JP2998868B2 - 腸内菌叢改善剤 - Google Patents
腸内菌叢改善剤Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト、家畜・家禽類、
水産動物に対して投与される腸内菌叢改善剤に関するも
のである。
水産動物に対して投与される腸内菌叢改善剤に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来、クロストリヂウムブチリカムは、
その生菌が整腸剤として有用であることから、例えばヒ
ト、家畜・家禽類、水産動物に用いられている。しかし
ながら、クロストリヂウムブチリカムの生菌は、ヒトに
用いた場合には通常糞便よりの検出率が３０％であるこ
と、発育適温が約３５℃であること、嫌気性菌であるこ
となどの条件を必要とすることから、ヒト、家畜・家禽
類、水産動物等のいずれの動物の腸内で発育し、その目
的とする整腸等の効果を必ずしも発揮出来ない場合もあ
る。
その生菌が整腸剤として有用であることから、例えばヒ
ト、家畜・家禽類、水産動物に用いられている。しかし
ながら、クロストリヂウムブチリカムの生菌は、ヒトに
用いた場合には通常糞便よりの検出率が３０％であるこ
と、発育適温が約３５℃であること、嫌気性菌であるこ
となどの条件を必要とすることから、ヒト、家畜・家禽
類、水産動物等のいずれの動物の腸内で発育し、その目
的とする整腸等の効果を必ずしも発揮出来ない場合もあ
る。
【０００３】一方、整腸を目的とするクロストリヂウム
ブチリカムの生菌からなる整腸生菌剤は、安全性を有す
ることから、腸内菌叢の異常により発生する諸症状の改
善、家畜・家禽類や水産動物の増体、飼料効率の向上を
目的として用いられており、近年の安全性指向からも、
より有効なクロストリヂウムブチリカムの生菌の改良が
期待されている。
ブチリカムの生菌からなる整腸生菌剤は、安全性を有す
ることから、腸内菌叢の異常により発生する諸症状の改
善、家畜・家禽類や水産動物の増体、飼料効率の向上を
目的として用いられており、近年の安全性指向からも、
より有効なクロストリヂウムブチリカムの生菌の改良が
期待されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に、クロスト
リヂウムブチリカムの生菌は整腸剤、ならびに飼料に混
合して用いられ、ヒト、家畜・家禽、水産動物にとって
有害な菌に制御的に働き、また有用な菌には促進的に働
き腸内菌叢を改善するとされている。
リヂウムブチリカムの生菌は整腸剤、ならびに飼料に混
合して用いられ、ヒト、家畜・家禽、水産動物にとって
有害な菌に制御的に働き、また有用な菌には促進的に働
き腸内菌叢を改善するとされている。
【０００５】このクロストリヂウムブチリカムの生菌
は、芽胞を有する嫌気性菌であり、０．５％ブドウ糖加
普通寒天培地で３７℃、４８時間培養し、その培養液を
顕微鏡で観察すると、ほとんど直線状か、まれにやや弯
曲した桿菌であり、卵形の芽胞を形成している。また、
その培養液中には、生菌の他に、代謝産物である酪酸，
酢酸等の有機酸、および自己融解した菌体成分が含有さ
れている。
は、芽胞を有する嫌気性菌であり、０．５％ブドウ糖加
普通寒天培地で３７℃、４８時間培養し、その培養液を
顕微鏡で観察すると、ほとんど直線状か、まれにやや弯
曲した桿菌であり、卵形の芽胞を形成している。また、
その培養液中には、生菌の他に、代謝産物である酪酸，
酢酸等の有機酸、および自己融解した菌体成分が含有さ
れている。
【０００６】しかしながら、クロストリヂウムブチリカ
ムの培養液をろ過して、生菌を回収した後に残る培養ろ
液には、上述のごとく、有機酸や自己融解した菌体成分
を含有しており、ヒト、家畜・家禽、水産動物にとって
有効であるが、特に有機酸として酪酸を含有しているた
めに、悪臭を有する欠点がある。例えば、酪酸の臭いの
閾値（臭いの種類を判別することのできる限界濃度）
は、ベッセイ（Ｂｅｓｓａｙ）によれば、４．３×１０
