JP2996661B1 - 除塵装置のフィルタブロック構造とその着脱装置 - Google Patents

除塵装置のフィルタブロック構造とその着脱装置

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JP2996661B1
JP2996661B1 JP11041090A JP4109099A JP2996661B1 JP 2996661 B1 JP2996661 B1 JP 2996661B1 JP 11041090 A JP11041090 A JP 11041090A JP 4109099 A JP4109099 A JP 4109099A JP 2996661 B1 JP2996661 B1 JP 2996661B1
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 フィルタブロックと搬送装置との間の相対位
置を正確に保ちながら着脱する作業は困難であるととも
に、フィルタブロックが気体流の風圧によってフォーク
からずれてしまう場合がある。 【解決手段】 フィルタブロックfの保持ピン9aを保
持してこのフィルタブロックfを持ち上げる保持アーム
21と、この保持アーム21で持ち上げたフィルタブロ
ックfの下方への回転モーメントを支持する支持アーム
22とを設け、前記保持アーム21の先端部に、フィル
タブロックfの保持ピン9aを常にほぼ同一位置に保持
する案内部材23を設けることにより、フィルタブロッ
クfを常に同位置で保持するとともに、フィルタブロッ
クfが搬送中に揺動しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、発電所設備や道
路トンネルの換気装置等に装備される除塵装置等のフィ
ルタメディアを有するフィルタブロック構造とその着脱
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、発電所設備におけるガスター
ビン吸気用やトンネル換気装置用に除塵装置が設けられ
ている。このような除塵装置は、内部に設けられたフィ
ルタメディアによって気体流中の粉塵等を捕捉して気体
を浄化しているため、フィルタメディアが粉塵等によっ
て目詰まりしないように、フィルタメディア、あるいは
このフィルタメディアを具備したフィルタブロックは定
期的に洗浄されている。
【0003】ところで、このような除塵装置には、例え
ば、トンネル換気装置用として気体流路内に設置された
除塵装置のように、常に換気装置を連続運転しなければ
ならない場合がある。そのため、このような除塵装置の
フィルタメディアは、洗浄のために換気装置を停止させ
ることなく、換気装置の運転状態でフィルタメディアを
洗浄して再生しなければならない。
【0004】この種のフィルタメディア洗浄に関する従
来技術として、例えば、特許第2672549号公報記
載の発明がある。この発明は、集塵装置に組込んだ格子
状のフィルタユニットを、再生装置部に移動させて洗浄
手段と吸引手段と貯蔵手段とによって洗浄再生後、再び
空気中の粉塵の浄化をするものである。しかし、この発
明では、油分を有するような粉塵を洗浄することは困難
であり、また、本願発明のように湿式の洗浄を可能とす
るものではない。
【0005】一方、湿式の洗浄を行う従来技術として、
特開平9−136013号公報記載の発明がある。この
発明では、気体流路を横断するように支持枠に配列され
た複数のフィルタブロックを、その支持枠の気体流方向
に直交する方向に沿って走行して個別に着脱するととも
に、側部に設けられた洗浄機で洗浄する搬送装置を具備
させており、除塵装置の運転状態でフィルタメディアを
順番に洗浄して再生することができるようにしている。
図8は、このフィルタブロック51を示す斜視図であ
り、箱状のケーシング52内にフィルタメディア53を
設け、ケーシング52の上部に、図示しない支持枠へ係
止するための係止ピン54と、フィルタブロック51を
着脱して搬送する時にフォーク(図示略)を挿入する左
右一対のフォーク挿入体55が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このフ
ィルタブロック51は、フィルタブロック取付けの係止
ピン54が、フィルタブロック51のケーシング52上
部に取付けられているため、気体流の風圧によっては、
フィルタブロック51が係止ピン54を支点として、こ
の係止ピン54の廻りで揺動し、ケーシング52の下方
