JP2995914B2 - ジョセフソンカウンター - Google Patents

ジョセフソンカウンター

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JP2995914B2
JP2995914B2 JP3149125A JP14912591A JP2995914B2 JP 2995914 B2 JP2995914 B2 JP 2995914B2 JP 3149125 A JP3149125 A JP 3149125A JP 14912591 A JP14912591 A JP 14912591A JP 2995914 B2 JP2995914 B2 JP 2995914B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超伝導デジタル回路、
より詳しくは超伝導ニューロン素子等に用いられるジョ
セフソンカウンター回路に関する。
【0002】
【従来の技術】特願平3−24225号にある超伝導シ
ナプス回路は、超伝導アーティフィシャルニューラルネ
ットワークの基本構成要素となる超伝導ニューロン素子
間の結合の重み付けを行う回路である。4ビットの可変
重みを有する超伝導シナプス回路を図6に示す。この超
伝導シナプス回路は、重み付けされた入力の加算を行う
ニューロンループ81と4個の結合インダクタンス82
で磁気的に結合している。それぞれの結合インダクタン
ス82の値は1:2:4:8の比を有しており、結合イ
ンダクタンス82と並列に配置されたシナプスゲート8
3のスイッチングの組合せに応じて、ゲート電流Ig
4ビットの可変重み付けを行いニューロンループ81に
伝えることができる。シナプスゲート83はANDゲー
トであり、他ニューロン素子からの入力電流Ii n と超
伝導メモリループ13に蓄えられたメモリ電流Im によ
って電圧状態にスイッチする。入力電流Ii n は全ての
ニューロンゲート83に共通であるため、個々のニュー
ロンゲート83のスイッチ、すなわち重み付けは、メモ
リ電流Im の有無によって決定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】超伝導シナプス回路の
重みは学習によって書き変えられる。この学習は外部の
コンピュータもしくは自己学習によって行われる。外部
のコンピュータによる学習の場合、前記超伝導メモリル
ープ13の情報は一個づつ独立に書き変えねばならず、
多くの外部との接続ピンが必要となるかまたは周辺回路
が非常に複雑になるという欠点を有していた。また個々
の超伝導メモリループ13が独立しているため自己学習
には適していなかった。
【0004】この問題を解決するには、プロシーディン
グ オブ ニューラル インフォメーション プロッセ
シング システムズ、第9ページ、1987年 (Pro-
ceeding of Neural Information Processing Systems、
9 (1987)にある半導体ニューロン素子で用いられている
ディジタルカウンターによって重みの値を変更する方法
が有効である。ジョセフソン接合を用いたディジタルカ
ウンターとしては、電子技術総合研究所彙報、第53
巻、第7、8号、第100ページにある直結結合型ラッ
チを用いたカウンター回路が知られていた。しかしこの
カウンター回路は、4ビットの規模で103個のゲート
を有しており回路の占有面積が非常に大きく、前記超伝
導シナプス回路の重み制御に用いるには適していなかっ
た。
【0005】本発明は、回路の占領面積が大きく、前記
超伝導シナプス回路の重み制御に適したジョセフソン接
合を用いたディジタルカウンター回路を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明を用
いれば、ジョセフソン接合を用いた磁界結合型ゲートで
ある第一のゲートおよび第二のゲートと超伝導メモリル
ープと負荷抵抗を少なくとも含み、前記第一および第二
のゲートが直列に結合され一端からバイアス電流を提供
され他端は接地され、前記超伝導メモリループと前記第
二のゲートが並列に結合され、前記負荷抵抗の一端が前
記第一および第二のゲートと前記バイアス電流に対して
並列に結合され、前記第一のゲートは前記超伝導メモリ
ループの一部からなるメモリ電流路とトリガ電流路とア
ップ電流路の三本の制御電流路を有し前記トリガ電流は
前記メモリ電流および前記アップ電流と逆向きに供給さ
れ前記第一のゲートは前記トリガ電流のない状態で前記
メモリ電流および前記アップ電流が供給されることによ
り電圧状態にスイッチし、前記第二のゲートはトリガ電
流路とアップ電流路の二本の制御電流路を有し前記トリ
ガ電流と前記アップ電流の両者が供給されることにより
電圧状態にスイッチする回路をユニットとし、各ユニッ
トは前記負荷抵抗の他端と前記アップ電流路で接続さ
れ、かつ前記トリガ電流はすべてのユニットの前記第一
のゲートの状態が確定した後に外部より供給されること
を特徴とするジョセフソンアップカウンターが得られ
る。
【0007】本発明の第2の発明を用いれば、ジョセフ
ソン接合を用いた磁界結合型ゲートである第一のゲート
および第二のゲートと超伝導メモリループと負荷抵抗を
少なくとも含み、前記第二のゲートと前記負荷抵抗が直
列に結合され、この直列結合の一端と前記第一ゲートの
一端とがバイアス電流に対して並列に結合され、前記第
一のゲートは一端から前記バイアス電流を供給されかつ
他端は接地され、前記超伝導メモリループと前記第二の
ゲートが並列に結合され、前記第一のゲートは前記超伝
導メモリループの一部からなるメモリ電流路とトリガ電
流路とダウン電流路の三本の制御電流路を有し前記ダウ
ン電流は前記メモリ電流および前記トリガ電流と逆向き
に供給され前記第一のゲートは制御電流に対して非対称
なしきい値特性を有し前記トリガ電流と前記メモリ電流
のない状態で前記ダウン電流が供給されることにより電
圧状態にスイッチし、前記第二のゲートはトリガ電流路
とダウン電流路の二本の制御電流路を有し前記トリガ電
流と前記ダウン電流の両者が供給されることにより電圧
状態にスイッチする回路をユニットとし、各ユニットは
前記直列結合の他端と前記ダウン電流路で接続され、か
つ前記トリガ電流はすべてのユニットの前記第一のゲー
トの状態が確定した後に外部から供給されることを特徴
とするジョセフソンダウンカウンターが得られる。
【0008】本発明の第3の発明を用いれば、ジョセフ
ソン接合を用いた磁界結合型ゲートである第一、第二、
第三、第四および第五のゲートと超伝導メモリループと
第一、第二、第三および第四の負荷抵抗を少なくとも含
み、前記第一および第二のゲートが直列に結合され一端
からバイアス電流を供給され他端は接地され、前記超伝
導メモリループと前記第二のゲートが並列に結合され、
前記第一の負荷抵抗が前記第一および第二のゲートと前
記バイアス電流に対して並列に結合され、前記第一のゲ
ートは前記超伝導メモリループの一部からなるメモリ電
流路とトリガ電流路とアップ電流路とダウン電流路の四
本の制御電流路を有し前記トリガ電流は前記メモリ電
流、前記アップ電流および前記ダウン電流と逆向きに供
給され前記第一のゲートは前記トリガ電流のない状態で
前記メモリ電流と前記アップ電流もしくは前記メモリ電
流と前記ダウン電流が供給されることにより電圧状態に
スイッチし、前記第二のゲートはトリガ電流路とアップ
電流路とダウン電流路の三本の制御電流路を有し前記ト
リガ電流と前記アップ電流もしくは前記トリガ電流と前
記ダウン電流が供給されることにより電圧状態にスイッ
チし、前記第三、第四、第五のゲートはそれぞれ独立に
バイアス電流を供給され、前記第三のゲートは前記アッ
プ電流路と前記第一の負荷抵抗の他端を制御電流路とし
両者に電流が流れることにより電圧状態にスイッチし前
記第二の負荷抵抗の一端に電流を流し、前記第四のゲー
トは前記ダウン電流路を制御電流路とし前記ダウン電流
により電圧状態にスイッチし前記第三の負荷抵抗の一端
に電流を流し、前記第五のゲートは前記第一および前記
第二のゲートの他端と前記第三の負荷抵抗の他端を制御
電流路とし両者に電流が流れることにより電圧状態にス
イッチし前記第四の負荷抵抗の一端に電流を流す回路を
ユニットとし、各ユニットは前記第二の負荷抵抗の他端
と前記アップ電流路および前記第四の負荷抵抗の他端と