13（分子数／ｃｃ）であることからわかるように、ヒト
が忌避する臭いの一つである。そのために、クロストリ
ヂウムブチリカムの培養液あるいは培養ろ液は、そのま
までは飲用し難く、また家畜・家禽、水産動物に投与す
るとき、その臭いが作業者とって不快であることから、
その有効利用は未だ考慮されず、クロストリヂウムブチ
リカムの培養液から分離した生菌のみが利用されてい
た。
ムの培養液をろ過して、生菌を回収した後に残る培養ろ
液には、上述のごとく、有機酸や自己融解した菌体成分
を含有しており、ヒト、家畜・家禽、水産動物にとって
有効であるが、特に有機酸として酪酸を含有しているた
めに、悪臭を有する欠点がある。例えば、酪酸の臭いの
閾値（臭いの種類を判別することのできる限界濃度）
は、ベッセイ（Ｂｅｓｓａｙ）によれば、４．３×１０
13（分子数／ｃｃ）であることからわかるように、ヒト
が忌避する臭いの一つである。そのために、クロストリ
ヂウムブチリカムの培養液あるいは培養ろ液は、そのま
までは飲用し難く、また家畜・家禽、水産動物に投与す
るとき、その臭いが作業者とって不快であることから、
その有効利用は未だ考慮されず、クロストリヂウムブチ
リカムの培養液から分離した生菌のみが利用されてい
た。
【０００７】本発明は、この様な従来技術の欠点を改善
するためになされたものであり、クロストリヂウムブチ
リカムの生菌の培養液あるいは培養ろ液の悪臭を消臭
し、クロストリヂウムブチリカムの生菌の培養液あるい
は培養ろ液が有する有効成分の効果をより発揮させた、
ヒト、家畜・家禽類、水産動物に対して有効な腸内菌叢
改善剤を提供することを目的とするものである。
するためになされたものであり、クロストリヂウムブチ
リカムの生菌の培養液あるいは培養ろ液の悪臭を消臭
し、クロストリヂウムブチリカムの生菌の培養液あるい
は培養ろ液が有する有効成分の効果をより発揮させた、
ヒト、家畜・家禽類、水産動物に対して有効な腸内菌叢
改善剤を提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ク
ロストリヂウムブチリカムを代表とする整腸生菌の培養
ろ液に消臭剤を配合した消臭培養ろ液を有効成分として
含有することを特徴とする腸内菌叢改善剤である。
ロストリヂウムブチリカムを代表とする整腸生菌の培養
ろ液に消臭剤を配合した消臭培養ろ液を有効成分として
含有することを特徴とする腸内菌叢改善剤である。
【０００９】また、本発明は、クロストリヂウムブチリ
カムを代表とする整腸生菌の培養液に消臭剤を配合した
消臭培養液を有効成分として含有することを特徴とする
腸内菌叢改善剤である。
カムを代表とする整腸生菌の培養液に消臭剤を配合した
消臭培養液を有効成分として含有することを特徴とする
腸内菌叢改善剤である。
【００１０】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
腸内菌叢改善剤は、クロストリヂウムブチリカムを代表
とする整腸生菌の培養液、またはクロストリヂウムブチ
リカムを代表とする整腸生菌の培養ろ液に消臭剤を配合
して無臭化してなる、消臭培養液または消臭培養ろ液を
有効成分として含有するものである。
腸内菌叢改善剤は、クロストリヂウムブチリカムを代表
とする整腸生菌の培養液、またはクロストリヂウムブチ
リカムを代表とする整腸生菌の培養ろ液に消臭剤を配合
して無臭化してなる、消臭培養液または消臭培養ろ液を
有効成分として含有するものである。
【００１１】本発明においては、消臭剤としては、例え
ば米糠の水抽出液、サイクロデキストリンのような感覚
的消臭剤、活性炭のような物理的消臭剤等の消臭剤が用
いられるが、それらの中でも特に米糠の水抽出液が好ま
しい。消臭剤の添加量は、クロストリヂウムブチリカム
の培養液または培養ろ液１００重量部に対して１〜３０
重量部、好ましくは５〜２０重量部が望ましい。１重量
部未満では消臭が十分に行なわれず、３０重量部を越え
て用いても消臭効果は変わらず、かえって消臭剤の量が
