JP2993910B2 - 縦孔掘削工法と装置 - Google Patents

縦孔掘削工法と装置

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JP2993910B2
JP2993910B2 JP9087715A JP8771597A JP2993910B2 JP 2993910 B2 JP2993910 B2 JP 2993910B2 JP 9087715 A JP9087715 A JP 9087715A JP 8771597 A JP8771597 A JP 8771597A JP 2993910 B2 JP2993910 B2 JP 2993910B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中埋設された鉄
筋コンクリート杭などの構築物を収納するようにケーシ
ングパイプを地中へ貫入し、該ケーシングパイプ内部に
おいて、地中埋設された鉄筋コンクリート杭などを破砕
して除去する掘削工法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地中埋設された鉄筋コンクリート杭など
の構築物を破砕除去する場合には、従来、例えば実開平
6−43090号公報に開示の掘削装置によって行なっ
ている。この掘削装置は、グリッパ部材の下方にドリル
などの回転式掘削工具を連結しており、これをケーシン
グパイプ内に吊下げて着底させてから、ケーシングパイ
プ内壁にグリッパ部材で把持する。掘削時において、グ
リッパ部材による係合でケーシングパイプと掘削装置の
重量を先端のドリルなどの工具に付加させつつ、地上に
設置した大出力の回転機構によってケーシングパイプを
回転し、その回転動力をグリッパ部材を介して掘削装置
に伝達し、ドリルを回転掘進させる。
【0003】 ドリルが回転掘進して一定量の土砂を掻
き込むと、グリッパ部材の係合を解除して掘削装置を吊
り上げ、地上に引き上げてドリルの上部に溜まった土砂
や被破砕物を排出して搬出する。この後に、再び掘削装
置をケーシングパイプの内部に吊下げて着底させ、同様
の掘削を繰り返してケーシングパイプ内の掘削対象物を
除去していく。この掘削装置では、ケーシングパイプの
内部において、地中にコンクリート杭などが埋設されて
いると、これをドリルで破砕しながら掘削を継続し、最
終的に縦孔を形成しなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような掘削装置で
地中のコンクリート杭などを破砕しながら掘削する場
合、そのコンクリート杭の内部に補強鉄筋などが入って
いると、その鉄筋がドリルなどの先端工具の早期摩耗や
損傷の原因となり、頻繁に先端工具の交換が必要とな
る。一方、地上に設置する回転機構は、掘削機の掘削抵
抗に加えて、ケーシングパイプと地中壁面との摩擦抵抗
に対抗する回転動力を伝達する必要があり、大出力の大
がかりな装置が必要となるうえに、グリッパ部材の各リ
ンクには過大な捻れが作用するので、このリンク機構に
は強力な剛性強度と信頼性が要求され、大規模な装置と
なってしまう。しかも、この掘削装置は、平均の掘進速
度が1時間あたり約30cm程度以下というように作業
能率が相当に悪い。
【0005】 また、別の在来工法としては、ケーシン
グパイプ内に鉄アレイなどを落下させてコンクリート杭
の頭部を破壊することも行われている。この在来工法で
は、ケーシングパイプ内の土砂が鉄アレイの落下で固く
締まって破砕作業の支障となるうえに、パイプ内の杭破
砕後に、別のバケット装置などで被破砕物や折れた鉄筋
屑などを掬い上げて搬出することを要し、この工法も極
めて能率が低い。しかも、この在来工法は、アレイ落下
による騒音と振動の発生によって市街地で実施すること
ができない。
【0006】 本発明は、既存の装置よりも掘進速度が
速く、特に地中のコンクリート杭を破砕しながら掘削す
る際における前記の問題点を改善するために提案された
ものであり、既存の縦孔掘削装置よりも遙かに高能率で
ある縦孔掘削工法と装置を提供することを目的としてい
る。本発明の他の目的は、地中に埋設された鉄筋コンク
リート杭などを効率よく破砕掘削し、同時に杭内部の鉄
筋も切断できる縦孔掘削工法と装置を提供することであ
る。本発明の別の目的は、土類や地中埋設杭などの被破
砕物や鉄筋屑を地上に効率よく搬出できる縦孔掘削工法
と装置を提供することである。本発明のさらに別の目的
は、地中に貫入するケーシングパイプのサイズが掘削装
置の直径よりも大径の場合でも、構成部品の一部を組替
えるだけで容易に対応できる経済的な縦孔掘削工法と装
