JP2990392B2 - 車両用液晶表示装置 - Google Patents

車両用液晶表示装置

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JP2990392B2 JP3253654A JP25365491A JP2990392B2 JP 2990392 B2 JP2990392 B2 JP 2990392B2 JP 3253654 A JP3253654 A JP 3253654A JP 25365491 A JP25365491 A JP 25365491A JP 2990392 B2 JP2990392 B2 JP 2990392B2
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徹 長谷川
良明 平方
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶パネルと、該液晶
パネルの背部に配置される発光源とが表示ケース内に収
納配置されて成る車両用液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる表示装置は、暗色とした背景から
数字や文字等が浮き上がるようにしたものであり、従来
では、昼間時には太陽光を液晶パネルに直接当てるよう
にし、夜間には液晶パネルにその裏面側から発光源の光
を直接あるいは間接に照射するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、昼間時にも太
陽光の有無にかかわらず、液晶パネルの裏側の発光源か
らの光の照射により文字等を表示させようとすると、比
較的強い光源が必要となり、それに伴って発生する熱量
を大きなものとなるため、その熱から液晶パネルを隔離
する必要がある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、比較的強い光源による熱が液晶パネルに悪影
響を及ぼすことを回避し得るようにした車両用液晶表示
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、液晶パネルと、該液晶パネルの背
部に配置される発光源とが表示ケース内に収納配置さ
れ、その表示ケースには、該ケース内部の液晶パネルを
視認するための、アウターレンズで閉じられた窓部が設
けられた車両用液晶表示装置であって、前記発光源は、
液晶パネル側への該発光源からの光の透過を許容するハ
ウジング内に収納され、該ハウジングと液晶パネルとの
間には、空気の流通を許容する空隙が形成され、更に表
示ケースには、前記空隙での空気の流通を生じさせるよ
うに該ケース内の換気を促進する換気孔が形成される
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0007】図1ないし図4は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は本発明を適用した自動二輪車の側面
図、図2は図1の要部切欠き拡大側面図、図3は液晶表
示装置の縦断面図、図4は液晶パネルと遮光板との関係
を示す図である。
【0008】先ず図1において、車両としての自動二輪
車Vにおける車体フレーム1の前部には、前輪WF を支
持するフロントフォーク2が操向可能に支承され、前輪
F および後輪WR 間で車体フレーム1に搭載されるパ
ワーユニット3に、前記後輪WR を片持ち支持するリヤ
フォーク4が枢支連結される。またパワーユニット3の
出力は無端状のチェーン5を介して後輪WR に伝達され
る。しかも車体フレーム1には、その前部および両側部
を覆うカウリング6が取付けられており、前記パワーユ
ニット3は該カウリング6内に収納される。
【0009】図2を併せて参照して、カウリング6内の
前部には、車体フレーム1に設けられている座席7に搭
乗した操縦者が視認し得るようにして、タコメータ8
と、本発明に従う液晶表示装置9とが配設されており、
タコメータ8および液晶表示装置9は、車体フレーム1
から前方に延設された支持フレーム10に固定的に支持
される。
【0010】図3において、液晶表示装置9は、表示ケ
ース11内に、液晶パネル12と、その液晶パネル12
の背部に配置される発光源としてのランプ13と、液晶
パネル12を透過した光を反射させるためのミラー14
と、液晶パネル12を表示駆動するための回路基板15
とが固定的に収納配置されて成る。
【0011】表示ケース11は、前部ケース部材16