前記ダウン電流路で接続され、かつ前記トリガ電流はす
べてのユニットの前記第一のゲートの状態が確定した後
に外部から供給されることを特徴とするジョセフソンア
ップダウンカウンターが得られる。
【0009】本発明の第4の発明を用いれば、ジョセフ
ソン接合を用いた磁界結合型ゲートである第一、第二、
第三、第四および第五のゲートと超伝導メモリループと
第一、第二、第三、および第四の負荷抵抗を少なくとも
含み、前記第二のゲートと前記第一の負荷抵抗が直列に
結合され一端からバイアス電流を供給され、前記超伝導
メモリループと前記第二のゲートが並列に結合され、前
記第一のゲートの一端が前記第二のゲートおよび第一の
負荷抵抗と前記バイアス電流に対して並列に結合され、
前記第一のゲートは前記超伝導メモリループの一部から
なるメモリ電流路とトリガ電流路とアップ電流路とダウ
ン電流路の四本の制御電流路を有し前記アップ電流と前
記ダウン電流は前記メモリ電流および前記トリガ電流と
逆向きに供給され前記第一のゲートは制御電流に対して
非対称なしきい値特性を有し前記トリガ電流と前記メモ
リ電流のない状態で前記アップ電流もしくは前記ダウン
電流が供給されることにより電圧状態にスイッチし、前
記第二のゲートはトリガ電流路とアップ電流路とダウン
電流路の三本の制御電流路を有し前記トリガ電流と前記
アップ電流もしくは前記トリガ電流と前記ダウン電流が
供給されることにより電圧状態にスイッチし、前記第
三、第四、第五のゲートはそれぞれ独立にバイアス電流
を供給され、前記第三のゲートは前記ダウン電流路と前
記第一の負荷抵抗と前記第二のゲートの他端を制御電流
路とし両者に電流が流れることにより電圧状態にスイッ
チし前記第二の負荷抵抗の一端に電流を流し、前記第四
のゲートはアップ電流路を制御電流路とし前記アップ電
流により電圧状態にスイッチし前記第三の負荷抵抗の一
端に電流を流し、前記第五のゲートは前記第一ゲートの
他端と前記第三の負荷抵抗の他端を制御電流路とし両者
に電流が流れることにより電圧状態にスイッチし前記第
四の負荷抵抗の一端に電流を流す回路をユニットとし、
各ユニツトは前記第二の負荷抵抗の他端と前記ダウン電
流路および前記第四の負荷抵抗の他端と前記アップ電流
路で接続され、かつ前記トリガ電流はすべてのユニット
の前記第一のゲートの状態が確定した後に外部から供給
されることを特徴とするジョセフソンアップダウンカウ
ンターが得られる。
【0010】
【作用】2進数で表されたデータに1づつ加算していく
機能を持つアップカウンターの動作は、最下位ビットか
ら見て最初に現れるデータ”0”のビットのデータを”
1”にし、それ以下のビットのデータを”1”から”
0”にすることである。一方2進法で表されたデータか
ら1づつ減算していくダウンカウンターの動作は、最下
位ビットから見て最初に現れるデータ”1”のビットの
データを”0”にし、それ以下のビットのデータを”
0”から”1”にすることである。
【0011】本発明では、第一のゲートでそのビットに
蓄えられているデータを読み取り、第2のゲートでメモ
リループに蓄えられているデータの書き変えを行う。超
伝導ループに流れる循環電流の有無は、その中に含まれ
るジョセフソンゲートのスイッチによって制御すること
ができる。すなわち、バイアス電流が流れている状態で
ゲートがスイッチすれば超伝導ループ内に循環電流が流
れ、バイアス電流が流れていない状態でゲートがスイッ
チすれば、超伝導ループ内の循環電流は消える。本発明
においては、この循環電流をメモリ電流に、超伝導メモ
リループ内に循環電流が流れている状態をデータ”1”
に、循環電流が流れていない状態をデータ”0”にそれ
ぞれ対応させている。
【0012】第一の発明の回路では、アップ電流が前段
のビットから伝えられておりかつ蓄えられているデータ
が”1”ならば、第一のゲートは電圧状態にスイッチ
し、バイアス電流は第一の負荷抵抗を含むブランチの方
に流れ次段のビットにアップ電流を伝える。それ以外の
場合は第一のゲートはスイッチせず、次段のビットにア
ップ電流を伝わらない。このアップ電流の伝達は連鎖反
応であり、最下位ビットから最初に現れるデータ”0”
のビットまで続く。アップ電流が流れているビットの第
二のゲートは外部からのトリガ電流の入力により電圧状
態にスイッチする。このときデータ”0”のビットでは
第一のゲートがスイッチしておらずバイアス電流が第二
のゲートに流れているため、データ”1”が超伝導メモ
リループに書き込まれる。一方、データ”1”のビット
では第一のゲートのスイッチによりバイアス電流が第二
のゲートに供給されていないため、データは”0”とな
る。前記最初に現れるデータ”0”のビットより上位の
ビットでは、アップ電流が伝わってこないため、第二の
ゲートはスイッチせずデータの書き変えは行われない。
従って、本発明の回路は前記アップカウンターの動作を
行うアップカウンター回路である。データ”0”のビッ
トのデータが”1”に書き変えられると、このビットの
第一のゲートがスイッチしアップ信号を次段のビットに
伝え次段のビットのデータが変更されるという誤動作が
引き起こされる。この誤動作を防止するために、トリガ
電流はアップ電流、メモリ電流と逆向きに第一のゲート
に供給され、メモリ電流の立ち上がりによる第一のゲー
トのスイッチを阻止する。
【0013】第二の発明の回路では、第1の発明の回路
と比べて第一のゲートと第一の負荷抵抗の位置が入れ替
わっており、また第一のゲートにはダウン電流とメモリ
電流、トリガ電流が逆向きに供給されている。第一のゲ
ートは制御電流に対して非対称なしきい値特性を有する
ゲートであり、ダウン電流だけが供給される場合はスイ
ッチするがメモリ電流、トリガ電流が流れている場合
は、ダウン電流の有無にかかわらずスイッチしない。こ
のため第一のゲートは、ダウン電流が前段のビットから
伝えられておりかつデータが”0”の場合だけスイッチ
し、バイアス電流は第一の負荷抵抗、第二のゲートを通
って次段のビットにダウン電流として伝えられる。この
ダウン電流の伝達も最下位ビットからの連鎖反応であ
り、最下位ビットから最初にデータ”1”が現れるビッ
トまで続く。ダウン電流が流れているビットの第二のゲ
ートは外部からのトリガ信号によってスイッチし、前期
最初にデータ”1”が現れるビットはバイアス電流が第
二のゲートに流されていないためデータ”0”になる。
一方、それ以下のビットでは第一のゲートのスイッチに
よりバイアス電流が第二のゲートに流れているため、デ
ータは”0”から”1”になる。以上のことから本発明
の回路が前記ダウンカウンター回路の動作を行うことが
分かる。
【0014】第3の発明の回路においては、第1の発明
の回路に対して第三、第四、第五のゲートおよび第二、
第三、第四、の負荷抵抗が付加してある。また、第一、
第二のゲートにはダウン電流路がアップ電流路と同じ向
きに付加されている。データ”1”のビットにアップ電
流またはダウン電流が前段のビットから伝わって来る
と、第一のゲートはスイッチしバイアス電流は第一の負
荷抵抗を含むブランチに流れる。伝わってきた電流がア
ップ電流の場合は、第三のゲートはスイッチし、第三の
ゲートに流れていたバイアス電流はアップ電流として次
段のビットに伝えられる。一方、伝わってきた電流がダ
ウン電流の場合は、第三、第五のゲートともスイッチし
ないため次段にはアップ電流、ダウン電流とも伝わらな
い。データ”0”のビットにアップ電流が伝わってきた
場合は、第一のゲートがスイッチしないため第一の負荷
抵抗を含むブランチにバイアス電流が流れ込まず、第三
のゲートもスイッチせずアップ電流は次段に伝わらな
い。一方、ダウン電流が伝わってきた場合は第五のゲー
トの制御線にどちらも電流が流れるため、第五のゲート
はスイッチし第五のゲートに流れていたバイアス電流が
ダウン電流として次段のビットに伝わる。本発明の回路
においては、データ”1”のビットにダウン電流が伝わ
ってきた場合、第一のゲートがスイッチして第一の負荷
抵抗を含むブランチにバイアス電流が流れ込むまでは第
五のゲートの一方の制御線には電流が流れているため、
直接第五のゲートの制御線にダウン電流を流すとデー
タ”1”の場合も第五のゲートがスイッチする誤動作が
引き起こされる。この誤動作を阻止するために、ダウン
電流は第四のゲートの制御線に流れ込み、第四のゲート
のスイッチの後始めて第五のゲートの制御線に流れ込む
