JP2999085B2 - 炭素複合体電極材料およびその炭素複合体電極材料の製造方法 - Google Patents
炭素複合体電極材料およびその炭素複合体電極材料の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭素複合体電極材料の
製造方法に関する。とくに、リチウム二次電池の負極活
物質をして使用される炭素複合体電極材料の製造方法に
関する。
製造方法に関する。とくに、リチウム二次電池の負極活
物質をして使用される炭素複合体電極材料の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】炭素複合体電極材料のうち、ある種の炭
素材料が、とくにリチウム二次電池の負極活物質として
適用されたとき、二次電池の充放電サイクル特性と安全
性が優れたものになることが、報告されている(例え
ば、特開昭63-24555号、特開平1-311565号)。この炭素
材料は、例えば炭化水素の気相における熱分解によっ
て、製造されている。
素材料が、とくにリチウム二次電池の負極活物質として
適用されたとき、二次電池の充放電サイクル特性と安全
性が優れたものになることが、報告されている(例え
ば、特開昭63-24555号、特開平1-311565号)。この炭素
材料は、例えば炭化水素の気相における熱分解によっ
て、製造されている。
【0003】本願発明者等は、上述の炭素材料のうち、
リチウム二次電池の負極活物質として、とくに内層が高
結晶性を有し、表層が乱層構造を有する炭素で覆われて
いる構造の炭素材料が、とくに優れていることを見出し
て、開示している(特願平3-144547号)。
リチウム二次電池の負極活物質として、とくに内層が高
結晶性を有し、表層が乱層構造を有する炭素で覆われて
いる構造の炭素材料が、とくに優れていることを見出し
て、開示している(特願平3-144547号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような炭素複合体
電極材料の製造方法のうち最も簡単な方法は、高い結晶
性を有する、グラファイトのような炭素材料を芯材料と
し、その表面に炭化水素または、その誘導体の気相熱分
解により炭素材料を生成して、堆積させる方法がある。
この場合、堆積された炭素材料は乱層構造を示す。しか
しながら、このような乱層構造を有する炭素材料を堆積
させる条件は約1000℃の温度にて、長時間保持する
必要がある。この条件においては、副反応としてタール
状の生成物が多量発生するので、実用的な方法ではな
い。
電極材料の製造方法のうち最も簡単な方法は、高い結晶
性を有する、グラファイトのような炭素材料を芯材料と
し、その表面に炭化水素または、その誘導体の気相熱分
解により炭素材料を生成して、堆積させる方法がある。
この場合、堆積された炭素材料は乱層構造を示す。しか
しながら、このような乱層構造を有する炭素材料を堆積
させる条件は約1000℃の温度にて、長時間保持する
必要がある。この条件においては、副反応としてタール
状の生成物が多量発生するので、実用的な方法ではな
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、芯を形成す
る高結晶性炭素粒子の表面が、VIII族の元素が拡散され
た乱層構造を有する炭素層で覆われていることを特徴と
する炭素複合体電極材料を提供する。更に、この発明
は、芯を形成する高結晶性炭素粒子の表面を、VIII族の
金属元素を含む膜で被覆し、さらにその上を、炭化水素及
びその誘導体を熱分解によって生成した炭素材料にて被
覆することにより 、 高結晶性炭素粒子の表面を 、 VIII族の
元素が拡散された乱層構造を有する炭素層で覆うことを
特徴とする炭素複合体電極材料の製造方法を提供する。
る高結晶性炭素粒子の表面が、VIII族の元素が拡散され
た乱層構造を有する炭素層で覆われていることを特徴と
する炭素複合体電極材料を提供する。更に、この発明
は、芯を形成する高結晶性炭素粒子の表面を、VIII族の
金属元素を含む膜で被覆し、さらにその上を、炭化水素及
びその誘導体を熱分解によって生成した炭素材料にて被
覆することにより 、 高結晶性炭素粒子の表面を 、 VIII族の
元素が拡散された乱層構造を有する炭素層で覆うことを
特徴とする炭素複合体電極材料の製造方法を提供する。
【0006】ここで、表面を被覆する炭素材料が、炭化
水素およびその誘導体の気相における熱分解によって生
成され、また高結晶性炭素粒子の結晶構造が、C軸方向
の平均面間隔が約0.335〜0.340nmであり、
アルゴンレーザーラマンによる1580cm-1に対する1
360cm-1のピーク強度比が約0.4未満であることが
好ましい。
水素およびその誘導体の気相における熱分解によって生
成され、また高結晶性炭素粒子の結晶構造が、C軸方向
の平均面間隔が約0.335〜0.340nmであり、
アルゴンレーザーラマンによる1580cm-1に対する1
360cm-1のピーク強度比が約0.4未満であることが
好ましい。
【0007】さらに、VIII族の金属元素が、ニッケル、
コバルト、鉄またはその合金であり、金属元素を含む膜
の厚さが、0.1〜2.0μmであることが好ましい。
また、炭素複合体電極材料がリチウム二次電池の負極活
物質であることが好ましい。
コバルト、鉄またはその合金であり、金属元素を含む膜
の厚さが、0.1〜2.0μmであることが好ましい。
また、炭素複合体電極材料がリチウム二次電池の負極活
物質であることが好ましい。
