JP2998243B2 - 車両用エンジンの潤滑装置 - Google Patents

車両用エンジンの潤滑装置

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JP2998243B2
JP2998243B2 JP3051311A JP5131191A JP2998243B2 JP 2998243 B2 JP2998243 B2 JP 2998243B2 JP 3051311 A JP3051311 A JP 3051311A JP 5131191 A JP5131191 A JP 5131191A JP 2998243 B2 JP2998243 B2 JP 2998243B2
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    • F01M2250/64Number of revolutions
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16NLUBRICATING
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    • F16N2270/30Amount of lubricant intermittent

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の目的〕
【0002】
【産業上の利用分野】この発明は、分離給油用のオイル
ポンプを用いて2サイクルエンジンへ潤滑オイルを適正
に供給する車両用エンジンの潤滑装置に関する。
【0003】
【従来の技術】車両用エンジン特に2サイクルエンジン
では、潤滑オイルをオイルタンクからオイルポンプを使
ってエンジンへ供給する分離給油方式の潤滑装置を採用
するものが多い。この場合、オイルポンプがクランクシ
ャフトにより駆動されるので、このオイルポンプにより
供給される潤滑オイルは、エンジンの回転数に比例して
上昇する。
【0004】また、一般に、エンジン回転数が同一で
も、キャブレタのスロットル開度を大きくした高負荷域
では潤滑オイルを多量に必要とし、逆に、スロットル開
度が小さな低負荷域では、潤滑オイル量が少なくて足り
ることが知られている。
【0005】そこで、従来の他の潤滑装置として、スロ
ットルバルブ開度に応じて潤滑オイル量を変更させるス
トローク調整手段を備えた潤滑装置が提案されている。
このような潤滑装置として、例えば特開昭57−210
113号公報や特開昭57−143117号記載公報の
発明がある。
【0006】したがって、このストローク調整手段を備
えた潤滑装置では、オイル供給量は、スロットルバルブ
開度が小さなときに図10の実線Aのような直線とな
り、また、スロットルバルブ全開時に実線Bで示す直線
となる。このようにスロットルバルブ開度に応じて、エ
ンジン回転数に比例した潤滑オイルが供給されるように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、潤滑オイル
の要求量はエンジン回転数が高い程多いので、上記従来
の両潤滑装置では、潤滑の信頼性確保の観点から、エン
ジン高回転時の要求オイル量を満足するように潤滑オイ
ル供給量を設定している。図5の実線Cおよび実線D
が、スロットルバルブ開度小時およびスロットルバルブ
全開時の潤滑オイル要求量をそれぞれ示す。
【0008】しかし、上述のように潤滑オイル供給量を
設定すると、エンジン低回転域では潤滑オイルがその要
求量に対し過剰に供給されてしまい、これが燃焼して白
煙が生ずるおそれがある。
【0009】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、エンジンへ供給される潤滑オイル供給量
をエンジン回転数に応じて最適に制御でき、特にエンジ
ン低回転域における潤滑オイルの過剰な供給を確実に抑
制できる車両用エンジンの潤滑装置を提供することを目
的とする。 〔発明の構成〕
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、車両用エン
ジンに設置され、オイルタンク内の潤滑オイルを油路を
