JP2994516B2 - 差動増幅回路 - Google Patents

差動増幅回路

Info

Publication number
JP2994516B2
JP2994516B2 JP4155642A JP15564292A JP2994516B2 JP 2994516 B2 JP2994516 B2 JP 2994516B2 JP 4155642 A JP4155642 A JP 4155642A JP 15564292 A JP15564292 A JP 15564292A JP 2994516 B2 JP2994516 B2 JP 2994516B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistors
pair
amplifiers
fet
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4155642A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06188651A (ja
Inventor
布 川 慎 吾 曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NF CORP
Original Assignee
NF CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NF CORP filed Critical NF CORP
Priority to JP4155642A priority Critical patent/JP2994516B2/ja
Publication of JPH06188651A publication Critical patent/JPH06188651A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2994516B2 publication Critical patent/JP2994516B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は差動増幅回路に関し、特
に低雑音、且つ安定動作が可能な差動増幅回路に関す
る。 【0002】 【従来の技術】微弱信号を検出する、例えば電子計測等
の分野では、センサで得られた微弱信号を増幅する増幅
回路としては、低雑音で、且つ高安定な増幅特性をもつ
ものが要求される。かかる目的で従来から広く採用され
ている増幅回路としては、図2に示すような差動増幅回
路がある。図2において、電気的、熱的特性が可及的等
しいように選ばれた一対のトランジスタQ11とQ12の各
エミッタが共通接続され、負電源Veeとの間に定電流源
iが挿入されている。各トランジスタQ11とQ12のベー
スにはベースバイアス抵抗RB1とRB2が接続され、各ベ
ースには、またコンデンサC1とC2を介して入力1,2
が供給されている。各トランジスタQ11とQ12のコレク
タには、コレクタ抵抗Rc1とRc2を介して正電源Vccが
供給されており、各コレクタから出力1,2が取り出さ
れる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
微弱信号等の増幅を行う差動増幅回路は、電気的、熱的
特性が可及的等しいように選ばれた2つのトランジスタ
を用いた差動入力差動出力構成を採用している。従っ
て、従来のこの種の差動増幅回路を用いて安定動作を行
わせるためには、2つのトランジスタは高精度に電気
的、熱的特性が可及的等しいように選ばれていなければ
ならない。通常は、ワンチップに2個のトランジスタが
入った高価なデュアルトランジスタを用いることが多
く、また、低ノイズを目的として個別トランジスタを用
いた場合は、面倒な選別作業やトランジスタ同士の熱結
合を良好にするため、トランジスタ同士を金属バンド等
を用いて密着固定する等の工夫が必要になるという問題
がある。トランジスタの電気的、熱的特性のずれは、各
トランジスタのエミッタ側に抵抗を挿入することにより
補償できるが、かかるエミッタ側への抵抗の挿入は大き
な雑音発生源となるため、低雑音が要求される上記の如
き用途には使用できない。 【0004】そこで、本発明の目的は、低雑音、且つ安
定な動作をする差動増幅回路を提供することにある。本
発明のより具体的な目的は、トランジスタのような増幅
素子の特性のバラツキや周囲温度の変化に対する動作の
安定性を確保した差動増幅回路を提供することにある。
本発明の他の目的は、動作点設定が容易で、設計の自由
度が大きい差動増幅回路を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明による差動増幅回路は、トランジスタあるい
はFET回路で構成された一対の増幅器が差動増幅する
ように構成された差動増幅手段と、前記一対の増幅器の
その各々を構成するトランジスタのコレクタ、FETの
ドレインに相当する端子に流れる電流の直流分を等しく
する第1の調整手段と、前記一対の増幅器のその各々を
構成するトランジスタのエミッタ、FETのソースに相
当する互いに接続された両端子に接続された直流分抽出
手段と、該直流分抽出手段の出力と予め定めた直流電位
との誤差を出力する誤差電圧出力手段と、前記誤差電圧
