JP2998322B2 - 自動変速機の変速装置 - Google Patents

自動変速機の変速装置

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JP2998322B2
JP2998322B2 JP21469591A JP21469591A JP2998322B2 JP 2998322 B2 JP2998322 B2 JP 2998322B2 JP 21469591 A JP21469591 A JP 21469591A JP 21469591 A JP21469591 A JP 21469591A JP 2998322 B2 JP2998322 B2 JP 2998322B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動変速機の変速装置
に係り、特にマニュアルシフトバルブのスプール弁の脱
落を防止する自動変速機の変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両にあっては、内燃機関の
発生する駆動力を走行状態に応じて適切に取り出すため
に、変速機を設けている。変速機には、走行状態に応じ
内燃機関の駆動力を運転者が手動により所要の変速比に
変換して取り出す手動変速機や走行状態に応じ内燃機関
の駆動力を所要の変速比により自動的且つ無段階に変換
して取り出す自動変速機等がある。
【0003】自動変速機としては、特開平1−1204
68号公報に開示されるものがある。この公報に開示さ
れる自動変速機の油圧制御弁は、油圧制御弁のバルブ本
体に組立て完成時の切換バルブの切換一を外部から目視
確認可能な確認部を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の自動
変速機の変速装置においては、マニュアルシフトバルブ
のスプール弁が脱落し易いという不具合がある。
【0005】すなわち、マニュアルシフトバルブのスプ
ール弁がマニュアルシフトバルブやディティントレバー
により決定される所定のロッド位置から持ち上げられる
こととなり、終には脱落してマニュアルシフトバルブの
コントロール油圧機能を十分に発揮し得ないという不都
合がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、車両の走行状態に応じ内燃
機関の駆動力を所要の変速比により変換して取り出すと
ともに出力する駆動力を断続すべく油圧の給排により係
脱動作される油圧クラッチを有する自動変速機におい
て、前記自動変速機の前後進係合状態を前進ギヤと後退
ギヤと両ギヤ間の切換部材とによって切り換える前後進
切換機構を設け、この前後進切換機構を切換動作させる
べく油圧を給排するシフトサーボバルブを設け、前記油
圧クラッチに油圧を給排するとともに前記シフトサーボ
バルブに油圧を供給すべく前記自動変速機のシフト機構
により切換動作されるマニュアルシフトバルブを設け、
このマニュアルシフトバルブのスプール弁の上部にパー
キングロッド用ガイドを設け、このガイドにスプール弁
脱落防止用突起を設けるとともに前記マニュアルシフト
バルブのバルブボディにはスプール弁脱落防止用リブを
設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】上述の如く発明したことにより、マニュアルシ
フトバルブのスプール弁が突起とリブとによって支持さ
れ、脱落を確実に防止している。
【0008】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0009】第1〜14図はこの発明の実施例を示すも
のである。第9図において、2は自動変速機である。こ
の自動変速機2は、後述するベルト12により変速比を
連続的に且つ無段階に変化させ、車両 (図示せず)の
走行状態に応じ図示しない内燃機関の駆動力を所要の変
速比により自動的に変換して取り出すものである。
【0010】自動変速機2は、図示しない内燃機関に連