介して上記エンジンへ供給する分離給油用のプランジャ
式オイルポンプと、上記オイルポンプの吐出側油路に設
置され、上記オイルポンプから吐出された上記潤滑オイ
ルの上記エンジンへの供給量を調整する弁と、上記エン
ジンに設置されてエンジン回転数を検出するエンジン回
転数センサと、上記オイルポンプに設置されて上記プラ
ンジャの回転位置を検出しプランジャパルスを発生する
プランジャ回転位置センサと、上記エンジン回転数およ
びプランジャパルスを入力し、上記弁の開閉時間と閉弁
時間との比率を上記エンジン回転数に応じた所定の比率
で交互に繰り返すように制御させ、この弁の開閉動作を
上記プランジャパルスの発生と同期して実施させ、かつ
上記開弁時間および閉弁時間を上記プランジャパルスの
数をカウントして決定する制御ユニットと、を有して構
成されたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】したがって、この発明に係る車両用エンジンの
潤滑装置によれば、オイルポンプから吐出された潤滑オ
イルを弁によって調整してエンジンへ供給しており、そ
の調整は、上記弁の開弁時間と閉弁時間との比率をエン
ジン回転数に応じた所定の比率に設定して実施している
ので、エンジンへの潤滑オイル供給量を潤滑オイル要求
量に近付けることができる。この結果、エンジンへの潤
滑オイル供給量をエンジン回転数に応じて適切に制御で
き、特にエンジン低回転域において、エンジンへの潤滑
オイル供給量を過剰とならないよう抑制できる。
【0012】一般に、プランジャ式オイルポンプでは、
プランジャの1回転中に潤滑オイルの吐出を1回行なう
ようになっている。この発明では、弁の開閉動作がプラ
ンジャの発生と同期してなされるので、開弁状態におい
て必ずオイルポンプからのオイル吐出を実現できる。さ
らに、開弁時間および閉弁時間をプランジャパルスの数
をカウントして決定するので、各開弁時毎に供給される
潤滑オイル供給量を正確にできる。これらの結果、エン
ジン回転数に応じた潤滑オイル供給量を正確に制御で
き、特にエンジン低回転域における潤滑オイルの過剰な
供給を確実に抑制できる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0014】図1はこの発明に係る車両用エンジンの潤
滑装置の一実施例を示す系統図である。
【0015】図1に示すように、2サイクルエンジン1
はクランクケース2、シリンダ3、クランクケース2に
連通する吸気通路4、およびシリンダ3に連通する排気
通路5を有して構成され、吸気通路4にキャブレタ6が
配設される。この2サイクルエンジン1には、オイルポ
ンプ7およびオイルタンク8を備え、このオイルタンク
8内の潤滑オイルを吸込ホース9を経てオイルポンプ7
へ導き、吐出ホース10を経てエンジン1の吸気通路4
へ供給する分離給油式の潤滑装置が設置されている。
【0016】吐出ホース10には電磁弁11を介してリ
リーフホース12が接続され、このリリーフホース12
の他端は吸込ホース9に接続される。したがって、電磁
弁11の選択的切換により、オイルポンプ7から吐出さ
れた潤滑オイルが吐出ホース10を経て吸気通路4へ導
かれ、あるいはリリーフホース12を経て吸込ホース9
へ戻される。吸気通路4へ導かれた潤滑オイルはエンジ
ン1の各部を潤滑する。なお、リリーフホース12には
チェックバルブ13が配設されて、電磁弁11から吸込
ホース9方向への潤滑オイルの流れのみが許容される。
【0017】上記オイルポンプ7は、クランクケース2
内のクランクシャフトにより駆動されるプランジャ式の
定容量形オイルポンプである。このオイルポンプ7のプ
ランジャ14は、図2に示すように、ポンプケース15
に軸方向摺動自在でかつ軸心周りに回転自在に内蔵され
る。このプランジャ14は、ウォームギア装置16によ
り前記クランクシャフトに連結され、このクランクシャ
フトの回転に伴って軸心周りに回転する。
【0018】このプランジャ14の一端部にプランジャ
往復運動機構が設置される。つまり、このプランジャ往
復運動機構は、プランジャ14の一端側に同軸状に形成
された円筒カム17と、ポンプケース15に嵌合されて
プランジャ14に直交して設けられたプランジャピン1
