JP2995439B2 - 機械式ガバナ装置 - Google Patents
機械式ガバナ装置Info
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- JP2995439B2 JP2995439B2 JP4030150A JP3015092A JP2995439B2 JP 2995439 B2 JP2995439 B2 JP 2995439B2 JP 4030150 A JP4030150 A JP 4030150A JP 3015092 A JP3015092 A JP 3015092A JP 2995439 B2 JP2995439 B2 JP 2995439B2
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- Japan
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- governor
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- High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料噴射量を種々のパ
ターンにより制御できる機械式ガバナ装置に関する。
ターンにより制御できる機械式ガバナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機械式ガバナ装置として特開平2‐37
121号公報に開示されたものがある。これは、支持部
材に軸中心に回転可能に取り付けられるテンションレバ
ーと、このテンションレバーに軸中心に回転可能に取り
付けられると共にコントロールラックに連結されるガバ
ナレバーと、その支持部材に連結されると共にエンジン
回転数に応じて移動する移動体と、その支持部材に往復
移動可能に支持されるトルクライズ部材と、そのガバナ
レバーとテンションレバーとの間に介在すると共にガバ
ナレバーを燃料増加方向に付勢して移動体に押し付ける
始動用スプリングと、そのテンションレバーと支持部材
との間に介在すると共にテンションレバーを燃料増加方
向に付勢するガバナスプリングと、そのトルクライズ部
材をテンションレバーに押し付けてテンションレバーを
燃料減少方向に付勢するトルクライズスプリングとを備
えている。そのテンションレバーに対するガバナレバー
の回転は一定範囲に規制され、そのトルクライズ部材の
移動範囲は一定範囲に規制され、エンジン回転数増加時
の移動体の移動によりガバナレバーは始動用スプリング
に抗して燃料減少方向に回転可能とされ、エンジン回転
数増加時の移動体の移動によりテンションレバーはガバ
ナレバーと共にガバナスプリングに抗して燃料減少方向
に回転可能とされている。
121号公報に開示されたものがある。これは、支持部
材に軸中心に回転可能に取り付けられるテンションレバ
ーと、このテンションレバーに軸中心に回転可能に取り
付けられると共にコントロールラックに連結されるガバ
ナレバーと、その支持部材に連結されると共にエンジン
回転数に応じて移動する移動体と、その支持部材に往復
移動可能に支持されるトルクライズ部材と、そのガバナ
レバーとテンションレバーとの間に介在すると共にガバ
ナレバーを燃料増加方向に付勢して移動体に押し付ける
始動用スプリングと、そのテンションレバーと支持部材
との間に介在すると共にテンションレバーを燃料増加方
向に付勢するガバナスプリングと、そのトルクライズ部
材をテンションレバーに押し付けてテンションレバーを
燃料減少方向に付勢するトルクライズスプリングとを備
えている。そのテンションレバーに対するガバナレバー
の回転は一定範囲に規制され、そのトルクライズ部材の
移動範囲は一定範囲に規制され、エンジン回転数増加時
の移動体の移動によりガバナレバーは始動用スプリング
に抗して燃料減少方向に回転可能とされ、エンジン回転
数増加時の移動体の移動によりテンションレバーはガバ
ナレバーと共にガバナスプリングに抗して燃料減少方向
に回転可能とされている。
【0003】これにより、トルクライズスプリングの移
動範囲においてはトルクライズスプリングの弾性力をテ
ンションレバーに作用させることができるようにし、テ
ンションレバーに作用するガバナスプリングの弾性力を
トルクライズスプリングの弾性力だけ小さくし、ガバナ
スプリングの弾性力のみが作用する場合に比べ低回転で
コントロールラックを燃料減少方向に動かすことができ
るようにし、燃料噴射量の制御パターンの多様化を図っ
ている。すなわち、エンジン回転数の増加により、まず
ガバナレバーを始動用スプリングに抗して燃料減少方向
に移動させ、次に、テンションレバーをガバナレバーと
共にガバナスプリングの弾性力とトルクライズスプリン
グの弾性力の差に抗して燃料減少方向に移動させ、次
に、テンションレバーをガバナレバーと共にガバナスプ
リングの弾性力に抗して燃料減少方向に移動させてい
る。
動範囲においてはトルクライズスプリングの弾性力をテ
ンションレバーに作用させることができるようにし、テ
ンションレバーに作用するガバナスプリングの弾性力を
トルクライズスプリングの弾性力だけ小さくし、ガバナ
スプリングの弾性力のみが作用する場合に比べ低回転で
コントロールラックを燃料減少方向に動かすことができ
るようにし、燃料噴射量の制御パターンの多様化を図っ
ている。すなわち、エンジン回転数の増加により、まず
ガバナレバーを始動用スプリングに抗して燃料減少方向
に移動させ、次に、テンションレバーをガバナレバーと
共にガバナスプリングの弾性力とトルクライズスプリン
グの弾性力の差に抗して燃料減少方向に移動させ、次
に、テンションレバーをガバナレバーと共にガバナスプ
リングの弾性力に抗して燃料減少方向に移動させてい
る。
【0004】また、特開平2‐40029号公報に開示
された機械式ガバナ装置がある。これは、支持部材に軸
