JP2985794B2 - 搬送ロボット及び搬送方法 - Google Patents

搬送ロボット及び搬送方法

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JP2985794B2
JP2985794B2 JP24148296A JP24148296A JP2985794B2 JP 2985794 B2 JP2985794 B2 JP 2985794B2 JP 24148296 A JP24148296 A JP 24148296A JP 24148296 A JP24148296 A JP 24148296A JP 2985794 B2 JP2985794 B2 JP 2985794B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送ロボット及び
搬送方法に関するものであり、特に詳しくは、半導体製
造設備内において、真空加工処理室内でウエハ等を所望
の位置に移動させることのできる真空搬送ロボット及び
搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体装置を製造する為には
多くの、製造方法が提案され、実施されて来ている。即
ち、上記搬送ロボットに係る従来の技術としての代表的
な例としては、たとえば、特開平4−264748号に
示されているようなウエハ移送ロボットがある。
【0003】係る従来の技術を図6から図8を参照して
説明するならば、図6〜図8において、従来の搬送ロボ
ットは回転体101と該回転体上に設けられているウエ
ハ搬送用のアーム110とから構成され、これらは隔壁
Wで仕切られた真空室R内に非接触的に配置されてい
る。回転体101は、軸Cを中心として回転できるよう
に、磁気軸受け102、103により隔壁Wに対して非
接触的に支持されている。すなわち、半径方向の磁気軸
受け102は、隔壁Wの外部の大気圧室A側と回転体1
01側とを半径方向に非接触で支持するために設けられ
ている。
【0004】一方、磁気軸受け103はスラスト方向
(回転軸方向)の軸受けで、軸受け102と同様に、大
気圧室A側と回転体101とを回転軸方向に非接触で支
持するために設けられている。回転体101を軸Cのま
わりに回転駆動させるために、隔壁Wの外部にはモータ
の固定子104が、そして回転体にはモータの回転子1
05が設けられている。
【0005】また回転体101には必要な動力を得るた
めにバッテリ107が搭載され、非接触的に動力を供給
できる手段としてたとえばトランス106が設けられて
いる。回転体101の上面108は図示されているよう
に、一部半径外方へ突出した延長部109を有する。そ
して、磁気軸受け用の支柱120、120’は、この延
長部109に設けられ、3本が直線状に、回転体101
の上面108に立設されている。
【0006】一方、係る搬送ロボットには、支柱120
が設けられており、該支柱120の上方端部には磁気軸
受け121が構成されている。又、磁気軸受け121は
正確には図示されていないが、図7に示されているよう
にウエハ搬送用のアーム110を直線状に非接触的に案
内するような構成を具備している。なお、支柱120’
は必須のものではないので、図中では鎖線で示されてい
る。
【0007】該ウエハ搬送用アーム110は、直線状を
なし、その側部にはリニアモータを構成する走行子11
1が取り付けられ、これに対応して真空室Rの支柱12
0に固定子112が設けられている。またアーム110
の先端には図8に示されているように、ハンド113が
取り付けられ、このハンドにウエハ114が正確に位置
決めされて載置されるようになっている。
【0008】次に、上記従来例の作用について説明す
る。モータの固定子104に通電する。ここで該モータ
はステップモータ等で構成され、或いは制御装置により
所定方向に所定量駆動される。これにより回転体101
が回転し、ウエハ搬送用アーム110も回転し、アーム
の方向が定まる。 次にリニアモータの固定子112に
通電し、アーム110を直線移動せしめる。このように
してウエハ114を所望の位置へ移動するのである。プ
ロセス室など他のチャンバへウエハを移すときは、ゲー
トバルブ115を隔壁に設けておき、このバルブ部を開
閉して、図8に示されているようにウエハ搬送アーム1
10を隔壁Wの外部へ出す。
【0009】なお、リニアモータを先に駆動して、次に
回転体を駆動しても、或いは、これらを同時に駆動して
も同様に作用する。又、図9Aには、従来の搬送ロボッ
トの他の構成例が示されており、係る従来例に於いて
は、図9Bに示す公知の4つ棒リンク機構の第1の駆動
腕部である第1のウィング81を駆動する第1の駆動手
段86と、該4つ棒リンク機構の第2の駆動腕部である
第2のウィング82を駆動する第2の駆動手段87と
が、該4つ棒リンク機構90を挟んで上下の関係に配置
され、それぞれ個別の駆動系(図示せず)によって独立
に駆動制御されている。
【0010】尚、図9Bに示す様に、該公知の4つ棒リ
ンク機構90に於いては、該第1のウィング81に回転
自在に接続されている第1のアーム部83と該第2のウ
ィング82に回転自在に接続されている第2のアーム部
84とでリンクが構成され、該第1のアーム部83と第
2のアーム部84との先端部にフォーク部85が設けら
れており、該第1と第2の駆動手段86、87が、互い
に反対の方向に回転する事によって、当該フォーク部8
5が、直線運動を行うものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、係る従来
の搬送ロボットに於いては、当該駆動手段の占める容積
が大きくなる為、搬送ロボットそのもののサイズが大型
化すると言う問題が有った。又、係る問題を解決する方