8と、を有して構成される。円筒カム17は、周方向に
交互に形成された山部17aおよび谷部17bを有して
成る。この円筒カム17が、プランジャ14の他端に配
置されたスプリング19の付勢力によってプランジャピ
ン18に弾性的に摺接される。
【0019】したがって、プランジャ14がクランクシ
ャフトによりウォームギア装置16を介して回転させら
れると、円筒カム17の山部17aおよび谷部17bが
交互にプランジャピン18に摺接して、プランジャ14
はその軸方向に往復運動する。
【0020】また、プランジャ14の中央部にはポンプ
室20が形成され、このポンプ室20に連通して吸込口
21および吐出口22が形成される。ポンプ室20内に
はロッド23が収容され、このロッド23は、ポンプケ
ース15の他端を覆うキャップ24に固定される。ポン
プ室20は、ロッド23の存在によって、プランジャ1
4の往復運動によりその容積が大小に変化する。
【0021】一方、ポンプケース15には、吸込パイプ
25および吐出パイプ26が配設され、それぞれに図1
に示す吸込ホース9および吐出ホース10が接続され
る。吸込パイプ25は、ポンプケース15に形成された
吸込通路27を経て、ポンプ室20の容積大時にプラン
ジャ14の吸込口21に連通し、ポンプ室20へ潤滑オ
イルを導く。また、吐出パイプ26は、ポンプケース1
5に形成された吐出通路28に連通し、この吐出通路2
8は、図3にも示すようにポンプ室20の容積小時に吐
出口22に連通する。
【0022】したがって、オイルポンプ7は、プランジ
ャ14の往復運動によるポンプ室20の容積大時に、オ
イルタンク8からの潤滑オイルを吸込ホース9、吸込パ
イプ25、吸込通路27および吸込口21を経てポンプ
室20内に吸引し、ポンプ室20の容積小時にポンプ室
20の潤滑オイルを吐出口22、吐出通路28および吐
出パイプ26を経て吐出ホース10へ導く。このように
して、正確に計量された潤滑オイルがオイルポンプ7か
ら吐出ホース10へ吐出される。
【0023】一方、図1に示す前記電磁弁11は電磁切
換弁であり、電流ON時に励磁して、オイルポンプ7か
ら吐出された潤滑オイルを吐出ホース10を経て吸気通
路4へ導くよう切換動作(以下便宜上「開弁動作」とい
う)する。また、電磁弁11は、電流OFF時に消磁し
て、オイルポンプ7から吐出された潤滑オイルをリリー
フホース12を経て吸込ホース9へ戻すよう切換動作
(以下便宜上「閉弁動作」という)する。電磁弁11の
閉弁動作時にはオイルポンプ7からの潤滑オイルが吸込
ホース9へリリーフされるので、電磁弁11の開弁およ
び閉弁動作により、オイルポンプ7から吐出された潤滑
オイルの吸気通路4(エンジン2)への供給量が調整さ
れる。
【0024】この電磁弁11の開弁・閉弁動作を制御ユ
ニット29が制御する。この制御ユニット29は電磁弁
11に電気的に接続される他、クランクケース2内に設
置されたエンジン回転数センサ30、キャブレタ6に設
置されたスロットルバルブ開度センサ31、およびオイ
ルポンプ7に設置されたプランジャ回転位置センサ32
(図2)にも電気的に接続される。このうち、エンジン
回転数センサ30は、エンジン点火装置からの点火信号
に基づいてエンジン回転数を検出し、制御ユニット29
へ出力する。また、スロットルバルブ開度センサ31
は、キャブレタ6のスロットルバルブの開度を検出し
て、制御ユニット29へ出力する。
【0025】プランジャ回転位置センサ32は、図2お
よび図3に示す近接スイッチを用いた非接触式センサで
あり、プランジャ14の回転に伴う切欠33の位置を検
出してプランジャパルス34(図5)を発生させ、この
プランジャパルス34を制御ユニット29へ出力する。
上記切欠33は、プランジャ14の端部に形成される。
ここで、上記プランジャパルス34は、プランジャ14
の1回転中に1回発生する。このプランジャ14の1回
転中には、図5のオイル吐出・吸込曲線35に示すよう
に、オイルポンプ7からのオイルの吐出35Aおよび吸
込35Bも1回ずつ行なわれる。また、上記プランジャ
パルス34の発生は、オイルポンプ7からのオイルの吐
出35Aと同時になされないよう設計される。なお、こ
のプランジャ回転位置センサとしては接触式の導通スイ
