JP2989371B2 - 非鉄金属保持炉及び浸漬式棒状ヒ−タの通電制御方法 - Google Patents

非鉄金属保持炉及び浸漬式棒状ヒ−タの通電制御方法

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JP2989371B2 JP4098876A JP9887692A JP2989371B2 JP 2989371 B2 JP2989371 B2 JP 2989371B2 JP 4098876 A JP4098876 A JP 4098876A JP 9887692 A JP9887692 A JP 9887692A JP 2989371 B2 JP2989371 B2 JP 2989371B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非鉄金属保持炉に関
し、特に、電気浸漬式ヒータ炉の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ダイカストマシーン工業
設備等においては、非鉄金属溶解炉で再溶解されたアル
ミニウム等の非鉄金属を溶解状態に保つため、非鉄金属
保持炉が用いられるけれども、電気加熱を行う保持炉
は、図3に示すような外熱式保持炉、反射式保持炉、浸
漬加熱式保持炉に大別される。即ち、外熱式保持炉は、
図3(a)に示すように、炉体aの内部にルツボbを備
えたもので、同炉体aとルツボbとの間の空間に位置し
た電熱ヒータcでルツボb中の溶湯を加熱する形式の保
持炉である。また、反射式保持炉とは、図3(b)に示
すように、溶湯を収容した炉体dを塞ぐ蓋体eの内面に
電熱ヒータfを配置したもので、溶湯は炉体d及び蓋体
eからの反射熱により溶解温度に保たれる保持炉であ
り、そして、浸漬加熱式保持炉とは、図3(c)に示す
ように、保持炉本体g中に収容した溶湯中に棒状ヒータ
hを浸漬し、同棒状ヒータhの加熱による溶湯の熱対流
で溶湯の温度を略一定温度に保つ保持炉である。
【0003】ところで、前述した各種外熱式保持炉、反
射式保持炉、浸漬加熱式保持炉には、次の表1に示すよ
うな成績特性がある。
【表1】 即ち、表1から理解されるように、浸漬加熱式保持炉
は、他の外熱式保持炉、反射式保持炉に比較して、熱効
率、溶湯の清澄度合い、酸化スケールの発生、炉体の寿
命、ドロス発生、溶湯上下の温度差、連続休止時の保温
性等の点で非常に優れた特性があるけれども、ヒータの
寿命が短い欠点がある。
【0004】このヒータ寿命の問題を、図4に示す従来
の浸漬加熱式保持炉につき詳細に説明すると、溶湯が収
容される保持炉本体1Aの溶湯中には、保持炉蓋2Aか
ら垂下される棒状ヒータ3Aが浸漬される。この棒状ヒ
ータ3Aはセラミック等のヒータ保護管4A中に収容さ
れたもので、前記溶湯中には同棒状ヒータ3Aから離間
する熱電対等の溶湯温度検出器5Aが同様に浸漬され、
この溶湯温度検出器5Aの出力信号は、溶湯温度を設定
できる温度指示調節計TIC に結合される。そして、この
温度指示調節計TIC の出力は前記棒状ヒータ3Aの電源
回路に組込まれた通電リレーRのソレノイドRL に接続
され、同通電リレーRのリレー接点RSにより前記棒状
ヒータ3Aの電源回路が開閉制御される。したがって、
このような構成の浸漬加熱式保持炉においては、棒状ヒ
ータ3Aに発熱により保持炉本体1A中に溶湯の自然熱
対流が起こり、溶湯温度検出器5Aにより保持炉本体1
A中の溶湯の温度が検知されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、保持炉本
体1A中の溶湯はかなりの熱容量をもつので、棒状ヒー
タ3Aが加熱されてから溶湯温度検出器5Aが感熱する
までにかなりの時間を必要とするから、溶湯が必要な温
度にまで加熱されてからしばらくの間は、棒状ヒータ3
Aへの通電が続行されるため、棒状ヒータ3Aが過熱さ
れる傾向にある。このため、従来の浸漬加熱式保持炉で
は、棒状ヒータ3A及びヒータ保護管4Aの寿命が非常
に短く、それらの取替え時期が不安定になり、これらの
棒状ヒータ3A及びヒータ保護管4Aの寿命のため、浸
漬加熱式保持炉の実用性が非常に問題視されている。本
発明の目的は、以上に述べたような従来の浸漬加熱式保
持炉の棒状ヒータ及びヒータ保護管の寿命上の問題に鑑
み、棒状ヒータ及びヒータ保護管の寿命を効果的に延長