出力手段の出力と前記一対の増幅器の一方のトランジス
タのベース、FETのゲートに相当する端子との間にイ
ンピーダンス素子を接続して成り、 前記一対の増幅器
のその各々を構成するトランジスタのエミッタ、FET
のソースに相当する互いに接続された両端子の電位の直
流分を予め定めた前記一対の増幅器の最適動作電位に等
しくする第2の調整手段と、を備えて構成される。 【0006】 【作用】本発明では、差動増幅器の各々のトランジスタ
のコレクタやFETのドレインに流れる電流の直流分
(静止電流)及びトランジスタのエミッタやFETのソ
ースに相当する互いに接続された両端子の電位の直流分
を等しくするような調整手段を設け、低雑音動作を可能
とするとともに、動作点設定も容易として、設計の自由
度を拡張している。 【0007】 【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は、本発明による差動増幅回路の
一実施例を示す回路図である。図1において、図2と同
一符号が付与されている回路要素は同様な機能を有する
回路要素である。本実施例では、図2の一対のトランジ
スタQ11,Q12に対応して一対のカスコード接続された
トランジスタQ1,Q3及びトランジスタQ2,Q4が使用さ
れており、これにより交流結合型差動増幅回路が構成さ
れている。すなわち、トランジスタQ1とQ2のコレクタ
は、トランジスタQ3とQ4のエミッタにそれぞれカスコ
ード接続される。トランジスタQ3とQ4のそれぞれのコ
レクタにはコレクタ抵抗Rc1とRc2を介して電源Vccが
供給されており、各コレクタから出力信号が取り出され
る。上記トランジスタQ3とQ4のコレクタは、抵抗R1
とR2を介して帰還コンデンサC4を有する誤差増幅器U
1の非反転入力端子と反転入力端子に接続されている。
誤差増幅器U1の出力は、抵抗RB1を介してトランジス
タQ1のベースに接続される。 【0008】 トランジスタQ1とQ2のエミッタは、
抵抗R3を介して帰還コンデンサC5を有する誤差増幅
器U2の反転入力端子に接続されている。誤増幅器U2
の非反転入力端子には予め定めた基準電圧Vrefが供
給されている。誤差増幅器U2の出力は、抵抗RB2を
介してトランジスタQ2のベースに接続されている。入
力信号1,2は、コンデンサC1とC2を介してトラン
ジスタQ1とQ2のベースに供給され、トランジスタQ
3とQ4のコレクタから出力信号が差動出力として得ら
れる。 【0009】上述構成において、誤差増幅器U1は、そ
の入力がトランジスタQ3とQ4のコレクタに接続され、
その出力はトランジスタQ1のベースに接続されている
ため、トランジスタQ3とQ4のコレクタ電位の直流分を
同一値にするように動作する、いわゆる直流サーボ動作
を行う。従って、コレクタ抵抗Rc1とRc2を等しい抵抗
値にすれば、トランジスタQ1とQ2のコレクタ電流を同
一に確保できる。また、このコレクタ電流の同一化は、
トランジスタが電気的、熱的特性が可及的等しいように
選ばれていない状態で、温度特性の変化があった場合で
も維持できる。 【0010】 誤差増幅器U2は、基準電圧Vrefと
トランジスタQ1,Q2のエミッタ電圧とを入力とし、
その出力がトランジスタQ2のベースに接続されている
ので、同様な直流サーボ動作によってトランジスタQ1
とQ2のエミッタ電圧VEは一定の基準電圧Vrefに
設定されることになる。この基準電圧を、トランジスタ
動作の最適(エミッタ電圧)動作点に設定すれば、トラ
ンジスタQ1とQ2のエミッタ電圧を最適動作点に設定
できる。本実施例では、トランジスタQ3とQ4は、ベ
ース接地であるため、トランジスタQ1とQ2のコレク
タ電圧も一定(−VBE)となり、トランジスタQ1と
Q2のコレクタ・エミッタ間電圧も一定となる。以上の
実施例によれば、トランジスタQ1及びQ2の動作点を
任意の値に設計、設定可能となる。 【0011】尚、上述実施例において、トランジスタQ
1とQ2をそれぞれ複数のトランジスタを並列接続したも
のに置き換えることにより、単独のトランジスタを用い
た場合に比べて雑音を低減することができる。また、抵
抗雑音が許容される場合には、各トランジスタのエミッ
タにエミッタ抵抗を接続しても動作する。更に、トラン
ジスタの代わりにFET等の他の増幅素子を用いること
ができることも勿論である。 【0012】 【発明の効果】以上説明したように、本発明による差動
増幅回路は、差動増幅器の各々のトランジスタのコレク
タやFETのドレインに流れる電流の直流分(静止電
流)及びトランジスタのエミッタやFETのソースに相
当する互いに接続された両端子の電位の直流分を等しく
するような調整手段が設けられているので、低雑音動作
が可能となるとともに増幅素子特性のバラツキや周囲温
度の変化に対しても動作が安定化される。したがって、
特性が充分に留意された高価なデュアルトランジスタが
不要となり、安価な差動増幅回路が得られる。また、動
作点設定も容易となり、設計の自由度も大きいという著
しい効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による差動増幅回路の一実施例を示す回
路図である。 【図2】従来の差動増幅回路の一例を示す回路図であ
る。 【符号の説明】 Q1,Q2,Q3,Q4,Q11,Q12 トランジスタ U1,U2 誤差増幅器

