JP2993691B2 - 結晶成長装置 - Google Patents

結晶成長装置

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高性能化合物半導体光素子や電気素子用結
晶成長装置に係り、特に歪系超格子III−V族、II−VI
族化合物半導体およびそれらの混晶半導体の結晶成長装
置に関し、更に詳しくは結晶成長原料として、それぞれ
の結晶の構成元素を含む有機金属化合物、または水素化
合物を用いる結晶成長装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の歪系化合物半導体の応用例として、MBE(分子
線エピタキシー法)によりInGaAs系の歪超格子活性層を
持つ半導体レーザを試作したものとしては、インタナシ
ヨナル コンフアレンス オン インテグレーテツド
オプチツクス アンド オプチカル コミユニケーシヨ
ンズ 18B2−6 8頁(1989)(International Conference
on Integrated Optics and Optical Communications 1
8B2−6 P−8(1989)がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来技術による歪超格子の結晶成長法は、歪
量のフイードバツク機構が付与されておらず、正確な制
御がなされていないものであつた。
半導体素子の製造に係る結晶成長装置にX線回折装置
を組み合わせる技術は、例えば、特開昭58−194795号、
特開昭60−163427号、特開昭63−142811号の各公報にも
開示されているが、当該半導体素子の製造を有機金属ガ
スの熱分解で行うための配慮はなかった。
本発明の目的は、歪系の化合物半導体成長において、
歪量の正確な計測とその設定値からのずれ量の迅速なフ
イードバツクによつて、目的の歪超格子構造を得ること
である。さらに、成長ウエーハの歪量の面内分布を均一
化し、新規で生産性の高い化合物半導体等の結晶成長装
置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の結晶成長装置で
は例えば、第1図に示すように、横型の有機金属熱分解
用リアクタ1にX線源2、X線透過窓3、回折波透過窓
4、カウンター5、ジヤイロ機構6からなるX線回折装
置を組込み、所定の反応ガスを流して形成した半導体結
晶層7の回折角を測定できる手段を設ける。また、この
回折角情報は歪量から混晶組成へ、さらに混晶組成から
反応ガス流量へとCPU制御系8によつて変換され、次い
でガス制御系9にフイードバツクされる。また、半導体
結晶層7の歪量のウエーハ面内分布は、リアクタ1内に
設けられたガス流制御板10により、均一化を図れるよう
にしてある。また、ガス流制御板10の一部分は、X線の
透過率が十分に高い材料を用いることにより、容易に回
折角を測定できる。例えばベリリウムを用いれば、X線
の透過率は90%以上を確保できる。ところで、基板結晶
上部に配置されたベリリウム製X線透過窓11は、結晶成
長中に反応ガスに曝されるため、反応積出物が徐々に堆
積し、結果としてX線透過率が徐々に低下する。この現
象は、搬送機構12により、一回の結晶成長毎に基板ウエ
ーハと一緒に新しいベリリウム(ベリリウムホルダーと
一体になつている)に交換することにより解決出来る。
〔作用〕
X線回折装置と結晶成長装置を一体化した事により、
成長結晶の回折情報を歪量から混晶組成へ、混晶組成か
ら反応ガス流量へと短時間にフイードバツクできるた
め、所定の歪量を持つた超格子構造を再現性良く実現出
来る。また、ガス流制御板を兼ねたX線透過率の良いベ
リリウムを用いる為、X線の入射波と回折波の強度減衰
は少なく、正確な回折角情報が容易に得られるばかりで
なく、歪量のウエーハ面内分布もまた均一になるため、
再現性、量産性に優れた結晶成長が実現できる。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例をあげ、図面を参照しながら
さらに詳細に説明する。