ッチ等を用いてもよい。
【0026】さて、制御ユニット29は、図5の電磁弁
作動曲線36に示すように、電磁弁11への電流ON・
OFF動作、つまり開弁および閉弁動作をプランジャパ
ルス34の発生と同期して実施させる。このとき、電磁
弁11が開弁動作してからオイルポンプ7が潤滑オイル
を吐出し始める時間T1 と、オイルポンプ7が潤滑オイ
ルを吐出し終ってから電磁弁11が閉弁するまでの時間
2 とは、T1 <T2 として設定する。このT1 ,T2
の関係により、電磁弁11の開弁時に、潤滑オイルがエ
ンジン1の吸気通路4へ確実に流れるようになる。
【0027】また、制御ユニット29は、電磁弁11へ
の電流ON時間つまり開弁時間と、電磁弁11への電流
OFF時間つまり閉弁時間とをプランジャパルス34を
カウントして決定する。図5の電磁弁作動曲線36で
は、電磁弁11の開弁時間をプランジャパルスの1パル
スとカウントし、電磁弁11の閉弁時間をプランジャパ
ルス34の2パルスとカウントして決定している。
【0028】さらに、制御ユニット29は、電磁弁11
の開弁時間と閉弁時間との比率を、エンジン回転数セン
サ30からのエンジン回転数およびスロットルバルブ開
度センサ31からのスロットル開度に応じて変化させる
よう制御する。図5の電磁弁作動曲線36では、 (開弁時間):(閉弁時間)=1:2 であり、したがって開弁および閉弁時間に対する開弁時
間の割合は1/3となっている。制御ユニット29は、
この開弁時間の割合を、図6に示すように、エンジン回
転数およびスロットルバルブ開度に応じて変化させる。
【0029】例えば、スロットルバルブ開度30%の場
合には、オイル供給量曲線37に示すように、開弁時間
の割合をエンジン回転数0〜Naで1/10、Na〜N
b(Na<Nb)で2/10、Nb〜Nc(Nb<N
c)で3/10、…と変化させる。また、スロットルバ
ルブ開度100%の場合には、オイル供給量曲線38に
示すように、開弁時間の割合をエンジン回転数0〜N1
(N1 <Na)で1/10、N1 〜N2 (N1 <N2
Na)で2/10、N2 〜N3 (N2 <N3 <Na)で
3/10、N3 〜N4 (Na<N4 <Nb)で4/1
0、…と変化させる。したがって、オイル供給量曲線3
7は、スロットルバルブ開度30%におけるオイル要求
量曲線37Aに接近する。また、オイル供給量曲線38
は、スロットルバルブ開度100%におけるオイル要求
量曲線38Aに接近する。
【0030】上記実施例によれば、オイルポンプ7から
吐出された潤滑オイルを電磁弁11によって調整してエ
ンジン1の吸気通路4へ供給しており、その調整は電磁
弁11の開弁時間と閉弁時間との比率を、エンジン回転
数センサ30にて検出されたエンジン回転数とスロット
ルバルブ開度センサ31にて検出されたスロットルバル
ブ開度とに応じた所定の比率に設定して繰り返すよう制
御しているので、図6に示すように、エンジン1の吸気
通路4への潤滑オイル供給量(37,38)を潤滑オイ
ル要求量(37A,38A)にそれぞれ近付けることが
できる。この結果、エンジン1への潤滑オイル供給量を
エンジン回転数およびスロットルバルブ開度に応じて適
切に制御でき、特にエンジン低回転域において、エンジ
ンへの潤滑オイル供給量を過剰とならないよう抑制でき
る。
【0031】しかも、電磁弁11の開弁および閉弁動作
がプランジャパルス34の発生と同期してなされるの
で、開弁状態において必ずオイルポンプ7からの潤滑オ
イル吐出を実現できる。さらに、電磁弁11の開弁時間
および閉弁時間をプランジャパルス34の数をカウント
して決定するので、電磁弁11の各開弁時毎にエンジン
1へ供給される潤滑オイル供給量を正確に制御できる。
これらの結果、エンジン回転数およびスロットルバルブ
開度に応じた潤滑オイル供給量を正確に制御でき、特
に、エンジン低回転域における潤滑オイルの過剰な供給
を確実に抑制できる。
【0032】図7は、この発明に係る車両用エンジンの
潤滑装置の他の実施例におけるプランジャポンプを示す
断面図である。この他の実施例において、前記実施例と
同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略
