JP2990362B2 - 断熱エンジンの制御装置 - Google Patents
断熱エンジンの制御装置Info
- Publication number
- JP2990362B2 JP2990362B2 JP63178724A JP17872488A JP2990362B2 JP 2990362 B2 JP2990362 B2 JP 2990362B2 JP 63178724 A JP63178724 A JP 63178724A JP 17872488 A JP17872488 A JP 17872488A JP 2990362 B2 JP2990362 B2 JP 2990362B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- temperature
- wall temperature
- boost pressure
- intake air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 38
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 38
- 239000000446 fuel Substances 0.000 claims description 31
- 239000012899 standard injection Substances 0.000 claims description 10
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 9
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 7
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 claims description 7
- RVCKCEDKBVEEHL-UHFFFAOYSA-N 2,3,4,5,6-pentachlorobenzyl alcohol Chemical compound OCC1=C(Cl)C(Cl)=C(Cl)C(Cl)=C1Cl RVCKCEDKBVEEHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 5
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 claims description 2
- MWUXSHHQAYIFBG-UHFFFAOYSA-N nitrogen oxide Inorganic materials O=[N] MWUXSHHQAYIFBG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 16
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 11
- 230000002457 bidirectional effect Effects 0.000 description 7
- MINPZZUPSSVGJN-UHFFFAOYSA-N 1,1,1,4,4,4-hexachlorobutane Chemical compound ClC(Cl)(Cl)CCC(Cl)(Cl)Cl MINPZZUPSSVGJN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 101150049492 DVR gene Proteins 0.000 description 5
- 230000015654 memory Effects 0.000 description 5
- 239000000779 smoke Substances 0.000 description 4
- 239000000567 combustion gas Substances 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- AGCPZMJBXSCWQY-UHFFFAOYSA-N 1,1,2,3,4-pentachlorobutane Chemical compound ClCC(Cl)C(Cl)C(Cl)Cl AGCPZMJBXSCWQY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 2
- 238000003915 air pollution Methods 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 238000003745 diagnosis Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Landscapes
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はターボチャージャを備えた断熱エンジンの制
御装置に関する。
御装置に関する。