置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る縦孔掘削工法では、図1に示すよう
に、グリップ部材31を有する上方の把持本体30と、
ボックス型のバケットシェル61,61を油圧シリンダ
50の伸縮動作によって開閉作動させる下方の掘削本体
60とを備える掘削装置100を用いる。本発明方法で
は、地中に貫入したケーシングパイプ70の回転が休止
した状態において、掘削装置100をケーシングパイプ
70内に吊り下げ、グリップ部材31でケーシングパイ
プ内壁に係合把持させた後に、対向バケットシェル6
1,61の開閉動作によってケーシングパイプ内70の
土類や地中埋設杭などを破砕除去する。つまり、本発明
工法は、既存の掘削工法のようにケーシングパイプ70
を回転させながら掘削するのではなく、パイプ70の回
転貫入作業と掘削装置による掘進作業とを分離させてい
る。
【0008】 図3から図8から明らかなように、両バ
ケットシェル61,61において、破砕歯66を有する
前縁部が対向することにより、両シェル破砕歯66,6
6間に地中埋設杭中の鉄筋S(図7と図8)が位置する
と、該鉄筋を挟み込んで切断することが可能である。本
発明工法は、掘削作業をしながら同時に鉄筋を切断する
ことが可能であり、さらに所望に応じてシェル前縁部を
適宜に変形することでより迅速な鉄筋切断を達成してい
る。
【0009】 一方、本発明に係る縦孔掘削装置100
は、地中に貫入するケーシングパイプ70と、吊り部材
1およびケーシングパイプ内壁に当接・離隔可能なグリ
ップ部材31を有する上方の把持本体30と、前縁部に
それぞれ凹凸歯を形成した1対の対向バケットシェル6
1,61、該バケットシェルを開閉作動する油圧シリン
ダ50および両バケットシェル61と油圧シリンダ50
を回転自在に軸着するフレーム40を有する下方の掘削
本体60とを備える。掘削本体60のフレーム上部は、
把持本体30の下方に連結し、この連結はボルト止めや
溶接などのほかに部材の一体化によっても達成可能であ
る。
【0010】 本発明の掘削装置において、図4と図7
に示すように、互いのバケットシェル61,61の前縁
部をほぼ三角形平面の鋸歯状に形成し、両バケットシェ
ルが閉じたときに一方のシェル破砕歯の山部67が他方
のシェル破砕歯の谷部68と噛み合うように定め、各破
砕歯の谷部68の奥まった部分において、切断刃69の
エッジが破砕歯の縁から若干突き出るようにV字状に配
置すると好ましい。
【0011】 また、図6と図8に示すように、互いの
バケットシェル61,61の前縁部をほぼ三角形平面の
鋸歯状に形成し、一方のシェル破砕歯の谷部68と他方
のシェル破砕歯の谷部68とが若干位相が左右にずれる
ように配列するとともに、一方のシェル破砕歯の山部6
7と他方のシェル破砕歯の山部67との高さがわずかに
異なるように定めてもよい。
【0012】 図10に示すように、通常のケーシング
パイプ70よりも大径のパイプ70’を使用する場合に
は、両バケットシェル61,61の背面に、両シェル開
口時に外方へ突出する拡径用の破砕掘削歯90を着脱可
能に取り付ける。この場合には、グリップ部材31およ
び下向きの平行リンク27,27は、図示しないけれど
も、接触面の半径が大きいグリップ部材およびいっそう
長い下向きの平行リンクに交換することになる。
【0013】 掘削装置100では、把持本体30にお
いて、吊り部材1の下方に枠体10(図1)を取り付
け、該枠体に対して基底部材20を上下方向へ限定的に
昇降可能に設置し、該基底部材にはその周囲に軸心側か
ら外方に向けて下降する上向きのテーパ面25を有する
反力部26を均等に配置する。さらに、複数のグリップ
部材31の内側に反力部26のテーパ面25に対向する
受圧面34を形成し、軸心側から外方に向けて下向きの
平行リンク27,27によって各グリップ部材31と枠
体10とを連結すると好ましい。このような構成によ
り、各グリップ部材31がケーシングパイプ内壁に対し
て接近・離隔可能になる。
【0014】 本発明で用いるケーシングパイプ70
は、その内壁に環状突起71(図1)を軸線方向に所定
間隔をおいて形成すると好ましい。一方、把持本体30
のグリップ部材31において、その外周面に複数の凸条
33をほぼ水平方向に設けることにより、グリップ部材
31がケーシングパイプ内壁と係合する際に、外周面の
凸条33がケーシングパイプ内壁の環状突起71と噛み
合い、該グリップ部材の鉛直方向の動きを拘束する。
【0015】 本発明では、個々の油圧シリンダ50
(図1)によってバケットシェル61を開閉すると好ま
しい。油圧シリンダ50は、ピストンロッド52をフレ
ーム40の上方側に、且つチューブ51をバケットシェ
