JP2984570B2 - 自動列車停止装置地上子の測定方法および測定装置 - Google Patents

自動列車停止装置地上子の測定方法および測定装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は点制御式の自動列車停止
装置(ATS)の地上子良否判定のための測定方法およ
び測定装置に関し、さらに詳細には地上子の共振周波数
および共振の先鋭度(Q)を測定する自動列車停止装置
地上子の測定方法および測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】停止信号の場合や車輌の速度が制限速度
超過の場合に運転士に警報を与えると共に、該警報が無
視されたときに非常ブレーキをかける自動列車停止装置
が多くの線区に設備されている。かかる自動列車停止装
置において運転士に警報などの情報を与える方法とし
て、コイルと該コイルに選択的に接続される複数のコン
デンサとからなり、信号条件に基づいてコイルに接続さ
れるコンデンサが切り換えられる地上子と称される共振
回路を線区内の所定位置に設けて、地上子に電磁的に結
合した車上子コイルからの信号に基づいて警報やブレー
キ指令などを発生させる点制御式の方法が知られてい
る。
【0003】かかる自動列車停止装置において経年変化
によって地上子の共振回路構成部品が劣化、特に地上子
のコイルが劣化し、地上子の共振周波数および共振の尖
鋭度Qに変化を来す。このため、正確な自動列車停止制
御動作を維持するべく、地上子の共振周波数および共振
の尖鋭度Qを測定する地上子の測定装置等を搭載した検
測車を所定期間毎に走行させて地上子の劣化を検出し、
劣化地上子のコイルの交換するなどの保守を行ってい
る。しかしながら、検測車の台数が少ないこと等により
地上子の共振周波数および共振の尖鋭度Qの測定は1年
に1〜2回程度しか行えない。
【0004】一方、地上子の従来の測定装置として、特
開平5−264617号公報に開示されているように、
車上子コイルに所定周波数まで平坦なスペクトルの信号
電圧を印加し、車上子コイルと地上子コイルが電磁誘導
結合したときの車上子コイルに発生する信号を抽出し、
アナログ−デジタル変換してメモリに格納し、メモリに
格納されたデータを離散フーリエ変換して得た離散スペ
クトルから地上子の共振周波数と共振の先鋭度Qとを算
出して、地上子コイルの劣化の程度を判別することが提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の測定装
置によるときは短時間の測定で高精度に地上子の共振周
波数および共振の尖鋭度Qの測定ができる。そこで、上
記測定装置を通常の営業車に搭載して地上子の共振周波
数の測定を行った場合、従来の検測車よりも測定回数を
増加させることが可能になる。さらに、上記した従来の
測定装置によるときは、車上子と地上子との間隔が測定
時毎に異なっても測定誤差の発生は解消された。しか
し、車上子が地上子に対向している場合は測定が良好に
行えるが、営業車が走行中、すなわち車上子が移動して
地上子と車上子との間の距離が変化しているときは共振
周波数および共振の尖鋭度Qの測定が正確に行えないと
いう問題点があった。
【0006】本発明は、車上子と地上子との間の距離が
変化しても正確に共振周波数および共振の尖鋭度Qの測
定ができる測定方法および測定装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる自動列車
停止装置地上子の測定方法は、車上子の送信コイルに所
定周波数のパイロット信号と所定周波数まで平坦なスペ
クトルの信号とを印加し、車上子の受信コイルと地上子
のコイルとの電磁誘導により車上子の受信コイルに誘起
された電圧中からパイロット信号を抽出し、地上子と車
上子との間の距離に基づく抽出パイロット信号のレベル
変動を検出し、パイロット信号のレベル変動に基づいて
前記車上子の受信コイルに誘起された電圧のレベルを補
正し、レベル補正された前記受信コイルの誘起電圧をフ
ーリエ変換して得られた離散的スペクトルから地上子の
共振周波数と共振の尖鋭度を算出することを特徴とす
る。
【0008】本発明にかかる自動列車停止装置地上子の
測定装置は、所定周波数のパイロット信号と所定周波数
まで平坦なスペクトルの信号を発生し車上子の送信コイ
ルに印加する多重周波数発生器と、車上子の受信コイル
と地上子のコイルとの電磁誘導により車上子の受信コイ
ルに誘起された電圧中からパイロット信号を抽出するパ
イロット信号抽出回路と、地上子と車上子との間の距離
に基づく抽出パイロット信号のレベル変動を検出する検
出回路と、パイロット信号のレベル変動に基づいて前記
車上子の受信コイルに誘起された電圧のレベルを補正す
る補正回路と、レベル補正された前記受信コイルの誘起
