JP2984918B2 - カーワックスエマルション - Google Patents

カーワックスエマルション

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JP2984918B2 JP9117560A JP11756097A JP2984918B2 JP 2984918 B2 JP2984918 B2 JP 2984918B2 JP 9117560 A JP9117560 A JP 9117560A JP 11756097 A JP11756097 A JP 11756097A JP 2984918 B2 JP2984918 B2 JP 2984918B2
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英司 石中
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Yokohama Oils and Fats Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明の背景 本発明は、カーワックスエマルション、特にガソリンス
タンド等において洗車機において比較的多量の水で希釈
して塗布されるタイプの業務用カーワックスエマルショ
ンに関する。
【0002】良く知られているように、カーワックスは
塗装面の光沢を高めて美観を向上させるばかりか、ほこ
り等の汚染物の付着を防止し、かつ塗膜を保護する役目
を果たす。洗車機を使用する洗車においては、よごれを
落としたきれいな塗装面が濡れている間にエマルション
タイプのワックスが塗布され、乾燥後回転するモップ等
により磨き上げられる。形成されるワックスの膜(油
膜)はごく薄いものであるが、均一に塗装面を覆ってい
なければならない。従って実際に塗布されるエマルショ
ン中のワックス濃度は数パーセントのオーダーでよく、
出荷される濃厚エマルション原液を現場で所定濃度に水
で希釈して使用される。
【0003】一般にO/W型のエマルションは単に水で
希釈するだけでは破壊されない。ところがワックスエマ
ルションではエマルション粒子が塗膜を濡らし、ひろが
って均一な油膜を形成しなければならないから、塗布し
た時点でエマルションの破壊が起こるのが望ましい。さ
もなければ自然乾燥によって水分が蒸発しても均一な油
膜にならないからである。
【0004】本発明の開示 本発明はこの課題を解決する。良く知られているよう
に、エマルションの乳化安定性は界面活性剤の選択と量
に依存し、O/W型エマルションでは油相の容積率には
実質上影響されない。このため水で希釈して油相の容積
率を低くしてもエマルションの破壊は一般に起こらな
い。しかしながら常温で固体ないし半固体のワックスを
加熱溶融して乳化したエマルションは、常温ではサスペ
ンションに近い性質を帯びる。サスペンションの安定性
は水相の粘度にも依存するから、水で希釈して水相の粘
度を下げる時ある時点で粒子が凝集し、分相が起こる。
それ故乳化のための界面活性剤と水相の粘度を上げる安
定剤を一定の条件を満たすように組合わせることによ
り、原液の状態では安定なエマルションであるが、水で
希釈するときある時点でエマルションが破壊され、ワッ
クス成分が先に述べたように均一な油膜を形成すること
ができる状態に凝集するシステムをつくることができ
る。
【0005】そこで本発明は、ワックス成分を界面活性
剤を含む水相に乳化したO/W型のカーワックスエマル
ションにおいて、水相が水溶性高分子安定剤を含み、水
相中の界面活性剤および安定剤の初期濃度がエマルショ
ンを所定の希釈度へ希釈した時エマルションの破壊によ
り凝集したワックス成分が水相から分相するような濃度
であることを特徴とするカーワックスエマルションを提
供する。
【0006】好ましい実施態様 本発明において使用されるワックス成分は慣用のもので
よい。その例はカルナウバろう、モンタンろう、木ろ
う、サトウろう、みつろう、鯨ろう、羊毛ろう、オゾケ
ライト、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワ
ックスなどの天然ろう、およびカーボワックス、ポリエ
チレンワックス、塩素化ナフタレンワックス等の合成ろ
うがある。これらは常温では固体であるので、ケロシン
などの炭化水素系溶剤や流動パラフィンなどを加えて流
動性を与え、塗布面への付着および伸びを改善すること
ができる。同じ目的を達成し、かつ撥水性と保護効果を
高めるためシリコーン油を使用してもよい。
【0007】ここでいう「ワックス成分」とは、溶剤を
除いた他の流動性付与成分を含む油相全体を意味する。
使用する場合、添加剤の量は最終的に形成されたワック