中心に回転可能に取り付けられるテンションレバーと、
このテンションレバーに軸中心に回転可能に取り付けら
れる逆アングライヒレバーと、この逆アングライヒレバ
ーに軸中心に回転可能に取り付けられると共にコントロ
ールラックに連結されるガバナレバーと、その支持部材
に連結されると共にエンジン回転数に応じて移動する移
動体と、そのガバナレバーと逆アングライヒレバーとの
間に介在すると共にガバナレバーを燃料増加方向に付勢
して移動体に押し付ける始動用スプリングと、その逆ア
ングライヒレバーとテンションレバーとの間に介在する
と共に逆アングライヒレバーを燃料減少方向に付勢する
逆アングライヒスプリングと、そのテンションレバーと
支持部材との間に介在すると共にテンションレバーを燃
料増加方向に付勢するガバナスプリングとを備えてい
る。そして、逆アングライヒレバーに対するガバナレバ
ーの回転は一定範囲に規制され、テンションレバーに対
する逆アングライヒレバーの回転は一定範囲に規制さ
れ、エンジン回転数増加時の移動体の移動によりガバナ
レバーは始動用スプリングに抗して燃料減少方向に回転
可能とされ、エンジン回転数増加時の移動体の移動によ
り逆アングライヒレバーはガバナレバーと共に逆アング
ライヒスプリングに抗して燃料増加方向に回転可能とさ
れ、エンジン回転数増加時の移動体の移動によりテンシ
ョンレバーはガバナレバーと共にガバナスプリングに抗
して燃料減少方向に回転可能とされている。
された機械式ガバナ装置がある。これは、支持部材に軸
中心に回転可能に取り付けられるテンションレバーと、
このテンションレバーに軸中心に回転可能に取り付けら
れる逆アングライヒレバーと、この逆アングライヒレバ
ーに軸中心に回転可能に取り付けられると共にコントロ
ールラックに連結されるガバナレバーと、その支持部材
に連結されると共にエンジン回転数に応じて移動する移
動体と、そのガバナレバーと逆アングライヒレバーとの
間に介在すると共にガバナレバーを燃料増加方向に付勢
して移動体に押し付ける始動用スプリングと、その逆ア
ングライヒレバーとテンションレバーとの間に介在する
と共に逆アングライヒレバーを燃料減少方向に付勢する
逆アングライヒスプリングと、そのテンションレバーと
支持部材との間に介在すると共にテンションレバーを燃
料増加方向に付勢するガバナスプリングとを備えてい
る。そして、逆アングライヒレバーに対するガバナレバ
ーの回転は一定範囲に規制され、テンションレバーに対
する逆アングライヒレバーの回転は一定範囲に規制さ
れ、エンジン回転数増加時の移動体の移動によりガバナ
レバーは始動用スプリングに抗して燃料減少方向に回転
可能とされ、エンジン回転数増加時の移動体の移動によ
り逆アングライヒレバーはガバナレバーと共に逆アング
ライヒスプリングに抗して燃料増加方向に回転可能とさ
れ、エンジン回転数増加時の移動体の移動によりテンシ
ョンレバーはガバナレバーと共にガバナスプリングに抗
して燃料減少方向に回転可能とされている。
【0005】これにより、エンジン回転数の増加によ
り、まずガバナレバーを始動用スプリングに抗して燃料
減少方向に移動させ、次に、逆アングライヒレバーをガ
バナレバーと共に逆アングライヒスプリングに抗して燃
料増加方向に移動させ、次に、テンションレバーをガバ
ナレバーと共にガバナスプリングに抗して燃料減少方向
に移動させ、燃料噴射量の制御パターンの多様化を図っ
ている。
り、まずガバナレバーを始動用スプリングに抗して燃料
減少方向に移動させ、次に、逆アングライヒレバーをガ
バナレバーと共に逆アングライヒスプリングに抗して燃
料増加方向に移動させ、次に、テンションレバーをガバ
ナレバーと共にガバナスプリングに抗して燃料減少方向
に移動させ、燃料噴射量の制御パターンの多様化を図っ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の機械式ガバ
ナ装置にあっては、トルクライズ部材や逆アングライヒ
レバーを設けることにより、燃料噴射量の制御パターン
の多様化を図るものであるが、その変更パターンは、逆
アングライヒスプリングのセット荷重と逆アングライヒ
レバーの移動範囲、あるいは、トルクライズスプリング
のセット荷重とトルクライズスプリングの移動範囲によ
り定まるので限られたものであり、所望の制御特性を充
分に満足させることができなかった。
ナ装置にあっては、トルクライズ部材や逆アングライヒ
レバーを設けることにより、燃料噴射量の制御パターン
の多様化を図るものであるが、その変更パターンは、逆
アングライヒスプリングのセット荷重と逆アングライヒ
レバーの移動範囲、あるいは、トルクライズスプリング
のセット荷重とトルクライズスプリングの移動範囲によ
り定まるので限られたものであり、所望の制御特性を充
分に満足させることができなかった。
【0007】本発明は上記従来技術の問題を解決できる
機械式ガバナ装置を提供することを目的とする。
機械式ガバナ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、支持部材に第1軸中心に回転可能に取り付けられ
るテンションレバーと、このテンションレバーに第2軸
中心に回転可能に取り付けられる逆アングライヒレバー
と、この逆アングライヒレバーに第3軸中心に回転可能
に取り付けられると共にコントロールラックに連結され
るガバナレバーと、その支持部材に連結されると共にエ
ンジン回転数に応じて移動する移動体と、その支持部材
に往復移動可能に支持されるトルクライズ部材と、その
ガバナレバーと逆アングライヒレバーとの間に介在する
と共にガバナレバーを燃料増加方向に付勢して移動体に
押し付ける始動用スプリングと、その逆アングライヒレ
バーとテンションレバーとの間に介在すると共に逆アン
グライヒレバーを燃料減少方向に付勢する逆アングライ
ヒスプリングと、そのテンションレバーと支持部材との
間に介在すると共にテンションレバーを燃料増加方向に
