JP2996171B2 - デジタル映像信号再生装置 - Google Patents

デジタル映像信号再生装置

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JP2996171B2 JP8072692A JP7269296A JP2996171B2 JP 2996171 B2 JP2996171 B2 JP 2996171B2 JP 8072692 A JP8072692 A JP 8072692A JP 7269296 A JP7269296 A JP 7269296A JP 2996171 B2 JP2996171 B2 JP 2996171B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル化されて
VTRやディスクなどのメディアに記録された映像信号
における、スロー再生時のデジタル映像信号再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報量が多いデジタル映像信号を記録再
生するためには、データ量を圧縮する高能率符号化技術
は不可欠な技術となってきている。例えば、民生用デジ
タルVTRやデジタルビデオディスクでは、メディアの
小型化や長時間化の要望とデジタル信号処理能力の向上
とが相まって、高能率符号化の採用が一般的になってい
る。高能率符号化の代表的な規格としては、1フレーム
(2フィールド)単位で圧縮するJPEG規格やさらに
多くの複数フィールド単位で圧縮するMPEG規格など
があるが、どちらも従来機器に見られるようなフィール
ド単位で記録再生を行うVTR等の記録再生方式とは異
なるものとなる。しかしながら、そのような高能率符号
化を使用して記録されたVTRなどでも、当然スロー再
生機能が要求される。
【0003】複数フィールド単位で高能率符号化して記
録再生するVTR等におけるスロー再生方式について説
明する前に、まず、1フィールドを1処理単位として回
転ヘッドによりヘリカルスキャン方式で記録再生する一
般的な従来のVTRについてスロー再生の一例を説明す
る。回転ヘッド方式のVTRにおいて、通常再生時には
シリンダ上の再生ヘッドがすべてのトラックを順次トレ
ースするが、スロー再生時には通常再生時に比べてテー
プ走行速度が遅くなるため再生ヘッドがトラックを複数
回に渡って繰り返しトレースすることになる。しかし、
現在の多くの放送用・業務用VTRは、可動ヘッドを持
っているため、通常再生ばかりでなくスロー再生時にお
いても再生ヘッドがトラックを正しく走査できる。可動
ヘッドとは、例えばピエゾ素子を介してシリンダに取り
付けられているヘッドで、素子に駆動電圧を印加するこ
とによってトラックの幅方向にヘッドを変位させること
ができるため、スロー再生時においてもヘッドをトラッ
ク上に確実にトレースさせる事ができる。
【0004】可動ヘッドを備えたヘリカルスキャン方式
のVTRでは、テープに形成されたトラックとヘッドの
再生走査軌跡とのずれを補正して、両者を一致させた状
態で再生することができるため、スローをはじめとし
て、スチルや逆転再生等の可変変速再生時でもノイズの
ない再生画像を得ることができる。上記のような構成の
1フィールド単位で処理を行っている従来のVTRにお
けるスロー再生時の出力について以下に詳しく述べる。
ただし、以下に示すVTRは、可動ヘッドを持ち、ま
た、1フィールド分の映像信号を1トラックに記録して
いる従来のVTRとする。まず、通常再生時での映像出
力の様子を示した模式図を図7に示す。映像出力は時間
経過と共に図の左から右方向へ出力が行われていくとす
る。図7において、フィールド1、2とは通常再生時に
1フレームを形成する2つのフィールドのそれぞれの名
称であり、フレームA、B、C、Dは各フレームを区別
するために便宜上付加した名称である。前記フィールド
1、2やフレームA、B、C、Dはテープ上に記録され
た情報である。それらの情報にシンク信号を付加して出
力した映像信号上のフレームをフレーム区間ということ
にする。フレーム区間とは映像出力において1つのフレ
ームとして扱われる単位を表し、放送用・業務用VTR
では通常再生時やスロー再生時はもちろんすべての動作