多くなり、培養液あるいは培養ろ液が有する有効成分の
効果を減少させる。ただし、上記の消臭剤の添加量の中
の米糠の水抽出液の添加量は、無水物としての添加量を
示す。
ば米糠の水抽出液、サイクロデキストリンのような感覚
的消臭剤、活性炭のような物理的消臭剤等の消臭剤が用
いられるが、それらの中でも特に米糠の水抽出液が好ま
しい。消臭剤の添加量は、クロストリヂウムブチリカム
の培養液または培養ろ液１００重量部に対して１〜３０
重量部、好ましくは５〜２０重量部が望ましい。１重量
部未満では消臭が十分に行なわれず、３０重量部を越え
て用いても消臭効果は変わらず、かえって消臭剤の量が
多くなり、培養液あるいは培養ろ液が有する有効成分の
効果を減少させる。ただし、上記の消臭剤の添加量の中
の米糠の水抽出液の添加量は、無水物としての添加量を
示す。
【００１２】消臭剤として米糠の水抽出液を用いた具体
例を示すと、クロストリヂウムブチリカムを０．５％ブ
ドウ糖加普通ブイヨン培地で３７℃、４８時間培養して
得た培養ろ液１００重量部に、例えば消臭剤として表１
に示す成分からなる米糖の水抽出液を５〜４０重量部、
好ましくは１０〜２０重量部、さらに好ましくは１２重
量部程度を加えることにより、消臭の目的を達成するこ
とができる。なお、使用する培地は０．５％ブドウ糖加
普通寒天培地に限らず、例えば牛乳のごときクロストリ
ヂウムブチリカムが発育する培地であれば良い。
例を示すと、クロストリヂウムブチリカムを０．５％ブ
ドウ糖加普通ブイヨン培地で３７℃、４８時間培養して
得た培養ろ液１００重量部に、例えば消臭剤として表１
に示す成分からなる米糖の水抽出液を５〜４０重量部、
好ましくは１０〜２０重量部、さらに好ましくは１２重
量部程度を加えることにより、消臭の目的を達成するこ
とができる。なお、使用する培地は０．５％ブドウ糖加
普通寒天培地に限らず、例えば牛乳のごときクロストリ
ヂウムブチリカムが発育する培地であれば良い。
【００１３】
【表１】
【００１４】クロストリヂウムブチリカムの整腸生菌の
消臭培養ろ液または生菌を含む消臭培養液からなる腸内
菌叢改善剤は、通常ヒト、家畜・家禽および水産動物に
対し、体重１ｋｇ当たり１日０．１ｍｌ〜１０ｍｌ、好
ましくは１ｍｌ〜４ｍｌ投与するのが望ましい。
消臭培養ろ液または生菌を含む消臭培養液からなる腸内
菌叢改善剤は、通常ヒト、家畜・家禽および水産動物に
対し、体重１ｋｇ当たり１日０．１ｍｌ〜１０ｍｌ、好
ましくは１ｍｌ〜４ｍｌ投与するのが望ましい。
【００１５】また、クロストリヂウムブチリカムの生菌
の消臭培養ろ液または生菌を含む消臭培養液からなる腸
内菌叢改善剤は、液状のまま投与してもよく、または担
体と混合して投与してもよい。担体としては乳糖、澱粉
などが用いられ、散剤、顆粒剤、錠剤の形態で投与して
もよい。
の消臭培養ろ液または生菌を含む消臭培養液からなる腸
内菌叢改善剤は、液状のまま投与してもよく、または担
体と混合して投与してもよい。担体としては乳糖、澱粉
などが用いられ、散剤、顆粒剤、錠剤の形態で投与して
もよい。
【００１６】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明をさらに具体的
に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
【００１７】実施例１ ヒト、家畜・家禽、水産動物にとって有害な菌に対する
抑制作用。 使用菌株 エシリシア コリー（Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ ｃｏｌ
ｉ）、サルモネラ エンテリティディス（Ｓａｌｍｏｎ
ｅｌｌａ ｅｎｔｅｒｉｔｉｄｉｓ）、カンディダ ア
ルビカンス（Ｃａｎｄｉｄａ ａｌｂｉｃａｎｓ）、ク
ロストリヂウムパラプトリフィカム（Ｃｌｏｓｔｒｉｄ
ｉｕｍ Ｐａｒａｐｕｔｒｉｆｉｃａｍ）。 使用培地 ０．５％ブドウ糖加普ブイヨン寒天培地。
