JP2991885B2 - 連鋳機ロール帯およびモールド芯出し調整方法 - Google Patents
連鋳機ロール帯およびモールド芯出し調整方法Info
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- JP2991885B2 JP2991885B2 JP5038936A JP3893693A JP2991885B2 JP 2991885 B2 JP2991885 B2 JP 2991885B2 JP 5038936 A JP5038936 A JP 5038936A JP 3893693 A JP3893693 A JP 3893693A JP 2991885 B2 JP2991885 B2 JP 2991885B2
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- Japan
- Prior art keywords
- centering
- adjustment
- mold
- centering adjustment
- roll band
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、芯出し調整作業の省
力化を図るための連鋳機ロール帯およびモールド芯出し
調整方法に関するものである。
力化を図るための連鋳機ロール帯およびモールド芯出し
調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連鋳機のQC(モールドとサポートロー
ル帯が一体となったもの)を組み立てる際に、従来の芯
出し作業では、芯出し専用ゲージとモールド銅板または
サポートロールとの隙間を何らかの方法で測定したあ
と、熟練した作業者の勘により調整箇所の調整を行うこ
とでQC内での芯出し調整作業を実施していた。
ル帯が一体となったもの)を組み立てる際に、従来の芯
出し作業では、芯出し専用ゲージとモールド銅板または
サポートロールとの隙間を何らかの方法で測定したあ
と、熟練した作業者の勘により調整箇所の調整を行うこ
とでQC内での芯出し調整作業を実施していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の手法では、正確
な隙間測定値が測定できたとしても、芯出し許容値内に
調整するために、熟練者による勘に頼った調整量による
調整を実施していたため、トライアンドエラーを繰り返
して多大な時間と労力を費やしていた。この発明は、従
来人の勘に頼っていた芯出し調整量を定量化すること
で、上記のような問題点を取り除くことを目的とする。
な隙間測定値が測定できたとしても、芯出し許容値内に
調整するために、熟練者による勘に頼った調整量による
調整を実施していたため、トライアンドエラーを繰り返
して多大な時間と労力を費やしていた。この発明は、従
来人の勘に頼っていた芯出し調整量を定量化すること
で、上記のような問題点を取り除くことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、連鋳機のロール帯およびモールドに
て、芯出し専用ゲージとロールおよびモールド銅板との
何点かの隙間測定点での実測値をデータとして取り込
み、当該データから測定値と隙間との回帰式を導出し、
当該回帰式に芯だし調整位置の座標を代入することによ
り、複数の芯出し調整箇所での各芯出し調整量を求め、
この算出した各調整量にて各調整箇所で芯出し調整する
ことを特徴とする連鋳機ロール帯およびモールド芯出し
調整方法を要旨とするものである。
に、本発明では、連鋳機のロール帯およびモールドに
て、芯出し専用ゲージとロールおよびモールド銅板との
何点かの隙間測定点での実測値をデータとして取り込
み、当該データから測定値と隙間との回帰式を導出し、
当該回帰式に芯だし調整位置の座標を代入することによ
り、複数の芯出し調整箇所での各芯出し調整量を求め、
この算出した各調整量にて各調整箇所で芯出し調整する
ことを特徴とする連鋳機ロール帯およびモールド芯出し
調整方法を要旨とするものである。
【0005】
【作用】芯出しとは、芯出し専用ゲージで形成される面
を座標基準Y=0として、複数ある隙間測定点での各隙
間の値を全て決められた等しい値になるように、複数の
芯出し調整箇所を移動調整させることである。ここで、
決められた基準隙間をMとすれば、最終的に合わせるべ
き目標平面はY=Mで表せる。ここで、実際のゲージ基
準面が湾曲していても、Y=Mとして差しつかえない。
を座標基準Y=0として、複数ある隙間測定点での各隙
間の値を全て決められた等しい値になるように、複数の
芯出し調整箇所を移動調整させることである。ここで、
決められた基準隙間をMとすれば、最終的に合わせるべ
き目標平面はY=Mで表せる。ここで、実際のゲージ基
準面が湾曲していても、Y=Mとして差しつかえない。
【0006】一方、複数ある隙間測定点について、ゲー
ジ面を座標基準面Y=0とした時の各座標を(x1n,x
2n)とし、また各隙間測定点での各隙間測定値をyn と
した場合、各測定点座標と各測定点測定値との間の関係
を表す回帰平面式は、 Y=β0 +β1 X1 +β2 X2 と表すことができる(各々大文字と小文字が対応してい
る)。このβ0 ,β1 ,β2 は、各測定点のデータであ
る(x1n,x2n,yn )より重回帰分析にて求めること
ができる。これがY=Mと異なっていれば、調整が必要
ということになる。
ジ面を座標基準面Y=0とした時の各座標を(x1n,x
2n)とし、また各隙間測定点での各隙間測定値をyn と
した場合、各測定点座標と各測定点測定値との間の関係
を表す回帰平面式は、 Y=β0 +β1 X1 +β2 X2 と表すことができる(各々大文字と小文字が対応してい
る)。このβ0 ,β1 ,β2 は、各測定点のデータであ