付勢するガバナスプリングと、そのトルクライズ部材を
テンションレバーに押し付けてテンションレバーを燃料
減少方向に付勢するトルクライズスプリングとを備え、
逆アングライヒレバーに対するガバナレバーの回転は一
定範囲に規制され、テンションレバーに対する逆アング
ライヒレバーの回転は一定範囲に規制され、そのトルク
ライズ部材の移動は一定範囲に規制され、エンジン回転
数増加時の移動体の移動によりガバナレバーは始動用ス
プリングに抗して前記第3軸中心に燃料減少方向に回転
可能とされ、エンジン回転数増加時の移動体の移動によ
り逆アングライヒレバーはガバナレバーと共に逆アング
ライヒスプリングに抗して前記第2軸中心に燃料増加方
向に回転可能とされ、エンジン回転数増加時の移動体の
移動によりテンションレバーはガバナレバーと共にガバ
ナスプリングに抗して前記第1軸中心に燃料減少方向に
回転可能とされている点にある。
ろは、支持部材に第1軸中心に回転可能に取り付けられ
るテンションレバーと、このテンションレバーに第2軸
中心に回転可能に取り付けられる逆アングライヒレバー
と、この逆アングライヒレバーに第3軸中心に回転可能
に取り付けられると共にコントロールラックに連結され
るガバナレバーと、その支持部材に連結されると共にエ
ンジン回転数に応じて移動する移動体と、その支持部材
に往復移動可能に支持されるトルクライズ部材と、その
ガバナレバーと逆アングライヒレバーとの間に介在する
と共にガバナレバーを燃料増加方向に付勢して移動体に
押し付ける始動用スプリングと、その逆アングライヒレ
バーとテンションレバーとの間に介在すると共に逆アン
グライヒレバーを燃料減少方向に付勢する逆アングライ
ヒスプリングと、そのテンションレバーと支持部材との
間に介在すると共にテンションレバーを燃料増加方向に
付勢するガバナスプリングと、そのトルクライズ部材を
テンションレバーに押し付けてテンションレバーを燃料
減少方向に付勢するトルクライズスプリングとを備え、
逆アングライヒレバーに対するガバナレバーの回転は一
定範囲に規制され、テンションレバーに対する逆アング
ライヒレバーの回転は一定範囲に規制され、そのトルク
ライズ部材の移動は一定範囲に規制され、エンジン回転
数増加時の移動体の移動によりガバナレバーは始動用ス
プリングに抗して前記第3軸中心に燃料減少方向に回転
可能とされ、エンジン回転数増加時の移動体の移動によ
り逆アングライヒレバーはガバナレバーと共に逆アング
ライヒスプリングに抗して前記第2軸中心に燃料増加方
向に回転可能とされ、エンジン回転数増加時の移動体の
移動によりテンションレバーはガバナレバーと共にガバ
ナスプリングに抗して前記第1軸中心に燃料減少方向に
回転可能とされている点にある。
【0009】トルクライズ部材の移動範囲が変更調節可
能であるのが好ましい。
能であるのが好ましい。
【0010】トルクライズ部材と同一方向に往復移動可
能なストッパーが設けられ、このストッパーにトルクラ
イズ部材が当接することでトルクライズ部材の移動範囲
が変更調節されるのが好ましい。
能なストッパーが設けられ、このストッパーにトルクラ
イズ部材が当接することでトルクライズ部材の移動範囲
が変更調節されるのが好ましい。
【0011】
【作用】本件発明の構成によれば、エンジン回転数の増
加により、まずガバナレバーが始動用スプリングに抗し
て燃料減少方向に回転する。次に、ガバナレバーは逆ア
ングライヒレバーとテンションレバーの双方とあるいは
どちらか一方と共に、燃料増加方向あるいは燃料減少方
向に回転する。どちらの方向にどれだけ回転するかはト
ルクライズ部材の移動範囲に応じて定まる。次に、逆ア
ングライヒレバーのテンションレバーに対する回転が規
制され、かつ、トルクライズ部材の移動が規制される
と、テンションレバーはガバナレバーと共に、ガバナス
プリングの弾性力に抗して燃料減少方向に回転する。
加により、まずガバナレバーが始動用スプリングに抗し
て燃料減少方向に回転する。次に、ガバナレバーは逆ア
ングライヒレバーとテンションレバーの双方とあるいは
どちらか一方と共に、燃料増加方向あるいは燃料減少方
向に回転する。どちらの方向にどれだけ回転するかはト
ルクライズ部材の移動範囲に応じて定まる。次に、逆ア
ングライヒレバーのテンションレバーに対する回転が規
制され、かつ、トルクライズ部材の移動が規制される
と、テンションレバーはガバナレバーと共に、ガバナス
プリングの弾性力に抗して燃料減少方向に回転する。
【0012】トルクライズ部材の移動範囲を変更するこ
とで、燃料噴射量の制御パターンが変化する。
とで、燃料噴射量の制御パターンが変化する。
【0013】ストッパーの移動量がトルクライズ部材の
移動範囲の調節量に対応するので、燃料噴射量の制御パ
ターンの変更を容易に行なうことができる。
移動範囲の調節量に対応するので、燃料噴射量の制御パ
ターンの変更を容易に行なうことができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
する。
【0015】図1に示す機械式ガバナ装置1は、ハウジ
ングにより支持部材2が構成されている。この支持部材
2に固定された第1軸3中心に、テンションレバー4が
回転可能に取り付けられている。このテンションレバー
4に固定された第2軸5中心に、逆アングライヒレバー
6が回転可能に取り付けられいてる。この逆アングライ
ヒレバーに固定された第3軸7中心に、ガバナレバー8
が回転可能に取り付けられている。
ングにより支持部材2が構成されている。この支持部材
2に固定された第1軸3中心に、テンションレバー4が
回転可能に取り付けられている。このテンションレバー
4に固定された第2軸5中心に、逆アングライヒレバー
6が回転可能に取り付けられいてる。この逆アングライ
ヒレバーに固定された第3軸7中心に、ガバナレバー8
が回転可能に取り付けられている。
【0016】そのガバナレバー8は、燃料噴射ポンプや
ユニットインジェクターのコントロールラックに連結さ