ス膜がべとつく程多量であってはならない。またエマル
ション中のワックス成分の量(容積率)は、エマルショ
ンがO/W型に安定に保たれる限り多量であってもよい
が、高い容積率のエマルションは粘度が高く、取扱いが
不便であるので一般に0.1〜40%の範囲が好まし
い。
【0008】界面活性剤は公知のアニオン型、カチオン
型、ノニオン型および両性型のいずれも使用できる。ア
ニオン型活性剤としては、アニオン成分がアルキルベン
ゼンスルホン酸、アルキル硫酸エステル、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル、アルカン
スルホン酸、高級脂肪酸であり、カチオン成分がアンモ
ニウム、アルカリ金属、モルホリン、アルカノールアミ
ンなどのアミンである活性剤がある。ノニオン型活性剤
としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニールエーテル、脂肪酸ア
ルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノ
ールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキルアミンなどがある。
【0009】カチオン活性剤としては、塩化アルキルア
ンモニウム、塩化ポリオキシエチレンアルキルアンモニ
ウム、塩化アルキルベンジルアンモニウムなどがある。
【0010】両性活性剤としては、アルキルまたはアリ
ール置換アミノ酸のベタインなどがある。
【0011】ノニオン界面活性剤および両性界面活性剤
は他のタイプの活性剤と組合わせて用いることができ
る。
【0012】界面活性剤は水相へ添加するのが一般的で
あるが、ある種のノニオン活性剤のように油相へ添加で
きるものもある。
【0013】水溶性高分子安定剤は水相へ添加される。
その例はポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリビニル
メチルエーテル、ポリビニルスルホン、マレイン酸共重
体、ポリエチレンオキサイド、ポリジアリルアミド、ポ
リエチレンイミンなどの水溶性合成高分子、カルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、その他混合エーテル、
セルロース硝酸エステルナトリウムなどの水溶性セルロ
ース誘導体、可溶性デンプン、デキストリン、アセチル
デンプン、カルボキシメチルデンプン、ヒドロキシエチ
ルデンプン、ヒドロキシプロピルデンプン、グルコマン
ナンなどのデンプンおよび誘導体、アラビヤガム、トラ
ガントガム、カラヤガム、グアーガム、カチオン化グア
ーガム、タラガム、ローカストビーンガム、タマリンド
ガム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレング
リコールエステル、カラギーナン、ファーセルラン、寒
天、ハイメトキシペクチン、ローメトキシペクチン、キ
チン、キトサンなどの水溶性天然高分子、キサンタンガ
ム、プルラン、カードラン、デキストランなどの発酵法
多糖類、ミルクカゼイン、カゼインナトリウム、ゼラチ
ン、アルブミン、大豆カゼインなどの蛋白質、その他コ
ンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸などのムコ多糖類があ
る。2種以上の水溶性高分子安定剤を併用してもよい。
【0014】水相は、アルコール類、エチレングリコー
ル、ジエチレングリール、グリコールモノアルキルエー
テルなどの水混和性有機溶剤を含んでいてもよい。また
エマルションがむらなく塗布されたことを目視により確
認し易くし、また拭き取りをより容易にするため水不溶
性の微粉末例えばカオリンを含んでいてもよい。
【0015】エマルション原液は、系が不安定になった
り、または取扱い上不便な高粘度にならない限りできる
だけ高濃度である方が有利である。その方が輸送コスト
が低く、大きな貯蔵スペースを要しないからである。し
かしながら現場で所定のワックス濃度まで希釈して塗布
した時、先に述べたようにエマルション状態が破壊さ
れ、凝集したワックス成分が水相から分相しなければな
らない。これは原液中の界面活性剤および水溶性高分子
安定剤の種類の選択および量の調節によって達成するこ
とができる。これからわかるように、所定のワックス濃
度、例えばワックス濃度1%へ原液を希釈した時の界面
活性剤および安定剤の濃度がもはやエマルション状態で
維持できるレベル以下でなくてはならない。この濃度は
個々の界面活性剤および安定剤によって変動するので一
概に決めることはできないが、一般にワックス成分10
0重量部あたり、界面活性剤30重量部以下、安定剤1
