JP2987066B2 - 地中への垂直版状構造物築造用の版状シールド機 - Google Patents

地中への垂直版状構造物築造用の版状シールド機

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JP2987066B2
JP2987066B2 JP6278275A JP27827594A JP2987066B2 JP 2987066 B2 JP2987066 B2 JP 2987066B2 JP 6278275 A JP6278275 A JP 6278275A JP 27827594 A JP27827594 A JP 27827594A JP 2987066 B2 JP2987066 B2 JP 2987066B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中への垂直版状構造
物の築造用の版状シールド機に係り、さらに詳しくは地
中に垂直版状構造物を正確に能率よく構築するために使
用する版状シールド機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、版状構造物を地中に垂直に築造す
るには、図13および図14に示すように、掘削機本体
51に掘削装置52を取り付け、この掘削装置52によ
り鉛直の穴53を、泥水で崩壊を防ぎながら掘削し、こ
の穴53に例えばコンクリート,泥水固化材,モルタル
等を流し込み、壁体54a,54bを築造するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図13,図1
4に示す従来技術では、泥水中で壁体54a,54bを
造るため、厚さが均一にならないこと、各壁体54a,
54bの連結部を確実に施工できないこと、構造物とし
ての信頼性が欠ける等の点で、永久構造物の築造には向
かないという問題があった。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、均等厚さに構築でき、か
つ剛性が高い垂直版状構造物を能率よく構築し得る地中
への垂直版状構造物築造用の版状シールド機を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明版状シールド機は、掘進方向Xと直交する上
下方向に長い箱型のシールド機本体2の前方の切羽室7
内に設けられたカッタ10と、このカッタ10の後方の
機械室8内に設けられ、前記カッタ10を駆動するカッ
タ駆動装置11と、前記カッタ10によって掘削された
土砂を排土する排土装置12とを備えた掘削ユニット
を、前記シールド機本体2の上下方向に複数組並列に組
み込み、かつ前記各排土装置12と連結され、前記掘進
方向Xに対し直交する前記上下方向に配置され、土砂を
地上側に排出する排土装置13と、前記シールド機本体
2内の後方に設けられた隔壁5と、この後方に設けられ
たセグメントとの間の作業室9の空間に設けられたシー
ルド推進用のシールドジャッキ14を装備してなるシー
ルド機であって、前記隔壁5の後方の作業室9内に前回
搬入して組み立てたセグメントに対し上方Yより新たに
作業室9内に搬入されたセグメントに前記シールドジャ
ッキ14の反力を取り、前記掘進方向Xへ前記シールド
機を推進させ、かつその後方に前記セグメントからなる
垂直版状構造物を構築する構成としている。
【0006】さらに、前記目的を達成するため、本発明
版状シールド機は、掘進方向Xと直交する上下方向に長
い箱型のシールド機本体32の前部に垂直オーガ39を
設け、この垂直オーガ39は、上下方向に長いカッタ4
0、40と、このカッタ40、40により掘削された掘
削ズリを上方に向かって搬送し排出する排土装置41、
41と、前記カッタ40、40及び排土装置41、41
の回転駆動装置42、42とを有し、前記カッタ40、
40と排土装置41、41はシールド機本体32の前部
に形成されたフード36とその後方に形成された隔壁3
4との間の切羽室37内に設けられ、かつ隔壁34の後