ようにした。この遅延ゲート(第四のゲート)により、
第一のゲートの状態が確定した後にダウン信号は第五の
ゲートに供給される。従って、本発明の回路を用いれ
ば、アップ電流が伝達される場合は最初に現れるデー
タ”0”のビットのデータを”1”にしそれ以下のビッ
トのデータを”1”から”0”に変えるアップカウンタ
ーの動作が得られる。一方、ダウン電流が伝達される場
合は最初に現れるデータ”1”のビットのデータを”
0”にし、それ以下のビットのデータを”0”から”
1”に変えるダウンカウンターの動作が得られる。以上
説明したように本発明の回路を用いれば、最下位ビット
に与えられる電流がアップ電流かダウン電流かに応じて
アップカウンター、ダウンカウンターの動作が切り替え
られるアップダウンカウンターが得られる。
【0015】第4の発明の回路は、第2の発明の回路に
第三、第四、第五のゲートおよび第二、第三、第四の負
荷抵抗が付加してある。また、第一、第二のゲートには
ダウン電流路がアップ電流路と同じ向きに付加されてい
る。テータ”0”のビットにアップ電流またはダウン電
流が前段のビットから伝わって来ると、第一のゲートは
スイッチしバイアス電流は第一の負荷抵抗を含むブラン
チに流れる。伝わってきた電流がダウン電流の場合は、
第三のゲートはスイッチし、第三のゲートに流れていた
バイアス電流はダウン電流として次段のビットに伝えら
れる。一方、伝わってきた電流がアップ電流の場合は、
第三、第五のゲートともスイッチしないため次段にはア
ップ電流、ダウン電流とも伝わらない。データ”1”の
ビットにダウン電流が伝わってきた場合は、第一のゲー
トがスイッチしないため第一の負荷抵抗を含むブランチ
にバイアス電流が流れ込まず、第三のゲートもスイッチ
せずダウン電流は次段に伝わらない。一方、アップ電流
が伝わってきた場合は第五のゲートの制御線にどちらも
電流が流れるため、第五のゲートはスイッチし第五のゲ
ートに流れていたバイアス電流がアップ電流として次段
のビットに伝わる。本発明の回路においては、データ”
0”のビットにアップ電流が伝わってきた場合、第一の
ゲートがスイッチして第一の負荷抵抗を含むブランチに
バイアス電流が流れ込むまでは第五のゲートの一方の制
御線には電流が流れているため、直接第五のゲートの制
御線にアップ電流を流すとデータ”1”の場合も第五の
ゲートがスイッチする誤動作が引き起こされる。この誤
動作を阻止するために、アップ電流は第四のゲートの制
御線に流れ込み、第四のゲートのスイッチの後始めて第
五のゲートの制御線に流れ込むようにした。この遅延ゲ
ート(第四のゲート)により、第一のゲートの状態が確
定した後にアップ信号第五のゲートに供給される。従っ
て、本発明の回路を用いれば、アップ電流が伝達される
場合は最初に現れるデータ”0”のビットのデータを”
1”にしそれ以下のビットのデータを”1”から”0”
に変えるアップカウンターの動作が得られる。一方、ダ
ウン電流が伝達される場合は最初に現れるデータ”1”
のビットのデータを”0”にし、それ以下のビットのデ
ータを”0”から”1”に変えるダウンカウンターの動
作が得られる。以上説明したように本発明の回路を用い
れば、最下位ビットに与えられる電流がアップ電流かダ
ウン電流かに応じてアップカウンター、ダウンカウンタ
ーの動作が切り替えられるアップダウンカウンターが得
られる。
【0016】
【実施例1】図1は第1の発明の実施例を説明するため
の回路図である。図1には、第一のゲート11、第二の
ゲート12、超伝導メモリループ13、負荷抵抗14お
よびバイアス抵抗15、ダンピング抵抗16をユニット
(1ビット)とするアップカウンター回路が2ビット分
示してある。第一のゲート11、第二のゲート12はと
もに制御電流に対して対称なしきい値特性を有する2接
合量子干渉計であり、ジョセフソン接合の臨界電流値は
すべて0.25mA、インダクタンス値は1.38pH
である。この量子干渉計は、バイアス電流0.275m
Aから0.375mAの範囲でバイアス電流と同じ電流
値の制御電流に対してAND動作を行う。すなわち、同
時に二つの制御電流が同じ向きに流れたときだけこの量
子干渉計は電圧状態にスイッチする。超伝導メモリルー
プ13は50pHのインダクタンス値を有する超伝導体
からなり第二のゲート12とともに閉ループを形成して
いる。従って、超伝導メモリループ13に流れる電流は
メモリ電流Im として記憶され、第二のゲートのスイッ
チにより書き込み、消去が行われる。このメモリ電流I
m が流れているビットをデータ”1”のビット、流れて
いないビットをデータ”0”のビットとよぶ。負荷抵抗
14は第一のゲート11がスイッチしたときだけバイア
ス電流Ib をそれが含まれるブランチに流すための抵抗
で値は8Ωである。バイアス抵抗15は、バイアス電流
b を一定に保つための抵抗で値は50Ωである。ダン
ピング抵抗16は第二のゲート12のスイッチにより超
伝導メモリループ13に送り出される電流量を決めるた
めの抵抗であり、本実施例では第二のゲート12を流れ
る電流がすべて超伝導メモリループ13に送り出される
抵抗値4.8Ωを選んだ。
【0017】図1に示した回路にバイアス電流Ib がバ
イアス抵抗15を介して供給されると、第一のゲート1
1、第二のゲート12を含むブランチは超伝導状態にあ
るため、バイアス電流Ib はすべて第一のゲート11、
第二のゲート12を含むブランチに流れる。アップ電流
入力端101から前段のビットで生成されたアップ電流
u P が入力されると、このビットの超伝導メモリルー
プ13にメモリ電流Im が流されている場合は第一のゲ
ート11は電圧状態にスイッチする。一方、メモリ電流
m が流れていない場合はアップ電流Iu p の入力があ
っても第一のゲートはスイッチしない。第一のゲート1
1がスイッチするとバイアス電流Ib は負荷抵抗14を
含むブランチに流れ次段のビットのアップ電流Iu p
なる。このアップ電流Iu p の伝達は最下位ビットから
の連鎖反応であり、最下位ビットから見て最初に現れる
メモリ電流Im が流れていないビット、つまりデータ”
0”のビットまで続き、それより上位のビットにはアッ
プ電流Iu p は伝達されない。
【0018】バイアス電流Ib の供給より一定時間経過
し、すべてのビットの第一のゲート11の状態が決定し
た後、トリガ電流入力端103からトリガ電流It r
入力されると、アップ電流Iu p がその制御線に流れて
いる第二のゲート12は電圧状態にスイッチする。これ
らのスイッチする第二のゲート12のうちデータ”0”
のビットのものは、その第一のゲート11がスイッチし
ておらずバイアス電流Ib が第二のゲート12に流れて
いるため、バイアス電流Ib は第二のゲート12のスイ
ッチによって超伝導メモリループ13の方に流れる。超
伝導閉ループには流れる電流を保存する性質があるた
め、いったん超伝導メモリループ13の方に流れた電流
はバイアス電流Ib が供給されなくなった後も超伝導メ
モリループ13内にメモリ電流Im として残りこのビッ
トのデータは”1”となる。一方、データ”1”のビッ
トでは第一のゲート11がスイッチするためバイアス電
流Ib は第二のゲート12に流れておらず、第二のゲー
トにはかわりにメモリ電流Im が流れている。これらの
ビットの第二のゲート12がスイッチすると、超伝導閉
ループが壊れるためメモリ電流Im は消滅しデータは”
0”となる。
【0019】データ”0”のビットのデータが”1”に
変わりメモリ電流Im が流れだしたときにそのビットの
第一のゲート11がスイッチし次段のビットにアップ電
流Iu p を供給することにより次段のビットのデータを
変える誤動作が起こる。この誤動作を防止するためにト
リガ電流Itr がアップ電流Iu p 、メモリ電流Im
は逆向きに第一のゲート11に流される。このトリガ電
流It r により第一のゲート11のスイッチは制御され
前記誤動作は発生しない。
【0020】最下位ビットでは前段のアップ電流Iu p
の入力はないが、最下位ビットでは常にアップ電流I
u p は供給される必要があることから、バイアス電流I
b と同期した電流や外部からの信号電流をアップ電流I
u p として与える。また最下位ビットの第一のゲート1
1、第二のゲート12だけその、インダクタンス値を2
倍の2.76pHとし、一本の制御線に電流を流すだけ
でスイッチするORゲートとし、第一のゲート11はメ