モードで連続していることが必要である。通常再生時は
フレームA、B、C、Dとフレーム区間は一致すること
になり、フレーム区間の前半部分はフィールド1で後半
部分はフィールド2ということになる。
【0005】通常速度での再生時は、図7に示すように
各フレーム(各フィールド)が順次1度づつ出力され、
すなわちフレームAのフィールド1、フレームAのフィ
ールド2、フレームBのフィールド1、フレームBのフ
ィールド2・・というように出力される。次にスロー再
生時の映像出力の様子を示す模式図を図8と図9に示
す。図8に正方向1/4倍速再生時を図9に正方向1/
2倍速再生時の様子を示す。VTRの場合1/4倍速や
1/2倍速では、テープ速度そのものが通常再生時のそ
れぞれ1/4や1/2の速度になる。しかしながらスロ
ー再生の場合でもシリンダの回転は通常再生時と同一で
あるので、再生ヘッドがトラックを複数回トレースする
事になるのであるが、各トラックは可動ヘッドにより完
全にトレースされている。図8のように1/4倍速では
再生ヘッドが同一トラックを4回づつトレースするた
め、同一フィールドが4回繰り返し出力されることにな
る。図に示すようにフレームAのフィールド1が4回出
力された後に、フレームAのフィールド2が4回と言う
ように出力されていく。すなわち、1フレーム分の映像
を4フレーム区間に渡って出力することにより、1/4
倍速を実現する。図9に示す1/2倍速でも同様で、1
フレーム分の映像を2フレーム区間に渡って出力するこ
とにより、1/2倍速を実現している。
【0006】上記のように、1/4や1/2倍速の場合
は比較的フィールドの出力方法は理解しやすいが、VT
Rではさまざまなスロー速度が存在する。VTRでは可
動ヘッドでトラックをトレースしながら、テープ速度を
設定スロー速度で走行させるという単純なしくみであら
ゆるスロー速度の実現をおこなっている。例えば、4/
5倍速(0.8倍速)での映像出力の様子を考えてみ
る。
【0007】図10に4/5倍速スロー再生時の映像出
力の様子を示す模式図を示す。1/4倍速や1/2倍速
と同様に、4/5倍速では4フレーム分の映像を5フレ
ーム区間で出力することになる。図10の例に示すよう
に、フレームA〜Dの4フレームが5フレーム区間に出
力されることになる。実際のVTRの状態としては、テ
ープ走行速度が4/5倍速に設定され可動ヘッドはトラ
ックをトレースしている。4/5倍速は、通常再生の1
倍速と速度が近いので図7のように1フレーム分のデー
タが1フレーム区間にのみしか出力されない状態も発生
する。
【0008】たとえば、図10のフレームAなどがそれ
にあたり、通常再生時と変わらない。しかし、テープ速
度が通常再生速度より少し遅いため、あるフィールドは
2回トレースされることになる。例えば、図10に示す
フレームBのフィールド2や、フレームDのフィールド
2がそれに当たる。結果的には各1フィールドを1回づ
つの計2フィールドを、5フレーム区間に挿入する(フ
ィールドが繰り返される)ことにより、4/5倍速を実
現していることになる。
【0009】上記状態の映像出力をフレーム区間として
考えてみると、例えばフレームBのフィールド2が2回
繰り返されたことにより図10の第3番目に示すフレー
ム区間の状態からもわかるように、フレームBのフィー
ルド2と続くフレームCのフィールド1で1つのフレー
ム区間が形成され出力されることになる。すなわち、通
常再生では別のフレームに属する2つのフィールドのデ
ータが、スロー再生時には1つのフレーム区間に出力さ
れることになる。このような状態は他の多くの場合のス
ロー再生速度でも発生し、あるフィールドが繰り返され
ることにより、正方向の場合では連続した異なるフレー
ムに属するフィールド2と続くフィールド1が1つのフ
レーム区間を形成する。同様に逆方向スロー再生の場合
にも同様の状態が発生する。
【0010】以上のスロー出力形態は、1フィールド分
のデータを読み出す毎に映像データを出力し結果的に外
部出力でフレーム区間を形成するVTRに共通している
出力形態であり、通常一般的なVTRに共通するスロー
出力方法である。すなわち、スロー時に1フィールド単
位で複数回出力することによりスロー再生を行ってい