ル61の側に位置するようにそれぞれ軸着し、通常はチ
ューブ51の後端クレビス部55をバケットシェル61
の後方側に連結する。
【0016】 図9に例示の油圧シリンダ50におい
て、ピストン側油室またはロッド側油室に通じる2本の
油通路59,59’をピストンロッド52の内部に形成
し、両油通路の油圧ポート57,57’はピストンロッ
ド先端のナックル部53またはその近傍に設けると好ま
しい。油圧ポート57,57’には、それぞれホース8
7(図1)を接続するともに、ピストンロッド52をフ
レーム上方側に、且つチューブ51をバケットシェル側
に位置するようにそれぞれ軸着する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明工法は、地中Gに貫入した
ケーシングパイプの回転休止状態において、該ケーシン
グパイプ内部の土類や地中埋設物を迅速に破砕し、この
際に地中埋設の鉄筋コンクリート杭などが介在しても破
砕掘削できる。本発明工法における縦孔掘削装置100
は、図1から図3に示すように、把持本体30と開閉バ
ケット式の掘削本体60とで構成し、掘削作業時におけ
る装備の全体構成は図11に示している。
【0018】 掘削装置100において、上方の把持本
体30は、枠体10と基底部材20と複数のグリップ部
材31とで構成する。枠体10は、例えば、ベアリング
部材9を介して、吊り部材1の下面に回転自在に取り付
ける。基底部材20は、枠体10の中心の筒部13に嵌
合する案内軸23に沿って限定的に昇降可能に支持さ
れ、且つ周囲にテーパ面25を有する反力部26を円周
方向に均等に配置している。
【0019】 吊り部材1と枠体10とがベアリング部
材9を介して回転自在に連結されていると、縦孔掘削装
置100をケーシングパイプ70に下ろす前に、掘削本
体60を左右に回転して任意の方向で掘削作業が行え
る。また、掘削本体60が掘削対象物に当たって左右に
回転した場合でも、ケーシングパイプ70の内壁に固定
する前に、バケットシェル61が掘削対象物を噛んだ状
態で昇降装置101のフック103を若干引き上げれ
ば、吊り部材1がフックの方向に合わせて回転して自動
的に補正が可能であり、吊り上げ索と油圧ホース80と
が絡み合うトラブルを回避できる。
【0020】 複数のグリップ部材31は、平行リンク
27,27で枠体10と連結され、且つ下方に基底部材
20のテーパ面25と平行な受圧面34を形成し、該受
圧面がテーパ面25と接することにより、ケーシングパ
イプ70の内壁と係合する機能を有する。グリップ部材
31は、図2に示すようにパイプ内壁面と対向させて配
置するのが一般的であるが、例えば円周方向に120゜
ずつ隔てて3組またはそれ以上の組数の配置構成にして
もよい。この場合には、グリップ部材31の組数に対応
させて、プレート12、支持プレート21および平行リ
ンク27,27の組数を増やし、垂直リンク16などの
組も通常複数である。
【0021】 一方、掘削本体60は、把持本体30の
下方にボルト止めされ、フレーム40の下方において、
前縁部に凹凸歯を有する1対の対向バケットシェル6
1,61を備える。ボックス型のバケットシェル61,
61は、一端をフレーム40の上方に他端をバケットシ
ェル61にそれぞれ軸着した油圧シリンダ50の伸縮動
作により、互いに開閉駆動されるように構成する。
【0022】 バケットシェル61は、その前縁部にお
いて、ほぼ三角形平面の鋸歯状に破砕歯66を形成す
る。図4に示すように、破砕歯66の谷部68に切断刃
69,69をV字状に取り付け、破砕歯66の谷部68
が相手側の歯の山部67と突き当たる前に、切断刃69
と交差して噛み合う配置にする。また、図6に示すよう
に、互いの破砕歯66の谷部68,68同士の位相が若
干左右にずれる配置にし、一方のシェル破砕歯の山部6
7と他方のシェル破砕歯の山部67との高さを異なら
せ、且つ互いの破砕歯の山部67,67が上下に近接交
差するように定める。このような破砕歯構成により、破
砕歯の山部67,67でコンクリート杭などの地中埋設
物を破砕するとともに、破砕歯の谷部68に介在する鉄
筋S(図8)を剪断することができる。
【0023】 掘削装置100(図11)によって掘削
作業を行うには、装置上端の吊り部材1をフック103
で吊って地中貫入のケーシングパイプ70の内部に下ろ
し、該フックはクレーンなどの吊り上げ昇降装置101
のブーム102の先端から垂下する。掘削装置100が
着底した後に、フック103をさらに若干下降させて緩
めると、枠体10は、下方中心の筒体13と嵌合する基
底部材20の案内軸23に沿って自重で下降する。この
際に、グリップ部材31の受圧面34が基底部材20の
反力部のテーパ面25と接触する。