れている。このガバナレバー8が図中矢印A方向に回転
すると燃料噴射量が増加し、図中矢印B方向に回転する
と燃料噴射量が減少する。
ユニットインジェクターのコントロールラックに連結さ
れている。このガバナレバー8が図中矢印A方向に回転
すると燃料噴射量が増加し、図中矢印B方向に回転する
と燃料噴射量が減少する。
【0017】また、支持部材2には回転体10が連結さ
れている。この回転体10は本実施例では燃料噴射ポン
プのカム軸11に連結されることでエンジン回転数に応
じ回転する。この回転体10にウエイト12が軸13中
心に回転可能に取り付けられ、エンジン回転数の増加に
より、そのウエイト12は図中実線で示す位置から図中
仮想線で示す位置に移動する。このウエイト12に当接
する移動体14がカム軸11に軸方向移動可能に嵌合さ
れている。この移動体14は、エンジン回転数の増加に
よるウエイト12の移動により図中右方に移動する。な
お移動体14は、カム軸11に嵌合される第1部材14
aと、この第1部材14aにベアリング14bを介し連
結される第2部材14cとで構成されている。
れている。この回転体10は本実施例では燃料噴射ポン
プのカム軸11に連結されることでエンジン回転数に応
じ回転する。この回転体10にウエイト12が軸13中
心に回転可能に取り付けられ、エンジン回転数の増加に
より、そのウエイト12は図中実線で示す位置から図中
仮想線で示す位置に移動する。このウエイト12に当接
する移動体14がカム軸11に軸方向移動可能に嵌合さ
れている。この移動体14は、エンジン回転数の増加に
よるウエイト12の移動により図中右方に移動する。な
お移動体14は、カム軸11に嵌合される第1部材14
aと、この第1部材14aにベアリング14bを介し連
結される第2部材14cとで構成されている。
【0018】そのガバナレバー8と逆アングライヒレバ
ー6との間には、始動時に燃料噴射量を増量するための
始動用スプリング30が介在する。この始動用スプリン
グ30はガバナレバー8を移動体14の第3部材14c
の端面に押し付けている。その押し付けにより、ガバナ
レバー8の逆アングライヒレバーに対する燃料増加方向
への回転は規制されている。また、ガバナレバー8が逆
アングライヒレバー6に当接することで、ガバナレバー
8の逆アングライヒレバー6に対する燃料減少方向の回
転は規制されている。これにより、逆アングライヒレバ
ー6に対するガバナレバー8の回転は一定範囲に規制さ
れている。
ー6との間には、始動時に燃料噴射量を増量するための
始動用スプリング30が介在する。この始動用スプリン
グ30はガバナレバー8を移動体14の第3部材14c
の端面に押し付けている。その押し付けにより、ガバナ
レバー8の逆アングライヒレバーに対する燃料増加方向
への回転は規制されている。また、ガバナレバー8が逆
アングライヒレバー6に当接することで、ガバナレバー
8の逆アングライヒレバー6に対する燃料減少方向の回
転は規制されている。これにより、逆アングライヒレバ
ー6に対するガバナレバー8の回転は一定範囲に規制さ
れている。
【0019】その逆アングライヒレバー6とテンション
レバー4との間には逆アングライヒスプリング31が介
在する。すなわち、テンションレバー4に筒体32がロ
ックナット33を介しねじ込まれ、この筒体32内に逆
アングライヒスプリング31が内蔵され、この逆アング
ライヒスプリング31は筒部材32に挿入されたピスト
ン34を介し逆アングライヒレバー6を燃料減少方向に
付勢する。また、テンションレバー4には開口4aが設
けられ、この開口4aに逆アングライヒレバー6に取り
付けられた前記第3軸7が挿入されている。逆アングラ
イヒスプリング31による逆アングライヒレバー6の燃
料減少方向の回転は、第3軸7が図中破線で示すように
その開口4aの内面に当接することで規制される。ま
た、逆アングライヒレバー6の燃料増加方向への回転
は、第3軸7が図中実線で示すようにその開口4aの内
面に当接することで規制される。これにより、テンショ
ンレバー4に対する逆アングライヒレバー6の回転は一
定範囲に規制されている。また、逆アングライヒスプリ
ング31による逆アングライヒレバー6の付勢力は、始
動用スプリング30によるガバナレバー8の付勢力より
大きくされている。
レバー4との間には逆アングライヒスプリング31が介
在する。すなわち、テンションレバー4に筒体32がロ
ックナット33を介しねじ込まれ、この筒体32内に逆
アングライヒスプリング31が内蔵され、この逆アング
ライヒスプリング31は筒部材32に挿入されたピスト
ン34を介し逆アングライヒレバー6を燃料減少方向に
付勢する。また、テンションレバー4には開口4aが設
けられ、この開口4aに逆アングライヒレバー6に取り
付けられた前記第3軸7が挿入されている。逆アングラ
イヒスプリング31による逆アングライヒレバー6の燃
料減少方向の回転は、第3軸7が図中破線で示すように
その開口4aの内面に当接することで規制される。ま
た、逆アングライヒレバー6の燃料増加方向への回転
は、第3軸7が図中実線で示すようにその開口4aの内
面に当接することで規制される。これにより、テンショ
ンレバー4に対する逆アングライヒレバー6の回転は一
定範囲に規制されている。また、逆アングライヒスプリ
ング31による逆アングライヒレバー6の付勢力は、始
動用スプリング30によるガバナレバー8の付勢力より
大きくされている。
【0020】そのテンションレバー4と支持部材2との
間にはガバナスプリング40が介在する。このガバナス
プリング40の一端はテンションレバー4に引っ掛けら
れ、他端は支持部材2に軸41中心に回転可能に取り付
けられた調節レバー42に引っ掛けられている。この調
節レバー42は回転操作可能とされ、その回転操作によ
りガバナスプリング40の弾性力は調節可能とされてい
る。このガバナスプリング40によりテンションレバー
