JP2994067B2 - ディジタル形周波数継電器 - Google Patents

ディジタル形周波数継電器

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JP2994067B2
JP2994067B2 JP3072524A JP7252491A JP2994067B2 JP 2994067 B2 JP2994067 B2 JP 2994067B2 JP 3072524 A JP3072524 A JP 3072524A JP 7252491 A JP7252491 A JP 7252491A JP 2994067 B2 JP2994067 B2 JP 2994067B2
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和宜 福田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル形保護継電装
置、特に広い周波数範囲において保護が必要な発電機保
護継電器に使用されるディジタル形周波数継電器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4に周波数継電器1を発電機Gの系統
に適した例を示す。同図のPTは発電機Gの端子電圧E
に応じた電圧Vに変換するための計器用変圧器、TRは
主変圧器である。発電機Gの系統は、発電機起動時にお
いて低い周波数から立ち上げていくため、商用周波数ま
での広域周波数保護が必要であり、広域周波数に適用可
能な保護継電器が必要である。周波数継電器1において
は従来商用周波数付近での適用を前提としてきたが、近
年、前述した起動時保護用継電器と商用周波数で適用さ
れる保護継電器との切換用として低周波数検出を目的と
しての適用が要求されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来方式のものは入力
電圧が商用周波数付近にあること、及び発電機Gの端子
電圧Eが発電機Gの定格出力電圧であることが前提に適
用が考えられている。このため、従来の周波数継電器を
起動時(0Hz〜商用周波数付近)から適用しようとした
場合、以下の問題点が生じる。図5に発電機の起動時切
換用周波数検出として使用する際の、従来の周波数継電
器のV−f特性及び周波数継電器の動作について示す。
【0004】図5に示す如く発電機の出力電圧は過励磁
状態で出力することがないよう、低い周波数においても
電圧Vに比例し、周波数fに反比例する量、即ち、V/
fなる量が一定以下となるように制御され、定格電圧V
f0,定格周波数f0 の比を1P.U とすれば、発電機出力
電圧は他の周波数においても1P.U を超えることはな
い。図5に示すように従来の不足周波数継電器を起動時
保護への切換用として使用した場合、商用周波数付近で
は、不足周波数を正常に検出するが、起動時低い周波
数、特に図中のハッチング部分に示すような0Hz付近で
は、入力される電圧が小さいために周波数演算誤差が生
じる。そのため正確な周波数検出ができなくなって、復
帰してしまう現象を生じるため、起動時の低い周波数に
おいて、起動時保護ができなくなるという問題点があっ
た。本発明は上記問題点を解決するためになされたもの
であり、発電機の起動時(0Hz〜商用周波数)にも適用
可能なディジタル形周波数継電器を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は発電機を起動時から立ち上げて商用周波数
に達するまで、発電機が過励磁にならないよう、電圧V
に比例し周波数fに反比例する量V/fを1P.U 以下に
維持して、広域周波数の発電機系統に適用するディジタ
ル形周波数継電器において、起動時の発電機の周波数の
上昇経過を0Hz付近の第1の低周波数帯と、前記0Hz
付近以上商用周波数付近の第2の低周波数帯とで2区分
に区分し、前記第1の低周波数帯に対しては不足周波数
検出要素に代えて不足電圧検出要素を用いると共に、前
記第2の低周波数帯に対しては本来の不足周波数検出要
素を用い、前記第1の周波数帯での不足電圧検出要素の
出力と前記第2の周波数帯での不足周波数検出要素の出
力との論理和出力を、発電機起動時の周波数継電器出力
とするよう構成した。
【0006】
【作用】発電機の出力電圧は発電機の過励磁状態となら
ないこと、即ち、V/F=1P.U 以下であることに着目
し、不足電圧を検出する要素を追加することにより、発
電機の起動時(0Hz〜定格周波数付近)に確実に動作す
ることができるディジタル形周波数継電器を提供するこ
とができる。本発明のディジタル形周波数継電器を発電
機保護装置の起動時保護切換に使用することにより起動
時保護継電器と定格周波数保護継電器とを確実に切換え
ることが可能となる。
【0007】
【実施例】以下図面を参照して実施例を説明する。図2
は本発明によるディジタル形周波数継電器の一実施例の
構成図であり、理解を容易にするため図2から先に説明
する。図2において、ディジタル形周波数継電器1は従
来公知のディジタルリレーによって構成されている。入
力Vは図4に示されるように発電機Gの端子電圧Eを計
器用変圧器PTによって変換した電圧である。導入され
た交流電圧Vはアナログ/ディジタル変換部(A/D)
2を介して一定周期でサンプリングされてディジタル量
に変換される。中央演算部(CPU)3は、プログラム
メモリ(ROM)4にて予め記憶されたプログラムに従
い、上記したディジタル量とデータメモリ(RAM)5
とを用いて後述する演算を行ない、その結果、不足周波
数を検出し、出力部(OUT)6より出力する。
【0008】図1は図2の中央演算部(CPU)3にて
