JP2994291B2 - 雨水桝型電気式融雪装置および融雪装置部 - Google Patents

雨水桝型電気式融雪装置および融雪装置部

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JP2994291B2 JP8349761A JP34976196A JP2994291B2 JP 2994291 B2 JP2994291 B2 JP 2994291B2 JP 8349761 A JP8349761 A JP 8349761A JP 34976196 A JP34976196 A JP 34976196A JP 2994291 B2 JP2994291 B2 JP 2994291B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、雨水桝と融雪装
置とを兼用した雨水桝型電気式融雪装置および融雪装置
部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気融雪装置の一例として、図5
に開示されたものがある。図5を参照して、従来の電気
融雪装置につき簡単に説明する。
【0003】従来の電気融雪装置は、地中に埋設された
融雪槽50と当該融雪槽50の下方に設けられた受雪盤
54とにより構成されている。融雪槽50の下側は、開
口部53を有しており、受雪盤54から溢れ出た融雪水
が地中に自然に浸透するようになっている。
【0004】融雪槽50の一方の側壁面には、配線を挿
入するための配線管51が設けてあり、融雪槽50の上
部には、雪を投入するための上蓋52が設けられてい
る。
【0005】一方、この受雪盤54は、底面を有する円
筒形状をしており、受雪盤54の中心部には、ヒータ5
41と温度検出器(温度センサー)542とが配設され
ている。そして、ヒータ541および温度検出器542
を金網台543で覆って保護している。
【0006】この電気融雪槽50を用いて地表に積もっ
た雪を溶かすときは、上蓋52を開口して融雪槽50中
に雪を投入する。投入された雪は雪の塊(雪塊)の状態
で受雪盤54中に堆積される。
【0007】次に雪の投入作業が完了した時点で、制御
盤(図示せず)の電源をオンにして、ヒータ541に電
圧を印加し、ヒータ541を加熱する。ヒータ541の
加熱により融解した融雪水は受雪盤54内に溜り、然る
後受雪盤54の上部から溢れ出て地中に浸透していく。
【0008】一方、受雪盤54内の雪塊が融解完了した
とき、融雪水の温度が急激に上昇するので、この温度を
検知してヒータの電源をオフにする。
【0009】また、融雪機能を有していないが、一般の
歩道または公道の路肩付近には、通常一定の間隔で雨水
或いは融雪水を排水するための雨水桝が埋設されてい
る。この雨水桝は、箱状の溜め水水槽を具えており、溜
め水水槽内の水位が所定の水位になったとき、溜め水を
排水溝に排水するための排水管が溜め水水槽内に設けら
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た電気融雪装置および雨水桝は、以下に述べる問題があ
った。
【0011】電気融雪装置については、 受雪盤として、底面を有する円筒状の受雪盤を用いて
いるため、製作する上で、曲げ加工或いは溶接加工等の
複雑な加工が必要となり、製作コストが高くなる。
【0012】ヒータ部は、融雪槽の底面に近い部分に
取付けられているので、雪と一緒に投入される土砂等に
よりヒータが埋まってしまい、ヒータの発熱効率が著し
く低下する。
【0013】またヒータ部は、金網台で保護されている
ので、土砂等の衝撃を受けて金網台が変形してしまい、
このため、ヒータや温度検出器が損傷を受ける。
【0014】融雪槽内の受雪盤には、予め溜め水が張
られている。この溜め水の水量が多いと、投入した雪が
浮力を受けて水面に浮き上がってしまうため、融雪槽内
へ投入できる雪の量が少なくなってしまう。このため、
従来の受雪盤容積は、槽内への可能投雪量を大きくする
ことを考慮して必要最小量の規模となっている。一方、
受雪盤水量を比較的少なくすると、融雪通電時における
受雪盤への雪の落ち込みが断続的に起こるため、受雪盤