4は燃料増加方向に付勢されている。このガバナスプリ
ング40によるテンションレバー4の付勢力は、最大負
荷時にあっては、逆アングライヒスプリング31による
逆アングライヒレバー6の付勢力よりも大きくされる。
間にはガバナスプリング40が介在する。このガバナス
プリング40の一端はテンションレバー4に引っ掛けら
れ、他端は支持部材2に軸41中心に回転可能に取り付
けられた調節レバー42に引っ掛けられている。この調
節レバー42は回転操作可能とされ、その回転操作によ
りガバナスプリング40の弾性力は調節可能とされてい
る。このガバナスプリング40によりテンションレバー
4は燃料増加方向に付勢されている。このガバナスプリ
ング40によるテンションレバー4の付勢力は、最大負
荷時にあっては、逆アングライヒスプリング31による
逆アングライヒレバー6の付勢力よりも大きくされる。
【0021】また、支持部材2には筒部材20がロック
ナット21を介してねじ込まれ、その筒部材20にトル
クライズ部材22が図中左右方向に往復移動可能に挿入
されている。そのトルクライズ部材22をテンションレ
バー4に押し付けることで、テンションレバー4を燃料
減少方向に付勢するトルクライズスプリング60が、そ
の筒部材20に挿入されている。また、トルクライズ部
材22の図中右端は筒部材20から右方に突出され、そ
の突出部に一対のナット61、62がねじ合わされてい
る。そのナット61が筒部材20に当接することで、ト
ルクライズ部材20の図中左方への移動が規制される。
また、筒部材20の外周に第2筒部材63がねじ合わさ
れ、この第2筒部材63にストッパー64がロックナッ
ト64を介しねじ合わされている。このストッパー64
にトルクライズ部材20の図中右端が当接することで、
トルクライズ部材20の図中右方への移動が規制され
る。これにより、トルクライズ部材20の移動範囲が規
制されている。また、第2部材63に対するストッパー
64のねじ込み量を変更したり、支持部材2に対する筒
部材20のねじ込み量を調節したり、トルクライズ部材
22に対するナット61、62のねじ込み量を調節する
ことで、トルクライズ部材22の移動範囲が変更調節可
能とされている。
ナット21を介してねじ込まれ、その筒部材20にトル
クライズ部材22が図中左右方向に往復移動可能に挿入
されている。そのトルクライズ部材22をテンションレ
バー4に押し付けることで、テンションレバー4を燃料
減少方向に付勢するトルクライズスプリング60が、そ
の筒部材20に挿入されている。また、トルクライズ部
材22の図中右端は筒部材20から右方に突出され、そ
の突出部に一対のナット61、62がねじ合わされてい
る。そのナット61が筒部材20に当接することで、ト
ルクライズ部材20の図中左方への移動が規制される。
また、筒部材20の外周に第2筒部材63がねじ合わさ
れ、この第2筒部材63にストッパー64がロックナッ
ト64を介しねじ合わされている。このストッパー64
にトルクライズ部材20の図中右端が当接することで、
トルクライズ部材20の図中右方への移動が規制され
る。これにより、トルクライズ部材20の移動範囲が規
制されている。また、第2部材63に対するストッパー
64のねじ込み量を変更したり、支持部材2に対する筒
部材20のねじ込み量を調節したり、トルクライズ部材
22に対するナット61、62のねじ込み量を調節する
ことで、トルクライズ部材22の移動範囲が変更調節可
能とされている。
【0022】また、支持部材2には始動時燃料制限部材
70がロックナット71を介しねじ合わされ、この制限
部材70がガバナレバー8に当接することで、始動時の
ガバナレバー8の燃料増加方向への回転を規制してい
る。
70がロックナット71を介しねじ合わされ、この制限
部材70がガバナレバー8に当接することで、始動時の
ガバナレバー8の燃料増加方向への回転を規制してい
る。
【0023】図2は上記ガバナ装置1による燃料噴射量
の制御特性を示し、横軸はカム軸11の回転数を表し、
縦軸はコントロールラックの位置を表す。コントロール
ラックの位置は上方が燃料噴射量の増加方向である。
の制御特性を示し、横軸はカム軸11の回転数を表し、
縦軸はコントロールラックの位置を表す。コントロール
ラックの位置は上方が燃料噴射量の増加方向である。
【0024】まず、トルクライズ部材22の移動がスト
ッパー64により完全に阻止され、トルクライズスプリ
ング60の弾性力がテンションレバー4に作用しない場
合の制御特性を図中Cの特性曲線に基づき説明すると、
エンジン回転数が増加してカム軸11の回転数が図中a
点に達すると、移動体14が始動用スプリング30の弾
性力に抗して図1において右方に移動し、ガバナレバー
8は燃料減少方向に第3軸7中心に回転する。そして、
カム軸回転数がb点に達すると、ガバナレバー8は逆ア
ングライヒレバー6に当接して燃料減少方向への回転が
規制される。そしてエンジン回転数が更に増加してカム
軸回転数がNB 点に達すると、逆アングライヒスプリン
グ31の弾性力に抗して移動体14が図中右方に移動
し、逆アングライヒレバー6はガバナレバー8と共に燃
料増加方向に第2軸5中心に回転する。そしてカム軸回
転数がNA 点に達すると、第3軸7が開口4aの内面に
当接し、ガバナレバー8の燃料増加方向への回転は規制
される。そして、エンジン回転数が更に増加してカム軸
回転数がe点に達すると、テンションレバー4は逆アン
グライヒレバー6およびガバナレバー8と共にガバナス
プリング40の弾性力に抗して第1軸3を中心として燃
料減少方向に回転する。
ッパー64により完全に阻止され、トルクライズスプリ
ング60の弾性力がテンションレバー4に作用しない場
合の制御特性を図中Cの特性曲線に基づき説明すると、
エンジン回転数が増加してカム軸11の回転数が図中a
点に達すると、移動体14が始動用スプリング30の弾
性力に抗して図1において右方に移動し、ガバナレバー
8は燃料減少方向に第3軸7中心に回転する。そして、