【0008】本願発明は、芯を形成する高結晶性炭素粒
子の表面を、比較的低温かつ短時間で乱層構造を有する
炭素材料を被覆することが可能となると同時に、被覆さ
れた炭素材料の比表面積が大きくすることができる炭素
複合体電極材料の製造方法を提供する。
子の表面を、比較的低温かつ短時間で乱層構造を有する
炭素材料を被覆することが可能となると同時に、被覆さ
れた炭素材料の比表面積が大きくすることができる炭素
複合体電極材料の製造方法を提供する。
【0009】本願発明の芯を形成する高結晶性炭素粒子
は、例えば天然黒鉛、キッシュグラファイト、あるいは
公知の炭素材料の原料である石油コークスまたは石炭ピ
ッチコークス等から得られる易黒鉛化性炭素材料を20
00℃以上の高温にて熱処理して得られる。その平均粒
径は約100μm以下、とくに1〜20μmのものが好
ましい。この粒径の範囲であると、電池の電極活物質と
して適用されたとき、活物質としての利用率が高く、負
極活物質の充填密度も大きく取れる。ここで、平均粒径
はレーザー回折式粒度分布計により測定して求められた
値の平均の値とする。
は、例えば天然黒鉛、キッシュグラファイト、あるいは
公知の炭素材料の原料である石油コークスまたは石炭ピ
ッチコークス等から得られる易黒鉛化性炭素材料を20
00℃以上の高温にて熱処理して得られる。その平均粒
径は約100μm以下、とくに1〜20μmのものが好
ましい。この粒径の範囲であると、電池の電極活物質と
して適用されたとき、活物質としての利用率が高く、負
極活物質の充填密度も大きく取れる。ここで、平均粒径
はレーザー回折式粒度分布計により測定して求められた
値の平均の値とする。
【0010】また形状は球形、鱗片状、繊維状あるいは
それらの粉砕物のいずれであってもよいが、球形または
鱗片状が好ましい。さらに、その結晶構造はX線広角法
によって求められる(002)面の平均面間隔が約0.
335〜0.340nmであり、アルゴンレーザーラマ
ンによる1580cm-1に対する1360cm-1のピーク強
度比が約0.4未満であるものが好ましい。
それらの粉砕物のいずれであってもよいが、球形または
鱗片状が好ましい。さらに、その結晶構造はX線広角法
によって求められる(002)面の平均面間隔が約0.
335〜0.340nmであり、アルゴンレーザーラマ
ンによる1580cm-1に対する1360cm-1のピーク強
度比が約0.4未満であるものが好ましい。
【0011】ついで本願発明では上述したような高結晶
性炭素粒子上にVIII族の金属を含む金属膜を形成する。
本願発明のVIII族の金属元素は、鉄、ニッケル、コバル
ト、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、
イリジウム、白金およびその合金などが挙げられる。こ
のうち、鉄、ニッケル、コバルトが好ましい。
性炭素粒子上にVIII族の金属を含む金属膜を形成する。
本願発明のVIII族の金属元素は、鉄、ニッケル、コバル
ト、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、
イリジウム、白金およびその合金などが挙げられる。こ
のうち、鉄、ニッケル、コバルトが好ましい。
【0012】被覆する方法は、無電解メッキ法、上記VI
II族の金属を高減圧中に保って加熱蒸発を利用して金属
膜を形成する蒸着法、加熱蒸発およびイオン衝撃を利用
して金属膜を形成するスパッタリング法などが挙げられ
るが、低コストおよび作業のしやすさから無電解メッキ
法が好ましい。
II族の金属を高減圧中に保って加熱蒸発を利用して金属
膜を形成する蒸着法、加熱蒸発およびイオン衝撃を利用
して金属膜を形成するスパッタリング法などが挙げられ
るが、低コストおよび作業のしやすさから無電解メッキ
法が好ましい。
【0013】またニッケルの無電解メッキ法では、重量
比でNiSO4・7H2Oを約20、NaH2PO2を約2
5の割合で混合してメッキ浴を作成し、pHを約5.0
に調製されたメッキ浴中に芯を形成する高結晶性炭素粒
子を浸漬する。このメッキ浴を約90℃に保持しなが
ら、次亜リン酸塩またはホウ化水素ナトリウム等の還元
剤を添加することにより、高結晶性炭素粒子の表面に金
属膜を得る。これらメッキ浴や還元剤は調製され、市販
(例えば、TMP化学ニッケル;奥野製薬工業株式会社
製)されているものもある。
比でNiSO4・7H2Oを約20、NaH2PO2を約2
5の割合で混合してメッキ浴を作成し、pHを約5.0
に調製されたメッキ浴中に芯を形成する高結晶性炭素粒
子を浸漬する。このメッキ浴を約90℃に保持しなが
ら、次亜リン酸塩またはホウ化水素ナトリウム等の還元
剤を添加することにより、高結晶性炭素粒子の表面に金
属膜を得る。これらメッキ浴や還元剤は調製され、市販
(例えば、TMP化学ニッケル;奥野製薬工業株式会社
製)されているものもある。
【0014】被覆されたVIII族の金属を含む膜の平均厚
さは、0.01〜2.0μmが好ましい。0.01μm
より薄くなると触媒としての効果が薄れ、2.0μmよ
り厚くなると内部の炭素材料へのインターカレーショ
ン、デインターカレーションの妨げとなり、内部の高結
晶炭素が利用されなくなる。
さは、0.01〜2.0μmが好ましい。0.01μm
より薄くなると触媒としての効果が薄れ、2.0μmよ
り厚くなると内部の炭素材料へのインターカレーショ
ン、デインターカレーションの妨げとなり、内部の高結
晶炭素が利用されなくなる。
【0015】VIII族の金属を含む膜の上に、炭素材料が
炭化水素の気相または霧滴状物の熱分解によって生成、