内の水温変動が4〜12℃と大きくなる。このため、通
電停止の設定値を比較的高い温度にする必要が生じ、消
費電力のロスが大きくなる。
【0015】また、従来の電気融雪槽を稼働させると
きは、融雪槽に雪を投入した後、手動でヒータ部の電源
を投入して融雪を開始させている。私道の融雪を行うと
きは手動方式でも良いが、歩道または公道の融雪作業に
は手動式は不都合を生じる。すなわち、歩道または公道
に設置された融雪槽の制御盤のオン・オフ制御を付近の
住民に判断させ、通電開始または停止を依頼することは
実質的に不可能である。
【0016】雨水桝については、 歩道または公道に設置されている雨水桝は、通常、融
雪装置を具えていないため、仮に溜り水中に雪塊を投入
しても融雪効率が極めて悪い。
【0017】そこで、上述の〜の問題を解決できる
電気式融雪槽の出現が望まれていた。
【0018】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の雨
水桝型電気式融雪装置によれば、雨水或いは融雪水を溜
める融雪槽本体とこの融雪槽本体内に設けられ、所定の
水位に達したとき雨水或いは融雪水を外部に排水するた
めの排水管とを備える雨水桝状の融雪槽と、融雪槽本体
の底面に取付けられ、開口部を有する熱伝導性金属部材
とこの金属部材に設けられた複数の脚部とからなる台座
状の受雪盤と受雪盤の、金属部材の裏面に当接されかつ
融雪槽本体の底面から排水管までの間の位置に設けた発
熱体とこの発熱体に近接させて設けられ、融雪槽の水温
を測定するための温度検出器とからなる融雪装置部と、
温度検出器の制御信号を検出して発熱体を自動的に制御
する制御手段とを具えることを特徴とする。
【0019】この発明では、受雪盤は、開口部を有する
金属部材と当該金属部材に設けられた複数の脚部とによ
り構成されている。このように、受雪盤の金属部材に開
口部を設けているので、融雪槽本体の上部入口からに投
入された雪塊は溜り水或いは融雪水中に効率良く落ち込
んでいく。このため、従来に比べ、融雪効率を高めるこ
とができる。
【0020】また発熱体は、受雪盤の金属部材の裏面に
当接されかつ融雪槽中の溜り水或いは融雪水の中間部の
位置に設けてあるので、発熱体が土砂等によって埋め込
まれる心配がなくなり、発熱体を効率良く加熱して融雪
槽内の溜め水或いは融雪水を均一に暖めることができ
る。
【0021】また、この発明では、発熱体に近接させて
温度検出器を設け、かつ、この温度検出器からの制御信
号を制御する制御手段を具えているので、融雪槽中の溜
め水或いは融雪水の温度を検知して発熱体を自動的にオ
ン・オフ制御することができる。
【0022】また、発熱体は、受雪盤の金属部材の裏面
に当接し、かつ、温度検出器を受雪盤の金属部材の裏側
に配設してあるので、受雪盤が土砂等の落下による衝撃
を受ける保護カバーの役割をするので、発熱体や温度検
出器が損傷を受けることはなくなる。
【0023】また、この発明では、好ましくは、制御手
段は、温度検出器からの制御信号を得て所定の設定温度
に達したときオン・オフする温度調節器と該温度調整器
がオン状態のとき電圧を出力する電源装置とからなる温
度調節部と、この温度調節部のオン・オフ信号を得てス
イッチを開閉する電磁接触器とを具えるのが良い。
【0024】このように、温度検出器からの制御信号を
得て所定の設定温度に達したときの温度を検知してオン
・オフ信号(例えば電圧信号)を出力する温度調節部
と、この温度調節部により出力されたオン・オフ信号に
よりスイッチを開閉する電磁接触器とを具えているの
で、雨水或いは融雪水の温度を温度検出器により検知し
て電磁接触器をオン・オフさせ、発熱体の通電開始また
は停止を自動的に制御することができる。
【0025】また、この発明では、好ましくは、受雪盤
は、金属部材と脚部とをそれぞれ止め具によって固定し
てあるのが良い。このように、両者を止め具、例えばネ
ジによって固定することにより、受雪盤を製作する上
で、従来のような複雑な加工を必要とせず、簡便に組立
てが可能となるので、受雪盤のコストを低減できる。
【0026】また、この発明では、好ましくは、融雪槽
は、融雪槽本体および排水管の大きさを、歩道または公