する。
【0033】この他の実施例におけるオイルポンプ40
では、前記実施例のプランジャピン18の代りに、プラ
ンジャ14に対し直交し軸心周りに回動自在に設けられ
た回動軸41が、ポンプケース15の機構室42内に設
置される。プランジャ14の円筒カム17は、プランジ
ャスプリング19の付勢力によって上記回動軸41の外
周面に弾性的に摺接され、これによりプランジャ14
は、その回転に伴いその軸方向に往復運動する。
【0034】また、オイルポンプ40には、キャブレタ
6のスロットルバルブ開度に応じて、プランジャ14の
往復運動のストロークを調整し、このオイルポンプ40
が各ストローク毎に吐出する吐出オイル量を変化させる
ストローク調整手段が設置されている。このため、前記
実施例におけるスロットルバルブ開度センサ31が省略
される。
【0035】上記ストローク調整手段は、プランジャ1
4の一端面で円筒カム17の中心位置に設けられたスト
ローク調整突起43と、回動軸41に一体成形され、こ
の回動軸41の軸心に対し偏心して設けられたストロー
ク調整カム44と、を備えて構成される。回動軸41に
図示しないストローク調整レバーがボルト結合される。
このストローク調整レバーは、ストローク調整ケーブル
を介してスロットルバルブ開度をコントロールするスロ
ットルケーブルに接続される。
【0036】したがって、キャブレタ6のスロットルバ
ルブ開度を変化させると、このスロットルバルブ開度に
応じて、スロットル調整レバーを介し回動軸41および
ストローク調整カム44が回動する。ストローク調整カ
ム44およびストローク調整突起43は、ストローク調
整カム44が回動すると、円筒カム17の谷部17bが
回動軸41の外周面に摺接する以前に、ストローク調整
突起43がストローク調整カム44の外周面に当接する
ように形成される。この結果、このスロットルバルブ開
度に応じたストローク調整カム44の回動によって、プ
ランジャ14のストロークがスロットルバルブ開度に対
応して調整され、オイルポンプ40からの潤滑オイル吐
出量が連続的に変更される。つまり、スロットルバルブ
100%開時にプランジャ14のストロークが最大とな
って、オイルポンプ40から吐出される潤滑オイルの吐
出量も最大となる。また、スロットルバルブ開度の減少
によってプランジャ14のストロークも減少し、オイル
ポンプ40から吐出される潤滑オイル吐出量も連続的に
減少する。
【0037】さて、この他の実施例における制御ユニッ
ト(図示せず)も、図5に示すように、プランジャ回転
位置センサ32からのプランジャパルス34に基づい
て、電磁弁11の開弁動作および閉弁動作をプランジャ
パルス34の発生と同時に実施させ、かつその開弁時間
および閉弁時間をプランジャパルス34の数をカウント
して決定する。但し、この他の実施例における制御ユニ
ットは、エンジン回転数センサ30から入力したエンジ
ン回転数のみに基づいて電磁弁11の開弁時間と閉弁時
間との比率を設定する。つまり、この制御ユニットは、
図9に示すように、エンジン回転数の増大に伴い、開弁
時間および閉弁時間に対する開弁時間の割合を増大さ
せ、オイルポンプ40からエンジン1の吸気通路4へ供
給する潤滑オイル供給量を増加させている。スロットル
バルブ開度に応じた潤滑オイル供給量の変更は、上述の
如く、ストローク調整手段によりなされる。
【0038】図9の符号45はスロットルバルブ開度1
00%時におけるエンジン1へのオイル供給量曲線であ
り、符号46はスロットルバルブ開度小時におけるエン
ジン1へのオイル供給量曲線である。これらの両オイル
供給量曲線45および46は、スロットルバルブ開度1
00%時におけるオイル要求量曲線45Aおよびスロッ
トルバルブ小時におけるオイル要求量曲線46Aにそれ
ぞれ接近している。したがって、この他の実施例の場合
にも、前記実施例と同様に潤滑オイル量をエンジン回転
数に応じて最適に制御でき、特にエンジン低回転域にお
ける潤滑オイルの過剰な供給を確実に抑制できる。
【0039】なお、この他の実施例におけるスロットル
バルブ開度小時におけるオイル供給量曲線46は、この
他の実施例では、オイルポンプ40にストローク調整手
段が設置されているので、キャブレタ6のスロットルバ
