JP2985985B2 - 電池電圧監視回路および電池電圧監視方法 - Google Patents

電池電圧監視回路および電池電圧監視方法

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JP2985985B2 JP3286418A JP28641891A JP2985985B2 JP 2985985 B2 JP2985985 B2 JP 2985985B2 JP 3286418 A JP3286418 A JP 3286418A JP 28641891 A JP28641891 A JP 28641891A JP 2985985 B2 JP2985985 B2 JP 2985985B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動電源に電池を用い
ることができる可搬型のOA機器(例えば、パーソナル
コンピュータ、ワードプロセッサ等)に搭載する電源制
御回路に関し、特に、電池の過放電を防止する電池電圧
監視回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の普及が著しい可搬型のOA機器
は、駆動電源として用いている電池の過放電を防止する
ために、電池電圧監視回路を備えている。電池電圧監視
回路は、電池の電圧低下を検知すると、OA機器内部へ
の電源の供給を遮断するようになっている。この機能の
実現には、電源の出力制御や充電制御を行っているマイ
クロプロセッサ(コントローラ)内部に搭載されたA/
Dコンバータとソフトウェアとが使用されている。
【0003】図6に、従来のOA機器が備えている電池
電圧監視回路を示す。バッテリBT51の出力は、電圧安定
化回路A51、およびFET(Field-Effect Trangistor)Q
51を介して、記憶保持回路へ供給されている。FET Q
51の導通、つまり記憶保持回路への電源供給は、以下に
記す構成により、マイクロプロセッサIC51によって制御
されている。
【0004】すなわち、FET Q51において、電圧安定
化回路A51の出力に接続されたソース端子は、抵抗R53
を介してゲート端子に接続されている。ゲート端子は、
抵抗R54を介して、マイクロプロセッサIC51の出力端子
OUT51 に接続されている。マイクロプロセッサIC51は、
上記出力端子OUT51 の電位をHighレベルに設定し、
FET Q51の導通を遮断する。
【0005】また、バッテリBT51の出力電圧は、直列接
続された抵抗R51および可変抵抗R52によって分圧さ
れ、マイクロプロセッサIC51が内蔵するA/Dコンバー
タに供給されるようになっている。これによって、マイ
クロプロセッサIC51はA/Dコンバータが出力するディ
ジタル値に基づいて、上記出力端子OUT51 の電位をHi
ghレベルに設定する。
【0006】上記の構成において、電池電圧監視回路の
動作フローを図7に基づいて説明する。まず、マイクロ
プロセッサIC51は、出力端子OUT51 の電位をLowにす
る(ステップ51:以下ステップのことをSで表す)。
これにより、FET Q51は導通するので、バッテリBT51
から記憶保持回路への電源供給が行われる。次に、S5
2で、マイクロプロセッサIC51は、分圧されたバッテリ
BT51の出力電圧を入力し、A/D変換する。S53で、
バッテリBT51の出力電圧が規定レベル以下になっている
かどうかが判定される。出力電圧が規定レベルを越えて
いれば、S52へ戻る。
【0007】一方、出力電圧が規定レベルを下回ると、
マイクロプロセッサIC51は、出力端子OUT51 の電位をH
ighレベルに設定する(S54)。これによって、F
ETQ51は導通しなくなるので、記憶保持回路への電源
供給が遮断され、マイクロプロセッサIC51は、低消費電
流モード(スタンバイモードと通称されることもある)
へ移行する(S55)。この結果、バッテリBT51の過放
電が防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、OA機器等の負荷側の動作が停止したことに
よって、マイクロプロセッサIC51が低消費電流モードへ
移行すると、A/D変換機能が停止せざるを得ない。す
なわち、低消費電流モードでは、電池電圧の検出機能が
働かないので、マイクロプロセッサIC51はFET Q51
導通を制御することができない。したがって、低消費電
流モードの期間中に、バッテリBT51の出力電圧が低下し
ても、マイクロプロセッサIC51は、記憶保持回路への電
源供給を遮断する等のように、バッテリBT51の出力を制