堆積される。炭化水素およびその誘導体は、脂肪族炭化
水素、芳香族炭化水素、脂環式炭化水素のいずれであっ
てもよく、これらは置換基(ハロゲン原子、水酸基、ス
ルホン基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基等)を
一部有してもよい。これらの具体例としては、メタン、
エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、シク
ロヘキサン、ナフタレン、アントラセン、ピレン、ベン
ゼン、トルエン、ピリジン、アリルベンゼン、ヘキサメ
チルベンゼン、アニリン、フェノール、1,2−ジクロ
ロエチレン、1,2−ジブロモエチレン、2−ブテン、
アセチレン、ビフェニル、ジフェニルアセチレン、スチ
レン、アクリロニトリル、ピロール、チオフェンおよび
その誘導体あるいはクレオソート油、エチレンボトム
油、天然ガス等が挙げられる。このうち、メタン、エタ
ン、プロパンがコストが低いこと、排ガスの処理のしや
すさおよび熱分解炉の腐食のしにくさのなどの点から好
ましい。
炭化水素の気相または霧滴状物の熱分解によって生成、
堆積される。炭化水素およびその誘導体は、脂肪族炭化
水素、芳香族炭化水素、脂環式炭化水素のいずれであっ
てもよく、これらは置換基(ハロゲン原子、水酸基、ス
ルホン基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基等)を
一部有してもよい。これらの具体例としては、メタン、
エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、シク
ロヘキサン、ナフタレン、アントラセン、ピレン、ベン
ゼン、トルエン、ピリジン、アリルベンゼン、ヘキサメ
チルベンゼン、アニリン、フェノール、1,2−ジクロ
ロエチレン、1,2−ジブロモエチレン、2−ブテン、
アセチレン、ビフェニル、ジフェニルアセチレン、スチ
レン、アクリロニトリル、ピロール、チオフェンおよび
その誘導体あるいはクレオソート油、エチレンボトム
油、天然ガス等が挙げられる。このうち、メタン、エタ
ン、プロパンがコストが低いこと、排ガスの処理のしや
すさおよび熱分解炉の腐食のしにくさのなどの点から好
ましい。
【0016】上記炭化水素およびその誘導体は、気相ま
たは霧滴状にて炭素堆積用装置に導入され、炭素材料堆
積用の台上に載置してあるVIII族の金属を含む膜の上に
搬送される。この時の反応条件は、気相または霧滴状物
の供給速度は0.03〜20モル/時、流速は0.5〜
100cm/分である。その熱分解は不燃焼雰囲気中、例
えば高減圧中や不活性ガス中において、約300〜13
00℃、好ましくは約500〜1100℃の温度で行わ
れる。かくして、平均粒径約15〜50μmの炭素複合
体電極材料が得られる。
たは霧滴状にて炭素堆積用装置に導入され、炭素材料堆
積用の台上に載置してあるVIII族の金属を含む膜の上に
搬送される。この時の反応条件は、気相または霧滴状物
の供給速度は0.03〜20モル/時、流速は0.5〜
100cm/分である。その熱分解は不燃焼雰囲気中、例
えば高減圧中や不活性ガス中において、約300〜13
00℃、好ましくは約500〜1100℃の温度で行わ
れる。かくして、平均粒径約15〜50μmの炭素複合
体電極材料が得られる。
【0017】この炭素複合体電極材料は、芯を形成する
高結晶性炭素粒子の上をVIII族の金属を含む膜で被覆さ
れ、さらにその上を炭素材料が炭化水素およびその誘導
体の気相または霧滴状物の熱分解によって生成されるの
で、つぎのような特徴を有する。
高結晶性炭素粒子の上をVIII族の金属を含む膜で被覆さ
れ、さらにその上を炭素材料が炭化水素およびその誘導
体の気相または霧滴状物の熱分解によって生成されるの
で、つぎのような特徴を有する。
【0018】第1に、VIII族の金属が炭化水素およびそ
の誘導体の気相または霧滴状物の熱分解反応の触媒とし
て働くので、比較的低温かつ短時間で生成、堆積でき
る。第2に、VIII族の金属の膜の一部または全部が、上
記熱分解反応中に生成、堆積される炭素材料中に拡散す
るので、芯を形成する高結晶性炭素粒子の上を、熱分解
によって生成、堆積された炭素材料が、直接覆うことに
なる。
の誘導体の気相または霧滴状物の熱分解反応の触媒とし
て働くので、比較的低温かつ短時間で生成、堆積でき
る。第2に、VIII族の金属の膜の一部または全部が、上
記熱分解反応中に生成、堆積される炭素材料中に拡散す
るので、芯を形成する高結晶性炭素粒子の上を、熱分解
によって生成、堆積された炭素材料が、直接覆うことに
なる。
【0019】第3に、炭素複合体電極材料の表層の炭素
材料は、熱分解によって生成、堆積された炭素材料であ
り、リチウムイオンなどのインターカレイション、デイ
ンターカレションが容易にできる所謂乱層構造の炭素材
料である。ここで、乱層構造の炭素材料とは、その結晶
構造がC軸方向の平均面間隔が0.337nm以上であ
り、アルゴンレーザーラマンによる1580cm-1に対す
る1360cm-1のピーク強度比が0.4以上を示すもの
をいう。
材料は、熱分解によって生成、堆積された炭素材料であ
り、リチウムイオンなどのインターカレイション、デイ
ンターカレションが容易にできる所謂乱層構造の炭素材
料である。ここで、乱層構造の炭素材料とは、その結晶
構造がC軸方向の平均面間隔が0.337nm以上であ
り、アルゴンレーザーラマンによる1580cm-1に対す
る1360cm-1のピーク強度比が0.4以上を示すもの
をいう。
【0020】