絡する入力軸4に駆動側プーリ6を備えるとともに、出
力軸8に被駆動側プーリ10を備え、駆動側プーリ6と
被駆動側プーリ10との間にベルト12を巻掛けてい
る。
【0011】前記駆動側プーリ6は、入力軸4に固定さ
れた駆動側固定プーリ部片14と、入力軸4に軸方向移
動可能且つ回転不可能に装着された駆動側可動プーリ部
片16とを有している。また、前記被駆動側プーリ10
出力軸8に固定された被駆動側固定プーリ部片18と、
出力軸8に軸方向移動可能且つ回転不可能に装着された
被駆動側可動プーリ部片20とを有している。
【0012】前記駆動側可動プーリ部片16は、駆動側
油圧室22を有している。また、前記被駆動側可動プー
リ部片20は、被駆動側油圧室24を有している。前記
駆動側油圧室22の駆動側可動プーリ部片16の油圧受
圧面積は、被駆動側油圧室24の被駆動側可動プーリ部
片20の油圧受圧面積よりも大に設定してある。これに
より、駆動側油圧室22に作用する油圧を制御すること
により変速比たるベルトレシオを変化させる。
【0013】また、被駆動側油圧室24内には、被駆動
側固定プーリ部片18と被駆動側可動プーリ部片20と
の間の溝幅を減少する方向に前記被駆動側可動プーリ部
片20を付勢するばね等からなる付勢手段26を設け
る。この付勢手段26は、始動時の如く油圧が低い場合
に、フルロー側の大きな変速比とし、且つベルト12の
保持力を維持して滑りを防止するものである。
【0014】前記入力軸4には、オイルポンプ28を設
けている。オイルポンプ28は、オイルパン30に溜め
られたオイルを圧送する。このオイルポンプ28は、前
記駆動側及び被駆動側油圧室22、24に第1、第2オ
イル通路32、34により夫々連通して設ける。第1オ
イル通路32途中には、入力軸シーブ圧たるプライマリ
圧を制御するプライマリ圧制御弁36を介設する。この
プライマリ圧制御弁36よりもオイルポンプ28側の第
1オイル通路32には、ライン圧を一定圧のコントロー
ル油圧に制御して取り出す定圧制御弁38を連通して設
ける。前記プライマリ圧制御弁36には、第3オイル通
路40によりプライマリ圧力制御用第1三方電磁弁42
を連通して設ける。
【0015】また、前記オイルポンプ28と被駆動側油
圧室24とを連通する第2オイル通路34の途中には、
ポンプ圧力たるライン圧を制御する逃し弁機能を有する
ライン圧制御弁44を連通して設ける。このライン圧制
御弁44には、第4オイル通路46によりライン圧力制
御用第2三方電磁弁48を連通して設ける。
【0016】更に、前記ライン圧制御弁44の連通する
部位よりも被駆動側油圧室24側の第2オイル通路34
途中には、後述する油圧クラッチ60に作用する油圧た
るクラッチ圧を制御するクラッチ圧制御弁50を連通し
て設ける。このクラッチ圧制御弁50には、第5オイル
通路52によりクラッチ圧力制御用第3三方電磁弁54
を連通して設ける。
【0017】また、前記定圧制御弁38から取り出す一
定圧のコントロール油圧を、プライマリ圧制御弁36及
びプライマリ圧力制御用第1三方電磁弁42、ライン圧
制御弁44及びライン圧力制御用第2三方電磁弁48、
そしてクラッチ圧制御弁50及びクラッチ圧力制御用第
3三方電磁弁54に夫々供給すべく、これら弁38、3
6、42、44、48、50、54を第6オイル通路5
6によって夫々連通する。
【0018】前記クラッチ圧制御弁50は、第7オイル
通路58によって油圧クラッチ60のクラッチ油圧室6
2に連通して設ける。第7オイル通路58途中には、圧
力センサ64を連通して設ける。
【0019】前記油圧クラッチ60は、前記出力軸8に
取り付けられた入力側のケーシング66と、このケーシ
ング66内に設けた前記クラッチ油圧室62と、クラッ
チ油圧室62に作用する油圧により押進されるピストン
68と、このピストン68を引退方向に付勢する円環状
スプリング70と、前記ピストン68の押進力と円環状
スプリング70の付勢力とにより進退可能に設けた第1
圧力プレート72と、出力側のフリクションプレート7
4と、前記ケーシング66に固設した第2圧力プレート