が支持枠から離れてしまう場合がある。この場合、支持
枠とフィルタブロック51との密閉状態が損なわれて隙
間から未浄化気体が下流側へ流出してしまう。この揺動
を防止するためには、フィルタブロック51の重量を増
せばよいが、その場合にはフィルタブロック51の搬送
が困難になる等の新たな課題を生じてしまう。
【0007】また、フィルタブロック51を支持枠から
取外す場合、フィルタブロック中を気体流が通過してい
る状態で、上部のフォーク挿入体55に下流側からフォ
ークを挿入し、上方へ持ち上げることによって前部の係
止ピン54を支持枠から外し、その姿勢で後退させて取
外すこととなるが、気体流中でフォークとフォーク挿入
体55との間の相対位置を正確に保ちながら行う作業は
困難であるとともに、取外し時等に気体流の風圧によっ
てフィルタブロック51がフォークからずれて相対位置
が崩れてしまう場合がある。
【0008】このようにフォークとフィルタブロック5
1との相対位置が崩れてしまった場合、取外したフィル
タブロック51を装着する時に、支持枠の取付位置へ係
止ピン54を正確に位置させることが困難となり(例え
ば「±1mm」程度)、自動的にフィルタブロック51を
装着することができなくなるおそれがある。特に気体流
方向の相対位置が崩れた場合には、着脱装置が係止ピン
54を支持枠に係止しない状態で装着完了と認識してし
まうおそれがあるため、自動化ができなくなる。この場
合、フィルタブロック51の装着に人手を要し、多くの
労力と時間が必要となる。
【0009】さらに、フィルタブロック51の上面に係
止ピン54と筒状のフォーク挿入部55を設けているた
め、これらによってフィルタブロック51の気体流通路
面積を減少させている。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、本願発明は、フィルタブロックの前部に支
持枠へ係止する係止部材を設け、該フィルタブロックの
フィルタメディア後方側に、該フィルタブロック後方に
開放した開口部を形成し、該開口部のフィルタブロック
重心位置よりも後方にフィルタブロック搬送用保持部材
を設け、該保持部材の下方に搬送用支持部材を設けてい
る。このフィルタメディアの後方側に開放した開口部と
は、気体流がフィルタメディアを通過した後方において
開放している開口部であり、フィルタブロックをフィル
タメディアの後方側から着脱するための空間である。こ
のようにフィルタブロックのフィルタメディア後方に位
置する開口部に、フィルタブロック重心位置よりも後方
に位置する搬送用保持部材を設けるとともに、この保持
部材の下方に搬送用支持部材を設けることにより、着脱
装置で保持部材を持ち上げて支持部材を支持すれば、フ
ィルタブロックを気体流中で安定して保持することがで
きるので、フィルタブロックの着脱作業を安定して行え
るフィルタブロックを構成することができる。
【0011】前記搬送用保持部材と搬送用支持部材とを
上下方向に配置し、搬送用保持部材中心の垂線上に、搬
送用支持部材の後端がほぼ位置するように該支持部材を
気体流方向にずらせて配置すれば、フィルタブロックの
重心位置と搬送時の支持位置を側面視において三角形状
とすることができるので、フィルタブロック搬送時のフ
ィルタブロック姿勢を安定して保つことが容易にでき
る。
【0012】また、フィルタブロックの入口側開口面内
に、該フィルタブロックを支持枠に係止する係止部材を
設け、該係止部材をフィルタブロックの幅方向に複数個
設ければ、フィルタブロックの大きな気体流の風圧が作
用してもケーシングの上部が支持枠に当接して、フィル
タブロックの係止部材を支点とした係止部材廻りの揺動
を防止できる。この場合、フィルタブロックの係止手段
によってフィルタブロックの気体流通過面積を阻害する
ことはない。
【0013】さらに、フィルタブロックの幅方向にフィ
ルタメディアを対向して設け、該フィルタメディアを平
面視においてV字状に配設すれば、フィルタブロックの
ケーシング構造を簡素化することができ、水の滞留部を
少なくするとともに、軽量構造とすることが容易にでき
る。
【0014】一方、本願発明のフィルタブロック着脱装
置は、これらのフィルタブロックの搬送用保持部材を保
持して該フィルタブロックを持ち上げる保持アームと、
該保持アームで持ち上げたフィルタブロックの下方への
回転モーメントを支持する支持アームとを設け、前記保
持アームの先端部に、フィルタブロックの搬送用保持部
材を常にほぼ同一位置に保持する案内部材を設けてい
