JP2989797B2 - 船尾曲がり外板ブロックの取合い量の測定方法 - Google Patents

船尾曲がり外板ブロックの取合い量の測定方法

Info

Publication number
JP2989797B2
JP2989797B2 JP10087312A JP8731298A JP2989797B2 JP 2989797 B2 JP2989797 B2 JP 2989797B2 JP 10087312 A JP10087312 A JP 10087312A JP 8731298 A JP8731298 A JP 8731298A JP 2989797 B2 JP2989797 B2 JP 2989797B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
axis
point
friend
rudder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10087312A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11278365A (ja
Inventor
多加夫 和田
孝夫 金丸
康夫 中野
敏裕 上月
忠雄 島田
義典 餅田
浩一朗 梅本
雅幸 三津江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP10087312A priority Critical patent/JP2989797B2/ja
Publication of JPH11278365A publication Critical patent/JPH11278365A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2989797B2 publication Critical patent/JP2989797B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造船時における船
尾曲がり外板ブロックの取合い量の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、造船におけるブロック工法で
は、溶接時の鋼板の縮みなどを考慮して設計値より長め
に各ブロックは加工され、ブロック搭載時に2つのブロ
ックの出入り量を現場で物差しを使って測定し、現場切
断を行い、接合されている。この現場切断の作業環境は
悪く、切断に多大な時間を要し、搭載工程短縮の弊害と
なっている。曲がり外板ブロックの加工精度が悪い場
合、当該ブロックを搭載するときに、隣接ブロックと干
渉するため、干渉部の現場切断が行われ、搭載工期短縮
の弊害となっている。
【0003】典型的な先行技術は特開昭53−1149
3である。この先行技術は、船首ブロックの取合い計測
に関する構成を開示し、第1および第2構造物の空中写
真撮影を行って取合い部分の形状寸法を解析する構成を
開示する。
【0004】他の先行技術は特開昭60−119165
である。この先行技術では、計測装置によって大形接合
物の各計測点の接合部形状の計測を行って形状を検出
し、コンピュータを用いて相互の接合部形状をシミュレ
ートし、その値に基づいて地上で修正作業を施工する構
成を開示する。
【0005】これらの2つの各先行技術では、船尾曲が
り外板ブロックにおける傾斜したラダー軸に合わせたブ
ロックの取合い計測に関する手法が全く開示されていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、船尾
曲がり外板ブロックの搭載前に、搭載ブロックと搭載済
みブロックの取合い部の出入り量を計測し、デザイン値
より長い部材端面を搭載前事前切断することにより、搭
載時の現場切断を排除し、搭載工程の短縮を図ることが
できるようにした船尾曲がり外板ブロックの取合い量の
測定方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のブロッ
クを順次接合して船体を建造する方法において、船尾の
ラダーホーンの上に搭載される2つの曲がり外板ブロッ
クの接合に関して、先に搭載される表側ブロックの友断
面の取合い点群と、表側ブロックの後に、ラダー軸の上
に搭載される友側ブロックの表断面の取合い点群とを、
各ブロック座標系で計測し、表側ブロックのラダーホー
ンへの搭載後、ラダーホーンのラダー軸の表側ブロック
座標系での位置および角度を計測し、友側ブロックのフ
レーム基準線が、ラダー軸の延長上を通るための予め定
める正規寸法に対する差を演算し、表側ブロックの友断
面の取合い点群を、友側ブロックの傾斜角によって角度
を補正して、友側ブロックの表断面の取合い点群の事前
切断量である取合い量を演算することを特徴とする船尾
曲がり外板ブロックの取合い量の測定方法である。
【0008】本発明に従えば、船尾曲がり外板ブロック
のラダー軸の傾斜に合わせて搭載される2つのブロック
の取合い量を計測できるようになる。本発明は、船尾曲
がり外板ブロック搭載前に、2つのブロックの取合い点
群に反射ターゲットを設置し、たとえば光波距離測定方
式による3次元位置計測器を用いて、各取合い点の3次
元位置を計測し、各取合い点のデザイン値からの出入り
量を計算し、これらの値から両ブロック接合部の取合い
量を求め、この値をブロック搭載前の事前切断量とす
る。船尾曲がり外板ブロックのようにラダー軸の傾斜に
合わせてブロックを搭載する場合でも、ラダー軸の位置
および傾斜角を3次元的に計測するので、3次元的な状
況に合致したブロックの取合い量計測が可能である。し
たがって本発明により、ブロック搭載前に各ブロック取