実行される本発明の周波数検出部及びロジック構成図で
ある。Vm はアナログ/ディジタル変換部(A/D)2
にてディジタル量に変換された入力電圧Vのサンプル値
であり、不足電圧検出要素7の演算処理及び不足周波数
検出要素8の演算処理に使用される。不足電圧検出要素
7は入力電圧Vの電圧値が一定値以下となったときに出
力する要素であり、不足周波数検出要素8は入力電圧V
の周波数が一定値以下になったときに出力する要素であ
る。9は不足電圧検出要素7と不足周波数検出要素8の
論理和をとる回路(OR回路)である。
【0009】次に作用を説明する。図3は本発明による
ディジタル形周波数継電器のV−f特性及び周波数継電
器の動作を示した図である。前述した如く、発電機の出
力電圧はV/f=1P.U を越えることはないため、起動
時の低周波数においては、電圧値も小さくなる。同図a
は図1で示した不足周波数検出要素の動作値であり、入
力される電圧の周波数が一定値以下に下がったときに動
作するものである。更に同図bは図1で示した不足電圧
検出要素の動作値であり、入力される電圧の値が一定値
以下に下がったときに動作するものである。
【0010】発電機を起動させる時周波数が0Hzから立
ち上がっていくが、0Hz付近においては不足周波数要素
は、入力される電圧の値が小さいため周波数演算誤差が
生じ、図3のハッチング部分において正確な周波数検出
ができなくなる。このため不足周波数要素としては同図
に示す如く低い周波数において復帰するような現象が
発生するが、この時入力される電圧が低い周波数では、
小さい値になることに着目して、備えられた不足電圧要
素が、不足周波数要素の復帰する所では同図に示す如
く確実に動作する。以上のことから、不足周波数要素出
力と不足電圧要素出力とのORで出力するようにした本
発明のディジタル形周波数継電器においては、同図に
示した如く0Hz付近においても復帰することのない特性
を得ることができる。
【0011】周波数が上がっていくと共に発電機出力電
圧も上昇するため、一定周波数以上では不足電圧要素は
復帰する(同図C点)が、この時には不足周波数要素は
確実に動作しているため、本発明の周波数継電器の出力
は動作出力を継続することができる。したがって本発明
のディジタル形周波数継電器を起動時保護切換用に使用
すれば、発電機の起動時(0Hz〜定格周波数付近)にお
いて確実に起動時保護が可能である。なお、定格周波数
の時は、発電機出力電圧は定格電圧となっており、不足
電圧要素が動作することなく通常の定格時保護に切換え
ることが可能である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば発
電機の出力電圧は発電機の過励磁状態で使用されないこ
と、即ち、V/f=1P.U 以下であることに着目し、不
足電圧を検出する要素を追加することにより、発電機の
起動時、(0Hz〜定格周波数付近)に確実に動作するこ
とができるディジタル形周波数継電器を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル形周波数継電器に適用
される周波数検出部の一実施例のロジック図。
【図2】ディジタル形周波数継電器の一実施例の構成
図。
【図3】周波数継電器のV−f特性及び動作状態を示し
た図。
【図4】周波数継電器の適用例。
【図5】従来の不足周波数継電器におけるV−f特性及
び動作状態を示す図。
【符号の説明】
Ry 保護継電装置 TR 主変圧器 G 発電機 PT 計器用変圧器 1 ディジタル形周波数継電器 2 アナログ/ディジタル変換器 3 中央演算部 4 プログラムメモリ 5 データメモリ 6 出力部 7 不足電圧検出要素 8 不足周波数検出要素 9 論理和回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−82676(JP,A) 特開 昭57−180318(JP,A) 実開 昭55−12739(JP,U) 実開 昭58−22048(JP,U) 実開 昭58−121135(JP,U) 実開 平3−97336(JP,U) 特公 昭50−3483(JP,B1) 特公 昭52−3453(JP,B1) 米国特許3535591(US,A) 米国特許3611162(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02H 3/08 - 3/253 H02H 3/38 - 3/52 H02H 7/06 - 7/097

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機を起動時から立ち上げて商用周波
    数に達するまで、発電機が過励磁にならないよう、電圧
    Vに比例し周波数fに反比例する量V/fを1P.U 以下
    に維持して、広域周波数の発電機系統に適用するディジ
    タル形周波数継電器において、起動時の発電機の周波数
    の上昇経過を0Hz付近の第1の低周波数帯と、前記0
    Hz付近以上商用周波数付近の第2の低周波数帯とで2区
    分に区分し、前記第1の低周波数帯に対しては不足周波
    数検出要素に代えて不足電圧検出要素を用いると共に、
    前記第2の低周波数帯に対しては本来の不足周波数検出
    要素を用い、前記第1の周波数帯での不足電圧検出要素
    の出力と前記第2の周波数帯での不足周波数検出要素の
    出力との論理和出力を、発電機起動時の周波数継電器出
    とすることを特徴とするディジタル形周波数継電器。
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