御できないことになる。この結果、バッテリBT51の過放
電が起きるおそれがあるという問題点が有る。
【0009】一方、電池電圧の検出機能を働かせるため
に、マイクロプロセッサIC51を通常運転モードにする
と、消費電力が数mW〜数10mWと大きくなる。この
ため、バッテリBT51の放電が速くなり、通常運転モード
の持続時間が短くなるという問題点が生ずる。
【0010】本発明の目的は、上記の問題点に鑑みて、
低消費電流モードでも電池電圧の検出機能が働き、電池
の過放電を防止することができる電池電圧監視回路およ
び電池電圧監視方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
池電圧監視回路は、上記の課題を解決するために、電源
電池の電圧を検出し、上記電圧が規定レベルを下回った
ときに、電源電池の出力を遮断する電池電圧監視回路に
おいて、(1)電源電池の電圧と規定レベルとを比較し、
上記電圧が規定レベルを下回ったことを検出して検出信
号を出力する比較手段(例えば、電圧比較器)と、(2)
上記電源電池の出力を遮断する出力制御手段(例えば、
マイクロプロセッサおよびFET)と、(3) 上記比較手
段における検出期間中には、上記出力制御手段を低消費
電流モードに設定し、上記検出信号に基づいて、上記低
消費電流モードを解除するモード切り換え手段(例え
ば、マイクロプロセッサ)とを備え、(4) 上記出力制御
手段は、上記低消費電流モードの解除に基づいて、電源
電池の出力を遮断することを特徴としている。
【0012】請求項2の発明に係る電池電圧監視方法
は、上記の課題を解決するために、 (1) 電源電池の出力を制御する出力制御手段が通常運転
モードの状態で、電池電圧監視機能をON状態にした
後、 (2) 上記出力制御手段のモードを、通常運転モードから
低消費電流モードに切り換え、 (3) 電源電池の電圧が規定レベルを下回ったことに基づ
いて、上記出力制御手段の低消費電流モードを解除し、 (4) 上記出力制御手段が電源電池の出力を制御した後、 (5) 電池電圧監視機能をOFF状態にし、 (6) 上記出力制御手段のモードを、通常運転モード
ら、再び低消費電流モードに切り換えることを特徴とし
ている。
【0013】
【作用】請求項1の構成により、比較手段は、出力制御
手段が低消費電流モードに設定されている期間中、電源
電池の電圧を規定レベルと比較する。モード切り換え手
段は、上記電圧が規定レベルを下回ったことを示す検出
信号(外部信号)に基づいて、出力制御手段の低消費電
流モードを解除する。これにより、出力制御手段が起動
し、電源電池の出力を遮断する等の必要な処理を行うこ
とができる。
【0014】したがって、低消費電流モードの設定期間
中であっても、電源電池の電圧が規定レベルを下回った
ことが検出されるので、電源電池の過放電を防止して電
源電池の寿命を延ばすことができるのみならず、電源電
池の駆動可能時間を長くすることもできる。
【0015】また、請求項2の構成により、出力制御手
段が通常運転モードの状態で、電池電圧監視機能をON
状態にした後、通常運転モードを低消費電流モードに切
り換えるので、出力制御手段が低消費電流モードでも電
池電圧の検出機能が有効に働く。また、電源電池の電圧
が規定レベルを下回ったことに基づいて、上記出力制御
手段の低消費電流モードを解除し、通常運転モードに復
帰するので、速やかに、電源電池の出力制御や、電池電
圧監視機能のOFF制御を行うことができる。さらに、
電池電圧監視動作が終了した後は、上記出力制御手段
が、再び低消費電流モードに切り換わるので、電源電池
の駆動可能時間を長くすることができる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例について図1および図2に
基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0017】図1に、電池電圧監視回路の一構成例を示
す。バッテリBT1の出力は、電圧安定化回路A1 、およ
びFET(Field-Effect Trangistor)Q1 を介して、図示
しない記憶保持(メモリバックアップ)回路に接続され
ている。FET Q1 において、電圧安定化回路A1 の出
力に接続されたソース端子は、抵抗R3 を介してゲート
端子に接続され、ゲート端子は、マイクロプロセッサIC
1 の出力端子OUT1に接続されている。これにより、FE
T Q1 の導通、つまり記憶保持回路への電源供給は、ゲ
ート端子に印加される出力端子OUT1の電圧レベルによっ
て制御される。なお、FET Q1 のドレイン端子は、上
記の記憶保持回路に接続されている。