カム軸回転数がb点に達すると、ガバナレバー8は逆ア
ングライヒレバー6に当接して燃料減少方向への回転が
規制される。そしてエンジン回転数が更に増加してカム
軸回転数がNB 点に達すると、逆アングライヒスプリン
グ31の弾性力に抗して移動体14が図中右方に移動
し、逆アングライヒレバー6はガバナレバー8と共に燃
料増加方向に第2軸5中心に回転する。そしてカム軸回
転数がNA 点に達すると、第3軸7が開口4aの内面に
当接し、ガバナレバー8の燃料増加方向への回転は規制
される。そして、エンジン回転数が更に増加してカム軸
回転数がe点に達すると、テンションレバー4は逆アン
グライヒレバー6およびガバナレバー8と共にガバナス
プリング40の弾性力に抗して第1軸3を中心として燃
料減少方向に回転する。
【0025】次に、トルクライズ部材22の移動量δが
最大であって、テンションレバー4と逆アングライヒレ
バー6とが相対回転しないように仮に逆アングライヒス
プリングの弾性力が作用しないようにした場合の制御特
性を、図中Dの仮想線で示す特性曲線に基づいて説明す
ると、エンジン回転数が増加してカム軸11の回転数が
図中a点に達すると、移動体14が始動用スプリング3
0の弾性力に抗して図1において右方に移動し、ガバナ
レバー8は燃料減少方向に第3軸7中心に回転する。そ
して、カム軸回転数が図中b′点に達すると、ガバナレ
バー8は逆アングライヒレバー6に当接して燃料減少方
向への回転が規制される。そして、エンジン回転数が更
に増加してカム軸回転数がND 点に達すると、そのガバ
ナスプリング40の弾性力とトルクライズスプリング6
0の弾性力との差に抗して移動体14が図中右方に移動
し、テンションレバー4はガバナレバー8と共に燃料減
少方向に第1軸3中心に回転する。これにより、ガバナ
スプリング40の弾性力とトルクライズスプリング60
の弾性力の差によりストッパー64に押し付けられてい
たトルクライズ部材22は図中左方への移動を開始す
る。そして、更にエンジン回転数が増加してカム軸回転
数が図中NC 点に達すると、ナット61が筒体20に当
接してトルクライズ部材22の移動が規制され、ガバナ
レバー8の燃料減少方向への回転は規制される。そし
て、更にエンジン回転数が増加してカム軸回転数がe点
に達すると、テンションレバー4はガバナレバー8と共
にガバナスプリング40の弾性力に抗して第1軸3を中
心に燃料減少方向に回転する。
最大であって、テンションレバー4と逆アングライヒレ
バー6とが相対回転しないように仮に逆アングライヒス
プリングの弾性力が作用しないようにした場合の制御特
性を、図中Dの仮想線で示す特性曲線に基づいて説明す
ると、エンジン回転数が増加してカム軸11の回転数が
図中a点に達すると、移動体14が始動用スプリング3
0の弾性力に抗して図1において右方に移動し、ガバナ
レバー8は燃料減少方向に第3軸7中心に回転する。そ
して、カム軸回転数が図中b′点に達すると、ガバナレ
バー8は逆アングライヒレバー6に当接して燃料減少方
向への回転が規制される。そして、エンジン回転数が更
に増加してカム軸回転数がND 点に達すると、そのガバ
ナスプリング40の弾性力とトルクライズスプリング6
0の弾性力との差に抗して移動体14が図中右方に移動
し、テンションレバー4はガバナレバー8と共に燃料減
少方向に第1軸3中心に回転する。これにより、ガバナ
スプリング40の弾性力とトルクライズスプリング60
の弾性力の差によりストッパー64に押し付けられてい
たトルクライズ部材22は図中左方への移動を開始す
る。そして、更にエンジン回転数が増加してカム軸回転
数が図中NC 点に達すると、ナット61が筒体20に当
接してトルクライズ部材22の移動が規制され、ガバナ
レバー8の燃料減少方向への回転は規制される。そし
て、更にエンジン回転数が増加してカム軸回転数がe点
に達すると、テンションレバー4はガバナレバー8と共
にガバナスプリング40の弾性力に抗して第1軸3を中
心に燃料減少方向に回転する。
【0026】次に、トルクライズ部材22の移動量δが
最大であって、テンションレバー4と逆アングライヒレ
バー6とが第2軸5中心に相対回転する場合の制御特性
の一例を、図中Eの特性曲線に基づき説明すると、エン
ジン回転数が増加してカム軸11の回転数が図中a点に
達すると、移動体14が始動用スプリング30の弾性力
に抗して図1において右方に移動し、ガバナレバー8は
燃料減少方向に第3軸7中心に回転する。そして、カム
軸回転数がb″点に達すると、ガバナレバー8は逆アン
グライヒレバー6に当接して燃料減少方向への回転が規
制される。そしてエンジン回転数が更に増加してカム軸
回転数がND 点に達すると、そのガバナスプリング40
の弾性力とトルクライズスプリング60の弾性力との差
に抗して移動体14が図中右方に移動し、テンションレ
バー4はガバナレバー8と共に燃料減少方向に第1軸3
中心に回転する。これにより、ガバナスプリング40の
弾性力とトルクライズスプリング60の弾性力の差によ
りストッパー64に押し付けられていたトルクライズ部
材22は図中左方への移動を開始する。そしてエンジン
回転数が更に増加してカム軸回転数がNB 点に達する
と、逆アングライヒスプリング31の弾性力に抗して移
動体14が図中右方に移動し、逆アングライヒレバー6
はガバナレバー8と共に燃料増加方向に第2軸5中心に
回転する。この逆アングライヒレバー6の回転によるガ
バナレバー8の燃料増加方向への回転が、テンションレ
バー4の回転によるガバナレバー8の燃料減少方向への
回転よりも大きいことから、コントロールラックは燃料
増加方向に移動する。そしてカム軸回転数がNA 点に達
すると第3軸7が開口4aの内面に当接し、逆アングラ
イヒレバー6の回転によるガバナレバー8の燃料増加方
向への回転が規制され、ガバナレバー8はテンションレ
バー4と共に燃料減少方向に移動する。そして、更にエ