る。
【0011】上記例では、可動ヘッドを持ち1フィール
ドを1トラックに記録するVTRを例に挙げたが、1フ
ィールド分のデータを1トラックないしそれ以上のトラ
ックに記録するが内部処理は1フィールド単位で行う非
圧縮デジタルVTRや、1フィールド単位で高能率符号
化して記録再生を行うデジタルVTRでも共通の事が言
える。また、デジタルVTRの場合には、メモリを用い
ることにより可動へっドを使用しないこともある。それ
らは、スロー再生時に複数回トレースされる再生データ
を逐次メモリに書き込み1フィールド分のデータがメモ
リに書き込まれた時点で出力することによりスロー再生
を実現している。
【0012】以上のような従来VTRに共通して言える
ことは、フィールドという概念でテープ上からデータを
読み出し、フィールド単位でそれを繰り返すことにより
スロー再生を実現するということである。次に、複数フ
ィールド単位で高能率符号化して記録再生するVTRや
ディスクレコーダ等におけるスロー再生方式について考
えてみる(以下、高能率符号化を行う単位である複数フ
ィールドをグループと呼ぶ)。
【0013】当初からそれらの装置ではグループ単位を
最小単位としてデータ処理するので、スロー再生時にそ
のままスロー再生速度に応じてグループ単位の再生を繰
り返し行う処理をすると、結果的に複数フィールドの繰
り返し再生となり、動きのある画面でスムーズなスロー
再生ができないという問題点が指摘されていた。すなわ
ち、スムーズなスロー再生を行うためには、従来のVT
R同様に複数フィールド単位ではなく1フィールド単位
での処理が不可欠となるのである。
【0014】そこでそれらの問題を解決するために、特
開平5−344472号公報や特開平7−46528号
公報や特開平7−203375号公報に記載されるよう
に、複数フィールド単位で高能率符号化されたデジタル
映像信号を、フィールド単位でスロー再生が行える様に
したデジタルVTRやディスクプレーヤ等が提案されて
いる。
【0015】上記の提案技術に共通する点は、グループ
(複数フィールド)単位で高能率符号化し記録されたデ
ータを、再びグループ単位でメディアから再生しそれを
高能率復号してスロー再生する際に、グループデータを
一旦メモリに取り込むことにより、スロー速度に応じて
グループ単位で繰り返し再生させずにグループをフィー
ルドに分解してフィールド単位で繰り返し再生させ、ス
ムーズなスロー再生を実現しようとするものである。
【0016】図11は従来の提案技術のスロー再生を行
う高能率符号化を使用したデジタル映像信号再生装置の
ブロック図の例を示す。図11において、90はメディ
アからの再生信号を処理する再生回路、91は再生デー
タの誤り訂正を行うエラー訂正回路、92はグループ単
位で再生信号の復号を行う高能率復号化回路、93は高
能率復号化回路92からの出力を記憶しフィールド毎に
出力を行うことができるメモリ、94はメモリ93を制
御するメモリ制御回路である。以下に説明する従来のデ
ジタル映像信号再生装置は2フィールドを1グループと
して高能率復号化を行うものとする。
【0017】再生時に再生グループデータは、再生回路
90を経てエラー訂正回路91でエラー訂正を受けた
後、高能率復号化回路92へ与えられる。高能率複合化
回路92ではグループ単位で復号化され、その出力はメ
モリ93へ書き込まれる。メモリ93へは復号データが
一度に書き込まれるが、出力はフィールド単位でメモリ
制御回路94により行われる。スロー再生時にメモリ9
3からの出力を例えば4回繰り返す(1/4倍速)際に
は、最初のフィールドを4回繰り返した後に他方のフィ
ールドを4回繰り返すようメモリは制御される(映像出
力は図8と同じ)。
【0018】図11の従来のデジタル映像信号再生装置
の通常再生およびスロー再生時の映像出力の様子を以下
に説明する。通常再生時は当然従来と同様に図7のよう
な出力を行う。次に、上記した提案技術を用いずフィー
ルド単位のスロー再生が行えない状態での1/2倍速で
のスロー再生を考えてみると、テープ上からグループ
(2フィールド)単位で読み出された映像信号を2回づ
つ繰り返すことになり、図12に示すような出力にな
る。図12からもわかるように、2フィールドを1単位
