JP2996845B2 - ストリップの先端・尾端の検出装置 - Google Patents
ストリップの先端・尾端の検出装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延設備にあっ
て、ストリップの先端または尾端が仕上圧延スタンドか
らマンドレルまでの間の所定位置を通過したか否かを検
出するためのストリップの先端・尾端の検出装置に関す
るものである。
て、ストリップの先端または尾端が仕上圧延スタンドか
らマンドレルまでの間の所定位置を通過したか否かを検
出するためのストリップの先端・尾端の検出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延設備は、粗圧延を行う粗圧延
機、この圧延機より搬送されてくる板材に対して最終的
な仕上げ圧延を行う仕上圧延機のほか、その出側温度を
所望値にする注水装置、圧延の完了したストリップ(材
料)を捲き取る捲取装置などを備えて構成されている。
機、この圧延機より搬送されてくる板材に対して最終的
な仕上げ圧延を行う仕上圧延機のほか、その出側温度を
所望値にする注水装置、圧延の完了したストリップ(材
料)を捲き取る捲取装置などを備えて構成されている。
【0003】さらに、仕上圧延機から捲取装置に至る構
成について説明すると、仕上圧延機の後段には、ストリ
ップを後段に導くためのホットランテ−ブル(以下、H
テ−ブルという)が配設され、このHテ−ブルの後段に
は所定間隔に複数のピンチロ−ルが配設され、ストリッ
プに所定の押圧力を付与している。各ピンチロ−ルの前
後には捲取ガイド(サイドガイド)が設けられている。
そして、最終段には板材を捲き取ってコイルを生成する
ための芯になる複数のマンドレルが配設されている。
成について説明すると、仕上圧延機の後段には、ストリ
ップを後段に導くためのホットランテ−ブル(以下、H
テ−ブルという)が配設され、このHテ−ブルの後段に
は所定間隔に複数のピンチロ−ルが配設され、ストリッ
プに所定の押圧力を付与している。各ピンチロ−ルの前
後には捲取ガイド(サイドガイド)が設けられている。
そして、最終段には板材を捲き取ってコイルを生成する
ための芯になる複数のマンドレルが配設されている。
【0004】そして、ピンチロールによりストリップに
最適な圧力を付与し、或いはマンドレルへのストリップ
尾端の捲きつけを確実に行うためには、ストリップの先
端または尾端がピンチロール等に到達する以前にセンサ
によって検出し、到達時間の予測を行っている。この予
測に基づいてピンチロール等の制御を行っている。
最適な圧力を付与し、或いはマンドレルへのストリップ
尾端の捲きつけを確実に行うためには、ストリップの先
端または尾端がピンチロール等に到達する以前にセンサ
によって検出し、到達時間の予測を行っている。この予
測に基づいてピンチロール等の制御を行っている。
【0005】このために、熱間圧延設備においては、前
記センサとして、Hテーブルやピンチロールの直前の位
置にメタル検出器と称するストリップの先端・尾端検出
装置が設置されている。
記センサとして、Hテーブルやピンチロールの直前の位
置にメタル検出器と称するストリップの先端・尾端検出
装置が設置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
技術にあっては、メタル検出器が通過するストリップの
近傍に設置されているため、ストリップ表面から剥奪し
たスケールや酸化鉄等がメタル検出器の検出面に付着
し、長期の使用に伴って誤検出や最悪の場合には検出不
能を招き、ストリップの捲き取りを高精度に行うことが
できなくなる。
技術にあっては、メタル検出器が通過するストリップの
近傍に設置されているため、ストリップ表面から剥奪し
たスケールや酸化鉄等がメタル検出器の検出面に付着
し、長期の使用に伴って誤検出や最悪の場合には検出不
能を招き、ストリップの捲き取りを高精度に行うことが
できなくなる。
【0007】これを防止するためには、検出装置を防塵
構造にする必要があるが、従来の対策は不十分であり、
作業員が定期的に清掃を行うことで対処していた。