【0024】 枠体10は、受圧面34とテーパ面25
とが接触してもさらに下降し、この下降によって下向き
の平行リンク27,27を押し上げる。このリンク押し
上げにより、グリップ部材31がケーシングパイプ70
の内壁に接近し、さらにパイプ内壁と係合する。この係
合状態では、グリップ部材31は図1の2点鎖線で示す
位置に移動している。グリップ部材の外周面に水平方向
の凸条33を設けている場合には、該凸条がケーシング
パイプ内面の環状突起71間に位置し、把持本体30の
鉛直方向の動きをより確実に拘束する。
【0025】 把持本体30がケーシングパイプ70と
係合した状態において、掘削本体40の油圧シリンダ5
0,50を伸縮作動すると、バケットシェル61,61
を開閉作動できる(図1の実線と2点鎖線を参照)。バ
ケットシェル61,61の開閉作動により、ケーシング
パイプ内部の土類および地中埋設杭や構築物を破砕・掘
削し、両シェルの内部に掬い取ることができる。
【0026】 土類を掬い取った後に、昇降装置101
(図11)のフック103によって吊り部材1を引き上
げる。この引き上げで枠体10が基底部材20の案内軸
23に沿って上昇し、グリップ部材31の自重が平行リ
ンク27,27に直接作用して両平行リンクを下向きに
動かす。この結果、グリップ部材31がケーシングパイ
プ70の内壁から離隔し、該グリップ部材による拘束を
解除する。枠体10の上昇により、該枠体と基底部材2
0とを連結する垂直リンク16のピン17が係止用の長
穴14の下方内周面と接触すると、この後には基底部材
20を掘削本体60とともに引き上げ、掘削装置100
が上昇する。
【0027】 掘削装置100は、ケーシングパイプ7
0の上端面を越えるまで引き上げ、昇降装置101のブ
ーム102の操作などでケーシングパイプ外の運搬車上
または掘削物置き場に移動させる。バケットシェル6
1,61を開いて掬い取った被掘削物を投下した後、再
び昇降装置101を操作し、掘削装置100をケーシン
グパイプ内に吊り下ろして作業を続ける。掘削作業と被
掘削物の搬出作業は、以上の操作を繰り返して行い、作
業の進捗状況や掘削対象物に応じて、掘削作業を数回連
続した後に被掘削物をまとめて搬出してもよい。
【0028】 本発明で用いるケーシングパイプ70
は、図11において、パイプ回転駆動装置104によっ
て地中Gに貫入する。ケーシングパイプ70には、先端
周面に掘削刃(図示しない)を取り付けまたは刻設し、
破砕作業の前工程で、該ケーシングパイプを駆動装置1
04で回転してあらかじめ地中の適当な深さまで貫入さ
せておく。掘削作業が進行すれば、掘削装置100で掘
進する深度に応じ、掘削作業休止中に段階的にケーシン
グパイプ70を回転し、該パイプを順次地中に貫入して
いく。
【0029】 また、油圧源装置108によって掘削装
置100の油圧シリンダ50を駆動し、装置108で発
生させた高圧油はホース107とホースリール106と
を中継させて供給する。ホースリール106から引き出
した往復2系統のホース80,80は、昇降装置101
のブーム102に吊り下げた滑車105を経由して、吊
り部材1に取付けた金具81,81(図1)に接続さ
れ、さらに別のホースを介してスイベルジョイント82
に接続する。図1に示すように、駆動高圧油は、スイベ
ルジョイント82の下端に取り付けた往復2系統のホー
ス金具83,ホース84,ホース金具85,分岐金具8
6,ホース87,金具88を経由して、油圧シリンダ5
0のホース接続ポート57,57’(図9)まで供給す
る。
【0030】 掘削装置100において、把持本体30
におけるベアリング部材9とスイベルジョイント82を
省略し、吊り部材1を枠体10と直接固着するように構
成してもよい。また、グリップ部材31の外面は、図2
に示すように、ケーシングパイプ70の内壁に合わせた
円弧状にすると、より安定して係合把持できるので好ま
しい。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。縦孔掘
削装置100は、図1に示すように、全体として細長
く、ケーシングパイプ70の内径よりも小さい外径に定
める。掘削装置100は、吊り部材1およびグリップ部
材31を有する上方の把持本体30と、該把持本体の下
方にボルトで連結する掘削本体60とで構成し、上端の
吊り部材1およびベアリング部材9を介して回転自在に
取り付け、且つグリップ部材31,31によってケーシ
ングパイプ70の内部に係合・固定できる。
【0032】 上方の把持本体30において、吊り部材
1は、ベアリング部材9と接する水平円盤7の上面に立
設する1対の平行ブラケット6,6と、ブラケット6と