抑制作用。 使用菌株 エシリシア コリー（Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ ｃｏｌ
ｉ）、サルモネラ エンテリティディス（Ｓａｌｍｏｎ
ｅｌｌａ ｅｎｔｅｒｉｔｉｄｉｓ）、カンディダ ア
ルビカンス（Ｃａｎｄｉｄａ ａｌｂｉｃａｎｓ）、ク
ロストリヂウムパラプトリフィカム（Ｃｌｏｓｔｒｉｄ
ｉｕｍ Ｐａｒａｐｕｔｒｉｆｉｃａｍ）。 使用培地 ０．５％ブドウ糖加普ブイヨン寒天培地。
【００１８】培養方法 エシリシア コリー（Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ ｃｏｌ
ｉ）、サルモネラ エンテリティディス（Ｓａｌｍｏｎ
ｅｌｌａ ｅｎｔｅｒｉｔｉｄｉｓ）、カンディダ ア
ルビカンス（Ｃａｎｄｉｄａ ａｌｂｉｃａｎｓ）につ
いては、３７℃，２４時間好気培養、クロストリヂウム
パラプトリフィカム（Ｃｌｏｓｔｒｉｄｉｕｍ Ｐａ
ｒａｐｕｔｒｉｆｉｃａｍ）は３７℃，４８時間嫌気培
養。
ｉ）、サルモネラ エンテリティディス（Ｓａｌｍｏｎ
ｅｌｌａ ｅｎｔｅｒｉｔｉｄｉｓ）、カンディダ ア
ルビカンス（Ｃａｎｄｉｄａ ａｌｂｉｃａｎｓ）につ
いては、３７℃，２４時間好気培養、クロストリヂウム
パラプトリフィカム（Ｃｌｏｓｔｒｉｄｉｕｍ Ｐａ
ｒａｐｕｔｒｉｆｉｃａｍ）は３７℃，４８時間嫌気培
養。
【００１９】試験物質 Ａ剤 本発明の方法によるもの。即ち、クロストリヂウムブチ
リカムの０．５％ブドウ糖加普通ブイヨン培地の３７
℃，４８時間培養した培養ろ液１００重量部に、消臭剤
として表１に示す成分の米糖の水抽出液を１２重量部を
加えたもの。消臭剤を添加した後の培養ろ液の臭はなか
った。 Ｂ剤 従来の整腸剤として用いられる方法によるもの。即ち、
クロストリヂウムブチリカムの０．５％ブドウ糖加普通
ブイヨン培地の３７℃，４８時間培養した培養液を遠心
分離して得た生菌を凍結乾燥したもの。
リカムの０．５％ブドウ糖加普通ブイヨン培地の３７
℃，４８時間培養した培養ろ液１００重量部に、消臭剤
として表１に示す成分の米糖の水抽出液を１２重量部を
加えたもの。消臭剤を添加した後の培養ろ液の臭はなか
った。 Ｂ剤 従来の整腸剤として用いられる方法によるもの。即ち、
クロストリヂウムブチリカムの０．５％ブドウ糖加普通
ブイヨン培地の３７℃，４８時間培養した培養液を遠心
分離して得た生菌を凍結乾燥したもの。
【００２０】抑制作用測定法 使用菌株を０．５％ブドウ糖加普通ブイヨン培地で２４
時間培養した液０．１ｍｌを、使用培地に滴下し一面に
広げた後、ペニシリン検定カップをおき、Ａ剤及びＢ剤
をペニシリン検定カップに加え、それぞれの菌の培養方
法で培養し、ペニシリン検定カップの縁より生じた使用
菌株の発育阻止帯の幅を測定した。
時間培養した液０．１ｍｌを、使用培地に滴下し一面に
広げた後、ペニシリン検定カップをおき、Ａ剤及びＢ剤
をペニシリン検定カップに加え、それぞれの菌の培養方
法で培養し、ペニシリン検定カップの縁より生じた使用
菌株の発育阻止帯の幅を測定した。
【００２１】測定結果 表２に示すとおり、本発明のＡ剤は使用菌株が好気性菌
であるエシリシア コリー（Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ
ｃｏｌｉ）、サルモネラ エンテリティディス（Ｓａｌ
ｍｏｎｅｌｌａ ｅｎｔｅｒｉｔｉｄｉｓ）、カンディ
ダ アルビカンス（Ｃａｎｄｉｄａ ａｌｂｉｃａｎ
ｓ）、並びに嫌気性菌であるクロストリヂウム パラプ
トリフィカム（Ｃｌｏｓｔｒｉｄｉｕｍ Ｐａｒａｐｕ
ｔｒｉｆｉｃａｍ）に対し発育抑制作用を有したが、従
来のＢ剤は好気性菌に対しては発育阻止作用を示さず、
嫌気性菌に対してのみ発育阻止作用を示した。
であるエシリシア コリー（Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ
ｃｏｌｉ）、サルモネラ エンテリティディス（Ｓａｌ
ｍｏｎｅｌｌａ ｅｎｔｅｒｉｔｉｄｉｓ）、カンディ