法として、中空モーターの様な特殊な駆動手段を使用す
ることが提案されているが、係る方法では、構成そのも
のが複雑となるので、根本的な解決には至っていない。
【0012】更に、上記従来のロボットにおいて採用さ
れている磁気軸受けは剛性が小さいという問題がある。
そのため、高精度の位置決めや、高速に移動させること
ができないと言う問題がある。また、磁気軸受けに電力
を供給する方法にバッテリを用いると、交換のためのメ
ンテナンスが必要になり、トランスのような非接触で電
力を供給する方法では効率が悪いという問題もある。
【0013】更に、真空中に発熱する磁気軸受け、駆動
装置があるため、冷却が困難であると言う問題がある。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を改良し、簡
易でコンパクトな構成により、電力を効率良く使用でき
ると共に、従来のウエハ搬送ロボットに比べ高速、高精
度の搬送が可能である搬送ロボット及びその搬送方法を
提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には以下に記載されたような技術
構成を採用するものである。即ち、本発明に於ける第1
の態様としては、真空加工処理室内に配置され、物体を
搭載搬送するフォーク部に旋回運動及び直線運動を行わ
せる4つ棒リンク機構と該4つ棒リンク機構を駆動する
為に大気中に配置された駆動手段とからなる搬送ロボッ
トに於いて、該駆動手段は、該4つ棒リンク機構を構成
する第1の駆動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第
1の駆動手段と該4つ棒リンク機構を構成する第2の駆
動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第2の駆動手段
とで構成され、且つ当該第1と第2の駆動手段は、互い
に同軸状で、該両駆動手段が一体的に回転しえる様に固
定的に積層されている搬送ロボットであり、又第2の態
様としては、真空加工処理室内に配置され、物体を搭載
搬送するフォーク部に旋回運動及び直線運動を行わせる
4つ棒リンク機構と該4つ棒リンク機構を駆動する為に
大気中に配置された駆動手段とからなる搬送ロボットに
於いて、該駆動手段は、該4つ棒リンク機構を構成する
第1の駆動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第1の
駆動手段と該4つ棒リンク機構を構成する第2の駆動腕
部を磁気結合により旋回駆動させる第2の駆動手段とで
構成されると共に、該4つ棒リンク機構の先端部に設け
られたフォーク部に、複数個の物体搭載部が旋回自在に
保持されたロータリーフォーク部が設けられている搬送
ロボットである。
【0015】更に、本発明に係る第3の態様としては、
真空加工処理室内に配置され、物体を搭載搬送するフォ
ーク部に旋回運動及び直線運動を行わせる4つ棒リンク
機構と該4つ棒リンク機構を駆動する為に大気中に配置
された駆動手段とからなる搬送ロボットに於いて、該駆
動手段は、該4つ棒リンク機構を構成する第1の駆動腕
部を磁気結合により旋回駆動させる第1の駆動手段と該
4つ棒リンク機構を構成する第2の駆動腕部を磁気結合
により旋回駆動させる第2の駆動手段とで構成すると共
に当該第1と第2の駆動手段は、互いに同軸状で、該両
駆動手段が一体的に回転しえる様に固定的に積層されて
おり、上記第1と第2の駆動手段の内、下層部に配置さ
れている駆動手段のみを駆動させる事によって、当該4
つ棒リンク機構に設けられたフォーク部を旋回させる搬
送ロボットの搬送方法であり、又第4の態様としては、
真空加工処理室内に配置され、物体を搭載搬送するフォ
ーク部に旋回運動及び直線運動を行わせる4つ棒リンク
機構と該4つ棒リンク機構を駆動する為に大気中に配置
された駆動手段とからなる搬送ロボットに於いて、該駆
動手段は、該4つ棒リンク機構を構成する第1の駆動腕
部を磁気結合により旋回駆動させる第1の駆動手段と該
4つ棒リンク機構を構成する第2の駆動腕部を磁気結合
により旋回駆動させる第2の駆動手段とで構成されると
共に、該4つ棒リンク機構の先端部に設けられたフォー
ク部に、複数個の物体搭載部を載置せしめ、当該複数個
の物体搭載部が所定の時期に所定の部位間を回転移動さ
せる搬送ロボットに於ける搬送方法である。
【0016】
【実施の形態】本発明に係る搬送ロボット及びその搬送
方法は、先ず第1の態様に於いては、2つの駆動手段の
基部を回転軸方向に同心状に積層固定させ、一方の駆動
手段の回転で他方の駆動手段が回転する様に配置されて
おり、従って、一方の駆動手段のみを回転する事によっ
て、4つ棒リンク機構を任意に旋回駆動させる事が可能
であり、又係る構成の駆動手段の内、特に下層に配置さ
れた、例えば、第1の駆動手段を一定方向に、一定の速
度で回転駆動させ、一方、上層に配置された例えば、第
2の駆動手段を該第1の駆動手段の回転方向と反対の方
向に、該第1の駆動手段の回転速度の2倍の回転速度で
回転駆動させる事によって、該4つ棒リンク機構を構成
する2つの独立した第1と第2の駆動腕部をそれぞれ反
対の方向に揺動させる事によって、該4つ棒リンク機構
の先端部に配置されたフォーク部を直線運動させる事が
可能となる。
【0017】然も、本態様に於いては、上記第1と第2
の駆動手段が何れも大気中に設けられる事になるので、
電力の供給、制御が簡易となり、又発熱による問題の発
生も回避する事が可能となる。又本発明に於ける第2の
態様に於いては、該4つ棒リンク機構の先端部に配置さ
れたフォーク部に、複数個の物体搭載部を設け、且つ当
該複数個の物体搭載部を任意に回転せしめるロータリー
フォーク部を設ける事によって、真空加工処理室内に於