合い点の出入り量を計測し、搭載前事前切断することに
より搭載工程の短縮が可能となる。本発明によって、現
場切断作業がなくなり、搭載工期が短縮できる。
【0009】このようにして本発明に従えば、本発明で
は、傾斜して置かれたブロックでも3次元的にブロック
の姿勢を測定し、取合い点群の出入り量も3次元的に計
測するので、3次元的な取合い量の計測が可能となる。
ブロック搭載前に取合い量を事前計測し、デザイン値を
超過する取合い点の部材を事前切断することにより、従
来行われていたブロック搭載中の取合い点の干渉部を現
場切断することがなくなり、搭載工期が短縮できる。特
にブロックの加工精度が悪いほど、現場切断箇所が多く
なり、本発明による効果は大きい。
【0010】地上座標系の基で、各取合い点群の3次元
位置を計測しても、ブロック座標系を地上座標系の基で
予め計測することにより、ブロック座標系における各取
合い点群の3次元位置を座標変換で計算することがで
き、ブロック座標系におけるフレーム基準線FR0から
の各取合い点群の出入り量を求めることができる。ま
た、地上座標系の基で先に搭載されたブロックの3次元
的姿勢と、後から搭載されるブロックの置かれる姿勢と
を3次元的に計測するので、両ブロック取合い点の取合
い量を補正計算して求めることができる。
【0011】また本発明は、ラダー軸の上に搭載される
友側ブロックで、搭載される前に友側ブロックのデッキ
上からそのデッキのフレーム基準線の中心点を地上に下
ろした第1原点を通り、かつそのデッキ上からセンター
線を地上に下ろした第1の線をY軸と定め、第1原点を
通り鉛直方向上方向をZ軸とする第1のX−Y−Z座標
系において、ラダーホーンと友側ブロックの底面開口部
との友側ブロック上の第1取合い点群、およびラダーホ
ーンとスケグとのスケグ上の第2取合い点群の3次元座
標を計測し、表側ブロックのラダーホーンへの搭載後、
ラダーホーンのラダー軸上のガジョン上の中心である第
2原点を通り、かつ表側ブロックのデッキ面上の右・左
舷の中心線上の点を第2原点の高さまで下ろした点を結
ぶ第2の線をY軸と定め、第2原点を通り鉛直方向上方
向をZ軸とする第2のX−Y−Z座標系において、ラダ
ーホーンと友側ブロックの底面開口部とのラダーホーン
上の第3取合い点群、およびラダーホーンとスケグとの
ラダーホーン上の第4取合い点群の3次元座標を計測
し、第1および第3取合い点群の取合い量、ならびに第
2および第4取合い点群の取合い量を演算することを特
徴とする船尾曲がり外板ブロックの取合い量の測定方法
である。
【0012】本発明に従えば、地上で、すなわち定盤上
で、友側ブロックのスケグ上の第2取合い点の切断量を
求めることができ、また友側ブロックの底面開口部の第
1取合い点群の切断量を求めることができる。これによ
って地上で、切断を行い、前述のように搭載工期を短縮
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、コンテナ船の表側(すな
わち前側)ブロック(以後、AP2と記す)の取合い計
測から搭載までの概略を説明するための図である。図2
は、そのコンテナ船の友側(すなわち後側)ブロック
(以後、AP3と記す)の取合い計測から搭載までの概
略を説明するための図である。さらに図3は、これらの
ブロックAP2,AP3を溶接接続して船尾曲がり外板
ブロックを搭載した状態を示すコンテナ船の一部の船尾
の側面図である。これらの図面を参照して、造船ドッグ
の床に向けられた定盤11上で、表側ブロックAP2と
友側ブロックAP3の計測を行う。図1において表側ブ
ロックAP2に関して搭載前に定盤上でデッキ12平面
の傾きを計測し、デッキ、ガーダ、外板の出入り量を計
測する。その後、表側ブロックAP2を搭載する。その
後、ドッグゲートからデッキ12平面の傾きを計測し、
ラダー軸14の傾きを計測し、さらにラダーホーン17
の出入り量を計測する。
【0014】図2を参照して友側ブロックAP3に関し
て、搭載前に定盤上でデッキ13平面の傾きを計測し、
デッキ、ガーダ、外板の出入り量を計測し、さらにラダ
ーホーン開口部15,16の出入り量を計測する。その
後、切断量を計算し、友側ブロックAP3の搭載前に、
事前切断を行い、その後、搭載する。
【0015】以下に、本発明の実施の形態を、さらに詳
細に説明する。 (1)取合い計測の概略。 コンテナ船の船尾曲がり外板ブロックAP2,AP3を
例に、取合い量計測の概略を以下に示す。平行ブロック
3E3,AP2の場合、これら2つのブロックは水平に
搭載されるため、取合い計測は各ブロックの部材端面の
水平方向出入り量を計測すればよい。しかし、友側の船
尾曲がり外板ブロックAP3の場合、溶接時の縮みによ
るブロックの持ち上がり現象を予測して後方になるにつ
れて低くなるように、傾けてコッキングダウンがなさ
れ、図3に示すように先行の表側ブロックAP2は友側
に通常約1.5/1000の角度で傾斜させて搭載さ
れ、またラダー軸もそれに合わせて友側(すなわち後方
側、図3の左方)に傾斜している。またラダー軸上にフ
レーム基準線0番(FR0)があり、これを基準にラダ
ー軸芯の傾斜に合わせて後行の友側ブロックAP3は搭
載される。したがって、ブロックAP3の傾斜およびラ
ダー軸の傾きを考慮した3次元的な出入り量の計測が必
要である。
【0016】(2)ブロック座標系の変換原理。 3次元計測器3D1〜3D4(総括的に3Dで示すこと
がある)の座標系からブロック座標系への座標変換の原
理を以下に示す。図4は友側ブロックAP3の計測を説
明するための斜視図であり、図5は表側ブロックAP2
の計測を説明するための図である。図4および図5にお
いて共通の参照符1で示されるデッキは、突き合わせ溶
