JP2997201B2 - 被覆物品製造機の不良品検査装置 - Google Patents

被覆物品製造機の不良品検査装置

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JP2997201B2
JP2997201B2 JP7340527A JP34052795A JP2997201B2 JP 2997201 B2 JP2997201 B2 JP 2997201B2 JP 7340527 A JP7340527 A JP 7340527A JP 34052795 A JP34052795 A JP 34052795A JP 2997201 B2 JP2997201 B2 JP 2997201B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被覆物品として
例えばシガレット用のフィルタを製造する製造機におい
て、製造されたフィルタの不良を検出するための検査装
置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】特公昭60−48156号公報に
は、フィルタシガレットのためのコルゲート型フィルタ
を製造する製造機の一例が開示されている。この公知の
製造機はシガレットロッドを製造する製造機と同様な構
成を有しており、ここでも、フィルタ材を巻紙で包み込
むために無端状の搬送テープ、いわゆるガニチャテープ
が使用されている。このガニチャテープ上には巻紙、コ
ルゲートシート及びフィルタ材が順次重ね合わされ、そ
して、これらフィルタ材、コルゲートシート及び巻紙が
ガニチャテープとともに製造機の成形部を通過する際、
フィルタ材はコルゲートシートを介して巻紙により包み
込まれて、フィルタロッドが連続的に成形される。ここ
で、フィルタロッドにおいて、そのフィルタ材を直接包
み込むコルゲートシートと巻紙との間には周方向に間隔
を存して複数の通路が形成されている。この後、成形部
から送出されるフィルタロッドは切断部を通過する際、
個々のコルゲート型フィルタに切断される。なお、製造
されたコルゲート型フィルタは、フィルタアタッチメン
トにてシガレットに接続され、これにより、フィルタシ
ガレットが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した製造機の切断
部は、ガニチャテープを走行させる駆動ドラムの回転速
度、つまり、駆動ドラムの周速に応じたタイミングでフ
ィルタロッドを個々のフィルタに切断するため、各フィ
ルタの長さを一定に維持するには駆動ドラムの周速つま
りガニチャテープの走行速度に対して、巻紙、コルゲー
トシート及びフィルタ材は同一の速度で走行しなければ
ならない。
【0004】しかしながら、前述した製造機の場合にあ
っては、その成形部に向けて巻紙とは別の巻紙を供給す
る過程にて、その巻紙をコルゲートシートに加工してい
るため、成形部へのコルゲートシートの供給速度が変動
することがあり、この変動は製造されたフィルタロッド
とガニチャテープとの間に滑りが発生する。また、成形
部内でのフィルタロッドの走行抵抗が増加した場合に
も、製造されたフィルタロッドとガニチャテープとの間
に滑りが発生する。
【0005】このような滑りが発生すると、製造機の切
断部ではフィルタロッドの切断を正確なタイミングで行
えず、個々のフィルタの長さを一定に維持することはで
きない。その長さが許容範囲から外れたフィルタは不良
品として排除する必要があるが、この排除のためには、
フィルタの良、不良を正確に検査する必要がある。上述
した不良品の検査には、ガニチャテープを走行させる駆
動ドラムの周速、つまり、その周速に対応した基準時間
信号に対し、フィルタロッドの製造速度、つまり、巻紙
の移動量が許容範囲にあるか否かを検出すればよく、例
えば特開平5−130857号公報には、巻紙の走行速
度を検出する検出装置の一例が開示されている。この公
報の検出装置は、巻紙上に一定の間隔毎に設けたマーク
を検出することで、巻紙の走行速度を求めている。それ
故、この検出装置の場合には、マークを有した巻紙に対
してのみ適用できるものであり、普通の巻紙には適用す
ることができない。
【0006】この発明は、上述した事情に基づいてなさ