いて、所定のタイミングで、係るロータリーフォーク部
を所定の距離、回転移動させる事によって、被加工物体
の搬送、移送、受渡しの必要な操作を効率的に実行する
事が可能となる。
【0018】又、本発明に於ける第3と第4の態様に於
いては、上記した構成に基づく物体の新しい搬送方法が
実現されうるのである。
【0019】
【実施例】以下に、本発明に係る搬送ロボット及び搬送
方法についての具体例を図面を参照しながら詳細に説明
する。即ち、図1〜図2は、本発明に係る搬送ロボット
1の一具体例の構成を示す平面図及び断面図であり、真
空加工処理室S内に配置され、物体を搭載搬送するフォ
ーク部17に旋回運動及び直線運動を行わせる4つ棒リ
ンク機構2と該4つ棒リンク機構2を駆動する為に大気
中Tに配置された駆動手段3とからなる搬送ロボット1
に於いて、該駆動手段3は、該4つ棒リンク機構2を構
成する第1の駆動腕部5を磁気結合20により旋回駆動
させる第1の駆動手段31と該4つ棒リンク機構2を構
成する第2の駆動腕部6を磁気結合21により旋回駆動
させる第2の駆動手段32とで構成され、且つ当該第1
と第2の駆動手段31、32は、互いに同軸状で、該両
駆動手段31、32が一体的に回転しえる様に固定的に
積層されている搬送ロボット1が示されている。
【0020】本発明に係る搬送ロボット1の構成をより
詳細に説明するならば、図1、2において本発明のウエ
ハ搬送ロボット1は、大気T側に設置された第1の回転
駆動手段31と、該回転駆動手段31の上に同心で設置
された第2の回転駆動手段32と、該第1の回転駆動手
段31に固定的に設けられた適宜の支持部材33により
該第1の回転駆動手段31と一体的に回転するマグネッ
ト34と、該第2の回転駆動手段32に固定的に設けら
れた適宜の支持部材35により該第2の回転駆動手段3
2と一体的に回転するマグネット36とが設けられてい
る。
【0021】そして、該マグネット34に大気と真空を
隔離する隔壁19を通して磁力により結合している第1
のウイング5に支持されたマグネット20及び該マグネ
ット36に大気と真空を隔離する隔壁19を通して磁力
により結合している第2のウイング6に支持されたマグ
ネット21とが更に設けられている。尚、第1のウイン
グ5と第2のウイング6は何れも真空加工処理室S内に
設けられているものであって、該第1のウイング5は、
固体潤滑等のゴミ、ガス、粉塵等の発生の少ない軸受
け、ベアリング7により固定的に設けられた該隔壁19
に支持されて回転自在に構成されており、又該第2のウ
イング6も、固体潤滑等のゴミ、ガス、粉塵等の発生の
少ない軸受け、ベアリング8により固定的に設けられた
該隔壁19に支持されて回転自在に構成されている。
【0022】即ち、本具体例に於いては、第1のウイン
グ5は、該マグネット34と該マグネット20との間で
磁気結合が形成され、又第2のウイング6は、該マグネ
ット36と該マグネット21との間で磁気結合が形成さ
れ、それぞれ、第1と第2の駆動手段31と32の回転
動作を第1と第2のウイング5、6に伝達する様に構成
されている。
【0023】又、本具体例に於ける該第1のウイング5
には、固体潤滑等のゴミ、ガス、粉塵等の発生の少ない
第1の回転機構として軸受け、ベアリング等9が設けら
れると共に、該第2のウイング6には、同様に固体潤滑
等のゴミ、ガス、粉塵等の発生の少ない第2の回転機構
として軸受け、ベアリング等軸受け、ベアリング10が
設けられており、該第1の回転機構9と該駆動手段3の
回転中心軸との距離と、該第2の回転機構10と該駆動
手段3の回転中心軸との距離とは実質的に同一となる様
に設計されている。
【0024】更に、本具体例の搬送ロボット1に於いて
は、該回転機構9に結合され回転動作する第1のアーム
部11が設けられており、且つ当該第1のアーム部11
の先端部上に第3の回転機構13が配置されている。
一方、該回転機構10に結合され回転動作する第2のア
ーム部12が設けられており、且つ当該第2のアーム部
12の先端部上に第4の他の回転機構14が配置されて
いる。
【0025】尚、該第1のアーム部11の該第3の回転
機構13と該第1の回転機構9との距離と該第2のアー
ム部12の該第4の回転機構14と該第2の回転機構1
0との距離とは実質的に同一となる様に設計されてい
る。又、該第3の回転機構13と該第4の回転機構14
には、それぞれ同心に配置された、互いに噛み合って駆
動される同期歯車15、16が設けられており、更に、
該第3の回転機構13と該第4の回転機構14とに結合
されたフォーク部17を含んで構成されている。
【0026】尚、本発明に於ける該搬送ロボット1に於
いては、当該フォーク部17と該第1と第2のアーム部
11、12その接合部に、係る歯車を使用せずに前記し
た他の回転機構部の構成と同様にベアリング等を使用す
る事も可能である。本発明に於ける駆動手段3を構成す
る第1と第2の駆動手段31、32は、図に於いて上下
に積層されその一方の駆動手段31は、図2に示す様
に、その基部41は、固定された大気室Tの底部に固定
されて配置され、又該第2の駆動手段32は、その基部
42が、該第1の駆動腕部31の上面部の回転部に固定
的に搭載されるものである。
【0027】従って、本具体例に於いては当該4つ棒リ
ンク機構2に設けられたフォーク部17を旋回させる為
には、上記第1と第2の駆動手段の内、下層部に配置さ
れている駆動手段31のみを駆動させ上層の駆動手段3
2は回転駆動を停止させる様にすれば良く、その為に適
宜の第1の制御手段28を設ける事が望ましい。更に、
本具体例に於いては、当該4つ棒リンク機構2に設けら
れたフォーク部17を直線状に駆動させる為には、上記
第1と第2の駆動手段の内、下層部に配置されている駆
動手段31を第1の方向に所定の旋回速度で旋回させる
と共に、上層部に配置されている駆動手段32を、該第
1の駆動手段31の回転方向である第1の方向とは反対
の第2の方向に回転させる様に制御すると共に、該下層
部に配置されている駆動手段31の所定の旋回速度の2
倍の旋回速度で該第2の駆動手段32を回転駆動させる
様に制御すればよく、その為に適宜の他の第2の制御手
段29を設ける事が望ましい。
【0028】次に上記態様に係る搬送ロボット1の動作
について説明する。即ち、該第1の回転駆動手段31を
例えば時計回りにある角度回転させると、該第1の駆動
手段31上に同心で固定的に配置されている第2の回転
駆動手段32も同じ角度時計回りに回転する。そのため
マグネット34と真空室S側で磁気的に結合されている
マグネット20が回転せしめられるので、該第1のウイ
ング5も回転し、同様に第2のウイング6も時計回りに
同じ角度回転する。
【0029】該第1のウイング5、第2のウイング6、
該第1のアーム部11、第2のアーム部12、及びフォ
ーク部17は、軸受機構7、8、第1から第4の回転機
構9、10、13、14によりリンク機構2を構成して
いるため、真空側Sにある当該4つ棒リンク機構2全体
が時計回りに同じ角度回転する。また、第1の回転駆動
手段31を時計回りに30度回転させ、該第2の回転駆
動手段32を反時計回りに60度回転させると、第1の
ウイング5は時計回りに30度回転し、第2のウイング
6は反時計回りに30度回転する。
【0030】そのため、第1のアーム部11は反時計ま
わりに、又第2のアーム部12は時計回りに同じ角度で
回転する。そして、当該4つ棒リンク機構の為、フォー
ク部17は回転せずに図1の上方に直線状に移動する。
このようにフォーク部17は回転、伸縮動作が可能なた
めフォーク部17の上にウエハ18を乗せれば、ウエハ
18を回転、伸縮方向に移動させることが可能である。
【0031】次に、本発明に係る第2の態様に付いて図
3及び図4を参照しながら説明する。即ち、本発明に係
る第2の態様に於いては、当該搬送ロボット1は、真空
加工処理室S内に配置され、物体18を搭載搬送するフ
ォーク部17に旋回運動及び直線運動を行わせる4つ棒
リンク機構2と該4つ棒リンク機構2を駆動する為に大
気T中に配置された駆動手段3とからなる搬送ロボット
1に於いて、該駆動手段3は、該4つ棒リンク機構2を
構成する第1の駆動腕部5を磁気結合により旋回駆動さ
せる第1の駆動手段31と該4つ棒リンク機構2を構成
する第2の駆動腕部6を磁気結合により旋回駆動させる
第2の駆動手段32とで構成されると共に、該4つ棒リ
ンク機構2の先端部に設けられたフォーク部17に、複
数個の物体搭載部51、52、・・・が旋回自在に保持
されたロータリーフォーク部50が設けられているもの
である。
【0032】又、本具体例に於いては、該ロータリーフ
ォーク部50は、該フォーク部17が、該4つ棒リンク
機構2の作動によって、該第1と第2の駆動手段31、
32の何れかが存在する位置に到達した時にのみ旋回可
能状態になる様に構成されている事が望ましく、更に
は、当該ロータリーフォーク部50は、該第1と第2の
駆動手段の何れかの駆動手段31、32の回転動作を利
用して旋回せしめられる様に構成されている事が望まし
い。
【0033】本発明に於ける第2の態様に於ける当該ロ
ータリーフォーク部50は、該第1と第2の駆動手段の
何れかの駆動手段31、32と磁気クラッチ69を介し
て駆動される様に構成されている事が好ましい。係る当
該磁気クラッチ60は、該第1と第2の駆動手段の何れ
かの駆動手段31、32の回転動作に連動した回転磁気
手段61と該ロータリーフォーク部50に設けられた回
転磁気手段62とで構成されている事が望ましい。
【0034】更に、本発明に於ける該第2の態様に於い
ては、当該フォーク部17と該ロータリーフォーク部5
0との間に、両者の相対的な回転を防止する静止ピン6
3が設けられているので、該磁気クラッチ60が作動す
る際に、当該静止ピン63が該フォーク部17と該ロー
タリーフォーク部50との間の係合を解除する様に構成
されているものである。
【0035】又、本発明に於ける該第2の態様に於いて
は、当該第1と第2の駆動手段31、32は、図2に示
す様に、互いに同軸状で、該両駆動手段が一体的に回転
しえる様に固定的に積層されている事も好ましい。次
に、第2の態様に於ける搬送ロボット1の構成をより詳
細に説明する。図3は本発明における第2の態様に於け
るウエハ搬送ロボット1の一構成例を示す平面図であ
り、図4はその断面図である。図3、4において本発明
のウエハ搬送ロボットは、大気側に設置された回転駆動
手段3と、図1及び図2で説明した様に第1の駆動手段
31と該第1の駆動手段31の上に同心的に且つ固定的
に設置された第2の回転駆動手段32とから構成されて
おり、その他の構成も図1及び図2で説明したと同様の
構成を採用しているので、詳細な説明は重複するので省
略し、本具体例の特徴であるフォーク部17に設けられ
るロータリーフォーク部50の構成を中心に説明する。
【0036】尚、本具体例に於いて使用される第1と第
2の駆動手段31、32は、図4に示される様に上下方
向に同心で積層された形態に限定されるものではなく、
従来公知の配置形態を採用しえる事は言うまでもない。
即ち、図3及び図4から明らかな様に、本発明に係る搬
送ロボットの第2の態様に於いて、該ロータリーフォー
ク部50の構成とその動作について説明するならば、該
第3の回転機構13と該第4の回転機構14と結合され
たフォーク部17に、複数個の物体搭載部51、52、
・・・が旋回自在に保持されたロータリーフォーク部5
0が設けられているものであり、図3より明らかな様
に、その一例としては、複数個の物体搭載部51、5
2、・・・(図3の例では2個の物体搭載部51、52