接され、たとえば17点ある。外板2は、突き合わせ溶
接され、たとえば28点ある。ガーダ上端3は、隅肉溶
接され、たとえば35点ある。ガーダ下端4もまた隅肉
溶接され、たとえば35点ある。ラダーホーン5の取合
い点は、たとえば32点ある。A,Bは、3次元計測器
の基準点である。O1〜O4は、ブロック基準点であ
る。図4および図5の1〜5は、相互に溶接される位置
に対応する。
【0017】(2−1)ブロックのデッキ面傾きの計
測。 通常、大形曲がり外板ブロックはその製作にあたり、定
盤上に水平に置かれるが、据え置き誤差が発生する場合
がある。また、船尾、尾ブロックはコッキングダウンの
ため、船首ブロックは表側に、船尾ブロックは友側に傾
斜して搭載される。ここでは、以下の方法で3次元的な
ブロック平面の傾きを求める。
【0018】図4および図5に示すように、デッキ1
2,13面上の2点A点、B点に3次元計測器3Dの基
準点を設置し、デッキ面上に設置した3次元計測器でこ
れら2点の位置を計測すると、A点を原点、鉛直上方向
がz軸、点Aを通り直線A−Bを水平面に投影した直線
がx軸、x軸およびz軸に直交する方向がy軸となるよ
うな3次元計測器の座標系x3d−y3d−z3dが形
成される。
【0019】この後、図4および図5に示すように、3
次元計測器を地上に移動させてもA点、B点を再度計測
すれば、同一のx3d−y3d−z3d座標系の基で、
各取合い点の3次元位置計測が可能となる。
【0020】さらに、デッキ面上のフレーム線FR0,
FR22上の2点O1,O2とデッキ面上の任意の2点
O3,O4に反射ターゲットを置き、x3d−y3d−
z3d座標系の基で、O1〜O4の3次元座標系を計測
する。
【0021】ブロックのデッキ平面の方程式を z = a・x+b・y+c …(1) とおき、計測結果O1(x1,y1,z1)〜O4(x4
4,z4)を代入すると、
【0022】
【数1】
【0023】が得られる。したがって、式(2)から
a,b,cを求めればよい。式(2)を R = AC …(3) とおくと、 C = (AtA)-1-tR …(4) となり、最小二乗法でa,b,cを求めることができ
る。a,bがブロックの傾きになる。a,bからブロッ
クの傾き角は、y3d軸まわりをθとし、x3d軸まわ
りをφとすると、 θ = tan-1a …(5) φ = tan-1b …(6) となる。
【0024】(2−2)ブロック座標変換。 点O1を原点、点O1を通りデッキ平面に垂直な方向に
z軸、点O1を通りO1−O2をデッキ平面に投影した
直線y軸、z軸とy軸に直交する方向にx軸をとるブロ
ック座標系Xb−Yb−Zbを考える。3次元計測器の
計測結果をブロック座標系に変換するには、まず、上記
の角度分を逆に回転する。この変換行列はそれぞれ、
【0025】
【数2】
【0026】となる。この変換で3次元計測器とブロッ
クのz軸の方向が一致する。次に、基準点O1を原点に
するために、(x1,y1,z1)を各計測値から引き、
平行移動する。最後に基準点O2をyz平面上にもって
くる(x座標を0にする)ために、z軸まわりに座標回
転を行う。その回転後の基準点O2の座標(x2',
2',z2')とすると、z軸まわりの回転角θは、
【0027】
【数3】
【0028】となり、座標回転の変換行列は、
【0029】
【数4】
【0030】となる。以上の3次元計測器の計測結果を
ブロック座標系に変換できる。以上のように基本的な取
合い計測では、まず、A,B点を基準点とする3次元計
測器の座標系x3d−y3d−z3dの基で計測を行っ
た後、各計測結果をブロック座標系Xb−Yb−Zbに
変換し、ブロック座標系の基での各取合い点の出入り量
を算出する。
【0031】(3)デッキ・ガーダ・外板の取合い計測
の概略。 デッキ、ガーダ、外板の取合い計測の概略を以下に示
す。図6は、表側ブロックAP2の取合い点の計測を説
明するための図である。
【0032】(1a)表側ブロックAP2搭載前、フレ
ーム線FR22上に原点を置き、Xb−Yb平面がデッ
キ面になるようなブロック座標系Xb−Yb−Zbの基
で、各取合い点の3次元座標を計測する。デッキ上の取
合い点群の1点D1の計測結果を(Xd1,Yd1,Z
d1)とする。ガーダ上の取合い点群の1点G1の計測
結果を(Xg1,Yg1,Zg1)とする。外板上の取
合い点群の1点S1の計測結果を(Xs1,Ys1,Z
s1)とする。
【0033】(2a)ブロックAP3搭載前、フレーム
線FR0上に原点を置き、Xb−Yb平面がデッキ面に
なるようなブロック座標系Xb−Yb−Zbの基で各取
合い点の3次元座標を計測する。図7は、友側ブロック
AP3の取合い点の計測を説明するための図である。デ
ッキ13上の取合い点D2の計測結果を(Xd2,Yd
2,Zd2)とする。ガーダ上の取合い点群の1点G2
の計測結果を(Xg2,Yg2,Zg2)とする。外板
上の取合い点群の1点S2の計測結果を(Xs2,Ys
2,Zs2)とする。
【0034】(3a)図8は、ラダー軸の位置と傾斜角
θの計測を説明するための図である。図9は、友側ブロ
ックAP3の搭載傾斜角、すなわちラダー軸傾斜角θの
算出を説明するための図である。
【0035】ブロックAP2搭載後、ブロック座標系X
b−Yb−Zbの基で、AP2デッキ12の右・左舷の
中心線上で、友断面近傍のフレーム線上に置いた基準点
P1(Xp1,Yp1,Zp1)、ラダーホーン17の
ガジョン上19の点P2(Xp2,Yp2,Zp2)、
ガジョン下20の点P3(Xp3,Yp3,Zp3)の
3次元位置を計測し、Zb軸に対するラダー軸14の傾
斜角度θを求める。
【0036】なお、P1とP2の垂直距離の正規寸法を
Z0とする。一例のコンテナ船ではZ0=800mmで