構造にする必要があるが、従来の対策は不十分であり、
作業員が定期的に清掃を行うことで対処していた。
【0008】本発明の目的は、ストリップの先端及び尾
端を常に高精度に検出することのできるストリップの先
端・尾端の検出装置を提供することにある。
端を常に高精度に検出することのできるストリップの先
端・尾端の検出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、熱間圧延設備内を搬送されているス
トリップの先端が設定した検出位置に到達したか否か、
或いは前記検出位置を前記ストリップの尾端が通過した
か否かを検出するためのストリップの先端・尾端の検出
装置において、該検出装置は検出用の光が前記ストリッ
プを挟んで上下方向に通過するように配設された投光部
と受光部から構成されると共に、前記投光部と受光部の
各々は防塵構造及び耐振構造を備え、かつ前記受光部の
検出出力は光信号にしている。
めに、この発明は、熱間圧延設備内を搬送されているス
トリップの先端が設定した検出位置に到達したか否か、
或いは前記検出位置を前記ストリップの尾端が通過した
か否かを検出するためのストリップの先端・尾端の検出
装置において、該検出装置は検出用の光が前記ストリッ
プを挟んで上下方向に通過するように配設された投光部
と受光部から構成されると共に、前記投光部と受光部の
各々は防塵構造及び耐振構造を備え、かつ前記受光部の
検出出力は光信号にしている。
【0010】そして、検出精度の経時変化を防止するた
め、前記ストリップの搬送路の下側に配設された方の前
記受光部または前記投光部に対し、その受光窓または投
光窓の表面に塵埃パージ用の水を供給するパージ手段を
設けることができる。
め、前記ストリップの搬送路の下側に配設された方の前
記受光部または前記投光部に対し、その受光窓または投
光窓の表面に塵埃パージ用の水を供給するパージ手段を
設けることができる。
【0011】
【作用】上記した手段によれば、検出装置を構成する投
光部と受光部の各々が、振動吸収ゴム等の素材を用いて
固定側に取り付けて耐振動性を向上させている。また、
投光スニット及びセンサ部が設置雰囲気内の塵埃に汚れ
ないように、投光部及び受光部には防塵フード及び防塵
ケースによる防塵手段が施されている。したがって、耐
環境性に優れ、検出精度の高い先端・尾端の検出装置を
得ることが可能になる。
光部と受光部の各々が、振動吸収ゴム等の素材を用いて
固定側に取り付けて耐振動性を向上させている。また、
投光スニット及びセンサ部が設置雰囲気内の塵埃に汚れ
ないように、投光部及び受光部には防塵フード及び防塵
ケースによる防塵手段が施されている。したがって、耐
環境性に優れ、検出精度の高い先端・尾端の検出装置を
得ることが可能になる。
【0012】ストリップの搬送路の下側に配設された前
記受光部または前記投光部に対し、その受光窓または投
光窓の表面に対し、ノズル等を用いて清掃用の水を供給
(噴射)することにより、スケール等の塵埃の付着堆積
が防止される。この結果、光の透過性能が低下せず、検
出性能を維持することが可能になる。
記受光部または前記投光部に対し、その受光窓または投
光窓の表面に対し、ノズル等を用いて清掃用の水を供給
(噴射)することにより、スケール等の塵埃の付着堆積
が防止される。この結果、光の透過性能が低下せず、検
出性能を維持することが可能になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【0014】図1は本発明によるストリップの先端・尾
端の検出装置を示す断面図及びその周辺設備を示す構成
図でる。また、図2は本発明による先端・尾端の検出装
置の設置対象となる熱間圧延設備を示す概略構成図であ
る。
端の検出装置を示す断面図及びその周辺設備を示す構成
図でる。また、図2は本発明による先端・尾端の検出装
置の設置対象となる熱間圧延設備を示す概略構成図であ
る。
【0015】図2に示すように、複数の仕上圧延スタン
ド(ここでは一部、F4〜F7の4基のみを図示)を有
する仕上圧延機1の後段にはHテーブル2が設置され、
その後段の上部には捲取ガイド3、ピンチロール4及び
捲取ガイド5が配設されている。ピンチロール4は、既