として繰り返し出力するので、出力がフレームAのよう
にフィールド1・2・1・2となり特に動きのある映像
で見苦しいものになってしまう。
【0019】そこで、従来の提案技術では高能率復号し
た結果のグループ(2フィールド)分の映像データを一
旦メモリに取り込んだ後に、グループを繰り返し出力す
る(図12)代わりに、その再生期間の前半と後半で2
つのフィールドを繰り返し再生する(図8、図9)こと
により、図8や図9に示す従来のVTRと同様に出力す
ると言うものである。
【0020】1グループであるフィールド1と2を一旦
メモリに取り込んだ後に、グループを出力する代わりに
フレーム区間にフィールド単位で読み出す方法には4通
りの読み出し方がある。1フレーム区間にフィールド1
を2回読み出す方法・1フレーム区間にフィールド1と
2を続けて読み出す方法・1フレーム区間にフィールド
2を2回読み出す方法・1フレーム区間にフィールド2
と1を続けて読み出す方法である。4番目の読み出し方
はフィールドの時間順序が逆になり逆方向再生時に使用
するので、正方向の場合は前記1から3番目の読み出し
方を使用することになる。その場合、図8や図9の出力
を容易に実現できることは理解できる。
【0021】次に4/5倍速の場合を考えてみる。1か
ら3番目の3通りを使用して、4フレームのデータを5
フレーム区間に出力すると図13のような出力がもっと
もスムーズに出力される形態として考えられる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来の構成では以下に示す課題を有している。既に述べ
たように、従来のフィールド単位での記録が行われてい
た放送用・業務用VTRではスロー再生時にはテープ再
生速度とヘッドトレース位置によりフィールド単位での
繰り返しが行われていたのに対し、複数フィールド単位
で高能率符号化を行うVTRでは、スムーズなスロー再
生を行うために、複数フィールド単位でテープから読み
出した後でメモリからフィールド単位で読み出すことに
よりスロー再生を行う技術が提案された。
【0023】上記2つの装置のスロー再生方法を比較す
ると、1/4倍速や1/2倍速等のスロー速度では差は
ないが、従来例に示したように4/5倍速など1倍速に
近い速度などフィールドを不規則に繰り返すような速度
では、出力形態に大きな違いが生じてくる。たとえば、
図10と図13を比較してみると、図10の方がスムー
ズなスロー再生画になることがわかる。図10の場合
は、フィールド単位での繰り返しが5フレーム区間で2
回行われているが、図13の場合は、同一フレーム内の
両フィールドが連続して繰り返されるため、そのフレー
ム全体で止まったように見えるからである。すなわち、
図10では繰り返し箇所が図のように分散しているのに
対し、図13では集中してしまっている。図13では、
フレームAからCは通常再生時と同様であるので、見た
目には再生とスチルが繰り返し出力されているように見
え、ギクシャクした印象になる。この違いは見た目で明
確に認識でき、スローモーション画像のスムーズな動き
を損なうものとなる。
【0024】このような両者の違いは、多くのスロー再
生速度で発生する。言い換えれば、あらゆるスロー速度
の中で1/2倍速や1/4倍速のように両者のスロー再
生方法が一致する場合の方が少ないと言うことができ
る。従来の提案技術を採用した複数フィールド単位で高
能率符号化を行うVTRのスロー再生では、複数フィー
ルド単位でメモリに書き込んだ後に複数フィールドを繰
り返し再生する代わりにフィールドに分解して繰り返し
再生する。そのため、メモリからの読み出しの切り替え
点でもある1つのグループと次に再生されるグループの
切り替え点では必ず処理が一段落しフレーム区間の区切
りとグループの区切りが一致してしまうため、上記のよ
うな現象が発生する。
【0025】本発明は上記課題を解決するもので、複数
フィールド単位で高能率符号化されメディアに記録され
たデジタル映像信号をスロー再生する際に、連続再生さ
れる2つのグループの最後と最初のフィールドを1つの
フレームにすることにより、フィールド単位で処理して
いる従来のVTRとまったく同様にスムーズで見た目に
不自然さのないスロー再生を実現することを目的とす