モリ電流Im 、第二のゲート12はトリガ電流Itr
けでスイッチさせることもできる。
【0021】本実施例においては、第一のゲート11、
第二のゲート12として2接合の量子干渉計を用いたが
3接合の量子干渉計等の他のジョセフソン接合を用いた
磁界結合型ゲートを用いることもできる。また第一のゲ
ート11としては非対称なしきい値特性を有するゲート
を用いることもできる。
【0022】以上説明したように、図1に示す回路は最
下位ビットから見て最初に現れるデータ”0”のビット
のデータを”1”にし、それ以下のビットのデータを”
1”から”0”にするアップカウンターとなっている。
本実施例で示したアップカウンターは、1ビットあたり
に使用するゲートの数がわずか2個であるため回路の占
有面積を非常に小さくすることができる。
【0023】
【実施例2】図2は第2の発明の実施例を説明するため
の回路図である。図2には、第一のゲート21、第二の
ゲート12、超伝導メモリループ13、負荷抵抗24お
よびバイアス抵抗15、ダンピング16をユニット(1
ビット)とするダウンカウンター回路が2ビット分示し
てある。第一のゲート21は図3(a)に回路図、
(b)にしきい値特性を示す非対称2接合量子干渉計で
ある。第一のゲート21は、第一の接合31が0.35
mA、第二の接合32が0.15mAの臨界電流値を有
し、インダクタンス33の値は1.38pHである。ま
たしきい値特性から正方向の制御電流に対しては2入力
でもスイッチしないが、負方向の制御電流に対しては1
入力でスイッチする。第二のゲート12は制御電流に対
して対称なしきい値特性を2接合量子干渉計であり、ジ
ョセフソン結合の臨界電流値はともに0.25mA、イ
ンダクタンス値は1.38pHである。この量子干渉計
は、2入力があったときでけスイッチするAND動作を
行う。超伝導メモリループ13は50pHのインダクタ
ンス値を有する超伝導体からなり第二のゲート12とと
もに閉ループを形成している。従って、超伝導メモリル
ープ13に流れる電流はメモリ電流Im として記憶さ
れ、第二のゲートのスイッチにより書き込み、消去が行
われる。このメモリ電流Im が流れているビットをデー
タ”1”のビット、流れていないビットをデータ”0”
のビットとよぶ。負荷抵抗24は第一のゲート21がス
イッチしたときだけバイアス電流Ib をそれが含まれる
ブランチに流すための抵抗で、値は8Ωである。バイア
ス抵抗15は、バイアス電流Ib を一定に保つための抵
抗で値は50Ωである。ダンピング抵抗16は第二のゲ
ート12のスイッチにより超伝導メモリループ13に送
り出される電流量を決めるための抵抗であり、本実施例
では第二のゲート12を流れる電流がすべて超伝導メモ
リループ13に送り出される抵抗値4.8Ωを選んだ。
【0024】図2に示した回路にバイアス電流Ib がバ
イアス抵抗15を介して供給されると、第一のゲート2
1を含むブランチは超伝導状態にあるため、バイアス電
流Ib はすべて第一のゲート21を含むブランチに流れ
る。ダウン電流入力端105から前段のビットで生成さ
れたダウン電流Id w が入力されると、メモリ電流Im
が流れていない場合は、ダウン電流Id w は第一のゲー
ト21に対して負方向に流れるため、第一のゲート21
は電圧状態にスイッチする。一方、メモリ電流Im が流
れている場合はダウン電流Id w の入力があっても、メ
モリ電流Im がダウン電流Id w を打ち消すため、第一
のゲート21はスイッチしない。第一のゲート21がス
イッチすると、バイアス電流Ib は負荷抵抗24を含む
ブランチに流れ次段のビットのダウン電流Id w とな
る。このダウン電流Id w の伝達は最下位ビットからの
連鎖反応であり、最下位ビットから見て最初に現れるメ
モリ電流Im が流れているビット、つまりデータ”1”
のビットまで続き、それより上位のビットにはダウン電
流Id w は伝達されない。
【0025】バイアス電流Ib の供給より一定時間経過
し、すべてのビットの第一のゲート21の状態が決定し
た後、トリガ電流入力端101からトリガ電流It r
入力されると、ダウン電流Id w がその制御線に流れて
いる第二のゲート12は電圧状態にスイッチする。これ
らのスイッチする第二のゲート12のうちデータ”0”
のビットのものは、その第一のゲート21がスイッチし
ておりバイアス電流Ib が第二のゲート12に流れてい
るため、バイアス電流Ib は第二のゲート12のスイッ
チによって超伝導メモリループ13の方に流れる。超伝
導閉ループにはそこに流れている電流を保存する性質が
あるため、いったん超伝導メモリループ13の方に流れ
た電流はバイアス電流Ib が供給されなくなった後も超
伝導メモリループ13内にメモリ電流Im として残りこ
のビットのデータは”1”となる。一方、データ”1”
のビットでは第一のゲート21がスイッチしないためバ
イアス電流Ib は第二のゲート12に流れておらず、第
二のゲート12にはかわりにメモリ電流Im が流れてい
る。これらのビットでは第二のゲート12がスイッチす
ると、超伝導閉ループが壊れるためメモリ電流Im は消
滅しデータは”0”となる。
【0026】データ”1”のビットのデータが”0”に
変わりメモリ電流Im が減少したときに、そのビットの
第一のゲート21がダウン電流Id w によりスイッチ
し、次段のビットにダウン電流Id w を供給することに
より次段のビットのデータを変える誤動作が起こる。こ
の誤動作を防止するためにトリガ電流It r がダウン電
流Id w とは逆向きに第一のゲート21に流される。こ
のトリガ電流It r により第一のゲート21のスイッチ
は制御され前記誤動作は発生しない。
【0027】最下位ビットでは前段からのダウン電流I
d w の入力はないが、最下位ビットは常にダウン電流I
d w は供給される必要があることから、バイアス電流I
b と同期した電流をダウン電流Id w として与えること
や外部からダウン電流Id w を信号として与える。また
最下位ビットの第二のゲート12だけそのインダクタン
ス値を2倍の2.76pHに設定することにより一本の
制御線に電流が流れるだけでスイッチするORゲートと
し、第二のゲート12をトリガ電流It r だけでスイッ
チさせることもできる。
【0028】本実施例におていは、第一のゲート21、
第二のゲート12として2接合の量子干渉計を用いたが
3接合の量子干渉計等の他のジョセフソン接合を用いた
磁界結合型ゲートを用いることもできる。
【0029】以上説明したように、図2に示す回路は最
下位ビットから見て最初に現れるデータ”1”のビット
のデータを”0”にし、それ以下のビットのデータを”
0”から”1”にするダウンカウンターとなっている。
本実施例で示したダウンカウンターは、1ビットあたり
に使用するゲートの数がわずか2個であるため回路の占
有面積を非常に小さくすることができる。なお、図2で
は第二のゲート12とダンピング抵抗16の並列結合
が、負荷抵抗24と超伝導メモリループ13の間に設け
てあるが、負荷抵抗24と第一のゲート21とバイアス
抵抗の接続点の間に設けてよい。
【0030】
【実施例3】図4は第3の発明の実施例を説明するため
の回路図である。図4には、第一のゲート11、第二の
ゲート12、第三のゲート41、第四のゲート42、第
五のゲート43、超伝導メモリループ13、第一の負荷
抵抗44、第二の負荷抵抗45、第三の負荷抵抗46、
第四の負荷抵抗47および第一のバイアス抵抗48、第
二のバイアス抵抗49、第三のバイアス抵抗50、第四
のバイアス抵抗51、ダンピング抵抗16をユニット
(1ビット)とするアップダウンカウンター回路が2ビ
ット分示してある。第一のゲート11、第二のゲート1
2、第三のゲート41、第五のゲート43はすべて制御
電流に対して対称なしきい値特性を有する2接合量子干
渉計であり、ジョセフソン接合の臨界電流値は0.25
mA、インダクタンス値は1.38pHである。この量
子干渉計は、バイアス電流0.275mAから0.37
5mA範囲でバイアス電流と同じ電流値の制御電流に対
してAND動作を行う。すなわち、同時に二つの制御電
流が同じ向きに流れたときだけこの量子干渉計は電圧状
態にスイッチする。第四のゲート42も同じく2接合の
量子干渉計であるが、このゲートはジョセフソン接合の
臨界電流値0.25mAに対してインダクタンス値2.