ある。 θ = tan-1{(Zp1−Zp2)−Z0)/(Xp2−Xp1)} …(8) または θ = tan-1{(Xp2−Xp3)/(Zp2−Zp3)} …(9)
【0037】(4a)図10は、P1−FR0間の距離
の算出を説明するための図である。図11は、Xp0’
の算出を説明するための図である。ブロックAP3のデ
ッキ上にFR0があるが、FR22−FR0間の距離が
正規寸法となることよりも、FR0が既設のラダー軸上
を通ることが優先されてブロックAP3は搭載される。
したがって、ブロックAP2友断面近傍の基準点P1か
らFR0までの正規寸法LL0に対し、実際にAP3が
搭載されるときのP1−FR0間距離L0との差ΔLは
次式で計算される。ΔLはAP2の出入り量計算時の補
正値となる。 ΔL=LL0−L0 ≒LL0−(Xp0’−Xp1) …(10) ここで、 Xp0'= Xp3+(Xp2−Xp3)×(Zp1−Zp3)/(Zp2−Zp3) …(11)
【0038】(5a)図12は、友側ブロックAP3の
傾斜角θ1による表側ブロックAP2の出入り量の計算
を補正する工程を説明するための図である。ブロックA
P2の取合い点群の1点D1,G1,S1に対するFR
22からの正規寸法をそれぞれL1d,L1g,L1s
とし、これらの正規寸法に対し、ステップ4aの補正値
ΔLとブロックAP3の傾斜角θ1による角度補正を考
慮すると、各点の出入り量は次式で計算される。 D1の出入り量ΔXd1 = (L1d+ΔL)−Xd1 …(12) G1の出入り量ΔXg1 = (L1g+ΔL−Zg1×tanθ)−Xg1 …(13) S1の出入り量ΔXs1 = (L1s+ΔL−Zs1×tanθ)−Xs1 …(14)
【0039】(6a)ブロックAP3の取合い点群の1
点D2,G2,S2に対するFR0からの正規寸法をそ
れぞれL2d,L2g,L2sとし、これらの正規寸法
に対し、ステップ4aの補正値ΔLとブロックAP3の
傾斜角θ1による角度補正を考慮すると、各点の出入り
量は次式で計算される。 D2の出入り量ΔXd2 = L2d−Xd2 …(15) G2の出入り量ΔXg2 = L2g−Xg2 …(16) S2の出入り量ΔXs2 = L2s−Xs2 …(17)
【0040】(7a)ブロックAPとブロックAP3の
取合い量は各取合い点D1とD2,G1とG2,S1と
S2の各出入り量の和で計算される。 D1−D2の取合い量 = ΔXd1+ΔXd2 …(18) G1−G2の取合い量 = ΔXg1+ΔXg2 …(19) S1−S2の取合い量 = ΔXs1+ΔXs2 …(20) これらの値がブロックAP3の各取合い点D2,G2,
S2の事前切断量となる。
【0041】(4)表側ブロックAP2の計測手順。 (4−1)デッキ平面傾きの計測(搭載前)。 (1b)図5および図13に示すように、デッキ上の中
央あたりで、A,B,O1,O2,O3,O4の6点が
見渡せる場所に3次元計測器を設置する。この図5およ
び図13は、表側ブロックAP2の計測を説明するため
の図である。 (2b)左舷側デッキ端面近傍のA点に設置した反射タ
ーゲットを視準し、3次元位置計測する。A点が3次元
計測器の原点(0,0,0)となる。 (3b)右舷側デッキ端面近傍のB点に設置した反射タ
ーゲットを視準し、3次元位置に計測する。線分A−B
を水平面に投影した直線が3次元計測器のx3d軸とな
る。また、A点を通り、鉛直上方向にz3d軸が定義さ
れる。y3d軸はx3d軸とz3d軸に垂直で、x3d
軸をz3d軸まわりに反時計方向に90度だけ回転させ
た方向となる。 (4b)FR22線上左舷側に点O1をとり、 (5b)O1に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。O1がブロックの原点となる。 (6b)FR22線上右舷側に点O2をとり、 (7b)O2に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。 (8b)FR16線上左舷側に点O3をとり、 (9b)O3に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。 (10b)FR16線上右舷側に点O4をとり、 (11b)O4に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。線分O1−O2をデッキ平面に投影し
た直線がブロックのYb軸となる。また、O1を通り、
デッキ面に垂直上方向にZb軸が定義される。Xb軸は
Yb軸とZb軸に垂直で、Yb軸をZb軸まわりに時計
方向に90度だけ回転させた方向となる。
【0042】(4−2)デッキ、ガーダ、外板の出入り
量の計測(搭載前)。 (1c)取合いの全計測点に反射ターゲットを設置す
る。 (2c)渠底上、全計測点とA,B点が見渡せる場所に
3次元計測器を設置する。 (3c)A点に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。A点が3次元計測器の原点(0,0,
0)となる。 (4c)B点に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。線分A−Bを水平面に投影した直線が
3次元計測器のx3d軸となる。また、A点を通り、鉛
直上方向にz3d軸が定義される。y3d軸はx3d軸
とz3d軸に垂直で、x3d軸をz3d軸まわりに反時
計方向に90度だけ回転させた方向となる。 (5c)各反射ターゲットを順次視準し、各点の3次元
位置計測を行う。
【0043】(4−3)デッキ平面傾きの計測(搭載
後)。 前記(4−1)と同じ要領でA,B、O1〜O4の6点
の計測を行う。
