JP2997370B2 - キャッシュメモリ - Google Patents

キャッシュメモリ

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JP2997370B2
JP2997370B2 JP4275792A JP27579292A JP2997370B2 JP 2997370 B2 JP2997370 B2 JP 2997370B2 JP 4275792 A JP4275792 A JP 4275792A JP 27579292 A JP27579292 A JP 27579292A JP 2997370 B2 JP2997370 B2 JP 2997370B2
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伊都子 木下
克典 澤井
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)
  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、キャッシュメモリに
関し、特に冗長回路を含むキャッシュメモリに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】データ処理装置の高速アクセスを助ける
キャッシュメモリは、近年データ処理装置に内蔵され、
しかもその内蔵されたキャッシュメモリは大容量化の傾
向がある。一方、技術が進むにつれメモリセルの小面積
化が行われるため、同じ面積でより多くのメモリ容量が
得られ、上記傾向に合致するが、歩留りが低下するとい
う問題がある。
【0003】LSIにおけるこのような歩留りの低下を
防ぐために、冗長なメモリ回路を予備回路としてキャッ
シュメモリに内蔵する技術が既に提案されている。これ
は、ポリシリコンフューズあるいはレーザによる配線の
切断によって故障回路を予備回路に置き換えるというも
のである。
【0004】しかしこの場合には、製造過程で診断を行
い、故障と判断された回路を予備回路に置き換えるため
の工程が必要である。そのためには診断する時間と、診
断と置き換えのための装置が必要となる。キャッシュメ
モリのような少量品種の製品では、これらの時間と装置
がコストアップにつながるという問題があった。
【0005】これを回避するため、例えば特開平3−1
62798(発明の名称「不揮発性半導体記憶装置」)
において、予備回路のアドレスを他の不揮発性予備回路
に書き込み、予備回路を選択する場合には他の予備回路
に書かれたアドレスに従ってアクセスする不揮発性メモ
リの技術が提案されている。
【0006】また、例えば未公開の特願平3−1976
88(発明の名称「メモリ装置及びそれを使用したデー
タ処理装置」)において、ポリシリコンフューズあるい
はレーザによる切断は行わず、リセット期間でのセルフ
テスト後に故障回路を予備回路に置き換えるメモリ装置
を内蔵したデータ処理装置の技術が提案されている。
【0007】かかる従来の技術を図面で説明する。図6
は従来の技術を使用した場合のキャッシュメモリの内部
構成図である。このキャッシュメモリのメモリマッピン
グ方式はダイレクトマッピングであり、主記憶更新方式
はライトスルーである。また、ブロックサイズは4ワー
ドで、リードミスしたとき、要求されたアドレスのデー
タを含む4ワードを主メモリから読み込む。
【0008】外部から入力された32ビットの外部アド
レス1は、タグアドレス1a、エントリアドレス1b、
ワードアドレス1cに分割できる。タグアドレス1aは
第1マルチプレクサ18を介してタグメモリ2とタグア
ドレス比較器3に入力される。また、エントリアドレス
1bは第2マルチプレクサ19を介してエントリデコー
ダ4とエントリアドレス比較器5に入力される。そし
て、ワードアドレス1cはワードセレクタ6に入力され
る。
【0009】タグメモリ2は20ビット×256エント
リの大きさであり、バリッドビット7はタグメモリ2の
各エントリに対して1ビットずつ割り当てられている。
よってその大きさは1ビット×256エントリである。
またデータメモリ10には1エントリ当たり4ワード
(4×32ビット)が記憶され、これも256エントリ
設けられている。よってその記憶容量は128ビット×
256エントリである。
【0010】タグアドレス比較器3はヒット信号8を出
力する。第1マルチプレクサの出力と、タグメモリ2か
ら得られたタグアドレスとを比較し、両者が一致すれば
ヒット信号8をアクティブにする。一致しない場合はヒ
ット信号8をノンアクティブにする。
【0011】ディスエーブルビット9はエントリデコー
ダ4の内部で各エントリに対して1ビットずつ割り当て
られている。よってその大きさは1ビット×256エン
トリである。
【0012】エントリデコーダ4でデコードされた結果
から、タグメモリ2とデータメモリ10のうち、特定の
エントリが選択される。バリッドビット7は、該当する
エントリのデータが有効かどうかを示し、“1”であれ
ば有効、“0”であれば無効を示す。データメモリ10
で該当するエントリに記憶されていたデータのうち、ワ
ードアドレス1cによりワードセレクタ6において特定
のワードが選択される。
【0013】1エントリは20ビットのタグメモリ2、
1ビットのバリッドビット7、128ビットのデータメ
モリ10で構成され、これらのメモリはまとめて冗長メ
モリに対して正規メモリと呼ばれる。
【0014】冗長メモリは、キャッシュメモリの特徴を
生かしてライン方向のみに2エントリ(2ライン)分あ
る。その1エントリ(ライン)は20ビットの冗長タグ
メモリ11、1ビットの冗長バリッドビット12、12
8ビットの冗長データメモリ13、8ビットのエントリ
レジスタ14、1ビットの使用ビット15で構成され
る。
【0015】エントリレジスタ14の各ラインには、冗
長タグメモリ11と冗長データメモリ13に記憶するデ
ータのエントリアドレスが記憶される。冗長バリッドビ
ット12は、冗長メモリの該当するラインのデータが有
効かどうかを示し、“1”であれば有効、“0”であれ
ば無効を示す。
【0016】エントリアドレス比較器5はエントリヒッ
ト信号16を出力する。エントリアドレス比較器5は冗
長メモリのライン毎に設けられ、それぞれ第2マルチプ
レクサの出力と、エントリレジスタ14から得られたエ
ントリアドレスとを比較する。比較した結果は、エント
リヒット信号16として出力され、冗長タグメモリ1
1、冗長バリッドビット12、冗長データメモリ13の
特定のラインを指定する。
【0017】また、このキャッシュメモリはリセット期
間にセルフテストを行なうためのセルフテスト回路17
を備える。セルフテスト回路17は第1乃至第3マルチ
プレクサ18〜20を介してタグアドレス、エントリア
ドレス、データ等を正規メモリに入力し、タグメモリ2
から出力されるデータとデータメモリ10から出力され
るデータを診断する。
【0018】このように構成されたキャッシュメモリ
は、以下のように動作する。
【0019】(A−1)冗長メモリへの登録 キャッシュメモリとMPUを含むようなシステムは、電
源を投入したときに全ての装置をリセットする。このリ
セット期間が開始すると、バリッドビット7、ディスエ
ーブルビット9、冗長バリッドビット12、使用ビット
15がすべて“0”にリセットされる。そしてリセット
期間中にセルフテスト回路17によりこのキャッシュメ
モリのセルフテストが行なわれる。
【0020】リセット信号21がアクティブになると、
セルフテスト回路17は、第2マルチプレクサ19を介
してエントリデコーダ4にエントリアドレスを入力す
る。そして、第1マルチプレクサ18を介してタグメモ
リ2へ、また第3マルチプレクサ20を介してデータメ
モリ10へ、その各エントリにデータをライト/リード
してメモリテストを行なう。
【0021】つまり、セルフテストにおいてタグメモリ
2とデータメモリ10にライトするときは、エントリデ
コーダ4に入力されたエントリアドレスが特定するエン
トリに、それぞれタグアドレス、4ワードのデータを書
き込む。またリードするときは、エントリデコーダ4に
入力されたエントリアドレスが特定するエントリで、タ
グメモリ2からタグアドレスを、データメモリ10から
4ワードのデータを、セルフテスト回路17までリード
する。
【0022】セルフテストを行なった結果、タグメモリ
2あるいはデータメモリ10に欠陥を発見した場合に
は、欠陥あるエントリのエントリアドレスをエントリレ
ジスタ14に書き込み、使用ビット15を“1”にす
る。複数個の欠陥を発見した場合は、2ラインのどれか
を適宜選択してエントリアドレスを書き込む。一方、正
規メモリに関しては、欠陥あるエントリのディスエーブ
ルビット9を“1”にしておく。
【0023】セルフテストが終了すると、キャッシュメ
モリは通常の動作(リードミス、リードヒット等)を開
始する。
【0024】(A−2)ヒット判定 外部アドレス1が入力されると、キャッシュメモリはリ
ード要求またはライト要求に関係なくヒット判定、即ち
外部から要求されるデータがキャッシュメモリ内に存在
しているかどうかの判定を行なう。
【0025】外部アドレス1が入力されると、第2マル
チプレクサ19を介してエントリアドレス1bがエント
リデコーダ4に与えられ、ここでデコードされて特定の
エントリが選択される。
【0026】一方、エントリアドレス比較器5において
エントリレジスタ14の各エントリアドレスとエントリ
アドレス1bとが比較される。そして、使用ビット15
が“1”であり、2つのエントリアドレスが一致すれ
ば、エントリヒット信号16をアクティブにする。その
他の場合、即ち使用ビット15が“0”である場合を含
め、2つのエントリアドレスが一致しない場合はノンア
クティブにする。
【0027】選択されたエントリのディスエーブルビッ
ト9が“0”である場合、リセット期間のセルフテスト
でフェイルしていないエントリに相当する。よって選択
されたエントリでメモリ2のデータが読み出される。
【0028】この場合には、タグアドレス比較器3で
は、タグメモリ2から読み出されたタグアドレスと外部
から入力され第1マルチプレクサ18を介して到達した
タグアドレス1aとを比較する。選択されたエントリの
バリッドビット7が“1”であり、2つのタグアドレス
が一致した場合には、タグアドレス比較器3はヒット信
号8をアクティブにする。その他の場合、即ち選択され
たエントリのバリッドビット7が“0”である場合を含
め、2つのタグアドレスが一致しない場合には、ヒット
信号8をノンアクティブにする。
【0029】選択されたエントリのディスエーブルビッ
ト9が“1”である場合、リセット期間のセルフテスト
でフェイルした不良エントリに相当する。この場合、エ
ントリヒット信号16のうちいずれかは必ずアクティブ
となっている。そして冗長タグメモリ11のうち、アク
ティブなエントリヒット信号16に対応するエントリの
データが読み出される。
【0030】この場合には、タグアドレス比較器3で
は、冗長タグメモリ11からのタグアドレスと第1マル
チプレクサ18を介して外部から入力されたタグアドレ
ス1aとを比較する。該当するエントリの冗長バリッド
ビット12が“1”であり、2つのタグアドレスが一致
した場合には、タグアドレス比較器3はヒット信号8を
アクティブにする。その他の場合、即ち該当するエント
リの冗長バリッドビット12が“0”である場合を含
め、2つのタグアドレスが一致しない場合には、ヒット
信号8をノンアクティブにする。
【0031】(A−3)リードヒット 外部からリード要求があり、ヒット信号8がアクティブ
であるとき、即ち外部から要求されるデータがキャッシ
ュメモリ内に存在する場合、リードヒットと呼ばれ、外
部から要求されるデータをキャッシュメモリから出力す
る。
【0032】第2マルチプレクサ19を介して外部から
与えられるエントリアドレス1bで選択される、特定の
エントリのディスエーブルビット9が“0”である場
合、データメモリ10のうち、選択されたエントリから
4ワードのデータが第3マルチプレクサ20を介してワ
ードセレクタ6に読み出され、ワードアドレス1cによ
り選択された1ワードが外部に出力される。
【0033】選択されたエントリのディスエーブルビッ
ト9が“1”である場合、2本のエントリヒット信号1
6の内の1本はアクティブである。そして冗長データメ
モリ13のうち、エントリヒット信号16で指定された
エントリから4ワードのデータが第3マルチプレクサ2
0を通してワードセレクタ6に出力される。ワードセレ
クタ6では、ワードアドレス1cにより選択されるワー
ドを外部に出力する。
【0034】(A−4)リードミス 外部からリード要求があり、ヒット信号8がアクティブ
でないとき、即ち外部から要求されるデータがキャッシ
ュメモリ内に存在しない場合、リードミスと呼ばれ、キ
ャッシュメモリは外部(主に主メモリ)から新たに4ワ
ードのデータを入力する。
【0035】第2マルチプレクサ19を介して外部から
与えられたエントリアドレス1bで選択される特定のエ
ントリのディスエーブルビット9が“0”である場合、
新たに読み込む4ワードのデータは、第3マルチプレク
サ20を介してデータメモリ10のうち、選択されたエ
ントリに記憶される。一方、第1マルチプレクサ18を
介して外部から得られたタグアドレス1aを、タグメモ
リ2のうち選択されたエントリに記憶し、選択されたエ
ントリのバリッドビット7を“1”にする。
【0036】選択されたエントリのディスエーブルビッ
ト9が“1”であれば、2本のエントリヒット信号16
の内の1本はアクティブである。そして冗長データメモ
リ13のうち、エントリヒット信号16がアクティブで
あるエントリに、新たに読み込む4ワードのデータが第
3マルチプレクサ20を介して記憶される。一方、冗長
タグメモリ11のうち、エントリヒット信号16がアク
ティブであるエントリに、第2マルチプレクサ18を介
して外部から得られるタグアドレス1aを記憶し、冗長
バリッドビット12を“1”にする。
【0037】(A−5)ライトヒット 外部からライト要求があり、ヒット信号8がアクティブ
であるとき、即ち要求されるデータがキャッシュメモリ
内に存在する場合、ライトヒットと呼ばれ、キャッシュ
メモリは外部から与えられるデータを用いてオーバーラ
イトされる。
【0038】第2マルチプレクサ19を介して外部から
得られるエントリアドレス1bで選択される、特定のエ
ントリのディスエーブルビット9が“0”である場合、
外部から入力される1ワードのデータは、ワードセレク
タ6と第3マルチプレクサ20を介してデータメモリ1
0のうちの、選択されたエントリに書き込まれる。
【0039】選択されたエントリのディスエーブルビッ
ト9が“1”である場合には2本のエントリヒット信号
16の内の1本はアクティブである。そして冗長データ
メモリ13のエントリヒット信号16で指定されるエン
トリに、ワードセレクタ6と第3マルチプレクサ20を
介して外部から入力された1ワードのデータが書き込ま
れる。
【0040】(A−6)ライトミス 外部からライト要求があり、ヒット信号8がアクティブ
でないとき、即ち要求されるデータがキャッシュメモリ
内に存在しない場合には、ライトミスと呼ばれる。ライ
トスルー方式が採用されているので、キャッシュメモリ
は何もしない。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】前述の技術のように、
リセット期間中にセルフテストをして故障回路を予備回
路に置き換える方法では、キャッシュメモリの容量の大
きさに比べてリセット期間が短く、全てのエントリに対
してセルフテストができないという問題があった。
【0042】また、予備回路のアドレスを不揮発性メモ
リで記憶し、予備回路をアクセスする毎に不揮発性メモ
リを参照する方法は、キャッシュメモリの内部動作の速
度に比べて充分に速くするのが容易ではないという問題
があった。
【0043】更に、複数の故障回路を救済するには少な
くとも故障回路の数と同じ数の予備回路が必要になり、
予備回路が不足する場合は良品として出荷できないとい
う問題も残る。
【0044】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ポリシリコンフューズやレーザによる回路
の切断をすることなく、故障回路を予備回路に置き換え
て製造歩留りを向上させ、製造コストを低下させ、かつ
その置き換えを十分に行えるキャッシュメモリの提供を
目的とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるキャッ
シュメモリは、アドレスの一部であるタグアドレスを、
前記アドレスの他の一部であるエントリアドレスに対応
して記憶するタグメモリと、前記エントリアドレスに対
応したデータを記憶するデータメモリと、少なくとも1
つのエントリに対応した冗長タグメモリと、前記冗長タ
グメモリに対応した冗長データメモリと、前記エントリ
アドレスのうち、予め検査された結果、前記タグメモリ
又は前記データメモリにおいて不良であると判断された
不良エントリアドレスを記憶する不良エントリ記憶手段
と、を備える。
【0046】そして、第1の発明においては、起動時に
前記不良エントリアドレスを前記不良エントリ記憶手段
から読み込む、前記冗長タグメモリに対応したエントリ
アドレス記憶手段と、外部から与えられたアドレスであ
る外部アドレスのうち前記エントリアドレスに対応する
外部エントリアドレスと、前記エントリアドレス記憶手
段から得られる前記不良エントリアドレスとを比較し、
両者が一致すると前記冗長タグメモリ及び前記冗長デー
タメモリをアクセスする、前記冗長タグメモリ及び前記
冗長データメモリに対応したエントリアドレス比較手段
と、を更に備えている。
【0047】また、第2の発明においては、前記エント
リアドレスの各々に対応して設けられ、前記不良エント
リ記憶手段に記憶された前記不良エントリアドレスに対
応したエントリの前記タグメモリ及び前記データメモリ
をアクセス不能にする不良エントリ禁止手段と、を更に
備えている。
【0048】また、第3の発明においては、前記エント
リアドレスの各々に対応して設けられ、前記不良エント