実施例1 芯を形成する高結晶性炭素粒子として、グラファイト
(ロンザ社製 KS−75)の粉末(平均粒径18.0
μm、C軸方向の平均面間隔0.3358nm、アルゴ
ンレーザーラマンによる1360cm-1のピークは観察さ
れない)を5.014gとり、無電解ニッケルメッキ法
により被膜させた。ニッケル膜の形成は前処理としてMA
C-100(奥野製薬工業株式会社製)を用いて感応化処理を
行い、充分に水洗を行った後、MAC-200(奥野製薬工業株
式会社製)にて活性化処理を行い、充分に水洗した後、
メッキ工程に供した。ついで、メッキ浴としてTMP化学
ニッケル(奥野製薬工業株式会社製)を用いて、メッキ
浴温度を約35℃に保持し、スターラーで攪拌しながら
製膜した。
(ロンザ社製 KS−75)の粉末(平均粒径18.0
μm、C軸方向の平均面間隔0.3358nm、アルゴ
ンレーザーラマンによる1360cm-1のピークは観察さ
れない)を5.014gとり、無電解ニッケルメッキ法
により被膜させた。ニッケル膜の形成は前処理としてMA
C-100(奥野製薬工業株式会社製)を用いて感応化処理を
行い、充分に水洗を行った後、MAC-200(奥野製薬工業株
式会社製)にて活性化処理を行い、充分に水洗した後、
メッキ工程に供した。ついで、メッキ浴としてTMP化学
ニッケル(奥野製薬工業株式会社製)を用いて、メッキ
浴温度を約35℃に保持し、スターラーで攪拌しながら
製膜した。
【0021】製膜後のグラファイトの重量は10.12
8gであったので、重量の増加分とグラファイトの平均
粒径より、ニッケル膜の平均膜厚は0.79μmであっ
た。このようにして得られたニッケル膜で被覆されたグ
ラファイトを炭素堆積用装置の台に載置し、図1に示す
炭素堆積用装置を利用して、以下の手順にて炭化水素の
熱分解による生成、堆積をおこなった。
8gであったので、重量の増加分とグラファイトの平均
粒径より、ニッケル膜の平均膜厚は0.79μmであっ
た。このようにして得られたニッケル膜で被覆されたグ
ラファイトを炭素堆積用装置の台に載置し、図1に示す
炭素堆積用装置を利用して、以下の手順にて炭化水素の
熱分解による生成、堆積をおこなった。
【0022】アルゴン供給ライン1およびプロパン供給
ライン2により、それぞれアルゴンガス、プロパンガス
を供給した。ニードル弁3、4を操作することによりプ
ロパンの濃度を10モル%に調製した。ガスの流速はい
ずれも12.7cm/分、プロパンの供給量は0.05モ
ル/時とした。一方反応管5内の試料台6にはニッケル
膜で被覆されたグラファイトが載置されており、反応管
5の外周囲には加熱炉7が設置されている。この加熱炉
7により試料ホルダー6およびニッケル膜で被覆された
グラファイトを750℃の温度に維持し、パイレックス
製ガラス管8から供給されるプロパンを熱分解し、ニッ
ケル膜を被覆したグラファイトの表面に炭素材料を生
成、堆積させ、炭素複合体電極材料の粒子を得た。この
時の反応時間は約30分とした。このときの炭素複合体
電極材料の平均粒径を、レーザー回折式粒度分布計によ
り求めたところ、約25.1μmであった。ただこの観
察では、粒子の回転体の堆積を基準として平均粒径を算
出すること、反応により生成、堆積する過程において粒
子同士が凝集したものの上に炭素が堆積し一つの粒子を
形成している場合もあるため、粒径の増加分が堆積され
た炭素層の厚みであるとは断定できない。
ライン2により、それぞれアルゴンガス、プロパンガス
を供給した。ニードル弁3、4を操作することによりプ
ロパンの濃度を10モル%に調製した。ガスの流速はい
ずれも12.7cm/分、プロパンの供給量は0.05モ
ル/時とした。一方反応管5内の試料台6にはニッケル
膜で被覆されたグラファイトが載置されており、反応管
5の外周囲には加熱炉7が設置されている。この加熱炉
7により試料ホルダー6およびニッケル膜で被覆された
グラファイトを750℃の温度に維持し、パイレックス
製ガラス管8から供給されるプロパンを熱分解し、ニッ
ケル膜を被覆したグラファイトの表面に炭素材料を生
成、堆積させ、炭素複合体電極材料の粒子を得た。この
時の反応時間は約30分とした。このときの炭素複合体
電極材料の平均粒径を、レーザー回折式粒度分布計によ
り求めたところ、約25.1μmであった。ただこの観
察では、粒子の回転体の堆積を基準として平均粒径を算
出すること、反応により生成、堆積する過程において粒
子同士が凝集したものの上に炭素が堆積し一つの粒子を
形成している場合もあるため、粒径の増加分が堆積され
た炭素層の厚みであるとは断定できない。
【0023】なお、熱分解反応後の反応管に残留したガ
スは排気設備9より、排気、除去した。このようにして
得られた炭素複合体電極材料の結晶構造について、X線
回析およびアルゴンレーザーラマン散乱を測定した結
果、 d=0.3373nm、 R=0.48 を得た。ここで、X線回析はCuKα線を用い、dはC
軸方向の(002)面の面間隔である。また、Rはアル
ゴンレーザーラマンにおける1580cm-1に対する13
60cm-1のピーク強度比である。
スは排気設備9より、排気、除去した。このようにして
得られた炭素複合体電極材料の結晶構造について、X線
回析およびアルゴンレーザーラマン散乱を測定した結
果、 d=0.3373nm、 R=0.48 を得た。ここで、X線回析はCuKα線を用い、dはC
軸方向の(002)面の面間隔である。また、Rはアル
ゴンレーザーラマンにおける1580cm-1に対する13
60cm-1のピーク強度比である。
【0024】炭素複合体電極材料約30mgを、ポリオ