76とからなる。
【0020】油圧クラッチ60は、出力軸8とこの出力
軸8に回転可能に外嵌された最終出力軸78とを連絡し
て設けている。この油圧クラッチ60は、クラッチ油圧
室62に作用する油圧たるクラッチ圧を高めると、ピス
トン68が押進して第1圧力プレート72と第2圧力プ
レート76とをフリクションプレート74に密着させて
係合動作させ、いわゆるクラッチ接続状態になる。一
方、クラッチ油圧室62に作用させる油圧たるクラッチ
圧を低くすると、円環状スプリング70の付勢力により
ピストン68が引退して第1圧力プレート72と第2圧
力プレート76とをフリクションプレート74から離間
させて離脱動作させ、いわゆるクラッチ切れ状態にな
る。この油圧クラッチ60の係脱動作により、自動変速
機2の出力軸8から最終出力軸78に出力する駆動力を
断続する。
【0021】前記最終出力軸78は、第5図に示す如
く、中間軸80を介して図示しない駆動車輪に連絡され
ている。最終出力軸78と中間軸80との間には、前後
進係合状態を切り換える前後進切換機構82が設けられ
ている。この前後進切換機構82は、前進ギヤ84と後
退ギヤ86と切換部材たる切換スリーブ88とを有して
いる。前進ギヤ84は、最終出力軸78に固設された前
進用出力歯車90と、前進用出力歯車90に噛合するよ
うに中間軸80に回転自在に軸支された前進用切換歯車
92とからなる。
【0022】また、後退ギヤ86は、最終出力軸78に
固設された後退用出力歯車94と、中間軸80に回転自
在に軸支された後退用切換歯車96と、後退用出力歯車
94及び後退用切換歯車96を噛合連結させる図示しな
いアイドラ歯車とからなる。
【0023】前記切換スリーブ88は、中間軸80に軸
方向移動可能且つ回転不可能に装着され、軸方向移動に
より前進用切換歯車92と後退用切換歯車96とのいず
れか一方を中間軸80に回転不可能に連結し、前後進係
合状態を切り換える。
【0024】前記駆動側プーリ6の回転数を検出する駆
動側回転数センサ98を設け、前記被駆動側プーリ10
の回転数を検出する被駆動側回転数センサ100を設
け、最終出力軸78の回転数を検出する最終出力回転数
センサ102を設ける。前記圧力センサ64及びこれら
の回転数センサ98、100、102の信号に併せて、
キャブレタスロットル開度、キャブレタアイドル位置、
アクセルペダル信号、ブレーキ信号、パワーモードオプ
ション信号、シフトレバー位置等の各種信号を入力し制
御を行う制御手段たる制御部104を設ける。
【0025】この制御部104は、入力する各種信号に
より自動変速機2のベルトレシオやクラッチ断続状態等
を各種制御モードにより制御すべく、前記プライマリ圧
力制御用第1三方電磁弁42、ライン圧用第2三方電磁
弁48、そしてクラッチ圧力制御用第3三方電磁弁54
の開閉動作を制御する。
【0026】前記前後進切換機構82を切換動作させる
べく、油圧を給排されるシフトサーボバルブ106を設
ける。シフトサーボバルブ106は、第11〜14図に
示す如く、バルブボディ108のシリンダ110内に摺
動可能にピストン112を設け、このピストン112に
シフトサーボロッド114の一端側を連結して設け、シ
フトサーボロッド114の他端側に前記前後進切換機構
82の切換スリーブ88に係合されるシフトフォーク1
16を固設している。
【0027】シフトサーボバルブ106は、シリンダ1
10内にピストン112により区画形成された第1室1
18に油圧が供給されるとともに第2室120の油圧が
排出されると、ピストン112がシフトサーボロッド1
14を移動させてシフトフォーク116により切換スリ
ーブ88を前進用切換歯車92側に移動させ、前進用切
換歯車92を中間軸80に回転可能に連結し、前進係合
状態に切り換える。一方、シフトサーボバルブ106
は、シリンダ110内にピストン112により区画形成
された第2室120に油圧が供給されるとともに第1室
118の油圧が排出されると、ピストン112がシフト
サーボロッド114を移動させてシフトフォーク116
により切換スリーブ88を後退用切換歯車96側に移動
させ、後退用切換歯車96を中間軸80に回転不可能に
連結し、後退係合状態に切り換える。
【0028】前記油圧クラッチ60の油圧室62に油圧
を給排するとともに前記シフトサーボバルブ106に油
圧を給排すべく、自動変速機2のシフト機構122の作
動ロッド124により切換動作されるマニュアルシフト
バルブ126を設ける。
【0029】マニュアルシフトバルブ126は、第11
〜14図に示す如く、バルブボディ128の摺動孔13
0内にマニュアルシフトバルブロッドたるスプール弁1
32を摺動可能に内装している。前記バルブボディ12
8には、摺動孔130の内周面に円環状の第1溝部13
4〜第7溝部146を設けている。また、前記スプール
弁132は、一端側を前記シフト機構122の作動ロッ
ド124に連続され、摺動孔130の内周面に摺接する
第1大径部148〜第5大径部156を設けるととも
に、これら第1〜第5大径部148〜156間に夫々第
1小径部158〜第4小径部164を設けている。
【0030】前記マニュアルシフトバルブ126のバル
ブボディ128に設けた第1溝部134は、第1通路1
66に連通されている。この第1通路166は、前記シ
フトサーボバルブ106の第1室118に連通されてい
る。前記マニュアルシフトバルブ126のバルブボディ
128に設けた第2溝部136は、前記第2オイル通路
34に連通され、オイルポンプ28の吐出する油圧たる
ライン圧が供給される。前記マニュアルシフトバルブ1
26のバルブボディ128に設けた第3溝部138は、
第2通路168に連通されている。この第2通路168
は、シフトサーボバルブ106の第2室120に連通さ
れている。前記マニュアルシフトバルブ126のバルブ
ボディ128に設けた第4溝部140は、オイルパン3
0に連通されている。
【0031】また、マニュアルシフトバルブ126のバ
ルブボディ128に設けた第5溝部142は、第3通路
170に連通されている。前記マニュアルシフトバルブ
126の第6溝部144は、前記第7オイル通路58に
連通され、油圧クラッチ60に作用する油圧たるクラッ
チ圧が供給される。前記マニュアルシフトバルブ126
の第7溝部146は、第4通路172に連通されてい
る。前記油圧クラッチ60の油圧室62は、前記第3通
路170及び第4通路172により第5通路174を介
して油圧たるクラッチ圧が給排される。
【0032】前記シフトサーボバルブ106の不作動時
に前記油圧クラッチ60の係合を阻止すべく、この油圧
クラッチ60の油圧室62への油圧たるクラッチ圧の供
給を停止する油圧供給停止機構176を設ける。
【0033】油圧供給停止機構176は、前記シフトサ
ーボバルブ106に一体的に設けられている。すなわ
ち、油圧供給停止機構176は、シフトサーボバルブ1
06のバルブボディ108に一体的に設けたバルブボデ
ィ178の摺動孔180内にスプール弁体182を摺動
可能に内装している。このスプール弁体182は、前記
シフトサーボロッド114に一体的に形成されている。
前記バルブボディ178の摺動孔180の内周面には、
円環状の第1溝部184〜第6溝部194を設けてい
る。前記スプール弁体182は、摺動孔180の内周面
に摺接する第1大径部196〜第3大径部200を設け
るとともに、これら第1〜第3大径部196〜200間
に第1小径部202、第2小径部204を設けている。
【0034】前記油圧供給停止機構176のバルブボデ
ィ178に設けた第1溝部184は、オイルパン30に
連通されている。前記油圧供給停止機構176の第2溝
部186は、第6通路206により前記第5通路174
に連通されている。前記油圧供給停止機構176の第3
溝部188は、前記第4通路172に連通されている。
前記油圧供給停止機構176の第4溝部190は、前記
第3通路170に連通されている。前記油圧供給停止機
構176の第5溝部192は、第7通路208により前
記第5通路174に連通されている。前記油圧供給停止
機構176の第6溝部194は、前記オイルパン30に
連通されている。
【0035】前記自動変速機2の油圧制御回路は、例え
ば2個のライン圧制御弁44−1、44−2を有して第
10図に開示されている。
【0036】また、第9図に示す如く、第7オイル通路
58のクラッチ圧制御弁50と圧力センサ64間には、
クラッチ圧制御弁50側から前記マニュアルシフトバル
ブ126とシフトサーボバルブ106とを順次配設し、
マニュアルシフトバルブ126と第2オイル通路34と
を第8オイル通路210によって連通して設ける。
【0037】マニュアルシフトバルブ126のスプール
弁132の上部にパーキングロッド212用ガイド21
4を設け、このガイド214にスプール弁132の脱落
防止用突起216を設けるとともに、前記マニュアルシ
フトバルブ126のバルブボディ128にはスプール弁
132の脱落防止用リブ218を設ける構成とする。
【0038】詳述すれば、前記ガイド214は、図1に
示す如く、一端側に環状部220を形成し、この環状部
220にパーキングロッド212を挿通させるものであ
る。
【0039】また、ガイド214の略中央部位に突起2
16を形成し、この突起216により一端がシフト機構
122のディティントレバー222に連絡するとともに
他端がスプール弁132に連絡する作動ロッド124を
スプール弁132側に押進する。
【0040】更に、前記マニュアルシフトバルブ126
のバルブボディ128の、例えば2箇所にリブ218−
1、218−2を夫々形成し、装着時にこれらリブ21
8−1、218−2を前記作動ロッド124に接触さ
せ、スプール弁132の脱落を防止するものである。
【0041】なお符号224は図示しないシフトレバー
に連絡するケーブルである。
【0042】次に作用について説明する。
【0043】車両に搭載された内燃機関の駆動力は、自
動変速機2により所望のトルク・回転数に変換されて取
り出され、図示しない駆動車輪を駆動する。
【0044】このような自動変速機2において、シフト
機構122により自動変速機2をパーキングレンジPに
シフトすると、第11図に示す如く、マニュアルシフト
バルブ126は、スプール弁体132の第1小径部15
8により第1通路166をオイルパン30側に連通し、
第2小径部160により第2通路168を第2オイル通
路34に連通し、第4大径部154及び第5大径部15
6により第7オイル通路58を閉鎖し、第3小径部16
2により第3通路170をオイルパン30側に連通する
とともに第5大径部156外端により第4通路172を
オイルパン30側に連通する。
【0045】これにより、シフトサーボバルブ106
は、第1室118のライン圧が排出されるとともに第2
室120にライン圧が供給され、ピストン112がシフ
トサーボロッド114を矢印B方向に移動させてシフト
フォーク116により切換スリーブ88を後退用切換歯
車96側に移動させ、後退用切換歯車96を中間軸80
に回転不可能に連結し、後退係合状態に切り換える。
【0046】このとき、油圧供給停止機構176は、ス
プール弁体182の第1小径部202により第4通路1
72と第6通路206とを連通しているが、マニュアル
シフトバルブ126が第7オイル通路58を閉鎖して第
3通路170及び第4通路172をオイルパン30側に
連通している。
【0047】このため、油圧クラッチ60の油圧室62
にクラッチ圧が供給されないので、油圧クラッチ60が
係合されず、自動変速機2の出力する駆動力が遮断さ
れ、車両は後退不能となっている。
【0048】前記シフト機構122により自動変速機2
をリバースレンジRにシフトすると、第12図に示す如
く、マニュアルシフトバルブ126は、スプール弁体1
32の第1小径部158により第1通路166をオイル
パン30側に連通し、第2小径部160により第2通路
168を第2オイル通路34に連通し、第3小径部16
2により第3通路170をオイルパン30側に連通する
とともに第4小径部164により第4通路172を第7
オイル通路58に連通する。
【0049】これにより、シフトサーボバルブ106
は、第1室118のライン圧が排出されるとともに第2
室120にライン圧が供給され、ピストン112がシフ
トサーボロッド114を矢印B方向に移動させてシフト
フォーク116により切換スリーブ88を後退用切換歯
車96側に移動させ、後退用切換歯車96を中間軸80
に回転不可能に連結し、後退係合状態に切り換える。
【0050】このとき、油圧供給停止機構176は、ス
プール弁体182の第1小径部202により第4通路1
72と第6通路206とを連通している。
【0051】このため、第7オイル通路58の油圧たる
クラッチ圧が第4通路172、第6通路206、第5通
路174を介して油圧クラッチ60の油圧室62に供給
され、油圧クラッチ60を係合させて自動変速機2の出
力する駆動力が接続され、車両は後退可能な状態とな
る。
【0052】前記シフト機構122により自動変速機2
をドライブレンジDにシフトすると、第13図に示す如
く、マニュアルシフトバルブ126は、スプール弁体1
32の第1小径部158により第1通路166を第2オ
イル通路34に連通し、第2小径部160により第2通
路168をオイルパン30側に連通し、第3小径部16
2により第3通路170を第7オイル通路58に連通
し、第4小径部164により第4通路172をオイルパ
ン30側に連通する。
【0053】これにより、シフトサーボバルブ106
は、第1室118にライン圧が供給されるとともに第2
室120のライン圧が排出され、ピストン112がシフ
トサーボロッド114を矢印A方向に移動させてシフト
フォーク116により切換スリーブ88を前進用切換歯
車92側に移動させ、前進用切換歯車92を中間軸80
に回転可能に連結し、前進係合状態に切り換える。
【0054】このとき、油圧供給停止機構176は、ス
プール弁体182の第2小径部204により第3通路1
70と第7通路208とを連通している。
【0055】このため、第7オイル通路58の油圧たる
クラッチ圧が第3通路170、第7通路208、第5通
路174を介して油圧クラッチ60の油圧室62に供給
され、油圧クラッチ60を係合させて自動変速機2の出
力する駆動力が接続され、車両は前進可能な状態とな
る。
【0056】前記シフト機構122により自動変速機2
をローレンジDにシフトすると、第14図に示す如く、
マニュアルシフトバルブ126は、スプール弁体132
の第1小径部158により第1通路166を第2オイル
通路34に連通し、第2小径部160により第2通路1
68をオイルパン30側に連通し、第3小径部162に
より第3通路170を第7オイル通路58に連通し、第
4小径部164により第4通路172をオイルパン30
側に連通する。
【0057】これにより、シフトサーボバルブ106
は、第1室118にライン圧が排出されるとともに第2
室120のライン圧が排出され、ピストン112がシフ
トサーボロッド114を矢印A方向に移動させてシフト
フォーク116により切換スリーブ88を前進用切換歯
車92側に移動させ、前進用切換歯車92を中間軸80
に回転可能に連結し、前進係合状態に切り換える。
【0058】このとき、油圧供給停止機構176は、ス
プール弁体182の第2小径部204により第3通路1
70と第7通路208とを連通している。
【0059】このため、第7オイル通路58の油圧たる
クラッチ圧が第3通路170、第7通路208、第5通
路174を介して油圧クラッチ60の油圧室62に供給
され、油圧クラッチ60を係合させて自動変速機2の出
力する駆動力が接続され、車両は前進可能な状態とな
る。
【0060】これにより、上述の如くマニュアルシフト
バルブ126を動作する際に、前記突起216によって
作動ロッド124をスプール弁132側に押進するとと
もに、リブ218−1、218−2を前記作動ロッド1
24に接触させることができ、スプール弁132の脱落
を確実に防止し得て、マニュアルシフトバルブのコント
ロール油圧機能を十分に発揮させ得るものである。
【0061】また、前記突起216や作動ロッド12