と、後部ケース部材17とが相互に結着されて成るもの
である。而して前部ケース部材16の前端には表示ケー
ス11内の換気を促進するための換気筒18が接続され
ており、該換気筒18の内面が換気孔18aとされる。
その換気筒18は、前部ケース部材16から前方斜め下
向きに延設されしかも換気筒18の中間部は、雨水等
が表示ケース11内に直接浸入することを回避するため
に前端部が下向きとなるように屈曲成形される。また後
部ケース部材17の上部には、座席7に搭乗している操
縦者に向けて後方斜め上向きに延びる二重筒部17aが
設けられており、該二重筒部17aは、表示ケース11
内部の液晶パネル12を視認するための窓部となるもの
であって、その内筒に、該窓部を閉じるアウターレンズ
19が取付けられる。
【0012】液晶パネル12は、その裏面側のカラーフ
ィルタ20とともにホルダ21の一端に取付けられる。
該ホルダ21は、その一端側の液晶パネル12を透過し
た光の向きに対して直交する軸線の開口部21aを他端
側に有して筒状に形成されるものであり、見返し筒部2
2を介して前記開口部21aが二重筒部17aに同軸に
連なるようにして表示ケース11内に固定配置される。
しかもホルダ21の内面には、液晶パネル12を透過し
た光の向きを90度変化させて開口部21aからアウタ
ーレンズ19側に導くためのミラー14がミラーホルダ
23により取付けられる。このミラー14は、文字等の
二重映りを防止するために、アルミニウムを蒸着したガ
ラス板の表面にハードコート処理を施してなるものであ
る。
【0013】回路基板15は、前記ホルダ21と換気筒
18との間で表示ケース11内に固定配置される。
【0014】ところで、液晶パネル12には、図4で示
すようにスピードメータ部12aと、オドメータ部12
bと、トリップメータ部12cとが設けられており、液
晶パネル12を透過した光がミラー14で反射されて操
縦者に視認される関係上、各メータ部12a〜12cの
表示は左右逆配置となっている。しかもこの液晶パネル
12は、距離表示をkmとマイルとで切換可能なもので
あり、スピードメータ部12aにおいては、km/hと
mphとが択一的に表示されるようにして並列配置され
る。
【0015】液晶パネル12にその背部から光を照射す
るためのランプ13は、該ランプ13から液晶パネル1
2側に向けての光の透過を許容するハウジング24内に
収納される。このハウジング24は、有底筒状に形成さ
れるリフレクタ25と、該リフレクタ25の開口端に相
互に重なって取付けられるフィルタ26および遮光板2
7とにより、両端を閉じた筒状に形成されるものであ
り、このようにハウジング24を閉構造とすることによ
りランプ13からの熱気が液晶パネル12側に伝わるこ
とが極力抑制される。
【0016】図4で示すように、遮光板27は、液晶パ
ネル12における各メータ部12a〜12cに対応した
透過開口部27aを有するものであり、ランプ13から
の光、ならびにリフレクタ25で反射された光のうち、
液晶パネル12で必要な範囲の光のみがフィルタ26お
よび遮光板27を透過して液晶パネル12側に照射され
ることになる。
【0017】ランプ13は、前部ケース部材16におけ
る下部に設けられた開口部28からリフレクタ25内に
挿脱可能にして挿入される。
【0018】ところで、前記ハウジング24は、液晶パ
ネル12の裏面に重合したカラーフィルタ20と遮光板
27との間に空気の流通を許容する空隙29を形成する
ようにしてホルダ21の背部に固定配置されるものであ
り、ホルダ21の一端およびハウジング24間には空隙
29を保持するための複数のスペーサ30が介設され
る。
【0019】前記空隙29で空気の流通を生じさせるた
めに、表示ケース11を構成する前部ケース部材16お
よび後部ケース部材17には、各ケース部材16,17
自体に通気孔が設けられたり、あるいは両ケース部材1
6,17の結合部に通気可能な間隙が設けられたりし、
これにより表示ケース11内には、図3の破線矢印で示
すような空気の流通が生じる。
【0020】次にこの実施例の作用について説明する
と、自動二輪車Vを運転中には、ランプ13は常時点灯
されており、このランプ13からの光が自動二輪車Vの
運転に応じて表示を変化させる液晶パネル12を透過
し、ミラー14で反射された後、操縦者が視認できるよ
うにアウターレンズ19を透過する。而してランプ13
は、必要最小限の光のみを液晶パネル12側に透過する
ようにした閉構造のハウジング24内に収納されてお
り、液晶パネル12およびハウジング24間には導入空
気や対流空気が流通する空隙29が形成されているの
で、ランプ13からの照射光量を比較的大きくしても、
液晶パネル12がその耐熱範囲を超えるまで過熱するこ
とを回避することができ、したがって昼間時においても
ランプ13からの光が液晶パネル12を透過するように
して、明瞭な表示を得ることができる。
【0021】しかもアウターレンズ19は、軸線が液晶
パネル12の向きと90度異なるようにして後部ケース
部材17に設けられた二重筒部17aに取付けられるも
のであり、これにより太陽光が表示ケース11内の液晶
パネル12に直接当たることを極力回避し、より明瞭な
表示を得ることができる。
【0022】上記実施例では自動二輪車における液晶表
示装置について説明したが、本発明は、四輪車両にも適
用可能である。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、液晶パネ
ルと、該液晶パネルの背部に配置される発光源とが表示
ケース内に収納配置される車両用液晶表示装置におい
て、発光源は、液晶パネル側への該発光源からの光の透
過を許容するハウジング内に収納され、該ハウジングと
液晶パネルとの間には、空気の流通を許容する空隙が形
成され、表示ケースには、前記空隙での空気の流通を生
じさせるように該ケース内の換気を促進する換気孔が形
成されるので、その換気孔による表示ケース内換気促進
効果によって前記空隙に十分な冷却用空気を流通させる
ことができて、該空気により液晶パネルを効果的に冷却
することができ、従って比較的強い発光源や液晶パネル
が表示ケース内に収納されていても、該発光源からの熱
による液晶パネルの過熱が生じることを防止することが
できる。また表示ケース内に上記発光源や液晶パネルを
収納して、該ケースの窓部を通してケース内部の液晶パ
ネルを見るようにしているため、その表示面に外部の強
い光が乱反射するのを極力抑えることができて昼間でも
良好な視認性を確保でき、しかも上記窓部はアウターレ
ンズで閉じられるため、表示ケース内に窓部より塵埃等
が進入して液晶パネルに付着するのを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の側面図である。
【図2】図1の要部切欠き拡大側面図である。
【図3】液晶表示装置の縦断面図である。
【図4】液晶パネルと遮光板との関係を示す図である。
【符号の説明】
9 液晶表示装置 11 表示ケース 12 液晶パネル 13 発光源としてのランプ17a 窓部としての二重筒部 18a 換気孔 19 アウターレンズ 24 ハウジング 29 空隙 V 車両としての自動二輪車
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−125888(JP,U) 実開 昭63−194326(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01D 11/24 B60K 37/02 B62J 39/00 G02F 1/1333 G02F 1/1335 530

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶パネル(12)と、該液晶パネル
    (12)の背部に配置される発光源(13)とが表示ケ
    ース(11)内に収納配置され、その表示ケース(1
    1)には、該ケース(11)内部の液晶パネル(12)
    を視認するための、アウターレンズ(19)で閉じられ
    た窓部(17a)が設けられた車両用液晶表示装置であ
    って、 前記 発光源(13)は、液晶パネル(12)側への該発
    光源(13)からの光の透過を許容するハウジング(2
    4)内に収納され、該ハウジング(24)と液晶パネル
    (12)との間には、空気の流通を許容する空隙(2
    9)が形成され、更に表示ケース(11)には、前記空
    隙(29)での空気の流通を生じさせるように該ケース
    (11)内の換気を促進する換気孔(18a)が形成さ
    れることを特徴とする、車両用液晶表示装置。
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JP5106322B2 (ja) * 2008-09-01 2012-12-26 本田技研工業株式会社 エンブレム表示装置
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