(従来の技術) 近年、エンジンのシリンダライナ、シリンダヘッド、
ピストンヘッド、ピストンリング、バルブ、吸・排気口
などエンジンの燃焼室を中心とした部分にセラミックス
を採用した断熱エンジンが開発されている。
ピストンヘッド、ピストンリング、バルブ、吸・排気口
などエンジンの燃焼室を中心とした部分にセラミックス
を採用した断熱エンジンが開発されている。
この種の断熱エンジンは、シリンダライナやシリンダ
ヘッドの冷却を必要としないため、ラヂエタ・システム
が不要となるばかりか、エンジンの構造が簡単であるの
で、エンジン全体の重量が従来のエンジンと比較して大
幅に軽くなり、その容積も従来のものと比較して小さく
なる。そしてこの種の断熱エンジンは燃焼後の排気ガス
温度が高く排気ガスエネルギーが大きいので、この排気
ガスエネルギーにて排気タービンを駆動しこの発生トル
クによりコンプレッサを動作させてエンジンを過給させ
たり、または排気タービンに発電機を取付けて排気ガス
エネルギーを電気エネルギーにて回収するような試みが
なされいる。
ヘッドの冷却を必要としないため、ラヂエタ・システム
が不要となるばかりか、エンジンの構造が簡単であるの
で、エンジン全体の重量が従来のエンジンと比較して大
幅に軽くなり、その容積も従来のものと比較して小さく
なる。そしてこの種の断熱エンジンは燃焼後の排気ガス
温度が高く排気ガスエネルギーが大きいので、この排気
ガスエネルギーにて排気タービンを駆動しこの発生トル
クによりコンプレッサを動作させてエンジンを過給させ
たり、または排気タービンに発電機を取付けて排気ガス
エネルギーを電気エネルギーにて回収するような試みが
なされいる。
(発明が解決しようとする課題) 上述のような燃焼室温度が高い断熱エンジンでは燃料
の燃焼温度が高く、燃焼ガスに含まれる窒素が高温度に
さらされるためか、通常のラヂエタを有するエンジンに
比して窒素酸化物(NOx)が発生し易い。燃焼ガスの温
度が高く、圧縮された空気中に含まれる燃料がリーンな
状態であればあるほど、この傾向は顕著である。
の燃焼温度が高く、燃焼ガスに含まれる窒素が高温度に
さらされるためか、通常のラヂエタを有するエンジンに
比して窒素酸化物(NOx)が発生し易い。燃焼ガスの温
度が高く、圧縮された空気中に含まれる燃料がリーンな
状態であればあるほど、この傾向は顕著である。
また、燃焼ガス温度がたとえば2000℃以下であり、燃
料当量比が高いリッチな状態では、排気ガス中に黒煙が
含まれる。
料当量比が高いリッチな状態では、排気ガス中に黒煙が
含まれる。
このためその排気ガス中に含まれる窒素酸化物(NO
x)や、黒煙による大気汚染が問題となっている。
x)や、黒煙による大気汚染が問題となっている。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであ
り、その目的は排気ガス中に黒煙や窒素酸化物(NOx)
が含まれないような断熱エンジンの制御装置を提供する
ことにある。
り、その目的は排気ガス中に黒煙や窒素酸化物(NOx)
が含まれないような断熱エンジンの制御装置を提供する
ことにある。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、エンジンの燃焼室に断熱素材を使用
した断熱エンジンとその排気管路に設けられた排気ター
ビンによって駆動されるコンプレッサによりブースト圧
を上昇させかつ排気タービンの回転軸に発電機兼電動機
となる回転電機を設けたターボチャージャを有する断熱
エンジンの制御装置において、前記エンジンのシリンダ
壁温度を検出する壁温度検出手段と、前記エンジンの吸
気温度を検出する吸気温検出手段と、前記ブースト圧を
検出するブースト圧検出手段と、壁温度検出手段により
計測されたシリンダ壁温TWが所定温度TW1より高い場合
に壁温の上昇に従って燃料噴射タイミングを標準の噴射
角に対して遅れ側に調整する第1の燃料噴射角調整手段
と、壁温度検出手段により計測されたシリンダ壁温TWが
所定温度TW1より高い場合であって吸気温検出手段が計
測した吸気温度が高くなるに従って燃料噴射タイミング
を標準の噴射角に対して遅れ側に調整する第2の燃料噴
射角調整手段と、壁温度検出手段により計測されたシリ
ンダ壁温TWが所定温度TW1より高い場合にブースト圧検
出手段により検出されるブースト圧P CB2を所定ブース
ト圧P CBAを越えない状態に制御するブースト圧制御手
段と、を備えたことを特徴とする断熱エンジンの制御装
置が提供される。
した断熱エンジンとその排気管路に設けられた排気ター
ビンによって駆動されるコンプレッサによりブースト圧
を上昇させかつ排気タービンの回転軸に発電機兼電動機
となる回転電機を設けたターボチャージャを有する断熱
エンジンの制御装置において、前記エンジンのシリンダ
壁温度を検出する壁温度検出手段と、前記エンジンの吸
気温度を検出する吸気温検出手段と、前記ブースト圧を
検出するブースト圧検出手段と、壁温度検出手段により
計測されたシリンダ壁温TWが所定温度TW1より高い場合
に壁温の上昇に従って燃料噴射タイミングを標準の噴射
角に対して遅れ側に調整する第1の燃料噴射角調整手段
と、壁温度検出手段により計測されたシリンダ壁温TWが
所定温度TW1より高い場合であって吸気温検出手段が計
測した吸気温度が高くなるに従って燃料噴射タイミング
を標準の噴射角に対して遅れ側に調整する第2の燃料噴
射角調整手段と、壁温度検出手段により計測されたシリ
ンダ壁温TWが所定温度TW1より高い場合にブースト圧検
出手段により検出されるブースト圧P CB2を所定ブース
ト圧P CBAを越えない状態に制御するブースト圧制御手
段と、を備えたことを特徴とする断熱エンジンの制御装
置が提供される。
(作用) 本発明では、断熱構造のエンジンのシリンダ壁温度
と、吸気温度とに基づいて、エンジンに供給する燃料の
噴射タイミングを調整出来るように構成する。すなわ
ち、シリンダ壁温度(及び)吸気温度が定常値より上昇
している場合には、燃料噴射のタイミングを正常タイミ
ングより遅らせ、シリンダ壁温度(及び)吸気温度が定
常値より低下している場合には、燃料噴射のタイミング
を正常タイミングより早めるように噴射タイミングを調
整する。
と、吸気温度とに基づいて、エンジンに供給する燃料の
噴射タイミングを調整出来るように構成する。すなわ
ち、シリンダ壁温度(及び)吸気温度が定常値より上昇
している場合には、燃料噴射のタイミングを正常タイミ
ングより遅らせ、シリンダ壁温度(及び)吸気温度が定
常値より低下している場合には、燃料噴射のタイミング
を正常タイミングより早めるように噴射タイミングを調
整する。
(実施例) つぎに本発明の実施例について図面を用いて詳細に説
明する。
明する。
第1図は本発明の一実施例の構成を示す概略ブロック
図であり、同図において1は断熱型ディーゼルエンジン
で、シリンダライナ、シリンダヘッド、ピストンヘッ
ド、ピストンリング、バルブ、吸・排気口などの燃焼室
の部分にセラミックスを使用した構造を有している。
図であり、同図において1は断熱型ディーゼルエンジン
で、シリンダライナ、シリンダヘッド、ピストンヘッ
ド、ピストンリング、バルブ、吸・排気口などの燃焼室
の部分にセラミックスを使用した構造を有している。
2はターボチャージャで、エンジン1とは排気管11、
吸気管12により接続され、排気管11から排出される排気
ガスによって、排気タービンが回転駆動され、この排気
タービンのトルクにより駆動されるコンプレッサが作動
して吸気管12を介してエンジン1に過給気を圧送するも
のである。そして排気タービンとコンプレッサを連結す
る回転軸上には回転電機3が設けられている。
吸気管12により接続され、排気管11から排出される排気
ガスによって、排気タービンが回転駆動され、この排気
タービンのトルクにより駆動されるコンプレッサが作動
して吸気管12を介してエンジン1に過給気を圧送するも
のである。そして排気タービンとコンプレッサを連結す
る回転軸上には回転電機3が設けられている。
41は周知の両方向性変換器である。この両方向性変換
器41は、インバータとコンバータとが並列に接続されて
おり、第1図のバッテリ4から直流が印加された場合に
はインバータが動作して所望の周期を有する交流を出力
して回転電機3に印加してこれを電動機として動作さ
せ、回転電機3が発電機として動作し両方向性変換器41
に交流が印加された場合にはコンバータが動作して所望
の電圧を有する直流を出力してバッテリ4を充電するも
のである。
器41は、インバータとコンバータとが並列に接続されて
おり、第1図のバッテリ4から直流が印加された場合に
はインバータが動作して所望の周期を有する交流を出力
して回転電機3に印加してこれを電動機として動作さ
せ、回転電機3が発電機として動作し両方向性変換器41
に交流が印加された場合にはコンバータが動作して所望
の電圧を有する直流を出力してバッテリ4を充電するも
のである。
エンジン1の回転数が低く、排気管11から排出される
排気ガスが少ない場合には、バッテリ4から両方向性変
換器41に直流が印加されここで直流が所定周波数の交流
電力に変換されて回転電機3に供給されると、回転電機
3が電動機駆動されて力行することによりターボチャー
ジャ2の過給作動を助勢し、エンジン1への過給気圧を
増大させることになる。エンジン1の回転数が高く、排
気管11から排出される排気ガスが多い場合には、排気タ
ービンが回転し、この回転力によって回転電機3を回転
させこれを発電機として作用させ、発電された交流を両
方向性変換器41に印加し、ここで交流が直流に変換され
てバッテリ4を充電する。なお図には示されてはいない
が、この時、バッテリ4を充電させるだけでなく、発電
された電力をもってエンジン1の回転軸に設けた電動機
を回転させ、排気エネルギをエンジン1に帰還させるこ
ともできる。
排気ガスが少ない場合には、バッテリ4から両方向性変
換器41に直流が印加されここで直流が所定周波数の交流
電力に変換されて回転電機3に供給されると、回転電機
3が電動機駆動されて力行することによりターボチャー
ジャ2の過給作動を助勢し、エンジン1への過給気圧を