直行させたその側面を補強するリブ8,8と、下方にボ
ス部4を設けた吊り金具2とで構成し、該吊り金具はボ
ス部4とブラケット上方の横貫通穴にピン5を通して垂
直面で回転自在に連結する。また、水平円盤7の上面に
おいて、一方のブラケット6の横側にホース用金具81
を取り付け、該金具に油圧源からのホース80を接続す
るとともに、該水平円盤の中心にスイベルジョイント8
2を垂直に設置する。水平円盤7の下側には、公知のベ
アリング部材9を設置し、さらにスイベルジョイント8
2の下方にホース用金具83を取り付ける。
【0033】 一方、吊り金具2の上端部には、スリン
グワイヤを通すための貫通孔3を形成し、該ワイヤをフ
ック103を引っ掛ける。フック103をブーム102
の先端から垂下すると、クレーンなどの吊り上げ昇降装
置101のブーム102で掘削装置100を吊り上げる
ことができる。
【0034】 吊り部材1の下方に位置する枠体10
は、ベアリング部材9に旋回自在に取り付ける水平の上
方円盤11と、該上方円盤の下面に円周方向に90°ず
つ隔てて垂直に固着する4本のプレート12,12’
と、各プレート下方と接続して垂直支持する円筒部13
とによって構成する。一直線配置する一方のプレート1
2,12には、垂直方向に間隔をおいてそれぞれ貫通孔
15,15を設け、各貫通孔において平行リンク27の
一端部をピン28で回転自在に連結する。また、プレー
ト12と直交する他方のプレート12’,12’の下方
には、縦長の貫通孔14をそれぞれ設け、各縦長孔にお
いて垂直リンク16の一端部をピン17で連結すること
により、該リンク16はプレート12’つまり枠体10
に対して垂直方向に限定的に移動可能である。
【0035】 枠体10の下方に位置する基底部材20
は、水平の下方円盤22と、該下方円盤の上面に円周方
向に90°ずつ隔てて垂直に固着する4本の支持プレー
ト21,21’と、各プレート上方と接続して垂直に支
持する案内軸23とによって構成する。4本の支持プレ
ート21,21’は、上方の4本のプレート12,1
2’とそれぞれ垂直方向で対応する。プレート12と対
向する支持部材プレート21には、軸心側から外方に向
けて下方傾斜するテーパ面25を形成し、該テーパ面に
ライナーを取付けて反力部26を構成する。プレート1
2’と対応する支持プレート21’は、その上方に貫通
ピン孔24をそれぞれ有し、該ピン孔に垂直リンク16
の他端部をピン18で連結する。上方へ延びる案内軸2
3は上方の円筒部13に嵌入し、該案内軸の直径が筒体
13の内径よりも若干小さく、嵌合状態で上下方向に摺
動可能である。また、下方円盤22の中心には、ホース
用金具85とその下方に分岐管86,86とを2組取り
付け、各金具85とスイベルジョイント82の金具83
を2系統のホース84,84によって接続する。
【0036】 把持本体30は、上下方向に移動可能な
1対のグリップ部材31,31を備え、該グリップ部材
は図2に示すようにパイプ内壁面と対向させて配置す
る。各グリップ部材31は、ケーシングパイプ70の内
壁面と同心の外周面を有する把持部と、該把持部の内側
中央に形成した垂直リブ32とからなり、該垂直リブの
下端面がテーパ面25と接触可能な傾斜面の受圧面34
である。垂直リブ32には、垂直方向に間隔をおいて貫
通孔35,35を設け、各貫通孔において平行リンク2
7の他端部をピン28で回転自在に連結する。グリップ
部材31の把持部外周面には、複数段の凸条33をほぼ
水平方向に設ける。
【0037】 下方の掘削本体60において、フレーム
40は、上方取付板43の下面に所定間隔をおいて垂直
に固着した1対の並行側板41,41と、両並行側板間
に渡して固着する逆T字形断面の補強リブ42と、両並
行側板の下端面から下方に突出するバケット支持部45
とで構成し、両支持部の先端部にピン孔46を貫通形成
する。支持部45のピン孔46において、1対の対向バ
ケットシェル61,61をピン63で回動自在に軸支す
る。
【0038】 対向バケットシェル61,61は、それ
ぞれ油圧シリンダ50の伸縮作動によってピン63を支
点に開閉する。油圧シリンダ50は、その上端部をピン
54でフレーム40の上方部に、下端部をピン56でバ
ケットシェル61の突出部64に軸着する。バケットシ
ェル61の突出部64は、側面から見てシェル後方壁か
ら後方へ延び、且つ回転軸63を中心とする円周に沿っ
て湾曲している。
【0039】 この場合、油圧シリンダ50に関して、
ピストンロッド52の先端ナックル部53をフレーム上
方部と、およびチューブ51の後端クレビス部55をバ
ケットシェル61の突出部64とそれぞれ接続する。こ
の配置では、ピストンロッド52がバケットシェル61