(実施例1) 材料として50mmφのInP基板上にInP/InGaAsの歪超格
子の構造を作成する場合を例にとつて第1図及び第2図
を用いて説明する。第1図は、本発明の一実施例に係る
結晶成長装置の構成図である。第2図は本発明の一実施
例に係る結晶成長装置の、特に基板ホルダー周辺の詳細
な構成図である。
n型のInP(100)基板7を前処理エツチした後、第1
図に示すように搬送系12によりリアクタ1内の所定位置
に固定する。この時、基板ウエーハ7をセツトする治具
は第2図に三面図を示すように、ガス制御板を兼ね、か
つ2組のベリウム製X線透過窓11が配置され、さらにこ
れとウエーハホルダー13が一体となつている構造体であ
る。基板加熱用のホルダー14は、高周波誘導加熱法や抵
抗加熱法等によつて加熱されるが、この基板ホルダー14
の上部にウエーハホルダー13が配置される構造となつて
いる。さらに基板ホルダー14は外部駆動力により回転運
動可能とすることもできる。
次いで、反応系を76Torrの減圧下において水素ガスに
より十分にガス置換した。その後、抵抗加熱方式により
基板ホルダー14を加熱昇温し、600℃に保持した。約5
分後にIn(インジウム)の原料であるトリメチルインジ
ウム及びP(リン)の原料であるホスフィンを20分間輸
送し、0.5μmのInP(インジウムリン)バツフア層を成
長した。次いでIn(インジウム)の原料であるトリメチ
ルインジウム、P(リン)の原料であるホスフィン及び
Ga(ガリウム)の原料であるトリエチルガリウムを基板
InPとの結晶格子ミスマツチ量が+2.0%になるようにそ
れぞれガス流量を調整して約25分間輸送し、0.01μmの
InGaAs歪層(量子井戸層)を成長した。この状態でX線
回折装置によりX軸、Y軸、あおり等(ジヤイロ機構6
を用いる)を微調整してInGaAs歪層の回折角を測定し、
CPU制御系8により歪量を計算した結果、成長層の歪量
は+1.8%であつた。この歪量は設計値である+2.0%と
比較して−0.2%の差があり、この情報はCPU制御系8に
より直ちに結晶の混晶組成に、さらに混晶組成より反応
ガス流量に変換されデータは一旦保存された。この間、
リアクタ1内では次のInP層(障壁層)を約0.01μm成
長した。次にInGaAs量子井戸層を成長したが、この時点
ではすでに歪量が+2.0%になるように調整された反応
ガス流量が得られた。この操作を10回繰返したのち最後
にInP層を約0.5μm成長した。以上の様なプロセスによ
り、結晶の歪量は誤差±0.1%以下となり、従来の±0.2
〜0.4%に比べ格段に高精度の歪量を得ることができ
た。この結晶をリアクタ1より取り出し半導体プロセス
を経たのち、キヤリアを注入したところ通常の超格子あ
るいはバルクに比べてキヤリアのエネルギー分布の変化
(バンドフィリング効果)が大きく、屈折率が大きく変
化した。屈折率変化はバルクが2%に対し、本発明の素
子では4%であつた。これは歪超格子の大きな特徴であ
る。
(実施例2) 第3図は本発明を半導体レーザに適用した場合の説明
図である。
実施例1と同様の操作によりn−GaAs基板31上にn−
AlGaAsクラツド層32、膜厚50AのIn0.5Ga0.5As井戸層33
と膜厚100AのGaAs0.30.7障壁層34の5周期構造からな
る歪超格子層、p−AlGaAsクラツド層35、n−GaAs層36
を本発明の結晶成長装置により順次成長し、Zn拡散領域
37により電流通過領域38を形成し、p電極39,n電極40を
形成した。
このレーザの特性を測定したところ、歪超格子構造の
効果を反映して、しきい値電流は約1mA、共振周波数は
光出力5mWで30GHzと従来の数倍の値が得られた。
(実施例3) 第4図は本発明を半導体光位相変調器に適用した場合
の説明図である。
実施例1と同様の操作によりn−InP基板51上にn−I
nPバツフア層52、膜厚70AのIn0.8Ga0.2As井戸層53と膜
厚70AのInP障壁層54の7周期からなる歪超格子層、p−
InPクラツド層55、p−InGaAsPキヤツプ層56を本発明の
結晶成長装置により順次成長する。この時井戸層の歪量
は1.9%であつた。