76pHのORゲートであり、バイアス電流0.275
mA以上でバイアス電流と同じ大きさの制御電流一入力
により電圧状態にスイッチする。また第四のゲート42
にはインダクタンスと並列に0.2Ωのダンピング抵抗
が挿入され、ゲートのスイッチングスピードが他のゲー
ト20p秒に対して2倍の40p秒かかる。第一、第二
のゲート11、12は第一のバイアス電流Ib 1 を、第
三、第四、第五のゲート41、42、43はそれぞれ第
二、第三、第四のバイアス電流Ib 2 、Ib 3 、Ib 4
を供給される。これらのバイアス電流の値はすべて等し
くする。超伝導メモリループ13は50pHのインダク
タンス値を有する超伝導体からなり第二のゲート12と
ともに閉ループを形成している。従って、超伝導メモリ
ループ13に流れる電流はメモリ電流Im として記憶さ
れ、第二のゲート12のスイッチにより書き込み、消去
が行われる。このメモリ電流Im が流れているビットを
データ”1”のビット、流れていないビットをデータ”
0”のビットとよぶ。第一の負荷抵抗44、第二の負荷
抵抗45、第三の負荷抵抗46、第四の負荷抵抗47は
すべて値は8Ωであり、それぞれ第一のゲート11、第
三のゲート41、第四のゲート42、第五のゲート43
がスイッチしたときだけそれぞれ第一、第二、第三、第
四のバイアス電流Ib 1 、Ib 2 、Ib 3 、Ib 4をそ
れが含まれるブランチに流すための抵抗である。第一、
第二、第三、第四のバイアス抵抗48、49、50、5
1は、それぞれ第一、第二、第三、第四のバイアス電流
b 1 、Ib 2 、Ib 3 、Ib 4 を一定に保つための抵
抗で値は50Ωである。ダンピング抵抗16は第二のゲ
ート12のスイッチにより超伝導メモリループ13に送
り出される電流量を決めるための抵抗であり、本実施例
では第二のゲート12を流れる電流がすべて超伝導メモ
リループ13に送り出される抵抗値4.8Ωを選んだ。
【0031】図4に示した回路に第一、第二、第三、第
四のバイアス電流Ib 1 、Ib 2 、Ib 3 、Ib 3 、I
b 4 がそれぞれ第一、第二、第三、第四のバイアス抵抗
48、49、50、51を介して供給されると、第一の
ゲート11、第二のゲート12を含むブランチは超伝導
状態にあるため、第一のバイアス電流Ib 1 はすべて第
一のゲート11、第二のゲート12を含むブランチに流
れる。アップ電流入力端103から前後のビットで生成
されたアップ電流Iu p が入力されると、メモリ電流I
m が流れている場合は、第一のゲート11は電圧状態に
スイッチする。一方、メモリ電流Im が流れていない場
合は、アップ電流Iu p の入力があっても第一のゲート
はスイッチしない。第一のゲート11がスイッチすると
第一のバイアス電流Ib1 は第一の負荷抵抗44を含む
ブランチに流れ、アップ電流Iup とともに第三のゲー
ト41をスイッチさせる。第三のゲート41がスイッチ
すると、第二のバイアス電流Ib 2 は第二の負荷抵抗4
5を通って次段のビットに流れ込み次段のビットのアッ
プ電流Iu p となる。このアップ電流Iu p の伝達は最
下位ビットからの連鎖反応であり、最下位ビットから見
て最初に現れるメモリ電流Im が流れていないビット、
つまりデータ”0”のビットまで続き、それより上位の
ビットにはアップ電流Iu p は伝達されない。
【0032】ダウン電流入力端105から前段のビット
で生成されたダウン電流Id w が入力されると、このビ
ットにメモリ電流Im が流れている場合は第一のゲート
11は電圧状態にスイッチする。一方、メモリ電流Im
が流れていない場合はダウン電流Id w の入力があって
も第一のゲート11はスイッチしない。第一のゲート1
1がスイッチしないと第一のバイアス電流Ib 1 は第
一、第二のゲート11、12を含むブランチに流れ続け
る。またダウン電流Id w は第四のゲート42の制御線
に流れ第四のゲート42をスイッチさせる。第四のゲー
ト42がスイッチすると、第三のバイアス電流Ib 3
第三の負荷抵抗46を通って第五のゲート43の制御線
に流れ込み、第一のバイアス電流Ib 1とともに第五の
ゲート43をスイッチさせる。第四のゲート42は第一
のゲート11より20p秒ほどスイッチングに多く時間
がかかるため、第四のゲート42がスイッチして第三の
バイアス電流Ib 3 が第五のゲート43に到達したとき
には、第一のゲート11のスイッチの有無によるバイア
ス電流Ib 1 の流れるブランチはすでに決定されてお
り、データ”1”のビットでは第五のゲート43はスイ
ッチしない。第五のゲート43がスイッチすると、第四
のバイアス電流Ib 4 は次段のビットのダウン電流I
d w となる。このダウン電流Id w の伝達は最下位ビッ
トからの連鎖反応であり、最下位ビットから見て最初に
現れるメモリ電流Imが流れているビット、つまりデー
タ”1”のビットまで続き、それより上位のビットには
ダウン電流Id w は伝達されない。
【0033】第一、第二、第三、第四のバイアス電流I
b 1 、Ib 2 、Ib 3 、Ib 4 の供給より一定時間経過
し、すべてのビットの第一のゲート11の状態が決定し
た後、トリガ電流入力端101からトリガ電流It r
入力されると、アップ電流Iu p またはダウン電流I
d w がその制御線に流れている第二のゲート12は電圧
状態にスイッチする。これらのスイッチする第二のゲー
ト12のうちデータ”0”のビットのものは、その第一
のゲート11がスイッチしておらず第一のバイアス電流
b 1 が第二のゲート12に流れているため、第一のバ
イアス電流Ib 1 は第二のゲート12のスイッチによっ
て超伝導メモリループ13の方に流れる。超伝導閉ルー
プには流れる電流を保存する性質があるため、いったん
超伝導メモリループ13の方に流れた電流は第一のバイ
アス電流Ib 1 が供給されなくなった後も超伝導メモリ
ループ13内にメモリ電流Im として残り、このビット
のデータは”1”となる。一方、データ”1”のビット
では第一のゲート11のスイッチにより第一のバイアス
電流Ib 1 は第二のゲート12に流れておらず、かわり
にメモリ電流Im が流れている。これらのビットの第二
のゲート12がスイッチすると、超伝導閉ループが壊れ
るためメモリ電流Imは消滅しデータ”0”となる。
【0034】アップ電流Iu p が供給された場合、デー
タ”0”のビットのデータが”1”に変わりメモリ電流
m が流れ出したときにそのビットの第一のゲート11
がスイッチし次段のビットにアップ電流Iup を供給す
ることにより次段のビットのデータが書き変えられる誤
動作が起こる。またダウン電流Id w が供給された場合
は、データ”0”が”1”に書き変えられる途中で第一
のゲート11がスイッチし、超伝導メモリループ13に
流れ込む電流が減少するためメモリ電流Im の値が小さ
くなる。これらの誤動作を防止するためトリガ電流I
t r がアップ電流Iu p 、ダウン電流Id w 、メモリ電
流Imとは逆向きに第一のゲート11に流される。この
トリガ電流It r により第一のゲート11のスイッチは
制御され前記誤動作は発生しない。
【0035】最下位ビットではアップ動作、ダウン動作
の選択のために外部からアップ電流Iu p もしくはダウ
ン電流Id w のどちらかを入力する必要がある。また最
下位のビットの第二のゲート12だけそのインダクタン