リ記憶手段に記憶された前記不良エントリアドレスに対
応したエントリの前記タグメモリ及び前記データメモリ
をクセス不能にする不良エントリ禁止手段と、外部から
与えられたアドレスである外部アドレスのうち前記エン
トリアドレスに対応する外部エントリアドレスが、前記
不良エントリアドレスである場合に、前記不良エントリ
禁止手段を参照して前記冗長タグメモリと共にアクセス
され、前記冗長タグメモリに対応して設けられた冗長エ
ントリメモリと、を更に備えている。
【0049】
【作用】冗長タグメモリや冗長データメモリが予備回路
として、タグメモリやデータメモリの故障回路に代替さ
れる。
【0050】第1の発明では、予め不良エントリ記憶手
段に記憶されていた不良エントリアドレスが、起動時に
エントリアドレス記憶手段に書き込まれる。その後、エ
ントリアドレス比較器の比較結果を参照し、冗長タグメ
モリや冗長データメモリがアクセスされる。
【0051】第2の発明では、予め不良エントリ記憶手
段に記憶されていた不良エントリアドレスが、不良エン
トリ禁止手段に書き込まれる。その後、不良エントリ禁
止手段を参照し、エントリアドレスのデコード時にタグ
メモリやデータメモリへのアクセスを禁止する。
【0052】第3の発明では、予め不良エントリ記憶手
段に記憶していた不良エントリアドレスが、不良エント
リ禁止手段に書き込む。その後、不良エントリ禁止手段
を参照して、エントリアドレスのデコード時にタグメモ
リやデータメモリへのアクセスを禁止し、また、冗長タ
グメモリと冗長エントリメモリにアクセスする。
【0053】
【実施例】
(B)実施例1.図1に第1の発明と第2の発明の実施
例である、キャッシュメモリの内部構成図を示す。この
キャッシュメモリのメモリマッピング方式はダイレクト
マッピングであり、主記憶更新方式はライトスルーであ
る。また、ブロックサイズは4ワードであり、リードミ
スしたときには、要求されたアドレスのデータを含む4
ワードが主メモリから読み込まれる。
【0054】外部から入力された32ビットの外部アド
レス1は、タグアドレス1a、エントリアドレス1b、
ワードアドレス1cに分割できる。タグアドレス1aは
タグメモリ2とタグアドレス比較器3に入力される。ま
た、エントリアドレス1bはエントリデコーダ4とエン
トリアドレス比較器5に入力される。そして、ワードア
ドレス1cはワードセレクタ6に入力される。
【0055】タグメモリ2は20ビット×256エント
リの大きさであり、バリッドビット7はタグメモリ2の
各エントリに対して1ビットずつ割り当てられている。
よってその大きさは1ビット×256エントリである。
またデータメモリ10には1エントリ当たり4ワード
(4×32ビット)が記憶され、これも256エントリ
設けられている。よってその記憶容量は128ビット×
256エントリである。
【0056】タグアドレス比較器3はヒット信号8を出
力する。外部から入力されたタグアドレス1aと、タグ
メモリ2から得られたタグアドレスとを比較し、両者が
一致すればヒット信号8をアクティブにする。一致しな
い場合はヒット信号8をノンアクティブにする。
【0057】ディスエーブルビット9はエントリデコー
ダ4の内部で各エントリに対して1ビットずつ割り当て
られている。よってその大きさは1ビット×256エン
トリである。
【0058】エントリデコーダ4でデコードされた結果
からタグメモリ2とデータメモリ10の特定のエントリ
が選択される。バリッドビット7は、該当するエントリ
のデータが有効かどうかを示し、“1”であれば有効、
“0”であれば無効を示す。
【0059】データメモリ10で該当するエントリに記
憶されていたデータのうち、ワードアドレス1cにより
ワードセレクタ6において特定のワードが選択される。
【0060】1エントリ(ライン)は20ビットのタグ
メモリ2、1ビットのバリッドビット7、128ビット
のデータメモリ10で構成され、これらのメモリはまと
めて冗長メモリに対して正規メモリと呼ばれる。
【0061】冗長メモリは、キャッシュメモリの特徴を
生かしてライン方向のみに2エントリ(2ライン)分あ
る。1エントリ(ライン)は20ビットの冗長タグメモ
リ11、1ビットの冗長バリッドビット12、128ビ
ットの冗長データメモリ13、8ビットのエントリレジ
スタ14、1ビットの使用ビット15で構成される。
【0062】エントリレジスタ14の各ラインには、冗
長タグメモリ11と冗長データメモリ13に記憶するデ
ータのエントリアドレスが記憶される。冗長バリッドビ
ット12は、冗長メモリの該当するラインのデータが有
効かどうかを示し、“1”であれば有効、“0”であれ
ば無効を示す。
【0063】使用ビット15は、冗長メモリの該当する
ラインが冗長メモリとして使用されている場合は
“1”、使用されていない場合は“0”を記憶する。
【0064】エントリアドレス比較器5はエントリヒッ
ト信号16を出力する。エントリアドレス比較器5は、
エントリレジスタ14のライン毎に設けられ、それぞれ
エントリアドレス1bとエントリレジスタ14から得ら
れたエントリアドレスとを比較する。比較した結果は、
エントリヒット信号16として出力され、冗長タグメモ
リ11、冗長バリッドビット12、冗長データメモリ1
3の特定のラインを指定する。
【0065】また、このキャッシュメモリは冗長メモリ
制御回路22を備え、製品出荷の際のテスト結果から冗
長メモリに切り換えるエントリ(不良エントリ)を冗長
メモリ制御回路22内のプログラマブルROM23に記
憶している。
【0066】このように構成されたキャッシュメモリ
は、冗長メモリへの切り換えの為のフューズ等を使用し
ない。不揮発性メモリであるプログラマブルROM23
にあらかじめ記憶した不良エントリを、リセット期間に
エントリレジスタ14とエントリデコーダ4の内部のデ
ィスエーブルビット9に書き込む。そして、通常動作に
おいてそれらを参照して正規メモリと冗長メモリへのア
クセスを切り換える。このため、このキャッシュメモリ
は、外部からは冗長メモリを使用しているかどうかを判
断できないように(完全良品と同様に)動作する。具体
的には以下のように動作する。
【0067】(B−1)冗長メモリへの登録 製品出荷の際のテストにおいて検出された、不良エント
リを、あらかじめプログラマブルROM23に記憶して
おく。
【0068】リセット信号21がアクティブになると、
キャッシュメモリはバリッドビット7、ディスエーブル
ビット9、冗長バリッドビット12、使用ビット15の
すべてを“0”にする。その後、冗長メモリ制御回路2
2の制御の下、プログラマブルROM23の内容がエン
トリレジスタ14に書き込まれ、該当するエントリの使
用ビット15及びディスエーブルビット9は“1”にな
る。リセット期間が終了すると、キャッシュメモリは通
常動作(リードミス、リードヒット等)を開始する。
【0069】(B−2)ヒット判定 外部アドレス1が入力されると、キャッシュメモリはリ
ード要求またはライト要求に関係なくヒット判定を行な
う。
【0070】外部アドレス1が入力されると、エントリ
アドレス1bがエントリデコーダ4に与えられ、ここで
デコードされて特定のエントリが選択される。
【0071】一方、エントリアドレス比較器5において
エントリレジスタ14の各エントリアドレスとエントリ
アドレス1bとが比較される。使用ビット15が“1”
であり、2つのエントリアドレスが一致すれば、エント
リヒット信号16をアクティブにする。その他の場合、
即ち使用ビット15が“0”である場合も含め、2つの
エントリアドレスが一致しない場合にはノンアクティブ
にする。
【0072】選択されたエントリのディスエーブルビッ
ト9が“0”である場合、製品出荷の際のテストでフェ
イルしていないエントリに相当する。よって選択された
エントリでメモリ2のデータが読み出される。
【0073】この場合には、タグアドレス比較器3で
は、タグメモリ2から読み出されたタグアドレスと外部
から入力されたタグアドレス1aとを比較する。選択さ
れたエントリのバリッドビット7が“1”であり、2つ
のタグアドレスが一致した場合には、タグアドレス比較
器3はヒット信号8をアクティブにする。その他の場
合、即ちバリッドビット7が“0”である場合も含め、
2つのタグアドレスが一致しない場合には、ヒット信号
8をノンアクティブにする。
【0074】選択されたエントリのディスエーブルビッ
ト9が“1”である場合、製品出荷の際のテストでフェ
イルした不良エントリに相当する。この場合、エントリ
ヒット信号16のうちいずれかは必ずアクティブとなっ
ている。そして冗長タグメモリ11のうち、アクティブ
なエントリヒット信号16に対応するエントリのデータ
が読み出される。
【0075】この場合には、タグアドレス比較器3で
は、冗長タグメモリ11からのタグアドレスと外部から
入力されたタグアドレス1aとを比較する。該当するエ
ントリの冗長バリッドビット12が“1”であり、2つ
のタグアドレスが一致した場合には、タグアドレス比較
器3はヒット信号8をアクティブにする。その他の場
合、即ち該当するエントリの冗長バリッドビット12が
“0”である場合も含め、2つのタグアドレスが一致し
ない場合には、ヒット信号8をノンアクティブにする。
【0076】(B−3)リードヒット 外部からリード要求があり、ヒット信号8がアクティブ
であるとき、即ち外部から要求されるデータがキャッシ
ュメモリ内に存在する場合、リードヒットと呼ばれ、外
部から要求されるデータをキャッシュメモリから出力す
る。
【0077】外部から与えられるエントリアドレス1b
で選択される特定のエントリのディスエーブルビット9
が“0”である場合、データメモリ10のうち、選択さ
れたエントリから4ワードのデータがワードセレクタ6
に読みだされ、ワードアドレス1cにより選択された1
ワードが外部に出力される。
【0078】選択されたエントリのディスエーブルビッ
ト9が“1”である場合、2本のエントリヒット信号1
6の内の1本はアクティブである。そして冗長データメ
モリ13のうち、エントリヒット信号16で指定された
エントリから4ワードのデータがワードセレクタ6に出
力される。ワードセレクタ6では、ワードアドレス1c
により選択される1ワードを外部に出力する。
【0079】(B−4)リードミス 外部からリード要求があり、ヒット信号8がアクティブ
でないとき、即ち外部から要求されるデータがキャッシ
ュメモリ内に存在しない場合、リードミスと呼ばれ、キ
ャッシュメモリは外部(主に主メモリ)から新たに4ワ
ードのデータを入力する。
【0080】外部から与えられたエントリアドレス1b
で選択される特定のエントリのディスエーブルビット9
が“0”である場合、新たに読み込む4ワードのデータ
は、データメモリ10のうち、選択されたエントリに記
憶される。一方、外部から得られたタグアドレス1a
を、タグメモリ2のうち選択されたエントリに記憶し、
選択されたエントリのバリッドビット7を“1”にす
る。
【0081】選択されたエントリのディスエーブルビッ
ト9が“1”であれば、2本のエントリヒット信号16
の内の1本はアクティブである。そして冗長データメモ
リ13のうち、エントリヒット信号16がアクティブで
あるエントリに、新たに読み込む4ワードのデータがワ
ードセレクタ6を介して記憶される。一方、冗長タグメ
モリ11のうち、エントリヒット信号16がアクティブ
であるエントリに、第2マルチプレクサ18を介して外
部から得られるタグアドレス1aを記憶し、冗長バリッ
ドビット12を“1”にする。
【0082】(B−5)ライトヒット 外部からライト要求があり、ヒット信号8がアクティブ
であるとき、即ち要求されるデータがキャッシュメモリ
内に存在する場合、ライトヒットと呼ばれ、キャッシュ
メモリは外部から示されるデータを用いてオーバーライ
トされる。
【0083】外部から得られるエントリアドレス1bで
選択される特定のエントリのディスエーブルビット9が
“0”である場合、外部から入力される1ワードのデー
タは、ワードセレクタ6を介してデータメモリ10のう
ちの、選択されたエントリに書き込まれる。
【0084】選択されたエントリのディスエーブルビッ
ト9が“1”である場合には2本のエントリヒット信号
16の内の1本はアクティブである。そして冗長データ
メモリ13のエントリヒット信号16で指定されるエン
トリに、ワードセレクタ6を介して外部から入力された
1ワードのデータが書き込まれる。
【0085】(B−6)ライトミス 外部からライト要求があり、ヒット信号8がアクティブ
でないとき、即ち要求されるデータがキャッシュメモリ
内に存在しない場合には、ライトミスと呼ばれる。ライ
トスルー方式が採用されているので、キャッシュメモリ
は何もしない。
【0086】(B−7)以上のようにして実施例1のキ
ャッシュメモリが動作するので、ポリシリコンフューズ
やレーザによる回路の切断をすることはない。また予め
不良エントリが分かっているので、これを容易に冗長メ
モリに置き換えることができる。さらに、エントリアド
レスのデコード時において、正規メモリへのアクセスが
ディスエーブルビット9によって禁止されるので、余分
な電力が消費されることがない。
【0087】(C)実施例2.図2に第1の発明及び第
2の発明の他の実施例である、キャッシュメモリの内部
構成図を示す。このキャッシュメモリのメモリマッピン
グ方式及び主記憶更新方式は実施例1と同様である。ま
た、ブロックサイズも実施例1と同様4ワードであり、
リードミスしたときには、要求されたアドレスのデータ
を含む4ワードが主メモリから読み込まれる。
【0088】外部アドレス1は、実施例1と同様、タグ
アドレス1a、エントリアドレス1b、ワードアドレス
1cに分割できる。これらのアドレスの入力先は実施例
1と同様である。また、タグメモリ2、バリッドビット
7、データメモリ10の大きさも実施例1と同様であ
る。
【0089】タグアドレス比較器3も実施例1と同様に
して、外部から入力されたタグアドレス1aとタグメモ
リ2からのタグアドレスを比較し、ヒット信号8をアク
ティブ、ノンアクティブにして出力する。バリッドビッ
ト7の指示する意味も実施例1と同様である。
【0090】エントリデコーダ4には実施例1で示され
たディスエーブルビット9の代わりに判定論理回路24
が設けられている。判定論理回路24は、第1OR回路
25の出力である、2本のエントリヒット信号16のO
R演算結果を判定し、特定のエントリ(不良エントリ)
を選択できないようにしている。具体的には、図3に示
されるように、インバータ及びAND回路の対を各エン
トリに対応して設けた構成を有している。
【0091】冗長メモリは、ライン方向のみに2ライン
(2エントリ分)ある。1エントリの構成は、実施例1
と同様である。また、実施例1と同様にして、エントリ
レジスタ14の各ラインには、冗長タグメモリ11と冗
長データメモリ13に記憶するデータのエントリアドレ
スが記憶される。冗長バリッドビット12、使用ビット
15の意味するところは実施例1と同一である。
【0092】エントリアドレス比較器5がエントリヒッ
ト信号16を出力し、冗長タグメモリ11、冗長バリッ
ドビット12、冗長データメモリ13の特定のラインを
指定するのも実施例1と同様である。
【0093】また、このキャッシュメモリは実施例1と
同様に冗長メモリ制御回路22、プログラマブルROM
23を備える。
【0094】このように構成されたキャッシュメモリ
は、冗長メモリへの切り換えの為のフューズ等を使用し
ない。不揮発性メモリであるプログラマブルROM23
にあらかじめ記憶した不良エントリを、リセット期間に
エントリレジスタ14に書き込む。そして、通常動作に
おいてエントリレジスタ14の内容を参照し、正規メモ
リと冗長メモリへのアクセスを切り換える。このため、
このキャッシュメモリは、外部からは冗長メモリを使用
しているかどうかを判断できないように(完全良品と同
様に)動作する。具体的には以下のように動作する。
【0095】(C−1)冗長メモリへの登録 あらかじめ製品出荷の際のテストにおいて、不良エント
リを冗長メモリ制御回路22内のプログラマブルROM
23に記憶しておく。
【0096】リセット信号21がアクティブになると、
キャッシュメモリはバリッドビット7、冗長バリッドビ
ット12、使用ビット15をすべて“0”にする。その
後、冗長メモリ制御回路22の制御の下、プログラマブ
ルROM23の内容はエントリレジスタ14に書き込ま
れ、使用ビット15は“1”になる。リセット期間が終
了すると、キャッシュメモリは通常動作(リードミス、
リードヒット等)を開始する。
【0097】(C−2)ヒット判定 外部アドレス1が入力されると、キャッシュメモリはリ
ード要求またはライト要求に関係なくヒット判定を行な
う。
【0098】外部アドレス1が入力されると、エントリ
アドレス1bがエントリデコーダ4に与えられ、ここで
デコードされて特定のエントリが選択される。
【0099】一方、エントリアドレス比較器5において
エントリレジスタ14の各エントリアドレスとエントリ
アドレス1bとが比較される。そして、使用ビット15
が“1”であり、2つのエントリアドレスが一致した場
合には、エントリヒット信号16をアクティブにする。
その他の場合、即ち使用ビット15が“0”である場
も含め、2つのエントリアドレスが一致しない場合に
は、ノンアクティブにする。
【0100】選択されたエントリの判定論理回路24が
アクティブである場合、即ち第1OR回路25によるエ
ントリヒット信号16の演算結果がアクティブでない場
合(つまりそのエントリが冗長メモリに登録されていな
い場合)、製品出荷の際のテストでフェイルしていない
エントリに相当する。よって選択されたエントリでメモ
リ2のデータが読み出される。
【0101】この場合には、タグアドレス比較器3で
は、タグメモリ2から読み出されたタグアドレスと外部
から入力されたタグアドレス1aとを比較する。選択さ
れたエントリのバリッドビット7が“1”であり、2つ
のタグアドレスが一致した場合には、タグアドレス比較
器3はヒット信号8をアクティブにする。その他の場
合、即ち選択されたエントリのバリッドビット7が
“0”である場合も含め、2つのタグアドレスが一致し
ない場合には、ヒット信号8をノンアクティブにする。
【0102】選択されたエントリの判定論理回路24が
ノンアクティブである場合、即ち第1OR回路25によ
り演算されたエントリヒット信号16のORがアクティ
ブである場合(つまりそのエントリが冗長メモリに登録
されている場合)、製品出荷の際のテストでフェイルし
た不良エントリに相当する。この場合、タグメモリ2か
らデータは読み出されない。そして2本のエントリヒッ
ト信号16のうちのいずれか1本は必ずアクティブとな
っている。よって冗長タグメモリ11のうち、アクティ
ブなエントリヒット信号16に対応するエントリのデー
タが読み出される。
【0103】この場合には、タグアドレス比較器3で
は、冗長タグメモリ11からのタグアドレスと外部から
入力されたタグアドレス1aとを比較する。該当するエ
ントリの冗長バリッドビット12が“1”であり、2つ
のタグアドレスが一致した場合には、タグアドレス比較
器3はヒット信号8をアクティブにする。その他の場
合、即ち該当するエントリの冗長バリッドビット12が
“0”である場合も含め、2つのタグアドレスが一致し
ない場合には、ヒット信号8をノンアクティブにする。
【0104】(C−3)リードヒット 外部からリード要求があり、ヒット信号8がアクティブ
であるとき、即ち外部から要求されるデータがキャッシ
ュメモリ内に存在する場合、リードヒットと呼ばれ、外
部から要求されるデータをキャッシュメモリから出力す
る。
【0105】外部から与えられるエントリアドレス1b
で選択される、特定のエントリの判定論理回路24の出
力がアクティブである場合、データメモリ10のうち、
選択されたエントリから4ワードのデータがワードセレ
クタ6に読み出され、ワードアドレス1cにより選択さ
れた1ワードが外部に出力される。
【0106】選択されたエントリの判定論理回路24の
出力がノンアクティブである場合、2本のエントリヒッ
ト信号16の内の1本はアクティブである。そして冗長
データメモリ13のうち、エントリヒット信号16で指
定されたエントリから4ワードのデータがワードセレク
タ6に出力される。ワードセレクタ6では、ワードアド
レス1cにより選択される1ワードを外部に出力する。
【0107】(C−4)リードミス 外部からリード要求があり、ヒット信号8がアクティブ
でないとき、即ち外部から要求されるデータがキャッシ
ュメモリ内に存在しない場合、リードミスと呼ばれ、キ
ャッシュメモリは外部から新たに4ワードのデータを入
力する。
【0108】外部から与えられたエントリアドレス1b
で選択される特定のエントリの判定論理回路24の出力
がアクティブである場合、新たに読み込む4ワードのデ
ータは、データメモリ10のうち、選択されたエントリ
に記憶される。一方、外部から得られたタグアドレス1
aを、タグメモリ2のうち選択されたエントリに記憶
し、選択されたエントリのバリッドビット7を“1”に
する。
【0109】選択されたエントリの判定論理回路24の
出力がノンアクティブであれば、2本のエントリヒット
信号16の内の1本はアクティブである。そして冗長デ
ータメモリ13のうち、エントリヒット信号16がアク
ティブであるエントリに、新たに読み込む4ワードのデ
ータがワードセレクタ6を介して記憶される。一方、冗
長タグメモリ11のうち、エントリヒット信号がアクテ
ィブであるエントリに、外部から得られるタグアドレス
1aを記憶し、冗長バリッドビット12を“1”にす
る。
【0110】(C−5)ライトヒット 外部からライト要求があり、ヒット信号8がアクティブ
であるとき、即ち要求されるデータがキャッシュメモリ
内に存在する場合、ライトヒットと呼ばれ、キャッシュ
メモリは外部から示されるデータを用いてオーバーライ
トされる。
【0111】外部から得られるエントリアドレス1bで
選択される特定のエントリの判定論理回路24の出力が
アクティブである場合、外部から入力された1ワードの
データは、ワードセレクタ6を介してデータメモリ10
のうちの、選択されたエントリに書き込まれる。
【0112】選択されたエントリの判定論理回路24の
出力がノンアクティブである場合には、2本のエントリ
ヒット信号16の内の1本はアクティブである。そして
冗長データメモリ13のエントリヒット信号16で指定
されるエントリに、ワードセレクタ6を介して外部から
入力された1ワードのデータが書き込まれる。
【0113】(C−6)ライトミス 外部からライト要求があり、ヒット信号8がアクティブ
でないとき、即ち要求されるデータがキャッシュメモリ
内に存在しない場合には、ライトミスと呼ばれる。ライ
トスルー方式が採用されているので、第1実施例と同様
に、キャッシュメモリは何もしない。
【0114】(C−7)以上のようにして実施例2のキ
ャッシュメモリが動作するので、ポリシリコンフューズ
やレーザによる回路の切断をすることはない。また予め
不良エントリが分かっているので、これを容易に冗長メ
モリに置き換えることができる。さらに、エントリアド
レスのデコード時において、正規メモリへのアクセスが
判定論理回路24によって禁止されるので、余分な電力
が消費されることがない。
【0115】(D)実施例3.図4に第1の発明の更に
他の実施例である、キャッシュメモリの内部構成図を示
す。このキャッシュメモリのメモリマッピング方式及び
主記憶更新方式は実施例1と同様である。また、ブロッ
クサイズも実施例1と同様4ワードであり、リードミス
したときには、要求されたアドレスのデータを含む4ワ
ードが主メモリから読み込まれる。
【0116】外部アドレス1は、実施例1と同様、タグ
アドレス1a、エントリアドレス1b、ワードアドレス
1cに分割できる。これらのアドレスの入力先は実施例
1と同様であるが、タグアドレス1aは、更に冗長アド
レス比較器28にも入力する。また、タグメモリ2、バ
リッドビット7、データメモリ10の大きさも実施例1
と同様である。バリッドビット7の指示する意味も実施
例1と同様である。
【0117】タグアドレス比較器3も実施例1と同様に
して、外部から入力されたタグアドレス1aとタグメモ
リ2からのタグアドレスを比較する。しかし、その出力
は実施例1とは異なり、タグヒット信号26である。タ
グアドレス1aとタグメモリ2からのタグアドレスが一
致すればタグヒット信号26はアクティブに、一致しな
い場合はノンアクティブにされる。
【0118】実施例1及び実施例2と異なり、エントリ
デコーダ4はディスエーブルビット9も判定論理回路2
4も備えていない。エントリデコーダ4はエントリアド
レス1bをデコードし、その結果からタグメモリ2とデ
ータメモリ10の特定のエントリが選択される。
【0119】データメモリ10で選択されたエントリに
記憶されているデータのうち、ワードアドレス1cによ
りワードセレクタ6で特定されたワードが、第4マルチ
プレクサ27を介して選択される。
【0120】冗長メモリは、ライン方向のみに1ライン
(1エントリ分)ある。1エントリの構成は、実施例1
と同様である。また、実施例1と同様にして、エントリ
レジスタ14には、冗長タグメモリ11と冗長データメ
モリ13に記憶するデータのエントリアドレスが記憶さ
れる。冗長バリッドビット12、使用ビット15の意味
するところは実施例1と同一である。
【0121】冗長タグメモリ11は冗長タグアドレス比
較器28に接続される。冗長タグアドレス比較器28は
外部からのタグアドレス1aと冗長タグメモリ11内の
タグアドレスとを比較して、冗長タグヒット信号29を
出力する。
【0122】エントリアドレス比較器5は、エントリレ
ジスタ14に接続され、外部からのエントリアドレス1
bとエントリレジスタ14からのエントリアドレスを比
較する。比較した結果は、エントリヒット信号16とし
て出力され、第4マルチプレクサ27と第5マルチプレ
クサ30に入力される。
【0123】第4マルチプレクサ27は、エントリヒッ
ト信号16に従ってデータメモリ10及び冗長データメ
モリ13の一方を選択する。
【0124】第5マルチプレクサ30では、エントリヒ
ット信号16に従ってタグヒット信号26と冗長タグヒ
ット信号29の一方を選択する。
【0125】また、このキャッシュメモリは実施例1と
同様に冗長メモリ制御回路22、プログラマブルROM
23を備える。
【0126】このように構成されたキャッシュメモリ
は、冗長メモリへの切り換えの為のフューズ等を使用し
ない。不揮発性メモリであるプログラマブルROM23
にあらかじめ記憶した不良エントリを、リセット期間に
エントリレジスタ14に書き込む。そして、通常動作に
おいてエントリレジスタ14の内容を参照し、正規メモ
リと冗長メモリへのアクセスを切り換える。このため、
このキャッシュメモリは、外部からは冗長メモリを使用
しているかどうかを判断できないように(完全良品と同
様に)動作する。具体的には以下のように動作する。
【0127】(D−1)冗長メモリへの登録 実施例1と同様に、あらかじめ製品出荷の際のテストに
おいて、検出された、不良エントリが冗長メモリ制御回
路22内のプログラマブルROM23に記憶される。
【0128】リセット信号21がアクティブになると、
キャッシュメモリはバリッドビット7、冗長バリッドビ
ット12、使用ビット15をすべて“0”にする。その
後、冗長メモリ制御回路22の制御の下、プログラマブ
ルROM23の内容はエントリレジスタ14に書き込ま
れ、使用ビット15は“1”になる。リセット期間が終
了すると、キャッシュメモリは通常動作(リードミス、
リードヒット等)を開始する。
【0129】(D−2)ヒット判定 外部アドレス1が入力されると、キャッシュメモリはリ
ード要求またはライト要求に関係なくヒット判定を行な
う。
【0130】入力された外部アドレス1のうち、エント
リアドレス1bはエントリデコーダ4によってデコード
され、特定のエントリが選択される。
【0131】実施例3においては、エントリヒット信号
16の内容に関係なく、タグメモリ2のうち選択された
エントリのデータは読み出される。タグアドレス比較器
3では、選択されたエントリのバリッドビット7が
“1”で2つのタグアドレスが一致すればタグヒット信
号26をアクティブにする。その他の場合、即ち選択さ
れたエントリのバリッドビット7が“0”である場合も
含めて2つのタグアドレスが一致しない場合は、タグヒ
ット信号26をノンアクティブにする。
【0132】一方、エントリアドレス比較器5において
エントリレジスタ14のエントリアドレスとエントリア
ドレス1bとが比較される。使用ビット15が“1”で
あり、2つのエントリアドレスが一致すれば、エントリ
ヒット信号16をアクティブにする。その他の場合、即
ち使用ビット15が“0”である場合も含めて2つのエ
ントリアドレスが一致しない場合は、ノンアクティブに
する。
【0133】また、同時に冗長タグメモリ11からのタ
グアドレスと外部から得られたタグアドレス1aとが、
冗長タグアドレス比較器28で比較される。冗長タグア
ドレス比較器28は、冗長バリッドビット12が“1”
であり、2つのタグアドレスが一致すれば、冗長タグヒ
ット信号29をアクティブにする。その他の場合、即ち
冗長バリッドビット12が“0”である場合も含めて2
つのタグアドレスが一致しない場合は、ノンアクティブ
にする。
【0134】第5マルチプレクサ30では、エントリヒ
ット信号16がノンアクティブであればタグヒット信号
26、アクティブであれば冗長タグヒット信号29をヒ
ット信号8として出力する。ヒット信号8がアクティブ
であれば「ヒット」に、ノンアクティブであれば「ミ
ス」に、それぞれ対応する。
【0135】(D−3)リードヒット 外部からリード要求があり、ヒット信号8がアクティブ
であるとき、即ち外部から要求されるデータがキャッシ
ュメモリ内に存在する場合、リードヒットと呼ばれ、外
部から要求されるデータをキャッシュメモリから出力す
る。
【0136】リード要求があると、データメモリ10の
うち、外部から与えられるエントリアドレス1bで選択
される、特定のエントリの4ワードデータが読み出され
る。また冗長データメモリ13の4ワードのデータも読
み出される。
【0137】エントリヒット信号16がアクティブの場
合にはそのエントリが不良エントリに相当するので、第
4マルチプレクサ27は冗長データメモリ13から得ら
れるデータを出力する。一方、エントリヒット信号16
がノンアクティブの場合には、そのエントリが不良エン
トリに相当しないので、第4マルチプレクサ27はデー
タメモリ10から得られるデータを出力する。
【0138】エントリヒット信号16がノンアクティブ
であり、タグヒット信号26がアクティブである場合、
ヒット信号8はアクティブである。そしてデータメモリ
10からの4ワードのデータが第4マルチプレクサ27
で選択され、ワードセレクタ6に出力される。ワードセ
レクタ6では、外部からのワードアドレス1cにより選
択されたデータが外部に出力される。
【0139】エントリヒット信号16がアクティブであ
り、冗長タグヒット信号29がアクティブである場
合、、ヒット信号8はアクティブである。そして冗長デ
ータメモリ13からの4ワードのデータが第4マルチプ
レクサ27で選択され、ワードセレクタ6に出力され
る。ワードセレクタ6では、外部からのワードアドレス
1cにより選択されたデータが外部に出力される。
【0140】(D−4)リードミス 外部からリード要求があり、ヒット信号8がアクティブ
でないとき、即ち外部から要求されるデータがキャッシ
ュメモリ内に存在しない場合、リードミスと呼ばれ、キ
ャッシュメモリは外部から新たに4ワードのデータを入
力する。
【0141】エントリヒット信号16がノンアクティブ
である場合、第4マルチプレクサ27はデータメモリ1
0を選択する。そしてタグヒット信号26がノンアクテ
ィブである場合、ヒット信号8もノンアクティブであ
る。この場合、データメモリ10のうち、エントリアド
レス1bで選択される特定のエントリに、新たに読み込
む4ワードのデータがワードセレクタ6、第4マルチプ
レクサ27を介して記憶される。
【0142】この場合、不良エントリには相当しないの
で、外部から得られたタグアドレス1aをタグメモリ2
の選択されるエントリに記憶し、選択されるエントリの
バリッドビット7を“1”にする。
【0143】エントリヒット信号16がアクティブであ
る場合、第4マルチプレクサ27は冗長データメモリ1
3を選択する。そして冗長タグヒット信号29がノンア
クティブである場合、ヒット信号8もノンアクティブで
ある。冗長データメモリ13に、新たに読み込む4ワー
ドのデータがワードセレクタ6、第4マルチプレクサ2
7を介して記憶される。
【0144】この場合、不良エントリに相当するので、
外部から得られたタグアドレス1aを冗長タグメモリ1
1に記憶し、冗長バリッドビット12を“1”にする。
【0145】(D−5)ライトヒット 外部からライト要求があり、ヒット信号8がアクティブ
であるとき、即ち要求されるデータがキャッシュメモリ
内に存在する場合、ライトヒットと呼ばれ、キャッシュ
メモリは外部から示されるデータを用いてオーバーライ
トされる。
【0146】エントリヒット信号16がノンアクティブ
である場合、第4マルチプレクサ27はデータメモリ1
0を選択する。タグヒット信号26がアクティブである
場合、ヒット信号8もアクティブであり、外部から入力
される1ワードのデータは、ワードセレクタ6、第4マ
ルチプレクサ27を介して、データメモリ10のエント
リアドレス1bで選択される特定のエントリに書き込ま
れる。
【0147】エントリヒット信号16がアクティブであ
る場合、第4マルチプレクサ27は冗長データメモリ1
3を選択する。冗長タグヒット信号29がアクティブで
ある場合、ヒット信号8もアクティブであり、外部から
入力される1ワードのデータは、ワードセレクタ6、第
4マルチプレクサ27を介して冗長データメモリ13に
書き込まれる。
【0148】(D−6)ライトミス 外部からライト要求があり、ヒット信号8がアクティブ
でないとき、即ち要求されるデータがキャッシュメモリ
内に存在しない場合には、ライトミスと呼ばれる。ライ
トスルー方式が採用されているので、第1実施例と同様
に、キャッシュメモリは何もしない。
【0149】(D−7)以上のようにして実施例3のキ
ャッシュメモリが動作するので、ポリシリコンフューズ
やレーザによる回路の切断をすることはない。また予め
不良エントリが分かっているので、これを容易に冗長メ
モリに置き換えることができる。
【0150】(E)実施例4.図5に第3の発明の実施
例である、キャッシュメモリの内部構成図を示す。この
キャッシュメモリのメモリマッピング方式及び主記憶更
新方式は実施例1と同様である。また、ブロックサイズ
も実施例1と同様4ワードであり、リードミスしたとき
には、要求されたアドレスのデータを含む4ワードが主
メモリから読み込まれる。
【0151】外部アドレス1は、実施例1と同様、タグ
アドレス1a、エントリアドレス1b、ワードアドレス
1cに分割できる。タグアドレス1a及びワードアドレ
ス1cの入力先は実施例3と同様であるが、エントリア
ドレス1bは、冗長アドレス比較器31、冗長エントリ
メモリ32、エントリデコーダ4に入力する。タグメモ
リ2、バリッドビット7、データメモリ10の大きさは
実施例1と同様である。バリッドビット7の指示する意
味も実施例1と同様である。
【0152】タグアドレス比較器3は実施例3と同様に
して、タグアドレス1aとタグメモリ2からのタグアド
レスを比較し、タグヒット信号26を出力する。タグア
ドレス1aとタグメモリ2からのタグアドレスが一致す
れば、タグヒット信号26はアクティブに、一致しない
場合はノンアクティブにされる。
【0153】エントリデコーダ4の内部にはチェックビ
ット33が各エントリに対して1ビットずつある。よっ
てその大きさは1ビット×256エントリである。エン
トリデコーダ4でデコードされた結果から、タグメモリ
2とデータメモリ10のうちの特定のエントリが選択さ
れる。
【0154】実施例1乃至実施例3とは異なり、エント
リレジスタ14、使用ビット15、エントリアドレス比
較器5は備えられていない。
【0155】冗長メモリは、ライン方向のみに1ライン
(1エントリ分)ある。冗長エントリメモリ32(8ビ
ット)、冗長タグメモリ11(20ビット)、冗長バリ
ッドビット12(1ビット)、冗長データメモリ13
(128ビット)で1エントリを構成する。
【0156】冗長タグメモリ11と冗長エントリメモリ
32は、それぞれタグアドレス、エントリアドレスを記
憶する。冗長バリッドビット12の意味するところは実
施例1と同一である。
【0157】冗長アドレス比較器31は、冗長メモリに
接続され、一方に外部から得られたタグアドレス1a及
びエントリアドレス1bを入力し、他方に冗長タグメモ
リ11からのタグアドレスと冗長エントリメモリ32か
らのエントリアドレスを入力して比較し、冗長アドレス
ヒット信号34を出力する。これらを比較した結果が一
致すれば冗長アドレスヒット信号34をアクティブに、
不一致であればノンアクティブにして、冗長データメモ
リ13にアクセスする。
【0158】タグヒット信号26と冗長アドレスヒット
信号34とは、第2OR回路35に入力し、ここで論理
和をとってヒット信号8を生成する。ヒット信号8がア
クティブであればヒット(キャッシュメモリ内に要求さ
れたデータが存在する)を示し、ノンアクティブであれ
ばミス(キャッシュメモリ内に要求されたデータが存在
しない)を示す。
【0159】また、このキャッシュメモリは実施例1と
同様に冗長メモリ制御回路22、プログラマブルROM
23を備える。
【0160】このように構成されたキャッシュメモリ
は、冗長メモリへの切り換えの為のフューズ等を使用し
ない。リセット期間に、エントリデコーダ4の内部のチ
ェックビット33のうち、不揮発性メモリであるプログ
ラマブルROM23にあらかじめ記憶した不良エントリ
に対応したエントリにおいて“1”を書き込む。そし
て、通常動作においてチェックビット33を参照して正
規メモリと冗長メモリへのアクセスを切り換える。
【0161】第4マルチプレクサ27は、チェックビッ
ト33に従ってデータメモリ10及び冗長データメモリ
13の一方を選択する。
【0162】不良エントリは常に同じ冗長メモリに対応
するわけではなく、不良アドレスの数が冗長メモリの数
を越えても、リードミスの際にオーバーライトして冗長
メモリに切り換えることができる。当然ながら、実施例
4のキャッシュメモリは、外部からは冗長メモリを使用
しているかどうかを判断できないように(完全良品と同
様に)動作する。具体的には以下のように動作する。
【0163】(E−1)冗長メモリへの登録 実施例1と同様に、あらかじめ製品出荷の際のテストに
おいて、不良エントリが冗長メモリ制御回路22内のプ
ログラマブルROM23に記憶される。
【0164】リセット信号21がアクティブになると、
キャッシュメモリはバリッドビット7、チェックビット
33、冗長バリッドビット12をすべて“0”にする。
その後、冗長メモリ制御回路22はプログラマブルRO
M23の内容から不良エントリを判断し、そのエントリ
のチェックビット33を“1”にする。リセット期間が
終了すると、キャッシュメモリは通常動作(リードミ
ス、リードヒット等)を開始する。
【0165】(E−2)ヒット判定 外部アドレス1が入力されると、キャッシュメモリはリ
ード要求またはライト要求に関係なくヒット判定を行な
う。
【0166】外部アドレス1が入力されると、エントリ
アドレス1bがエントリデコーダ4に与えられ、ここで
デコードされて特定のエントリが選択される。
【0167】選択されたエントリのチェックビット33
が“0”である場合、製品出荷の際のテストでフェイル
していないエントリに相当する。よって選択されたエン
トリでメモリ2のデータが読み出される。
【0168】この場合には、タグアドレス比較器3で
は、タグメモリ2から読み出されたタグアドレスと外部
から入力されたタグアドレス1aを比較する。選択され
たエントリのバリッドビット7が“1”であり、2つの
タグアドレスが一致した場合には、タグアドレス比較器
3はタグヒット信号26をアクティブにする。その他の
場合、即ち選択されたエントリのバリッドビット7が
“0”である場合を含めて2つのタグアドレスが一致し
ない場合には、タグヒット信号26をノンアクティブに
する。
【0169】選択されたエントリのチェックビット33
が“0”である場合、冗長アドレス比較器31には冗長
エントリメモリ32、冗長タグメモリ11の内容が入力
されない。よって冗長アドレスヒット信号34はノンア
クティブとなる。従って、第2OR回路35から出力さ
れるヒット信号8は、タグヒット信号26がアクティブ
であればアクティブ、タグヒット信号26がノンアクテ
ィブであればノンアクティブとなる。
【0170】選択されたエントリのチェックビット33
が“1”である場合、製品出荷の際のテストでフェイル
した不良エントリに相当し、冗長メモリがアクティブに
なる。エントリデコーダ4はチェックビット33によ
り、タグメモリ2のどのエントリもアクティブにしな
い。よってタグ比較器3にはタグメモリ2の内容が入力
されず、故にタグヒット信号26はノンアクティブにな
る。
【0171】冗長アドレス比較器31の出力である冗長
アドレスヒット信号34がアクティブである場合には、
ヒット信号8はアクティブになる。冗長アドレスヒット
信号34がアクティブでない場合には、ヒット信号8は
ノンアクティブになる。
【0172】(E−3)リードヒット 外部からリード要求があり、ヒット信号8がアクティブ
であるとき、即ち外部から要求されるデータがキャッシ
ュメモリ内に存在する場合、リードヒットと呼ばれ、外
部から要求されるデータをキャッシュメモリから出力す
る。
【0173】外部からのエントリアドレス1bで選択さ
れる、特定のエントリのチェックビット33が“0”で
ある場合、第4マルチプレクサ27はデータメモリ10
を選択する。このため、データメモリ10から4ワード
のデータが、第4マルチプレクサ27を介してワードセ
レクタ6に読み出され、ワードアドレス1cにより選択
された1ワードが外部に出力される。
【0174】選択されたエントリのチェックビット33
が“1”である場合、第4マルチプレクサ27は冗長デ
ータメモリ13を選択する。そして冗長アドレスヒット
信号34がアクティブである場合、冗長データメモリ1
から4ワードのデータが第4マルチプレクサ27を介
してワードセレクタ6に出力される。ワードセレクタ6
では、ワードアドレス1cにより選択される1ワードを
外部に出力する。
【0175】(E−4)リードミス 外部からリード要求があり、ヒット信号8がアクティブ
でないとき、即ち外部から要求されるデータがキャッシ
ュメモリ内に存在しない場合、リードミスと呼ばれ、キ
ャッシュメモリは外部(主に主メモリ)から新たに4ワ
ードのデータを入力する。
【0176】外部から与えられたエントリアドレス1b
で選択される特定のエントリのチェックビット33が
“0”である場合、第4マルチプレクサ27はデータメ
モリ10を選択し、新たに読み込む4ワードのデータは
第4マルチプレクサ27を介してデータメモリ10の選
択されたエントリに記憶される。
【0177】この場合、不良エントリには相当しないの
で、外部から得られたタグアドレス1aをタグメモリ2
の選択されるエントリに記憶し、選択されるエントリの
バリッドビット7を“1”にする。
【0178】選択されたエントリのチェックビット33
が“1”である場合、不良エントリに相当、第4マル
チプレクサ27は冗長データメモリ13を選択する。新
たに読み込む4ワードのデータは、第4マルチプレクサ
27を介して冗長データメモリ13に記憶される。そし
て冗長タグメモリ11に外部からのタグアドレス1aを
記憶し、冗長バリッドビット12を“1”にする。
【0179】冗長メモリに既にデータが書かれている場
合でも、選択されたエントリのチェックビット33が
“1”であれば、上述の様にして新たに外部から入力さ
れた4ワードのデータ、タグアドレス1a、エントリア
ドレス1bが冗長メモリに上書きされて、該当するエン
トリの予備回路として用いられる。
【0180】つまり、チェックビット33において、リ
セット期間中にプログラマブルROM23の内容から
“1”とされたエントリが複数であっても、冗長メモリ
は少なくとも1エントリあれば足りる。
【0181】例えば、リセット期間中に、256個ある
エントリのうち、第1及び第2のエントリにおいて、チ
ェックビット33が“1”であり、先ず第1のエントリ
にリードアクセスされたとする。この時点では、冗長メ
モリには何もデータは記憶されていない。そこで冗長メ
モリにおいてリードミスが生じ、冗長メモリには新たに
データが書き込まれる。
【0182】次にもう一度、第1のエントリにリードア
クセスされた場合には、冗長タグアドレス11と冗長エ
ントリメモリ32が、外部からのタグアドレス1aとエ
ントリアドレス1bと一致した場合に冗長データメモリ
13のデータが出力される。
【0183】この後、第2のエントリにリードアクセス
された場合、このエントリのチェックビット33は
“1”であるので、冗長アドレス比較器31において外
部アドレスと比較される。しかし、エントリアドレスが
異なるために、リードミスとなる。この場合には第2の
エントリのアドレスが冗長メモリに上書きされることに
なる。
【0184】(E−5)ライトヒット 外部からライト要求があり、ヒット信号8がアクティブ
であるとき、即ち要求されるデータがキャッシュメモリ
内に存在する場合、ライトヒットと呼ばれ、キャッシュ
メモリは外部から示されるデータを用いてオーバーライ
トされる。
【0185】エントリアドレス1bで選択される特定の
エントリのチェックビット33が“0”である場合、第
4マルチプレクサ27はデータメモリ10を選択し、外
部から入力された1ワードのデータは、ワードセレクタ
6と第4マルチプレクサ27を介してデータメモリ10
の選択されたエントリに書き込まれる。
【0186】選択されたエントリのチェックビット33
が“1”である場合、第4マルチプレクサ27は冗長デ
ータメモリ13を選択する。り、冗長アドレスヒット信
号34がアクティブであれば、ワードセレクタ6と第4
マルチプレクサ27を介して、外部から入力された1ワ
ードのデータが冗長データメモリ13に書き込まれる。
【0187】(E−6)ライトミス 外部からライト要求があり、ヒット信号8がアクティブ
でないとき、即ち要求されるデータがキャッシュメモリ
内に存在しない場合には、ライトミスと呼ばれる。ライ
トスルー方式が採用されているので、第1実施例と同様
に、キャッシュメモリは何もしない。
【0188】(E−7)以上のようにして実施例4のキ
ャッシュメモリが動作するので、ポリシリコンフューズ
やレーザによる回路の切断をすることはない。また予め
不良エントリが分かっているので、これを容易に冗長メ
モリに置き換えることができる。
【0189】また、アドレスのデコード時において、正
規メモリへのアクセスがチェックビット33によって禁
止されるので、余分な電力が消費されることがない。
【0190】更に、チェックビット33を参照して冗長
メモリをアクセスするので、冗長メモリの数が不良エン
トリの数より少なくても、冗長メモリを上書きして使用
することができる。
【0191】なお、冗長メモリの数が不良エントリの数
より少ないことにより、キャッシュメモリの記憶容量が
等価的に減少したことになる。このため、キャッシュメ
モリのヒット率は若干低下するものの、通常は記憶容量
に比較すると不良エントリの数は非常に少ないので、実
際上問題にはならない。
【0192】
【発明の効果】第1の発明によれば、レーザトリミング
等の装置を使用する必要なく故障回路と予備回路を書き
換えることができる。また、充分なメモリテストを行
い、短いリセット期間中に故障回路と予備回路を置き換
えることができる。またアドレスのデコードと同時にレ
ジスタの内容を比較するので、予備回路をアクセスした
場合でも時間を無駄に使うことがない。
【0193】第2の発明によれば、レーザトリミング等
の装置を使用する必要なく故障回路と予備回路を置き換
えることができる。また、充分なメモリテストを行い、
短いリセット期間中に故障回路と予備回路を置き換える
ことができる。また、不良エントリ禁止手段により、エ
ントリアドレスのデコード時にタグメモリ、データメモ
リへのアクセスを禁止することができるので、余分な電
力が使用されることがない。またアドレスのデコードと
同時にレジスタの内容を比較するので、予備回路をアク
セスした場合でも時間を無駄に使うことがない。
【0194】第3の発明によれば、レーザトリミング等
の装置を使用する必要なく故障回路と予備回路を置き換
えることができる。また、充分なメモリテストを行い、
短いリセット期間中に故障回路と予備回路を置き換える
ことができる。また、不良エントリ禁止手段によりエン
トリアドレスのデコード時にタグメモリ、データメモリ
へのアクセスを禁止することができるので、余分な電力
が使用されることがない。また、不良エントリ禁止手段
を参照して予備回路をアクセスするので、予備回路の数
が故障回路の数より少なくても、キャッシュメモリの性
能(ヒット率)は若干低下するが、予備回路を上書きし
て使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のキャッシュメモリを示す内
部構成図である。
【図2】本発明の実施例2のキャッシュメモリを示す内
部構成図である。
【図3】判定論理回路24の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の実施例3のキャッシュメモリを示す内
部構成図である。
【図5】本発明の実施例4のキャッシュメモリを示す内
部構成図である。
【図6】従来の技術のキャッシュメモリを示す内部構成
図である。
【符号の説明】
1 アドレス 1a タグアドレス 1b エントリアドレス 2 タグメモリ 5 エントリアドレス比較器 9 ディスエーブルビット 10 データメモリ 11 冗長タグメモリ 13 冗長データメモリ 14 エントリレジスタ 23 プログラマブルROM 24 判定論理回路 32 冗長エントリメモリ 33 チェックビット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−44799(JP,A) 特開 平6−89598(JP,A) 特開 平1−311344(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 29/00 G06F 12/08 G06F 12/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレスの一部であるタグアドレスを、
    前記アドレスの他の一部であるエントリアドレスに対応
    して記憶するタグメモリと、 前記エントリアドレスに対応したデータを記憶するデー
    タメモリと、 少なくとも1つのエントリに対応した冗長タグメモリ
    と、 前記冗長タグメモリに対応した冗長データメモリと、 前記エントリアドレスのうち、予め検査された結果、前
    記タグメモリ又は前記データメモリにおいて不良である
    と判断された不良エントリアドレスを記憶する不良エン
    トリ記憶手段と、 起動時に前記不良エントリアドレスを前記不良エントリ
    記憶手段から読み込む、前記冗長タグメモリに対応した
    エントリアドレス記憶手段と、 外部から与えられたアドレスである外部アドレスのうち
    前記エントリアドレスに対応する外部エントリアドレス
    と、前記エントリアドレス記憶手段から得られる前記不
    良エントリアドレスとを比較し、両者が一致すると前記
    冗長タグメモリ及び前記冗長データメモリをアクセスす
    る、前記冗長タグメモリ及び前記冗長データメモリに対
    応したエントリアドレス比較手段と、を備えるキャッシ
    ュメモリ。
  2. 【請求項2】 アドレスの一部であるタグアドレスを、
    前記アドレスの他の一部であるエントリアドレスに対応
    して記憶するタグメモリと、 前記エントリアドレスに対応したデータを記憶するデー
    タメモリと、 少なくとも1つのエントリに対応した冗長タグメモリ
    と、 前記冗長タグメモリに対応した冗長データメモリと、 前記エントリアドレスのうち、予め検査された結果、前
    記タグメモリ又は前記データメモリにおいて不良である
    と判断された不良エントリアドレスを記憶する不良エン
    トリ記憶手段と、 前記エントリアドレスの各々に対応して設けられ、前記
    不良エントリ記憶手段に記憶された前記不良エントリア
    ドレスに対応したエントリの前記タグメモリ及び前記デ
    ータメモリをアクセス不能にする不良エントリ禁止手段
    と、を備えるキャッシュメモリ。
  3. 【請求項3】 アドレスの一部であるタグアドレスを、
    前記アドレスの他の一部であるエントリアドレスに対応
    して記憶するタグメモリと、 前記エントリアドレスに対応したデータを記憶するデー
    タメモリと、 少なくとも1つのエントリに対応した冗長タグメモリ
    と、 前記冗長タグメモリに対応した冗長データメモリと、 前記エントリアドレスのうち、予め検査された結果、前
    記タグメモリ又は前記データメモリにおいて不良である
    と判断された不良エントリアドレスを記憶する不良エン
    トリ記憶手段と、 前記エントリアドレスの各々に対応して設けられ、前記
    不良エントリ記憶手段に記憶された前記不良エントリア
    ドレスに対応したエントリの前記タグメモリ及び前記デ
    ータメモリをアクセス不能にする不良エントリ禁止手段
    と、 外部から与えられたアドレスである外部アドレスのうち
    前記エントリアドレスに対応する外部エントリアドレス
    が、前記不良エントリアドレスである場合に、前記不良
    エントリ禁止手段を参照して前記冗長タグメモリと共に
    アクセスされ、前記冗長タグメモリに対応して設けられ
    た冗長エントリメモリと、を備えるキャッシュメモリ。
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