レフィン系の結着剤5wt%と混合し、温度120℃、
圧力400kg/cm2にて、ニッケルメッシュ上にホッ
トプレスを行い、約直径15mmのペレットを得、これを
試験電極Aとした。
レフィン系の結着剤5wt%と混合し、温度120℃、
圧力400kg/cm2にて、ニッケルメッシュ上にホッ
トプレスを行い、約直径15mmのペレットを得、これを
試験電極Aとした。
【0025】比較例 芯を形成する高結晶性炭素粒子として、実施例1のグラ
ファイト(ロンザ社製KS−75)の粉末を用い、ニッ
ケル膜を被覆させなかった他は実施例1と同様条件にて
炭素複合体電極材料を作成した。この結晶構造を実施例
1と同様条件にて、測定したところ、 d=0.3360nm、 R=0.15 を得た。上記の面間隔dはグラファイトと殆ど同じであ
り、実施例1のような条件では、グラファイト表面に非
晶質炭素材料は殆ど形成されないことがわかった。
ファイト(ロンザ社製KS−75)の粉末を用い、ニッ
ケル膜を被覆させなかった他は実施例1と同様条件にて
炭素複合体電極材料を作成した。この結晶構造を実施例
1と同様条件にて、測定したところ、 d=0.3360nm、 R=0.15 を得た。上記の面間隔dはグラファイトと殆ど同じであ
り、実施例1のような条件では、グラファイト表面に非
晶質炭素材料は殆ど形成されないことがわかった。
【0026】また、BET法による比表面の測定結果で
は、実施例1の炭素複合体電極材料は比較例1の炭素複
合体電極材料の12倍の比表面を持つことがわかった。
さらに、この炭素複合体電極材料約30mgを、実施例
1と同様方法で、約直径15mmのペレットを得、これ
を比較極とした。
は、実施例1の炭素複合体電極材料は比較例1の炭素複
合体電極材料の12倍の比表面を持つことがわかった。
さらに、この炭素複合体電極材料約30mgを、実施例
1と同様方法で、約直径15mmのペレットを得、これ
を比較極とした。
【0027】実施例2 芯を形成する高結晶性炭素粒子として、実施例1のグラ
ファイト(ロンザ社製KS−75)の粉末を用い、無電
解コバルトメッキ法にて被膜させた。実施例1と同様条
件にて、前処理、活性化処理を施した後、コバルトメッ
キ浴に浸漬した。メッキ浴は0.13モル/lCoCl
3・6H2Oと0.05モル/l次亜リン酸ナトリウムを
混合して調合し、温度80℃にてコバルトメッキを施し
た。実施例1と同様方法にて、コバルトメッキ膜厚を測
定したところ、膜厚は約0.51μmであった。
ファイト(ロンザ社製KS−75)の粉末を用い、無電
解コバルトメッキ法にて被膜させた。実施例1と同様条
件にて、前処理、活性化処理を施した後、コバルトメッ
キ浴に浸漬した。メッキ浴は0.13モル/lCoCl
3・6H2Oと0.05モル/l次亜リン酸ナトリウムを
混合して調合し、温度80℃にてコバルトメッキを施し
た。実施例1と同様方法にて、コバルトメッキ膜厚を測
定したところ、膜厚は約0.51μmであった。
【0028】このようにして得られたコバルト膜で被覆
されたグラファイトを用いた以外は実施例1と同様にし
て、炭素材料を生成、堆積させて炭素複合体電極材料を
作成した。このときの炭素複合体電極材料の平均粒径
を、レーザー回折式粒度分布計により求めたところ、約
31.2μmであった。この結晶構造を実施例1と同様
条件にて、測定したところ、 d=0.3375nm、 R=0.51 を得た。
されたグラファイトを用いた以外は実施例1と同様にし
て、炭素材料を生成、堆積させて炭素複合体電極材料を
作成した。このときの炭素複合体電極材料の平均粒径
を、レーザー回折式粒度分布計により求めたところ、約
31.2μmであった。この結晶構造を実施例1と同様
条件にて、測定したところ、 d=0.3375nm、 R=0.51 を得た。
【0029】さらに、この炭素複合体電極材料約30m
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Bとした。
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Bとした。
【0030】実施例3 芯を形成する高結晶性炭素粒子として、実施例1のグラ
ファイト(ロンザ社製KS−75)の粉末を用い、無電
解ニッケル−鉄合金メッキ法にて被膜させた。実施例1
と同様条件にて、前処理、活性化処理を施した後、ニッ
ケル−鉄メッキ浴に浸漬した。メッキ浴は0.05モル
/lNiSO4・6H2O、0.05モル/l硫酸鉄(II)
アンモニウム、0.16モル/lクエン酸ナトリウムと
0.5モル/l硫酸アンモニウムとを混合して調合し、
温度90℃にてニッケル−鉄メッキを施した。実施例1
と同様方法にて、メッキ膜厚を測定したところ、膜厚は
約0.80μmであった。
ファイト(ロンザ社製KS−75)の粉末を用い、無電
解ニッケル−鉄合金メッキ法にて被膜させた。実施例1
と同様条件にて、前処理、活性化処理を施した後、ニッ
ケル−鉄メッキ浴に浸漬した。メッキ浴は0.05モル
/lNiSO4・6H2O、0.05モル/l硫酸鉄(II)
アンモニウム、0.16モル/lクエン酸ナトリウムと
0.5モル/l硫酸アンモニウムとを混合して調合し、
温度90℃にてニッケル−鉄メッキを施した。実施例1
と同様方法にて、メッキ膜厚を測定したところ、膜厚は
約0.80μmであった。
【0031】このようにして得られたコバルト膜で被覆
されたグラファイトを用いた以外は実施例1と同様にし
て、炭素材料を生成、堆積させて炭素複合体電極材料を
作成した。このときの炭素複合体電極材料の平均粒径
を、レーザー回折式粒度分布計により求めたところ、約