ス値を2倍の2.76pHとし、一本の制御線に電流が
流れるだけでスイッチするORゲートとし、トリガ電流
t r だけで第二のゲート12をスイッチさせることも
できる。
【0036】本実施例においては、第一、第二、第三、
第四、第五のゲート11、12、41、42、43とし
て2接合の量子干渉計を用いたが3接合の量子干渉計等
の他のジョセフソン接合を用いた磁界結合型ゲートを用
いることもできる。
【0037】以上説明したように、図4に示す回路は、
アップ電流Iu pが入力された場合は、最下位ビットか
ら見て最初に現れるデータ”0”のビットのデータを”
1”にし、それ以下のビットのデータを”1”から”
0”にするアップカウンターとなっている。またダウン
電流Id w が入力された場合は、最下位ビットから見て
最初に現れるデータ”1”のビットのデータを”0”に
し、それ以下のビットのデータを”0”から”1”にす
るダウンカウンターとなっている。このため本実施例で
示した回路はアップ電流Iu p、ダウン電流Id w の選
択によりアップカウンターおよびダウンカウンターの動
作を行わせることができるアップダウンカウンターとな
っている。本実施例の回路は、1ビットあたりに使用す
るゲートの数わずか5個であるため回路の占有面積を非
常に小さくすることができる。
【0038】
【実施例4】図5は第4の発明の実施例を説明するため
の回路図である。図5には、第一のゲート21、第二の
ゲート12、第三のゲート61、第四のゲート62、第
五のゲート63、超伝導メモリループ13、第一の負荷
抵抗64、第二の負荷抵抗65、第三の負荷抵抗66、
第四の負荷抵抗67および第一のバイアス抵抗68、第
二のバイアス抵抗69、第三のバイアス抵抗70、第四
のバイアス抵抗71、ダンピング抵抗16をユニット
(1ビット)とするアップダウンカウンター回路が2ビ
ット分示してある。第一のゲート21は図3(a)に回
路図、(b)にしきい値特性を示す非対称2接合量子干
渉計である。第一のゲート21は、第一の接合31が
0.35mA、第二の接合32が0.15mAの臨界電
流値を有し、インダクタンス33の値は1.38pHで
ある。またしきい値特性から正方向の制御電流に対して
は2入力でもスイッチしないが、負方向の制御電流に対
しては1入力でスイッチする。第二のゲート12、第三
のゲート61、第五のゲート63はすべて制御電流に対
して対称なしきい値特性を有する2接合量子干渉計であ
り、ジョセフソン接合の臨界電流値はそれぞれ0.25
mA、インダクタンス値は1.38pHである。この量
子干渉計は、バイアス電流0.275mAから0.37
5mAの範囲でバイアス電流と同じ電流値の制御電流に
対してAND動作を行う。すなわち、同時に二つの制御
電流が同じ向きに流れたときだけこの量子干渉計は電圧
状態にスイッチする。第四のゲート62も同じく2接合
の量子干渉計であるが、このゲートはジョセフソン接合
の臨界電流値0.25mAに対してインダクタンス値
2.76pHのORゲートであり、バイアス電流0.2
75mA以上でバイアス電流と同じ大きさの制御電流一
入力により電圧状態にスイッチする。また第四のゲート
62にはインダクタンスと並列に0.2Ωのダンピング
抵抗が挿入され、ゲートのスイッチングスピードが他の
ゲート20p秒に対して2倍の40p秒かかる。第一、
第二のゲート21、12は第一のバイアス電流I
b 1 を、第三、第四、第五のゲート61、62、63は
それぞれの第二、第三、第四のバイアス電流Ib 2 、I
b 3、Ib 4 を供給される。これらのバイアス電流の値
はすべて等しい。超伝導メモリループ13は50pHの
インダンタンス値を有する超伝導体からなり第二のゲー
ト12とともに閉ループを形成している。従って、超伝
導メモリループ13に流れる電流はメモリ電流Im とし
て記憶され、第二のゲート12のスイッチにより書き込
み、消去が行われる。このメモリ電流Im が流れている
ビットをデータ”1”のビット、流れていないビットを
データ”0”のビットとよぶ。第一の負荷抵抗64、第
二の負荷抵抗65、第三の負荷抵抗66、第四の負荷抵
抗67はすべて値は8Ωであり、それぞれ第一のゲート
21、第三のゲート61、第四のゲート62、第五のゲ
ート63がスイッチしたときだけそれぞれ第一、第二、
第三、第四のバイアス電流Ib 1 、Ib 2 、Ib 3 、I
b 4 をそれが含まれるブランチに流すための抵抗であ
る。第一、第二、第三、第四のバイアス抵抗68、6
9、70、71は、それぞれ第一、第二、第三、第四の
バイアス電流Ib 1 、Ib 2 、Ib 3 、Ib 4 を一定に
保つための抵抗で値は50Ωである。ダンピング抵抗1
6は第二のゲート12のスイッチにより超伝導メモリル
ープ13に送り出される電流量を決めるための抵抗であ
り、本実施例では第二のゲート12を流れる電流がすべ
て超伝導メモリループ13に送り出される抵抗値4.8
Ωを選んだ。
【0039】図5に示した回路に第一、第二、第三、第
四のバイアス電流Ib 1 、Ib 2 、Ib 3 、Ib 4 がそ
れぞれ第一、第二、第三、第四のバイアス抵抗68、6
9、70、71を介して供給されると、第一のゲート2
1を含むデランチは超伝導状態にあるため、第一のバイ
アス電流Ib 1 はすべて第一のゲート21を含むブラン
チに流れる。ダウン電流入力端105から前段のビット
で生成されたダウン電流Id w が入力されると、メモリ
電流Im が流れていない場合は第一のゲート21は電圧
状態にスイッチする。一方、メモリ電流Imが流れてい
る場合ダウン電流Id w の入力があってもメモリ電流I
m が打ち消すため第一のゲート21はスイッチしない。
第一のゲート21がスイッチすると、第一のバイアス電
流Ib 1 は第一負荷抵抗64、第二のゲート12を含む
ブランチに流れ、ダウン電流Idw とともに第三のゲー
ト61をスイッチさせる。第三のゲート61がスイッチ
すると、第二のバイアス電流Ib 2 は第二の負荷抵抗6
5を通って次段に流れ次段のビットのダウン電流Id w
となる。このダウン電流Id w の伝達は最下位ビットか
らの連鎖反応であり、最下位ビットから見て最初に現れ
るメモリ電流Im が流れているビット、つまりデータ”
1”のビットまで続き、それより上位のビットにはダウ
ン電流Id w は伝達されない。
【0040】アップ電流入力端103から前段のビット
で生成されたアップ電流Iu p が入力されると、このビ
ットにメモリ電流Im が流れていない場合は第一のゲー
ト21は電圧状態にスイッチする。一方、メモリ電流I
m が流れている場合はアップ電流Iu p の入力があって
もメモリ電流Im が打ち消すため第一のゲート21はス
イッチしない。第一のゲート21がスイッチしない第一
のバイアス電流Ib 1 は第一のゲート21を含むブラン
チに流れ続ける。またアップ電流Iup は第四のゲート
62の制御線に流れ第四のゲート62をスイッチさせ
る。第四のゲート62がスイッチすると、第三のバイア
ス電流Ib 3 は第三の負荷抵抗66を通って第五のゲー
ト63の制御線に流れ込み、第一のバイアス電流Ib 1
とともに第五のゲート63をスイッチさせる。第四のゲ
ート62は第一のゲート21より20p秒ほどスイッチ
ングに多く時間がかかるため、第四のゲート62がスイ
ッチして第三のバイアス電流Ib 3が第五のゲート63
に到達したときには、第一のゲート21のスイッチの有
無により第一のバイアス電流Ib 1 の流れるブランチは
すでに決定されており、データ”0”のビットでは第五
のゲート63はスイッチしない。第五のゲート63がス
イッチすると、第四のバイアス電流Ib 4 は次段のビッ
トのアップ電流Iu p となる。このアップ電流Iu p
伝達は最下位ビットからの連鎖反応であり、最下位ビッ
トから見て最初に現れるメモリ電流Im が流れていない
ビット、つまりデータ”0”のビットまで続き、それよ
り上位のビットには伝達されない。
【0041】第一、第二、第三、第四のバイアス電流I
b 1 、Ib 2 、Ib 3 、Ib 4 の供給より一定時間経過
し、すべてのビットの第一のゲート21の状態が決定し
た後、トリガ電流入力端101からトリガ電流It r
入力されると、アップ電流Iu p またはダウン電流I
d w がその制御線に流れている第二のゲート12は電圧
状態にスイッチする。これらのスイッチする第二のゲー
ト12のうちデータ”0”のビットのものは、その第一
のゲート21がスイッチしており第一のバイアス電流I
b 1 が第二のゲート12に流れているため、第一のバイ
アス電流はIb 1 は第二のゲート12のスイッチによっ
て超伝導メモリループ13の方に流れる。超伝導閉ルー
プには流れる電流を保存する性質があるため、いったん
超伝導メモリループ13の方に流れた電流は第一のバイ
アス電流Ib 1 が供給されなくなった後も超伝導メモリ
ループ13内にメモリ電流Im として残り、このビット
のデータは”1”となる。一方、データ”1”のビット
では第一のゲート11はスイッチしないため第一のバイ
アス電流Ib 1 は第二のゲート12に流れておらず、か
わりにメモリ電流Im が流れている。これらのビットの
第二のゲート12がスイッチすると、超伝導閉ループが
壊れるためメモリ電流Im は消減しデータは”0”とな
る。
【0042】ダウン電流Id w が供給された場合、デー
タ”1”のビットのデータが”0”に変わりメモリ電流
m が減少したときにそのビットの第一のゲート21が
スイッチし、次段のビットにダウン電流Idw を供給す
ることにより次段のビットのデータが書き変えられる誤
動作が起こる。またアップ電流Iu p が供給された場合
は、データ”1”が”0”に書き変えられる途中で第一
のゲート21がスイッチし、超伝導メモリループ13に
第一のバイアス電流Ib 1 の一部が流れ込みメモリ電流
m の値がゼロにならない。これらの誤動作を防止する
ためにトリガ電流It r がアップ電流Iu p 、ダウン電
流Id w 、メモリ電流Im とは逆向きに第一のゲート2
1に流される。このトリガ電流It r により第一のゲー
ト21のスイッチは抑制され前記誤動作は発生しない。
【0043】最下位ビットではアップ動作、ダウン動作
の選択のために外部からアップ電流Iu p もしくはダウ
ン電流Id w のどちらかを入力する必要がある。また最
下位ビットの第二のゲート12だけそのインダクタンス
値を2倍の2.76pHとし、一本の制御線に電流が流
れるだけでスイッチするORゲートとし、トリガ電流I
t r だけで第二のゲート12をスイッチさせることもで
きる。
【0044】本実施例においては、第一、第二、第三、
第四、第五のゲート11、12、61、62、63とし
て2接合の量子干渉計を用いたが3接合の量子干渉計等
の他のジョセフソン接合を用いた磁界結合型ゲートを用
いることもできる。
【0045】以上説明したように、図5に示す回路は、
アップ電流Iu pが入力された場合は、最下位ビットか
ら見て最初に現れるデータ”0”のビットのデータを”
1”にし、それ以下のビットのデータを”1”から”
0”にするアップカウンターとなっている。またダウン
電流Id w が入力された場合は、最下位ビットから見て
最初に現れるデータ”1”のビットのデータを”0”に
し、それ以下のビットのデータを”0”から”1”にす
るダウンカウンターとなっている。このため本実施例で
示した回路はアップ電流Iu p、ダウン電流Id w の選
択によりアップカウンターおよびダウンカウンターの動
作を行わせることができるアップダウンカウンターとな
っている。本実施例の回路は、1ビットあたりに使用す
るゲートの数がわずか5個であるため回路の占有面積を
非常に小さくすることができる。
【0046】
【発明の効果】本発明の第一の発明を用いれば、1ビッ
トあたり2ゲートでアップカウンターを構成できるた
め、回路の占有面積が小さく高集積化が可能である。ま
た従来の技術で述べた超伝導シナプス回路と1ビット当
りのゲート数が同じであるため同程度の占有面積となり
超伝導シナプス回路の重みを制御するカウンター回路と
して非常に適している。第2の発明を用いれば前記第1
の発明と同等の効果を有するダウンカウンターが得られ
る。また第3、第4の発明を用いればアップ電流、ダウ
ン電流の選択によりアップ動作、ダウン動作が一つの回
路で実現できるアップダウンカウンターが得られ、前記
超伝導シナプス回路の重みの制御はさらに容易となる。
また第3、第4の発明の回路は、占有面積が第1、第2
の発明の回路の高々2倍程度と十分に小さいため超伝導
シナプス回路との面積の整合性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための回路図
である。
【図2】本発明の第2の実施例を説明するための回路図
である。
【図3】(a)は本発明の第2、第4の実施例に用いる
非対称2接合量子干渉計の回路図であり、(b)はその
いきい値特性図である。
【図4】本発明の第3の実施例を説明するための回路図
である。
【図5】本発明の第4の実施例を説明するための回路図
である。
【図6】従来の技術を説明するために用いた超伝導シナ
プス回路を説明するための回路図である。
【符号の説明】
11、21 第一のゲート 12 第2のゲート 13 超伝導メモリループ 14 負荷抵抗 15 バイアス抵抗 16 ダンピング抵抗 24 負荷抵抗 31 第一の接合 32 第二の接合 33 インダクタンス 41、61 第三のゲート 42、62 第四のゲート 43、63 第五のゲート 44、64 第一の負荷抵抗 45、65 第二の負荷抵抗 46、66 第三の負荷抵抗 47、67 第四の負荷抵抗 48、68 第一のバイアス抵抗 49、69 第二のバイアス抵抗 50、70 第三のバイアス抵抗 51、71 第四のバイアス抵抗 81 ニューロンループ 82 結合インダクタンス 83 シナプスゲート 101 トリガ電流入力端 102 トリガ電流出力端 103 アップ電流入力端 104 アップ電流出力端 105 ダウン電流入力端 106 ダウン電流出力端

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジョセフソン接合を用いた磁界結合型ゲ
    ートである第一のゲートおよび第二のゲートと超伝導メ
    モリループと負荷抵抗を少なくとも含み、前記第一およ
    び第二のゲートが直列に結合され一端からバイアス電流
    を供給され他端は接地され、前記超伝導メモリループと
    前記第二のゲートが並列に結合され、前記負荷抵抗の一
    端が前記第一および第二のゲートと前記バイアス電流に
    対して並列に結合され、前記第一のゲートは前記超伝導
    メモリループの一部からなるメモリ電流路とトリガ電流