存の圧延設備には設けられていないものであり、ジャッ
キ(不図示)及びエアーシリンダ4aによって昇降駆動
される。
ド(ここでは一部、F4〜F7の4基のみを図示)を有
する仕上圧延機1の後段にはHテーブル2が設置され、
その後段の上部には捲取ガイド3、ピンチロール4及び
捲取ガイド5が配設されている。ピンチロール4は、既
存の圧延設備には設けられていないものであり、ジャッ
キ(不図示)及びエアーシリンダ4aによって昇降駆動
される。
【0016】さらに、Hテーブル2の後段にはピンチロ
ール6,7,8が順次配設され、このピンチロール間に
は捲取ガイド9,10が配設されている。ピンチロール
6〜8の他にピンチロール4を設けてツインにしている
のは、ストリップ23が仕上圧延機1を抜け出ると、こ
の仕上圧延機1での押圧力が欠けた分をピンチロール4
で分担できるようにするためで、ピンチロール4及びピ
ンチロール6,7,8に対する制御については図1に示
している。ピンチロール6,7,8の各々の斜め下方に
は、マンドレル11,12,13が配設され、その各々
にはラッパーロール14,15,16が当接自在に配設
されている。
ール6,7,8が順次配設され、このピンチロール間に
は捲取ガイド9,10が配設されている。ピンチロール
6〜8の他にピンチロール4を設けてツインにしている
のは、ストリップ23が仕上圧延機1を抜け出ると、こ
の仕上圧延機1での押圧力が欠けた分をピンチロール4
で分担できるようにするためで、ピンチロール4及びピ
ンチロール6,7,8に対する制御については図1に示
している。ピンチロール6,7,8の各々の斜め下方に
は、マンドレル11,12,13が配設され、その各々
にはラッパーロール14,15,16が当接自在に配設
されている。
【0017】また、ピンチロール制御及び圧延に必要な
各種の制御を実行するために制御装置17が設けられて
いる。この制御装置17は、工場全体を管理する不図示
のホストコンピュータ(或いはプロセスコンピュータ)
の下位コンピュータとして位置づけられ、ホストコンピ
ュータの管理のもとに本発明の処理を実行する。
各種の制御を実行するために制御装置17が設けられて
いる。この制御装置17は、工場全体を管理する不図示
のホストコンピュータ(或いはプロセスコンピュータ)
の下位コンピュータとして位置づけられ、ホストコンピ
ュータの管理のもとに本発明の処理を実行する。
【0018】捲取ガイド3の手前には先端及び尾端の検
出器(以下、これを「先端・尾端検出装置」という)と
してのコールドメタル検出器18が設置され、さらに捲
取ガイド5とピンチロール6の間の上部には、ストリッ
プ23の通過を検出するためのコールドメタル検出器1
9(先端・尾端検出装置)が設けられ、同様に、ピンチ
ロール6,7の間及びピンチロール7,8の中間の上部
にはコールドメタル検出器20,21(先端・尾端検出
装置)が設けられ、各々の出力信号は制御装置17に取
り込まれる。また、仕上圧延機1の最終圧延スタンドの
後段には、ストリップ23のHテーブル2への進入を検
出するためのホットメタル検出器22(先端・尾端検出
装置)が設けられている。
出器(以下、これを「先端・尾端検出装置」という)と
してのコールドメタル検出器18が設置され、さらに捲
取ガイド5とピンチロール6の間の上部には、ストリッ
プ23の通過を検出するためのコールドメタル検出器1
9(先端・尾端検出装置)が設けられ、同様に、ピンチ
ロール6,7の間及びピンチロール7,8の中間の上部
にはコールドメタル検出器20,21(先端・尾端検出
装置)が設けられ、各々の出力信号は制御装置17に取
り込まれる。また、仕上圧延機1の最終圧延スタンドの
後段には、ストリップ23のHテーブル2への進入を検
出するためのホットメタル検出器22(先端・尾端検出
装置)が設けられている。
【0019】図2の構成において、仕上圧延機1を抜け
出たストリップ先端はHテーブル2を通り、さらに捲取
ガイド3でガイドされながらピンチロール4の直下に送
り込まれ、所定の圧力が付与される。このとき、コール
ドメタル検出器18,19,20,21の各出力信号に
基づいてストリップ23のピンチロール4,6,7,8