から遠さかり、掘削作業時にピストンロッド52を並行
側板41,41の間で保護するから、ピストンロッド5
2の損傷を未然に防止することができる。
【0040】 バケットシェル61,61には、その前
縁部にほぼ三角形平面の鋸歯状の破砕歯66を形成す
る。対向する破砕歯66,66は、コンクリートへの食
い込みと初期亀裂をより容易に発生させるために、側面
から見ると先細り状であり、しかも先端部が平面から見
て尖った形状である。
【0041】 破砕歯66,66は、図4と図7に示す
ように、両バケットシェルが閉じたときに一方のシェル
破砕歯の山部67が他方のシェル破砕歯の谷部68と噛
み合うように定め、各破砕歯の谷部68の奥まった部分
において、切断刃69,69のエッジが破砕歯の縁から
若干突き出るようにV字状に配置する。この破砕歯構成
では、バケットシェル61,61を完全に閉じる前に、
相手側のシェル破砕歯の山部67が切断刃69のエッジ
と交差し、鉄筋Sを容易に切断できる。
【0042】 また、破砕歯66,66は、図6と図8
に示すように、互いのバケットシェル61,61の前縁
部をほぼ三角形平面の鋸歯状に形成し、互いのシェル破
砕歯の谷部68と68が若干位相が左右にずれるように
配列するとともに、一方のシェル破砕歯の山部67と他
方のシェル破砕歯の山部67との高さがわずかに異なる
ように定めてもよい。この破砕歯構成では、バケットシ
ェル61,61を完全に閉じる前に、互いの破砕歯の山
部67,67が交差し、谷部68,68間で鉄筋Sを容
易に切断できる。
【0043】 縦孔掘削装置100では、バケットシェ
ル61,61が閉じる工程において、その前縁部の破砕
歯66,66が前記のように被掘削物に食い込んでこれ
を効率よく破砕する。この際に、破砕歯66,66に作
用する反力で掘削装置100を上方へ押し戻そうとす
る。この押し戻し力は、基底部材20において反力部2
6が受圧面34を介してグリップ部材31を押し上げよ
うとする力として働き、グリップ部材31,31をさら
に外方へ押し開き、ケーシングパイプ70の内壁にいっ
そう強く押し付ける。この結果、グリップ部材31,3
1による摩擦保持力を増し、縦孔掘削装置100をパイ
プ内壁に安定把持することにより、破砕掘削作業を効果
的に達成することができる。
【0044】 把持本体30のグリップ部材31におい
て、その外周面に複数の凸条33をほぼ水平に複数列形
成する場合には、各凸条がケーシングパイプ内壁の環状
突起71と噛み合い、該グリップ部材の鉛直方向の動き
を拘束する。凸条33で鉛直方向の動きを拘束すれば、
掘削装置100をさらに確実にパイプ内壁に固定でき
る。
【0045】 掘削装置100において、バケットシェ
ル61,61で土類を掘削すると、地中埋設の破砕対象
物の内部に存在する鉄筋などは、バケットシェル61,
61が閉じる直前に破砕歯66の谷部68に挟まれるこ
とになる。図4と図7に示すシェル構造では、鉄筋Sを
破砕歯の谷部68の奥に取り付けたV字状の切断刃6
9,69で剪断する。また、図6と図8に示すシェル構
造では、鉄筋Sを互いの破砕歯の谷部68の斜面間で剪
断する。バケットシェル61,61内に掬い取られた被
破砕物と鉄筋屑などは、両バケットシェルで掴んだまま
クレーンなどの昇降装置101で吊り上げ、ケーシング
パイプ70の外部に排出すればよい。
【0046】 掘削装置100は、実機を用いた掘進テ
ストにおいて1時間当たりの掘削深度が約100cmに
達する。このテスト結果により、掘削装置100につい
て、その作業能率が優れていることが確認でき、該掘削
装置を用いて工期の大幅な短縮が可能となる。
【0047】 本発明で用いる油圧シリンダ50は、図
9に示すような内部構造であると好ましい。この油圧シ
リンダにおいて、ピストン側油室またはロッド側油室に
通じる2本の油通路59,59’をピストンロッド52
の内部に形成し、油通路59,59’と連通する油圧ポ
ート58,58’をピストンPの前後面またはその直近
のピストンロッド端部に別々に開口するように設ける。
一方、ピストンロッド先端のナックル部53またはその
近傍にホース接続用の油圧ポート57,57’を設け、
両油圧ポート57,57’をピストンロッド内の油通路
59,59’と連通させる。
【0048】 この油圧シリンダ50を図示の状態で
掘削装置100に組み込むと、掘削本体60の油圧ホー
ス87がシリンダ上方に位置し、バケットシェル61に
近い側にはホースなどが存在しない配置態様となる。こ
の結果、ホースが被掘削物の破砕片に衝突したり、シリ
ンダ50の揺動で潰されたりして疲労破損する蓋然性を
軽減し、掘削装置100の信頼性がいっそう向上する。
【0049】 図10に本発明の変形例を示し、この変