方には隔壁35が設けられ、さらにその後方に設けられ
たセグメントとの間の作業室38の空間に設けられたシ
ールド推進用のシールドジャッキ43を装備してなるシ
ールド機であって、前記作業室38内に前回搬入して組
み立てたセグメントに対し上方Yより新たに作業室38
内に搬入されたセグメントに前記シールドジャッキ43
の反力を取り前記掘進方向Xへ前記シールド機を推進さ
せ、かつその後方に前記セグメントからなる垂直版状構
造物を構築する構成としている。
【0007】
【作用】本発明では、シールド機により地山を掘削し、
その掘削ズリを上方に排出し、地山掘削後、シールド機
を垂直面内で水平方向に推進させる。これにより、シー
ルド機の後部に空間が形成される。そこで、前記空間に
上方よりセグメント等、版状構造物用の資材を搬入して
組み立てる。以上の工程を繰り返して行い、シールド機
の後方に垂直版状構造物を構築して行く。これにより、
均等厚さの垂直版状構造物を構築できるし、資材同士を
確実に連結し、剛性の高い垂直版状構造物を能率よく構
築することができる。
【0008】その版状シールド機としては掘進方向Xと
直交する上下方向に長い箱型のシールド機本体2に、カ
ッタ10とカッタ駆動装置11と排土装置12とを備え
た掘削ユニットを、シールド機本体2の上下方向に複数
組並列に組み込み、かつシールドジャッキ14を装備
し、さらに上方Yへの排土装置13を設置している。そ
こで、かかる版状シールド機を用いて地山を掘削する。
ついで、各掘削ユニットの排土装置12から別設置の排
土装置13に掘削ズリを引き渡す。この排土装置13
は、各掘削ユニットの排土装置12から受け取った掘削
ズリを上方Yへ排出する。このようにして地山を掘削
後、前記シールドジャッキ14によりシールド機全体を
前進させる。これに伴い、シールド機後部に空間が形成
される。かかる空間に、上方Yから垂直版状構造物の構
築用の資材を搬入し、組み立てる。これにより、垂直版
状構造物を構築するための立坑17を的確にかつ能率よ
く掘削することができるし、均等厚さの垂直版状構造物
27を構築することが可能となる。
【0009】また、本発明版状シールド機では、掘進方
向Xと直交する上下方向に長い箱型のシールド機本体3
2の前部に垂直オーガ39を装着している。この垂直オ
ーガ39は、上下方向に長いカッタ40と、このカッタ
40により掘削された掘削ズリを上方Yに搬送する排土
装置41と、前記カッタ40および排土装置41の回転
駆動装置42とを有している。さらに、この版状シール
ド機においても、シールド機推進用のシールドジャッキ
43を装備している。そこで、かかる版状シールド機で
は垂直オーガ39の回転駆動装置42によりカッタ40
と排土装置41とを回転させ、カッタ40により地山を
掘削し、その掘削ズリを排土装置41に引き渡し、排土
装置41は受け取った掘削ズリを上方Yへ排出する。こ
のようにして地山を掘削後、シールド機推進用のシール
ドジャッキ43によりシールド機全体を前進させる。シ
ールド機全体を前進させることによってシールド機後部
に空間が形成される。かかる空間に、上方Yから垂直版
状構造物の構築用の資材を搬入して組み立てる。これに
より、垂直版状構造物を構築するための立坑17を的確
にかつ能率よく掘削することができるし、均等厚さの垂
直版状構造物27を構築することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1は本発明工法を実施するための版状シ
ールド機の一例を示す縦断側面図、図2は図1のA−A
線断面図、図3〜図9はこの実施例の版状シールド機を
用いて行う工法の一例を示す説明図である。
【0012】これらの図に示す実施例では、立坑掘削用
の版状シールド機1を用いる。その版状シールド機1
は、図1および図2に示すように、シールド機本体2
と、複数の掘削ユニットと、排土装置13と、シールド
ジャッキ14と、裏込め装置15と、シール材16とを
備えて構成されている。
【0013】前記シールド機本体2は、垂直方向に長い
箱型に形成されている。このシールド機本体2には、上
下方向に多段に設けられた隔壁3と、前方の隔壁4と、
後方の隔壁5とが一体に取り付けられている。前記シー
ルド機本体2の前部には、フード6が形成されている。
このフード6の内部には、地山と上下方向の隔壁3との
間に、上下方向に複数の切羽室7が区画形成されてい
る。また、シールド機本体2の前後の隔壁4,5間の空
間には、上下方向の隔壁3により前記切羽室7に対応す
る機械室8が区画形成されている。さらに、シールド機
本体2における後方の隔壁5の後方には、セグメント2
0,21,…を受け入れて組み立てる作業室9が形成さ
れている。
【0014】前記シールド機本体2には、複数組の掘削
ユニットが上下方向に並列に組み込まれている。各掘削
ユニットは、前部をフード6から突出させかつ前方の隔
壁4に支持されたカッタ10と、前方の隔壁4の機械室
8側に取り付けられたカッタ駆動装置11と、前端部を
切羽室7に臨ませて機械室8内に設置された排土装置1
2とを備えて構成されている。なお、前記各排土装置1
2には、例えばスクリューコンベア,ポンプと接続され
た圧送管,バケットコンベア等が用いられる。
【0015】前記排土装置13は、機械室8内の後側に
設置されている。そして、この排土装置13は各掘削ユ
ニットの排土装置12から掘削ズリを受け取り、上方Y
に搬送し、排出するようになっている。
【0016】前記シールドジャッキ14は、図2に示す
ように、左右に配置された2本で1組をなし、後方の隔
壁5の作業室9側に複数組取り付けられている。
【0017】前記裏込め装置15は、作業室9の内部よ
りシールド機本体2の外部を通ってシールド機本体2の
後方まで伸びており、図2に示すように、シールド機本
体2の幅方向に設けられた2個で1組をなしている。こ
の裏込め装置15は、セグメント20,21,…と地山
間に裏込め注入材26を注入するようになっている。
【0018】前記シール材16は、シールド機本体2の
後部に取り付けられていて、作業室9内への裏込め注入
材26の進入を防止するようになっている。
【0019】次に、前記版状シールド機1を用いて立坑
17を掘削し、垂直版状構造物27を構築する工程につ
いて説明する。
【0020】まず、常法により図3に示すごとく、泥水
18により地山の崩壊を防ぎながら、版状シールド機1
を挿入するための立坑17を掘削する。
【0021】ついで、図4に示すように、版状シールド
機1の開口端面を鋼板19等で囲み、版状シールド機1
を垂直に挿入する。立坑17′内に版状シールド機1を
挿入後、その開口端面を囲んでいる鋼板19等を取り外
し、版状シールド機1により次のように地山を掘削し、
版状シールド機1を推進させる。
【0022】すなわち、図1および図2に示す各掘削ユ
ニットのカッタ駆動装置11を駆動し、各掘削ユニット
のカッタ10を回転させ、地山を掘削する。その掘削ズ
リを各掘削ユニットの切羽室7に取り入れ、所定の圧力
に保持し、地山の崩壊を防止する。そして、各掘削ユニ
ットの切羽室7から排土装置12に掘削ズリを取り込
み、機械室8の後方に搬送し、別設置の排土装置13に
引き渡す。そこで、排土装置13は掘削ズリを受け取
り、上方Yに搬送し、地上に排出する。なお、この時点
では図6に示すように、シールドジャッキ14は縮小さ
れている。
【0023】立坑17の一部を掘削後、図7に示すよう
に、既に搬入され組み立てられているセグメント20〜
23のうちの、前回搬入され組み立てられたセグメント
23に反力を取り、シールドジャッキ14を一斉に伸長
させ、版状シールド機1をX方向に推進させる。このと
き、裏込め装置15から裏込め注入材26を吐出し、地
山とセグメント23との間にその裏込め注入材26を注
入し、またシール材16により作業室9内に進入しない
ようにシールする。
【0024】前記版状シールド機1を推進後、図8に示
すように、シールドジャッキ14を縮小させる。これに
より、版状シールド機1の作業室9と前記セグメント2
3間に空間25が形成される。そこで、図9に示すよう
に、前記空間25内に上方Yより新たにセグメント24
を搬入し、作業室9内で前回搬入して組み立てたセグメ
ント23に新たに搬入したセグメント24を接続し、組
み立てる。
【0025】以上の工程を繰り返して実行することによ
り、連続的に立坑17を掘削し、版状シールド機1の掘
進方向Xにセグメントを接続した垂直版状構造物27を
構築することができる。
【0026】したがって、この実施例によれば、均等厚
さの垂直版状構造物27を構築できるし、垂直版状構造
物27の主資材であるセグメント同士を版状シールド機
1の作業室9内で確実に連結できるので、剛性の高い垂
直版状構造物27を能率よく構築することができる。
【0027】なお、この実施例で使用している版状シー
ルド機1では、シールドジャッキ14に代えて、けん引
手段を用いてもよい。
【0028】また、垂直版状構造物27の主資材とし
て、コンクリート製のセグメントに代えて、例えばH型
鋼やI型鋼,陶板等を用いてもよい。
【0029】さらに、図10は本発明版状シールド機の
他の実施例を示す縦断側面図、図11は図10のB−B
矢視図、図12は図10のC−C矢視図である。
【0030】これら図10〜図12に示す版状シールド
機31は、シールド機本体32と、これの前部に装着さ
れた垂直オーガ39と、シールドジャッキ43と、裏込
め装置44と、シール材45とを備えて構成されてい
る。
【0031】前記シールド機本体32は、掘進方向Xと
直交する上下方向に長い箱型に形成されている。このシ
ールド機本体32には、上下方向に多段に設けられた隔
壁33と、ほぼ3字型の断面に形成されかつシールド機
本体32の前方に設けられた隔壁34と、後方の隔壁3
5とが一体に取り付けられている。前記シールド機本体
32の前部には、フード36が形成されている。このフ
ード36の内部には、地山と隔壁34との間に切羽室3
7が形成されている。前記隔壁35の後方には、作業室
38が形成されている。
【0032】前記垂直オーガ39は、上下方向に長いカ
ッタ40,40と、このカッタ40,40により掘削さ
れた掘削ズリを上方Yに向かって搬送し排出する排土装
置41,41と、前記カッタ40,40および排土装置
41,41の回転駆動装置42,42とを有して構成さ
れている。前記カッタ40,40と排土装置41,41
とは、フード36と隔壁34とをケーシングとしてその
内部に納められている。
【0033】前記シールドジャッキ43と裏込め装置4
4とシール材45とは、前記図1および図2に示すシー
ルドジャッキ14と裏込め装置15とシール材16と同
様に構成され、また取り付けられている。
【0034】そして、この図10〜図12に示す版状シ
ールド機31では、前述の図1および図2に示す版状シ
ールド機1と同じ要領で立坑17内に挿入される。
【0035】ついで、垂直オーガ39の回転駆動装置4
2,42が駆動されるに伴い、カッタ40,40および
排土装置41,41が回転駆動され、カッタ40,40
により地山を掘削し、その掘削ズリを排土装置41,4
1に引き渡し、排土装置41,41は受け取った掘削ズ
リを上方Yへ搬送し、地上に排出する。
【0036】このようにして地山を掘削し、立坑17の
一部を掘削後、前記図1および図2に示す版状シールド
機1について説明したところと同様、既に搬入され組み
立てられているセグメントのうちの、前回搬入され組み
立てられたセグメント23に反力を取り、シールドジャ
ッキ43を一斉に伸長させ、版状シールド機31をX方
向に推進させる。このとき、裏込め装置44から裏込め
注入材26を吐出し、地山とセグメント23間にその裏
込め注入材26を注入し、裏込め注入材26がシールド
機本体32の作業室38内に進入して来ないように、シ
ール材45によりシールする。
【0037】前述のごとく、版状シールド機31を推進
させた後、シールドジャッキ43を縮小させる。これに
より、版状シールド機31の作業室38とセグメント2
3間に空間が形成される。この空間内に上方Yから新た
にセグメント(図示せず)を搬入し、作業室38内で前
回搬入して組み立てたセグメント23に、新たに搬入し
たセグメントを接続して組み立てる。
【0038】以上の工程を繰り返して行い、連続的に立
坑17を掘削し、版状シールド機31の掘進方向Xにセ
グメントを接続した垂直版状構造物を構築することがで
きる。
【0039】したがって、この図10〜図12に示す実
施例においても、前記図1および図2に示す実施例と同
様の作用,効果を発揮する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の発明では、掘進方向Xと直交する上下方向に長い
箱型のシールド機本体2の前方の切羽室7内に設けられ
たカッタ10と、このカッタ10の後方の機械室8内に
設けられ、前記カッタ10を駆動するカッタ駆動装置1
1と、前記カッタ10によって掘削された土砂を排土す
る排土装置12とを備えた掘削ユニットを、前記シール
ド機本体2の上下方向に複数組並列に組み込み、かつ前
記各排土装置12と連結され、前記掘進方向Xに対し直
交する前記上下方向に配置され、土砂を地上側に排出す
る排土装置13と、前記シールド機本体2内の後方に設
けられた隔壁5と、この後方に設けられたセグメントと
の間の作業室9の空間に設けられたシールド推進用のシ
ールドジャッキ14を装備してなるシールド機であっ
て、前記隔壁5の後方の作業室9内に前回搬入して組み
立てたセグメントに対し上方Yより新たに作業室9内に
搬入されたセグメントに前記シールドジャッキ14の反
力を取り、前記掘進方向Xへ前記シールド機を推進さ
せ、かつその後方に前記セグメントからなる垂直版状構
造物を構築するようにしており、垂直版状構造物を構築
するための立坑17を的確にかつ能率よく掘削し、均等
厚さの垂直版状構造物27を構築し得る効果がある。
【0041】また、本発明の請求項2記載の発明では、
掘進方向Xと直交する上下方向に長い箱型のシールド機
本体32の前部に垂直オーガ39を設け、この垂直オー
ガ39は、上下方向に長いカッタ40、40と、このカ
ッタ40、40により掘削された掘削ズリを上方に向か
って搬送し排出する排土装置41、41と、前記カッタ
40、40及び排土装置41、41の回転駆動装置4
2、42とを有し、前記カッタ40、40と排土装置4
1、41はシールド機本体32の前部に形成されたフー
ド36とその後方に形成された隔壁34との間の切羽室
37内に設けられ、かつ隔壁34の後方には隔壁35が
設けられ、さらにその後方に設けられたセグメントとの
間の作業室38の空間に設けられたシールド推進用のシ
ールドジャッキ43を装備してなるシールド機であっ
て、前記作業室38内に前回搬入して組み立てたセグメ
ントに対し上方Yより新たに作業室38内に搬入された
セグメントに前記シールドジャッキ43の反力を取り前
記掘進方向Xへ前記シールド機を推進させ、かつその後
方に前記セグメントからなる垂直版状構造物を構築する
ため、この発明においても垂直版状構造物を構築するた
めの立坑17を的確にかつ能率よく掘削し、均等厚さの
垂直版状構造物27を構築し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明工法を実施するための版状シールド機の
一例を示す縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】版状シールド機挿入用の立坑の説明図である。
【図4】版状シールド機挿入用の立坑に版状シールド機
を挿入する工程を示す説明図である。
【図5】図4に続いて版状シールド機を推進する工程の
説明図である。
【図6】図1,図2に示す版状シールド機により立坑を
掘削する工程の説明図である。
【図7】図6に続いてシールドジャッキを伸長させ版状
シールド機を推進する工程の説明図である。
【図8】図7に続いてシールドジャッキを縮小させ版状
シールド機の後部に空間を形成する工程の説明図であ
る。
【図9】図8に続いて空間内に新たにセグメントを搬入
し組み立てる工程の説明図である。
【図10】版状シールド機の他の実施例を示す縦断側面
図である。
【図11】図10のB−B矢視図である。
【図12】図10のC−C矢視図である。
【図13】掘削装置により鉛直の穴を掘削し、垂直版状
構造物を構築する従来技術を示す側面図である。
【図14】図13のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 版状シールド機 2 シールド機本体 7 切羽室 8 機械室 9 作業室 10 掘削ユニットを構成しているカッタ 11 カッタ駆動装置 12 掘削ユニットを構成している排土装置 13 別設置の排土装置 14 シールドジャッキ 17 立坑 20〜24 セグメント X 版状シールド機の掘進方向 Y 掘進方向と直交する上方 27 垂直版状構造物 31 版状シールド機 32 シールド機本体 33 切羽室 38 作業室 39 垂直オーガ 40 垂直オーガのカッタ 41 垂直オーガの排土装置 42 カッタおよび排土装置の回転駆動装置 43 シールドジャッキ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘進方向(X)と直交する上下方向に長
    い箱型のシールド機本体(2)の前方の切羽室(7)内
    に設けられたカッタ(10)と、このカッタ(10)の
    後方の機械室(8)内に設けられ、前記カッタ(10)
    を駆動するカッタ駆動装置(11)と、前記カッタ(1
    0)によって掘削された土砂を排土する排土装置(1
    2)とを備えた掘削ユニットを、前記シールド機本体
    (2)の上下方向に複数組並列に組み込み、かつ前記各
    排土装置(12)と連結され、前記掘進方向(X)に対
    し直交する前記上下方向に配置され、土砂を地上側に排
    出する排土装置(13)と、前記シールド機本体(2)
    内の後方に設けられた隔壁(5)と、この後方に設けら
    れたセグメントとの間の作業室(9)の空間に設けられ
    たシールド推進用のシールドジャッキ(14)を装備し
    てなるシールド機であって、前記隔壁(5)の後方の作
    業室(9)内に前回搬入して組み立てたセグメントに対
    し上方(Y)より新たに作業室(9)内に搬入されたセ
    グメントに前記シールドジャッキ(14)の反力を取
    り、前記掘進方向(X)へ前記シールド機を推進させ、
    かつその後方に前記セグメントからなる垂直版状構造物
    を構築することを特徴とした地中への垂直版状構造物築
    造用の版状シールド機。
  2. 【請求項2】 掘進方向(X)と直交する上下方向に長
    い箱型のシールド機本体(32)の前部に垂直オーガ
    (39)を設け、この垂直オーガ(39)は、上下方向
    に長いカッタ(40)、(40)と、このカッタ(4
    0)、(40)により掘削された掘削ズリを上方に向か
    って搬送し排出する排土装置(41)、(41)と、前
    記カッタ(40)、(40)及び排土装置(41)、
    (41)の回転駆動装置(42)、(42)とを有し、
    前記カッタ(40)、(40)と排土装置(41)、
    (41)はシールド機本体(32)の前部に形成された
    フード(36)とその後方に形成された隔壁(34)と
    の間の切羽室(37)内に設けられ、かつ隔壁(34)
    の後方には隔壁(35)が設けられ、さらにその後方に
    設けられたセグメントとの間の作業室(38)の空間に
    設けられたシールド推進用のシールドジャッキ(43)
    を装備してなるシールド機であって、前記作業室(3
    8)内に前回搬入して組み立てたセグメントに対し上方
    (Y)より新たに作業室(38)内に搬入されたセグメ
    ントに前記シールドジャッキ(43)の反力を取り前記
    掘進方向(X)へ前記シールド機を推進させ、かつその
    後方に前記セグメントからなる垂直版状構造物を構築す
    ることを特徴とした地中への垂直版状構造物築造用の版
    状シールド機。
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