の各々への到達タイミングを予測し、ピンチロール圧下
量の制御及び各マンドレル及び各ラッパーロールの制御
が行われる。
出たストリップ先端はHテーブル2を通り、さらに捲取
ガイド3でガイドされながらピンチロール4の直下に送
り込まれ、所定の圧力が付与される。このとき、コール
ドメタル検出器18,19,20,21の各出力信号に
基づいてストリップ23のピンチロール4,6,7,8
の各々への到達タイミングを予測し、ピンチロール圧下
量の制御及び各マンドレル及び各ラッパーロールの制御
が行われる。
【0020】さらに、ストリップ23は、捲取ガイド5
でガイドされながらピンチロール6へ送り込まれ、この
ピンチロール6に噛み込まれる。ついでストリップ23
の先端はマンドレル11へ送り込まれ、到達と同時にラ
ッパーロール14によって押圧され、徐々にマンドレル
11の周面に捲き取られ、コイルが形成される。
でガイドされながらピンチロール6へ送り込まれ、この
ピンチロール6に噛み込まれる。ついでストリップ23
の先端はマンドレル11へ送り込まれ、到達と同時にラ
ッパーロール14によって押圧され、徐々にマンドレル
11の周面に捲き取られ、コイルが形成される。
【0021】そして、ストリップ尾端に対しては、同様
にコールドメタル検出器18〜21の各出力信号に基づ
いて仕上圧延機1のほかピンチロール4〜8をストリッ
プ23が抜けるタイミングを予測し、この結果に基づい
て仕上圧延機1を抜けた後のピンチロール4及び他のピ
ンチロールの圧下量、さらにはマンドレル等の回転を制
御し、ストリップ尾端が綺麗に捲き付くようにする。
にコールドメタル検出器18〜21の各出力信号に基づ
いて仕上圧延機1のほかピンチロール4〜8をストリッ
プ23が抜けるタイミングを予測し、この結果に基づい
て仕上圧延機1を抜けた後のピンチロール4及び他のピ
ンチロールの圧下量、さらにはマンドレル等の回転を制
御し、ストリップ尾端が綺麗に捲き付くようにする。
【0022】図1はメタル検出器の1つの構成例を示
し、以下においては、先端・尾端検出装置がコールドメ
タル検出器18であるとして説明する。
し、以下においては、先端・尾端検出装置がコールドメ
タル検出器18であるとして説明する。
【0023】先端・尾端検出装置は、投光部24と受光
部25から構成されている。投光部24は、床面に立設
されたポール26の上端に取り付けられ、レーザ光を受
光部25へ照射する。
部25から構成されている。投光部24は、床面に立設
されたポール26の上端に取り付けられ、レーザ光を受
光部25へ照射する。
【0024】投光部24は、不図示の振動吸収ゴムを介
してポール26に取り付けられる防塵ケース27と、こ
の内部に配設される投光ユニット28から成り、レーザ
光28aの光照射端には円筒状の防塵フード28aが取
り付けられている。投光ユニット28は、検出ユニット
29(投光ユニット28へレーザ光を供給するためのレ
ーザ送受信ユニットも内蔵している)に接続された光フ
ァイバ30に接続される結合手段(不図示)及び光学系
(不図示)などから成り、投光ユニット28から出射さ
れるレーザ光28aはHテーブル2の所定位置の中央部
に設けられた開口部2aに向けて照射される。この照射
は、操業の間、絶えることなく行われている。
してポール26に取り付けられる防塵ケース27と、こ
の内部に配設される投光ユニット28から成り、レーザ
光28aの光照射端には円筒状の防塵フード28aが取
り付けられている。投光ユニット28は、検出ユニット
29(投光ユニット28へレーザ光を供給するためのレ
ーザ送受信ユニットも内蔵している)に接続された光フ
ァイバ30に接続される結合手段(不図示)及び光学系
(不図示)などから成り、投光ユニット28から出射さ
れるレーザ光28aはHテーブル2の所定位置の中央部
に設けられた開口部2aに向けて照射される。この照射
は、操業の間、絶えることなく行われている。
【0025】一方、受光部25はHテーブル2の前記開
口部2aの下部に設置されている。その構成は、Hテー
ブル2上にストリップ23が存在しないときに投光部2
4からのレーザ光28aを受光するセンサ部31、この