    路とアップ電流路の三本の制御電流路を有し、前記トリ
    ガ電流は前記メモリ電流および前記アップ電流と逆向き
    に供給され、前記第一のゲートは前記トリガ電流のない
    状態で前記メモリ電流および前記アップ電流が供給され
    ることにより電圧状態にスイッチし、前記第二のゲート
    はトリガ電流路とアップ電流路の二本の制御電流路を有
    し前記トリガ電流と前記アップ電流の両者が供給される
    ことにより電圧状態にスイッチする回路をユニットと
    し、各ユニットは前記負荷抵抗の他端と前記アップ電流
    路で接続され、かつ前記トリガ電流はすべてのユニット
    の前記第一のゲートの状態が確定した後に外部より供給
    されることを特徴とするジョセフソンアップカウンタ
    ー。
  2. 【請求項2】 ジョセフソン接合を用いた磁界結合型ゲ
    ートである第一のゲートおよび第二のゲートと超伝導メ
    モリループと負荷抵抗を少なくとも含み、前記第二のゲ
    ートと前記負荷抵抗が直列に結合され、この直列結合の
    一端と前記第一ゲートの一端とがバイアス電流に対して
    並列に結合され、前記第一のゲートは一端から前記バイ
    アス電流を供給されかつ他端は接地され、前記超伝導メ
    モリループと前記第二のゲートが並列に結合され、前記
    第一のゲートは前記超伝導メモリループの一部からなる
    メモリ電流路とトリガ電流路とダウン電流路の三本の制
    御電流路を有し、前記ダウン電流は前記メモリ電流およ
    び前記トリガ電流と逆向きに供給され、前記第一のゲー
    トは制御電流に対して非対称なしきい値特性を有し前記
    トリガ電流と前記メモリ電流のない状態で前記ダウン電
    流が供給されることにより電圧状態にスイッチし、前記
    第二のゲートはトリガ電流路とダウン電流路の二本の制
    御電流路を有し前記トリガ電流と前記ダウン電流の両者
    が供給されることにより電圧状態にスイッチする回路を
    ユニットとし、各ユニットは前記直列結合の他端と前記
    ダウン電流路で接続され、かつ前記トリガ電流はすべて
    のユニットの前記第一のゲートの状態が確定した後に外
    部から供給されることを特徴とするジョセフソンダウン
    カウンター。
  3. 【請求項3】 ジョセフソン接合を用いた磁界結合型ゲ
    ートである第一、第二、第三、第四および第五のゲート
    と超伝導メモリループと第一、第二、第三、および第四
    の負荷抵抗を少なくとも含み、前記第一および第二のゲ
    ートが直列に結合され一端からバイアス電流を供給され
    他端は接地され、前記超伝導メモリループと前記第二の
    ゲートが並列に結合され、前記第一の負荷抵抗が前記第
    一および第二のゲートと前記バイアス電流に対して並列
    に結合され、前記第一のゲートは前記超伝導メモリルー
    プの一部からなるメモリ電流路とトリガ電流路とアップ
    電流路とダウン電流路の四本の制御電流路を有し、前記
    トリガ電流は前記メモリ電流、前記アップ電流および前
    記ダウン電流と逆向きに供給され、前記第一のゲートは
    前記トリガ電流のない状態で前記メモリ電流と前記アッ
    プ電流もしくは前記メモリ電流と前記ダウン電流が供給
    されることにより電圧状態にスイッチし、前記第二のゲ
    ートはトリガ電流路とアップ電流路とダウン電流路の三
    本の制御電流路を有し前記トリガ電流と前記アップ電流
    もしくは前記トリガ電流と前記ダウン電流が供給される
    ことにより電圧状態にスイッチし、前記第三、第四、第
    五のゲートはそれぞれ独立にバイアス電流を供給され前
    記第三のゲートは前記アップ電流路と前記第一の負荷抵
    抗の他端を制御電流路とし両者に電流が流れることによ
    り電圧状態にスイッチし前記第二の負荷抵抗の一端に電
    流を流し、前記第四のゲートは前記ダウン電流路を制御
    電流路とし前記ダウン電流により電圧状態にスイッチし
    前記第三の負荷抵抗の一端に電流を流し、前記第五のゲ
    ートは前記第一および前記第二のゲートの他端と前記第
    三の負荷抵抗の他端を制御電流路とし両者に電流が流れ
    ることにより電圧状態にスイッチし前記第四の負荷抵抗
    の一端に電流を流す回路をユニットとし、各ユニットは
    前記第二の負荷抵抗の他端と前記アップ電流路および前
    記第四の負荷抵抗の他端と前記ダウン電流路で接続さ
    れ、かつ前記トリガ電流はすべてのユニットの前記第一
    のゲートの状態が確定した後に外部から供給されること
    を特徴とするジョセフソンアップダウンカウンター。
  4. 【請求項4】 ジョセフソン接合を用いた磁界結合型ゲ
    ートである第一、第二、第三、第四および第五のゲート
    と超伝導メモリループと第一、第二、第三、および第四
    の負荷抵抗を少なくとも含み、前記第二のゲートと前記
    第一の負荷抵抗が直列に結合され一端からバイアス電流
    を供給され、前記超伝導メモリループと前記第二のゲー
    トが並列に結合され、前記第一のゲートの一端が前記第
    二のゲートおよび第一の負荷抵抗と前記バイアス電流に
    対して並列に結合され、前記第一のゲートは前記超伝導
    メモリループの一部からなるメモリ電流路とトリガ電流
    路とアップ電流路とダウン電流路の四本の制御電流路を
    有し前記アップ電流と前記ダウン電流は前記メモリ電流
    および前記トリガ電流と逆向きに供給され、前記第一の
    ゲートは制御電流に対して非対称なしきい値特性を有し
    前記トリガ電流と前記メモリ電流のない状態で前記アッ
    プ電流もしくは前記ダウン電流が供給されることにより
    電圧状態にスイッチし、前記第二のゲートはトリガ電流
    路とアップ電流路とダウン電流路の三本の制御電流路を
    有し前記トリガ電流と前記アップ電流もしくは前記トリ
    ガ電流と前記ダウン電流が供給されることにより電圧状
    態にスイッチし、前記第三、第四、第五のゲートはそれ
    ぞれ独立にバイアス電流を供給され、前記第三のゲート
    は前記ダウン電流路と前記第一の負荷抵抗と前記第二の
    ゲートの他端を制御電流路とし両者に電流が流れること
    により電圧状態にスイッチし前記第二の負荷抵抗の一端
    に電流を流し、前記第四のゲートは前記アップ電流路を
    制御電流路とし前記アップ電流により電圧状態にスイッ
    チし前記第三の負荷抵抗の一端に電流を流し、前記第五
    のゲートは前記第一ゲートの他端と前記第三の負荷抵抗
    の他端を制御電流路とし両者に電流が流れることにより
    電圧状態にスイッチし前記第四の負荷抵抗の一端に電流
    を流す回路をユニットとし、各ユニットは前記第二の負
    荷抵抗の他端と前記ダウン電流路および前記第四の負荷
    抵抗の他端と前記アップ電流路で接続され、かつ前記ト
    リガ電流はすべてのユニットの前記第一のゲートの状態
    が確定した後に外部から供給されることを特徴とするジ
    ョセフソンアップダウンカウンター。
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