JP2992807B2 - 非晶質ポリエチレンテレフタレートの接合方法 - Google Patents

非晶質ポリエチレンテレフタレートの接合方法

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JP2992807B2 JP7234266A JP23426695A JP2992807B2 JP 2992807 B2 JP2992807 B2 JP 2992807B2 JP 7234266 A JP7234266 A JP 7234266A JP 23426695 A JP23426695 A JP 23426695A JP 2992807 B2 JP2992807 B2 JP 2992807B2
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は透明感を維持し、十分な接合強
度を有して接合させることができる非晶質ポリエチレン
テレフタレートの接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、例えば、書類・メモ等
を入れるカードケースは、透明なポリ塩化ビニル製の2
枚の板材と、それらの板材における周縁の3辺の相互間
に配置される透明なポリ塩化ビニル製の桟と、から構成
され、それらの板材と桟とを、接着剤を利用し、相互に
接着させたり、超音波ウェルダ・高周波ウェルダ等を利
用し、相互に熱溶着させて、製造されていた。
【0003】しかし、ポリ塩化ビニル製であると、焼却
処分する際、分子構造中の塩素原子により、塩化水素や
ダイオキシン等の有害な塩素化合物が発生する。
【0004】そのため、カードケースの原材料を塩素原
子を含まないポリエチレンテレフタレート(PET)に
代替することが考えられた。
【0005】しかしながら、PETの内の透明な非晶質
PETでは、相互に接合し難く、接合されたとしても白
化や気泡が発生して、透明感が無くなってしまい、透明
材の意義が無くなってしまう。
【0006】ちなみに、例えば、接着剤を使用する場
合、酢酸ビニル系接着剤・合成ゴム系接着剤・セルロー
ス系接着剤・塩ビ系接着剤等の溶剤型の接着剤では、引
っ張り強さが小さく、かつ、溶剤の影響による結晶化に
より、接着剤塗布部位が白化してしまう。また、エポキ
シ系接着剤・シアノアクリレート系接着剤等の反応性の
ものは、溶剤型のものに比べて、引っ張り強さが大きく
なるものの、白化を防ぐことができない。さらに、光硬
化型の透明接着剤では、引っ張り強さが大きく、白化も
おきないが、剥離強さ(例えば90°剥離やT剥離)が
小さくなってしまい、結局、種々の接着剤の使用では、
透明な非晶質PETの接合を満足に行なえなかった。
【0007】また、熱溶着を行なおうと、例えば、超音
波ウェルダを利用する場合には、気泡が発生し、透明感
を損なう結果となっていた。
【0008】なお、上述の接合態様では、接合面に、種
々のプライマー処理やアルコール洗浄して、行なっても
同様な状態となっていた。
【0009】 本発明は上述の課題を解決するものであ
り、非晶質ポリエチレンテレフタレートからなる透明体
相互を、透明感を維持し、十分な接合強度を有して接合
させることができる接合方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明に係る接合方法
は、非晶質ポリエチレンテレフタレートからなる透明体
相互を接合するポリエチレンテレフタレートの接合方法
であって、前記透明体の接合面に水銀灯により紫外線を
照射した後、高周波ウェルダ又は超音波ウェルダにより
熱溶着をさせることを特徴とするものである。
【0011】 上記方法において、前記熱溶着を紫外線
照射後30分以内に行なうことが本発明の効果が確実に
得られて望ましい。
【0012】
【発明の効果】本発明の接合方法では、非晶質ポリエチ
レンテレフタレートからなる透明体相互の接合面に、紫
外線を照射した後、熱溶着させるものであり、紫外線の
照射により、接合面が改質され、気泡を発生させること
なく、引っ張り強さと剥離強さとを維持して、接合させ
ることができる。
【0013】そして、このように接合された接合体は、
白化も生じておらず、透明感を確保していることから、
意匠性が良好となり、接合強度も十分確保することがで
きる。
【0014】したがって、本発明に係る接合方法では、
非晶質ポリエチレンテレフタレートからなる透明体相互
を、透明感を維持し、十分な接合強度を有して接合させ
ることができる。
【0015】また、本発明に係る接合体では、接合強度
が十分であり、かつ、透明感を維持しているため、意匠
性が良好となる。
【0016】なお、紫外線照射による接合面の改質は、
紫外線の照射時、周囲の空気中にオゾンが発生し、その
オゾンから生ずる原子状酸素が、その後の熱溶着時に非
晶質PETの接合面から発生し易い気体の成分元素(炭
素や水素等)を、予め除去するものである、と推定され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】実施形態の接合方法で接合する接合体は、
図1に示すように、カードケース1であって、板厚を
0.4mmとした2枚の板材2・3と、板材2・3の周縁
の3辺の相互間に配置されて板厚を0.8mmとした桟4
・5・6と、から構成されている。
【0019】これらの板材2・3や桟4・5・6は、透
明な非晶質PET製の0.4mmと0.8mmの厚さのフィ
ルムを所定形状に裁断して、それぞれ形成されている。
【0020】製造時には、図2に示すように、所定厚の
フィルムを裁断して板材2・3と桟4・5・6を準備す
る。
【0021】ついで、それぞれの接合面2a・3a・4
a・4b・5a・5b・6a・6bに、紫外線を照射す
る。
【0022】この照射時には、周囲にオゾンを発生可能
な紫外線を照射する水銀灯7を点灯して行なう。実施形
態の場合には、253.7nmと184.9nmの波長のも
のを同時に照射可能な水銀灯7を使用した。
【0023】また、照射時には、接合面2a・3a・4
a・4b・5a・5b・6a・6bを水銀灯7から15
mmに接近させ、1分程度照射させる。この照射時間は、
30秒未満と短くすれば、熱溶着の接合強度にバラツキ
が生ずるため、好ましくなく、2分を超えれば、熱溶着
後の製品1が脆くなって割れ易くなってしまうことか
ら、30秒から2分とすることが良く、望ましくは、1
分前後が良い。
【0024】その後、速やかに高周波ウェルダ8の受け
電極10を配置させた下金型9に、順次、板材2・3と
桟4・5・6とをセットし、上金型13の押え電極14
を押し付けて電極10・14間に高周波電圧を印加し、
板材2・3と桟4・5・6とを熱溶着させれば、カード
ケース1を製造することができる。12は、下金型9に
配置された上金型13のガイドであり、11・15は、
絶縁断熱材からなるスペーサである。
【0025】なお、この熱溶着は、高周波ウェルダの他
に超音波ウェルダ等を利用しても良い。
【0026】また、この熱溶着は、紫外線照射後に速や
かに行なうことが必要で、紫外線照射後、30分以内に
行なうことが良い。30分を超えると、熱溶着時に、気
泡が発生する場合が生ずるからである。この理由は、紫
外線照射時に、オゾンから生じた原子状酸素の除去した
非晶質PETの成分元素と同様な成分の一部が、時間と
ともに、大気中から照射面(接合面)に入り込むもの
と、推定される。
【0027】そして、このように製造したカードケース
1は、白化や気泡が生じておらず、透明感を確保してい
ることから、意匠性が良好となり、接合強度も十分確保
することができた。
【0028】ちなみに、実施形態の接合方法の接合強度
と外観について調べた結果をつぎの表1に示す。
【0029】なお、比較例1は、接着剤を利用する中
で、最も性能の良好な光硬化型の透明接着剤(東亜合成
化学工業社製「アロンタイトVL」)を使用して接着さ
せたものであり、比較例2は、紫外線照射処理を行なわ
ずに、高周波ウェルダで熱溶着したものである。
【0030】また、実施形態、比較例1・2は、全て、
同一寸法のカードケース1をそれぞれの接合方法で製造
したものであり、図1・2に示すように、板材2・3の
板厚を0.4mm、桟4・5・6の板厚を0.8mm、板材
2・3の横寸法Xを156mm、縦寸法Yを222mm、桟
4・5・6の幅寸法Wを5mm、桟4・5の長さ寸法L1
を160mm、桟6の長さ寸法L2を230mmとしたもの
を使用し、接合後、四方を数mmカットして、形状を整え
たものを使用した。
【0031】さらに、引っ張り強さは、板材2・3の縁
2b・3bの中央をそれぞれ把持し、縁2b・3bを板
材2・3と平行に逆方向に移動させるようにし(作用さ
せる力は、6Kg程度)、その状態を目視して検査した。
また、剥離強さは、板材2・3の縁2b・3bの中央を
それぞれ把持し、縁2b・3bを板材2・3と直交方向
に移動させるようにし(作用させる力は、6Kg程度)、
その状態を目視して検査した。
【0032】
【表1】
【0033】この表から解るように、実施形態の接合方
法では、非晶質ポリエチレンテレフタレートからなる透
明体の板材2・3・桟4・5・6相互を、透明感を維持
し、十分な接合強度を有して接合させていることが解
る。
【0034】なお、実施形態では、接合体としてフィル
ム状の透明体を接合したカードケース1を例示したが、
本発明は、商品を覆う容器やランプカバー等、種々のも
のに応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の接合体を示す斜視図である。
【図2】同実施形態の接合工程を示す概略図である。
【符号の説明】
1…(接合体)カードケース、 2・3・4・5・6…透明体、 2・3…板材、 4・5・6…桟、 7…水銀灯、 8…高周波ウェルダ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶質ポリエチレンテレフタレートから
    なる透明体相互を接合するポリエチレンテレフタレート
    の接合方法であって、前記透明体の接合面に水銀灯によ
    紫外線を照射した後、高周波ウェルダ又は超音波ウェ
    ルダにより熱溶着をさせることを特徴とする非晶質ポリ
    エチレンテレフタレートの接合方法。
  2. 【請求項2】 非晶質ポリエチレンテレフタレートから
    なる透明体相互を接合するポリエチレンテレフタレート
    の接合方法であって、 前記透明体の接合面にオゾンを発
    生可能で且つポリエチレンテレフタレートの分子鎖切断
    を実質的に発生させない程度の紫外線を照射した後、高
    周波ウェルダ又は超音波ウェルダにより熱溶着をさせる
    ことを特徴とする非晶質ポリエチレンテレフタレートの
    接合方法。
  3. 【請求項3】 前記熱溶着を紫外線照射後30分以内に
    行なうことを特徴とする請求項1又は2記載の非晶質ポ
    リエチレンテレフタレートの接合方法。
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