28.3μmであった。この結晶構造を実施例1と同様
条件にて、測定したところ、 d=0.3386 R=0.49 を得た。
されたグラファイトを用いた以外は実施例1と同様にし
て、炭素材料を生成、堆積させて炭素複合体電極材料を
作成した。このときの炭素複合体電極材料の平均粒径
を、レーザー回折式粒度分布計により求めたところ、約
28.3μmであった。この結晶構造を実施例1と同様
条件にて、測定したところ、 d=0.3386 R=0.49 を得た。
【0032】さらに、この炭素複合体電極材料約30m
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Cとした。
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Cとした。
【0033】実施例4 芯を形成する高結晶性炭素粒子として、実施例1のグラ
ファイト(ロンザ社製KS−75)の粉末を用い、実施
例1と同様の無電解ニッケルメッキ法により被膜させ
た。
ファイト(ロンザ社製KS−75)の粉末を用い、実施
例1と同様の無電解ニッケルメッキ法により被膜させ
た。
【0034】図1に示す炭素堆積用装置を利用して、実
施例1と同様の手順にて炭化水素の熱分解による生成、
堆積をおこなった。この時、原料の炭化水素として、実
施例1のプロパンの代りにベンゼンを用いた。熱分解の
条件は、ガスの流速が25.5cm/分、供給量は0.1
5モル/時、反応温度は約650℃、反応時間は約30
分とした。レーザー回折式粒度分布計により求めたとこ
ろ平均粒径は29.3μmであった。炭素複合体電極材
料の結晶構造を実施例1と同様条件にて、測定したとこ
ろ、 d=0.3385nm、 R=0.43 を得た。
施例1と同様の手順にて炭化水素の熱分解による生成、
堆積をおこなった。この時、原料の炭化水素として、実
施例1のプロパンの代りにベンゼンを用いた。熱分解の
条件は、ガスの流速が25.5cm/分、供給量は0.1
5モル/時、反応温度は約650℃、反応時間は約30
分とした。レーザー回折式粒度分布計により求めたとこ
ろ平均粒径は29.3μmであった。炭素複合体電極材
料の結晶構造を実施例1と同様条件にて、測定したとこ
ろ、 d=0.3385nm、 R=0.43 を得た。
【0035】さらに、この炭素複合体電極材料約30m
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Dとした。
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Dとした。
【0036】実施例5 芯を形成する高結晶性炭素粒子として、実施例1のグラ
ファイト(ロンザ社製KS−75)の粉末を用い、実施
例1と同様の無電解ニッケルメッキ法により被膜させ
た。
ファイト(ロンザ社製KS−75)の粉末を用い、実施
例1と同様の無電解ニッケルメッキ法により被膜させ
た。
【0037】図1に示す炭素堆積用装置を利用して、実
施例1と同様の手順にて炭化水素の熱分解による生成、
堆積をおこなった。この時、原料の炭化水素として、実
施例1のプロパンの代りに2−ジクロロエチレンを用い
た。熱分解の条件は、ガスの流速が18.5cm/分、供
給量は0.12モル/時、反応温度は約650℃、反応
時間は約30分とした。このときの炭素複合体電極の平
均粒径をレーザー回折式粒度分布計により求めたところ
平均粒径は34.5μmであった。炭素複合体電極材料
の結晶構造を実施例1と同様条件にて、測定したとこ
ろ、 d=0.3412 R=0.55 を得た。
施例1と同様の手順にて炭化水素の熱分解による生成、
堆積をおこなった。この時、原料の炭化水素として、実
施例1のプロパンの代りに2−ジクロロエチレンを用い
た。熱分解の条件は、ガスの流速が18.5cm/分、供
給量は0.12モル/時、反応温度は約650℃、反応
時間は約30分とした。このときの炭素複合体電極の平
均粒径をレーザー回折式粒度分布計により求めたところ
平均粒径は34.5μmであった。炭素複合体電極材料
の結晶構造を実施例1と同様条件にて、測定したとこ
ろ、 d=0.3412 R=0.55 を得た。
【0038】さらに、この炭素複合体電極材料約30m
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Eとした。
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Eとした。
【0039】実施例6 芯を形成する高結晶性炭素粒子として、天然黒鉛(マダ
ガスカル産 平均粒径6.2μm、d=0.3363n
m、アルゴンレーザーラマンによる1360cm -1のピー
クは観察されない)を約5g、無電解ニッケルメッキ法
により被膜させた。ニッケル膜の前処理と活性化処理は
実施例1と同様に行い、メッキ工程に供した。ついで、
メッキ浴としてNiSO4・6H2Oを30g/l、酢酸
ナトリウムを10g/lと次亜リン酸ナトリウムを10
g/lとの混合液を用いて、メッキ浴温度を約90℃に
保持しながら製膜した。製膜後のグラファイトの重量よ
り、ニッケル膜の平均膜厚は0.70μmであった。
ガスカル産 平均粒径6.2μm、d=0.3363n
m、アルゴンレーザーラマンによる1360cm -1のピー
クは観察されない)を約5g、無電解ニッケルメッキ法
により被膜させた。ニッケル膜の前処理と活性化処理は
実施例1と同様に行い、メッキ工程に供した。ついで、
メッキ浴としてNiSO4・6H2Oを30g/l、酢酸
ナトリウムを10g/lと次亜リン酸ナトリウムを10
g/lとの混合液を用いて、メッキ浴温度を約90℃に
保持しながら製膜した。製膜後のグラファイトの重量よ
り、ニッケル膜の平均膜厚は0.70μmであった。
【0040】実施例1と同様にして、炭素材料を生成、
堆積させて炭素複合体電極材料を作成した。このときの
炭素複合体電極材料の平均粒径を、レーザー回折式粒度
分布計により求めたところ、約14.1μmであった。
この結晶構造を実施例1と同様条件にて、測定したとこ
ろ、 d=0.3378nm、 R=0.51 を得た。
堆積させて炭素複合体電極材料を作成した。このときの
炭素複合体電極材料の平均粒径を、レーザー回折式粒度
分布計により求めたところ、約14.1μmであった。
この結晶構造を実施例1と同様条件にて、測定したとこ
ろ、 d=0.3378nm、 R=0.51 を得た。
【0041】さらに、この炭素複合体電極材料約30m
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Fとした。
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Fとした。
【0042】実施例7 芯を形成する高結晶性炭素粒子として、メソフェーズ小
球体を炭素化し、さらに2800℃にて熱処理したもの
(平均粒径5.8μm、d=0.3368nm、R=
0.35)を約5g、無電解ニッケルメッキ法により被
膜させた。ニッケル膜の前処理と活性化処理は実施例1
と同様に行い、メッキ工程に供した。ついで、メッキ浴
としてNiSO4・6H2Oを30g/l、塩化アンモニ
ウムを50g/lと次亜リン酸ナトリウムを10g/l
との混合液を用いて、メッキ浴温度を約90℃に保持し
ながら製膜した。製膜後のグラファイトの重量より、ニ
ッケル膜の平均膜厚は12.6μmであった。
球体を炭素化し、さらに2800℃にて熱処理したもの
(平均粒径5.8μm、d=0.3368nm、R=
0.35)を約5g、無電解ニッケルメッキ法により被
膜させた。ニッケル膜の前処理と活性化処理は実施例1
と同様に行い、メッキ工程に供した。ついで、メッキ浴
としてNiSO4・6H2Oを30g/l、塩化アンモニ
ウムを50g/lと次亜リン酸ナトリウムを10g/l
との混合液を用いて、メッキ浴温度を約90℃に保持し
ながら製膜した。製膜後のグラファイトの重量より、ニ
ッケル膜の平均膜厚は12.6μmであった。
【0043】実施例1と同様にして、炭素材料を生成、
堆積させて炭素複合体電極材料を作成した。このときの
炭素複合体電極材料の平均粒径を、レーザー式回折式粒
度分布計により求めたところ、約12.6μmであっ
た。この結晶構造を実施例1と同様条件にて、測定した
ところ、 d=0.3397nm、 R=0.62 を得た。
堆積させて炭素複合体電極材料を作成した。このときの
炭素複合体電極材料の平均粒径を、レーザー式回折式粒
度分布計により求めたところ、約12.6μmであっ
た。この結晶構造を実施例1と同様条件にて、測定した
ところ、 d=0.3397nm、 R=0.62 を得た。
【0044】さらに、この炭素複合体電極材料約30m
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Gとした。
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Gとした。
【0045】実施例8 芯を形成する高結晶性炭素粒子として、メソフェーズ小
球体を炭素化し、さらに2000℃にて熱処理したもの
(平均粒径16.4μm、d=0.3385nm、R=
0.39)を用いた他は、実施例7と同様にして炭素複
合体電極材料を作成した。このときのニッケル膜の平均
膜厚は1.72μmであり、炭素複合体電極材料の平均
粒径は25.3μmであった。さらに、この結晶構造を
実施例1と同様条件にて、測定したところ、 d=0.3410nm、 R=0.58 を得た。
球体を炭素化し、さらに2000℃にて熱処理したもの
(平均粒径16.4μm、d=0.3385nm、R=
0.39)を用いた他は、実施例7と同様にして炭素複
合体電極材料を作成した。このときのニッケル膜の平均
膜厚は1.72μmであり、炭素複合体電極材料の平均
粒径は25.3μmであった。さらに、この結晶構造を
実施例1と同様条件にて、測定したところ、 d=0.3410nm、 R=0.58 を得た。
【0046】さらに、この炭素複合体電極材料約30m
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Hとした。
gを、実施例1と同様方法で、約直径15mmのペレッ
トを得、これを試験極Hとした。
【0047】以上の試験極A〜Hおよび比較極につい
て、0〜2.5Vの範囲にて充放電試験を行った。作用
極は試験極および比較極とし、対極および参照極は金属
リチウムを用いた。また、電解液は1モル/lLiCl
O4溶解のプロピレンカーボネートを用いた。充放電試
験は、アルゴン雰囲気中のグローブボックス中で実施
し、そのときの放電曲線を図2、3に示した。図から分
るように、比較電極に比べて、試験極A〜Hのいずれも
が、高容量の放電電流容量を示している。
て、0〜2.5Vの範囲にて充放電試験を行った。作用
極は試験極および比較極とし、対極および参照極は金属
リチウムを用いた。また、電解液は1モル/lLiCl
O4溶解のプロピレンカーボネートを用いた。充放電試
験は、アルゴン雰囲気中のグローブボックス中で実施
し、そのときの放電曲線を図2、3に示した。図から分
るように、比較電極に比べて、試験極A〜Hのいずれも
が、高容量の放電電流容量を示している。
【0048】
【発明の効果】本願発明によれば、内層は高い結晶性を
有し、表層は乱層構造を有する炭素材料を、比較的低温
かつ短時間で製造することができた。この製造方法によ
って得られた炭素複合体電極材料を負極活物質にした電
池は、表面のいわゆる乱層構造を有する炭素材料がリチ
ウムのインターカレーションを助けると同時に電極の表
面積が大きいため、充放電容量および充放電速度が著し
く向上した。
有し、表層は乱層構造を有する炭素材料を、比較的低温
かつ短時間で製造することができた。この製造方法によ
って得られた炭素複合体電極材料を負極活物質にした電
池は、表面のいわゆる乱層構造を有する炭素材料がリチ
ウムのインターカレーションを助けると同時に電極の表
面積が大きいため、充放電容量および充放電速度が著し
く向上した。
【図1】本願発明の実施例で使用した炭素材料堆積用装
置の概略図である。
置の概略図である。
【図2】本願発明の実施例における試験電極Aと比較電
極の放電曲線を示す模式図である。
極の放電曲線を示す模式図である。
【図3】本願発明の実施例における別の試験電極B、
C、D、E、F、G、Hの放電曲線を示す模式図であ
る。
C、D、E、F、G、Hの放電曲線を示す模式図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 正治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−227354(JP,A) 特開 平2−82466(JP,A) 特開 昭63−304572(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/02 H01M 4/04 H01M 4/58
Claims (11)
- 【請求項1】 芯を形成する高結晶性炭素粒子の表面
が、VIII族の元素が拡散された乱層構造を有する炭素層
で覆われていることを特徴とする炭素複合体電極材料。 - 【請求項2】 高結晶性炭素粒子の結晶構造が、C軸方
向の平均面間隔が0.335〜0.340nmであり、ア
ルゴンレーザーラマンによる1580cm-1に対する1
360cm-1のピーク強度比が0.4未満であり 、 乱層
構造を有する炭素層の結晶構造が、C軸方向の平均面間
隔が0.337以上であり 、 アルゴンレーザーラマンによ
る1580cm -1 に対する1360cm -1 のピーク強度
比が0.4以上であることを特徴とする請求項1記載の
炭素複合体電極材料。 - 【請求項3】 高結晶性炭素粒子が 、 天然黒鉛 、 キャッシ
ュグラファイトまたは易黒鉛化材料を2000℃以上の
高温にて熱処理して得られる黒鉛材料である請求項1ま
たは2記載の炭素複合体電極材料。 - 【請求項4】 炭素層を構成する炭素材料が、炭化水素
およびその誘導体の気相における熱分解によって形成さ
れた炭素であることを特徴とする請求項1記載の炭素複
合体電極材料。 - 【請求項5】 VIII族の金属元素が、ニッケル、コバル
ト、鉄またはその合金であることを特徴とする請求項1
記載の炭素複合体電極材料。 - 【請求項6】 炭素複合体電極材料がリチウム二次電池
用負極材料であることを特徴とする請求項1〜請求項5
記載のいずれか一つの炭素複合体電極材料。 - 【請求項7】 金属元素を含む膜の厚さが、0.1〜
2.0μmであることを特徴とする請求項1記載の炭素
複合体電極材料。 - 【請求項8】 芯を形成する高結晶性炭素粒子の表面
を、VIII族の金属元素を含む膜で被覆し、さらにその上
を、炭化水素及びその誘導体を熱分解によって生成した
炭素材料にて被覆することにより 、 高結晶性炭素粒子の
表面を 、 VIII族の元素が拡散された乱層構造を有する炭
素層で覆うことを特徴とする炭素複合体電極材料の製造
方法。 - 【請求項9】 高結晶性炭素粒子の結晶構造が、C軸方
向の平均面間隔が約0.335〜0.340nmであり、
アルゴンレーザーラマンによる1580cm-1に対する
1360cm-1のピーク強度比が0.4未満であり 、 乱
層構造を有する炭素層の結晶構造が、C軸方向の平均面
間隔が0.337以上であり 、 アルゴンレーザーラマンに
よる1580cm -1 に対する1360cm -1 のピーク強
度比が0.4以上であることを特徴とする請求項8記載
の炭素複合体電極材料の製造方法。 - 【請求項10】 炭素層を構成する炭素材料が、炭化水
素およびその誘導体の気相における熱分解によって生成
されることを特徴とする請求項8記載の炭素複合体電極
材料の製造方法。 - 【請求項11】 VIII族の金属元素が、ニッケル、コバル
ト、鉄またはその合金であることを特徴とする請求項8
記載の炭素複合体電極材料の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-17969 | 1992-02-04 | ||
| JP1796992 | 1992-02-04 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05299073A JPH05299073A (ja) | 1993-11-12 |
| JP2999085B2 true JP2999085B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
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