センサ部31を密封状態にして保護するためのステンレ
ス材等を用いて作られたケース32、このケース32と
固定治具34との間に介挿される耐熱ゴム33、Hテー
ブル2または床面に取り付けられた部材にケース32を
固定するための固定治具34、ケース32の受光窓部分
に配設されてケース32内に塵埃が入り込まないように
するための強化ガラスを用いたガラス板35、このガラ
ス板35を固定するホルダー36から構成されている。
口部2aの下部に設置されている。その構成は、Hテー
ブル2上にストリップ23が存在しないときに投光部2
4からのレーザ光28aを受光するセンサ部31、この
センサ部31を密封状態にして保護するためのステンレ
ス材等を用いて作られたケース32、このケース32と
固定治具34との間に介挿される耐熱ゴム33、Hテー
ブル2または床面に取り付けられた部材にケース32を
固定するための固定治具34、ケース32の受光窓部分
に配設されてケース32内に塵埃が入り込まないように
するための強化ガラスを用いたガラス板35、このガラ
ス板35を固定するホルダー36から構成されている。
【0026】耐熱ゴム33は、センサ部31に固定治具
34側からの振動を伝わり難くするために用いられる
が、周囲が高温の雰囲気であるために耐熱性が要求され
る。さらに、ガラス板35の表面にスケール等が付着堆
積して透過性能が下がらないように、ガラス板35の近
傍にノズル37が設けられ、このノズル37からパージ
用の水を常時噴射し、ガラス板35の表面の投光度を維
持している。そして、ノズル37には、パージ用浄水を
供給するための配水管38が連結されている。
34側からの振動を伝わり難くするために用いられる
が、周囲が高温の雰囲気であるために耐熱性が要求され
る。さらに、ガラス板35の表面にスケール等が付着堆
積して透過性能が下がらないように、ガラス板35の近
傍にノズル37が設けられ、このノズル37からパージ
用の水を常時噴射し、ガラス板35の表面の投光度を維
持している。そして、ノズル37には、パージ用浄水を
供給するための配水管38が連結されている。
【0027】さらに、センサ部31には、検出光を検出
ユニット29へ導くための光ファイバ39が接続されて
いる。光ファイバ39は、機械的な損傷を防ぐためにス
テンレス等の耐腐食性の素材による保護パイプ40に挿
通して敷設されている。
ユニット29へ導くための光ファイバ39が接続されて
いる。光ファイバ39は、機械的な損傷を防ぐためにス
テンレス等の耐腐食性の素材による保護パイプ40に挿
通して敷設されている。
【0028】以上の構成において、ストリップ23が受
光部25の上に到達しない状態(受光部25の設置位置
より仕上圧延機1側にストリップ23の先端以降が介在
している状態)では、投光部24からのレーザ光28a
は開口部2aを自由に通過でき、受光部25に到達し、
ガラス板35を通してセンサ部31の受光面に受光され
る。このレーザ光28aはセンサ部31によって光ファ
イバ39に伝送され、さらに検出ユニット29へ伝送さ
れる。
光部25の上に到達しない状態(受光部25の設置位置
より仕上圧延機1側にストリップ23の先端以降が介在
している状態)では、投光部24からのレーザ光28a
は開口部2aを自由に通過でき、受光部25に到達し、
ガラス板35を通してセンサ部31の受光面に受光され
る。このレーザ光28aはセンサ部31によって光ファ
イバ39に伝送され、さらに検出ユニット29へ伝送さ
れる。
【0029】このように、光ファイバ39を用いて光の
まま取り出すことにより、電気信号に変えて取り出す場
合に比べ、ノイズの影響等を受けることがなく、安定し
た検出が可能になる。
まま取り出すことにより、電気信号に変えて取り出す場
合に比べ、ノイズの影響等を受けることがなく、安定し
た検出が可能になる。
【0030】検出ユニット29は、光ファイバ39から
の光を光−電変換し、位置検出信号Sdとして制御装置
17へ出力する。位置検出信号Sdは、光ファイバ39
からの光が有るときに“H”レベル信号を出力するよう
にすることも、逆に、光が有るときに“L”レベル信号
を出力することもできるが、この実施例では光が有ると
きに“H”レベル信号を出力するものとする。