次いでホトレジストマスクを用いて塩酸と硝酸の混合
液を用いてキヤツプ層56とクラツド層55を歪超格子層に
達するまで選択的にエツチングすることで第4図に示す
ようなリツジ構造を形成する。この後、SiO2膜57をCVD
法で形成し、コンタクトホールを形成した後、Znの拡散
領域58を形成する。次いで、n型電極59とp型電極60を
形成した後、結晶の劈開法により光軸方向の長さを1mm
とし、双方の劈開面を無反射コーテイングした。この光
変調器の片端面より波長1.55μmのレーザ光を入射させ
た時の伝搬損失は20dB/cm、注入電流30mAで2πの位相
制御が得られた。
本実施例では基板としてInP,GaAs、歪超格子の井戸層
と障壁層の組合せとしてInGaAs−InP,InGaAs−GaAsP層
を代表として述べたが、これらの基板、歪超格子の井戸
層と障壁層の組合せに限らず、SiやII−VI族の基板を用
いても良いし、量子井戸及び障壁層としてInGaAsP,InAs
P,AlGaAs,GaInAsSb,InGaAlAs,InGaAlPのいずれの組合せ
でも良いということはいうまでもない。また、結晶成長
の手段として他の分子ビームエピタキシー装置等を用い
てもよい。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明によれば所望の歪
を持つた超格子構造を精度良く、かつ再現性良く形成で
きるため、従来の結晶成長装置では出来なかつた種々の
新しい光素子や電気素子が設計可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の結晶成長装置の全体構成を示す模式
図、第2図は本発明の結晶成長装置におけるウエーハホ
ルダーを兼ねたベリリウム製X線透過窓の構造を示す三
面図、第3図、第4図は本発明の結晶成長装置によつて
形成された歪超格子構造応用素子の一例の断面図であ
る。 1……リアクタ、2……X線源、3……X線透過窓、4
……回折波透過窓、5……カウンター、6……ジヤイロ
機構、7……半導体結晶層、8……CPU制御系、9……
ガス制御系、10……ガス流制御板、11……ベリリウム線
X線透過窓、13……ウエーハホルダー、14……基板ホル
ダー、31……n−GaAs基板、32……n−AlGaAsクラツド
層、33……InGaAs井戸層、34……GaAsP障壁層、35……A
lGaAsクラツド層、36……n−GaAs層、51……n−InP基
板、52……n−InPバツフア層、53……InGaAs井戸層、5
4……InP障壁層、55……p−InPクラツド層、56……p
−InGaAsPクラツド層。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス流制御板と該ガス流制御板に接続され
    た基板ウエーハ治具を有する有機金属熱分解リアクタに
    X線回折装置を組み込めて構成され、上記ガス流制御板
    は上記基板ウエーハ治具のウエーハホルダー面に対向す
    る領域を含み、上記ウエーハホルダー面対向領域にはX
    線透過率の高い部分が形成され、且つ上記X線回折装置
    は上記ウエーハホルダー面への照射X線と該ウエーハホ
    ルダー面からの回折X線が上記X線透過率の高い部分を
    透過するように設けられたことを特徴とする結晶成長装
    置。
  2. 【請求項2】上記X線透過率の高い部分は、上記ガス流
    制御板のウエーハホルダー面対向領域に2箇所形成され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    結晶成長装置。
  3. 【請求項3】上記ガス流制御板の上記ウエーハホルダー
    面対向領域は上記基板ウエーハ治具と一体に形成され、
    且つ該基板ウエーハ治具は上記有機金属熱分解リアクタ
    に対して交換可能に構成されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項又は第2項に記載の結晶成長装置。
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