る。これにより、フィルタブロック搬送用の保持ピンで
フィルタブロックの保持部材を引っ掛けて持ち上げる
と、フィルタブロックの自重によって保持ピンを中心と
するモーメントが働き、このモーメントによって支持部
材にフィルタブロック下部の支持ピンを当接させた状態
で搬送することとなるので、フィルタブロックが搬送中
に揺動することがない。また、フィルタブロックの保持
ピンを保持アーム先端の案内部材によって常に同位置に
保持することができるので、着脱装置とフィルタブロッ
クとの相対位置が変化することがないので、フィルタブ
ロックの着脱時に精度良くフィルタブロックを所定位置
へ搬送することができる。
【0015】さらに、案内部材に、搬送用保持部材を引
っ掛けて保持する保持溝を設け、該保持溝を、搬送用保
持部材よりもわずかに大きな半径、又は隙間を有するよ
うに形成し、該保持溝の上部に、搬送用保持部材を該保
持溝に案内するように広がる案内部を形成すれば、フィ
ルタブロック搬送時にフィルタブロックの相対位置が崩
れるのを防止するための案内手段を容易に構成すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本願発明におけるフィル
タブロック構造の一実施形態を示す斜視図である。
【0017】図示するように、フィルタブロックfは、
前端に方形の入口側開口1が形成され、この入口側開口
1から後方に、平面視V字状のフィルタメディア取付材
2が上下に形成され、これらが横方向に2個並設されて
一体化したケーシング3が形成されている。このV字状
に形成されたフィルタメディア取付材2の間の気体流後
方側に開口部4が形成されている。
【0018】このフィルタメディア取付材2は、フィル
タブロックfの中心から左右対称形に形成されており、
両側部にフィルタメディア5を取付けるための取付部2
aが形成されている。この取付部2aには、フィルタメ
ディア5がそれぞれ取付けられており、この実施形態で
は合計4枚のフィルタメディア5が取付けられている。
このようにフィルタメディア5同志をV字状の配置とし
てケーシング3を形成することにより、フィルタブロッ
クfの構造を簡単にして重量低減を図ることができる。
【0019】また、フィルタブロックfの入口側開口1
内には、支持枠6に係止するための係止部材7が設けら
れている。この係止部材7は、入口側開口1の上端に設
けられており、方形のケーシング入口側開口1の面内に
位置するように左右2箇所の対称位置に設けられた係止
ピン7aで構成されている。
【0020】さらに、左右に設けられたフィルタメディ
ア取付材2の間の気体流S後方側に開放した開口部4に
は、上下に両取付材2の間を連結する連結部材8が設け
られている。そして、この連結部材8の上下方向内側に
は、フィルタブロックfを搬送する時に保持するための
保持部材9と支持部材10が設けられている。この保持
部材9は、上部の連結部材8から下方に向けて設けられ
たブラケット8aに取付けられており、円柱状の保持ピ
ン9aで構成されている。この保持ピン9aは、フィル
タブロックfの重心位置よりも後方側、つまり反係止部
材7側に設けられている。また、支持部材10は、下部
の連結部材8から上方に向けて設けられたブラケット8
bに取付られており、円柱状の支持ピン10aで構成さ
れている。この実施形態では、前記保持ピン9aの中心
の垂線上に支持ピン10aの後端が位置するように(後
述する図4参照)、支持ピン10aが気体流方向にずら
して設けられている。この位置関係は一例であり、この
ような位置関係とすることにより、後述するように着脱
装置による着脱及び搬送を容易に可能としている。な
お、この位置関係は他の位置関係であってもよく、フィ
ルタブロックfを保持ピン9aで保持した時に、この保
持ピン9aを中心としてフィルタブロック重心位置から
下方へ作用する回転モーメントによる回動を、支持ピン
10aで支持できるような位置関係であればよい。
【0021】さらに、この実施形態では、フィルタブロ
ックfの上下端面から内向きに保持ピン9aと支持ピン
10aを設けるとともに係止ピン7aも入口開口内に設
けているので、ケーシング3の周囲から突出する部材が
なく、フィルタブロックfの気体流通過面積を大きくす
ることによって、除塵装置であれば下流側の圧力損失を
減少させることを可能としている。
【0022】図2は図1に示すフィルタブロックを本願
発明における着脱装置の一実施形態で、フィルタブロッ
クを取外す前の状態を示す斜視図であり、図3は図2に
示す着脱装置の保持アーム先端部を示す拡大図である。
図示するように、前記フィルタブロックfは、支持枠6
に設けられた係止フック11によって係止ピン7aが係
止された状態で気体流S中の粉塵等を捕捉するように使
用される。このフィルタメディア使用状態でフィルタブ
ロックfを着脱する着脱装置Nが、気体流後方側に設け
られている。
【0023】この着脱装置Nは、フィルタブロックfの
後方側に設けられた開口部4に挿入可能な大きさに形成
された保持アーム21と支持アーム22とを有し、上部
に保持アーム21が設けられ、下部に支持アーム22が
設けられ、下部の支持アーム22は後部の補強材22a
によって保持アーム21と連結されている。なお、この
図では、着脱装置Nの先端部分のみを示しており、図示
しない後部には、図6に示すような作動モータ等が設け
られている。
【0024】また、この実施形態では、図3に示すよう
に、保持アームの先端部で保持ピン9aを保持する時に
常に同一位置で保持できるように、この保持ピン9aを
同一位置へ案内する案内部材23が設けられている。こ
の案内部材23には、保持アーム21の先端から前方へ
突設するように左右一対のブラケット24が設けられて
いる。このブラケット24には、上方に向けて開口した
ほぼ半円形の保持溝24aが設けられ、この保持溝24
aには上方に向けてテーパ状に広がる案内部24bが形
成されている。この保持溝24aは、保持ピン9aの半
径よりもわずかに大きな半径、又は隙間を有するように
形成されており、保持ピン9aを保持した時に、常に最
深部のほぼ同一位置で保持できるように構成されてい
る。この例では、円形の保持ピン9aと相似する半円形
の保持溝24aを例示しているが、これらは他の形状で
あってもよい。
【0025】従って、この案内部材23を設けることに
より、フィルタブロックfの搬送用保持ピン9aを下方
から持ち上げると、保持ピン9aは案内部24bに沿っ
て常に保持溝24aの底に位置することとなるので、フ
ィルタブロックfを取外した後、着脱装置Nで取付位置
へ搬送した時のフィルタブロックfの位置、すなわち着
脱装置Nからの係止ピン7aまでの位置を常にほぼ同一
の位置関係とすることができるので、フィルタブロック
fの着脱作業を自動化することが容易に可能となる。
【0026】図4は図1のフィルタブロックを支持枠に
取付けた状態のモーメントを示す側面図である。図示す
るように、フィルタブロックfを支持枠6に係止した状
態では、フィルタブロックfの重心位置Gにおける自重
Wによって係止ピン7aを中心とするモーメントMが働
いてフィルタブロックfの下端を支持枠6側へ押圧して
いる。しかも、この実施形態では、フィルタブロックf
の自重によって係止フック11のテーパ面11a(例え
ば「斜度65度」)に沿って係止ピン7aが下がろうと
するので、フィルタブロックfの前面を支持枠6へ押圧
する力が常に作用しており、支持枠6とフィルタブロッ
クfとの密着状態が確実に保たれている。
【0027】この状態で、気体流Sによって係止ピン7
aを支点としてフィルタブロックfを浮き上がらせる力
が作用したとしても、フィルタブロックfを引っ掛ける
係止ピン7aの取付け位置をケーシング3内としている
ので、この係止ピン7aの上部に位置するケーシング3
の端面3aが支持枠6に当接した状態であるため、気体
流の風圧による係止ピン7aを支点とした係止ピン廻り
の揺動を、この係止ピン7aを介して係止フック11で
受けて、フィルタブロックfの浮き上がり力を減少させ
て揺動を抑止することができる。なお、このフィルタブ
ロックfが浮き上がろうとする力は、係止ピン7aの位
置とフィルタブロックfの自重Wと、その重心位置Gの
関係によって適宜設定できる。これにより、気体流Sの
風圧によってフィルタブロックfが浮き上がって、気体
上流側と下流側の密閉状態が損なわれることによる下流
側への煤塵の進入を防止することができる。
【0028】図5は図1のフィルタブロックを搬送する
状態のモーメントを示す側面図である。図示するよう
に、フィルタブロックfを着脱装置Nによって取外した
状態では、フィルタブロックfの自重Wによる重心位置
Gよりも後方(反係止ピン側)に設けられた保持ピン9
aを保持することによってフィルタブロックfを保持す
ることとなるため、この保持ピン9aを中心にフィルタ
ブロックfの重心位置GからのモーメントMが作用し
て、支持アーム22の前端面に支持ピン10aを当接
(接触)させた状態でフィルタブロックfを安定して保
持することができる。
【0029】しかも、気体流Sがフィルタメディア5を
通過している状態でフィルタブロックfを着脱しても、
フィルタブロックfの自重によるモーメントMと同一方
向に力が作用しているので、より大きな力で支持ピン1
0aを支持アーム22に押圧した状態を保ってフィルタ
ブロックfを確実に保持した状態を保つことができる。
その上、この状態では、フィルタブロックfの保持ピン
9aを保持アーム21の先端に設けた案内部材23の保
持溝24a(図3)によって確実に保持しているため、
フィルタブロック搬送中にこのフィルタブロックfが揺
動することはない。
【0030】図6は上述したフィルタブロックと着脱装
置を備えた除塵装置の一例を示す斜視図であり、図7は
同除塵装置によってフィルタブロックを搬送した状態を
示す斜視図である。この実施形態では、道路トンネル換
気装置用の除塵装置に本願発明を適用した場合を例に説
明する。
【0031】図6に示すように、この実施形態における
除塵装置Pは、トンネルの気体流路R内に設けられてお
り、図において左上方から右下方へ流れる気体流S中の
粉塵を捕捉して空気の清浄化を図っている。この除塵装
置Pには、気体流S方向と直交する方向に設けられた支
持枠6に、V字状にフィルタメディア5が設けられた複
数のフィルタブロックfが並設されており、このフィル
タブロックfの下流側に、支持枠6と平行に走行する主
搬送機25と、この主搬送機25の走行方向と直交する
気体流方向に走行する副搬送機26とが設けられてい
る。これら主搬送機25と副搬送機26とに、上述した
フィルタブロックfの着脱装置Nが設けられている。こ
の例では、副搬送機26を気体流Sの流れ方向に走行可
能なように構成し、気体流路R内の下流側に所定距離離
れて設置された洗浄機Vとの間でフィルタブロックfを
搬送して洗浄するように構成している。
【0032】この実施形態では、支持枠6の左上端のフ
ィルタブロックfを着脱装置Nで搬送する例を示してお
り、このフィルタブロックfを、図2に示すような着脱
装置Nの保持アーム21と支持アーム22とによって保
持して支持枠6から取外し、図7に示す、支持枠6の右
下端位置に搬送して装着している。
【0033】このようにフィルタブロックfを着脱する
場合、通常、着脱装置N側の保持アーム21と、フィル
タブロックfの保持ピン9aとの相対位置は、予め制御
装置等において設定された基準点からの位置を基準にし
て着脱装置Nが自動的に動作するように構成されている
ので、本願発明の着脱装置によれば、常に同一位置に保
持できるとともに、その位置を保った状態で搬送するこ
とができるため、気体流中で安定した自動作業を行うこ
とができる。
【0034】なお、上述した実施形態ではV字状に形成
されたフィルタメディア取付材2を横方向に2個並設し
た例を説明したが、フィルタメディア5の取付け形状や
取付け枚数はこの例に限定されるものではなく、使用箇
所や条件に応じた形態と枚数を設ければよい。
【0035】また、前記実施の形態では、保持部材9
(保持ピン9a)と支持部材10(支持ピン10a)を
フィルタブロック幅方向中央部の1箇所に設けている
が、左右2箇所に設けてもよく、上述した実施形態に限
定されるものではない。
【0036】さらに、上述した実施形態は一実施形態で
あり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更
は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。
【0037】
【発明の効果】本願発明は、以上説明したような形態で
実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0038】本願発明のフィルタブロック構造によれ
ば、フィルタブロックの構造が簡単になるとともに重量
が低減されるので、気体流中での着脱作業においてもフ
ィルタブロックを安定した状態で保持して搬送すること
が可能となる。
【0039】また、このフィルタブロックの着脱装置に
よれば、搬送中にフィルタブロックが揺動することがな
いとともに、フィルタブロックと着脱装置との相対位置
を変化させることなく搬送することができるので、フィ
ルタブロックを精度良く所定位置へ搬送することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明におけるフィルタブロック構造の一実
施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すフィルタブロックを本願発明におけ