が示されている)が、適宜の支持部55の先端部に取り
付けられ、且つ該支持部55は、その中央部が回転自在
に、該フォーク部17に保持されている。
【0037】つまり、複数個の物体搭載部51、52、
・・・が、適宜のタイミングで、複数の加工処理部にそ
れぞれ移動回転しえる様に構成されているものである。
本具体例に於いては、該ロータリーフォーク部50は、
上記の構成に限らず、全体を円板状に構成し、その周辺
部に適宜の複数個の物体搭載部51、52、・・・を配
置する様にしたものであっても良い。
【0038】従って、本具体例における該ロータリーフ
ォーク部50の回転中心部Pは、当該4つ棒リンク機構
2の動作に従って、移動する該フォーク部17の移動に
応答して移動する様に構成されている。当該ロータリー
フォーク部50が該フォーク部17に回転自在に保持さ
れる構成については特に限定されるものではないが、例
えば、図3、図4に示す様に、当該フォーク部17に設
けられた貫通孔66に、スプラインガイドと称される、
当該ロータリーフォーク部50の下面に設けられた該ロ
ータリーフォーク部50の回転軸70を嵌入させ、当該
回転軸70の他端部に、マグネット円板62を取り付け
るもので有ってもよい。
【0039】係る構成に於いて、該フォーク部17の上
面部と該ロータリーフォーク部50の下面との間に適宜
のスプリング部材22を配置させ、当該ロータリーフォ
ーク部50を該フォーク部17から離反させる方向のバ
イアス力を常時付加せしめておく事が望ましい。つま
り、上記回転軸70は、該フォーク部17を貫通して、
該ロータリーフォーク部50に回転と上下運動をガイド
するスプラインガイドとして作用する。
【0040】更に、本具体例に於ける該ロータリーフォ
ーク部50には、該回転軸70に固定されて配置された
該マグネット円板62に、該フォーク部17の裏面に設
けられた穴67に嵌合しうる静止ピン63が設けられて
いる。従って、後述する様に、該マグネット円板62と
磁気クラッチを形成する当該駆動手段に於ける該マグネ
ット円板61との関係に於いて、該マグネット円板62
と該マグネット円板61との間で吸着力が作用する磁気
クラッチが形成される場合には、該マグネット円板62
が下方に降下して、該静止ピン63が、該フォーク部1
7の裏面に設けられた穴67との係合から解除され、該
ロータリーフォーク部50が回転可能な状態となる。
【0041】又、該マグネット円板62と該マグネット
円板61との間で反発力が作用する磁気クラッチが形成
される場合には、該ロータリーフォーク部50の裏面部
に静止ピン63’を設け、当該静止ピン63’の先端部
が、該フォーク部17の上面部に設けた穴67’に嵌合
しうる様に構成し、該マグネット円板62と該マグネッ
ト円板61との間で反発力が作用する磁気クラッチが形
成される場合には、該マグネット円板62が当該上方に
上昇して、該静止ピン63’が、該フォーク部17の上
面に設けられた穴67’との係合から解除され、該ロー
タリーフォーク部50が回転可能な状態となる様に構成
したものであっても良い。
【0042】一方、大気中にある駆動手段3側に設けら
れる当該磁気クラッチ60の一方側の構成は、例えば図
4に示すように、第1若しくは第2の回転駆動手段31
又は32の上部に固定された上下ガイド23と、上下ガ
イド23により上下する上下板24と、上下板24を上
下させる適宜の構成を有する上下動機構25が設けれる
ものであり、例えば、電気的、流体的、或いは機械的に
作動するシリンダ25が使用されるものであり、又、上
下板24に固定され、回転駆動手段31又は32により
回転するマグネット円板61とを含んで構成される。
【0043】つぎに、係る構成の搬送ロボット1の動作
について説明する。フォーク部17は前記した第1の実
施例で示したように、第1の回転駆動手段31と第2の
回転駆動手段32を適宜回転させることにより、回転、
伸縮動作を行う。更に本具体例に於いては、当該駆動手
段の回転による該フォーク部17の伸縮動作により、該
フォーク部17が、該駆動手段3の位置に移動してき
て、該駆動手段3の回転中心部Oと該ロータリーフォー
ク部50の回転中心部Pとが重なる位置に移動させた時
に、該シリンダ25を動作させ、該マグネット円板61
を上方に移動させると、該マグネット円板61と該マグ
ネット円板62とが、図4に示す様に、反発力を発生す
る様に構成されている場合には、該マグネット円板61
と該マグネット円板62とが互いに反発して、図5Bに
示す様に、該スプリング部材22の力に打ち勝って該マ
グネット円板62が上昇するので、該ロータリーフォー
ク部50に設けられた静止ピン63’が、該フォーク部
17の上面に設けられた穴67’との係合から解除さ
れ、該ロータリーフォーク部50が回転可能な状態とな
る。
【0044】又、該マグネット円板61と該マグネット
円板62とが、吸引力を発生する様に構成されている場
合には、該マグネット円板61と該マグネット円板62
とが互いに吸引して、図5Bに示す様に、該スプリング
部材22の力に打ち勝って該マグネット円板62が下降
するので、該マグネット円板62に設けられた静止ピン
63が、該フォーク部17の裏面に設けられた穴67と
の係合から解除され、該ロータリーフォーク部50が回
転可能な状態となる。
【0045】この時、第1の回転駆動手段31或いは図
示の様に別に設けられた第3の回転駆動手段26を18
0度回転させると、該マグネット円板61が同一の角度
回転し、その磁力により該マグネット円板62も回転す
るため、フォーク部17の設けられた該ロータリーフォ
ーク部50の中心部が180度回転する事になる。そし
て、シリンダ25により該マグネット円板61を下げれ
ば該マグネット円板62は、該スプリング部材22の力
により元の位置に戻されるので、該静止ピン20が所定