る(x1n,x2n,yn )より重回帰分析にて求めること
ができる。これがY=Mと異なっていれば、調整が必要
ということになる。
【0007】そこで、上記方法にて求めた測定点の座標
と測定値との間の関係を表す回帰式の座標値(X1 ,X
2 )に、複数点ある調整箇所の各座標値(x1m,x2m)
を代入することで、各調整箇所での各調整量(M−
ym )を求めることができる(図2)。ところで、実際
の調整箇所が回帰平面上になくても、調整箇所の座標を
投影座標(X 1m ,X 2m )(基準面に対し垂直に投影した
時の座標)で取れば、調整量は正しく計算できることに
なる。
と測定値との間の関係を表す回帰式の座標値(X1 ,X
2 )に、複数点ある調整箇所の各座標値(x1m,x2m)
を代入することで、各調整箇所での各調整量(M−
ym )を求めることができる(図2)。ところで、実際
の調整箇所が回帰平面上になくても、調整箇所の座標を
投影座標(X 1m ,X 2m )(基準面に対し垂直に投影した
時の座標)で取れば、調整量は正しく計算できることに
なる。
【0008】
【実施例】実施例を図面に基づいて説明する。図1は、
QC(モールド23とサポートロール帯22が一体とな
ったもの)の組み立て時における芯出し概要を示す。芯
出し要領は、先ずQCフレーム21に、既にロール毎に
ある許容誤差範囲内で組みあげたサポートロール帯22
を組み込むが、この際、芯ズレ(隙間)量27を2本の
芯出しゲージ24内の各サポートロール8(#4〜#1
1ロール)に対応した位置に設置した変位センサー1
(計16個)で測定し、コントローラ11、A/D変換
器13、RS232C変換器14、FM変調器15を介
して計16点のデータを、同軸ケーブル16で送信し、
更にFM変調、R232C変換を施して、パソコン10
に取り込む(図3)。
QC(モールド23とサポートロール帯22が一体とな
ったもの)の組み立て時における芯出し概要を示す。芯
出し要領は、先ずQCフレーム21に、既にロール毎に
ある許容誤差範囲内で組みあげたサポートロール帯22
を組み込むが、この際、芯ズレ(隙間)量27を2本の
芯出しゲージ24内の各サポートロール8(#4〜#1
1ロール)に対応した位置に設置した変位センサー1
(計16個)で測定し、コントローラ11、A/D変換
器13、RS232C変換器14、FM変調器15を介
して計16点のデータを、同軸ケーブル16で送信し、
更にFM変調、R232C変換を施して、パソコン10
に取り込む(図3)。
【0009】パソコン10上には、今回発明した芯出し
調整支援システム(図2)が起動されており、取り込ま
れた各測定点での芯ズレ(隙間)データより位置と芯ズ
レ(隙間)量27との回帰式を導出する。サポートロー
ル帯22の芯ズレ調整位置は4箇所25(図1)となっ
ているので、4箇所の各座標(x1j,x2j)を芯ズレデ
ータより導出した回帰式に代入し、各調整点25でのズ
レ量yj を求め、各調整点での調整量28をパソコン1
0のCRT画面上にロール各測定点でのズレ量27とと
もに表示する(図4)。この表示された調整量28を基
にサポートロール帯の芯出し作業を行ったところ、1回
の芯出し調整で芯ズレ量を許容値内におさめることがで
きた。
調整支援システム(図2)が起動されており、取り込ま
れた各測定点での芯ズレ(隙間)データより位置と芯ズ
レ(隙間)量27との回帰式を導出する。サポートロー
ル帯22の芯ズレ調整位置は4箇所25(図1)となっ
ているので、4箇所の各座標(x1j,x2j)を芯ズレデ
ータより導出した回帰式に代入し、各調整点25でのズ
レ量yj を求め、各調整点での調整量28をパソコン1
0のCRT画面上にロール各測定点でのズレ量27とと
もに表示する(図4)。この表示された調整量28を基
にサポートロール帯の芯出し作業を行ったところ、1回
の芯出し調整で芯ズレ量を許容値内におさめることがで
きた。
【0010】サポートロール帯22の芯出し調整が終わ
ると、次に、モールド23の芯出し調整を行う。モール
ド23についてもサポートロール帯22と同様に、芯ズ
レ(隙間)量29を2本の芯出しゲージ24内のモール
ド測定位置に対応した位置に設置した変位センサー1
(計8個)で測定し、図2と同様に、計8点のデータを
同軸ケーブル16で送信し、更にFM変調、R232C
変換を施して、パソコン10に取り込み、パソコン10
上の芯出し調整支援システムにより、モールド調整位置
6箇所26での各調整量30をパソコン10のCRT画
面上にモールド各測定点でのズレ量29とともに表示す
る(図5)。この表示された調整量30を基にモールド
23の芯出し作業を行ったところ、1回の芯出し調整で
芯ズレ量を許容値内におさめることができた。
ると、次に、モールド23の芯出し調整を行う。モール
ド23についてもサポートロール帯22と同様に、芯ズ
レ(隙間)量29を2本の芯出しゲージ24内のモール
ド測定位置に対応した位置に設置した変位センサー1
(計8個)で測定し、図2と同様に、計8点のデータを
同軸ケーブル16で送信し、更にFM変調、R232C
変換を施して、パソコン10に取り込み、パソコン10
上の芯出し調整支援システムにより、モールド調整位置
6箇所26での各調整量30をパソコン10のCRT画
面上にモールド各測定点でのズレ量29とともに表示す
る(図5)。この表示された調整量30を基にモールド
23の芯出し作業を行ったところ、1回の芯出し調整で
芯ズレ量を許容値内におさめることができた。
【0011】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、何らか
の測定により求めた何点かの隙間測定点での隙間測定値
を入力することで、複数ある調整箇所での各々の調整量
を明確にするものであるので、熟練者はもとより、未熟
者によっても、芯出し調整作業が容易に行うことがで