の光を光−電変換し、位置検出信号Sdとして制御装置
17へ出力する。位置検出信号Sdは、光ファイバ39
からの光が有るときに“H”レベル信号を出力するよう
にすることも、逆に、光が有るときに“L”レベル信号
を出力することもできるが、この実施例では光が有ると
きに“H”レベル信号を出力するものとする。
【0031】開口部2a上にストリップ23が到達する
と、開口部2aは塞がれた状態になり、投光部24から
のレーザ光28aが遮られ、センサ部31には到達しな
い。したがって、検出ユニット29の出力信号は、
“H”レベルから“L”レベルに変化し、制御装置17
のCPUはストリップ23が検出位置に到達したことを
判定できる。
と、開口部2aは塞がれた状態になり、投光部24から
のレーザ光28aが遮られ、センサ部31には到達しな
い。したがって、検出ユニット29の出力信号は、
“H”レベルから“L”レベルに変化し、制御装置17
のCPUはストリップ23が検出位置に到達したことを
判定できる。
【0032】Hテーブル2上をストリップ23が搬送さ
れている途中においては、受光部25のセンサ部31か
ら光情報は途絶えたままであり、検出ユニット29は
“L”レベルの出力状態を継続している。しかし、スト
リップ23の尾端が開口部2a上を通過し終わると同時
に、投光部24の投光ユニット28からのレーザ光28
aが再びセンサ部31へ入光し、検出ユニット29の出
力状態は、“L”レベルから“H”レベルに転じ、スト
リップ尾端が検出位置を通過したことを知ることができ
る。
れている途中においては、受光部25のセンサ部31か
ら光情報は途絶えたままであり、検出ユニット29は
“L”レベルの出力状態を継続している。しかし、スト
リップ23の尾端が開口部2a上を通過し終わると同時
に、投光部24の投光ユニット28からのレーザ光28
aが再びセンサ部31へ入光し、検出ユニット29の出
力状態は、“L”レベルから“H”レベルに転じ、スト
リップ尾端が検出位置を通過したことを知ることができ
る。
【0033】なお、上記したように、操業中、常時ノズ
ル37にパージ用の水を供給し、ガラス板35の表面が
曇らないように清掃する。なお、状況によっては常時清
掃の必要はなく、この場合には予め設定した時間(制御
装置17のタイマで設定)が到達し、或いは光ファイバ
39からの検出光量が設定値を下回るようになった時点
で不図示のポンプを稼働させ、ノズル37にパージ用の
水を供給するようにすればよい。
ル37にパージ用の水を供給し、ガラス板35の表面が
曇らないように清掃する。なお、状況によっては常時清
掃の必要はなく、この場合には予め設定した時間(制御
装置17のタイマで設定)が到達し、或いは光ファイバ
39からの検出光量が設定値を下回るようになった時点
で不図示のポンプを稼働させ、ノズル37にパージ用の
水を供給するようにすればよい。
【0034】図3はコールドメタル検出器(CMD)1
8等とホットメタル検出器(HMD)22のトラッキン
グ精度特性を示している。ホットメタル検出器は、スト
リップ23の温度が高い状態で搬送される部位に設置さ
れることから、検出媒体に赤外線を用いている。これに
対し、コールドメタル検出器はストリップ23の温度が
低下した状態で搬送される場所に設置されるため、検出
媒体にレーザ光等の光を用いている。
8等とホットメタル検出器(HMD)22のトラッキン
グ精度特性を示している。ホットメタル検出器は、スト
リップ23の温度が高い状態で搬送される部位に設置さ
れることから、検出媒体に赤外線を用いている。これに
対し、コールドメタル検出器はストリップ23の温度が
低下した状態で搬送される場所に設置されるため、検出
媒体にレーザ光等の光を用いている。
【0035】このため、図3から明らかなように、トラ
ッキング精度は、ホットメタル検出器に比べコールドメ
タル検出器の方が良好である。したがって、ピンチロー
ル等の回転制御に用いるセンサとしては、赤外線を用い
ないコールドメタル検出器が適していることがわかる。
ッキング精度は、ホットメタル検出器に比べコールドメ
タル検出器の方が良好である。したがって、ピンチロー
ル等の回転制御に用いるセンサとしては、赤外線を用い
ないコールドメタル検出器が適していることがわかる。
【0036】なお、上記の説明においては、センサを動
作させる媒体にレーザ光を用いたが、これに限定される
ものではなく、ランプによる通常の可視光を用いてもよ
い。また、光以外の媒体、例えば超音波、マイクロ波等
を用いることもできる。
作させる媒体にレーザ光を用いたが、これに限定される
ものではなく、ランプによる通常の可視光を用いてもよ
い。また、光以外の媒体、例えば超音波、マイクロ波等
を用いることもできる。
【0037】また、前記実施例においては、センサ部3
1で光のまま外部に取り出すものとしたが、ノイズ対策
が図られるならば、センサ部31で光−電変換を行って
電気信号の形で外部に出力するようにしてもよい。
1で光のまま外部に取り出すものとしたが、ノイズ対策
が図られるならば、センサ部31で光−電変換を行って
電気信号の形で外部に出力するようにしてもよい。
【0038】更には、前記実施例においては、投光部2
4を上部に設置し、受光部25をホットランテーブルの
下部に設けるものとしたが、逆に、投光部24を下部に
設け、受光部25を上部に設けるようにしてもよい。こ
の場合、受光部25にフードを設け、受光部24側にパ
ージ手段及び防塵ガラス板を設けることになる。
4を上部に設置し、受光部25をホットランテーブルの
下部に設けるものとしたが、逆に、投光部24を下部に
設け、受光部25を上部に設けるようにしてもよい。こ
の場合、受光部25にフードを設け、受光部24側にパ
ージ手段及び防塵ガラス板を設けることになる。
【0039】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
で、次に記載する効果を奏する。
【0040】請求項1のストリップの先端・尾端の検出
装置においては、熱間圧延設備内を搬送されているスト
リップの先端が設定した検出位置に到達したか否か、或
いは前記検出位置を前記ストリップの尾端が通過したか
否かを検出するためのストリップの先端・尾端の検出装
置において、該検出装置は検出用の光が前記ストリップ
を挟んで上下方向に通過するように配設された投光部と
受光部から構成されると共に、前記投光部と受光部の各
々は防塵構造及び耐振構造を備え、かつ前記受光部の検
出出力は光信号にしたので、耐環境性に優れ、検出精度
の高い先端・尾端の検出装置を得ることができる。
装置においては、熱間圧延設備内を搬送されているスト
リップの先端が設定した検出位置に到達したか否か、或
いは前記検出位置を前記ストリップの尾端が通過したか
否かを検出するためのストリップの先端・尾端の検出装
置において、該検出装置は検出用の光が前記ストリップ
を挟んで上下方向に通過するように配設された投光部と
受光部から構成されると共に、前記投光部と受光部の各
々は防塵構造及び耐振構造を備え、かつ前記受光部の検
出出力は光信号にしたので、耐環境性に優れ、検出精度
の高い先端・尾端の検出装置を得ることができる。
【0041】請求項2のストリップの先端・尾端の検出
装置においては、前記ストリップの搬送路の下側に配設
された方の前記受光部または前記投光部に対し、その受
光窓または投光窓の表面に塵埃パージ用の水を供給する
パージ手段を設けるようにしたので、スケール等の塵埃
の付着堆積が防止され、光の透過性能を低下させること
がなく、検出性能を維持することができる。
装置においては、前記ストリップの搬送路の下側に配設
された方の前記受光部または前記投光部に対し、その受
光窓または投光窓の表面に塵埃パージ用の水を供給する
パージ手段を設けるようにしたので、スケール等の塵埃
の付着堆積が防止され、光の透過性能を低下させること
がなく、検出性能を維持することができる。
【図1】本発明によるストリップの先端・尾端の検出装
置を示す断面図及びその周辺設備を示す構成図である。
置を示す断面図及びその周辺設備を示す構成図である。
【図2】本発明による先端・尾端の検出装置の設置対象
となる熱間圧延設備を示す概略構成図である。
となる熱間圧延設備を示す概略構成図である。
【図3】コールドメタル検出器とホットメタル検出器の
トラッキング精度を示す特性図である。
トラッキング精度を示す特性図である。
1 仕上圧延機 2 Hテ−ブル 2a 開口部 3 捲取ガイド 4 ピンチロ−ル 5 捲取ガイド 6,7,8 ピンチロ−ル 9,10 捲取ガイド 11,12,13 マンドレル 14,15,16 ラッパ−ロ−ル 17 制御装置 18,19,20,21 メタル検出器 22 ホットメタル検出器 23 ストリップ 24 投光部 25 受光部 26 ポール 27 防塵ケース 28 投光ユニット 28a 防塵フード 28b レーザ光 29 検出ユニット 30 光ファイバ 31 センサ部 32 ケース 33 耐熱ゴム 34 固定治具 35 ガラス板 36 ホルダー 37 ノズル 38 配水管 39 光ファイバ 40 保護パイプ
フロントページの続き (72)発明者 樋口 利幸 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭52−156654(JP,A) 特開 平5−46592(JP,A) 実開 昭61−119747(JP,U) 実開 昭61−65375(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 39/00 G01D 5/26
Claims (2)
- 【請求項1】 熱間圧延設備内を搬送されているストリ
ッップの先端が設定した検出位置に到達したか否か、或
いは前記検出位置を前記ストリップの尾端が通過したか
否かを検出するためのストリップの先端・尾端の検出装
置において、該検出装置は検出用の光が前記ストリップ
を挟んで上下方向に通過するように配設された投光部と
受光部から構成されると共に、前記投光部と受光部の各
々は防塵構造及び耐振構造を備え、かつ前記受光部の検
出出力は光信号であることを特徴とするストリップの先
端・尾端の検出装置。 - 【請求項2】 前記ストリップの搬送路の下側に配設さ
れた方の前記受光部または前記投光部に対し、その受光
窓または投光窓の表面に塵埃パージ用の水を供給するパ
ージ手段を設けることを特徴とする請求項1記載のスト
リップの先端・尾端の検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5267743A JP2996845B2 (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | ストリップの先端・尾端の検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5267743A JP2996845B2 (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | ストリップの先端・尾端の検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07100521A JPH07100521A (ja) | 1995-04-18 |
JP2996845B2 true JP2996845B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=17448960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5267743A Expired - Lifetime JP2996845B2 (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | ストリップの先端・尾端の検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2996845B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-01 JP JP5267743A patent/JP2996845B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07100521A (ja) | 1995-04-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991019 |