電圧をフーリエ変換するフーリエ変換回路とを備え、フ
ーリエ変換して得られた離散的スペクトルから地上子の
共振周波数と共振の尖鋭度を算出することを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明にかかる自動列車停止装置地上子の測定
方法および測定装置は、所定周波数のパイロット信号と
所定周波数まで平坦なスペクトルの信号とが車上子の送
信コイルに印加され、車上子の受信コイルと地上子のコ
イルとの電磁誘導により車上子の受信コイルに誘起され
た電圧中からパイロット信号が抽出される。抽出された
パイロット信号のレベルは地上子と車上子との間の距離
に基づいて変化している。このパイロット信号のレベル
変動が検出され、パイロット信号のレベル変動に基づい
て前記車上子の受信コイルに誘起された電圧のレベルが
補正される。レベル補正された前記受信コイルの誘起電
圧がフーリエ変換して得られた離散的スペクトルから地
上子の共振周波数と共振の尖鋭度が算出される。
【0010】ここで、車上子の送信コイルおよび受信コ
イルと、地上子のコイルとの電磁的な結合度は、車上子
と地上子との間の距離に基づいて変化し、この変化に基
づいて車上子の受信コイルの誘起電圧が変化するが、こ
の結合度の変化は車上子と地上子との間の距離の変化に
のみ影響され、周波数には影響されないため、パイロッ
ト信号のレベル変動が検出されて、パイロット信号のレ
ベル変動に基づいて車上子の受信コイルに誘起された電
圧のレベルが補正され、レベル補正後の誘起電圧がフー
リエ変換されるために、車上子と地上子との間の距離の
変化は補償されることになって、車上子と地上子との間
の距離が変化しても正確に共振周波数、共振の尖鋭度が
算出できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。図1
は本発明にかかる自動列車停止装置地上子の測定装置の
一実施例の構成を示すブロック図である。
【0012】符号20は本実施例の測定装置を示す。多
重周波数信号発生器1からの出力はD/A変換器2に供
給されてアナログ信号に変換され、D/A変換器2の出
力はローパスフィルタ3に供給されてD/A変換器2の
出力中の高周波成分が除去され、ローパスフィルタ3か
らの出力は増幅器4に供給されて所定レベルにまで増幅
され、増幅器4の出力は車上子5の送信コイル5Tに印
加されて、送信される。
【0013】多重周波数信号発生器1は、図2に示すよ
うに、パイロット信号発振器と所定周波数間隔の(n−
1)個の発振器とからなる発振器1Aと発振器1Aから
の出力を合成する合成器1Bとを備えており、発振器1
Aを構成する各発振器は単一の周波数であって出力レベ
ルが等しい発振出力を発生し、発振器1Aからの発振出
力は合成器1Bによって合成されて出力される。したが
って、合成器1Bの出力の周波数スペクトルは図3
(a)に示すように所望の帯域でレベルが平坦な離散的
スペクトルである。本例においてはパイロット信号発振
器の発振周波数fpは例えば116kHzに設定し、
(n−1)個の各発振器の発振周波数は所定周波数間隔
の97kHz〜113kHzの発振周波数および所定周
波数間隔の119kHz〜137kHz発振の周波数に
設定してある。
【0014】発振器1Aの発振周波数をこのように選択
したのは、現状の地上子の共振周波数は130kHz、
123kHz、108kHzおよび103kHzに選定
されているためであって、抽出が容易でかつ他の周波数
から離れているようにパイロット信号の周波数は使用さ
れていない周波数範囲113kHz〜119kHzの中
間に選択してある。
【0015】上記において多重周波数信号発生器1はア
ナログ的構成の場合を例示したが、メモリに図3(a)
に示す周波数スペクトルに対応するデータを格納してお
いて、該データをメモリから読み出してD/A変換する
ことによって、図3(a)に示す周波数スペクトルの多
重周波数信号を得るようにした、デジタル的構成とする
こともできる。
【0016】車上子5は図4に示すように前記送信コイ
ル5Tと受信コイル5Rとを備え、送信コイル5Tと受
信コイル5Rとの電磁的な結合度は〃0〃に設定されて
おり、相互に結合することはない。一方、地上子6は図
4に示すようにコイル6Lと、コンデンサ6C1および
6C2と、コンデンサ6C1と6C2とを信号に基づき
切り換えてコイル6Lに並列接続するためのスイッチS
とを備えている。ここで、コイル6Lと送信コイル5T
との電磁的結合は疎結合に設定され、かつコイル6Lと
受信コイル5Rとの電磁的結合も疎結合に設定されてい
る。
【0017】増幅器4からの出力が印加された送信コイ
ル5Tとコイル6Lとの電磁誘導により、さらにコイル
6Lと受信コイル5Rとの電磁誘導によって受信コイル
5Rに誘起された電圧は増幅器7に供給されて所定利得