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、複数フィールドで構成されるグループ単位
で高能率符号化されメディアに記録されたデジタル映像
信号をスロー再生したとき、2つの連続して再生される
グループに属する2つのフィールドから1フレームを生
成するように構成したものである。
【0027】これにより、複数フィールド単位で高能率
符号化したデジタル信号再生装置におけるスロー再生
が、従来のフィールド単位で処理するVTRと全く同様
に得られる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、m個(mは2以上の整数)のフィールドを1グルー
プとしグループ単位で高能率符号化されたデータが記録
されたメディアを再生するデジタル映像信号再生装置に
おいて、メディアから再生され高能率復号化された1グ
ループ内の最後のフィールドと、続いて再生・復号され
る次のグループの最初のフィールドを1つのフレームと
して出力するとしたものであり、従来のフィールド単位
で処理しているVTRと全く同様なスムーズなスロー再
生が実現できるという作用を有する。
【0029】請求項2に記載の発明は、高能率復号した
後に、グループ単位で一旦第1のメモリに書き込み、そ
の第1のメモリからはフィールド単位で繰り返し読み出
すことによりスロー再生を実現する構成のデジタル映像
信号再生装置において、第1のメモリから読み出された
フィールドを記憶し1フィールド遅延させる第2のメモ
リを有することにより、メディアから再生され高能率復
号化された1グループ内の最後のフィールドと、続いて
再生・復号される次のグループの最初のフィールドを1
つのフレームとして出力する手段を設けるとしたもので
あり、グループ単位で高能率復号化を行いながらメモリ
でフィールド単位のスロー再生が行える従来の提案技術
の装置において第2のフィールドメモリを追加すること
により、2つのグループに属する2フィールドを1フレ
ームとして出力するという作用を有する。
【0030】請求項3に記載の発明は、高能率復号した
後に、復号されたデータを記憶するmフィールド分以上
のサイズのメモリを有することにより、2つのグループ
に属する2フィールドを1フレームとして出力する手段
を設けるとしたものであり、メモリを使用することによ
り2つのグループに属する2フィールドを1フレームと
して出力するという作用を有する。
【0031】以下、本発明の実施の形態について、図1
を用いて説明する。以下に説明する実施の形態では、2
枚のフィールドを1グループ(m=2)として高能率符
号化を行い、それがメディアに記録されているとする。 (実施の形態1)図1は本発明の請求項1および2に示
すデジタル映像信号再生装置のブロック図を示す。図1
において、90はメディアからの再生信号を処理する再
生回路、91は再生データの誤り訂正を行うエラー訂正
回路、92はグループ単位で再生信号の復号を行う高能
率復号化回路、93は高能率復号化回路92からの出力
を記憶しフィールド毎に出力を行うためのメモリ、94
はメモリ93を制御するメモリ制御回路、10はメモリ
93から出力されるフィールドを記録するためのフィー
ルドメモリ、11はフィールドメモリ10の出力を使用
するかメモリ93の出力を使用するかを切り換えるスイ
ッチ、12は出力にシンク等を付加しフレーム区間を生
成するフレーム区間生成回路である。90から94まで
は図11の従来例と同一構成であり、説明は省略する。
【0032】再生時にメモリ93から出力された再生デ
ータは、フィールドメモリ10へ供給される。メモリ9
3の出力においてグループが切り替わる前には、フィー
ルドメモリ10に記憶されたデータはメモリ93の最後
のフィールドデータである。その際に、スイッチ11を
フィールドメモリ10側に切り換え、このフィールドメ
モリ10からの出力を連続することにより、グループの
最後のフィールドと、メモリ93から出力される続くグ
ループの最初のフィールドを、フレーム区間生成回路1
2において連結することができる。
【0033】図2に例として、4/5倍速における図1
1に示した構成の従来のデジタル映像信号再生装置の出