ルブ開度に応じて、図9における縦軸方向に連続的に変
化する。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る車両用エ
ンジンの潤滑装置によれば、車両用エンジンに設置され
た分離給油用のプランジャ式オイルポンプが、オイルタ
ンク内の潤滑オイルを油路を介して上記エンジンへ供給
し、上記オイルポンプの吐出側油路に設置された弁が、
上記オイルポンプから吐出された上記潤滑オイルの上記
エンジンへの供給量を調整し、上記エンジンに設置され
たエンジン回転数センサがエンジン回転数を検出し、上
記オイルポンプに設置されたプランジャ回転位置センサ
が上記プランジャの回転位置を検出してプランジャパル
スを発生し、制御ユニットが上記エンジン回転数および
プランジャパルスを入力し、上記弁の開弁時間と閉弁時
間との比率を上記エンジン回転数に応じた所定の比率で
交互に繰り返すように制御させ、この弁の開閉動作を上
記プランジャパルスの発生と同期して実施させ、かつ上
記開弁時間および閉弁時間を上記プランジャパルスの数
をカウントして決定するよう構成されたので、エンジン
へ供給される潤滑オイル供給量をエンジン回転数に応じ
て最適に制御でき、特にエンジン低回転域における潤滑
オイルの過剰な供給を確実に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る車両用エンジンの潤滑装置の一
実施例を示す系統図。
【図2】図1のオイルポンプを示す断面図。
【図3】図2のIII −III 線に沿う断面図。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図1の潤滑装置においてオイル吐出吸込曲線、
プランジャパルス曲線および電磁弁作動曲線を併記して
示すグラフ。
【図6】図1の潤滑装置において制御された潤滑オイル
供給量を示すグラフ。
【図7】この発明に係る車両用エンジンの潤滑装置の他
の実施例におけるオイルポンプを示す断面図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】この発明の他の実施例における潤滑装置によっ
て供給される潤滑オイル供給量を示すグラフ。
【図10】従来の車両用エンジンの潤滑装置によって供
給される潤滑オイル供給量を示すグラフ。
【符号の説明】
1 2サイクルエンジン 4 吸気通路 7 オイルポンプ 8 オイルタンク 9 吸込ホース 10 吐出ホース 11 電磁弁 12 リリーフホース 14 プランジャ 20 ポンプ室 29 制御ユニット 30 エンジン回転数センサ 32 プランジャ回転位置センサ 34 プランジャパルス 35 オイル吐出・吸込曲線 36 電磁弁作動曲線 37 スロットルバルブ開度30%時のオイル供給量曲
線 38 スロットルバルブ開度100%時のオイル供給量
曲線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用エンジンに設置され、オイルタン
    ク内の潤滑オイルを油路を介して上記エンジンへ供給す
    る分離給油用のプランジャ式オイルポンプと、上記オイ
    ルポンプの吐出側油路に設置され、上記オイルポンプか
    ら吐出された上記潤滑オイルの上記エンジンへの供給量
    を調整する弁と、上記エンジンに設置されてエンジン回
    転数を検出するエンジン回転数センサと、上記オイルポ
    ンプに設置されて上記プランジャの回転位置を検出しプ
    ランジャパルスを発生するプランジャ回転位置センサ
    と、上記エンジン回転数およびプランジャパルスを入力
    し、上記弁の開閉時間と閉弁時間との比率を上記エンジ
    ン回転数に応じた所定の比率で交互に繰り返すように制
    御させ、この弁の開閉動作を上記プランジャパルスの発
    生と同期して実施させ、かつ上記開弁時間および閉弁時
    間を上記プランジャパルスの数をカウントして決定する
    制御ユニットと、を有して構成されたことを特徴とする
    車両用エンジンの潤滑装置。
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