道用の雨水桝と同様な大きさとし、融雪槽本体に貫通さ
せて配線管を設けてあるのが良い。このように、この発
明では、融雪槽を、歩道または公道に設けれている雨水
桝の大きさとほぼ同様な大きさとしてあるので、私道以
外の歩道や公道にも雨水桝として兼用することができ
る。また、配線管を設けることにより、発熱体に接続さ
れる導電線と温度検出器に接続される配線とを配線管を
介して通線することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
雨水桝型電気式融雪装置に実施の形態につき説明する。
なお、図1および図2は、この発明が理解できる程度に
各構成成分の形状、大きさ及び配置関係を概略的に示し
てあるにすぎない。
【0028】図1〜3を参照して、この発明の雨水桝型
電気式融雪装置(以下、電気式融雪装置という)の構造
につき説明する。図1の(A)および(B)は、電気式
融雪装置の融雪装置部の構造を説明するための平面図お
よび一部切欠き側面図であり、図2は、電気式融雪装置
の全体構成を説明するための断面図である。また、図3
は、電気式融雪装置の一部の構成成分である制御手段を
説明するためのブロック図である。
【0029】この発明の電気式融雪装置は、融雪槽本体
12とこの融雪槽本体12内に設けられた排水管16と
を具えた融雪槽10と受雪盤22、発熱体24および温
度検出器26とから構成された融雪装置部20と、融雪
装置部20の温度検出器26により融雪槽10中の溜り
水或いは融雪水の温度を検出してこれらの温度を制御す
るための制御手段30とにより構成されている(図
2)。
【0030】融雪槽10は、コンクリート製設置台
(B)上に設置され、地中に埋設されている。そして、
融雪槽10には、溜め水或いは融雪水を溜めるための融
雪槽本体12と、地表(G)の雪を投入するための開口
部13とこの開口部13を開閉するための上蓋14と、
溜め水或いは融雪水が所定の水位に達したとき、これら
の水を排水するための排水管16とが設けられている。
また、融雪槽10の大きさは、歩道または公道(一般道
路)に設置されている雨水桝とほぼ同様な大きさに形成
してある。
【0031】また、融雪槽本体12には、底面12aか
ら一方の側壁12bにわたって、通線用の配線管18が
内蔵されている。
【0032】融雪装置部20は、開口部21を有する熱
伝導性金属部材22aと当該金属部材22aの端部に設
けられた複数の脚部22bとからなる台座状の受雪盤2
2と、この受雪盤22の金属部材22aの裏面22cに
当接されかつ融雪槽本体12の底面12aから排水管1
6、ここでは下側内壁16aまで間の位置に設けた発熱
体24と、発熱体24に近接させて設けられ、融雪槽本
体12中の水温を測定するための温度検出器(温度セン
サー)26とから構成されている。以下、融雪装置部2
0の構成成分につき逐次説明する。
【0033】受雪盤22は、金属部材22aとして、平
板部材を用いる。そして、この平板部材22aの2カ所
に長方形状の開口部21が設けられており、この金属部
材22aの端部には12個の脚部22bが設けられてい
る。金属部材22aと脚部22bとは、ネジ止めにより
固定されている。なお、ここでは、熱伝導性金属部材2
2aとして、例えば亜鉛めっき鋼板を用い、脚部22b
も金属部材22aと同じ材料、すなわち、亜鉛めっき鋼
板を用いている。なお、この実施の形態では、金属部材
22aと脚部22bとをネジ止め固定した例につき説明
したが、金属部材22aと脚部22bとを一体成形し、
その後金属部材22aの端部を折曲げて形成しても良
い。また、この実施の形態では、受雪盤22の大きさを
従来のものよりも小さくしてあるので、融雪槽本体12
の内壁と受雪盤22の外周縁との間に一定の隙間を設け
ることができる。このため、融雪槽本体12の底面に堆
積あれた土砂等を、外部から例えば吸引装置を用いて容
易に排出することができるというメンテナンス面でも有
利な構造になっている。
【0034】発熱体24としては、例えば棒状ヒータを
用いる。そして、この棒状ヒータ24を、金属部材22
aの裏面22cであって、開口部21の周辺の面に当接
して固定してある。