0重量部以下である。下限は原液エマルションの安定性
が保たれる量以上であればよい。しかしながらワックス
成分に対する界面活性剤および安定剤の比率があまり低
いと、原液が例えばワックス濃度1%へ達する以前に分
相が起こり、ワックスをむらなく塗布することが困難に
なる場合もあるので、所望の希釈度も考慮に入れて決め
る必要がある。
【0016】エマルションは常法によって調製すること
ができる。このためワックスおよび必要な場合溶剤等の
添加剤を混合して80〜90℃に加温して液化し、ホモ
ミキサーなどの乳化機を使用して界面活性剤および安定
剤を含む水相中に乳化する。
【0017】以下実施例および比較例によって本発明を
例証する。これらにおいて部および%は特記しない限り
重量基準による。
【0018】実施例1〜3および比較例1〜2 表1に示す配合に従い、ワックス、シリコーン油および
灯油を混合し80〜90℃に加温して液化する。他方水
道水へ界面活性剤、水溶性高分子安定剤、添加する場合
エチレングリコールとカオリンを添加して80〜90℃
に加温しておき、液化した油相をホモミキサーを用いて
水相中に乳化する。なお表1中の数値はエマルション1
00部あたりの部を表わす。
【0019】ワックス効果評価方法:あらかじめ洗浄に
より汚れを落とした車体に、吐出量が既知であるスプレ
ー式洗車機に試料が約20倍の希釈率となるようにポン
プで送り込み、水で希釈して車体に噴霧する。次いで同
じ洗車機を用いて水を噴霧し、余分のワックスを洗い流
す。風乾後乾いたタオルで磨き上げ、ワックス効果を評
価する。結果を表1に示す。
【0020】
【表1】

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワックス成分を界面活性剤を含む水相に乳
    化したO/W型のワックスエマルションにおいて、水相
    が水溶性高分子安定剤を含み、水相中の界面活性剤およ
    び安定剤の初期濃度がエマルションを所定の希釈度へ希
    釈した時エマルションの破壊により凝集したワックス成
    分が水相から分相するような濃度であることを特徴とす
    るカーワックスエマルション。
  2. 【請求項2】ワックス成分を0.1〜40重量%含み、
    ワックス成分100重量部あたり界面活性剤30重量部
    以下、安定剤10重量部以下を含んでいる請求項1のカ
    ーワックスエマルション。
  3. 【請求項3】所定の希釈度が少なくとも2倍である請求
    項1のカーワックスエマルション。
  4. 【請求項4】水溶性高分子安定剤がポリアクリル酸塩、
    ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリア
    クリルアミド、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニル
    スルホン、マレイン酸共重体、ポリエチレンオキサイ
    ド、ポリジアリルアミド、ポリエチレンイミンなどの水
    溶性合成高分子、カルボキシメチルセルロース、メチル
    セルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
    ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
    ース、その他混合エーテル、セルロース硝酸エステルナ
    トリウムなどの水溶性セルロース誘導体、可溶性デンプ
    ン、デキストリン、アセチルデンプン、カルボキシメチ
    ルデンプン、ヒドロキシエチルデンプン、ヒドロキシプ
    ロピルデンプン、グルコマンナンなどのデンプンおよび
    誘導体、アラビヤガム、トラガントガム、カラヤガム、
    グアーガム、カチオン化グアーガム、タラガム、ローカ
    ストビーンガム、タマリンドガム、アルギン酸ナトリウ
    ム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カラギ
    ーナン、ファーセルラン、寒天、ハイメトキシペクチ
    ン、ローメトキシペクチン、キチン、キトサンなどの水
    溶性天然高分子、キサンタンガム、プルラン、カードラ
    ン、デキストランなどの発酵法多糖類、ミルクカゼイ
    ン、カゼインナトリウム、ゼラチン、アルブミン、大豆
    カゼインなどの蛋白質、その他コンドロイチン硫酸、ヒ
    アルロン酸などのムコ多糖類、またはそれらの混合物か
    ら選ばれる請求項1または2のカーワックスエマルショ
    ン。
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