【0018】バッテリBT1 の出力電圧は、直列接続され
た抵抗R1 および可変抵抗R2 によって分圧され、電圧
比較器IC2 の(−)入力端子に供給されている。一方、
電圧安定化回路A1 の出力は、直列接続された抵抗R4
および抵抗R5 によって分圧され、電圧比較器IC2
(+)入力端子に供給されている。なお、電圧比較器IC
2 によって検出される規定レベルは、抵抗R1 、R2
値によって任意に設定される。
【0019】電圧比較器IC2 の出力は、ANDゲートIC
3 の一方の入力端子に接続されている。ANDゲートIC
3 の他方の入力端子は、マイクロプロセッサIC1 の出力
端子OUT2に接続され、ANDゲートIC3 の出力は、マイ
クロプロセッサIC1 の復帰端子START に接続されてい
る。これにより、ANDゲートIC3 は、出力端子OUT2
電位によって開閉される。
【0020】上記の構成において、電池電圧監視回路の
動作フローを図2に基づいて説明する。まず、マイクロ
プロセッサIC1 は、出力端子OUT1の電位をLowレベル
にする(ステップ1:以下ステップのことをSで表
す)。これにより、FET Q1 は導通するので、バッテ
リBT1 から記憶保持回路への電源供給が行われる。次
に、S2で、マイクロプロセッサIC1 は、出力端子OUT2
の電位をHighレベルにする。これにより、ANDゲ
ートIC3 が開くので、電圧比較器IC2 の出力は、AND
ゲートIC3 を介して復帰端子START に送られる。このこ
とは、電池電圧監視回路がON状態になったことにほか
ならない。
【0021】この後、マイクロプロセッサIC1 は低消費
電流モードへ移行する(S3)。したがって、電池電圧
の監視期間中、マイクロプロセッサIC1 の消費電力は、
数10〜数100μWに抑えられる。この状態におい
て、バッテリBT1 の出力電圧が規定レベル以上であれ
ば、電圧比較器IC2 の(−)入力端子の電位が(+)入
力端子の電位より高いので、電圧比較器IC2 の出力はL
owレベルになる。したがって、復帰端子START の電位
もLowレベルになるので、マイクロプロセッサIC1
低消費電流モードを保持し続ける。
【0022】しかし、バッテリBT1 の出力電圧が規定レ
ベル以下になると、上記(−)入力端子の電位が(+)
入力端子の電位より低くなるので、電圧比較器IC2 の出
力はHighレベルになる。したがって、復帰端子STAR
T の電位もHighレベルになるので、マイクロプロセ
ッサIC1 は通常運転モードに復帰する(S5)。
【0023】続くS6で、マイクロプロセッサIC1 は、
出力端子OUT1の電位をHighレベルにする。これによ
り、FET Q1のゲート端子がHighレベルになるの
で、FET Q1 の導通が遮断される。すなわち、記憶保
持回路への電源供給が遮断される。また、マイクロプロ
セッサIC1 は、S7において、出力端子OUT2の電位をL
owレベルにするので、ANDゲートIC3 が閉じる。こ
のことは、電池電圧監視回路がOFF状態になったこと
にほかならない。上記のS6およびS7の処理の後、マ
イクロプロセッサIC1 は再び低消費電流モードへ移行す
る(S8)。
【0024】以上のように、バッテリBT1 の出力電圧が
規定レベル以下になると、マイクロプロセッサIC1 の制
御動作によって記憶保持回路への電源供給が遮断され
る。この結果、バッテリBT1 の過放電が防止される。ま
た、電池電圧監視回路がON状態の期間中、および電池
電圧監視動作の終了後において、マイクロプロセッサIC
1 は低消費電流モードになるので、バッテリBT1 による
OA機器の駆動可能時間を延ばすことができる。
【0025】なお、上記実施例では、記憶保持回路への
電源供給を遮断する場合を示したが、本発明がこれに限
定されるものではなく、(1) バッテリBT1 の出力電圧が
低下したことをユーザに知らせる警告音を発する、(2)
複数のバッテリを搭載できる機器の場合には、電子式の
スイッチによりバッテリを切り換える等の各種処理を設
定することができる。
【0026】本発明の他の実施例について図3および図
4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、
説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一
の機能を有する部材には、同一の符号を付記して、その
説明を省略する。
【0027】本実施例の電池電圧監視回路は、上記実施
例の抵抗R1 、可変抵抗R2 、電圧比較器IC2 、および
ANDゲートIC3 によって構成された第1の電池電圧検
出部と同等の構成を有する第2の電池電圧検出部を備え
ている。すなわち、図3に示すように、第2の電池電圧
検出部において、バッテリBT1 の出力電圧は、直列接続
された抵抗R8 および可変抵抗R9 によって新たに分圧
され、第2の電圧比較器IC5 の(−)入力端子に供給さ
れている。一方、上記実施例と同様に直列接続された抵
抗R4 および抵抗R5 によって分圧された電圧安定化回
路A1 の出力は、電圧比較器IC5 の(+)入力端子に供
給されている。なお、本実施例では、第2の電圧比較器
IC5 によって検出される電圧の方が、第1の電圧比較器
IC2 によって検出される電圧より高めに設定されてい
る。
【0028】さらに、電圧比較器IC5 の出力は、第2の
ANDゲートIC6 の一方の入力端子に接続され、AND
ゲートIC6 の他方の入力端子は、マイクロプロセッサIC
1 の出力端子OUT3に接続されている。第1のANDゲー
トIC3 および第2のANDゲートIC6 の出力は、ORゲ
ートIC4 の各入力端子にそれぞれ接続されている。そし
て、ORゲートIC4 の出力が、マイクロプロセッサIC1
の復帰端子START に接続されている。これにより、バッ
テリBT1 の出力電圧の低下を2段階に検出することが可
能になる。
【0029】また、電圧安定化回路A1 の出力は、抵抗
7 および発光ダイオードLED1を介して、マイクロプロ
セッサIC1 の出力端子OUT4に接続されている。なお、記
憶保持回路への電源供給をON/OFFするFET Q1
において、ゲート端子は、抵抗R6 を介してマイクロプ
ロセッサIC1 の出力端子OUT1に接続されている。
【0030】上記の構成において、電池電圧監視回路の
動作フローを図4に基づいて説明する。まず、マイクロ
プロセッサIC1 は、出力端子OUT1の電位をLowレベル
にする(S11)。これにより、FET Q1 は導通する
ので、バッテリBT1 から記憶保持回路への電源供給が行
われる。次に、S12で、マイクロプロセッサIC1 は、
出力端子OUT4の電位をHighレベルにする。これによ
り、発光ダイオードLED1はOFF状態になる。続いて、
S13で、マイクロプロセッサIC1 は、出力端子OUT3
電位をHighレベルにする。これにより、電圧比較器
IC5 の出力が、ANDゲートIC6 およびORゲートIC4
を介して復帰端子START に送られる。このことは、バッ
テリBT1 の出力電圧に対して電圧比較器IC5 によって検
出される第1規定レベルのための監視回路(以下、IC5
側の電池電圧監視回路と称する)がON状態になったこ
とにほかならない。
【0031】この後、マイクロプロセッサIC1 は、低消
費電流モードへ移行する(S14)。この状態におい
て、バッテリBT1 の出力電圧が上記の第1規定レベル以
上であれば、電圧比較器IC5 の(−)入力端子の電位が
(+)入力端子の電位より高いので、電圧比較器IC5
出力はLowレベルになる。これに対して、電圧比較器
IC2 によって検出される第2規定レベルのための監視回
路(以下、IC2 側の電池電圧監視回路と称する)は未だ
OFFになっている。したがって、ANDゲートIC3
よびANDゲートIC6 の出力は、共にLowレベルにな
るので、復帰端子START の電位もLowレベルになる。
この結果、マイクロプロセッサIC1 は低消費電流モード
を保持する。
【0032】しかし、バッテリBT1 の出力電圧が第1規
定レベル以下になると、電圧比較器IC5 の(−)入力端
子の電位が(+)入力端子の電位より低くなるので、電
圧比較器IC5 の出力はHighレベルになる。したがっ
て、ANDゲートIC6 のHighレベルの出力は、OR
ゲートIC4 を介して復帰端子START に供給され、復帰端
子START の電位がHighレベルになる。これによっ
て、マイクロプロセッサIC1 は通常運転モードに復帰す
る(S16)。
【0033】続くS17で、マイクロプロセッサIC
1 は、出力端子OUT4の電位をLowレベルにする。これ
により、発光ダイオードLED1に電流が流れ、発光ダイオ
ードLED1は警告灯として点灯し、ユーザにバッテリBT1
の電圧低下を知らせる。
【0034】さらに、マイクロプロセッサIC1 は、出力
端子OUT3の電位をLowレベルにしてANDゲートIC6
を閉じ、IC5 側の電池電圧監視回路をOFF状態にする
(S18)と共に、出力端子OUT2の電位をHighレベ
ルにしてANDゲートIC3 を開き、IC2 側の電池電圧監
視回路をON状態にする(S19)。この処理の後、マ
イクロプロセッサIC1 は、再び低消費電流モードへ移行
する(S20)。なお、発光ダイオードLED1は、ユーザ
にバッテリBT1 の電圧低下を知らせるために点灯し続け
る。
【0035】やがて、バッテリBT1 の出力電圧が第2規
定レベル以下になると、電圧比較器IC2 の(−)入力端
子の電位が(+)入力端子の電位より低くなるので、電
圧比較器IC2 の出力はHighレベルになる(S2
1)。したがって、ANDゲートIC3 のHighレベル
の出力は、ORゲートIC4 を介して復帰端子START に供
給され、復帰端子START の電位がHighレベルにな
る。これによって、マイクロプロセッサIC1 は、再び通
常運転モードに復帰する(S22)。
【0036】続くS23で、マイクロプロセッサIC
1 は、出力端子OUT4の電位をHighレベルにして発光
ダイオードLED1を消灯すると共に、S24で、出力端子
OUT4の電位をHighレベルにする。これにより、FE
T Q1 のゲート端子がHighレベルになるので、FE
T Q1 の導通が遮断される。すなわち、記憶保持回路へ
の電源供給が遮断される。さらに、マイクロプロセッサ
IC1 は、S25において、出力端子OUT2の電位をLow
レベルにするので、ANDゲートIC3 が閉じ、IC2 側の
電池電圧監視機能が停止する。マイクロプロセッサIC1
は、最終的に低消費電流モードへ移行し(S29)、電
池電圧監視動作が終了する。
【0037】なお、電圧比較器およびANDゲートの数
を増やせば、バッテリBT1 の出力電圧をさらに多段階に
監視することが可能であるのはいうまでもない。
【0038】本発明のさらに他の実施例について図5に
基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明
の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機
能を有する部材には、同一の符号を付記して、その説明
を省略する。
【0039】本実施例の電池電圧監視回路は、単一の電
圧比較器IC2 を用いながら、バッテリBT1 の出力電圧を
多段階に監視できる構成となっている。
【0040】バッテリBT1 の出力電圧に対する分圧抵抗
は、2系統に構成されている。すなわち、第1系統で
は、バッテリBT1 の出力電圧は、抵抗R1 を介して電圧
比較器IC2 の(−)入力端子に接続されると共に、抵抗
11を介してFET Q2 のソース端子に接続されてい
る。FET Q2 のゲート端子は、マイクロプロセッサIC
1 の出力端子OUT5に接続され、ドレイン端子は接地され
ている。第2系統においても、第1系統の抵抗R11、F
ET Q2 、および出力端子OUT5を、それぞれ抵抗R12
FET Q3 、および出力端子OUT6に置換することによっ
て同様に構成されている。
【0041】なお、電圧比較器IC2 の(+)入力端子側
の構成、電圧比較器IC2 の出力を復帰端子START に伝え
る構成、発光ダイオードLED1およびFET Q1 周辺の構
成は、上記実施例と同様なので、その説明を省略する。
【0042】上記の構成において、FET Q2 およびF
ET Q3 は、マイクロプロセッサIC1 の指令によって電
圧比較器IC2 の検知電圧を切り換える電子スイッチとし
て機能する。すなわち、マイクロプロセッサIC1 が出力
端子OUT5の電位をLowレベルに、かつ、出力端子OUT6
の電位をHighレベルにすれば、FET Q2 は導通
し、FET Q3 は遮断される。これにより、電圧比較器
IC2 の(−)入力端子には、バッテリBT1 の出力電圧が
抵抗R1 および抵抗R11によって分圧されて印加され
る。
【0043】逆に、マイクロプロセッサIC1 が出力端子
OUT5の電位をHighレベルに、かつ、出力端子OUT6
電位をLowレベルにすれば、電圧比較器IC2 の(−)
入力端子には、バッテリBT1 の出力電圧が抵抗R1 およ
び抵抗R12によって分圧されて印加される。
【0044】このように、抵抗とFETの組合せによっ
て、バッテリBT1の出力電圧の低下を多段階に監視する
ようにすれば、電圧比較器を削減できるので、電池電圧
監視回路の構成を簡素化することができる。
【0045】なお、本発明に係る電池電圧監視機能と、
従来のマイクロプロセッサ内のA/D変換機能(ソフト
ウェアによる電圧検出)とを併用することにより、一定
の割合で消費電力を小さくすることも可能である。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明に係る電池電圧監視回路
は、以上のように、電源電池の電圧と規定レベルとを比
較し、上記電圧が規定レベルを下回ったことを検出して
検出信号を出力する比較手段と、上記電源電池の出力を
遮断する出力制御手段と、上記比較手段における検出期
間中には、上記出力制御手段を低消費電流モードに設定
し、上記検出信号に基づいて、上記低消費電流モードを
解除するモード切り換え手段とを備え、上記出力制御手
段は、上記低消費電流モードの解除に基づいて、電源電
池の出力を遮断する構成である。
【0047】それゆえ、電池電圧監視回路は、出力制御
手段が低消費電流モードに設定されていても、電池電圧
検出機能を有効に働かせることができる。また、低消費
電流モードにおいて出力される検出信号に基づいて、低
消費電流モードが解除され電源電池の出力が遮断される
ので、電源電池の過放電を防止して電源電池の寿命を延
ばすことができるのみならず、電源電池の駆動可能時間
を長くすることもできるという効果を奏する。
【0048】請求項2の発明に係る電池電圧監視方法
は、以上のように、電源電池の出力を制御する出力制御
手段が通常運転モードの状態で、電池電圧監視機能をO
N状態にした後、上記出力制御手段のモードを、通常運
転モードから低消費電流モードに切り換え、電源電池の
電圧が規定レベルを下回ったことに基づいて、上記出力
制御手段の低消費電流モードを解除し、上記出力制御手
段が電源電池の出力を制御した後、電池電圧監視機能を
OFF状態にし、上記出力制御手段のモードを、通常運
転モードから、再び低消費電流モードに切り換える構成
である。
【0049】それゆえ、上記出力制御手段が低消費電流
モードの状態で電池電圧の検出機能を有効に働かせるこ
とができる。また、電源電池の電圧が規定レベルを下回
ったことに基づいて、出力制御手段が通常運転モードに
復帰するので、速やかに、電源電池の出力制御や、電池
電圧監視機能のOFF制御を行うことができる。さら
に、電池電圧監視動作が終了した後は、出力制御手段が
再び低消費電流モードに切り換わるので、電源電池の駆
動可能時間を長くすることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電池電圧監視回路の構成を示す回
路図である。
【図2】図1の電池電圧監視回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図3】本発明に係る他の電池電圧監視回路の構成を示
す回路図である。
【図4】図3の電池電圧監視回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】本発明に係るさらに他の電池電圧監視回路の構
成を示す回路図である。
【図6】従来の電池電圧監視回路の構成を示す回路図で
ある。
【図7】図6の電池電圧監視回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
BT1 バッテリ(電源電池) IC1 マイクロプロセッサ(出力制御手段およびモー
ド切り換え手段) IC2 電圧比較器(比較手段) IC5 電圧比較器(比較手段) Q1 FET(出力制御手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源電池の電圧を検出し、上記電圧が規定
    レベルを下回ったときに、電源電池の出力を遮断する電
    池電圧監視回路において、 電源電池の電圧と規定レベルとを比較し、上記電圧が規
    定レベルを下回ったことを検出して検出信号を出力する
    比較手段と、 上記電源電池の出力を遮断する出力制御手段と、 上記比較手段における検出期間中には、上記出力制御手
    段を低消費電流モードに設定し、上記検出信号に基づい
    て、上記低消費電流モードを解除するモード切り換え手
    段とを備え、 上記出力制御手段は、上記低消費電流モードの解除に基
    づいて、電源電池の出力を遮断することを特徴とする電
    池電圧監視回路。
  2. 【請求項2】電源電池の出力を制御する出力制御手段が
    通常運転モードの状態で、電池電圧監視機能をON状態
    にした後、上記出力制御手段のモードを、 通常運転モードから低消
    費電流モードに切り換え、 電源電池の電圧が規定レベルを下回ったことに基づい
    て、上記出力制御手段の低消費電流モードを解除し、上記出力制御手段が 電源電池の出力を制御した後、 電池電圧監視機能をOFF状態にし、上記出力制御手段のモードを、 通常運転モードから、
    び低消費電流モードに切り換えることを特徴とする電池
    電圧監視方法。
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