形例ではバケットシェル61,61の背面において、そ
れぞれ拡径用の破砕掘削歯90を両シェル開口時に外方
へ突出するように着脱可能に複数個取り付ける。図示し
ないけれども、グリップ部材31および下向きの平行リ
ンク27,27は、外周の接触面の半径が大きなグリッ
プ部材およびいっそう長い下向きの平行リンクへの交換
が可能なように構成する。
【0050】 この構成により、より大径のケーシング
パイプ70’を貫入して大径の埋設杭などを破砕掘削す
る場合、拡径用の破砕掘削歯90をバケットシェル61
の背面に取り付け、グリップ部材31と平行リンク27
を大径ケーシングパイプ用に交換するだけで対応するこ
とができる。したがって、別の大径用の機械装置を導入
する必要がなく、種々のサイズのケーシングパイプを使
用する場合でも、掘削装置100の一部の構成部品の交
換のみで工事を実施できて経費節減になる。
【0051】
【発明の効果】本発明の縦孔掘削方法は、コンクリート
の破砕を効率的に行う破砕工法を変形して合理的に利用
しており、この破砕工法では油圧シリンダで破砕アーム
を開閉し、このアームに噛んだコンクリートを破砕す
る。本発明の掘削工法は、両バケットシェルの開閉作用
で被掘削物を破砕するので、小出力油圧源を用いて一度
に大量の破砕掘削作業が可能であり、地中に鉄筋などが
介在しても支障なく切断でき、被掘削物を両バケットシ
ェルで掴んだまま搬出できる。
【0052】 本発明の掘削工法は、ケーシングパイプ
の回転を休止した状態で掘削作業を行う点が独創的であ
る。このため、この掘削工法では、ケーシングパイプの
回転駆動に大出力を必要せず、しかも1台の油圧装置で
パイプ回転駆動と掘削作業を兼用できる。
【0053】 本発明の縦孔掘削装置は、実機によるテ
スト結果で1時間当たりの掘進速度が約100cmであ
り、従来の掘削装置に比べて約3倍優れた作業能率が期
待でき、従来よりも工期を大幅に短縮できる利点があ
る。さらに、本発明の縦孔掘削装置では、バケットシェ
ルの背面に拡径用の破砕歯を取り付けると、グリップ部
材を大径のものに付け変えるだけで、より大径のケーシ
ングパイプに適応可能となり、掘削できる縦孔径の適応
範囲がが広なって総体的な工事費を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る縦孔掘削装置の縦断面図であ
り、一方の垂直リンクの個所を水平方向に90°移動さ
せて図示している。
【図2】 図1のA−Aから見た水平断面図である。
【図3】 掘削装置におけるバケットシェル部分の拡大
側面図である。
【図4】 図3のバケットシェルの底面図である。
【図5】 本発明の変形例であるバケットシェル部分の
拡大側面図である。
【図6】 図5のバケットシェルの底面図である。
【図7】 図3のバケットシェルにおいて破砕歯の噛み
合い状態を拡大して示す部分底面図である。
【図8】 図5のバケットシェルにおいて破砕歯の噛み
合い状態を拡大して示す部分底面図である。
【図9】 本発明で用いる油圧シリンダの部分断面図で
ある。
【図10】 本発明の別の変形例を開示し、バケットシ
ェルで土類を掘削する状態を示す要部断面図である。
【図11】 掘削装置によって縦孔掘削作業を行ってい
る状態を一部切り欠いて示す全体側面図である。
【符号の説明】
1 吊り部材 10 枠体 20 基底部材 27,27 平行リンク 30 把持本体 31 グリップ部材 40 フレーム 50 油圧シリンダ 60 掘削本体 61,61 バケットシェル 66 破砕歯 67 破砕歯の山部 68 破砕歯の谷部 69 切断刃 70 ケーシングパイプ 90 拡径破砕掘削歯 100 掘削装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−217357(JP,A) 特開 平8−260865(JP,A) 特開 平7−286370(JP,A) 実開 昭59−111840(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21B 11/00 - 11/04 E04G 23/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリップ部材を有する上方の把持本体
    と、1対の対向バケットシェルを油圧シリンダの伸縮動
    作によって開閉作動させる下方の掘削本体とを備える掘
    削装置を用い、地中に貫入したケーシングパイプの回転
    を休止した状態において、この掘削装置をケーシングパ
    イプ内に吊り下げ、グリップ部材でケーシングパイプ内
    壁に係合把持させた後に、対向バケットシェルの開閉動
    作によってケーシングパイプ内の地中埋設構築物を破砕
    除去し、両バケットシェルにおいて、鋸歯状の破砕歯を
    有する前縁部が対向し、各破砕歯が側面から見ると先細
    り状であることにより、コンクリートへの食い込みと初
    期亀裂が容易に発生し、両シェル前縁部の破砕歯間に地
    中埋設物中の鉄筋が位置すると、該鉄筋を挟み込んで切
    断する縦孔掘削工法。
  2. 【請求項2】 地中に貫入するケーシングパイプと、吊
    り部材およびケーシングパイプ内壁に当接・離隔可能な
    グリップ部材を有する上方の把持本体と、前縁部にそれ
    ぞれ凹凸歯を形成した1対の対向バケットシェル、該バ
    ケットシェルを開閉作動する油圧シリンダおよび両バケ
    ットシェルと油圧シリンダを回転自在に軸着するフレー
    ムを有する下方の掘削本体とを備え、この掘削本体のフ
    レーム上部を前記の把持本体の下方に連結している縦孔
    掘削装置。
  3. 【請求項3】 互いのバケットシェルの前縁部は、ほぼ
    三角形平面の鋸歯状に形成し、両バケットシェルが閉じ
    たときに一方のシェル破砕歯の山部が他方のシェル破砕
    歯の谷部と噛み合うように定めるとともに、各破砕歯の
    谷部の奥まった部分において、切断刃のエッジが破砕歯
    の縁から若干突き出るようにV字状に配置し、両バケッ
    トシェルを完全に閉じる前に、相手側のシェル破砕歯の
    山部がこの切断刃のエッジと交差する請求項記載の掘
    削装置。
  4. 【請求項4】 互いのバケットシェルの前縁部は、ほぼ
    三角形平面の鋸歯状に形成し、一方のシェル破砕歯の谷
    部と他方のシェル破砕歯の谷部とが若干位相が左右にず
    れるように配列するとともに、一方のシェル破砕歯の山
    部と他方のシェル破砕歯の山部との高さがわずかに異な
    ることにより、両バケットシェルを完全に閉じる前に、
    互いの破砕歯の山部が交差する請求項記載の掘削装
    置。
  5. 【請求項5】 地中に貫入するケーシングパイプと、吊
    り部材およびケーシングパイプ内壁に当接・離隔可能な
    グリップ部材を有する上方の把持本体と、1対の対向バ
    ケットシェル、該バケットシェルを開閉作動する油圧シ
    リンダおよび両バケットシェルと油圧シリンダを回転自
    在に軸着するフレームを有する下方の掘削本体とを備
    え、前記の把持本体において、吊り部材の下方に枠体を
    取り付け、該枠体に対して基底部材を上下方向へ限定的
    に昇降可能に設置し、該基底部材にはその周囲に軸心側
    から外方に向けて下降する上向きのテーパ面である反力
    部を均等に配置するとともに、複数のグリップ部材の内
    側に反力部のテーパ面に対向する受圧面を形成し、軸心
    側から外方に向けて下向きの平行リンクで各グリップ部
    材と前記枠体とを連結することにより、該グリップ部材
    をケーシングパイプ内壁に対して接近・離隔可能に構成
    する縦孔掘削装置。
  6. 【請求項6】 バケットシェルをおのおの開閉する油圧
    シリンダにおいて、ピストンロッドをフレーム上方側に
    且つチューブをバケットシェル側に位置するようにそれ
    ぞれ軸着する請求項または記載の掘削装置。
  7. 【請求項7】 地中に貫入するケーシングパイプと、吊
    り部材およびケーシングパイプ内壁に当接・離隔可能な
    グリップ部材を有する上方の把持本体と、1対の対向バ
    ケットシェル、該バケットシェルを開閉作動する油圧シ
    リンダおよび両バケットシェルと油圧シリンダを回転自
    在に軸着するフレームを有する下方の掘削本体とを備
    え、両バケットシェルの背面には、外方に向けて突出す
    る拡径用の破砕掘削歯を着脱可能に取り付け、グリップ
    部材および下向きの平行リンクは、接触面の半径が大き
    いグリップ部材およびより長い下向きの平行リンクに交
    換可能である縦孔掘削装置。
  8. 【請求項8】 ケーシングパイプの内壁に環状突起を軸
    線方向に所定間隔をおいて形成するとともに、把持本体
    のグリップ部材において、その外周面に複数の凸条をほ
    ぼ水平方向に設けることにより、グリップ部材がケーシ
    ングパイプ内壁と係合する際に、外周面の凸条がケーシ
    ングパイプ内壁の環状突起と噛み合い、該グリップ部材
    の鉛直方向の動きを拘束する請求項2、5またはに記
    載の掘削装置。
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