に基づいて増幅され、増幅器7の出力はバンドパスフィ
ルタ8に供給されて帯域制限される。バンドパスフィル
タ8の出力はA/D変換器9に供給されてデジタル信号
に変換され、A/D変換器9からの出力デジタル信号は
パイロット信号抽出回路11に供給されて、A/D変換
器9の出力中からパイロット信号成分が抽出される。
【0018】パイロット信号抽出回路11はローカル発
振器11A、ダウンコンバータ11B、FIR形のデジ
タルローパスフィルタ11CおよびFIR形のデジタル
バンドパスフィルタ11Dを備えている。
【0019】パイロット信号抽出回路11では、ローカ
ル発振器11Aからの発振出力とA/D変換器9の出力
デジタル信号とがダウンコンバータ11Bにて周波数混
合されて周波数変換され、A/D変換出力が処理のしや
すい周波数に低下させられる。ダウンコンバータ11B
からの出力を受けたデジタルローパスフィルタ11Cに
よってダウンコンバータ11Bの出力中の高域側が遮断
されパイロット信号を含む低域側が抽出される。デジタ
ルローパスフィルタ11Cからの出力を受けたデジタル
バンドパスフィルタ11Dによってデジタルローパスフ
ィルタ11Cの出力中からパイロット信号周波数成分の
みが抽出され、パイロット信号が抽出される。
【0020】A/D変換器9の出力デジタル信号および
パイロット信号抽出回路11から抽出されたパイロット
信号はデジタルシグナルプロセッサ12に供給されて、
デジタルシグナルプロセッサ12においてレベル検出、
レベル補正および高速フーリエ演算をする信号処理がな
される。
【0021】デジタルシグナルプロセッサ12は機能的
に、パイロット信号抽出回路11から抽出されたパイロ
ット信号のレベル変動曲線を演算するレベル変動曲線演
算回路12Aと、A/D変換器9の出力デジタル信号に
対して演算されたレベル変動曲線に基づく補正演算を行
うレベル補正演算回路12Bと、レベル補正演算回路1
2Bにてレベル補正されたレベル補正演算回路12Bの
出力データを受けて高速フーリエ演算を行うFFT演算
回路12Cとを備えている。
【0022】デジタルシグナルプロセッサ12によって
演算された離散的スペクトルの情報はメモリ13と協働
するコンピュータ14に供給してフロッピーディスクな
どの磁気ディスク記録装置16に記録され、本測定装置
20の外に設けたコンピュータによって離散スペクトル
間の補間を行い、共振周波数〃f0〃および共振の尖鋭
度Qが演算される。補間は最小二乗法による補間、また
はスプライン補間によって行われる。
【0023】勿論、コンピュータ14において、デジタ
ルシグナルプロセッサ12によって演算された離散的ス
ペクトル間の補間を行い、共振周波数〃f0〃および共
振の尖鋭度Qの演算を行うこともできるが、測定装置2
0を営業車に搭載させてあるため、高速走行時に演算処
理が間にあわなくなるので演算された離散的スペクトル
の情報を一旦メモリ13に記憶させて、該スペクトル情
報より〃f0〃および共振の尖鋭度Qを演算するとき
は、さらに磁気ディスク記憶装置16に情報を移して別
途処理するのである。
【0024】ここで、測定装置20は営業車に搭載され
ているため、地上子6と車上子5との相対位置が営業車
の走行に基づいて変化し、地上子6の位置に車上子5が
近づくにしたがって車上子5の受信コイル5Rからの誘
起電圧は増加し、地上子6の位置に車上子5が対向した
ときに最大となり、遠ざかるにしたがって減少する。し
たがって、バンドパスフィルタ8の出力の周波数スペク
トルのレベルは、地上子6の位置に車上子5が近づくに
したがって、例えば図3(b)から図3(c)に示すご
とくに増加し、遠ざかるにしたがって図3(c)から図
3(b)に示すごとくに減少する。
【0025】パイロット信号抽出回路11から抽出され
たパイロット信号のレベルも同様に地上子6と車上子5
との相対位置に基づいて変化する。この結果、レベル変
動曲線演算回路12Aによって演算された結果のパイロ
ット信号のレベル変動曲線は図5の実線で示す曲線aに
示す如くになる。図5において時刻〃t0〃においてレ
ベルが最大になり、この時が地上子6に車上子5が対向
しているときである。
【0026】一方、レベル変動補正演算回路12Bに供
給されたA/D変換器9の出力デジタル信号は、レベル
変動補正演算回路12Bにおいてレベル変動曲線に基づ
いてレベル変動の補正がなされる。この補正は具体的
に、図5の曲線aに対して対称な図5において破線で示
す曲線bの値とA/D変換器9からのデジタル信号との
乗算によってレベルが補正される。このように補正する
のは、地上子6と車上子5との間の結合度は両者の距離
にのみ依存して変化し、周波数には依存しないためであ
る。
【0027】この補正がなされたレベル変動補正演算回
路12Bからの出力がFFT演算回路12Cにおいて信
号処理されてフーリエ演算される。
【0028】次に、本実施例による場合の測定結果を従
来例による場合との比較で説明する。本実施例におい
て、車上子5の送信コイル5Tに印加される電圧波形は
図8(a)に示すごとくである。この電圧を受けて車上
子5の受信コイル5Rからの出力電圧波形は図7(a)
に示すごとくであり、図7(a)に示す電圧波形がレベ
ル補正された結果、図7(b)に示す如くになる。この
電圧波形がフーリエ変換されて、補間処理された結果図
7(c)に示すような共振曲線が得られる。この曲線か
ら図6に示すように、レベルが最大のときの周波数から
共振周波数〃f0〃が得られ、最大レベルから3dB下
がったレベルの電圧を示す周波数〃f1〃および〃f2
〃とから、共振の尖鋭度Qがf0/(f1−f2)によ
って求められる。
【0029】共振周波数〃f0〃が所定範囲を超えて変
化し、または共振の尖鋭度Qが所定値以下に低下したと
きは地上子6が劣化したと判定されて地上子6を取り替
えることにより、地上子6の保守が行えて、常に地上子
6の性能を所定範囲内に維持できることになる。
【0030】従来例による場合は、車上子5の送信コイ
ル5Tに印加される電圧波形は図8(a)に示すごとく
であって、パイロット信号を無視すれば本実施例の場合
と同様であり、地上子6に車上子5が対向する位置に静
止しているときの受信コイル5Rの出力電圧波形は図8
(b)に示すごとくであって、受信コイル5Rの電圧波
形を処理したときの共振曲線は図8(c)に示すごとく
であり、共振周波数および共振の尖鋭度Qの測定に支障
はない。しかるに車上子5が移動して地上子6との相対
距離が変化すると、図9(a)に示す波形の電圧、すな
わち図8(a)に示す波形と同一の電圧が送信コイル5
Tに印加されたときにおいて、受信コイル5Rの出力電
圧の波形は図9(b)に示すようになり、その共振曲線
は図9(c)に示す如くになって、複数の峰が生じた曲
線となって、共振周波数〃f0〃、共振の尖鋭度Qの演
算に誤りが生じ易くなって、測定結果の信頼度は低下す
る。
【0031】図7と、図8および図9と比較すれば明ら
かなように、本実施例の場合はレベル補正されるために
地上子6と車上子6との相対位置が変化しても、従来例
の図8の場合すなわち地上子6と車上子6とが対向して
いる位置関係にある場合と同様の波形となって、正確に
共振周波数〃f0〃および共振の尖鋭度Qが得られるこ
とになり、測定結果の信頼性は低下しない。この結果、
測定装置20を営業車に搭載して地上子の共振周波数〃
f0〃の変化、共振の尖鋭度Qの悪化、すなわち地上子
の劣化を正確に判定することができることになる。
【0032】また、本実施例によればパイロット信号の
レベル変動曲線が演算されるため、パイロット信号のレ
ベルに基づいてレベル補正ができるほか、パイロット信
号のレベル変動曲線のピーク位置を中心とする所定範囲
を設定することによって、該範囲をFFT演算範囲とす
るなどFFT演算範囲の決定にも利用することができ
る。さらに、パイロット信号のレベル変動曲線のピーク
位置において地上子6と車上子5とが対向しているた
め、レベル変動曲線のピーク位置の情報を利用して営業
車の位置検出装置の校正に使用することができる。これ
は、地上子6の位置が予め定められているため、地上子
位置にて営業車位置データを校正されるのである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる自動
列車停止装置地上子の測定方法および測定装置によれ
ば、車上子と地上子との間の距離が変化しても正確に共
振周波数および共振の尖鋭度の測定ができるという効果
が得られる。
【0034】この結果、本発明にかかる自動列車停止装
置地上子の測定装置を営業車に搭載して地上子の共振周
波数、共振の尖鋭度を測定することによって、地上子の
良否判別の時間的間隔が短縮できて、正確な自動列車停
止制御動作を維持することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる自動列車停止装置地上子の測定
装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかる自動列車停止装置地上子の測定
装置の一実施例における多重周波数信号発生器の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明にかかる自動列車停止装置地上子の測定
装置の一実施例における多重周波数信号発生器の出力の
周波数スペクトルおよび受信信号の周波数スペクトルを
示す模式図である。
【図4】本発明にかかる自動列車停止装置地上子の測定
装置の一実施例における車上子および地上子の構成を示
す模式図である。
【図5】本発明にかかる自動列車停止装置地上子の測定
装置の一実施例におけるレベル変動曲線の説明に供する
模式図である。
【図6】共振周波数と共振の尖鋭度との関係を示す模式
図である。
【図7】本発明にかかる自動列車停止装置地上子の測定
装置の一実施例における作用の説明に供する波形図であ
る。
【図8】本発明にかかる自動列車停止装置地上子の測定
装置の一実施例における作用の説明に供する波形図であ
る。
【図9】本発明にかかる自動列車停止装置地上子の測定
装置の一実施例における作用の説明に供する波形図であ
る。
【符号の説明】
1 多重周波数信号発生器 2 D/A変換器 3 ローパスフィルタ 4および7 増幅器 5 車上子 6 地上子 8 バンドパスフィルタ 9 A/D変換器 11 パイロット信号抽出回路 12 デジタルシグナルプロセッサ 13 メモリ 14 コンピュータ 16 磁気ディスク記憶装置 5T 送信コイル 5R 受信コイル 6L コイル 11A ローカル発振器 11B ダウンコンバータ 11C デジタルローパスフィルタ 11D デジタルバンドパスフィルタ 12A レベル変動曲線演算回路 12B レベル変動補正演算回路 12C FFT演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長坂 浩行 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株 式会社ケンウッド内 (72)発明者 白石 憲一 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株 式会社ケンウッド内 (72)発明者 竹ヶ原 俊幸 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株 式会社ケンウッド内 (72)発明者 鈴木 章一 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株 式会社ケンウッド内 (72)発明者 岡本 修一 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株 式会社ケンウッド内 (56)参考文献 特開 平8−94687(JP,A) 特開 平5−264617(JP,A) 特開 昭53−105275(JP,A) 実開 昭47−7836(JP,U) 特公 昭43−26156(JP,B1) 実公 昭36−26517(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 27/26 B60L 15/40 B61L 3/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車上子の送信コイルに所定周波数のパイロ
    ット信号と所定周波数まで平坦なスペクトルの信号とを
    印加し、車上子の受信コイルと地上子のコイルとの電磁
    誘導により車上子の受信コイルに誘起された電圧中から
    パイロット信号を抽出し、地上子と車上子との間の距離
    に基づく抽出パイロット信号のレベル変動を検出し、パ
    イロット信号のレベル変動に基づいて前記車上子の受信
    コイルに誘起された電圧のレベルを補正し、レベル補正
    された前記受信コイルの誘起電圧をフーリエ変換して得
    られた離散的スペクトルから地上子の共振周波数と共振
    の尖鋭度を算出することを特徴とする自動列車停止装置
    地上子の測定方法。
  2. 【請求項2】所定周波数のパイロット信号と所定周波数
    まで平坦なスペクトルの信号を発生し車上子の送信コイ
    ルに印加する多重周波数発生器と、車上子の受信コイル
    と地上子のコイルとの電磁誘導により車上子の受信コイ
    ルに誘起された電圧中からパイロット信号を抽出するパ
    イロット信号抽出回路と、地上子と車上子との間の距離
    に基づく抽出パイロット信号のレベル変動を検出する検
    出回路と、パイロット信号のレベル変動に基づいて前記
    車上子の受信コイルに誘起された電圧のレベルを補正す
    る補正回路と、レベル補正された前記受信コイルの誘起
    電圧をフーリエ変換するフーリエ変換回路とを備え、フ
    ーリエ変換して得られた離散的スペクトルから地上子の
    共振周波数と共振の尖鋭度を算出することを特徴とする
    自動列車停止装置地上子の測定装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の自動列車停止装置地上子の
    測定装置において、パイロット信号抽出回路はパイロッ
    ト信号の周波数を低域側に周波数変換させる周波数変換
    手段を備えたことを特徴とする自動列車停止装置地上子
    の測定装置。
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