【0035】このように、ヒータ24を金属部材22a
の裏面に当接して設けることにより、金属部材22aを
含む受雪盤22が土砂等の衝撃からヒータ24を保護す
る保護カバーとして作用するので、土砂等の衝撃による
ヒータ24の損傷を回避することができる。
【0036】また、ヒータ24を金属部材22aの裏面
に当接して設けてあるので、ヒータ24を加熱した場
合、ヒータ24の加熱温度が金属部材22aの全体(こ
こでは受雪盤全体)に伝達し、あたかも受雪盤22全体
がヒータとしての役割をするので、ヒータ24の近辺だ
けに熱が集中されることはなく、溜め水或いは融雪水を
均一に暖めることができる。
【0037】この実施の形態では、ヒータ24の位置
を、融雪槽本体12の底面12aと排水管16の下側内
壁16aとの間のほぼ中央部に設けてある。ヒータ24
をこのような位置に設けた理由は、ヒータ24が融雪槽
本体12中に流入した土砂に埋まらないこと、かつ溜り
水或いは融雪水の温度を均一に保持することができるた
めである。
【0038】また、ヒータ24には、耐熱性の導電線2
3が接続されており、この導電線23は配線管18を経
由して制御手段30に接続されている。
【0039】また、温度センサー26は、上述したよう
にヒータ24の端部に近接させ、かつ、受雪盤22の脚
部22bに設けられたフック(図示せず)に取付けられ
ている。なお、ここでは、温度センサー26として、例
えば市販の熱電対を用いる。
【0040】なお、温度センサー26には、配線(信号
線)28が接続されている。そして、信号線28は、配
線管18に通線されて地上に設けた制御手段30に接続
されている(図1および図2)。
【0041】制御手段30は、温度センサー26からの
制御信号を得て所定の設定温度に達したときオン・オフ
する温度調節器321とこの温度調整器321がオン状
態のとき電圧を出力する電源装置322とからなる温度
調節部32と、この温度調節部32のオン・オフ信号
(電圧信号)を得てスイッチを開閉する電磁接触器34
とを具えている(図3)。
【0042】温度調節部32の温度調節器321として
は、所定の温度設定によりオン・オフ信号を出力できる
タイプの温度調節器を用いる。この温度調節器321の
出力端子(図示せず)は、100Vの電源装置322が
接続されており、温度調節器321がオン状態のとき1
00Vの交流電圧が電磁接触器34へ出力される。
【0043】なお、電磁接触器34としては、例えば電
磁スイッチを用いる。この電磁スイッチ34は、温度調
節器321の出力端子と接続されており、温度調節器3
21の100Vの出力電圧によりオン状態になる。ま
た、電磁スイッチ34には、200V電源装置(図示せ
ず)が接続されているので、電磁スイッチ34がオン状
態のとき、ヒータ24に200Vの電圧が印加され、ヒ
ータ24が加熱される。
【0044】一方、温度センサー26の温度が所定の設
定温度、例えば4℃以上になると、温度調節器321は
オフ状態となり、したがって、電源装置322の電圧
(100V)も電磁スイッチ34に出力されないため、
電磁スイッチ34はオフ状態となる。このため、ヒータ
24の印加電圧は0Vになり、加熱を停止する。
【0045】このように、この発明では、温度調節器3
21の温度を所定の温度に設定することにより、温度セ
ンサー26が融雪槽本体12中の溜め水或いは融雪水の
温度を検知して自動的に発熱体24をオン・オフ制御す
ることができる。
【0046】次に図4を参照して、温度調節器の温度設
定値を決める方法につき説明する。なお、図4は、従来
の電気融雪装置を用いて受雪盤54中の融雪水の温度と
外気温度との関係をプロットした図である。図中、横軸
に時間を取り、縦軸に融雪槽中の水温(℃)を取って表
わす。
【0047】温度設定値を決めるには、既存の運転デー
タ(図4)の水温から求める。図4のデータは、昭和6
3年12月から平成元年3月までの期間、北海道名寄市
で受雪盤中の水温と外気温度を実測したときの実測デー
タの典型例を示す。
【0048】図4から理解できるように、8時から9時
付近の水温は、前日のヒータの加熱温度の影響を受けて
約10℃程度になっている(期間a)。その後、雪を融