ンジン回転数が増加してカム軸回転数が図中NC 点に達
すると、ナット61が筒体20に当接し、ガバナレバー
8の燃料減少方向への回転は規制される。そして、更に
エンジン回転数が増加してカム軸回転数がe点に達する
と、テンションレバー4はガバナレバー8と共にガバナ
スプリング40の弾性力に抗して第3軸7中心に燃料減
少方向に回転する。
最大であって、テンションレバー4と逆アングライヒレ
バー6とが第2軸5中心に相対回転する場合の制御特性
の一例を、図中Eの特性曲線に基づき説明すると、エン
ジン回転数が増加してカム軸11の回転数が図中a点に
達すると、移動体14が始動用スプリング30の弾性力
に抗して図1において右方に移動し、ガバナレバー8は
燃料減少方向に第3軸7中心に回転する。そして、カム
軸回転数がb″点に達すると、ガバナレバー8は逆アン
グライヒレバー6に当接して燃料減少方向への回転が規
制される。そしてエンジン回転数が更に増加してカム軸
回転数がND 点に達すると、そのガバナスプリング40
の弾性力とトルクライズスプリング60の弾性力との差
に抗して移動体14が図中右方に移動し、テンションレ
バー4はガバナレバー8と共に燃料減少方向に第1軸3
中心に回転する。これにより、ガバナスプリング40の
弾性力とトルクライズスプリング60の弾性力の差によ
りストッパー64に押し付けられていたトルクライズ部
材22は図中左方への移動を開始する。そしてエンジン
回転数が更に増加してカム軸回転数がNB 点に達する
と、逆アングライヒスプリング31の弾性力に抗して移
動体14が図中右方に移動し、逆アングライヒレバー6
はガバナレバー8と共に燃料増加方向に第2軸5中心に
回転する。この逆アングライヒレバー6の回転によるガ
バナレバー8の燃料増加方向への回転が、テンションレ
バー4の回転によるガバナレバー8の燃料減少方向への
回転よりも大きいことから、コントロールラックは燃料
増加方向に移動する。そしてカム軸回転数がNA 点に達
すると第3軸7が開口4aの内面に当接し、逆アングラ
イヒレバー6の回転によるガバナレバー8の燃料増加方
向への回転が規制され、ガバナレバー8はテンションレ
バー4と共に燃料減少方向に移動する。そして、更にエ
ンジン回転数が増加してカム軸回転数が図中NC 点に達
すると、ナット61が筒体20に当接し、ガバナレバー
8の燃料減少方向への回転は規制される。そして、更に
エンジン回転数が増加してカム軸回転数がe点に達する
と、テンションレバー4はガバナレバー8と共にガバナ
スプリング40の弾性力に抗して第3軸7中心に燃料減
少方向に回転する。
【0027】上記ND 点、NC 点は、トルクライズ部材
22の移動範囲を変更することで変化し、それにより種
々の燃料噴射量の制御特性パターンを実現することがで
きる。例えば、図2の特性曲線Eの状態に調整されたガ
バナ装置1のストッパー64を第2筒部材63にねじ込
み、トルクライズ部材22の移動量δを小さくすると、
その移動量δが小さくなるにつれ、その特性は図2にお
いてF、G、H、Iと示すように順次変化する。また、
筒部材20の支持部材2へのねじ込み量や、ナット6
1、62のトルクライズ部材22に対するねじ込み量を
変化させることで、異なる制御特性になる。
22の移動範囲を変更することで変化し、それにより種
々の燃料噴射量の制御特性パターンを実現することがで
きる。例えば、図2の特性曲線Eの状態に調整されたガ
バナ装置1のストッパー64を第2筒部材63にねじ込
み、トルクライズ部材22の移動量δを小さくすると、
その移動量δが小さくなるにつれ、その特性は図2にお
いてF、G、H、Iと示すように順次変化する。また、
筒部材20の支持部材2へのねじ込み量や、ナット6
1、62のトルクライズ部材22に対するねじ込み量を
変化させることで、異なる制御特性になる。
【0028】図3は互いに異なる燃料噴射量の制御特性
パターンを実線により示したもので、破線により上記図
2の特性曲線Cを併せて示す。図3の(1)は前記NA
がNC より大きく且つNB がND よりも小さい場合の特
性を示す。図3の(2)は前記NA がNC より大きくN
B とND が等しい場合の特性を示す。図3の(3)はN
A がNC より大きくNB がND よりも大きい場合の特性
を示す。図3の(4)はNA がNC より大きくNB とN
C とが等しい場合の特性を示す。図3(5)はNA がN
C より大きくNB がNC よりも大きい場合の特性を示
す。図3の(6)はNA とNC が等しくNB がND より
も小さい場合の特性を示す。図3の(7)はNA とNC
が等しくNB とND とが等しい場合の特性を示す。図3
の(8)はNA とNC が等しくNB がND よりも大きい
場合の特性を示す。図3の(9)はNA がNC より小さ
くNA とND とが等しい場合の特性を示す。図3の(1
0)はNA がNC より小さくNA がND よりも小さい場
合の特性を示す。図3の(11)はNA がNC より小さ
くNB がND よりも小さい場合の特性を示す。図3の
(12)はNA がNC より小さくNB とND が等しい場
合の特性を示す。図3の(13)はNA がNC より小さ
くNB がND よりも大きい場合の特性を示す。
パターンを実線により示したもので、破線により上記図
2の特性曲線Cを併せて示す。図3の(1)は前記NA
がNC より大きく且つNB がND よりも小さい場合の特
性を示す。図3の(2)は前記NA がNC より大きくN
B とND が等しい場合の特性を示す。図3の(3)はN
A がNC より大きくNB がND よりも大きい場合の特性
を示す。図3の(4)はNA がNC より大きくNB とN
C とが等しい場合の特性を示す。図3(5)はNA がN
C より大きくNB がNC よりも大きい場合の特性を示
す。図3の(6)はNA とNC が等しくNB がND より
も小さい場合の特性を示す。図3の(7)はNA とNC
が等しくNB とND とが等しい場合の特性を示す。図3
の(8)はNA とNC が等しくNB がND よりも大きい
場合の特性を示す。図3の(9)はNA がNC より小さ
くNA とND とが等しい場合の特性を示す。図3の(1
0)はNA がNC より小さくNA がND よりも小さい場
合の特性を示す。図3の(11)はNA がNC より小さ
くNB がND よりも小さい場合の特性を示す。図3の
(12)はNA がNC より小さくNB とND が等しい場
合の特性を示す。図3の(13)はNA がNC より小さ
くNB がND よりも大きい場合の特性を示す。
【0029】
【発明の効果】本発明の機械式ガバナ装置によれば、逆
アングライヒレバーとトルクライズ部材の双方を設ける
ことで、燃料噴射量の制御パターンの多様化を図ること
ができ、更に、トルクライズ部材の移動範囲を変更可能
にすることで、その制御パターンの変更が容易になる。
アングライヒレバーとトルクライズ部材の双方を設ける
ことで、燃料噴射量の制御パターンの多様化を図ること
ができ、更に、トルクライズ部材の移動範囲を変更可能
にすることで、その制御パターンの変更が容易になる。
【図1】本発明の実施例の機械式ガバナ装置の構成を示
す断面図
す断面図
【図2】本発明の実施例における燃料噴射量の制御特性
を示す図
を示す図
【図3】本発明の実施例における燃料噴射量の制御特性
パターンを示す図
パターンを示す図
2 支持部材 3 第1軸 4 テンションレバー 5 第2軸 6 逆アングライヒレバー 7 第3軸 8 ガバナレバー 14 移動体 22 トルクライズ部材 30 始動用スプリング 31 逆アングライヒスプリング 40 ガバナスプリング 60 トルクライズスプリング
フロントページの続き (72)発明者 木村 泰郎 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−75134(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 1/04 F02D 1/02
Claims (1)
- 【請求項1】 支持部材に第1軸中心に回転可能に取り
付けられるテンションレバーと、このテンションレバー
に第2軸中心に回転可能に取り付けられる逆アングライ
ヒレバーと、この逆アングライヒレバーに第3軸中心に
回転可能に取り付けられると共にコントロールラックに
連結されるガバナレバーと、その支持部材に連結される
と共にエンジン回転数に応じて移動する移動体と、その
支持部材に往復移動可能に支持されるトルクライズ部材
と、そのガバナレバーと逆アングライヒレバーとの間に
介在すると共にガバナレバーを燃料増加方向に付勢して
移動体に押し付ける始動用スプリングと、その逆アング
ライヒレバーとテンションレバーとの間に介在すると共
に逆アングライヒレバーを燃料減少方向に付勢する逆ア
ングライヒスプリングと、そのテンションレバーと支持
部材との間に介在すると共にテンションレバーを燃料増
加方向に付勢するガバナスプリングと、そのトルクライ
ズ部材をテンションレバーに押し付けてテンションレバ
ーを燃料減少方向に付勢するトルクライズスプリングと
を備え、逆アングライヒレバーに対するガバナレバーの
回転は一定範囲に規制され、テンションレバーに対する
逆アングライヒレバーの回転は一定範囲に規制され、そ
のトルクライズ部材の移動は一定範囲に規制され、エン
ジン回転数増加時の移動体の移動によりガバナレバーは
始動用スプリングに抗して前記第3軸中心に燃料減少方
向に回転可能とされ、エンジン回転数増加時の移動体の
移動により逆アングライヒレバーはガバナレバーと共に
逆アングライヒスプリングに抗して前記第2軸中心に燃
料増加方向に回転可能とされ、エンジン回転数増加時の
移動体の移動によりテンションレバーはガバナレバーと
共にガバナスプリングに抗して前記第1軸中心に燃料減
少方向に回転可能とされていることを特徴とする機械式
ガバナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4030150A JP2995439B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | 機械式ガバナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4030150A JP2995439B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | 機械式ガバナ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05195823A JPH05195823A (ja) | 1993-08-03 |
JP2995439B2 true JP2995439B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=12295737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4030150A Expired - Fee Related JP2995439B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | 機械式ガバナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2995439B2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-20 JP JP4030150A patent/JP2995439B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05195823A (ja) | 1993-08-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |