JP2998272B2 - ヘッドアップディスプレイ - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ

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JP2998272B2
JP2998272B2 JP9352791A JP9352791A JP2998272B2 JP 2998272 B2 JP2998272 B2 JP 2998272B2 JP 9352791 A JP9352791 A JP 9352791A JP 9352791 A JP9352791 A JP 9352791A JP 2998272 B2 JP2998272 B2 JP 2998272B2
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敦 佐藤
隆 西原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホログラムを用いた回
折光学型ヘッドアップディスプレイに係り、特に収差を
減少させ、ぼけの少ない鮮明な画像表示を可能とするヘ
ッドアップディスプレイに関するものである。ヘッドア
ップディスプレイは、運転者の負担を軽減する装置とし
て航空機や自動車、船舶、電車等に搭載する事が可能で
ある。
【0002】
【従来技術】近年、航空機、自動車などにおいて、高年
齢運転者や高速運転時の事故を防止するための手段とし
てヘッドアップディスプレイが実用に供されてきてい
る。
【0003】ヘッドアップディスプレイとしては種々の
ものがあるが、その1つとしてホログラフィック光学素
子を用いた回折光学型ヘッドアップディスプレイがあ
る。すなわち、ヘッドアップディスプレイでは、表示面
からの光をコンバイナ(表示面と前景を重ね合わせるも
のの意)で反射させて、観察者は表示面の虚像を視認す
るが、このコンバイナにホログラフィック光学素子を用
いたヘッドアップディスプレイを回折光学型ヘッドアッ
プディスプレイと称している。ホログラムを使った回折
光学型ヘッドアップディスプレイは、透過効率を可視域
全体で90%と高くしても、特定波長に対する反射効率
を高くでき、しかも遠方収束機能などのような波面変換
素子としての機能を持たせる事が可能であるという特色
を有している。
【0004】回折光学型ヘッドアップディスプレイは、
通常、図3に示すような構成で、表示面31から出た光
はミラー32とホログラフィック光学素子33でそれぞ
れ反射・回折して観察者の目35に入射するという方式
のヘッドアップディスプレイである。
【0005】ここで、ホログラフィック光学素子33
は、発散球面波と平面波または発散球面波同士の干渉に
より作製される体積位相反射型のホログラムである。従
って、表示面上31の1点から出た光は、ホログラフィ
ック光学素子33で反射回折して、異なる曲率を持つ球
面波となって再生されるため、表示面31上の画像を虚
像34として観察者35の視野内の遠方に作ることにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的にヘ
ッドアップディスプレイで表示される画像情報は、像の
ぼけが少ないことが望まれる。しかし、上述したヘッド
アップディスプレイでは、軸外結像であるため、波面収
差は逃れられない。すなわち、ヘッドアップディスプレ
イのコンバイナであるホログラフィック光学素子33は
体積位相型のホログラムであり、ホログラム作製の際の
参照光と同条件で光が入射した場合は無収差で再生する
が、条件からずれた場合は収差を伴ってしまう。つま
り、表示面31の中心部分では、ホログラム作製の際の
参照光の光源位置に近いので収差によるぼけは少ない
が、表示面31の外周付近では参照光の光源とは異なる
位置から再生光を入射することになるので収差によるぼ
けが大きくなってしまう。従って、表示面の虚像34は
中心から周辺に行くに従い、ぼけた不鮮明なものとなつ
ていた。この事は、コンバイナが大面積になるほど顕著
である。
【0007】以上のような事情から、従来、回折光学型
ヘッドアップディスプレイにおいては、収差によるぼけ
を減らすことは困難であった。本発明は、上述のような
問題点を解決するために成されたもので、コンバイナの
大小にかかわらず、ぼけの少ない鮮明な画像を表示でき
るヘッドアップディスプレイを得ることを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、ヘッドアップディスプレイにおけるホ
ログラフィック光学素子を複数の小面積のホログラム
(以下、これを要素ホログラムと呼ぶ)から成る体積位
相型ホログラムとし、各々の要素ホログラムは対応する
表示面上の1点をぼけることなく再生するように作製す
る。
【0009】つまりホログラフィック光学素子の作製の
際、各要素ホログラムは、参照光の点光源の位置と物体
光の点光源の位置とを変えながら撮影したもので、図2
において、要素ホログラム25aは、参照光の点光源の
位置を23a、物体光の点光源の位置を27aとして撮
影され、同様に要素ホログラム25bは23b、27b
の位置に点光源を置いて撮影したホログラムである。
【0010】従って、隣り合った要素ホログラム25a
と25bは、表示面上での隣り合った点23aと23b
をそれぞれ無収差で27a、27bの位置に再生する。
このようにして作製されたホログラフィック光学素子2
5をヘッドアップディスプレイのコンバイナとして使用
すると、観察者はホログラフィック光学素子中のある1
つの要素ホログラム25aを通して表示面の虚像上の1
部分27aを観察し、25bを通して27bを観察する
ので収差によるぼけはない。しかも、観察者の視点位置
が変化した場合にも、すぐ近傍の1点を再生するべく作
製された要素ホログラムを通して観察することになるの
で、収差による画像のぼけは少なく抑えられる。
【0011】
【作用】本発明では、ヘッドアップディスプレイにおけ
るコンバイナとしてのホログラフィック光学素子が、異
なる条件で撮影した複数の要素ホログラムから成る。こ
れにより、比較的簡単に収差によるぼけの少ない鮮明な
画像表示を可能とするヘッドアップディスプレイを実現
することができる。
【0012】
【実施例】本発明では、ヘッドアップディスプレイにお
ける収差によるぼけを少なくするために、ホログラフィ
ック光学素子が小面積の要素ホログラムからなり、各要
素ホログラムは、位置の異なる点を無収差で再生するよ
うに作製されている。
【0013】以下、上記のような考え方に基づいた本発
明の一実施例について、図面を参照して説明する。図1
は、本発明によるヘッドアップディスプレイの全体構成
例を示す概略説明図である。表示面11から出た光は、
ミラー12で反射されてホログラフィック光学素子13
へ到達する。そして、このホログラフィック光学素子1
3で反射回折して、観察者15に視覚される。観察者1
5に視覚される光は、表示面の虚像14として視認され
ることになる。
【0014】ここで、表示面11上の1部分11aはホ
ログラフィック光学素子13中の要素ホログラム13a
で反射回折され、一方、表示面11上の別の1部分11
b、11cはそれぞれ要素ホログラム13b、13cで
反射回折される。各々の要素ホログラムは、それぞれ対
応する1点を無収差で再生するため、観察者15がある
特定の範囲内で観察した場合、収差によるぼけの少ない
鮮明な画像を表示できる。
【0015】次に、本実施例によるホログラフィック光
学素子の作製方法の一例について説明する。図2におい
て、ホログラフィック光学素子用の感光材料25は、表
裏面とも要素ホログラムの大きさに合わせたスリットを
切ってある遮光板26で覆われており、感光材料25は
固定されているが、遮光板26は上下左右方向に移動可
能なステージ24上にある。参照光、物体光の点光源
は、それぞれ顕微鏡対物レンズとピンホールから成り、
これも移動ステージ上22にある。要素ホログラム25
aは、表示面上のある1点に相当する23aを参照光の
光源位置とし、この23aに対応する表示面の虚像上の
1点27aを物体光の光源位置とした2つの球面波の干
渉により撮影する。次に2つの点光源をステージ22に
より23bと27bに移動し、同時にスリットも25b
へ移動させて要素ホログラム25bの撮影を行う。これ
と同様の作業を全ての要素ホログラムに対して順次行な
うことによりホログラフィック光学素子を作製する。
【0016】上述した作製方法以外にも2次元レンズア
レイやコンピューターホログラムなどを用いて1回の撮
影で同様の効果を持つホログラフィック光学素子を作製
することも可能である。こうして作製されたホログラフ
ィック光学素子は、表示面上の1点からの光をそれに対
応する要素ホログラムにより再生するので、ほぼ無収差
の結像系となる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ヘ
ッドアップディスプレイにおけるホログラフィック光学
素子を、それぞれ異なる1点を再生するように作製され
た要素ホログラムの集まりとすることで、従来と同様の
機能を保ち、かつ収差の影響による画像のぼけを防ぎ、
鮮明な画像を表示することが可能となる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヘッドアップディスプレイの一実施例
を示す説明図。
【図2】同実施例におけるホログラフィック光学素子の
作製方法の一例を示す説明図。
【図3】従来のヘッドアップディスプレイの一例を示す
説明図。
【符号の説明】
11,31…表示面 12,32…ミラー 13,33…ホログラフィック光学素子(コンバイナ) 14,34…虚像 15,35…観察者 21…レーザー発振器 22,24…移動ステージ 23…参照光の光源位置 25…感光材料 26…遮光板 27…物体光の光源位置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/02 B64D 45/08 G02B 5/32 G03H 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンバイナとして体積位相反射型ホログラ
    フィック光学素子を用いるヘッドアップディスプレイに
    おいて、 上記ホログラフィック光学素子が、複数に分割された小
    面積のホログラムから成り、各ホログラムは、そのホロ
    グラムに対応した表示面上の点を無収差で再生するよう
    設計されており、 表示面の全面を利用して構成される表示情報が、コンバ
    イナ全面に渡って、無収差で再生されることを特徴とす
    ヘッドアップディスプレイ。
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