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 トランジスタあるいはFET回路で構成された一対の増
    幅器が差動増幅するように構成された差動増幅手段と、 前記一対の増幅器のその各々を構成するトランジスタの
    コレクタ、FETのドレインに相当する端子に流れる電
    流の直流分を等しくする第1の調整手段と、前記一対の増幅器のその各々を構成するトランジスタの
    エミッタ、FETのソースに相当する互いに接続された
    両端子に接続された直流分抽出手段と、該直流分抽出手
    段の出力と予め定めた直流電位との誤差を出力する誤差
    電圧出力手段と、 前記誤差電圧出力手段の出力と前記一対の増幅器の一方
    のトランジスタのベース、FETのゲートに相当する端
    子との間にインピーダンス素子を接続して成り、 前記一
    対の増幅器のその各々を構成するトランジスタのエミッ
    タ、FETのソースに相当する互いに接続された両端子
    の電位の直流分を予め定めた前記一対の増幅器の最適動
    作電位に等しくする第2の調整手段と、 を備えて成ることを特徴とする差動増幅回路。
JP4155642A 1992-05-22 1992-05-22 差動増幅回路 Expired - Lifetime JP2994516B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4155642A JP2994516B2 (ja) 1992-05-22 1992-05-22 差動増幅回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4155642A JP2994516B2 (ja) 1992-05-22 1992-05-22 差動増幅回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06188651A JPH06188651A (ja) 1994-07-08
JP2994516B2 true JP2994516B2 (ja) 1999-12-27

Family

ID=15610438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4155642A Expired - Lifetime JP2994516B2 (ja) 1992-05-22 1992-05-22 差動増幅回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2994516B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009531969A (ja) * 2006-03-29 2009-09-03 トムソン ライセンシング 周波数変換モジュールの周波数制限増幅器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009531969A (ja) * 2006-03-29 2009-09-03 トムソン ライセンシング 周波数変換モジュールの周波数制限増幅器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06188651A (ja) 1994-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0159757B1 (en) Amplifier with rail-to-rail input capability and controlled transconductance
EP0144647B1 (en) Differential amplifier
US5148121A (en) Amplifier circuit designed for use in a bipolar integrated circuit, for amplifying an input signal selected by a switch circuit
JP3118393B2 (ja) 差動増幅回路
JPH02206210A (ja) コモンベース方式のソース駆動式差動増幅器
US6236268B1 (en) High-gain amplifier having a limited output dynamic range
JPS6014523B2 (ja) カスコ−ド増幅器回路
US5162751A (en) Amplifier arrangement
US5132640A (en) Differential current amplifier circuit
EP0314218A1 (en) Amplifier arrangement and integrated amplifier circuit suitable for the amplifier arrangement, and display device including said amplifier arrangement
US6072339A (en) Current sensing circuit with high input impedance
JP2994516B2 (ja) 差動増幅回路
JP3095838B2 (ja) 増幅回路
US6734720B2 (en) Operational amplifier in which the idle current of its output push-pull transistors is substantially zero
US4167708A (en) Transistor amplifier
US6167284A (en) Device for converting a symmetrical signal into an asymmetrical signal
US5021744A (en) Differential amplifier with differential or single-ended output
JP4839572B2 (ja) 入力回路
JPH04119005A (ja) 演算増幅回路
US5396191A (en) High gain differential amplifier capable of reducing offset voltage
JP3140107B2 (ja) 差動増幅器
KR950003354B1 (ko) 저 오프셋 레벨 쉬프트 증폭기
KR200148384Y1 (ko) 차동 증폭 회로
JP2963933B2 (ja) 演算増幅回路
JPH06232654A (ja) 演算増幅回路

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071022

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 12

R255 Notification of exclusion from application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R2525

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 13