の係合状態に入るので、該ロータリーフォーク部50の
回転運動が拘束される。
【0046】本発明に於ける当該具体例に於いては、該
上下動機構25を駆動させる為、或いは、上記した第3
の回転駆動手段26を駆動させる為の第3の制御手段3
0を設ける事が出来る。本発明に於いては、このよう
に、フォーク部17に設けられたロータリーフォーク部
50を任意に角度に回転させることができるため、当該
ロータリーフォーク部50の所定の位置にウエハ18を
乗せておき、該ウエハ18をある場所まで回転、伸縮動
作によって移動せしめ、当該位置からウエハ18を取り
出し、次いで該ロータリーフォーク部50を所定の角度
回転させ、別のウエハ18をその位置に搭載させること
が可能なので、高速にウエハを供給することが可能であ
る。
【0047】尚、本発明に於ける上記第2の態様の具体
例として、図5Aに示す様に、当該フォーク部17その
ものを、図4に示されているロータリーフォーク部50
の様な形状に構成するか、複数個のウエハを間隔を於い
て搭載しえる様にした回転装置に構成し、それを直接該
第1と第2のアーム部11、12に、その回転軸を嵌合
させて、回動自在に取り付ける様に構成してもよい。
【0048】又、その場合に、当該磁気クラッチ機構6
0を吸引作用が働く様に構成しておき、該マグネット円
板61を上昇されて該マグネット円板62を下降させる
様に構成しておき、当該磁気クラッチ機構60が作動す
る時点で、図5Aに示す様な例えば、ソレノイド81で
駆動され、上下動する静止ピン83を設け、当該ソレノ
イド81が作動しない時点では、該静止ピン83が、該
フォーク部17の裏面に設けられた穴部82に嵌合する
様に構成され、当該ソレノイド81が作動した時点で
は、該静止ピン83が引っ込められて、当該該フォーク
部17の裏面に設けられた穴部82との嵌合が解除され
る様に構成しておく事も可能である。
【0049】つまり、本発明に係る搬送ロボットの搬送
方法としては、上記で説明した様に、真空加工処理室内
に配置され、物体を搭載搬送するフォーク部に旋回運動
及び直線運動を行わせる4つ棒リンク機構と該4つ棒リ
ンク機構を駆動する為に大気中に配置された駆動手段と
からなる搬送ロボットに於いて、該駆動手段は、該4つ
棒リンク機構を構成する第1の駆動腕部を磁気結合によ
り旋回駆動させる第1の駆動手段と該4つ棒リンク機構
を構成する第2の駆動腕部を磁気結合により旋回駆動さ
せる第2の駆動手段とで構成すると共に当該第1と第2
の駆動手段は、互いに同軸状で、該両駆動手段が一体的
に回転しえる様に固定的に積層されておき、上記第1と
第2の駆動手段の内、下層部に配置されている駆動手段
のみを駆動させる事によって、当該4つ棒リンク機構に
設けられたフォーク部を旋回させる様にする搬送ロボッ
トの搬送方法であり、又別の態様としては、真空加工処
理室内に配置され、物体を搭載搬送するフォーク部に旋
回運動及び直線運動を行わせる4つ棒リンク機構と該4
つ棒リンク機構を駆動する為に大気中に配置された駆動
手段とからなる搬送ロボットに於いて、該駆動手段は、
該4つ棒リンク機構を構成する第1の駆動腕部を磁気結
合により旋回駆動させる第1の駆動手段と該4つ棒リン
ク機構を構成する第2の駆動腕部を磁気結合により旋回
駆動させる第2の駆動手段とで構成すると共に当該第1
と第2の駆動手段は、互いに同軸状で、該両駆動手段が
一体的に回転しえる様に固定的に積層されておき、上記
第1と第2の駆動手段の内、下層部に配置されている駆
動手段を第1の方向に所定の旋回速度で旋回させると共
に、上層部に配置されている駆動手段を、該第1の方向
と反対の第2の方向に、該下層部に配置されている駆動
手段の所定の旋回速度の2倍の旋回速度で旋回駆動させ
る事によって、当該4つ棒リンク機構に設けられたフォ
ーク部を直線状に駆動させる様にする搬送ロボットの搬
送方法である。
【0050】更に、本発明に搬送方法に係る別の態様と
しては、真空加工処理室内に配置され、物体を搭載搬送
するフォーク部に旋回運動及び直線運動を行わせる4つ
棒リンク機構と該4つ棒リンク機構を駆動する為に大気
中に配置された駆動手段とからなる搬送ロボットに於い
て、該駆動手段は、該4つ棒リンク機構を構成する第1
の駆動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第1の駆動
手段と該4つ棒リンク機構を構成する第2の駆動腕部を
磁気結合により旋回駆動させる第2の駆動手段とで構成
されると共に、該4つ棒リンク機構の先端部に設けられ
たフォーク部に、複数個の物体搭載部を載置せしめ、当
該複数個の物体搭載部が所定の時期に所定の部位間を回
転移動させる様に構成された搬送方法であり、又、上記
の構成に於いて、当該複数個の物体搭載部の旋回を、該
フォーク部が、該4つ棒リンク機構の作動によって、該
第1と第2の駆動手段の何れかが存在する位置に到達し
た時にのみ実行させる様に構成されている搬送方法であ
る。
【0051】
【発明の効果】本発明の搬送ロボットは、動作のガイド
に、剛性の高い軸受けを使用しているため、剛性の低い
磁気軸受けを使用する従来のウエハ搬送ロボットに比べ
高速、高精度の搬送が可能であるという効果がある。
また、本発明のウエハ搬送ロボットは、駆動機構を大気
側に置くことが可能なため、直接電力を供給でき、従来
のウエハ搬送ロボットのような非接触電力供給方法を使
用する必要が無く、電力を効率良く使用できるという効
果がある。
【0052】さらに、駆動機構が大気側にあるため、駆
動機構からの発熱を容易に冷却することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る搬送ロボットの一具体例
の構成を示す平面図である。
【図2】図2は、本発明に係る搬送ロボットの一具体例