れたもので、その目的とするところは、普通の巻紙を使
用する被覆物品製造機に適用でき、検出した巻紙の移動
量に基づき、製造された被覆物品の不良、具体的には、
その長さ不良を正確に検査できる不良品検査装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明の
不良品検査装置によって達成され、請求項1の不良品検
査装置は、被覆物品製造機における駆動ドラムの周速に
対応した基準時間信号を出力する出力手段と、巻紙の面
からの反射光に基づき、その巻紙の移動量を検出し、こ
の移動量に対応した巻紙移動量信号を出力する検出手段
と、基準時間信号に対する巻紙移動量信号の偏差が所定
の範囲以上となったとき異常信号を出力する比較手段と
を備えている。
【0008】請求項1の不良品検査装置によれば、搬送
テープの走行速度を示す駆動ドラムの周速に対応した基
準時間信号と、巻紙の移動量を光学的に検出して得た巻
紙移動量信号との比較結果に基づき、製造された被覆物
品の良、不良が検出される。請求項2の不良品検出装置
はその検出手段が、巻紙の片面に向けてレーザ光を出射
し、前記巻紙片面にて反射された拡散レーザ光を受け取
るレーザヘッドと、レーザヘッドから所定期間内に受け
取った拡散レーザ光に基づきスペックルパターンの変化
を解析し、この解析結果から巻紙の移動量を演算する演
算部とから構成されている。この場合、巻紙の片面から
反射された拡散レーザ光に基づき、演算部にてスペック
ルパターンが求められ、そして、このスペックルパター
ンの変化を解析することにより、巻紙の移動量に対応し
た巻紙移動量信号が得られる。
【0009】請求項3の不良品検出装置はその出力手段
が、駆動ドラムと同期して回転するタイミングディスク
と、このタイミングディスクが所定の回転角だけ回転す
る毎に、請求項2での前記所定期間を決定するためのタ
イミング信号を前記基準時間信号として前記演算部に出
力するセンサとからなっている。この場合、タイミング
ディスクの回転から駆動ドラムの周速に対応したタイミ
ング信号が演算部に供給され、この演算部はタイミング
信号により決定される所定期間内でのスペックルパター
ンの変化に基づいた巻紙移動量信号、つまり、駆動ドラ
ムの周速に応じた基準時間内での巻紙の移動量を出力す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、被覆物品とし
てのフィルタシガレットに使用されるコルゲート型フィ
ルタ10が示されている。このフィルタ10はロッド形
状をなし、その中央のフィルタ材12をコルゲートシー
ト14及び巻紙16により包みこんで形成されている。
フィルタ材12としては、セルロースアセテート、ポリ
プロピレンなどの繊維素材や不織布が使用されている。
【0011】コルゲートシート14と巻紙16との間に
は、フィルタ材12の周方向に間隔を存して複数の通路
18が形成されている。コルゲートシート14として
は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、セ
ルロースアセテートなどのフィルムやテープ、不織布、
紙、金属箔などのシート材が使用されている。巻紙16
は通気性を有しているか、又は、図1に示されているよ
うに多数の通気孔20を有し、これら通気孔20はフィ
ルタ10が成形されたとき、その外周面に周方向に沿い
一列にして配列されるべく巻紙16に予め形成されてい
る。
【0012】更に、図2に示されているようにコルゲー
トシート14の各通路18には1個ずつの閉塞堰22が
形成されており、これら隣接する通路18の閉塞堰22
はフィルタ10の軸線方向でみて互いに、その位置が異
なっている。上述したコルゲート型のフィルタがシガレ
ットの一端に通気性を有したチップペーパにより接続さ
れて、フィルタシガレットが得られると、その喫煙時、
外部の空気がチップペーパ及びフィルタ10の巻紙16
自体を透過するか、又は、巻紙16の通気孔20を通過
して各通路18に流入することになり、この後、空気は
コルゲートシート14の通路18内を流れて喫煙者の口
内に吸い込まれることになり、また、同時にシガレット
側からのたばこの煙流がフィルタ材12にて濾過された
後、喫煙者の口内に吸い込まれることになる。従って、
