JP2984234B2 - 選択した揚物材料を揚げて提供できる揚物店舗 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は天ぷら等の揚物を、
お客が揚物材料を自由に選択し、その選択した揚物を料
理人に揚げてもらい店内で食する揚物店舗に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来の揚物店舗でお客が天ぷら等を注文
する場合、メニューを見て天ぷらの種類を告げれば、厨
房で料理人が揚げた天ぷら等を従業員が客席へ運んでい
る。又、セットの場合は自分の好まない種類の揚物が入
っていることがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の揚物店舗では、
お客が注文した揚物材料を、お客が確認できないので、
揚物材料の大きさや形状、或いは鮮度等を全く知ること
ができなく、揚げ上がって運ばれた揚物を見て、大きさ
や形状の期待外れや、鮮度に不満が生じることがある。

【０００４】又、店側に於いても、お客から注文を受け
ると、注文内容と注文したお客とを関連づけて覚えてい
なければならなく、忙しい時にはお客の注文した揚物と
違ったものを運んでしまうこともある。

【０００５】上記点より本発明は、お客が自分の好みの
揚物材料の種類や大きさ、形状等を自由に選択できると
共に、店側もお客の注文を受けた揚物材料を間違いなく
揚げて確実にお客に提供することを可能とした、選択し
た揚物材料を揚げて提供できる揚物店舗とするものであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、搬送コンベアがカウンターに沿って循環し、
この搬送コンベア上に揚物材料入りの皿が載置され移行
する飲食台の、前記搬送コンベア上から選び取った揚物
材料入りの皿を載置し、且つ揚げ上がった揚物入りの皿
を載置するお客側の皿載台が客席数に対応して飲食台に
設けられると共に、このお客側の皿載台に夫々異なった
目印が付設され、一方店側に設けたフライヤーが客席数
に対応して複数室に区画され、前記お客側の皿載台より
運んだ揚物材料入りの皿を載置する材料皿載台、および
揚げ上がった揚物を載置する揚物載台が夫々客席数に対
応してフライヤー側に設けられ、この材料皿載台と揚物
載台、および前記フライヤーの各室に、前記お客側の皿
載台の目印と対応して同一の目印が夫々付設されている
ことを特徴とするものである。

【０００７】本発明は、お客は揚物材料が、循環する搬
送コンベアにより移行しているので、お客の前に自分の
好みの種類の揚物材料がくれば大きさや形状を確認の上
選択することが可能である。

【０００８】そして、お客側の皿載台に夫々異なった目
印が付設され、このお客側の皿載台の目印と対応して同
一の目印が店側に設けたフライヤーの各室、フライヤー
側に設けた材料皿載台および揚物載台に夫々付設されて
いるため、お客が自分の好みに合った揚物材料入りの皿
を客席前の皿載台上に載置すれば、従業員はその皿を取
り上げ皿載台の目印を覚えてそれと同一の目印を付設し
てある材料皿載台上へその皿を運び載置する。

【０００９】料理人は従業員が運んで載置した材料皿載
台上の揚物材料入りの皿を取り上げ、材料皿載台の目印
と対応する同一の目印を付設してあるフライヤー室に揚
物材料を入れて揚げる。そして、揚げ上がると揚物をフ
ライヤー室より取り出し、料理人はフライヤー室の目印
と対応する同一の目印を付設してある揚物載台上に揚物
を載置し油切りをする。

【００１０】次に従業員は料理人の揚物載台上に載置し
た揚物を皿に収容し、この揚物載台の目印と対応する同
一の目印を付設してある、お客側の皿載台上に揚物入り
の皿を載置すれば、同一の目印を通じてお客の元にお客
が選択した揚物材料で揚げられた揚物が間違いなく運ば
れるものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づき説明する。図１は本発明の一実施の形態を示
す平面図、図２は同上の部分側面図、図３は同上の部分
背面図、図４は同上の部分斜視図である。

【００１２】而して、図中１はカウンター付の飲食台で
あり、カウンター２の後部の台部３上にカウンター２に
沿って往復移動する搬送コンベア４がコ字形に設置され
ている。搬送コンベア４はカウンター２に沿って水平方
向に回動する無端チェーン（図示せず）に揚物材料入り
の皿１５を載置する天板５が無端チェーンの長さ方向に
複数個連続して取り付けられている。

【００１３】７は搬送コンベア４の往路と復路の間にカ
ウンター沿いに所定の間隔を於いて立設した支柱６上に
設けた、お客側の皿載台であり、この皿載台７は長尺な
台板より成り客席８数に応じて客席８の前に仕切り板９
で仕切られて、客席８と同数設けられ、各客席８の皿載
台７に目印１０である番号等が付設されている。目印１
０は図面では皿載台７の後面に表示されているが皿載台
７上でもよい。又、目印１０は客席８にも付設すること
が可能であると共に、目印１０は数字、符号、マーク等
何れでもよい。お客はこの皿載台７上に搬送コンベア４
上より選択した揚物材料入りの皿１５を載置する。

【００１４】１１は飲食台１の内側の店側に設けたフラ
イヤーであり、このフライヤー１１は客席８数に応じて
客席８と同数に網状体１２により室に仕切られている。
そして、各室に皿載台７に付設した目印１０と対応する
同一の目印１０が夫々付設されている。

【００１５】１３はフライヤー１１の脇に設置した材料
皿載台であり、この材料皿載台１３は棚に形成され、一
区画に皿が前後２枚ずつ並ぶように棚口の前後は開口さ
れている。そして、材料皿載台１３は客席８数に対応し
て仕切られ、この材料皿載台１３に前記皿載台７および
フライヤー１１に付設した目印１０と対応する同一の目
印１０が夫々付設されている。従業員はお客側の皿載台
７上より運んだ揚物材料入りの皿１５を、これが置かれ
てあった目印１０と同一の目印１０の材料皿載台１３上
に載置する。

【００１６】１４はフライヤー１１の両側部および後部
に設置した揚物載台であり、この揚物載台１４は客席８
数と対応して仕切られ、この揚物載台１４に皿載台７、
フライヤー１１、および材料皿載台１３に付設した目印
と対応する同一の目印１０が夫々付設されている。料理
人は材料皿載台１３上より揚物材料入りの皿１５を取り
出し、この皿が置かれてあった目印１０と同一の目印１
０のフライヤー１１の室に皿の揚物材料１６を入れて揚
げ、揚げ上がるとフライヤー１１の室の目印１０と同一
の目印１０の揚物載台１４上に揚物１７を載せ油切りを
する。そして油切り後、従業員は揚物１７を皿に載せ揚
物の置かれていた揚物載台１４の目印１０と同一の目印
１０のお客側の皿載台７に揚物入りの皿１８を載置す
る。

【００１７】尚、図中１９はシンク、２０はコールドテ
ーブル、２１は作業台、２２はビールストッカー、２３
は冷蔵庫、２４は食器洗浄機、２５はガステーブル、２
６はダスト台、２７は冷凍庫である。

【００１８】

【発明の効果】本発明に依れば、お客は揚物材料が、循
環する搬送コンベアにより移行しているので、自分の好
みに合った揚物材料のみを選択できると共に、揚物材料
の大きさや形状、および鮮度までを確認でき、お客に安
心感を与えるものである。又、お客側の皿載台の目印と
同一の目印が店側のフライヤーの各室、材料皿載台、揚
物載台に夫々付設されているため、店側は常にお客側の
皿載台の目印と同一の目印を各部所で確認することによ
り、お客の注文を受けた揚物材料を間違いなく揚げて確
実にお客に提供することができる。依って、従来の様に
従業員はお客と、お客の注文した揚物の種類を関連づけ
て覚える必要がなくなり、忙しい場合でも間違えずにサ
ービスの提供を図ることのできる有用な発明である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示す平面図である。

【図２】本発明の一実施の形態を示す部分側面図であ
る。

【図３】本発明の一実施の形態を示す部分背面図であ
る。

【図４】本発明の一実施の形態を示す部分斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 飲食台 ２ カウンター ３ 台部 ４ 搬送コンベア ５ 天板 ６ 支柱 ７ 皿載台 ８ 客席 ９ 仕切り板 １０ 目印 １１ フライヤー １２ 網状体 １３ 材料皿載台 １４ 揚物載台 １５ 揚物材料入りの皿 １６ 揚物材料 １７ 揚物 １８ 揚物入りの皿

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送コンベアがカウンターに沿って循環
   し、この搬送コンベア上に揚物材料入りの皿が載置され
   移行する飲食台の、前記搬送コンベア上から選び取った
   揚物材料入りの皿を載置し、且つ揚げ上がった揚物入り
   の皿を載置するお客側の皿載台が客席数に対応して飲食
   台に設けられると共に、このお客側の皿載台に夫々異な
   った目印が付設され、一方店側に設けたフライヤーが客
   席数に対応して複数室に区画され、前記お客側の皿載台
   より運んだ揚物材料入りの皿を載置する材料皿載台、お
   よび揚げ上がった揚物を載置する揚物載台が夫々客席数
   に対応してフライヤー側に設けられ、この材料皿載台と
   揚物載台、および前記フライヤーの各室に、前記お客側
   の皿載台の目印と対応して同一の目印が夫々付設されて
   いることを特徴とする選択した揚物材料を揚げて提供で
   きる揚物店舗。