁24は環状シ
ート体26に密着される。これにより、容器口部14の
外周面を伝って侵入する酸素ガスは、この環状シート体
26と容器口部14の端縁24との間の接合部により遮
断され、容器内部への侵入が防止される。
【0053】また、キャップ10の天板部18からの酸
素ガスの侵入は、天板部18の裏面に密着固定された環
状シート体26の酸素ガスバリヤー性により防止され
る。尚、環状シート体26の中心孔28が設けられてい
るが、この部分はキャップ本体16の樹脂の肉厚が厚く
なっているため、酸素ガスの侵入は極めて微量となる。
【0054】ここで、上記のシートA〜Hから作製した
環状シート体26を有する8種類のキャップ10により
行った密封性試験の結果について述べる。
【0055】この密封性試験では、キャップ本体16の
樹脂としてポリプロピレンである昭和電工社製・商品名
「ショウアロマー#MG870−3」を用い、キャップ
本体16の天板部18の厚さを600μmとし、環状シ
ート体26の外径を28mm、内径(中心孔直径)を5
mmとした。また、EVOHであるクラレ社製・商品名
「EVAL#EP−E105」(エチレン含有量44モ
ル%、鹸化度99%)の層を配した酸素ガスバリヤー性
積層体の容器を用い、内容物としてマヨネーズを充填
し、更に、閉栓トルクを2kg・mとして容器のねじ付
き口部に各キャップ10を取り付けて、8種類の検体を
作製した。また、これらとは別に、環状シート体を有し
ないキャップ本体のみから成るキャップを容器に取り付
けた比較用検体、及び、外界の空気と遮断した標準検体
として容器口部を市販のヒートシール層を設けたアルミ
ニウム箔でヒートシールした容器を準備した。
【0056】試験では、まず、標準検体を除く各検体の
容器の胴部に2箇所、セルフシール性のゴム板を貼り付
け、それぞれに注射器の針を差し込み、一方の注射器か
ら容器内の空気を抜きつつ、他方の注射器から窒素ガス
を導入し、容器内部の全ての空気を窒素ガスで置換し
た。この操作によって、容器内部の酸素ガスをガスクロ
マトグラフの検出限界以下のゼロに近づけた。
【0057】ガス置換の終了後、検体を温度23±2℃
且つ相対湿度50±5%RHにて保管し、一定の時間間
隔で容器内部のガスをサンプリングして、ガスクロマト
グラフで酸素ガスの濃度を測定した。
【0058】その結果、いずれの容器の内部空間の酸素
ガス濃度は、保存日数と共に直線的に増加していくこと
が分った。
【0059】また、測定開始して4日後における容器1
本当たりの酸素侵入量(ml)を求め、同条件で保管し
た標準検体の酸素侵入量との差(酸素侵入量差)を求め
ると、本発明に従って構成された検体の酸素侵入量差は
いずれも1.5ml未満となった。特に、シートA、シ
ートC及びシートF及びシートGに係るものは酸素侵入
量差が0.5ml未満となった。
【0060】この酸素侵入量差が2.5ml未満であれ
ば、嗅覚の官能的に容器内容物の異臭が認められず、保
存性を得られる水準であるので、本発明によるキャップ
10の酸素ガスバリヤー性が極めて優れていることが上
記実験からも分る。
【0061】尚、比較用検体の4日後における酸素侵入
量差は2.5ml以上であり、容器内容物にも異臭が認
められ、保存性に劣るものであった。
【0062】以上、本発明の好適な実施例について述べ
たが、本発明は上記実施例に限定されないことはいうま
でもない。例えば、上記実施例はねじ式のキャップ10
に関するが、本発明は押込み式等のキャップにも適用可
能である。
【0063】また、上記実施例では、環状シート体26
の容器口部側の面と、環状シート体26の中心孔28を
埋めた樹脂の同側の面とが面一となっているが、樹脂が
環状シート体26の面を越えて容器口部側に突出するよ
うな形を採ってもよい。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による金型を
用いることで、薄い環状シート体を金型内で適正な位置
に保持した状態でキャップを射出成形法により製造する
ことができ、所望の特性を有するキャップの製造が可能
となる。
【0065】即ち、キャップ本体の天板部の裏面に環状
シート体を隙間なく取り付けることができ、その結果、
得られたキャップは、天板部を透過する酸素ガスの容器
内への侵入を防止することができる。なお、環状シート
体は適当な硬さ、別言すれば適当な弾力性を有している
ため、容器への閉栓時にパッキンとして機能し、容器口
部の側方からの酸素ガスの侵入を防止することができ
る。よって、本発明の金型により製造されたキャップ
は、パッキン材を設ける手間が不要となって安価に製造
することが可能となり、更に、このキャップにより閉じ
られた容器の内部への酸素ガスの侵入は大幅に低減さ
れ、容器内容物の保存性が飛躍的に向上する。
【0066】また、本発明の金型を用いれば、環状シー
ト体をキャップ本体に密着状態で一体的に固定すること
ができるので、上記効果を確実に奏するキャップを簡単
に製造することが可能となり、キャップ1個当たりの製
造費用も安価なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による射出成形用金型によって製造され
る酸素ガスバリヤー性キャップの一例を概略的に示す断
面図である。
【図2】図1のキャップが容器の口部に取り付けられた
状態を概略的に示す断面図である。
【図3】酸素ガスバリヤー性キャップを製造するための
本発明による射出成形用金型を示す概略断面図であり、
型締め状態を示す図である。
【図4】図3の金型において、溶融樹脂を注入した直後
の状態を示す概略断面図である。
【図5】図3の金型を開いた状態を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
10…キャップ、12…容器、14…ねじ付き口部、1
6…キャップ本体、18…天板部、20…スカート部、
26…環状シート体、28…中心孔、30…金型、32
…雌型、34…雄型、36…キャビティ、38…凹部、
40…内部コア、42…外部コア、44…スライドコ
ア、52…樹脂射出孔、54…ゲート孔、66…環状突
起。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の口部に取り付けられる酸素ガスバ
    リヤー性キャップであって、熱可塑性樹脂から成るキャ
    ップ本体と、前記キャップ本体の天板部の裏面に密着状
    態で固定された酸素ガスバリヤー性の環状シート体とを
    備えるものを射出成形法により製造する場合に用いられ
    る射出成形用金型において、 凹部を有する雌型と、 前記凹部に挿入されて所定の形状のキャビティを形成す
    る雄型と、 前記雄型の所定部分に設けられ、前記環状シート体の中
    心孔に嵌挿され当該環状シート体を保持する突起と、を
    備え、 前記雄型が、熱可塑性樹脂を射出する射出孔を有する内
    部コアと、前記内部コアの外周に摺動可能に取り付けら
    れた外部コアとを備えることを特徴とする、酸素ガスバ
    リヤー性キャップの射出成形用金型
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