たばこの煙流は口内で始めて希釈され、喫煙者は軽い喫
味感を味わうことができる。
【0013】また、各通路18にはその軸線方向でみて
異なる位置に閉塞堰22が設けられているので、通路1
8に流入した空気の全てが喫煙者の口内に入ることはな
い。従って、煙流の吸い込みに要する吸引力が増加して
口内に吸い込まれる煙量が低下してしまうことなく、フ
ィルタ材12による煙流中の粒子成分の濾過効率を向上
させることができる。
【0014】上述したフィルタ10は、被覆物品製造機
としてのフィルタ製造機にて製造され、このフィルタ製
造機は図3に概略的に示されている。フィルタ製造機
は、シガレット製造機いわゆる巻上機と同様に成形部2
4を備えており、この成形部24は無端状の搬送テー
プ、即ち、ガニチャテープ26を有している。このガニ
チャテープ26は、成形部24の前後に回転自在に配置
された一対のローラ28間に掛け渡されて成形部24内
を通過しており、成形部24の外側、つまり、その下方
では駆動ドラム30に掛け回され、この駆動ドラム30
を通過して延びている。駆動ドラム30は図示しない駆
動源に接続されており、駆動ドラム30の回転により、
ガニチャテープ26は図3中矢印A方向に走行する。従
って、駆動ドラム30の回転は、ガニチャテープ26の
走行速度を決定している。
【0015】なお、駆動ドラム30の近傍には、一対の
テンションローラ32が回転自在に配置されており、こ
れらテンションローラ32により、駆動ドラム30に対
するガニチャテープ26の巻付け角が大きく確保されて
いる。ガニチャテープ26の走行方向でみて、成形部2
4の上流側に位置したローラ28の近傍には、ガイドロ
ーラ34が回転自在に配置されており、巻紙ロール36
から繰り出された巻紙38はガイドローラ34を介して
ガニチャテープ26上まで導かれている。
【0016】更に、フィルタ製造機は巻上機とは異な
り、刻みたばこの供給ユニットの代わりに、前述したコ
ルゲートシート14に成形される中間シート40の供給
源42及び前述したフィルタ材12に形成されるフィル
タシート44の供給源46を備えている。供給源42か
ら繰り出された中間シート40はガイドローラ48を介
して成形部24まで導かれ、この成形部24の直前にて
巻紙38上に重ね合わされている。巻紙38側のガイド
ローラ34とガイドローラ48との間には、ガイドロー
ラ34の近傍に位置して一対のコルゲート成形ローラ5
0が中間シート40を挟んで配置されている。これらコ
ルゲート成形ローラ50は互いに逆向きに回転駆動され
て、中間シート40を成形部24に向けて供給し、この
際、つまり、中間シート40が一対のコルゲート成形ロ
ーラ50を通過する際、中間シート40には前述した通
路18及び閉塞堰22を成形する縦溝及び平坦部が形成
される。縦溝は中間シート40の幅方向に間隔を存し、
且つ、同一ライン上では平坦部を残して間欠的に形成さ
れている。
【0017】なお、一対のコルゲート成形ローラ50と
ガイドローラ48との間には、成形ローラ50側からガ
イド52及びピンチローラを有した一対のガイドローラ
54が配置されており、また、成形ローラ50の直下流
側にもガイド56が配置されている。一方、供給源46
から繰り出されたフィルタシート44は、ガイドローラ
58を介してノズル60まで導かれており、このノズル
60は成形部24の入口近傍に配置されている。ノズル
60はフィルタシート44を絞り込んでフィルタ束44
aとし、このフィルタ束44aを成形部24の入口に
て、成形後の中間シート40上に供給する。
【0018】ノズル60の上流側には、ピンチローラを
有したフィードローラ62が配置されており、また、フ
ィードローラ62とガイドローラ58との間には前述し
たガイド52及び一対のガイドローラ54と同様なガイ
ド64及び一対のガイドローラ66がそれぞれ配置され
ている。前述したように成形部24の入口にて、巻紙3
8上に成形後の中間シート40及びフィルタ束44aが
重ね合わせて供給されると、これらはガニチャテープ2
6の走行とともに成形部24内に進入し、この成形部2
4を通過する。
【0019】成形部24は前述した巻上機での成形部と
同様に、ガニチャテープ26の走行に伴い、このガニチ
ャテープ26とともに巻紙38及び成形後の中間シート
40を曲成し、これにより、フィルタ束44aが中間シ