4、リブ218−1、218−2の構成が簡略であるこ
とにより、製作が容易であり、コストを低廉とし得て、
経済的にも有利である。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、マニュアルシフトバルブのスプール弁の上部にパー
キングロッド用ガイドを設け、ガイドにスプール弁の脱
落防止用突起を設けるとともに、マニュアルシフトバル
ブのバルブボディにスプール弁の脱落防止用リブを設け
たので、突起とリブとによってスプール弁の脱落を確実
に防止することができ、マニュアルシフトバルブのコン
トロール油圧機能を十分に発揮させ得るものである。ま
た、前記突起やリブの構成が簡略であることにより、製
作が容易であり、コストを低廉とし得て、経済的にも有
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すパーキングロッド用ガ
イドの概略斜視図である。
【図2】マニュアルシフトバルブのバルブボディの正面
図である。
【図3】マニュアルシフトバルブのバルブボディの右側
面図である。
【図4】シフトサーボバルブの平面図である。
【図5】シフトサーボバルブの正面図である。
【図6】シフトサーボバルブの概略平面図である。
【図7】シフトサーボバルブの概略正面図である。
【図8】シフトサーボバルブの概略左側面図である。
【図9】ベルト式の自動変速機の概略図である。
【図10】変速機の油圧制御回路の概略図である。
【図11】Pレンジの場合のシフトサーボバルブの動作
を示す概略図である。
【図12】Rレンジの場合のシフトサーボバルブの動作
を示す概略図である。
【図13】Dレンジの場合のシフトサーボバルブの動作
を示す概略図である。
【図14】Lレンジの場合のシフトサーボバルブの動作
を示す概略図である。
【符号の説明】
2 自動変速機 4 入力軸 6 駆動側プーリ 8 出力軸 10 被駆動側プーリ 12 ベルト 28 オイルポンプ 36 プライマリ圧制御弁 38 定圧制御弁 42 プライマリ圧力制御用第1三方電磁弁 44 ライン圧制御弁 48 ライン圧力制御用第2三方電磁弁 50 クラッチ圧制御弁 54 クラッチ圧力制御用第3三方電磁弁 60 油圧クラッチ 78 最終出力軸 80 中間軸 82 前後進切換機構 84 前進ギヤ 88 切換スリーブ 90 前進用出力歯車 92 前進用切換歯車 94 後退用出力歯車 96 後退用切換歯車 104 制御部 106 シフトサーボバルブ 116 シフトフォーク 122 シフト機構 124 作動ロッド 126 マニュアルシフトバルブ 128 バルブボディ 132 スプール弁 176 油圧供給停止機構 212 パーキングロッド 214 ガイド 216 突起 218 リブ 220 環状部 222 ディティントレバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行状態に応じ内燃機関の駆動力
    を所要の変速比により変換して取り出すとともに出力す
    る駆動力を断続すべく油圧の給排により係脱動作される
    油圧クラッチを有する自動変速機において、前記自動変
    速機の前後進係合状態を前進ギヤと後退ギヤと両ギヤ間
    の切換部材とによって切り換える前後進切換機構を設
    け、この前後進切換機構を切換動作させるべく油圧を給
    排するシフトサーボバルブを設け、前記油圧クラッチに
    油圧を給排するとともに前記シフトサーボバルブに油圧
    を供給すべく前記自動変速機のシフト機構により切換動
    作されるマニュアルシフトバルブを設け、このマニュア
    ルシフトバルブのスプール弁の上部にパーキングロッド
    用ガイドを設け、このガイドにスプール弁脱落防止用突
    起を設けるとともに前記マニュアルシフトバルブのバル
    ブボディにはスプール弁脱落防止用リブを設けたことを
    特徴とする自動変速機の変速装置。
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