力(A)と本発明のデジタル映像信号再生装置の出力
(B)をそれぞれ示す。図1においてメモリ93の出力
は図2の(A)と同じである。図2の(A)から図2の
(B)へ引いた矢印はスイッチ11を切り換えることに
より、フィールドメモリ10の出力を使用するか(図で
はメモリと表示)、メモリ93の出力を使用するか(図
ではパスと表示)を選択していることを示す。
【0034】フィールドメモリ10を使用することによ
り、特定のフィールドに1フィールドの遅延を与え
(A)を(B)出力のように変形することができる。図
2の(B)は、図10に示した従来の1フィールド単位
で処理を行うVTRを全く同様の出力となっている。こ
のように、第2のメモリとしてフィールドメモリ10を
追加することにより、2グループに属する2フィールド
(本実施の形態では例えばフレームBのフィールド2と
フレームCのフィールド1)を1フレーム区間に出力す
ることができ、複数フィールドで高能率復号化を行う従
来のデジタル映像信号再生装置の欠点を補うことがで
き、スムーズなスロー再生を行うことを可能とする。
【0035】(実施の形態2)図3は本発明の請求項1
および3に示すデジタル映像信号再生装置のブロック図
を示す。図3において、30はメディアからの再生信号
を処理する再生回路、31は再生データの誤り訂正を行
うエラー訂正回路、32はグループ単位で再生信号の復
号を行う高能率復号化回路、33は再生時に高能率復号
化回路32からの出力を1フィールド分記憶するための
第一のフィールドメモリ、34はフィールドメモリ33
と同様な第2のフィールドメモリ、35は高能率復号化
回路32からグループ単位で出力されるデータをフィー
ルドメモリ33、34に分配するためのメモリ入力切り
換えスイッチ、36はフィールドメモリ33、34の出
力を行うためのメモリ出力切り換えスイッチ、37はフ
ィールドメモリ33、34・の入出力とメモリ入力切り
換えスイッチ35とメモリ出力切り換えスイッチ36を
制御するメモリ制御回路、38はフィールドメモリ3
3、34の出力にシンク等を付加しフレーム区間を生成
するフレーム区間生成回路である。
【0036】まず、通常再生時の場合を用いて動作説明
する。図4は、通常速度再生時に高能率復号化回路32
へのグループデータの入力(図4の(A))および出力
(図4の(B))と、それに続いて行われるフィールドメ
モリへの入力(図4の(C))と出力(図4の(D))の関係
を示す説明図である。図4において、(A)に示すグルー
プA、B、C、D、E、Fはメディアから再生されエラ
ー訂正回路31から出力されるグループのデータであ
り、メモリ33、34は図3のフィールドメモリ33、
34にそれぞれ該当している。高能率復号化回路32へ
の入力はグループ単位で行われ、通常再生時では連続し
て入力されることになる。1グループ分のデータの入力
が終了する度に、高能率復号化回路32で復号が行わ
れ、(B)に示す様に本例では2枚のフィールドに復号さ
れる。図4ではグループAが復号後にフレームAのフィ
ールド1と2に、グループBがフレームBというように
復号されることを示している。(C)に示す様に高能率復
号化回路32の出力はメモリ制御回路37によりフィー
ルドメモリ33、34へ順次書き込まれる。
【0037】(C)に示すメモリ33と34はデータが書
き込まれるメモリを示し、フレームA、Bやフィールド
1、2という表示はそれぞれのメモリに書き込まれるデ
ータの内容を示している。メモリに書き込まれたデータ
は、(D)に示すように再びフィールドメモリ33、34
から読み出され、フレーム区間生成回路38においてシ
ンクが付加されて映像出力においてフレーム区間を構成
する。
【0038】次にスロー再生時の説明を行う。スロー再
生時も同様に再生データは、再生回路30やエラー訂正
回路31を経て、高能率復号化回路32へ供給される。
スロー再生時には通常再生時に比べて再生データは、た
とえば同一トラックを複数回トレースするために長い時
間をかけて出力されてくるが、高能率復号化回路32で
は処理単位である1グループ分のデータが揃わなければ
復号が開始できない。
【0039】複数回繰り返し入力されるデータからグル
ープデータの組立てを行う処理部は、本実施の形態では