き、時間と労力を軽減することができる。
の測定により求めた何点かの隙間測定点での隙間測定値
を入力することで、複数ある調整箇所での各々の調整量
を明確にするものであるので、熟練者はもとより、未熟
者によっても、芯出し調整作業が容易に行うことがで
き、時間と労力を軽減することができる。
【図1】QC組立要領図。
【図2】芯出し調整支援システムのブロック図。
【図3】芯出し支援システムの構成図。
【図4】サポートロール帯芯出し調整支援システムの実
施例。
施例。
【図5】モールド芯出し調整支援システムの実施例。
1 非接触式変位センサー 2 非接触式変位センサー信号線 8 サポートロール 10 パソコン 11 コントローラ 12 高周波リレー 13 A/D変換器 14 RS232C変換器 15 FM変調器 16 同軸ケーブル 17 マイコン 21 QCフレーム 22 サポートロール帯 23 モールド 24 芯出しゲージ 25 サポートロール帯芯ズレ調整箇所(4箇所) 26 モールド芯ズレ調整箇所(6箇所) 27 各ロール測定点毎の芯出しゲージとの隙間
(yi ) 28 芯ズレ調整箇所(4箇所)25での調整量(M−
yj ) 29 各モールド測定点毎の芯出しゲージとの隙間(y
k ) 30 芯ズレ調整箇所(6箇所)26での調整量(M−
y1 )
(yi ) 28 芯ズレ調整箇所(4箇所)25での調整量(M−
yj ) 29 各モールド測定点毎の芯出しゲージとの隙間(y
k ) 30 芯ズレ調整箇所(6箇所)26での調整量(M−
y1 )
フロントページの続き (72)発明者 梶川 詔二 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 黒木 雅嗣 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 小川 伸 千葉県君津市人見1036−1 太平工業株 式会社 君津支店内 (56)参考文献 特開 平4−4957(JP,A) 特開 平4−81252(JP,A) 実開 昭54−108720(JP,U) 実開 昭57−132759(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/04 B22D 11/128
Claims (1)
- 【請求項1】 連鋳機のロール帯およびモールドにて、
芯出し専用ゲージとロールおよびモールド銅板との何点
かの隙間測定点での実測値をデータとして取り込み、当
該データから測定値と隙間との回帰式を導出し、当該回
帰式に芯だし調整位置の座標を代入することにより、複
数の芯出し調整箇所での各芯出し調整量を求め、この算
出した各調整量にて各調整箇所で芯出し調整することを
特徴とする連鋳機ロール帯およびモールド芯出し調整方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5038936A JP2991885B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 連鋳機ロール帯およびモールド芯出し調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5038936A JP2991885B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 連鋳機ロール帯およびモールド芯出し調整方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06246413A JPH06246413A (ja) | 1994-09-06 |
JP2991885B2 true JP2991885B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=12539116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5038936A Expired - Fee Related JP2991885B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 連鋳機ロール帯およびモールド芯出し調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2991885B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004054296B4 (de) * | 2004-11-09 | 2021-11-11 | Sms Group Gmbh | Steuer- und / oder Regeleinrichtung für ein Stützrollengerüst einer Stranggießvorrichtung für Metalle, insbesondere für Stahlwerkstoffe |
JP6263094B2 (ja) * | 2014-06-30 | 2018-01-17 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 連続鋳片加熱装置の芯出し用ゲージ及び芯出し方法 |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP5038936A patent/JP2991885B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06246413A (ja) | 1994-09-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990921 |
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