【0044】(4−4)ラダー軸の傾きの計測(搭載
後)。図8参照。 (1d)3次元計測器をドッグゲートあるいはAP2デ
ッキ上で、A,B点、ガジョン上、ガジョン下、デッキ
センタが見渡せる場所に設置する。 (2d)A点に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。A点が3次元計測器の原点(0,0,
0)となる。 (3d)B点に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。線分A−Bを水平面に投影した直線が
3次元計測器のx3d軸となる。また、A点を通り、鉛
直上方向にz3d軸が定義される。y3d軸はx3d軸
とz3d軸に垂直で、x3d軸をz3d軸まわりに反時
計方向に90度だけ回転させた方向となる。 (4d)デッキセンタに反射ターゲットを設置し、3次
元位置計測する。 (5d)ガジョン上中心点に反射ターゲットを設置し、
3次元位置計測する。 (6d)前述の図8を参照して、ガジョン下中心点に反
射ターゲットを設置し、3次元位置計測する。
【0045】(5)友側ブロック(AP3)の計測手
順。 (5−1)デッキ平面傾きの計測(搭載前)。図4参
照。 (1e)図4に示すように、デッキ上の中央あたりで、
A,B,O1,O2,O3,O4の6点が見渡せる場所
に3次元計測器を設置する。 (2e)左舷側デッキ端面近傍のA点に設置した反射タ
ーゲットを視準し、3次元位置計測する。A点が3次元
計測器の原点(0,0,0)となる。 (3e)右舷側デッキ端面近傍のB点に設置した反射タ
ーゲットを視準し、3次元位置計測する。線分A−Bを
水平面に投影した直線が3次元計測器のx3d軸とな
る。また、A点を通り、鉛直上方向にz3d軸が定義さ
れる。y3d軸はx3d軸とz3d軸に垂直で、x3d
軸をz3d軸まわりに反時計方向に90度だけ回転させ
た方向となる。 (4e)FR0線上左舷側にO1をとり、 (5e)O1に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。O1がブロックの原点となる。 (6e)FR0線上右舷側にO2をとり、 (7e)O2に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。 (8e)デッキ表面板耳近傍のフレーム線上左舷側にO
3をとり、 (9e)O3に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。 (10e)デッキ表側板耳近傍のフレーム線上右舷側にO
4をとり、 (11e)O4に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。線分O1−O2をデッキ平面に投影し
た直線がブロックのYb軸となる。また、O1を通り、
デッキ面に垂直上方向にZb軸が定義される。Xb軸は
Yb軸とZb軸に垂直で、Yb軸をZb軸まわりに時計
方向に90度だけ回転させた方向となる。 (12e)3次元計測器と2点式ターゲットを渠底に下ろ
す。
【0046】(5−2)デッキ、ガーダ、外板の出入り
量の計測(搭載前)。 (1f)取合いの全計測点に反射ターゲットを設置す
る。 (2f)渠底上、全計測点とA,B点が見渡せる場所に
3次元計測器を設置する。 (3f)A点に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。A点が3次元計測器の原点(0,0,
0)となる。 (4f)B点に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。線分A−Bを水平面に投影した直線が
3次元計測器のx3d軸となる。また、A点を通り、鉛
直上方向にz3d軸が定義される。y3d軸はx3d軸
とz3d軸に垂直で、x3d軸をz3d軸まわりに反時
計方向に90度だけ回転させた方向となる。 (5f)各反射ターゲットを順次視準し、各点の3次元
位置計測を行う。
【0047】(6)ラダーホーンの取合い計測の概略。 ラダーホーンとブロックAP3の底面開口部およびスケ
グとの取合い計測の概略を、図14を参照して以下に示
す。この図14は、友側ブロックAP3とラダーホーン
の取合い点の計測を説明するための図である。 (1g)ブロックAP3のデッキ上からフレーム基準線
0番FR0の中心点を地上に下ろした点をO1とする。
また、デッキ上からブロックAP3のセンター線18を
地上におろし、それをO1−O2とする。 (2g)O1を原点、O1−O2をY軸、O1を通り鉛
直方向上方向をZ軸とするようなX−Y−Z座標系にお
いて、ラダーホーンとブロックAP3底面開口部との取
合い点R2、ラダーホーンとスケグとの取合い点S2の
3次元座標を計測する。ブロックAP3底面開口部の取
合い点群の1点R2の計測結果を(Xr2,Yr2,Z
r2)とする。スケグの取合い点群の1点S2の計測結
果を(Xs2,Ys2,Zs2)とする。 (3g)図15において、ラダーホーンのガジョン上1
9の中心をO1、ブロックAP2デッキ面上で右・左舷
の中心線上の点をO2とし、O2をO1の高さまで垂直
に下ろした点(すなわちO1を通る水平線上の点)をO
2’とする。なお、O1,O2はそれぞれ、図8におけ
る点P2,P1に相当する。 (4g)図15に示されるラダーホーンの取合い点の計
測を説明するための図を参照して、O1を原点、O1−
O2’をY軸、O1を通り鉛直方向上方向をZ軸とする
ようなX−Y−Z座標系において、ラダーホーンとブロ
ックAP3底面開口部との取合い点R1、ラダーホーン
とスケグとの取合い点S1の3次元座標を計測する。
【0048】ブロックAP3底面開口部との取合い点群
