JP2993864B2 - 天溝付き碍子の製造方法 - Google Patents

天溝付き碍子の製造方法

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JP2993864B2 JP7069332A JP6933295A JP2993864B2 JP 2993864 B2 JP2993864 B2 JP 2993864B2 JP 7069332 A JP7069332 A JP 7069332A JP 6933295 A JP6933295 A JP 6933295A JP 2993864 B2 JP2993864 B2 JP 2993864B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上部に電線を保持する
ための天溝と呼ばれる凹溝を備えた天溝付き碍子の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】天溝付き碍子は例えば図1に示されるよ
うな形状をしたもので、上段の笠1の上部に天溝2を備
えたものである。従来、このような天溝付き碍子を製造
するには、図6以下に示される方法が取られていた。
【0003】この従来法では、まず水分を17〜20%とし
た坏土を土練機から押し出して所定の長さに切断したう
え、図6に示される金型3に入れ、その上方から丸鏝4
を回転させながら降下させて予備成形を行う。このと
き、金型3の底部には図7に示すような天溝成形用の突
条5を備えた天型6をセットしておく。このため、予備
成形品には図8に示されるような天溝2が形成される。
その後、図8にハッチングを付した部分を切削刃物によ
り切削する仕上げ成形を行い、これを乾燥、焼成すれば
完成品となる。
【0004】ところがこのようにして製造された天溝付
き碍子は、図1に示すように笠1の天溝2と直交する方
向の端部が上方に収縮する笠ウネリと呼ばれる欠陥を生
じるという問題があった。この笠ウネリは160 〜240mm
の直径の天溝付き碍子の場合、許容値である2.0 mmを越
えて5.0mm に達することがある。
【0005】本発明者の推測によればこの笠ウネリが生
ずるのは、金型3内の突条5のある部分とない部分とで
は丸鏝4による加圧プレス時に坏土が受ける圧力が異な
るため、図8にAとして示す笠部分とBとして示す笠部
分とで予備成形品に密度差が生ずるためである。その結
果、乾燥及び焼成時に密度の低いBの笠部分の乾燥及び
焼成収縮が大きくなり、笠ウネリを招くのである。
【0006】そこで図9に示すように、坏土の下面に予
めえぐり加工を施すことにより、予備成形時の密度のア
ンバランスを軽減させる方法が試みられていた。しかし
この方法は土練機から押し出された坏土に対する予備加
工を必要とするために工数が多くなるという問題があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、坏土に対する予備加工を必要とせ
ずに、笠ウネリのない天溝付き碍子を製造することがで
きる天溝付き碍子の製造方法を提供するためになされた
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、所定の長さに切断された坏土を
丸鏝成形法により予備成形したうえ、切削刃物による仕
上げ成形を行う天溝付き碍子の製造方法において、天溝
成形用の突条の両側に対称な隆起を設けた天型を用い
、天溝と前記隆起による凹みとを備えた形状に形成す
丸鏝成形を行うことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、天溝成形用の突条のみならず
その両側にも対称な隆起を設けた天型を用いて丸鏝成形
を行うため、予備成形品の天溝に対応する部分とこれに
直交する部分との密度差がなくなる。その結果、従来の
ような坏土に対する予備加工(えぐり加工)を行わなく
ても、笠ウネリのない天溝付き碍子を製造することがで
きる。
【0010】
【実施例】以下に本発明を、図2〜図5を参照しつつ更
に詳細に説明する。本発明においても、従来と同様にま
ず水分を17〜20%とした坏土を土練機から押し出して所
定の長さに切断する。この坏土は図2のような円柱形状
であり、従来のようなえぐり加工を施すことなく図3に
示す金型3に装入される。
【0011】金型3の底部には、図3、図4に示される
ように天溝成形用の突条5の両側に対称な隆起7、7を
設けた天型6がセットされている。これらの隆起7、7
は、天型6を時計の文字盤として突条5を12時と6時の
方向としたとき、3時と9時の位置に設けることが好ま
しい。このような天型6を備えた金型3に装入された坏
土は、従来と同様に回転する丸鏝4によりプレス加工さ
れて図5に示すような、両肩部に前記隆起7、7による
凹みを有する天溝2付きの予備成形品となる。そしてこ
れを切削刃物により仕上げ成形したうえ、乾燥、焼成し
て完成品とする。
【0012】このように、本発明によれば天溝成形用の
突条5のみならずその両側にも対称な隆起7、7を設け
た天型5を用いて丸鏝成形を行うため、図5の予備成形
品ではAの部分の密度とBの部分の密度にほとんど差が
生じない。このため、乾燥、焼成を行っても乾燥及び焼
成収縮の差がないため、従来のような笠ウネリは抑制さ
れる。具体的には、前記した160 〜240mm の直径の天溝
付き碍子の場合、従来は2.0 〜5.0mm の笠ウネリが生じ
ていたのに対して、本発明によれば全数が許容値である
2.0 mm以下に収まった。
【0013】また、従来は予備成形品の密度差を低減す
るために坏土に対するえぐり加工を行っ天溝2の部分に
大きい圧力がかからないようにしていたのであるが、本
発明ではこれとは逆に隆起7、7を設けることにより天
溝2と直交する部分にも大きい圧力がかかるようにした
ため、坏土をえぐる必要がない。このため、製造工数を
削減することができる。
【0014】
【発明の効果】上記したように、本発明はこれまでとは
逆の発想によって坏土に対する予備加工を必要とするこ
となく、笠ウネリのない天溝付き碍子を製造することが
できるようにしたものであり、業界に寄与するところは
きわめて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】天溝付き碍子の正面図である。
【図2】実施例の坏土の断面図である。
【図3】実施例の予備成形工程を示す断面図である。
【図4】実施例の天型の平面図である。
【図5】実施例の予備成形品の断面図である。
【図6】従来例の予備成形工程を示す断面図である。
【図7】従来例の天型の平面図である。
【図8】従来例の予備成形品の断面図である。
【図9】従来例の坏土の断面図である。
【符号の説明】
1 笠、2 天溝、3 金型、4 丸鏝、5 天溝成形
用の突条、6 天型、7 隆起

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の長さに切断された坏土を丸鏝成形
    法により予備成形したうえ、切削刃物による仕上げ成形
    を行う天溝付き碍子の製造方法において、天溝成形用の
    突条の両側に対称な隆起を設けた天型を用いて、天溝と
    前記隆起による凹みとを備えた形状に形成する丸鏝成形
    を行うことを特徴とする天溝付き碍子の製造方法。
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