増大させることになる。エンジン1の回転数が高く、排
気管11から排出される排気ガスが多い場合には、排気タ
ービンが回転し、この回転力によって回転電機3を回転
させこれを発電機として作用させ、発電された交流を両
方向性変換器41に印加し、ここで交流が直流に変換され
てバッテリ4を充電する。なお図には示されてはいない
が、この時、バッテリ4を充電させるだけでなく、発電
された電力をもってエンジン1の回転軸に設けた電動機
を回転させ、排気エネルギをエンジン1に帰還させるこ
ともできる。
13は吸気管12に取付けられたブースト圧センサで過給
気圧を検出するもの、14は吸気温度計でエンジン1の吸
気温度を検出するもの、15は壁温温度計でシリンダに取
付けられシリンダ壁の温度を検出するもの、16はエンジ
ン回転センサでエンジン1の回転数を検出するもの、21
はタービン回転計でターボチャージャ2の回転数を検出
するものであり、これらの各種センサや温度計はそれぞ
れ検出した信号をコントローラ5に送出するよう構成さ
れている。
気圧を検出するもの、14は吸気温度計でエンジン1の吸
気温度を検出するもの、15は壁温温度計でシリンダに取
付けられシリンダ壁の温度を検出するもの、16はエンジ
ン回転センサでエンジン1の回転数を検出するもの、21
はタービン回転計でターボチャージャ2の回転数を検出
するものであり、これらの各種センサや温度計はそれぞ
れ検出した信号をコントローラ5に送出するよう構成さ
れている。
17は燃料供給機構であり、エンジン1に供給する燃料
流量や燃料の噴射タイミングを制御するもので、制御指
令はコントローラ5から指令される。
流量や燃料の噴射タイミングを制御するもので、制御指
令はコントローラ5から指令される。
6はアクセルペダルで運転者の操作によりエンジン1
の運転を制御するものであり、アクセルペダル6の踏込
量を検出するアクセルセンサ61が取付けられ、検出信号
をコントローラ5に送信するよう構成されている。
の運転を制御するものであり、アクセルペダル6の踏込
量を検出するアクセルセンサ61が取付けられ、検出信号
をコントローラ5に送信するよう構成されている。
コントローラ5はマイクロコンピュータからなり、演
算処理を行う中央処理装置、演算結果や制御プログラ
ム、シリンダ温度や吸入気温度に応じて燃料噴射タイミ
ングを調整するタイミングマップなどを格納する各種メ
モリ、入/出力装置などを備えており、前記のブースト
圧センサ13、吸気温度計14、壁温温度計15、エンジン回
転センサ16、タービン回転計21、アクセルセンサ61など
からの検出信号が入力されると演算処理が行われ、格納
した制御プログラムや噴射タイミングマップなどにした
がって燃料供給機構17や両方向性変換器41に制御指令を
指令する。
算処理を行う中央処理装置、演算結果や制御プログラ
ム、シリンダ温度や吸入気温度に応じて燃料噴射タイミ
ングを調整するタイミングマップなどを格納する各種メ
モリ、入/出力装置などを備えており、前記のブースト
圧センサ13、吸気温度計14、壁温温度計15、エンジン回
転センサ16、タービン回転計21、アクセルセンサ61など
からの検出信号が入力されると演算処理が行われ、格納
した制御プログラムや噴射タイミングマップなどにした
がって燃料供給機構17や両方向性変換器41に制御指令を
指令する。
第2図は本実施例の作動の一例を示す処理フロー図で
あり、つぎに第2図を用いてその作動について詳細に説
明する。
あり、つぎに第2図を用いてその作動について詳細に説
明する。
第2図において、ステップ1,2ではエンジン回転セン
サ16およびアクセルセンサ61からの検出信号により、エ
ンジン1の回転数およびアクセルペダル6の踏込量を検
出し、これらに基づいてステップ3にてエンジンへの燃
料流量QAを決定する。
サ16およびアクセルセンサ61からの検出信号により、エ
ンジン1の回転数およびアクセルペダル6の踏込量を検
出し、これらに基づいてステップ3にてエンジンへの燃
料流量QAを決定する。
ステップ4ではブースト圧センサ13からの検出信号に
よりエンジンに供給される現在のブースト圧PCB1を計
測し、このブースト圧PCB1に相当する燃料流量QCB1を
ステップ5で設定する。ステップ6ではエンジン1のシ
リンダ壁温度TWを壁温温度計15により検出して、所定
壁温のTW1よりTWが低いときは初期のフローに戻る
が、TWがTW1より高い場合はステップ7に進んで、コ
ントローラ5のメモリに格納されている、シリンダ壁温
度に対する燃料噴射タイミングを記憶した噴射タイミン
グマップを検索してタイミング調整を行う。
よりエンジンに供給される現在のブースト圧PCB1を計
測し、このブースト圧PCB1に相当する燃料流量QCB1を
ステップ5で設定する。ステップ6ではエンジン1のシ
リンダ壁温度TWを壁温温度計15により検出して、所定
壁温のTW1よりTWが低いときは初期のフローに戻る
が、TWがTW1より高い場合はステップ7に進んで、コ
ントローラ5のメモリに格納されている、シリンダ壁温
度に対する燃料噴射タイミングを記憶した噴射タイミン
グマップを検索してタイミング調整を行う。
第3図はコントローラ5のメモリに格納されている噴
射タイミングマップの一例である。同マップにおいて、
横軸にエンジンのシリンダ壁温TWを採り、縦軸に燃料
流量に当る燃料当量比φを採る。表中の数値は、標準の
噴射角に対する噴射タイミングのずれを角度で表したも
ので、(+)は標準の噴射角に対して進み噴射を表わ
し、(−)は標準の噴射角に対して遅れ噴射を表わす。
即ちシリング壁温の高い程タイミングは遅れ側とし、更
に燃料当量比が大きい程遅れ側とする必要がある。
射タイミングマップの一例である。同マップにおいて、
横軸にエンジンのシリンダ壁温TWを採り、縦軸に燃料
流量に当る燃料当量比φを採る。表中の数値は、標準の
噴射角に対する噴射タイミングのずれを角度で表したも
ので、(+)は標準の噴射角に対して進み噴射を表わ
し、(−)は標準の噴射角に対して遅れ噴射を表わす。
即ちシリング壁温の高い程タイミングは遅れ側とし、更
に燃料当量比が大きい程遅れ側とする必要がある。
ステップ8ではステップ3およびステップ5にて求め
た燃料流量QAとQCB1との比較を行い、QA>QCB1でな
いときにはステップ1に戻り、QA>QCB1のときはステ
ップ9に進んでタービン回転計21によりターボチャージ
ャ2の回転数NT1を計測する。ついでステップ10にて両
方向性変換器41を作動させ、バッテリ4からの電力を交
流電力に変換して回転電機3に供給して電動機作動さ
せ、ステップ11にて回転電機3を駆動後の回転数NT2と
前記の回転数NT1とを比較する。そして回転数NT2が小
さいときはステップ12にて故障診断を行うが、NT2>N
T1の場合はステップ13に進んでブースト圧センサ13によ
りブースト圧PCB2を計測し、ステップ14ではエンジン
回転センサ16によりエンジン回転数を計測する。
た燃料流量QAとQCB1との比較を行い、QA>QCB1でな
いときにはステップ1に戻り、QA>QCB1のときはステ
ップ9に進んでタービン回転計21によりターボチャージ
ャ2の回転数NT1を計測する。ついでステップ10にて両
方向性変換器41を作動させ、バッテリ4からの電力を交
流電力に変換して回転電機3に供給して電動機作動さ
せ、ステップ11にて回転電機3を駆動後の回転数NT2と
前記の回転数NT1とを比較する。そして回転数NT2が小
さいときはステップ12にて故障診断を行うが、NT2>N
T1の場合はステップ13に進んでブースト圧センサ13によ
りブースト圧PCB2を計測し、ステップ14ではエンジン
回転センサ16によりエンジン回転数を計測する。
ステップ15ではこれらに基づいて燃料流量の決定を行
って噴射量の制御ラックを調整し、ステップ16〜18では
吸気温度計14による吸気温度の計測、燃料噴射タイミン
グの設定、噴射タイミングの調整を行う。
って噴射量の制御ラックを調整し、ステップ16〜18では
吸気温度計14による吸気温度の計測、燃料噴射タイミン
グの設定、噴射タイミングの調整を行う。
第4図はコントローラ5のメモリに格納されている、
吸気温度と噴射タイミングのずれの関係を記憶する噴射
タイミングマップの一例である。同マップにおいて、噴
射角ずれの数値は標準の噴射角に対する噴射タイミング
のずれを角度で表したもので、(+)は標準の噴射角に
対して進み噴射を表わし、(−)は標準の噴射角に対し
て遅れ噴射を表わす。
吸気温度と噴射タイミングのずれの関係を記憶する噴射
タイミングマップの一例である。同マップにおいて、噴
射角ずれの数値は標準の噴射角に対する噴射タイミング
のずれを角度で表したもので、(+)は標準の噴射角に
対して進み噴射を表わし、(−)は標準の噴射角に対し
て遅れ噴射を表わす。
ステップ18の噴射タイミング調整が終了した後、ステ
ップ19にてブースト圧力PCB2と所定ブースト圧PCBAと
の比較を行う。そして、ブースト圧PCB2が所定のPCBA
に達しないときはステップ9以降のステップを繰返えす
が、PCB2>PCBAの場合はインバータ41への電力を減少
させて回転電機3によるターボチャージャの助勢作動を
減らすことになる。
ップ19にてブースト圧力PCB2と所定ブースト圧PCBAと
の比較を行う。そして、ブースト圧PCB2が所定のPCBA
に達しないときはステップ9以降のステップを繰返えす
が、PCB2>PCBAの場合はインバータ41への電力を減少
させて回転電機3によるターボチャージャの助勢作動を
減らすことになる。
以上、本発明を上述の実施例によって説明したが、本
発明の主旨の範囲内で種々の変形や応用が可能であり、
これらを本発明の範囲から排除するものではない。
発明の主旨の範囲内で種々の変形や応用が可能であり、
これらを本発明の範囲から排除するものではない。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明は、断熱エンジン
とその排気管路に設けられた排気タービンによって駆動
されるコンプレッサによりブースト圧を上昇させかつ排
気タービンの回転軸に発電機兼電動機となる回転電機を
設けたターボチャージャを有する断熱エンジンにおい
て、シリンダ壁温TWが所定温度TW1より高い場合に壁温
の上昇に従って燃料噴射タイミングを標準の噴射角に対
して遅れ側に調整し、吸気温検出手段が計測した吸気温
度が高くなるに従って燃料噴射タイミングを標準の噴射
角に対して遅れ側に調整するとともにブースト圧PCB2
を所定ブースト圧PCBAを越えない状態に制御するよう
に構成したので、排気ガス中の黒煙や窒素酸化物の発生
が従来の断熱エンジンに比べて大幅に抑制される効果が
ある。
とその排気管路に設けられた排気タービンによって駆動
されるコンプレッサによりブースト圧を上昇させかつ排
気タービンの回転軸に発電機兼電動機となる回転電機を
設けたターボチャージャを有する断熱エンジンにおい
て、シリンダ壁温TWが所定温度TW1より高い場合に壁温
の上昇に従って燃料噴射タイミングを標準の噴射角に対
して遅れ側に調整し、吸気温検出手段が計測した吸気温
度が高くなるに従って燃料噴射タイミングを標準の噴射
角に対して遅れ側に調整するとともにブースト圧PCB2
を所定ブースト圧PCBAを越えない状態に制御するよう
に構成したので、排気ガス中の黒煙や窒素酸化物の発生
が従来の断熱エンジンに比べて大幅に抑制される効果が
ある。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の一実施例の構成を示す構成ブロック
図、第2図は、本実施例の作動の一部を示す処理フロー
図、第3図は、コントローラ5のメモリに格納されてい
る第1の噴射タイミングマップ、第4図は、吸気温度と
噴射タイミングのずれの関係を記憶する第2の噴射タイ
ミングマップである。 1……エンジン、2……ターボチャージャ、3……回転
電機、5……コントローラ、14……吸気温度計、15……
壁温温度計、61……アクセルセンサ。
図、第2図は、本実施例の作動の一部を示す処理フロー
図、第3図は、コントローラ5のメモリに格納されてい
る第1の噴射タイミングマップ、第4図は、吸気温度と
噴射タイミングのずれの関係を記憶する第2の噴射タイ
ミングマップである。 1……エンジン、2……ターボチャージャ、3……回転
電機、5……コントローラ、14……吸気温度計、15……
壁温温度計、61……アクセルセンサ。
Claims (1)
- 【請求項1】エンジンの燃焼室に断熱素材を使用した断
熱エンジンとその排気管路に設けられた排気タービンに
よって駆動されるコンプレッサによりブースト圧を上昇
させかつ排気タービンの回転軸に発電機兼電動機となる
回転電機を設けたターボチャージャを有する断熱エンジ
ンの制御装置において、 前記エンジンのシリンダ壁温度を検出する壁温度検出手
段と、 前記エンジンの吸気温度を検出する吸気温検出手段と、 前記ブースト圧を検出するブースト圧検出手段と、 壁温度検出手段により計測されたシリンダ壁温TWが所定
温度TW1より高い場合に壁温の上昇に従って燃料噴射タ
イミングを標準の噴射角に対して遅れ側に調整する第1
の燃料噴射角調整手段と、 壁温度検出手段により計測されたシリンダ壁温TWが所定
温度TW1より高い場合であって吸気温検出手段が計測し
た吸気温度が高くなるに従って燃料噴射タイミングを標
準の噴射角に対して遅れ側に調整する第2の燃料噴射角
調整手段と、 壁温度検出手段により計測されたシリンダ壁温TWが所定
温度TW1より高い場合にブースト圧検出手段により検出
されるブースト圧P CB2を所定ブースト圧P CBAを越えな
い状態に制御するブースト圧制御手段と、 を備えたことを特徴とする断熱エンジンの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63178724A JP2990362B2 (ja) | 1988-07-18 | 1988-07-18 | 断熱エンジンの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63178724A JP2990362B2 (ja) | 1988-07-18 | 1988-07-18 | 断熱エンジンの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0230951A JPH0230951A (ja) | 1990-02-01 |
JP2990362B2 true JP2990362B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=16053462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63178724A Expired - Lifetime JP2990362B2 (ja) | 1988-07-18 | 1988-07-18 | 断熱エンジンの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2990362B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101825034A (zh) * | 2009-03-04 | 2010-09-08 | 日产自动车株式会社 | 柴油机的控制装置和控制柴油机的方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016203433B4 (de) * | 2016-03-02 | 2017-12-07 | Continental Automotive Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Ermitteln eines Einspritzmodus zum Einspritzen eines Kraftstoffs in einen Brennraum eines Zylinders einer Brennkraftmaschine |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52114824A (en) * | 1976-03-22 | 1977-09-27 | Hino Motors Ltd | Fuel injection timing control for diesel engine |
JPS59141711A (ja) * | 1983-01-31 | 1984-08-14 | Isuzu Motors Ltd | エンジンのエネルギ−回収装置 |
JPH0756217B2 (ja) * | 1984-03-17 | 1995-06-14 | マツダ株式会社 | 渦流室式ディーゼルエンジンの燃料噴射時期制御装置 |
-
1988
- 1988-07-18 JP JP63178724A patent/JP2990362B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101825034A (zh) * | 2009-03-04 | 2010-09-08 | 日产自动车株式会社 | 柴油机的控制装置和控制柴油机的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0230951A (ja) | 1990-02-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5088286A (en) | Control system for turbocharger with rotary electric machine | |
US4955199A (en) | Drive system for turbochargers with rotary electric machines | |
US4958497A (en) | Drive system for turbochargers with rotary electric machines | |
JPH01177412A (ja) | 回転電機付ターボチャージャの制御装置 | |
CA2445184C (en) | Methods and apparatus for controlling peak firing pressure for turbo-charged diesel engines | |
US4694653A (en) | Engine energy recovery apparatus | |
JPS5874847A (ja) | 電子式エンジン制御装置 | |
JP2990362B2 (ja) | 断熱エンジンの制御装置 | |
JPH05280385A (ja) | ターボチャージャの制御装置 | |
JPH0615842B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射時期制御装置 | |
JPH04342828A (ja) | 回転電機付ターボチャージャの制御装置 | |
JP2903696B2 (ja) | 回転電機付ターボチャージャの制御装置 | |
JPH021972B2 (ja) | ||
JPH0353001Y2 (ja) | ||
JPH0359245B2 (ja) | ||
JPS6267235A (ja) | 内燃機関用電気的制御装置 | |
JP2987851B2 (ja) | 回転電機付ターボチャージャの制御装置 | |
JP2775899B2 (ja) | 回転電機付ターボチャージャの制御装置 | |
JP2749138B2 (ja) | 内燃機関の燃焼異常検出装置 | |
JPH01170721A (ja) | 回転電機付ターボチャージャ | |
JPH0526050A (ja) | 2−4サイクル切換エンジンの制御装置 | |
JPH03145530A (ja) | アイドル時発電量増大装置 | |
JPH05280364A (ja) | ターボチャージャの制御装置 | |
KR100362708B1 (ko) | 가속시여분의연료분사량증대장치및그제어방법 | |
JP2590475B2 (ja) | 回転電機付タ−ボチヤ−ジヤの制御装置 |