の構成を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明に係る搬送ロボットの他の具体
例の構成を示す平面図である。
【図4】図4は、本発明に係る搬送ロボットの他の具体
例の構成を示す断面図であり、図4は、磁気クラッチが
反発作用を示す例を説明する図である。
【図5】図5Aは、磁気クラッチが吸引作用を示す例を
説明する図であり、又図5Bは本発明に使用される磁気
クラッチの一具体例の構成を示す拡大図である。
【図6】図6は、従来に於ける搬送ロボットの構成の一
例を示す断面図である。
【図7】図7は、図6に示す従来に於ける搬送ロボット
の構成の一例を示す平面図である。
【図8】図8は、図6に示す従来に於ける搬送ロボット
の動作状態を示す側部断面図である。
【図9】図9は、従来に於ける搬送ロボットの構成の他
の例を示す図であり、図9Aは、要部断面図であり、図
9Bは、4つ棒リンク機構の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…搬送ロボット 2…リンク機構 3…駆動手段 5…第1のウイング、第1の駆動腕部 6…第2のウイング、第2の駆動腕部 7、8…回転支持機構 9…第1の回転機構 10…第2の回転機構 11…第1のアーム部 12…第2のアーム部 13…第3の回転機構 14…第4の回転機構 15、16…歯車 17…フォーク部 18…ウエハ 19…隔壁 20、21…マグネット 22…スプリング部材 23…上下動ガイドピン 24…上下動板 25…シリンダ 26…回転駆動機構 28…第1の制御手段 29…第2の制御手段 30…第3の制御手段 31…第1の駆動手段 32…第2の駆動手段 33、35…支持部材 34、36…マグネット 41、42…駆動手段の固定基部 50…ロータリーフォーク部 51、52・・…物体搭載部 55…支持部 60…磁気クラッチ 61、62…マグネット円板 63、63’…静止ピン 66…貫通孔 67、67’…嵌合穴部 70…回転軸 80…回転軸 81…ソレノイド 82…嵌合穴 83…静止ピン

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空加工処理室内に配置され、物体を搭
    載搬送するフォーク部に旋回運動及び直線運動を行わせ
    る4つ棒リンク機構と該4つ棒リンク機構を駆動する為
    に大気中に配置された駆動手段とからなる搬送ロボット
    に於いて、該駆動手段は、該4つ棒リンク機構を構成す
    る第1の駆動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第1
    の駆動手段と該4つ棒リンク機構を構成する第2の駆動
    腕部を磁気結合により旋回駆動させる第2の駆動手段と
    で構成され、且つ当該第1と第2の駆動手段は、互いに
    同軸状で、該両駆動手段が一体的に回転しえる様に固定
    的に積層されている事を特徴とする搬送ロボット。
  2. 【請求項2】 当該4つ棒リンク機構に設けられたフォ
    ーク部を旋回させる為に、上記第1と第2の駆動手段の
    内、下層部に配置されている駆動手段のみを駆動させる
    制御手段が設けられている事を特徴とする請求項1記載
    の搬送ロボット。
  3. 【請求項3】 当該4つ棒リンク機構に設けられたフォ
    ーク部を直線状に駆動させる為に、上記第1と第2の駆
    動手段の内、下層部に配置されている駆動手段を第1の
    方向に所定の旋回速度で旋回させると共に、上層部に配
    置されている駆動手段を、該第1の方向と反対の第2の
    方向に、該下層部に配置されている駆動手段の所定の旋
    回速度の2倍の旋回速度で旋回駆動させる制御手段が設
    けられている事を特徴とする請求項1記載の搬送ロボッ
    ト。
  4. 【請求項4】 真空加工処理室内に配置され、物体を搭
    載搬送するフォーク部に旋回運動及び直線運動を行わせ
    る4つ棒リンク機構と該4つ棒リンク機構を駆動する為
    に大気中に配置された駆動手段とからなる搬送ロボット
    に於いて、該駆動手段は、該4つ棒リンク機構を構成す
    る第1の駆動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第1
    の駆動手段と該4つ棒リンク機構を構成する第2の駆動
    腕部を磁気結合により旋回駆動させる第2の駆動手段と
    で構成されると共に、該4つ棒リンク機構の先端部に設
    けられたフォーク部に、複数個の物体搭載部が旋回自在
    に保持されたロータリーフォーク部が設けられている事
    を特徴とする搬送ロボット。
  5. 【請求項5】 当該ロータリーフォーク部は、該フォー
    ク部が、該4つ棒リンク機構の作動によって、該第1と
    第2の駆動手段の何れかが存在する位置に到達した時に
    のみ旋回可能状態になる様に構成されている事を特徴と
    する請求項4記載の搬送ロボット。
  6. 【請求項6】 当該ロータリーフォーク部は、該第1と
    第2の駆動手段の何れかの駆動手段の回転動作を利用し
    て旋回せしめられる様に構成されている事を特徴とする
    請求項5記載の搬送ロボット。
  7. 【請求項7】 当該ロータリーフォーク部は、該第1と
    第2の駆動手段の何れかの駆動手段と磁気クラッチを介
    して駆動される様に構成されている事を特徴とする請求
    項6記載の搬送ロボット。
  8. 【請求項8】 当該磁気クラッチは、該第1と第2の駆
    動手段の何れかの駆動手段の回転動作に連動した回転磁
    気手段と該ロータリーフォーク部に設けられた回転磁気