ダ アルビカンス（Ｃａｎｄｉｄａ ａｌｂｉｃａｎ
ｓ）、並びに嫌気性菌であるクロストリヂウム パラプ
トリフィカム（Ｃｌｏｓｔｒｉｄｉｕｍ Ｐａｒａｐｕ
ｔｒｉｆｉｃａｍ）に対し発育抑制作用を有したが、従
来のＢ剤は好気性菌に対しては発育阻止作用を示さず、
嫌気性菌に対してのみ発育阻止作用を示した。
【００２２】
【表２】 (注) ＋：発育阻止幅が３ｍｍ以上 −：発育阻止幅がみられず
【００２３】表２に示す結果は、腸内の状態をそのまま
表すものではないが、腸内が好気的な場合、クロストリ
ヂウムブチリカムの生菌は嫌気性菌のため発育出来ず、
ヒト、家畜・家禽、水産動物にとって有害な好気性菌を
制御出来ない場合もあることを示すのに対し、本発明の
腸内菌叢改善剤は、ヒト、家畜・家禽、水産動物にとっ
て有害な好気性菌及び嫌気性菌の両方に作用を示すこと
が認められる。
表すものではないが、腸内が好気的な場合、クロストリ
ヂウムブチリカムの生菌は嫌気性菌のため発育出来ず、
ヒト、家畜・家禽、水産動物にとって有害な好気性菌を
制御出来ない場合もあることを示すのに対し、本発明の
腸内菌叢改善剤は、ヒト、家畜・家禽、水産動物にとっ
て有害な好気性菌及び嫌気性菌の両方に作用を示すこと
が認められる。
【００２４】実施例２ ブロイラーに対する効果 本発明の腸内菌叢改善剤のブロイラーに対する投与効果
を確認するための野外応用試験を実施した。
を確認するための野外応用試験を実施した。
【００２５】実施方法 使用管理はウインドレス、平飼いで床面を給温した。試
験区分はＡ剤投与区、Ｂ剤投与区とし、市販飼料にＡ剤
を０．１重量％、Ｂ剤を０．１重量％添加した。なお、
Ｂ剤は添加に当たって生菌数を測定し、常時一定菌数に
なるよう管理した。使用したブロイラーはＡ剤投与区、
Ｂ剤投与区とも２，０００羽とした。
験区分はＡ剤投与区、Ｂ剤投与区とし、市販飼料にＡ剤
を０．１重量％、Ｂ剤を０．１重量％添加した。なお、
Ｂ剤は添加に当たって生菌数を測定し、常時一定菌数に
なるよう管理した。使用したブロイラーはＡ剤投与区、
Ｂ剤投与区とも２，０００羽とした。
【００２６】実施結果
【００２７】
【表３】
【００２８】表３に示す結果から、本発明の腸内菌叢改
善剤は、従来のものに比べ、出荷羽数、飼料要求率を改
善する傾向にあった。また、作業者より、臭いなどの扱
いにくさに対する苦情はなかった。
善剤は、従来のものに比べ、出荷羽数、飼料要求率を改
善する傾向にあった。また、作業者より、臭いなどの扱
いにくさに対する苦情はなかった。
【００２９】実施例３ 実施例１，２において、Ａ剤の代わりに、クロストリヂ
ウムブチリカムの０．５％ブドウ糖加普通ブイヨン培地
の３７℃，４８時間培養した培養液１００重量部に、消
臭剤として表１に示す成分の米糖の水抽出液を１２重量
部を加えたものを用いた以外は、実施例１，２と同様の
試験を行なった。培養液の臭は消臭され、また実施例
１，２と同様の結果が得られた。
ウムブチリカムの０．５％ブドウ糖加普通ブイヨン培地
の３７℃，４８時間培養した培養液１００重量部に、消
臭剤として表１に示す成分の米糖の水抽出液を１２重量
部を加えたものを用いた以外は、実施例１，２と同様の
試験を行なった。培養液の臭は消臭され、また実施例
１，２と同様の結果が得られた。
【００３０】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、ク
ロストリヂウムブチリカムの生菌の培養液あるいは培養
ろ液の有する悪臭は消臭され、クロストリヂウムブチリ
カムの生菌の培養液あるいは培養ろ液が有する有効成分
の効果を発揮させることができ、ヒト、家畜・家禽類、
水産動物に対して有効な腸内菌叢改善剤を提供すること
ができる。
ロストリヂウムブチリカムの生菌の培養液あるいは培養
ろ液の有する悪臭は消臭され、クロストリヂウムブチリ
カムの生菌の培養液あるいは培養ろ液が有する有効成分
の効果を発揮させることができ、ヒト、家畜・家禽類、
水産動物に対して有効な腸内菌叢改善剤を提供すること
ができる。
Claims (6)