できる非鉄金属保持炉及び浸漬式棒状ヒータの通電制御
方法を得るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、 1)保持炉本体内溶湯中に浸漬された棒状ヒータと、この
棒状ヒータから離間した溶湯中に浸漬された溶湯温度検
出器と、前記溶湯温度検出器の検出信号により前記棒状
ヒータの電源回路に組込まれたリレー接点を開閉する温
度指示調節計とを備える非鉄金属保持炉において、前記
棒状ヒータを収容するヒータ保護管中の温度を検出でき
る局部温度検出器と、前記電源回路に組込まれた制御端
子付開閉素子と、前記局部温度検出器からの検出信号に
基づいて前記開閉素子を開閉制御する局部温度調節計と
を備える非鉄金属保持炉、 2)保持炉本体内溶湯中に浸漬された棒状ヒータの電源を
溶湯温度を検出できる溶湯温度検出器の検出信号により
略一定の温度に制御する浸漬式棒状ヒータの通電制御方
法において、前記溶湯温度制御とは別に、前記棒状ヒー
タに近接した局部温度検出器の温度検出により前記棒状
ヒータの温度を、許容できる局部的最高温度に制御する
ことを特徴とする浸漬式棒状ヒータの通電制御方法を提
案するものである。
【0007】
【実施例】以下、図1及び図2について本発明の実施例
の詳細を説明する。図1は本発明の第1実施例を示し、
溶湯が収容される保持炉本体1のアルミニウム等の溶湯
中には、保持炉蓋2から垂下される棒状ヒータ3が浸漬
される。ニクロム線又はエレマ発熱体より構成される同
棒状ヒータ3はセラミック等のヒータ保護管4中に収容
されたもので、前記溶湯中には同棒状ヒータ3から離間
する熱電対等の溶湯温度検出器5が同様に浸漬される。
この溶湯温度検出器5の出力信号は、溶湯温度を設定で
きる温度指示調節計TIC1に結合される。そして、この温
度指示調節計TIC1は溶湯温度を自由に設定できかつ溶湯
の現在温度を指示するもので、その現在温度が設定温度
以下のとき通電リレーRのソレノイドRL を励磁する。
また、前記棒状ヒータ3の電源回路に組込まれる同通電
リレーRのリレー接点RS には、サイリスタSRC の場合
を示す制御端子付開閉素子が接続される。このサイリス
タSRC の制御端子は、先端感温部を前記ヒータ保護管4
の内部に挿入した局部温度検出器6の出力信号を入力さ
れる局部温度調節計TIC2の出力端子に接続される。この
局部温度調節計TIC2は、前述した溶湯の温度よりも高い
局部温度に棒状ヒータ3の温度を設定できかつ棒状ヒー
タ3の現在温度を指示できるもので、棒状ヒータ3の温
度が設定温度よりも上昇したときサイリスタSRC の制御
端子に出力信号を出力して、同サイリスタSRC の通電を
一時的に停止する。
【0008】第1実施例による非鉄金属保持炉は、以上
のような構成であるから、次のようにして、保持炉本体
1内の溶湯の温度は略一定温度に保たれる。即ち、通常
の場合、保持炉本体1中の溶湯の温度が一定温度以下に
低下すると、この温度低下が溶湯温度検出器で検出さ
れ、温度指示調節計TIC1の指令により通電リレーRのリ
レー接点RS が閉成される。このため、棒状ヒータ3の
電源回路が閉回路となり、棒状ヒータ3に通電されて溶
湯の加熱が行われ、溶湯温度検出器の検出温度が一定温
度以上になると、温度指示調節計TIC1により通電リレー
RのソレノイドRL が消磁され、棒状ヒータ3に対する
通電が中止されるから、保持炉本体1内の溶湯の温度が
一定温度に保たれる。この場合、通電により棒状ヒータ
3の温度が寿命を損なう温度(許容できる局部的最高温
度)まで過熱すると、この温度上昇が局部温度検出器6
により検出され、局部温度調節計TIC2の指令信号がサイ
リスタSRC の制御端子に出力され、温度指示調節計TIC1
の指令のいかんによらず、棒状ヒータ3に対する通電が
一時的に中止される。この通電停止状態は、溶湯による
棒状ヒータ3及びヒータ保護管4の奪熱により棒状ヒー
タ3の温度が異常な温度以下に低下するまで続くが、棒
状ヒータ3が一定温度以下になると、温度指示調節計TI
C1の指令による棒状ヒータ3の通電状態に直ちに復旧さ
れる。
【0009】換言すると、局部温度検出器6及び局部温
度調節計TIC2による棒状ヒータ3の制御は、熱容量の大
きな溶湯の熱対流の遅れに原因する溶湯温度検出器の感
応遅れを補い、棒状ヒータ3及びヒータ保護管4の異常
過熱を防止するから、異常加熱が原因となっていた棒状
ヒータ3及びヒータ保護管4の寿命低下や寿命時期の不
安定さを解消する。
【0010】図2は本発明の第2実施例による非鉄金属
保持炉であり、第1実施例と同一構造部分については同
一符号を付して示してある。第2実施例の特徴は、2本
の棒状ヒータ3A,3B及びヒータ保護管4A,4Bを
用い、これらの棒状ヒータ3A,3Bを通電リレーRの
リレー接点RS に並列接続してある点にある。そして、
局部温度検出器6は一方のヒータ保護管4A中にのみ挿
入してあり、この局部温度検出器6Aからの信号を受け
る局部温度調節計TIC2の出力端子を各棒状ヒータ3A,
3Bの電源回路にそれぞれ組込んだサイリスタSRC1,SR
C2の制御端子に並列接続してある。
【0011】第2実施例による非鉄金属保持炉は、以上
のような構成であるから、第1実施例の場合と同様に、
温度指示調節計TIC1により棒状ヒータ3A,3Bの通電
が制御されると共に、局部温度調節計TIC2により棒状ヒ
ータ3A,3Bの異常な温度上昇が防止されることにな
る。また、第2実施例においては、各ヒータ保護管4
A,4Bに局部温度検出器6及び温度指示調節計TIC1
設ける構成に比較して、部品点数を減らし、製造原価を
削減できる効果がある。
【0012】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、総合的な評価特性のよい浸漬加熱式保持炉の
特性をリレー接点分に発揮し、しかも棒状ヒータ及びヒ
ータ保護管の寿命を延長できる運転状態が安定した非鉄
金属保持炉を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による非鉄金属保持炉の断
面図である。
【図2】本発明の第2実施例による非鉄金属保持炉の断
面図である。
【図3】従来の電気加熱を行う非鉄金属保持炉の概念図
である。
【図4】従来の浸漬加熱式非鉄金属保持炉の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 保持炉本体 2 保持炉 3 棒状ヒータ 4 ヒータ保護管 5 溶湯温度検出器 6 局部温度検出器 R 通電リレー SRC サイリスタ TIC1 温度指示調節計 TIC2 局部温度調節計

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持炉本体内溶湯中に浸漬された棒状ヒ
    ータと、この棒状ヒータから離間した溶湯中に浸漬され
    た溶湯温度検出器と、前記溶湯温度検出器の検出信号に
    より前記棒状ヒータの電源回路に組込まれたリレー接点
    を開閉する温度指示調節計とを備える非鉄金属保持炉に
    おいて、前記棒状ヒータを収容するヒータ保護管中の温
    度を検出できる局部温度検出器と、前記電源回路に組込
    まれた制御端子付開閉素子と、前記局部温度検出器から
    の検出信号に基づいて前記開閉素子を開閉制御する局部
    温度調節計とを備えることを特徴とする非鉄金属保持
    炉。
  2. 【請求項2】 保持炉本体内溶湯中に浸漬された棒状ヒ
    ータの電源を溶湯温度を検出できる溶湯温度検出器の検
    出信号により略一定の温度に制御する浸漬式棒状ヒータ
    の通電制御方法において、前記溶湯温度制御とは別に、
    前記棒状ヒータに近接した局部温度検出器の温度検出に
    より前記棒状ヒータの温度を、許容できる局部的最高温
    度に制御することを特徴とする浸漬式棒状ヒータの通電
    制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019021477A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 中部電力株式会社 溶湯加熱用浸漬ヒータの出力制御方法、および該出力制御方法に用いる溶湯加熱用浸漬ヒータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019021477A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 中部電力株式会社 溶湯加熱用浸漬ヒータの出力制御方法、および該出力制御方法に用いる溶湯加熱用浸漬ヒータ

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