    手段とで構成されている事を特徴とする請求項7記載の
    搬送ロボット。
  9. 【請求項9】 当該フォーク部と該ロータリーフォーク
    部との間に、両者の相対的な回転を防止する静止ピンが
    設けられており、該磁気クラッチが作動する際に、当該
    静止ピンが該フォーク部と該ロータリーフォーク部との
    間の係合を解除する様に構成されている事を特徴とする
    請求項4乃至8のいずれかに記載の搬送ロボット。
  10. 【請求項10】 当該第1と第2の駆動手段は、互いに
    同軸状で、該両駆動手段が一体的に回転しえる様に固定
    的に積層されている事を特徴とする請求項4乃至9の何
    れかに記載の搬送ロボット。
  11. 【請求項11】 真空加工処理室内に配置され、物体を
    搭載搬送するフォーク部に旋回運動及び直線運動を行わ
    せる4つ棒リンク機構と該4つ棒リンク機構を駆動する
    為に大気中に配置された駆動手段とからなる搬送ロボッ
    トに於いて、該駆動手段は、該4つ棒リンク機構を構成
    する第1の駆動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第
    1の駆動手段と該4つ棒リンク機構を構成する第2の駆
    動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第2の駆動手段
    とで構成されると共に、該4つ棒リンク機構の先端部に
    設けられたフォーク部を直接当該4つ棒リンク機構の第
    1と第2のアーム部に同時に旋回自在に嵌合せしめると
    共に、複数個の物体搭載部を形成せしめ、該旋回自在に
    保持された当該フォーク部を所定の部位に於いて当該駆
    動手段により旋回駆動される様に構成されている事を特
    徴とする搬送ロボット。
  12. 【請求項12】 真空加工処理室内に配置され、物体を
    搭載搬送するフォーク部に旋回運動及び直線運動を行わ
    せる4つ棒リンク機構と該4つ棒リンク機構を駆動する
    為に大気中に配置された駆動手段とからなる搬送ロボッ
    トに於いて、該駆動手段は、該4つ棒リンク機構を構成
    する第1の駆動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第
    1の駆動手段と該4つ棒リンク機構を構成する第2の駆
    動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第2の駆動手段
    とで構成すると共に当該第1と第2の駆動手段は、互い
    に同軸状で、該両駆動手段が一体的に回転しえる様に固
    定的に積層されており、上記第1と第2の駆動手段の
    内、下層部に配置されている駆動手段のみを駆動させる
    事によって、当該4つ棒リンク機構に設けられたフォー
    ク部を旋回させる事を特徴とする搬送ロボットの搬送方
    法。
  13. 【請求項13】 真空加工処理室内に配置され、物体を
    搭載搬送するフォーク部に旋回運動及び直線運動を行わ
    せる4つ棒リンク機構と該4つ棒リンク機構を駆動する
    為に大気中に配置された駆動手段とからなる搬送ロボッ
    トに於いて、該駆動手段は、該4つ棒リンク機構を構成
    する第1の駆動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第
    1の駆動手段と該4つ棒リンク機構を構成する第2の駆
    動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第2の駆動手段
    とで構成すると共に当該第1と第2の駆動手段は、互い
    に同軸状で、該両駆動手段が一体的に回転しえる様に固
    定的に積層されており、上記第1と第2の駆動手段の
    内、下層部に配置されている駆動手段を第1の方向に所
    定の旋回速度で旋回させると共に、上層部に配置されて
    いる駆動手段を、該第1の方向と反対の第2の方向に、
    該下層部に配置されている駆動手段の所定の旋回速度の
    2倍の旋回速度で旋回駆動させる事によって、当該4つ
    棒リンク機構に設けられたフォーク部を直線状に駆動さ
    せる事を特徴とする搬送ロボットの搬送方法。
  14. 【請求項14】 真空加工処理室内に配置され、物体を
    搭載搬送するフォーク部に旋回運動及び直線運動を行わ
    せる4つ棒リンク機構と該4つ棒リンク機構を駆動する
    為に大気中に配置された駆動手段とからなる搬送ロボッ
    トに於いて、該駆動手段は、該4つ棒リンク機構を構成
    する第1の駆動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第
    1の駆動手段と該4つ棒リンク機構を構成する第2の駆
    動腕部を磁気結合により旋回駆動させる第2の駆動手段
    とで構成されると共に、該4つ棒リンク機構の先端部に
    設けられたフォーク部に、複数個の物体搭載部を載置せ
    しめ、当該複数個の物体搭載部が所定の時期に所定の部
    位間を回転移動させる事を特徴とする搬送ロボットに於
    ける搬送方法。
  15. 【請求項15】 当該複数個の物体搭載部の旋回を、該
    フォーク部が、該4つ棒リンク機構の作動によって、該
    第1と第2の駆動手段の何れかが存在する位置に到達し
    た時にのみ実行させる様に構成されている事を特徴とす
    る請求項14記載の搬送方法。
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