高能率復号化回路32内にあり、グループ単位分のデー
タが入力されて揃うとそれを高能率復号し出力する構成
である。どのようなタイミングでグループデータが入力
されるかは、従来のVTRのスロー再生のフレーム読み
出しタイミングから容易に考えることができる。従来の
VTRにおける1/2倍速スロー再生時のデータの読み
とりタイミングを図9を用いて再度考える。記録内容は
異なるが、スロー再生時のテープ速度制御やヘッドのト
レース方法は従来も本実施の形態も同じである。
【0040】本実施の形態では、1フレーム(2フィー
ルド)単位で圧縮したデータを1グループとして扱って
いるため、1グループを2トラックに分割して記録した
場合を考えると、図9におけるフレームAやBというフ
レーム単位を本発明でのグループ単位と単純に置き換え
て考えることができる。通常再生では、フレーム単位と
グループ単位はデータサイズは異なってもそれが再生速
度にあわせて順次読み出される単位であることは同じで
ある。図9より、1/2倍速において各フレームが完全
にテープ上から読みとりは、通常再生速度時の2倍の時
間がかかっていることがわかる。即ち、1グループが揃
うまでに通常再生時の2倍の時間がかかると考えること
ができる。
【0041】図5は、1/2倍速再生時に高能率復号化
回路32へのグループデータの入力(図5の(A))およ
び出力(図5の(B))と、それに続いて行われるフィー
ルドメモリへの入力(図5の(C))と出力(図5の(D))
の関係を示す説明図である。図5の(A)のように、1/
2倍速再生時には通常速度の2倍の時間をかけて高能率
復号化回路32に入力される。高能率復号化回路32で
は、グループのデータが揃うと同時に復号化処理が開始
され、その出力がフィールドメモリ33および34へ書
き込まれる。書き込まれたデータを2回づつ読み出すわ
けであるが、フレームで2回読み出すと、既に述べたよ
うに図12のような不自然な動きになってしまうため、
同一のフィールドデータをフィールドメモリから2回ず
つ図5の(D)のように読み出すことによりスムーズなス
ロー出力を実現する。
【0042】次に、図6を用いて4/5倍速再生時の様
子を示す。図6は、4/5倍速再生時に高能率復号化回
路32へのグループデータの入力(図6の(A))および
出力(図6の(B))と、それに続いて行われるフィール
ドメモリへの入力(図6の(C))と出力(図6の(D))の
関係を示す説明図である。図10のフレーム再生のタイ
ミングから理解できるように、4/5倍速再生時には図
6の(A)に示すとおり高能率復号化回路32にグループ
データが入力される。高能率復号化回路32では、グル
ープのデータが揃うと同時に復号化処理が開始され、そ
の出力がフィールドメモリ33および34へ図6の(C)
のように書き込まれる。書き込まれたフィールドデータ
を複数回ずつ読み出すわけであるが、図6の(D)のよう
にメモリ33と34から読み出すことにより、1フィー
ルド単位で処理を行う従来のVTRと同様にスムーズな
スロー再生を行うことができる。
【0043】なお、本実施の形態ではフィールドメモリ
33および34の2枚のフィールドメモリを使用した
が、グループの最後のフィールドと次のグループの最初
のフィールドが連続して出力できる構成であればどのよ
うなメモリ構成でもよい。例えば、書き込みと読み出し
が同時にできるグループサイズのデュアルポートメモリ
を1つ用いてもかまわない。
【0044】本実施の形態のデジタル映像信号再生装置
では、1フレーム(2フィールド)を高能率符号化の単
位である1グループとしているが、それ以上の複数フィ
ールドを1グループとしても良い。本発明のデジタル映
像信号再生装置は、VTRだけでなくデジタルディスク
プレーヤでもよい。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数フィ
ールドを1グループとしグループ単位で高能率符号化さ
れたデータが記録されたメディアを再生するデジタル映
像信号再生装置においても、1フィールド単位で処理を
行うVTRと同様のスムーズなスロー再生をあらゆるス
ロー速度において行うことができるという有利な効果が
得られる。
【0046】また、高能率符号化を用いた従来のデジタ
ル映像信号再生装置における従来の提案技術のフィール
ドスローにおける欠点を補い、完全なスロー再生を行う
ことができるようにするという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるデジタル映像信号
再生装置の第1のブロック図
【図2】4/5倍速再生時における、図11の従来のデ
ジタル映像信号再生装置と図1の本発明のデジタル映像
信号再生装置の出力の様子を示す模式図
【図3】本発明の一実施の形態によるデジタル映像信号
再生装置の第2のブロック図
【図4】図3のデジタル映像信号再生装置において、通
常速度再生時に高能率復号化回路への入出力およびフィ
ールドメモリへの入出力の関係を示す説明図
【図5】図3のデジタル映像信号再生装置において、1
/2倍速再生時に高能率復号化回路への入出力およびフ
ィールドメモリへの入出力の関係を示す説明図
【図6】図3のデジタル映像信号再生装置において、4
/5倍速再生時に高能率復号化回路への入出力およびフ
ィールドメモリへの入出力の関係を示す説明図
【図7】1フィールド単位で記録再生する従来VTRの
通常再生時の映像出力の様子を示す模式図
【図8】1フィールド単位で記録再生する従来VTRの
1/4倍速再生時の映像出力の様子を示す模式図
【図9】1フィールド単位で記録再生する従来VTRの
1/2倍速再生時の映像出力の様子を示す模式図
【図10】1フィールド単位で記録再生する従来VTR
の4/5倍速再生時の映像出力の様子を示す模式図
【図11】2フィールド単位で高能率符号化し記録され
た信号を再生する従来デジタル映像信号再生装置のブロ
ック図
【図12】2フィールド単位で高能率符号化し記録され
た信号を再生する従来デジタル映像信号再生装置の1/
2倍速再生時の映像出力の様子を示す模式図
【図13】2フィールド単位で高能率符号化し記録され
た信号を再生する従来デジタル映像信号再生装置の4/
5倍速再生時の映像出力の様子を示す模式図
【符号の説明】
10 フィールドメモリ 11 スイッチ 12 フレーム区間生成回路 30 再生回路 31 エラー訂正回路 32 高能率復号化回路 33 第1のフィールドメモリ 34 第2のフィールドメモリ 35 メモリ入力切り換えスイッチ 36 メモリ出力切り換えスイッチ 37 メモリ制御回路 38 フレーム区間生成回路 90 再生回路 91 エラー訂正回路 92 高能率復号化回路 93 メモリ 94 メモリ制御回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 m個(mは2以上の整数)のフィールド
    を1グループとしグループ単位で高能率符号化されたデ
    ータが記録されたメディアを再生するデジタル映像信号
    再生装置において、メディアから再生され高能率復号化
    された1グループ内の最後のフィールドと、続いて再生
    ・復号される次のグループの最初のフィールドを1つの
    フレームとして出力するように構成したデジタル映像信
    号再生装置。
  2. 【請求項2】 高能率復号した後に、グループ単位で一
    旦第1のメモリに書き込み、その第1のメモリからはフ
    ィールド単位で繰り返し読み出すことによりスロー再生
    を実現する構成のデジタル映像信号再生装置において、
    第1のメモリから読み出されたフィールドを記憶し1フ
    ィールド遅延させる第2のメモリを有することにより、
    メディアから再生され高能率復号化された1グループ内
    の最後のフィールドと、続いて再生・復号される次のグ
    ループの最初のフィールドを1つのフレームとして出力
    する手段を設けた請求項1に記載のデジタル映像信号再
    生装置。
  3. 【請求項3】 高能率復号した後に、復号されたデータ
    を記憶するmフィールド分以上のサイズのメモリを有す
    ることにより、2つのグループに属する2フィールドを
    1フレームとして出力する手段を設けた請求項1に記載
    のデジタル映像信号再生装置。
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