- 【請求項１】 クロストリヂウムブチリカムを代表とす
る整腸生菌の培養ろ液に消臭剤を配合した消臭培養ろ液
を有効成分として含有することを特徴とする腸内菌叢改
善剤。 - 【請求項２】 クロストリヂウムブチリカムを代表とす
る整腸生菌の培養液に消臭剤を配合した消臭培養液を有
効成分として含有することを特徴とする腸内菌叢改善
剤。 - 【請求項３】 消臭剤が米糠の水抽出液である請求項１
または２記載の腸内菌叢改善剤。 - 【請求項４】 ヒトに対して投与されるものである請求
項１または２記載の腸内菌叢改善剤。 - 【請求項５】 家畜・家禽または水産動物に投与される
ものである請求項１または２記載の腸内菌叢改善剤。 - 【請求項６】 請求項１または２記載の消臭培養ろ液ま
たは消臭培養液を担体と混合してなる腸内菌叢改善剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4031309A JP2998868B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 腸内菌叢改善剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4031309A JP2998868B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 腸内菌叢改善剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0692862A JPH0692862A (ja) | 1994-04-05 |
| JP2998868B2 true JP2998868B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=12327691
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4031309A Expired - Fee Related JP2998868B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 腸内菌叢改善剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2998868B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3930082B2 (ja) | 1996-11-15 | 2007-06-13 | 松下冷機株式会社 | ダンパー装置 |
| JP2007031291A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Ace Bio Product Kk | 体重増加抑制剤及び体重増加抑制飲料 |
| CA2848757C (en) * | 2011-09-14 | 2021-11-09 | University Of Guelph | Methods to culture human gastrointestinal microorganisms |
| EP3103808B1 (en) | 2014-02-07 | 2018-08-22 | Miyarisan Pharmaceutical Co., Ltd. | Peptide having activity of inhibiting production of toxin by bacterium belonging to genus clostridium |
-
1992
- 1992-01-23 JP JP4031309A patent/JP2998868B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0692862A (ja) | 1994-04-05 |
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