雪槽50に投入することにより、一旦約2℃程度まで温
度は下がり(期間b)、この時点でヒータ541に電源
が入る。電源が入っている間に融雪槽50内に投入され
た雪塊は徐徐に融解していくので、雪が融解されている
間は、水温がほぼ4℃に保持されている(期間c)。そ
して、翌日の12時頃には融雪が完了するので、水温は
急激に上昇する(期間d)。従来は、この急激な温度上
昇を温度センサーにより検出してヒータの電源を停止
(オフ)していた。
【0049】一方、外気温度は、8時から翌日の12時
までの期間において、約−5〜3℃の温度範囲で変動し
ていることがわかる。これに対し、電気融雪装置中の受
雪盤の水温は、外気温度にあまり影響されずに約4℃を
保持している。
【0050】上記した従来の実測データを基にして、例
えば名寄市では、温度調節器321の設定温度を4℃に
セットする。勿論、電気式融雪装置を設置する場所、装
置の大きさおよび容量、並びに外気温度等により温度設
定値は変わるため、その地域の設置場所に合った好適な
設定温度をセットすれば良い。
【0051】この発明の実施の形態では、温度調節器3
21の温度を例えば4℃に設定しておけば、融雪槽10
中の溜め水或いは融雪水が4℃以下ではヒータ24に電
源が印加され(オン状態)、4℃以上ではヒータ24に
電源が印加されない(オフ状態)ように自動的に制御す
ることができる。
【0052】また、この発明では、融雪槽10中の雨水
或いは融雪水を用いて、融雪作業を行っているため、溜
め水の水量は従来に比べて多い。このため、融雪槽10
中の溜め水の水温の変動は従来に比べ、少なくなり(4
〜5℃程度)、温度センサー26の設定値、すなわち、
ヒータ24の通電停止温度を低い温度に設定することが
できる。したがって、消費電力ロスを低減できるという
利点がある。
【0053】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の雨水桝型電気式融雪装置によれば、融雪槽を従来
の雨水桝とほぼ同様な形状にしてあるので、私道に設置
できることは勿論のこと、歩道或いは一般車道(公道)
の設置も可能となり、また降雪時期以外では、雨水桝と
して利用でき、降雪時期には融雪装置として利用するこ
とができる。このように、雨水桝型電気式融雪装置は、
雨水桝と融雪装置とを兼用して使用することができるの
で、極めて汎用性にとんでいる。
【0054】また、受雪盤は、熱伝導性金属部材とこの
金属部材の端部に設けた複数の脚部を止め具で固定する
だけで簡単に組立てが可能となるので、従来に比べ、製
品コストを低減することができる。
【0055】また、受雪盤の金属部材には、開口部を設
けてあるので、融雪槽中に投入された雪が開口部を通っ
て融雪を行う媒体である溜り水に効率良く落下する。こ
のため、融雪の作業効率が極めて良くなる。さらに、受
雪盤の金属部材の裏面には発熱体を当接して設けてある
ので、発熱体を加熱した場合、受雪盤の全体に熱が均一
に伝達し、融雪槽中の溜め水或いは融雪水を均一に暖め
ることができる。このため、従来に比べ、熱エネルギー
効率が著しく向上する。
【0056】また、発熱体は、融雪槽本体の底面から排
水管までの間に設けているので、融雪槽中に土砂等が流
入しても発熱体が土砂に埋まることはなくなり、発熱体
を効率良く、均一に暖めることができる。
【0057】また、この発明では、制御手段を用いて発
熱体の電源の通電開始および停止を自動的に行っている
ので、従来のように住民の個々の判断で電源の通電開始
および停止を行う方法に比べ、効率的な管理・運用が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電気式融雪装置の融雪装置部の構造
を説明するための正面図および一部切欠き側面図であ
る。
【図2】この発明の電気式融雪装置の主要構造を説明す
るための断面図である。
【図3】この発明の制御手段の構成を説明するためのブ
ロック図である。
【図4】従来の電気融雪装置を用いて融雪水温および外
気温度を測定した結果を示す図である。
【図5】従来の電気融雪装置の構造を説明するための断
面図である。
【符号の説明】