の1点R1の計測結果を(Xr1,Yr1,Zr1)と
する。スケグとの取合い点群の1点S1の計測結果を
(Xs1,Ys1,Zs1)とする。
【0049】ラダーホーンとスケグの取合い量は次式で
計算できる。 S1−S2の取合い量 = Ys1−Ys2 …(21) この値がスケグ上の点群の1点S2の切断量となる。ラ
ダーホーンとブロックAP3開口部の取合い量は次式で
計算できる。 R1−R2の取合い量 = Xr1−Xr2 …(22) この値が、ブロックAP3底面開口部の点群の1点R2
の切断量となる。
【0050】(7)表側ブロックAP2のラダーホーン
出入り量の計測(搭載後)。 (1h)ラダーホーン取合いの全計測点に反射ターゲッ
トを設置する。 (2h)右舷側からA,B点、ラダーホーンの計測点が
見渡せる位置に3次元計測器を設置する。 (3h)A点に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。A点が3次元計測器の原点(0,0,
0)となる。 (4h)B点に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。線分A−Bを水平面に投影した直線が
3次元計測器のx3d軸となる。また、A点を通り、鉛
直上方向にz3d軸が定義される。y3d軸はx3d軸
とz3d軸に垂直で、x3d軸をz3d軸まわりに反時
計方向に90度だけ回転させた方向となる。 (5h)右舷側、スケグとの取合い点の各反射ターゲッ
トを順次視準し、各点の3次元位置計測を行う。 (6h)左舷側からA,B点、ラダーホーンの計測点が
見渡せる位置に3次元計測器を設置する。図15はラダ
ーホーン出入り量の計測を説明するための図である。 (7h)A点に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。A点が3次元計測器の原点(0,0,
0)となる。 (8h)B点に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。線分A−Bを水平面に投影した直線が
3次元計測器のx3d軸となる。また、A点を通り、鉛
直上方向にz3d軸が定義される。y3d軸はx3d軸
とz3d軸に垂直で、x3d軸をz3d軸まわりに反時
計方向に90度だけ回転させた方向となる。なお、O
1,O2点は(4−4)で計測済み。線分O1−O2を
地球水平面に投影した直線がラダーホーンのYb軸とな
る。また、O1を通り、鉛直上方向にZb軸が定義され
る。Xb軸はYb軸とZb軸に垂直で、Yb軸をZb軸
まわりに時計方向に90度だけ回転させた方向となる。 (9h)左舷側の各反射ターゲットを順次視準し、各点
の3次元位置計測を行う。
【0051】(8)前述の図14を参照して、友側ブロ
ックAP3のラダーホーン開口部の出入り量の計測(搭
載前)。 (1i)トランシットを使用し、デッキ中心線を定盤上
に移し、ケ書き線をブロックAP3下部に引く。 (2i)ラダーホーン開口部とスケグとの取合い点に反
射ターゲットを設置する。 (3i)定盤上にケ書いたデッキ中心線近傍で友側の任
意の位置にA点、表側の任意の位置にBをとり、A,B
点にそれぞれ反射ターゲットを設置する。 (4i)AP3デッキ上のラダーホーン開口部中心点か
ら定盤上ヘプロンを下ろし、定盤上への接地点をO1と
し、O1上に反射ターゲットを設置する。O1は(1
i)でデッキ中心線を定盤上に下ろしてケ書いた線上に
あるはずである。また、ケ書き線上で表側の点にO2を
とり、O2上に反射ターゲットを設置する。 (5i)右舷側で反射ターゲット、A,B点が見渡せる
場所に3次元計測器を設置する。
【0052】(6i)A点に設置した反射ターゲットを
視準し、3次元位置計測する。A点が3次元計測器の原
点(0,0,0)となる。 (7i)B点に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。線分A−Bを水平面に投影した直線が
3次元計測器のx3d軸となる。また、A点を通り、鉛
直上方向にz3d軸が定義される。y3d軸はx3d軸
とz3d軸に垂直で、x3d軸をz3d軸まわりに反時
計方向に90度だけ回転させた方向となる。 (8i)O1点を視準し、3次元位置計測する。 (9i)O2点を視準し、3次元位置計測する。線分O
1−O2を地球水平面に投影した直線がブロックのYb
軸となる。また、O1を通り、鉛直上方向にZb軸が定
義される。Xb軸はYb軸とZb軸に垂直で、Yb軸を
Zb軸まわりに時計方向に90度だけ回転させた方向と
なる。 (10i)各反射ターゲットを順次視準し、各点の3次元
位置計測を行う。
【0053】(11i)左舷側で反射ターゲット、A,B
点が見渡せる場所に3次元計測器を設置する。 (12i)A点に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。A点が3次元計測器の原点(0,0,
0)となる。 (13i)B点に設置した反射ターゲットを視準し、3次
元位置計測する。線分A−Bを水平面に投影した直線が
3次元計測器のx3d軸となる。また、A点を通り、鉛
直上方向にz3d軸が定義される。y3d軸はx3d軸
とz3d軸に垂直で、x3d軸をz3d軸まわりに反時
計方向に90度だけ回転させた方向となる。 (14i)O1点を視準し、3次元位置計測する。 (15i)O2点を視準し、3次元位置計測する。線分O
1−O2を地球水平面に投影した直線がブロックのYb
軸となる。また、O1を通り、鉛直上方向にZb軸が定
義される。Xb軸はYb軸とZb軸に垂直で、Yb軸を
Zb軸まわりに時計方向に90度だけ回転させた方向と
なる。 (16i)各反射ターゲットを順次視準し、各点の3次元
位置計測を行う。