ート40を介して巻紙38により包み込まれていき、フ
ィルタロッドFRが連続的に成形される。なお、この
際、巻紙38の両側縁は互い重ね合わされ、糊により接
着される。
【0020】この後、成形部24ではフィルタロッドF
Rにおける巻紙38の糊付け部が乾燥処理され、そし
て、成形部24からフィルタロッドFRが送出される。
成形部24の後方には切断部68が配置されており、成
形部24から送出されたフィルタロッドFRは切断部6
8を通過する。この際、切断部68は、フィルタロッド
FRを所定の長さ毎、具体的には前述したフィルタ10
の複数倍の長さ毎に切断した倍長フィルタFbを得る。
ここで、切断部68でのフィルタロッドFRの切断は、
ガニチャテープ26を走行させる駆動ドラム30の周速
に応じて実行されている。
【0021】このようにして得られた倍長フィルタFb
は、次に、排除装置70を経て、図示しないコンベア上
に送出される。ここで、排除装置70は、圧縮空気源に
接続された電磁排除バルブを備えており、この排除バル
ブはその開弁により圧縮空気を噴出することで、切断部
68から供給された倍長フィルタFbをコンベアに供給
することなく、図示しない回収ボックスに排出する。な
お、製造された倍長フィルタFbは、図示しないフィル
タアタッチメントに供給され、このフィルタアタッチメ
ントにて、倍長フィルタFbを切断して得たフィルタ1
0とシガレットとが接続されることで、フィルタシガレ
ットが得られる。
【0022】上述したフィルタ製造機には、倍長フィル
タFbの不良、具体的には、その長さの過不足を検査す
る不良品検査装置が組み込まれており、以下、この不良
品検査装置について説明する。不良品検査装置は、巻紙
38の走行速度、つまり、その移動量を検出する巻紙移
動量検出器72を備えている。この巻紙移動量検出器7
2は、レーザヘッド74と測長回路76とから構成さ
れ、測長回路76は図4に具体的に示されている。
【0023】一方、不良品検査装置は、巻紙移動量検出
器72の他に、駆動ドラム30の周速に対応した基準時
間信号を出力する基準時間信号出力器78をも備えてお
り、この基準時間信号出力器78もまた図4により具体
的に示されている。基準時間出力器78は、前述した駆
動ドラム30と一体に回転するタイミングディスク80
と、このタイミングディスク80の外周縁に設けた磁性
突起82を検出する近接センサ84とからなっており、
この近接センサ84は、測長回路76に電気的に接続さ
れている。従って、近接センサ84は、タイミングディ
スク80の回転中、その磁性突起82の通過を検出する
毎に、駆動ドラム30の周速に対応した検出信号、即
ち、タイミング信号を基準時間信号として測長回路76
に供給することができる。
【0024】なお、タイミングディスク80は前述した
切断部68と機械的に接続されており、タイミング信号
は倍長フィルタFbが切断して得られる毎に発生する。
前述したレーザヘッド74は、図5に示されているよう
に巻紙38の片面にレンズ86を介してレーザ光を照射
するレーザ発振器88と、巻紙38の片面にて反射され
た拡散レーザ光を受け取る1次元イメージセンサ90と
からなっている。このイメージセンサ90は、巻紙38
の走行方向に沿って並ぶ多数の受光素子を有し、個々の
受光素子にて受光した光情報を電気信号に変換して、前
述した測長回路76に出力する。
【0025】図4に示されているように測長回路76
は、レーザヘッド74からの検出信号及び近接センサ8
4からのタイミング信号がそれぞれ入力されるスペック
ルパターン解析部92を有しており、この解析部92で
は、レーザヘッド74から入力した検出信号、即ち、イ
メージデータに基づき、先ず、スペックルパターン(光
の干渉縞)が作成される。即ち、巻紙38の片面は図5
に誇張して示しあるように粗面であることから、この粗
面にて反射されたレーザ光は拡散して互いに干渉し、こ
れにより、1次元イメージセンサ90の個々の受光素子
に受光される光量に相違が発生する。従って、この相違
は1次元イメージセンサ90から出力される電気信号に
現れ、この電気信号に基づき、スペックルパターン解析
部92は、図6中(a)に示すようなスペックルパター
ンを作成する。巻紙38が停止していれば、スペックル
パターンもまた停止したままであるが、巻紙38が走行
していれば、その移動量及び方向に応じてスペックルパ
ターンもまた図6中(a)の状態から(b),(c),
(d)のように移動する。なお、スペックルパターンが
(a)の状態から(b),(c)の状態に変化する場合
には、巻紙38は一方の方向に走行しており、スペック
ルパターンが(c)の状態から(d)の状態に変化して
場合、巻紙3は逆向きに走行していると判定できる。
【0026】ここで、スペックルパターン解析部92
は、近接センサ84からのタイミング信号を受け取る毎
にスペックルパターンを作成し、そして、タイミング信
号の発生間隔におけるスペックルパターンの変化量を算
出する。タイミング信号の発生間隔は、ガニチャテープ
26の走行速度を決定する駆動ドラム30の周速に対応
しているから、解析部92は、スペックルパターンの変
化量とタイミング信号の発生間隔とに基づき、駆動ドラ
ム30の周速を基準とした巻紙38の移動量を演算し、
この移動量をデジタル信号としてD/A変換部94に供
給する。
【0027】D/A変換部94では、デジタルの移動量
信号をアナログ信号に変換した後、このアナログ信号を
比較部96に供給する。比較部96では、巻紙38の移
動量信号と予め設定されている許容移動量範囲とを比較
し、この許容移動量範囲から巻紙38の移動量が外れて
いる場合、異常信号をインターフェース回路98に出力
する。また、比較部96は、供給された巻紙38の移動
量信号をディスプレイ100に出力し、このディスプレ
イ100に表示する。
【0028】インタフェース回路98は、供給された異
常信号を所定の電圧の駆動信号に変換して、コントロー
ラ102に出力する。このコントローラ102は、フィ
ルタ製造機における各部の動作をシーケンス制御するも
のであり、前述した排除装置70、即ち、その排除バル
ブが電気的に接続されている。コントローラ102は、
駆動信号を受け取ると、レーザヘッド74での検出位置
から排除装置までの巻紙38の走行時間を考慮して、排
除バルブを開弁させる。
【0029】上述した不良品検査装置によれば、比較部
96に供給された移動量信号がその許容移動量範囲の下
限値から外れて、異常信号が出力される場合、巻紙38
の移動量が駆動ドラム30の周速に対応したガニチャテ
ープ26の移動量に対して、その許容範囲以上に少ない
ことを示しており、また、巻紙38の移動量が許容移動
量範囲の上限値から外れて異常信号が出力される場合に
は、巻紙38の移動量が許容範囲以上に増加しているこ
とを示している。
【0030】つまり、これらの場合には、ガニチャテー
プ26に対する巻紙38の滑り、又は、駆動ドラム30
に対するガニチャテープ26自体の滑りが発生している
から、このような状況では、前述した切断部68でのフ
ィルタロッドFRの切断が正確なタイミングで行えず、
切断部68にて得られる倍長フィルタFbはその長さが
正規の長さから外れた不良品となる。従って、比較部9
6から出力される異常信号は、製造される倍長フィルタ
Fbの不良を示す検出信号となる。
【0031】また、不良品である倍長フィルタFbが排
除装置70を通過する際、コントローラ102は排除装
置70の排除バルブを開弁させ、これにより、不良の倍
長フィルタFbは、排除バルブからの圧縮空気の噴出に
より排除され、良品と一緒になってコンベアに供給され
ることはない。この発明は、上述した一実施例に制約さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、
一実施例では、ガニチャテープ26を走行させる駆動ド
ラム30の周速をタイミングディスクと近接センサとの
の組合せからなる検出器にて検出するようにしたが、ガ
ニチャテープ26の移動量もまた、レーザヘッド74と
測長回路76とを組み合わせた検出器にて検出するよう
にしてもよい。
【0032】また、この発明の不良品検査装置は、フィ
ルタ製造機のみならず、シガレット自体や、シガレット
の代替品である各種の被覆タイプの喫煙物品を製造する
製造機にも適用可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の不良品
検査装置によれば、巻紙の移動量を巻紙の面自体からの
反射光に基づき光学的に検出するようにしたので、巻紙
にマークなどを付与することなく、巻紙の移動量を簡単
且つ容易に測定できる。この結果、巻紙の移動量と、搬
送テープを走行させるための駆動ドラムの周速に対応し
た基準時間信号とを比較することにより、その被覆物品
の長さ不良を正確に検出することができる。請求項2の
不良品検査装置によれば、巻紙の走行に伴うスペックル
パターンの変化から、その移動量を演算するようにした
から、巻紙の移動量を高精度に検出でき、また、請求項
3の不良品検査装置によれば、スペックルパターンの変
化量が駆動ドラムの周速を基準として算出されるので、
その変化量から演算した得られる巻紙の移動量は、駆動
ドラムの周速に対応した基準時間内の移動量となり、搬
送テープに対する巻紙の滑りや、駆動ドラムに対する搬
送テープの滑りに起因した不良品の発生をも正確に検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シガレット用のフィルタの一例を示した斜視図
である。
【図2】図1のフィルタの巻紙を一部剥がした斜視図で
ある。
【図3】図1のフィルタの数倍の長さを有した倍長フィ
ルタを製造するフィルタ製造機を示した概略構成図であ
る。
【図4】巻紙の移動量を検出するための検出器の構成を
示したブロック図である。
【図5】図4のレーザヘッドの構成を示した図である。
【図6】図4の検出器にて得られるスペックルパターン
の変化を示した図である。
【符号の説明】
10 フィルタ 12 フィルタ材 14 コルゲートシート 18 巻紙 24 成形部 26 ガニチャテープ 30 駆動ドラム 38 巻紙 40 中間シート 44 フィルタシート 50 コルゲート成形ローラ 68 切断部 70 排除装置 72 巻紙移動量検出器 74 レーザヘッド 76 測長回路 78 基準時間信号出力器 80 タイミングディスク 84 近接センサ 92 スペックル解析部 96 比較部 102 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/00 - 7/34 102 G01B 11/00 - 11/30 102 G01B 21/00 - 21/32 A24D 1/00 - 3/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動ドラムの回転に伴い一方向に走行す
    る無端状の搬送テープ上に巻紙を介して物品を供給し、
    前記搬送テープの走行に伴い前記巻紙により前記物品を
    包み込みながら被覆ロッドを連続的に成形し、この後、
    成形された被覆ロッドを前記駆動ドラムの周速に応じた
    タイミングで切断して、個々の被覆物品を得る被覆物品
    製造機において、 前記駆動ドラムの周速に対応した基準時間信号を出力す
    る出力手段と、 前記巻紙の面自体の反射光に基づいて前記巻紙の移動量
    を検出し、この移動量に対応した巻紙移動量信号を出力
    する検出手段と、 前記基準時間信号に対する前記巻紙移動量信号の偏差が
    所定の範囲以上となったとき異常信号を出力する比較手
    段とを具備したことを特徴とする被覆物品製造機の不良
    品検査装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、前記巻紙の片面に向け
    てレーザ光を出射し、前記片面にて反射された拡散レー
    ザ光を受け取るレーザヘッドと、前記レーザヘッドから
    所定期間内に受け取った拡散レーザ光に基づきスペック
    ルパターンの変化を解析し、この解析結果から前記巻紙
    の移動量を演算する演算部とを備えていることを特徴と
    する請求項1の被覆物品製造機の不良品検査装置。
  3. 【請求項3】 前記出力手段は、前記駆動ドラムと同期
    して回転するタイミングディスクと、このタイミングデ
    ィスクが所定の回転角だけ回転する毎に、前記所定期間
    を決定するためのタイミング信号を前記基準時間信号と
    して前記演算部に出力するセンサとを備えていることを
    特徴とする請求項2の被覆物品製造機の不良品検査装
    置。
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