10:融雪槽 12:融雪槽本体 13:開口部 14:上蓋 16:排水管 18:配線管 20:融雪装置部 22:受雪盤 22a:金属部材 22b:脚部 24:ヒータ 26:温度検出器(温度センサー) 28:配線 30:制御手段 32:温度調節部 34:電磁接触器 321:温度調節器 322:電源装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 良玄 北海道札幌市豊平区里塚2条4丁目1番 63号 戸田建設株式会社 札幌支店 里 塚工作所内 (72)発明者 大崎 明 北海道札幌市豊平区里塚2条4丁目1番 63号 戸田建設株式会社 札幌支店 里 塚工作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01H 5/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨水或いは融雪水を溜める融雪槽本体と
    該融雪槽本体内に設けられ、所定の水位に達したとき前
    記雨水或いは融雪水を外部に排水するための排水管とを
    具える雨水桝状の融雪槽と、前記融雪槽本体の底面に取
    付けられ、開口部を有する熱伝導性金属部材と該金属部
    材の端部に設けた複数の脚部とからなる台座状の受雪盤
    と該受雪盤の、前記金属部材の裏面に当接されかつ前記
    融雪槽本体の底面から前記排水管まで間の位置に設けた
    発熱体と該発熱体に近接させて設けられ、前記融雪槽本
    体中の水温を測定するための温度検出器とからなる融雪
    装置部と、前記温度検出器の制御信号を検出して前記発
    熱体を自動的に制御する制御手段とを具えることを特徴
    とする雨水桝型電気式融雪装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気式融雪装置におい
    て、前記制御手段は、前記温度検出器からの制御信号を
    得て所定の設定温度に達したときオン・オフする温度調
    節器と該温度調整器がオン状態のとき電圧を出力する電
    源装置とからなる温度調節部と、該温度調節部のオン・
    オフ信号を得てスイッチを開閉する電磁接触器とを具え
    ることを特徴とする雨水桝型電気式融雪装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電気式融雪装置におい
    て、前記発熱体を、前記融雪槽本体の底面と前記排水管
    との間の中央部の位置に設けたことを特徴とする雨水桝
    型電気式融雪装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電気式融雪装置におい
    て、前記融雪槽は、前記融雪槽本体および排水管の大き
    さを、歩道または公道用の雨水桝と同様な大きさとし、
    前記融雪槽本体に貫通させて配線管を設けたことを特徴
    とする雨水桝型電気式融雪装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の電気式融雪装置におい
    て、前記受雪盤は、前記金属部材と前記脚部とをそれぞ
    れ止め具により固定してあること特徴とする雨水桝型電
    気式融雪装置。
  6. 【請求項6】 融雪槽内に設けられて使用される融雪装
    置部において、開口部を有する熱伝導性金属部材と該金
    属部材の端部に設けた複数の脚部とからなる台座状の受
    雪盤と、該受雪盤の、前記金属部材の裏面に当接されか
    つ前記融雪槽の底面から所定の位置に設けた発熱体と、
    該発熱体に近接させて設けられ、所定の前記融雪槽中の
    水温を測定するための温度検出器とからなることを特徴
    とする融雪装置部。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の融雪装置部において、
    前記受雪盤は、前記金属部材と前記脚部とをそれぞれ止
    め具により固定してあること特徴とする融雪装置部。
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