【0054】本発明は、コンテナ船だけでなく、その他
の船の各種の船尾曲がり外板ブロックに関連して実施さ
れる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、船尾曲が
り外板ブロックを、その搭載前に、取合い部の出入り量
を計測して搭載前に事前切断することができるようにな
る。したがって船尾曲がり外板ブロックの搭載時の現場
切断を排除することができ、搭載工程の短縮を図ること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンテナ船の表側ブロックAP2の取合い計測
から搭載までの概略を説明するための図である。
【図2】コンテナ船の友側ブロックAP3の取合い計測
から搭載までの概略を説明するための図である。
【図3】ブロックAP2,AP3を溶接接続して船尾曲
がり外板ブロックを搭載した状態を示すコンテナ船の一
部の船尾の側面図である。
【図4】友側ブロックAP3の計測を説明するための斜
視図である。
【図5】表側ブロックAP2の計測を説明するための図
である。
【図6】表側ブロックAP2の取合い点の計測を説明す
るための図である。
【図7】友側ブロックAP3の取合い点の計測を説明す
るための図である。
【図8】ラダー軸の位置と傾斜角θの計測を説明するた
めの図である。
【図9】友側ブロックAP3の搭載傾斜角、すなわちラ
ダー軸傾斜角の算出を説明するための図である。
【図10】P1−FR0間の距離の算出を説明するため
の図である。
【図11】Xp0’の算出を説明するための図である。
【図12】友側ブロックAP3の傾斜角を補正する工程
を説明するための図である。
【図13】表側ブロックAP2の計測を説明するための
図である。
【図14】友側ブロックAP3とラダーホーンの取合い
点の計測を説明するための図である。
【図15】ラダーホーンの取合い点の計測を説明するた
めの図
【符号の説明】
1,12,13 デッキ 2 外板 3,15 ガーダ上端 4,16 ガーダ下端 5,17 ラダーホーン 11 定盤 14 ラダー軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上月 敏裕 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 島田 忠雄 千葉県野田市二ツ塚118番地 川崎重工 業株式会社 野田工場内 (72)発明者 餅田 義典 香川県坂出市川崎町1番地 川崎重工業 株式会社 坂出工場内 (72)発明者 梅本 浩一朗 香川県坂出市川崎町1番地 川崎重工業 株式会社 坂出工場内 (72)発明者 三津江 雅幸 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 昭53−11493(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63B 9/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のブロックを順次接合して船体を建
    造する方法において、船尾のラダーホーンの上に搭載さ
    れる2つの曲がり外板ブロックの接合に関して、先に搭
    載される表側ブロックの友断面の取合い点群と、表側ブ
    ロックの後に、ラダー軸の上に搭載される友側ブロック
    の表断面の取合い点群とを、各ブロック座標系で計測
    し、 表側ブロックのラダーホーンへの搭載後、ラダーホーン
    のラダー軸の表側ブロック座標系での位置および角度を
    計測し、 友側ブロックのフレーム基準線が、ラダー軸の延長上を
    通るための予め定める正規寸法に対する差を演算し、 表側ブロックの友断面の取合い点群を、友側ブロックの
    傾斜角によって角度を補正して、友側ブロックの表断面
    の取合い点群の事前切断量である取合い量を演算するこ
    とを特徴とする船尾曲がり外板ブロックの取合い量の測
    定方法。
  2. 【請求項2】 ラダー軸の上に搭載される友側ブロック
    で、搭載される前に友側ブロックのデッキ上からそのデ
    ッキのフレーム基準線の中心点を地上に下ろした第1原
    点を通り、かつそのデッキ上からセンター線を地上に下
    ろした第1の線をY軸と定め、第1原点を通り鉛直方向
    上方向をZ軸とする第1のX−Y−Z座標系において、
    ラダーホーンと友側ブロックの底面開口部との友側ブロ
    ック上の第1取合い点群、およびラダーホーンとスケグ
    とのスケグ上の第2取合い点群の3次元座標を計測し、 表側ブロックのラダーホーンへの搭載後、ラダーホーン
    のラダー軸上のガジョン上の中心である第2原点を通
    り、かつ表側ブロックのデッキ面上の右・左舷の中心線
    上の点を第2原点の高さまで下ろした点を結ぶ第2の線
    をY軸と定め、第2原点を通り鉛直方向上方向をZ軸と
    する第2のX−Y−Z座標系において、ラダーホーンと
    友側ブロックの底面開口部とのラダーホーン上の第3取
    合い点群、およびラダーホーンとスケグとのラダーホー
    ン上の第4取合い点群の3次元座標を計測し、 第1および第3取合い点群の取合い量、ならびに第2お
    よび第4取合い点群の取合い量を演算することを特徴と
    する船尾曲がり外板ブロックの取合い量の測定方法。