る着脱装置の一実施形態で取外す前の状態を示す斜視図
である。
【図3】図2に示す着脱装置の保持アーム先端部を示す
拡大図である。
【図4】図1のフィルタブロックを支持枠に取付けた状
態のモーメントを示す側面図である。
【図5】図1のフィルタブロックを搬送する状態のモー
メントを示す側面図である。
【図6】本願発明におけるフィルタブロックと着脱装置
を備えた除塵装置の一例を示す斜視図である。
【図7】図6に示す除塵装置によってフィルタブロック
を搬送した状態を示す斜視図である。
【図8】従来のフィルタブロック構造を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…入口側開口 2…フィルタメディア取付材 2a…取付部 3…ケーシング 4…開口部 5…フィルタメディア 6…支持枠 7…係止部材 7a…係止ピン 8…連結部材 8a,8b…ブラケット 9…保持部材 9a…保持ピン 10…支持部材 10a…支持ピン 11…係止フック 11a…テーパ面 21…保持アーム 22…支持アーム 23…案内部材 24…ブラケット 24a…保持溝 24b…案内部 25…主搬送機 26…副搬送機 P…除塵装置 R…気体流路 V…洗浄機 S…気体流 W…自重 G…重心位置 M…モーメント f…フィルタブロック N…着脱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 達也 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 平4−35712(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 46/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタブロックの前部に支持枠へ係止
    する係止部材を設け、該フィルタブロックのフィルタメ
    ディア後方側に、該フィルタブロック後方に開放した開
    口部を形成し、該開口部のフィルタブロック重心位置よ
    りも後方にフィルタブロック搬送用保持部材を設け、該
    保持部材の下方に搬送用支持部材を設けた除塵装置のフ
    ィルタブロック構造。
  2. 【請求項2】 搬送用保持部材と搬送用支持部材とを上
    下方向に配置し、搬送用保持部材中心の垂線上に、搬送
    用支持部材の後端がほぼ位置するように該支持部材を気
    体流方向にずらせて配置したことを特徴とする請求項1
    記載の除塵装置のフィルタブロック構造。
  3. 【請求項3】 フィルタブロックの入口側開口面内に、
    該フィルタブロックを支持枠に係止する係止部材を設
    け、該係止部材をフィルタブロックの幅方向に複数個設
    けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の除塵
    装置のフィルタブロック構造。
  4. 【請求項4】 フィルタブロックの幅方向にフィルタメ
    ディアを対向して設け、該フィルタメディアを平面視に
    おいてV字状に配設したことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の除塵装置のフィルタブロック構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載のフィルタブロック
    構造を有するフィルタブロックを着脱する装置であっ
    て、 前記フィルタブロックの搬送用保持部材を保持して該フ
    ィルタブロックを持ち上げる保持アームと、該保持アー
    ムで持ち上げたフィルタブロックの下方への回転モーメ
    ントを支持する支持アームとを設け、前記保持アームの
    先端部に、フィルタブロックの搬送用保持部材を常にほ
    ぼ同一位置に保持する案内部材を設けたフィルタブロッ
    ク着脱装置
  6. 【請求項6】 案内部材に、搬送用保持部材を引っ掛け
    て保持する保持溝を設け、該保持溝を、搬送用保持部材
    よりもわずかに大きな半径、又は隙間を有するように形
    成し、該保持溝の上部に、搬送用保持部材を該保持溝に
    案内するように広がる案内部を形成したことを特徴とす
    る請求項5記載のフィルタブロック着脱装置。
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