JP10087312A 1998-03-31 1998-03-31 船尾曲がり外板ブロックの取合い量の測定方法 Expired - Fee Related JP2989797B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10087312A JP2989797B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 船尾曲がり外板ブロックの取合い量の測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10087312A JP2989797B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 船尾曲がり外板ブロックの取合い量の測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11278365A JPH11278365A (ja) 1999-10-12
JP2989797B2 true JP2989797B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=13911334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10087312A Expired - Fee Related JP2989797B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 船尾曲がり外板ブロックの取合い量の測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2989797B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102336250A (zh) * 2011-08-12 2012-02-01 武昌造船厂集团有限公司 一种挂舵臂的安装方法
CN110345902A (zh) * 2019-07-16 2019-10-18 北京普利永华科技发展有限公司 一种在飞机不水平状态下测试舵面转角的方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102627139B (zh) * 2012-05-08 2014-10-01 上海江南长兴造船有限责任公司 一种船舶轴系和舵系的总组方法
CN104647254B (zh) * 2014-01-07 2016-08-24 中船桂江造船有限公司 尾轴托架安装方法
KR101690932B1 (ko) * 2014-10-17 2016-12-29 삼성중공업 주식회사 블록 결합에 대한 간섭 체크 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102336250A (zh) * 2011-08-12 2012-02-01 武昌造船厂集团有限公司 一种挂舵臂的安装方法
CN102336250B (zh) * 2011-08-12 2013-11-27 武昌造船厂集团有限公司 一种挂舵臂的安装方法
CN110345902A (zh) * 2019-07-16 2019-10-18 北京普利永华科技发展有限公司 一种在飞机不水平状态下测试舵面转角的方法
CN110345902B (zh) * 2019-07-16 2021-07-09 北京普利永华科技发展有限公司 一种在飞机不水平状态下测试舵面转角的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11278365A (ja) 1999-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112373648B (zh) 一种邮轮建造方法
JP2989797B2 (ja) 船尾曲がり外板ブロックの取合い量の測定方法
CN108103938A (zh) 一种大型钢桁梁的双层桥面模块立体试装方法
JP6106430B2 (ja) 作業機械の車体周囲表示装置
CN110877674B (zh) 一种双挂舵臂在分段上的定位工艺
CN104775612A (zh) 三维扭曲旋转倾斜钢筋混凝土框架结构模板及其施工方法
CN203066095U (zh) 一种装配式单壁钢吊箱
CN110615064A (zh) 一种饱和潜水系统的设备安装点定位方法
CN102312436A (zh) 钢管桩沉桩施工工艺
CN210555495U (zh) 滚装船坡道制造安装检验装置
CN110979595B (zh) 一种海损船修复方法
JP3127578B2 (ja) 船殻ブロック構造物の組立精度確認方法
JPH09164483A (ja) 溶接経路の自動決定システム
CN115230868B (zh) 一种驾驶室视野调整方法
KR102011386B1 (ko) 굴삭기 작업반경 표시 방법
JP6924609B2 (ja) ブレースと柱梁との接合構造
CN112129221A (zh) 一种分段合拢管预制测量方法
CN111576184A (zh) 大跨度拱形多腔体变截面变板厚箱型梁及制作方法
JP5510187B2 (ja) 鋼構造物の合わせ面の加工方法
JP3542146B2 (ja) シールド掘進機の測量方法
RU2800704C1 (ru) Машина для инженерно-геологических работ и способ компенсации отклонения манипулятора указанной машины
JP3485370B2 (ja) 船体の修理方法
CN218292070U (zh) 水下整平机
JP2000226814A (ja) 橋梁鋼桁の補剛板
CN212611887U (zh) 大跨度拱形多腔体变截面变板厚箱型梁

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees